JP2014006804A - サンプリング装置、サンプリング方法、近似モデル生成装置、近似モデル生成方法及びプログラム - Google Patents

サンプリング装置、サンプリング方法、近似モデル生成装置、近似モデル生成方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】予め設定した近似精度の近似式を得る適切なサンプル数をサンプリングするサンプリング装置を提供する。
【解決手段】本発明のサンプリング装置は、変位量の座標軸からなるデザインスペースの座標点をモーフィングデータ(以下、データ)としてサンプリングする装置であり、第1及び第2設定数の座標点を実験計画法でデザインスペースからサンプリングし、第1設定数でサンプリングした座標点をデータのサンプル群とするサンプリング部と、第2設定数の座標点毎にサンプル群の座標点の各々との距離を求める距離算出部と、距離と距離閾値とを比較するサンプル除外判定部とを有し、サンプリング部がサンプリングを繰返す際、初回のサンプリングで第1設定数の座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングで第2設定数の座標点のサンプリングを行い、サンプル除外判定部が距離閾値を超える距離の第2設定数の座標点をサンプル群にてマージする。
【選択図】図1

Description

本発明は、構造体モデルの物体形状から、この構造体モデルの機能性能を予測する近似モデルを生成するために用いるサンプリング装置、サンプリング方法、近似モデル生成装置、近似モデル生成方法及びプログラムに関する。
物品の形状を表すデザイン情報に基づいて、その物品が有する各種の機能性能を予測するコンピュータ支援方法がある。例えば、特許文献1では、CAD(computer aided design)システムなどによりデザインが変更された対象物の機能性能を、近似モデルを使用して計算することが記載されている。
特開平02−144516号公報
上述したように、近似モデルを用いて対象物のデザイン情報から機能性能を予測する従来技術がある。しかし、対象物が車両であり、機能性能として空力性能を計算する場合など、対象物の形状が複雑であり、デザイン情報が大規模となる。
このため、近似モデルを生成する際、サンプルとしてのデザイン数を多くすればするほど、推定する機能性能の近似精度が高くなる。
しかしながら、デザイン数を多くするにつれ、近似モデルを生成するために必要な時間が増加してしまう。
近似モデルが所定の近似精度となるサンプル数が予め判っていれば良いが、近似モデルが近似する対象物の複雑の程度により変化するため、予め設定しておくことができない。
したがって、サンプル数を少なく設定した場合、生成される近似式の近似精度が低くなり、一方、サンプル数を多く設定した場合、得られる近似精度に対して余分な数を設定してしまい、近似式を生成する時間を無駄に長くしてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、予め設定した近似精度の近似式を得るための適切なサンプル数をサンプリングするサンプリング装置、サンプリング方法、近似モデル生成装置、近似モデル生成方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明のサンプリング装置は、構造体モデルをモーフィングする際に用いる、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せであるモーフィングデータのサンプリングを、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行うサンプリング装置であり、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により前記デザインスペースからサンプリングし、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング部(例えば、実施形態における超方格サンプリング部462)と、前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離算出部(例えば、実施形態における距離算出部463)と、前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定部(例えば、実施形態におけるサンプル除外判定部464)とを有し、前記サンプリング部が、前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、前記サンプル除外部が、前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、前記サンプル群に新たなモーフィングデータとしてマージすることを特徴とする。
本発明のサンプリング装置は、前記実験計画法がラテン超方格法であり、前記デザインスペースの前記座標軸を予め設定され分割数により分割し、当該デザインスペースに超方格を構成し、前記座標点として当該超方格の座標を用いることを特徴とする。
本発明のサンプリング装置は、前記距離閾値が、2回目以降にサンプリングされた前記モーフィングデータが、前記サンプル群におけるいずれかのモーフィングデータに対し、前記モーフィングした結果が同様となる座標点の距離として設定されていることを特徴とする。
