JP3881428B2 - 物体形状決定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流体中を移動する物体の形状を決定する物体形状決定方法に関し、さらに詳細には、物体が流体中を移動するときに乱流またはその他の変動する流れによって発生する空力騒音の小さい形状に物体の形状を決定する物体形状決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
物体が流体中を移動するときに乱流またはその他の変動する流れによって発生する空力騒音を低減するための形状を求めるのに際して、過去の経験に頼るところが多く、物体形状決定方法はなかった。
【0003】
例えば、車体設計時においては、風洞試験に基づき風切り音を検出し、風切り音が所望値に達しないときは物体の形状を変更し、さらに風洞試験を繰り返して風切り音が所望値に低減させられる物体の形状を採用することが行われている。
【0004】
ジェットエンジンのダクト部からの騒音に対しては、ダクト断面形状を菊花状にすることによって騒音が低減することが知られているが、その形状の決定は試行錯誤的に行われている。
【0005】
多くの場合、さらに上記に加えるに発生騒音を防音材などを用いて軽減することも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したように従来の物体の形状の決定に際して試行錯誤的な決定方法が採用されているために、形状決定に時間を要するほか、形状が複雑化するにしたがって形状決定に困難を伴うという問題点があった。
【0007】
本発明は、流体中を移動するときに発生する空力騒音を小さくすることができる形状に物体の形状を決定する物体形状決定方法を提供することを目的とする。
【0008】
本発明にかかる物体形状決定方法は、物体が流体中を移動するときに発生する空力騒音の小さい形状に物体形状を決定する物体形状決定方法であって、コンピュータによって処理される、初期物体形状を設定する第1の過程と、物体形状の表面に数値流体力学用のメッシュを作成する第2の過程と、物体形状と作成されたメッシュに基づいてナビエ・ストークス(Navier-stokes)の方程式を数値流体力学で数値的に解いて物体表面の圧力を求める第3の過程と、物体表面の圧力に基づいてカール(Curle)の方程式を解くことにより物体によって発生する騒音を求める第4の過程と、物体形状を更新して第1の過程から繰り返して騒音を求める第5の過程とを備え、第5の過程において求めた騒音に基づいて物体の形状を決定することを特徴とする。
【0009】
本発明にかかる物体形状決定方法は、物体が流体中を移動するときに発生する空力騒音の小さい形状に物体形状を決定する物体形状決定方法であって、コンピュータによって処理される、初期物体形状および物体形状を順次変更して特定するためのパラメータを設定する第1の過程と、物体形状の表面に数値流体力学用のメッシュを作成する第2の過程と、物体形状と作成されたメッシュに基づいてナビエ・ストークスの方程式を数値流体力学で数値的に解いて物体表面の圧力を求める第3の過程と、物体表面の圧力に基づいてカールの方程式を解くことによ物体によって発生する騒音を求める第4の過程と、パラメータを更新して物体形状を変更して第1の過程から繰り返して騒音を求める第5の過程とを備え、第5の過程において求めた騒音に基づいて決定することを特徴とする。
【0010】
このように、本発明にかかる物体形状決定方法では、流体中を移動するときに発生する、物体形状による空力騒音を解析的に決定することができ、かつ物体形状の設計前の段階で発生騒音を最小にすることができる物体形状が判断できるために、形状設計後に発生騒音を最小にするための形状変更を試行錯誤的に行う必要がなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる物体形状決定方法を実施の一形態によって説明する。
【0012】
図1は本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法を実施するための処理装置1の構成を示すブロック図である。
【0013】
処理装置1においては、予め定めた物体の断面形状(以下、立体(外形)形状と混同のおそれのない場合、単に物体形状とも記す)を指定し、かつ該物体形状を順次変更して特定するためのパラメータを指定する入力装置11と、入力装置11からの信号を受けて発生騒音が最小となる物体形状を求めるための最適化演算を行う中央処理装置12と、中央処理装置12における最適化演算を行うためのプログラムが格納されたROM13と、作業領域を備えたRAM14と、中央処理装置12による処理結果を入力装置からの指示に基づいて表示する表示手段を含む出力装置15とを備えている。
【0014】
中央処理装置12はROM13に記憶されているプログラムに基づいて動作し、入力装置11によって指示され物体の表面およびパラメータに基づいて変更された物体の表面に対して問題とする領域を有限個の要素に分解して計算流体力学(CFD:Computational Fluid Dynamics)用の格子形成をするメッシュ作成手段121と、メッシュ作成手段121によって作成された有限個の要素に基づいてナビエ・ストークスの方程式を数値計算によって解くCFD演算手段122と、CFD演算手段122による解に基づき、流体中を移動する物体により発生する騒音を演算する騒音演算手段123と、騒音演算手段123によって演算された騒音データに基づき物体形状を評価して発生騒音を最小にする最適化するべくパラメータ値の更新をする最適化手段124とを機能的に備えている。
