JP2010277249A - 飛しょう体の形状決定方法及び形状決定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】飛しょう体頭部の形状最適化に有効で効率的な形状決定方法および形状決定装置を提供する。
【解決手段】パラメトリック関数により飛しょう体の頭部の初期形状を設定するステップと、設定された前記初期形状の節点のおのおのについて衝撃波・膨張波法により、圧力を算出するステップと、形状表面の各節点の圧力を表面積により積分して抗力を算出し評価関数とするステップと、前記形状表面の節点を変えて各節点の圧力算出及び評価関数算出を繰り返して、所定の個体数の評価関数を得るステップと、この評価関数の対応する形状について、交叉、複写及び突然変異の処理を行って、次世代の形状を形成するステップと、形成された次世代について、圧力算出、評価関数の算出を行ってこの世代の所定の個体数の評価関数を取得し、これを所定の世代数について繰り返して最終世代の所定個体数の評価関数を得、適切な形状を決定するステップと、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】パラメトリック関数により飛しょう体の頭部の初期形状を設定するステップと、設定された前記初期形状の節点のおのおのについて衝撃波・膨張波法により、圧力を算出するステップと、形状表面の各節点の圧力を表面積により積分して抗力を算出し評価関数とするステップと、前記形状表面の節点を変えて各節点の圧力算出及び評価関数算出を繰り返して、所定の個体数の評価関数を得るステップと、この評価関数の対応する形状について、交叉、複写及び突然変異の処理を行って、次世代の形状を形成するステップと、形成された次世代について、圧力算出、評価関数の算出を行ってこの世代の所定の個体数の評価関数を取得し、これを所定の世代数について繰り返して最終世代の所定個体数の評価関数を得、適切な形状を決定するステップと、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、流体中を移動する物体の形状を決定する方法に係り、特に飛しょう体の形状決定方法及び形状決定装置に関する。
流体中を物体が移動するとき流体抵抗を受けるので、その物体の形状を最適化して流体抵抗を減らすことは重要である。
例えば、特許文献1には、空気騒音が小さくなるように空気中を移動する物体形状を決定することが開示されている。その方法は、第1過程で初期形状を決定し第2過程で物体表面に数値流体力学用メッシュを作成し第3過程でナビエ・ストークス方程式を用いて物体表面圧力を求め第4過程で発生騒音を求め第5過程で第1過程から繰り返し、第6過程で最小騒音の形状を決定する。
また、特許文献2には、目的パラメータを突然変異や組換えによりパラメータセットの子を作るステップと、その子の質を評価するステップを有する進化戦略に基づく最適化方法が開示されている。更に特許文献3には、複数の設計変数を組み合わせた解候補である個体を遺伝子で表現して集団発生させ、個体の集団に対する遺伝的操作の繰り返しにより解を探索し遺伝的アルゴリズムを用いて流体の流れ場を構成する、ターボ流体機械の設計方法が開示されている。この特許文献3には、適応度の高い個体ほど親として選択される可能性が高くなるように、具体的には模擬2進交叉を用いて次世代候補を生成し、突然変異により次世代解候補の探索を行うことが記載されている。
しかし、上記従来の形状決定方法は抗力を低減するための形状を決定するには過去の経験や既存の形状を元に模型を作成し風洞実験を繰り返し行って抗力を計測し要求の性能を満たす形状を採用する必要があった。特許文献1では、CFD(Computaitional Fluid dynamics;計算流体力学)を用いることが記載されているが、この場合においても解析の対象となる形状について同様に試行錯誤を行う必要がある。
本発明はこれら従来の物体形状の決定方法に鑑みてなされたもので、飛しょう体頭部の形状最適化に有効で効率的な形状決定方法および形状決定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1は、パラメトリック関数により飛しょう体の頭部の初期形状を設定する初期形状決定ステップと、この初期形状設定ステップにより設定された前記初期形状の節点のおのおのについて衝撃波・膨張波法により、圧力を算出する圧力算出ステップと、形状表面の各節点の圧力を表面積により積分して抗力を算出し評価関数とする評価関数算出ステップと、前記形状表面の節点を変えて各節点の圧力算出及び評価関数算出を繰り返して、所定の個体数の評価関数を得る評価関数取得ステップと、この評価関数取得ステップにより得られた、評価関数の対応する形状について、交叉、複写及び突然変異の処理を行って、次世代の形状を形成する次世代形状形成ステップと、この次世代形状形成ステップにより形成された次世代について、前記圧力算出ステップによる圧力算出、前記評価関数算出ステップによる評価関数の算出を行ってこの世代の所定の個体数の評価関数を取得し、これを所定の世代数について繰り返して最終世代の所定個体数の評価関数を得、適切な形状を決定する形状決定ステップと、を有することを特徴とする、飛しょう体の形状決定方法を提供する。