本発明の近似モデル生成装置は、構造体モデルの形状から機能性能を予測する近似モデルを生成する装置であり、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せのモーフィングデータを、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行い、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング部と、前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離算出部と、前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定部と、ベース形状をモーフィングデータによりモーフィング処理し、学習形状を生成するモーフィング部(例えば、実施形態におけるモーフィング部20)と、前記ベース形状及び前記学習形状を用いて前記近似モデルを生成する近似モデル作成部(例えば、実施形態における近似モデル作成部43)とを有し、前記サンプリング部が、前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、前記サンプル除外判定部が、前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、新たなモーフィングデータとして前記サンプル群にマージすることを特徴とする。
本発明の近似モデル生成装置は、前記近似モデルの近似精度を判定する性能評価部(例えば実施形態における性能評価部44)をさらに有し、前記サンプリング部が、前記近似モデルの生成に使用したモーフィングデータと異なるテスト用のテストモーフィングデータを前記デザインスペースからサンプリングし、前記性能評価部が、前記テストモーフィングデータを用いて得た前記機能性能値を用いて前記近似精度を判定し、前記近似モデル作成部が、前記サンプリング部が取得する新たなモーフィングデータを含む前記サンプル群の前記モーフィングデータにより、近似モデルの再生成を行うことを特徴とする。
本発明のサンプリング方法は、構造体モデルをモーフィングする際に用いる、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せであるモーフィングデータのサンプリングを、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行う方法であり、サンプリング部が、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により前記デザインスペースからサンプリングし、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング過程と、距離算出部が、前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離計算過程と、サンプル除外判定部が、前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定過程とを有し、 前記サンプリング部が、前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、前記サンプル除外判定部が、前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、前記サンプル群に新たなモーフィングデータとしてマージすることを特徴とする。
本発明の近似モデル生成方法は、構造体モデルの形状から機能性能を予測する近似モデルを生成する方法であり、サンプリング部が、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せのモーフィングデータを、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行い、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング過程と、距離算出部が、前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離計算過程と、サンプル除外判定部が、前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定過程と、モーフィング部が、ベース形状をモーフィングデータによりモーフィング処理し、学習形状を生成するモーフィング過程と、近似モデル作成部が、前記ベース形状及び前記学習形状を用いて前記近似モデルを生成する近似モデル作成過程とを有し、前記サンプリング部が、前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、前記サンプル除外判定部が、前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、新たなモーフィングデータとして前記サンプル群にマージすることを特徴とする法。
本発明のプログラムは、構造体モデルをモーフィングする際に用いる、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せであるモーフィングデータのサンプリングを、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行うサンプリングをコンピュータに実行させるプログラムであり、前記コンピュータを、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により前記デザインスペースからサンプリングし、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング手段、前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離計算手段、前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定手段として機能させ、前記サンプリング手段が、前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、前記サンプル除外判定手段が、前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、新たなモーフィングデータとして前記サンプル群にマージすることを特徴とするプログラムである。