【0015】
上記のように構成された処理装置1によって最適化された物体形状を求める処理について説明する。
【0016】
図2はこの物体形状決定方法を示すフローチャートである。入力装置11によって物体形状の初期形状が指定され、かつパラメータが指定され(ステップS1)、次いで物体形状の表面に対して、メッシュ作成が行われる(ステップS2)。メッシュ作成に続いてCFD演算および騒音演算が行われて(ステップS3)、演算された騒音を最小にする最適化評価が行われ(ステップS4)、騒音が最小であると判定されたときはその時の物体形状が最適形状として決定され、騒音が最小であると判定されないときはパラメータ値の更新がされて新形状が決定され(ステップS5)、ステップS5に続いて新形状に基づきステップS2から実行される。
【0017】
次に本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法を、形状が決定される物体として車両のサイドミラーの場合を例に説明する。
【0018】
まず、サイドミラー部20の初期形状の設定について説明する。
【0019】
サイドミラー部20はミラー部21とカバー部22とから構成されている。図3に示すようにその断面形状は、サイドミラー部20の高さは正規化してH=“1”とし、ミラー部21の厚さは“0.15”に固定し、カバー部22はほぼ半楕円形状とし、その厚さXLは“0.15”〜“1.85”とする。
【0020】
カバー部22の形状は、さらに詳細に図4に示すように、高さ1.0の半楕円形状(F1) 221と二等辺三角形状(F2)222とにそれぞれ重み付けを行って合成したものとし、半楕円形状(F1)221に対する重みをK1とし、二等辺三角形状222(F2)に対する重みを(1−K1)とする。したがって、カバー部22の形状Fは
Figure 0003881428
となる。
【0021】
重みK1は、0.05≦K1≦0.95の範囲とする。ここで、重みK1の範囲を、0.05≦K1≦0.95の範囲とするのは、CFD用のメッシュを切るときにコーナ部において丸みを必要とするためである。また仮に、重みK1を、K1=1としたときは半楕円形状(F1)221のみになり、K1=0のときには二等辺三角形状(F2)222のみとなる。
【0022】
したがって、上記のようにカバー部22の厚さXLと、形状F(半楕円形状F1と二等辺三角形状F2の合成)の重みK1とをパラメータに、後記のように発生騒音が最小となる形状にサイドミラー部20の断面形状を決定する。この場合に、演算開始時の初期形状は任意に設定することができる。
【0023】
次に、上記で決定されたサイドミラー部20の初期形状に対して、楕円型偏微分方程式による格子形成プログラムを使用して、CFD用のメッシュが作成される。
【0024】
図5は作成されたメッシュの一例を示す模式図である。
【0025】
一般に格子形成法としては、代数的方法と偏微分方程式を用いる方法とがある。代数的方法はいくつもの写像変換関数を用いて空間を離散化していく方法である。偏微分方程式法は用いる微分方程式の型によってさらに楕円型、双曲型、放物型に分類される。偏微分方程式法は、代数的方法に比べて汎用性があるため、本実施の一形態ではこれを用いた。
【0026】
次にCFDおよび騒音計算について説明する。
【0027】
まず、CFDについては、サイドミラー部20の表面の圧力を二次元ナビエ・ストークスの方程式から求める。次いでサイドミラー部20の表面の圧力により流体に与える圧力に基づき、カールの式により発生騒音を求める。
【0028】
本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法では、二次元−ナビエ・ストークス方程式を一様流速度と代表スケールを用いて無次元化した次の(1)式、(2)式を用いる。
【0029】
【数1】
Figure 0003881428
【0030】
【数2】
Figure 0003881428
【0031】
(1)式および(2)式において、それぞれの記号は次の(3)式に示すとおりである。
【0032】
【数3】
Figure 0003881428
【0033】
境界条件は、(a)物体表面でu=0、v=0および
(b)遠方でu=1、v=0とし、
初期条件は、u=1、v=0として、(1)式および(2)式から圧力に関する下記のポアソン(Poisson )の方程式{(4)式}を導く。
【0034】
【数4】
Figure 0003881428
【0035】
ここで、(4)式におけるDは次の(5)式のとおりである。
【0036】
【数5】
Figure 0003881428
【0037】
一般座標に変換された(2)式および(4)式に対して、時間微分にオイラー(Euler )陰解法を用い、対流項に高次精度風上法を用い、粘性項に2次精度中心差分を用いて離散化し、得られた連立方程式を解いた。この計算は、上記によって作成されたメッシュ上での解を数値的に求めるものである。