本発明の特徴の1つは、形状を表示する曲線としてパラメトリック曲線を用いることであり、他の1つは、節点の圧力を計算するために衝撃波・膨張波法を用いることである。
本発明によれば、飛しょう体頭部の形状最適化に有効で効率的な形状決定方法および形状決定装置が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1に本発明一実施形態の構成を示す。
この形状決定装置は、最初に所定の形状を設定する初期形状設定部10と、設定された形状に基づいて圧力算定プログラムの入力ファイルを作成する入力ファイル作成部11と、この入力ファイルに基づいて各節点の圧力を算出する圧力算出部12と、算出された圧力に基づいて圧力分布を算出する圧力分布算出部13と、圧力分布から抗力を算出する抗力算出部14と、この算出された抗力を評価関数とする評価関数決定部15と、個体が所定数得られたか否かを判定する個体数判定部16と、所定数の世代のデータが得られたか否かの判定を行う世代数判定部17と、上記評価関数に基づいて次の形状データを作成する形状データ作成部18と、前の世代の所定数の個体が得られたとき、次世代のデータを作成する次世代データ作成部19と、最終世代の個体数のデータが得られたときそれらの評価関数により最適な形状を決定する形状決定部20とを有する。
この形状決定装置による形状決定の方法を図2及び図3に示すフローチャートに基づいて説明する。この例では飛しょう体の頭部の最適な形状を決定するものとする。
まず、ステップS201で図1に示す初期形状設定部10において、飛しょう体の頭部の初期の形状を仮に設定する。この形状として本願の発明では、ogive形状やparabolic形状などの既存の形状に限定されない、パラメトリック曲線を用いた形状を採用する。パラメトリック曲線の一例としてここではBezier曲線を用いる。Bezier曲線は、一般的にはn個の制御点から成る曲線で、その内始点(i=0)と終点(i=n−1)以外の制御点を通らない曲線であり、次式により定義される。いまの場合この制御点の数nを例えば、4個とする。
但し、tはパラメータ値であり、Px[i],Py[i]はi番目の制御点のxy座標である。nCm=n!/{m!(n−m)!}である。
n=4としたときの、Bezier曲線の例を図4に実線で示す。横軸にx座標をとり、縦軸にy座標をとる。図4において、点41は制御点を示している。
このように、形状を示す曲線は一部であるが、この曲線を中心軸Xの周りに回転させることにより飛しょう体頭部の立体形状を表すこととなる。Bezier曲線は、始点と終点を基点として基点の制御点を通る必要がないので、基点を通る滑らかな曲線を描くことができる。それゆえ、最適化の過程で制御点の位置が大きく移動しても、滑らかな形状を維持することができる利点がある。
本発明に用いられる形状はBezier曲線に限られないが、パラメトリック曲線によって描かれた曲線上の任意の数の節点によって形状を表現する。
パラメトリック曲線例えばBezier曲線により初期形状を決定した後、ステップS202で世代数Gを1とし、ステップS203で個体数Pを1とする。また、この実施形態では、マッハ数が1の場合と2の場合について評価関数を求めるので、まずステップS203Mでは、マッハ数を1とする。
次のステップS204では、上記のように設定した形状のときの圧力算出プログラムの入力ファイルを作成する。
ステップS205では、圧力算出部12において、衝撃波・膨張波法によって各節点の圧力を算出し、ステップS206では、圧力分布算出部13において形状表面の各節点の圧力を表面積で積分し抗力算出部14でその形状のときの抗力を算出し、ステップS206で評価関数決定部15において、算出された抗力をその形状のときの評価関数とする。
この抗力の算出の過程について、ステップS206の図3に示す詳細フローチャートに基づいて更に詳しく説明する。まず、初期形状の制御点(n)を設定して、上記式(1)にPx[i],Py[i]に、i=0からi=(n−1)を代入する。
形状を表現する曲線上のm+1個の節点についてt=0,1/m,2/m,・・・(m−1)/m,1と代入することにより節点の座標x(t),y(t)を求める。節点1から節点m+1までの圧力を順次求めていく。