本発明のプログラムは、構造体モデルの形状から機能性能を予測する近似モデルを生成する近似モデル生成をコンピュータに実行させるプログラムであり、前記コンピュータを、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せのモーフィングデータを、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行い、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング手段、前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離計算手段、前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定手段、ベース形状をモーフィングデータによりモーフィング処理し、学習形状を生成するモーフィング手段と、前記ベース形状及び前記学習形状を用いて前記近似モデルを生成する近似モデル作成手段として機能させ、前記サンプリング手段が、前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、前記サンプル除外判定手段が、前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、新たなモーフィングデータとして前記サンプル群にマージすることを特徴とするプログラムである。
この発明によれば、予め設定した近似精度を得るための適切なサンプル数をサンプリングするサンプリング装置、サンプリング方法、近似モデル生成装置、近似モデル生成方法及びプログラムを提供することができる。
この発明の一実施形態による近似モデル生成装置の構成例を示すブロック図である。 近似モデル生成部40の構成例を示す概略ブロック図である。 車両種別のベース車両または各学習用車両それぞれの車両のデザイン毎に、第1特徴量及びCd値が示されている第1特徴テーブルの図である。 車両種別のベース車両または各学習用車両それぞれの車両のデザイン毎に、第2特徴量及びCd値が示されている第2特徴テーブルの図である。 サンプリング部46の構成例を示す概略ブロック図である。 デザインスペースのn次元の座標空間(n次元空間)を2次元の空間と仮定した図である。 近似モデル生成部40による近似モデル生成の処理における動作を示すフローチャートである。 学習用モーフィングデータ及びテスト用モーフィングデータを生成する処理の動作例を示すフローチャートである。 デザインスペースが2次元である場合に、ラテン超方格法による超方格のサンプリングを説明するための図である。 テスト用モーフィングデータを追加生成する処理の動作例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態では、機能性能を予測する対象物が車両であり、予測する機能性能が空力性能である場合について説明する。車両形状と空力性能とは、密接な関係がある。本実施形態においては、車両形状(物体形状)より得られる特徴量から空力性能値(機能性能値)を算出するための近似モデルを、車両のカテゴリ毎に作成する。この近似モデルは、デザイナーが端末においてデザインした車両(以下、「デザイン車両」と記載する。)の形状データから抽出された特徴量によってデザイン車両の機能性能としての空力性能値(すなわち、抗力係数:Coefficient of drag、以下、「Cd値」と記載)を算出する。
図1は、この発明の一実施形態による近似モデル生成装置の構成例を示す概略ブロック図である。この図1において、近似モデル生成装置1は、ベースデザインデータ生成部10、モーフィング部20、学習データ生成部30、近似モデル生成部40、記憶部50を備えている。
記憶部50は、デザインデータ記憶部51、学習データ記憶部52、及び近似モデル記憶部53を備えて構成される。
デザインデータ記憶部51は、ベースデザインデータ、学習用デザインSTL(Standard Triangulated Language)データ、及びテスト用STLデータを記憶する。ベースデザインデータは、ベース車両のベースデザインSTL(Standard Triangulated Language)データ、及びベースデザイン特徴点データを含む。ベース車両とは、近似モデル(応答曲面:複数個の特徴量(設計変数)から予測される応答(本実施形態においてはCd値)の関係を近似したものである)を生成するための車両である学習用車両をモーフィングにより生成する元となる車両である。ベースデザインSTLデータは、3次元形状を表現する汎用的なフォーマットであるSTLデータによりベース車両の車両形状を示す。ベースデザイン特徴点データは、ベース車両の車両形状における特徴点を示す。特徴点は、特徴量を抽出するために使用される。例えば、特徴量には、車体の所定箇所の位置座標や、表面の角度、曲率などがある。学習用デザインSTLデータは、学習用車両の車両形状を示すSTLデータである。テスト用STLデータは、生成途中の近似モデルの精度を評価するために用いられるテスト用デザインの車両形状を表すSTLデータである。
学習データ記憶部52は、学習データ、テストデータ、及びエクステリア特徴データを記憶する。学習データは、各ベース車両及び各学習用車両それぞれの特徴量、空力性能値、及びカテゴリを示す。テストデータは、テスト用デザインの特徴量、空力性能値、及びカテゴリを示す。エクステリア特徴データは、各ベース車両及び各学習用車両それぞれのエクステリアの特徴を表す。