【0038】
空力騒音の音源は流体力学の運動方程式と連続の式から支配されており、空力騒音の支配方程式はカールによって導かれている。
【0039】
ここで図6に示すような一般座標を考える。音源位置y(y1、y2)、観測点位置x(x1、x2)、音源位置と観測点位置との間の距離r=|x−y|で示してある。流速が音速に比べて十分低い場合、空力騒音はカールの方程式である次の(6)式のように表される。
【0040】
【数6】
Figure 0003881428
【0041】
(6)式において、
P(x,t):観測点での音圧
c:音速
xi:観測点の位置ベクトル
yi:音源の位置ベクトル
Pi(y):物体境界が流体に及ぼす単位面積当たりのxi方向の力
t:時間
dS:境界の周に沿ってとった微小変位
r:音源から観測点までの距離(|x−y|)
である。二次元計算のため、添字のiは“1”、“2”の値をとりそれぞれ座標におけるX方向とY方向に対応する。
【0042】
(6)式におけるPi(y)の値はCFDによって求められる。本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法においては、二次元ナビエ・ストークス方程式を解いてPi(y)を求めている。
【0043】
次に、騒音最小化のための演算、すなわち最適化評価について説明する。
【0044】
最適化手法としては数理計画法、探索法、勾配法、遺伝アルゴリズム(Genetic Algorithms)等が知られている。
【0045】
本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法の最適化評価のための演算では、騒音の大きさが目的関数、厚さXLと重みK1が制約条件になる。
【0046】
厚さXLの最大値をXLmax、厚さXLの最小値をXLmin、重みK1の最大値をK1max、重みK1の最小値をK1minとし、厚さXLと重みK1のそれぞれに対して予め定めた分割数に基づく1ステップ幅ΔXL、ΔK1の値を与える騒音最小化演算をする場合、その計算量は、
Figure 0003881428
となって、膨大になることが予想される。
【0047】
そこで、この騒音最小化演算では、計算量が少なくて済み、かつ局所解に陥る危険性が少ない遺伝アルゴリズムを用いて最適形状を求める。厚さXL(0.15≦XL≦0.95)および重みK1(0.05≦K1≦0.95)に対して、それぞれ7ビット(27 =128)の分割数を与え、7桁の2進数で遺伝子を表現する。演算時間が膨大になることを考慮して、本例では個体数5、世代数50の条件にて計算を行った。パラメータとしての厚さXLおよび重みK1に対する発生騒音の音圧レベルを遺伝アルゴリズムによって計算した計算結果の一部を図7に示す。図7において、最左欄は計算結果を示し、Eは10の指数を示し、例えばE−03は1/1000を示している。この計算結果は二次元計算によるものであるため、大きさの絶対値に意味はない。
【0048】
図7において示した計算結果の一部に対するサイドミラー部20の形状を図11において模式的に示してある。
【0049】
また、本例では遺伝アルゴリズムの計算量は多いために、各世代の最良の個体を次世代中に複製して残す所謂エリート主義戦略を用いて計算を行った。この例を図8のフローチャートに示す。すなわちステップS1の場合と同じ初期設定を行って(ステップS11)、次いでステップS2、S3と同様にメッシュの作成、CFD、騒音の演算が行われる(ステップS12)。次いで、演算した音圧の数が250(=個体数5×50世代)に達したか否かがチェックされ(ステップS13)、ステップS13において演算した音圧の数が250に達していないと判別されたときは、遺伝アルゴリズム(GA)に基づく演算が行われ(ステップS14)、この演算に基づく新形状が決定され(ステップS15)、続いてステップS15において決定された新形状が新しく計算されたものであるか否かがチェックされる(ステップS16)。ステップS16において新しく計算されたものでないと判別されたときにはステップS16に続いてステップS13から実行される。ステップS16において新しく計算されたものであると判別されたときには、ステップS16に続いてステップS12から実行される。
【0050】
このように、各ステップにおける計算条件及び計算結果を記録しておき、ステップS14の遺伝アルゴリズム(GA)によって新計算条件が決められた時点で記憶内容を調べ、もし過去にその計算条件で計算が行われていれば計算が省略されて計算負荷が軽減される。
【0051】
上記遺伝アルゴリズムによる計算結果を示した図9は、図10(a)および図10(b)に示すパラメータとしての厚さXLおよび重みK1に対して、物体から発生する騒音の音圧レベルを示したものである。図9において、系列1は各世代における個体数5の中における最小の発生騒音音圧レベルをプロットしたものであり、系列2は各世代における計算結果の平均値をプロットしたものである。
【0052】
図7および図9から明らかなように、計算番号3における計算音圧レベルが個体数5中の最小値であり、これが次世代に残される。このようにして計算が進められて、計算番号14、16、22、27、29の計算により求めた発生騒音が最小であり、このときのサイドミラー部20の形状は図11の(k)に示す計算番号14の形状である。
