JP3883130B2 - 引き戸装置 - Google Patents
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又、回転開き戸は開閉揺動空間が出来るため、狭い場所での利用には窮屈な態勢を強いられる等、種々の悪影響を伴うことになっていた。
更に、車椅子利用者は引き戸、回転開き戸の開閉動作には大きな負担が強いられていた。
また、前記引き戸部材の引き込み部を引き戸閉じ限位置の側方周壁に設け、湾曲面と引き込み方向壁面の空間位置に垂直支軸を支点にリンク機構で回転する回転遮蔽板を取り付け、前記引き戸部材の引き戸端部材に取り付けられたフックによりリンク機構を作動させて回転遮蔽板を回転させ、前記回転遮蔽板により湾曲面と壁面に出来る空間の隙間を閉塞するものである。
すべての木製部材に走行ローラー取り付けしないためコストが安く出来、木製部材の一つ置きに上下の走行ローラーと各部材高さを一定させる高さ安定金具を取り付けるため、湾曲部での引き戸部材の走行が円滑に出来る。
図1の(1a)の一部断面正面図、(1b)のA−A線断面図に示すように、木製部材Mは縦長で横幅の狭い板材からなり、前記木製部材Mの横断面中心に連結ワイヤー1用の貫通穴を加工する。
引き戸端部材Nは同一の縦長で横幅の狭い板材からなり、前記引き戸端部材Nは前記連結ワイヤー1用の貫通穴と同位置に圧縮バネ2が十分伸縮出来る大径の調整用穴を加工する。
図2に示すように、前記木製部材M同士が接する面は変形さね加工を施し、さらに前記木製部材M同士が接する湾曲内側になる角部の面取り加工をする。
図1の(1a)の一部断面正面図に示すように、連結ワイヤー1の端部に調整スクリュー3をスリーブ4で取り付け、引き戸端部材Nの調整用穴に調整スクリュー3と圧縮バネ2を座金5、調整ナット6で組み付け、並列に並べた木製部材Mに連結ワイヤー1を通して引き戸部材Wに組み立てる。
すなわち、図2に示すように、引き戸部材Wを湾曲部で円滑に走行させるため横幅の狭い複数枚の木製部材Mにし、前記木製部材Mの横断面中心に連結ワイヤー1用の貫通穴を加工し、引き戸端部材Nには木製部材Mが湾曲部で円滑に走行出来、又閉じ限位置で各木製部材M同士に隙間が出るのを防止するの圧縮バネ2が十分に伸縮出来る調整用穴も加工する。
又、各木製部材M同士が接する面は引き戸部材Wが湾曲部で円滑に走行出来、各木製部材M同士間からの明りの漏れを防止するために変形さね加工を施し、木製部材Mが湾曲内側になる角部は引き戸部材Wが湾曲部で円滑に走行出来るために面取り加工をする。
さらに、走行レール11、11a上に設置される引き戸部材Wが湾曲部で円滑に走行出来るように調整スクリュー3の調整ナット6で圧縮バネ2の圧力を調整し、調整後引き戸端部材Nには保護部材20を取り付けネジ21で取り付け、圧縮バネ2、調整スクリュー3を囲い保護する。
各ローラー7、8は引き戸端部材Nから一つ置きに取り付け、各ローラー取り付け部材上下小口面には全ての部材高さを一定にする高さ安定金具12が取り付けられる。
すなわち、木製部材Mの上部に吊り下げ走行ローラー7をローラー金具33で取り付け、木製部材Mの下部は走行ローラー8が浮動できる溝を加工し、木製部材Mが上下走行レール11、11a間の高さに変化が生じても揺れ等を防止出来るよう、走行ローラー8の軸9をねじりコイルバネ10で常に走行レール11a面に接するように取り付ける。
走行レール11、11a上に設置される引き戸部材Wは、閉じ限位置では直線面と湾曲面に成り、湾曲面と引き込み方向壁面には空間が出来、その空間位置に垂直支軸13を支点にリンク機構と手動で回転することの出来る回転遮蔽板14を取り付け、湾曲面と壁面に出来る空間の隙間を回転遮蔽板14の回転で閉塞させる。
又、閉じ限位置の湾曲面と引き込み方向壁面に出来る空間の隙間の明り、温度を回転遮蔽板14で遮ることが出来、従来の引き戸と同様の効果が得られる。
また、回転開き戸の使用されていた狭い場所での設置では、開閉揺動空間を確保する必要が無く、利用者の窮屈な態勢を強いる等の悪影響から開放され、開閉揺動空間であった場所が有効に活用が出来できる。
更に、引き戸部材Wの全開放時には回転遮蔽板14を壁側開放方向に回転することにより開口幅を有効に活用出来る。
回転開き戸から本発明の引き戸部材への改築も上下の走行レール11、11aの設置、回転遮蔽板14の取り付けで容易に活用が出来る。