形状を表現する曲線上のm+1個の節点についてt=0,1/m,2/m,・・・(m−1)/m,1と代入することにより節点の座標x(t),y(t)を求める。節点1から節点m+1までの圧力を順次求めていく。
例えば制御点の数n=4の場合、Px[0]=0、Py[0]=0、Px[1]=0、Py[1]=1、Px[2]=2、Py[2]=3、Px[3]=3、Py[3]=3、と任意に設定する。
このとき上記制御点によって決定する曲線上の点である節点が21個であるとする。上記式(1)にt=0、0.05、0.1、・・・・0.9、0.95、1.0を入れて各x(t)、y(t)を求める。
このとき上記制御点によって決定する曲線上の点である節点が21個であるとする。上記式(1)にt=0、0.05、0.1、・・・・0.9、0.95、1.0を入れて各x(t)、y(t)を求める。
いま、第3節点42を例に説明する。例えばx(t)は、次に示す(2)式となる。またこのとき例えばt=0.1のときのx(0.1)は次に示す(3)式となる。
y(0.1)も同様にして求める。結局、第3節点(x(0.1),y(0.1)=(0.057,0.327)となる。
このような演算をt=0、0.05、0.1、・・・・、0.95、1.0について行い、節点21個の位置が求められる。
図5に、例えば節点1と節点2の拡大図を模式的に示す。実際には節点3以降もあり節点mまで存在する。各節点において、膨張波が発生した前後で2点を設ける。例えば、節点1には膨張波発生前後で2点(11,12)あり、それら各々の圧力をp11,p12とする。また、節点2には膨張波発生前後で2点(21,22)あり、それら圧力をp21,p22とする。
まず、ステップS301において、節点1の圧力p1を求める。形状先端の節点1の点11における圧力p11は、円周周りの圧力とみなして節点1の圧力p1とする。
ところで、仰角や横滑り角のない円錐周りの流れ場は軸対称となる。特に衝撃波が付着している状態においては、流体の特性は円錐頂点から延ばした直線に沿っては変化しない。このような流れは錐状流れ(conical flow)と呼ばれる。錐状流れの解を求める式が次の(4)式であるTaylor−Maccollの式である。
上記節点1の圧力p1は、上記Taylor−Maccollの式により求められる。
次に、ステップS302において、節点j=1とする。ステップS303において、節点1における膨張波発生後の圧力p12を、次に示すPrandtl−Meyerの式((5)式)により求める。
ここで、Mnは点nにおけるマッハ数であり、δは対象となる点における流れの傾き角である。またγは比熱比であり、ここでは空気の比熱比1.4を用いる。
次にステップS304では、節点1の点12における圧力勾配を求める。この圧力勾配は次式により求められる。
次に、ステップS305で節点2の圧力を求める。節点2の圧力p2は、点21における圧力p21を円錐台周りの圧力とみなして節点2の圧力とすることにより求められる。
p3=Pc−(pc−p2)e−η
pcは対象となる直線要素の傾きを半頂角とする円錐の圧力である。ηは次の(7)式で表せる。
p3=Pc−(pc−p2)e−η
pcは対象となる直線要素の傾きを半頂角とする円錐の圧力である。ηは次の(7)式で表せる。
ステップS306において節点すべてについて圧力を求められたか確認し、求められてなければ、ステップS307でj+1をjとして再びステップS303に戻り、節点jの膨張波後の点j2における圧力pj2を求める。
このようにして、すべての節点における圧力を求め、図2に示すステップS206に移る。
ステップS206では、圧力分布算出部13及び抗力算出部14において、形状表面の各節点の圧力を表面積で積分して抗力を算出する。次のステップS207では、このようにして求めた抗力を評価関数とする。
なお、抗力は小さいほど好ましいので、評価関数としても値が小さいことが好ましい。しかし、常に小さいものだけを短絡的に採用すると、アルゴリズムが硬直化してしまい形状も限定されるので、全体として必ずしも常に好ましい形状に収束するとは限らない。
ステップS207Mで、マッハ数が2かどうか判定する。マッハ数が1の場合には、ステップS208Mでマッハ数を+1すなわち、2としステップS204からの処理を繰り返す。
次のステップS208では、個体数判定部16において個体数Pが50を超えたか否かを判定する。個体数Pが50を超えない限り、ステップS209に移り形状表面の節点を変え、ステップS210で個体数Pをプラス1(今の場合P=2、すなわち第2個体)として、ステップS204に移る。
ステップSでは、入力ファイル作成部11において、この第2個体の場合の形状について圧力算出プログラムの入力算出ファイルを作成する。ここでも、形状を表現する式として、パラメトリック曲線の1つであるBezier曲線を用いる。