【0053】
この結果、パラメータとしての厚さXL=0.61850、重みK1=0.163386により定まる断面形状であると決定される。この断面形状を楕円の長軸を軸として回転させることによってサイドミラー部20の立体(外形)形状が決定される。
【0054】
さらに、発生騒音の波形、該波形の周波数スペクトルを図12〜図15に示す。図12は計算番号3の場合を、図13は計算番号14の場合を、図14は計算番号17の場合を示し、発生騒音音圧が最小の場合であって、各図において、(a)は発生騒音の波形を示し、(b)は周波数スペクトルを示し、(c)はそのときの形状を模式的に示している。
【0055】
ここで、前記した如く、騒音計算を、5個体×50世代にわたって行った場合について説明した。図7から明らかな如く、この計算によって最小騒音音圧が得られている。しかし、この場合に対して、参考のために世代数を増加させて5個体×100世代(=500)にわたって計算を行った結果、計算番号270のときに最大発生騒音音圧を得た。これを図7の末尾に記載した。なお、図15において、(a)、(b)および(C)は計算番号270の場合の発生騒音の波形、周波数スペクトル、およびその時の形状を模式的に示している。
【0056】
次に他の例として、航空機の機体に設けられたアンテナの断面形状の場合を例に説明する。
【0057】
この場合の初期断面形状を図16に示す。この場合の初期形状をアンテナ30の断面長手方向の長さ0〜cを3分割したb点における高さを“1”とし、長さ方向を3分割したa点における高さをパラメータXpとし、0点、e点、f点およびc点の4点を上に凸となるように三次曲線にて円滑に結んだ形状とし、さらに0〜cを対称軸とした上下対称形状とし、そのときの最大高さを“1”にノルマライズしたものである。
【0058】
この場合においても、上記したサイドミラー部20の場合と同様にしてその形状を決定する。
【0059】
この場合も、騒音最小化のための演算では、遺伝アルゴリズム(GA)を用いて最適形状を求める。パラメータXp(0.8≦Xp≦1.8)に対して、それぞれ7ビット(27 =128)の分割数を与え、7桁の2進数で遺伝子を表現する。演算時間が膨大になることを考慮して個体数5、世代数50の条件にて計算を行った。パラメータXpに対する発生騒音の音圧レベルを遺伝アルゴリズムによって計算した計算結果の一部を図17に示す。
【0060】
図17において示した計算結果の一部に対するアンテナ30の形状を図19において模式的に示してある。
【0061】
この例における遺伝アルゴリズムによる計算結果を示した図18において、系列1は各世代における個体数5の中における最小の発生騒音音圧レベルをプロットしたものであり、系列2は各世代における計算結果の平均値をプロットしたものである。
【0062】
図17および図18から明らかなように、計算番号31における計算音圧レベルにおいて発生騒音が最小であり、このときのアンテナ30の形状は図19(o)に示す計算番号31の形状である。
【0063】
この結果、発生騒音が最小のアンテナ30の形状は、パラメータXp=0.8により定まる断面形状であると決定される。
【0064】
また、発生騒音の波形、該波形の周波数スペクトルを図20〜図23に示す。図20は計算番号11の場合を、図21は計算番号31の場合を、図22は計算番号185の場合を、図23は計算番号205の場合をそれぞれ示し、図20〜図23の各図において、(a)は発生騒音の波形を示し、(b)は周波数スペクトルを示し、(c)はそのときの形状を模式的に示している。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる物体形状決定方法によれば、発生騒音が最小な物体形状を解析的に決定することができ、かつ物体形状の設計前の段階で発生騒音を最小にすることができるため、形状設計後に発生騒音を最小にするための形状変更を試行錯誤的に行う必要もなくなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法を実施するための処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法によって最適化される物体の形状を模式的に示す図である。
【図4】図3に示した物体形状を構成するパラメータの説明に供する模式図である。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法のために計算用に設定されたメッシュを模式的に示す図である。
【図6】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法のため、音源位置と観測点位置の説明に供する模式図である。
【図7】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法による発生騒音音圧計算結果の一部を示す図である。