湾曲部内側上部に二段のガイドプーリー18、18a(図8を参照)を二箇所に取り付け、一点17を固定した開閉連動ワイヤー15は下段ガイドプーリー18aでガイドされ、一点17aを固定した開閉連動ワイヤー15は上段ガイドプーリー18でガイドされ、二枚の引き戸部材Wの引き込み方向にエンドプーリー19を取り付け、前記開閉連動ワイヤー15は引き戸部材Wの開閉時にエンドプーリー19で上段・下段にそれぞれ入れ替わる連動開閉引き戸とする構成である。
前記開閉連動ワイヤー15を二段にし、湾曲部内側にガイドプーリー18、18a(図8を参照)を二箇所に取り付けることにより二枚の引き戸部材Wは湾曲部で円滑に走行する事が出来る。
それにより図4で示すように、引き戸部材Wと回転遮蔽板14間に相互が接触しない間隔が出来、引き戸部材Wの開放作動時に回転遮蔽板14との接触を防止出来る。
リンク23は引張バネ29の張力により戻り、伸縮ロッド30が伸びると共にストッパ31で止る。
それにより図6で示すように、開口幅は木製部材Mの厚さ1.5倍位を除いた幅が活用出来、大型の物品の移動には有効で、又夏場などの全開放状態での景観も違和感無く日常生活が出来る。
図9の(9b)は、袖壁に取り付けられていた回転開き戸を取り外し、下側に走行レール11aを引き戸閉じ限位置から側方周壁の引き込み方向に湾曲して埋設し、上側には下側と同位置の走行レール11を組み込まれた鴨居を取り付け、本発明の引き戸部材Wを設置することで改築され、回転遮蔽板14は袖壁と引き戸湾曲面の間隔を最小限にすることにより設置を必要としない。
引き戸部材Wには連結ワイヤー1の位置を避けた場所を格子状に切り抜き透明部材を取り付けし、光の入る形状にし廊下の明るさを確保出来る。
又、夏など間仕切りとして必要としない時は、図6に示すように開放し従来と同様の廊下として利用出来る。
2 圧縮バネ
3 調整スクリュー
4 スリーブ
5 座金
6 調整ナット
7 吊り下げ走行ローラー
8 走行ローラー
9 軸
10 ねじりコイルバネ
11、11a 走行レール
12 高さ安定金具
13 垂直支軸
14 回転遮蔽板
15 開閉連動ワイヤー
16 引張バネ
17 E点
17a F点
18、18a ガイドプーリー
19 エンドプーリー
20 保護部材
21 取り付けネジ
22 フック
23 スリーブ
24、24a ローラー
25 カム
26 ボール
27 圧縮バネ
28、28a 受け溝
29 引張バネ
30 伸縮ロッド
31 ストッパ
32 引手
33 ローラー金具
Claims (2)
- 細幅・縦長の板材からなり、該板材中の横断方向に連結ワイヤー用穴を加工した多数枚の木製部材と、同一の細幅・縦長の板材からなり、前記連結ワイヤー用穴と同位置に圧縮バネ、調整スクリューの入る調整用穴を加工した引き戸端部材と、前記木製部材を連結ワイヤーにより多数枚並列に連結すると共に、前記引き戸端部材の調整用穴に配置した前記調整スクリューに取り付けられた連結ワイヤーと圧縮バネを調整ナットで組み付けて引き戸部材を構成し、前記二枚の引き戸部材を出入口の開口部の上部及び下部に取り付けられたそれぞれ一本のレール上に配置し、前記上部レールの湾曲部内側に上下二段のガイドプーリーと前記二枚の引き戸部材の引き込み方向にエンドプーリーを設け、1本の開閉連動ワイヤーの端部を引張バネで連結し、一方の前記引き戸部材の上段ガイドプーリーの高さ位置に前記開閉連動ワイヤーの一点を固定して前記上段ガイドプーリーで前記開閉連動ワイヤーをガイドし、他方の前記引き戸部材の下段ガイドプーリーの高さ位置に前記開閉連動ワイヤーの一点を固定して前記下段ガイドプーリーで前記開閉連動ワイヤーをガイドし、前記1本の開閉連動ワイヤーを前記二段のガイドプーリーとエンドプーリーに無端状に掛け渡してガイドさせることにより前記二枚の引き戸部材を同時開閉することを特徴とする引き戸装置。
- 前記引き戸部材の引き込み部を引き戸閉じ限位置の側方周壁に設け、湾曲面と引き込み方向壁面の空間位置に垂直支軸を支点にリンク機構で回転する回転遮蔽板を取り付け、前記引き戸部材の引き戸端部材に取り付けられたフックによりリンク機構を作動させて回転遮蔽板を回転させ、前記回転遮蔽板により湾曲面と壁面に出来る空間の隙間を閉塞することを特徴とする請求項1記載の引き戸装置。
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