ステップS205では圧力算出部12において、先に図3を用いたような計算を行い、第2個体の形状表面の各節点における圧力を算出する。ステップS206では、各節点の圧力を表面積で積分して抗力を算出する。次のステップで、評価関数決定部15においてこの算出された抗力を第3個体の評価関数とする。
このように評価関数を取得し(S207)、形状表面の節点を変え(S209)個体数を1つ増やして(S210)、次の個体の評価関数を得る。形状表面の節点を変え、抗力を求め、評価関数を得る処理を、個体数Pが50になるまで繰り返す。したがって、50個体に対する評価関数(抗力)が得られる。
ステップS208で、個体数判定部16で個体数Pが50を超えたことが判定されると、ステップS212に移る。ステップS212では、世代数判定部17において、世代数Gが50を超えたか否かが判定される。世代数が50になるまではステップS213に移り、次世代データ作成部19において、現世代(G=1)の次の世代データが作成される。
次世代データの作成は、遺伝的アルゴリズムを用いる。すなわち、50個の個体の評価関数を調べ、形状に関して交叉、複写、突然変異の処理を行い、それらの形状について重み付けを行って次の世代の形状を作成する。
複写は、現世代の形状のコピーであり、交叉は父親の形状と母親の形状を織り交ぜて子孫を作る(新しい形状を生成する)処理である。突然変異は、形状の要素の一部をランダムに変えて新しい形状を生成する処理である。重み付けでは、それらの形状に係数を掛けて加算する。評価関数(抗力)が大きい形状は、係数をゼロとして、採用されないものもある。
ステップS214では、世代数を+1としてこの次世代の第1個体とする。ステップS203に戻り、マッハ数1、2についての評価関数を求める。同様にして50個の個体の評価関数を求める。遺伝的アルゴリズムを行って次世代の形状を求め、これらの処理を50世代まで繰り返すことによって最終世代の評価関数を得る。ステップS215では、形状決定部20において、最終世代の評価関数から最適な形状を決定する。
ところで、通常、飛しょう体頭部の先端は鈍頭であり、後端は円柱形状となっている。そして、形状の表現にBezier曲線を用いるとすると、次に示す(8)式を条件とする。
図6(a)(b)(c)に、評価関数とこの評価関数から最終的な形状を決定する様子を示す。図6(a)は、マッハ数が1のときのある世代の評価関数f1に対応する形状を示し、図6(b)はマッハ数が2のときのその世代の評価関数f2を示す。横軸はx軸であり縦軸はそのx位置における半径rを示す。
図6(c)は、x軸にマッハ数1のときの評価関数の値をとりy軸にマッハ数2のときの評価関数f2の値を取った評価関数の図である。この図には、各々第10世代(10th)、第20世代(20th)、第30世代(30th)、第4世代(40th)、第5世代(50th)の値を示している。
評価関数は抗力を意味するので小さい値であることが望ましい。したがって、飛しょう体の速度がマッハ1やマッハ2のときがあるとすると、マッハ数が1のときの評価関数f1もマッハ数2のときの評価関数f2も小さくなることが望ましい。図6(a)と図6(b)に示す形状のときの50個の評価関数が各世代について得られる。
図6(c)に着目すると、最初の世代(G=1)の評価関数f1,f2を示す50個の点のデータは、世代が進むに連れて評価関数f1及び評価関数f2が小さくなる方向に移動することになる。
そして、最終世代(第50世代)においてf1及びf2が最も小さい値、すなわち図6(c)で最も原点に近い点に対応する形状が、最適の形状を意味することになる。このようにして、図2のステップS215における処理である、飛しょう体頭部の最適化形状が決定される。
上記実施形態では、飛しょう体の速度が異なる、マッハ数Mが1と2の場合にどちらの評価関数も小さい値となる形状を最適な形状と決定する例について説明した。しかし本発明はこの場合に限られず、1つの速度において評価関数を求めこれらから最適な形状を得ることも可能である。また3以上の速度の場合の評価関数を求めそれらの評価関数が小さくなる飛しょう体頭部の形状を最適な形状と決定することも可能である。
また上記実施形態では個体数Pが50個の場合について、また世代数が50個の場合について説明した。しかし本発明において、個体数、世代数はこれらの値に限られない。
本発明の上記実施形態においては、形状を示す曲線としてBezier曲線を用いた場合について説明した。しかし、本発明で形状を示す曲線はBezier曲線に限られず、一般的にはパラメトリック曲線を用いることが可能である。
本発明は実施形態の限られず種々変形して実施可能であり、これらの変形例も本発明の技術思想が同一性を有する範囲内で本発明に含まれる。
10・・・初期形状決定部、
11・・・入力ファイル作成部、
12・・・圧力算出部、
13・・・圧力分布算出部、
14・・・抗力算出部、