【図8】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法において、遺伝プログラムのエリート主義戦略を用いたときのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法による発生騒音音圧計算結果をグラフ形式で示した図である。
【図10】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法による発生騒音音圧計算時におけるパラメータの結果をグラフ形式で示した図である。
【図11】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた物体形状を示した模式図である。
【図12】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた物体形状によるときの発生騒音の波形、周波数スペクトルおよび形状の模式図である。
【図13】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた物体形状によるときの発生騒音の波形、周波数スペクトルおよび物体形状の模式図である。
【図14】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた物体形状によるときの発生騒音の波形、周波数スペクトルおよび物体形状の模式図である。
【図15】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた物体形状によるときの発生騒音の波形、周波数スペクトルおよび物体形状の模式図である。
【図16】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法によって最適化される他の物体の形状を模式的に示す図である。
【図17】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法による他の物体に対する発生騒音音圧計算結果の一部を示す図である。
【図18】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法による他の物体に対する発生騒音音圧計算結果をグラフ形式で示した図である。
【図19】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた他の物体の物体形状を示した模式図である。
【図20】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた他の物体の物体形状によるときの発生騒音の波形、周波数スペクトルおよび物体形状の模式図である。
【図21】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた他の物体の物体形状によるときの発生騒音の波形、周波数スペクトルおよび物体形状の模式図である。
【図22】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた他の物体の物体形状によるときの発生騒音の波形、周波数スペクトルおよび物体形状の模式図である。
【図23】本発明の実施の一形態にかかる物体形状決定方法により最適化のために求められた他の物体の物体形状によるときの発生騒音の波形、周波数スペクトルおよび物体形状の模式図である。
【符号の説明】
11 入力装置 12 中央処理装置
13 ROM 14 RAM
15 出力装置 20 サイドミラー部
21 ミラー部 22 カバー部
30 アンテナ 121 メッシュ作成手段
122 CFD演算手段 123 騒音演算手段
124 最適化手段

Claims (2)

  1. 物体が流体中を移動するときに発生する空力騒音の小さい形状に物体形状を決定する物体形状決定方法であって、
    コンピュータによって処理される、初期物体形状を設定する第1の過程と、物体形状の表面に数値流体力学用のメッシュを作成する第2の過程と、物体形状と作成されたメッシュに基づいてナビエ・ストークスの方程式を数値流体力学で数値的に解いて物体表面の圧力を求める第3の過程と、物体表面の圧力に基づいてカールの方程式を解くことにより物体によって発生する騒音を求める第4の過程と、物体形状を更新して第1の過程から繰り返して騒音を求める第5の過程とを備え、
    第5の過程において求めた騒音に基づいて物体の形状を決定することを特徴とする物体形状決定方法。
  2. 物体が流体中を移動するときに発生する空力騒音の小さい形状に物体形状を決定する物体形状決定方法であって、
    コンピュータによって処理される、初期物体形状および物体形状を順次変更して特定するためのパラメータを設定する第1の過程と、物体形状の表面に数値流体力学用のメッシュを作成する第2の過程と、物体形状と作成されたメッシュに基づいてナビエ・ストークスの方程式を数値流体力学で数値的に解いて物体表面の圧力を求める第3の過程と、物体表面の圧力に基づいてカールの方程式を解くことにより物体によって発生する騒音を求める第4の過程と、パラメータを更新して物体形状を変更して第1の過程から繰り返して騒音を求める第5の過程とを備え、
    第5の過程において求めた騒音に基づいて決定することを特徴とする物体形状決定方法。
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