15・・・評価関数決定部、
16・・・個体数判定部、
17・・・世代数判定部、
18・・・形状データ作成部、
19・・・次世代データ作成部、
20・・・形状決定部。
11・・・入力ファイル作成部、
12・・・圧力算出部、
13・・・圧力分布算出部、
14・・・抗力算出部、
15・・・評価関数決定部、
16・・・個体数判定部、
17・・・世代数判定部、
18・・・形状データ作成部、
19・・・次世代データ作成部、
20・・・形状決定部。
Claims (10)
- パラメトリック関数により飛しょう体の頭部の初期形状を設定する初期形状決定ステップと、
この初期形状設定ステップにより設定された前記形状の節点のおのおのについて衝撃波・膨張波法により、圧力を算出する圧力算出ステップと、
形状表面の各節点の圧力を表面積により積分して抗力を算出し評価関数とする評価関数算出ステップと、
前記形状表面の節点を変えて各節点の圧力算出及び評価関数算出を繰り返して、所定の個体数の評価関数を得る評価関数取得ステップと、
この評価関数取得ステップにより得られた、評価関数の対応する形状について、交叉、複写及び突然変異の処理を行って、次世代の形状を形成する次世代形状形成ステップと、
この次世代形状形成ステップにより形成された次世代について、前記圧力算出ステップによる圧力算出、前記評価関数算出ステップによる評価関数の算出を行ってこの世代の所定の個体数の評価関数を取得し、これを所定の世代数について繰り返して最終世代の所定個体数の評価関数を得、適切な形状を決定する形状決定ステップと、
を有することを特徴とする、飛しょう体の形状決定方法。 - 前記評価関数取得ステップでは複数の速度における評価関数を求め、前記形状決定ステップでは上記複数の評価関数の値がいずれも小さいものを最適な評価関数とし、この評価関数に対応する形状を最適な形状と決定することを特徴とする請求項1記載の飛しょう体の形状決定方法。
- 前記パラメトリック曲線として、Bezier曲線を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の飛しょう体の形状決定方法。
- 前記圧力算出ステップでは、個体の最初節点の圧力を、Taylor−Maccollの式により求めることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載の飛しょう体の形状決定方法。
- 前記圧力算出ステップでは、第2以降の節点の圧力を、Prandtl−Meyerの式により求めることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項記載の飛しょう体の形状決定方法。
- パラメトリック関数により初期形状を設定する初期形状決定手段と、
この初期形状設定手段により設定された前記初期形状の節点のおのおのについて衝撃波・膨張波法により、圧力を算出する圧力算出手段と、
形状表面の各節点の圧力を表面積により積分して抗力を算出し評価関数とするする評価関数算出手段と、
前記形状表面の節点を変えて各節点の圧力算出及び評価関数算出を繰り返して、所定の個体数の評価関数を得る評価関数取得手段と、
この評価関数取得手段により得られた、評価関数の対応する形状について、交叉、複写及び突然変異の処理を行って、次世代の形状を形成する次世代形状形成手段と、
この次世代形状形成手段により形成された次世代について、前記圧力算出手段による圧力算出、前記評価関数算出手段による評価関数の算出を行ってこの世代の所定の個体数の評価関数を取得し、これを所定の世代数について繰り返して最終世代の所定個体数の評価関数を得、適切な形状を決定する形状決定手段と、
を有することを特徴とする、飛しょう体の形状決定装置。 - 前記評価関数取得手段では、複数の速度における評価関数を求め、前記形状決定手段では上記複数の評価関数の値がいずれも小さいものを最適な評価関数とし、この評価関数に対応する形状を最適な形状と決定することを特徴とする請求項6記載の飛しょう体の形状決定装置。
- 前記パラメトリック曲線として、Bezier曲線を用いることを特徴とする請求項6又は7記載の飛しょう体の形状決定装置。
- 前記圧力算出装置では、個体の最初の節点の圧力を、Taylor−Maccollの式により求めることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか一項記載の飛しょう体の形状決定装置。
- 前記圧力算出装置では、第2以降の節点の圧力を、Prandtl−Meyerの式により求めることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか一項記載の飛しょう体の形状決定装置。
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