近似モデル記憶部53は、各カテゴリの近似モデルを記憶する。近似モデルは、特徴量を入力パラメータとして入力することにより空力性能値を算出するための予測近似式である。
ベースデザインデータ生成部10は、ベース車両の車両形状を表すCAD(computer aided design)データからベースデザインSTLデータを生成し、デザインデータ記憶部51に書き込む。
モーフィング部20は、従来のモーフィング技術により、ベースデザインSTLデータにより示されるベース車両の車両形状を決められた条件(後述する学習用モーフィングデータ)により変形させて学習用車両の車両形状を生成し、生成した車両形状を示す学習用デザインSTLデータをデザインデータ記憶部51に書き込む。また、同様に、モーフィング部20は、従来のモーフィング技術により、ベースデザインSTLデータにより示されるベース車両の車両形状を決められた条件(後述するテスト用モーフィングデータ)により変形させてテスト用車両の車両形状を生成し、生成した車両形状を示すテスト用デザインSTLデータをデザインデータ記憶部51に書き込む。
学習データ生成部30は、ベースデザインSTLデータ、及び学習用デザインSTLデータを学習データ生成用のSTLデータとしてデザインデータ記憶部51より読み出す。学習データ生成部30は、学習データ生成用のSTLデータを用い、CFD(Computational Fluid Dynamics)により空力性能値を計算するとともに、車両形状における特徴量を算出する。学習データ生成部30は、学習データ生成用のSTLデータそれぞれから生成したエクステリア特徴データに基づいてベース車両及び学習用車両をカテゴリ分けすると、各ベース車両及び各学習用車両の特徴量、空力性能値、及びカテゴリを対応付けた学習データを学習データ記憶部52に書き込む。
また、学習データ生成部30は、テスト用デザインSTLデータをテストデータ生成用のSTLデータとしてデザインデータ記憶部51から読み出す。学習データ生成部30は、テスト用デザインSTLデータを用い、CFDにより空力性能値を計算するとともに、特徴量を算出する。学習データ生成部30は、テスト用デザインSTLデータそれぞれから生成したエクステリア特徴データに基づいてベース車両及び学習用車両をカテゴリ分けすると、各テスト用車両の特徴量、空力性能値、及びカテゴリを対応付けたテストデータを学習データ記憶部52に書き込む。
近似モデル生成部40は、学習データ記憶部52に記憶されている学習データからカテゴリ別に近似モデルを作成し、近似モデル記憶部53に書き込む。また、近似モデル生成部40は、学習データ記憶部52に記憶されているテストデータを読み出し、このテストデータを用い、生成した近似モデルの近似精度の判定を行う。ここで、近似モデル生成部40は、生成した近似モデルの近似精度が予め設定された閾値を越えるか否かにより、近似モデルの再生成の処理が必要性の判定を行う。
次に、図2は、近似モデル生成部40の構成例を示す概略ブロック図である。この図2において、近似モデル生成部40は、第1特徴量抽出部41、第2特徴量抽出部42、近似モデル作成部43、性能評価部44、近似モデル更新部45、サンプリング部46を備えている。
第1特徴量抽出部41は、カテゴリ毎に、学習データ記憶部52に記憶されている学習データから各ベース車両及び各学習用車両のデザインの特徴量及びCd値を読み出し、予め設定された特徴量テーブルテンプレートに書き込んで図3に示す第1特徴量テーブルを生成する。
この図3において、車両種別におけるデザインD0からデザインDnは各ベース車両または各学習用車両を示し、それぞれの車両のデザイン毎に抽出された特徴量(X1〜Xm)からなる第1特徴量及びCd値が示されている。
図2に戻り、第2特徴量抽出部42は、カテゴリ毎に、ARD(Automatic Relevance Determination)をモデル学習に用いた手法、例えばVBSR(Variational Bayesian Sparse Pregression)の手法を用いたモデル学習を行い、第1特徴量からCd値の推定に寄与しない特徴量を除去することにより(詳細に後述)、第1特徴量から第2特徴量を抽出する。
また、第2特徴量抽出部42は、予め設定された特徴量テーブルテンプレートに対して、ベース車両及び学習用車両について抽出された特徴量及びCd値を書き込み、図4に示す第2特徴量テーブルをカテゴリ毎に生成する。
この図4は、図3と同様である。また、図4において、車両種別におけるデータD0からデザインDnは各ベース車両または各学習用車両を示し、それぞれのデザイン毎に抽出された第2特徴量(X1〜Xs)及びCd値が示されている。ここで、mとsとの関係はm>sである。
図2に戻り、近似モデル作成部43は、第2特徴量テーブルの第2特徴量とCd値とから、複数の関数(基底関数)とこの関数の重み付けの係数とから近似される近似モデルを作成する。ここで、近似モデル作成部43は、クリギング(Kriging)法あるいはSVR(Suport Vector Regression)法などにより、特徴量を通過するように基底関数それぞれの係数(クリギング法の場合にはクリギング係数)を求めるモデル学習の処理を行う(後述)。
性能評価部44は、近似モデル作成部43が作成した近似モデルの予測精度の評価を、以下に示す指標A、指標B及び指標Cの3つの項目の指標のいずれかにより行う。
指標Aは、近似モデルから得られた予測値と、CFDで算出した算出値との相関係数である。指標Bは、近似モデルから得られた予測値と、CFDで算出した算出値との平均二乗誤差である。指標Cは、モデル学習に用いたなかからデザインのペアを抽出し、このペアのデザインの性能をどれほどの正答率で当てられるかを表す正答率である。
近似モデル更新部45は、上述した指標A、指標B及び指標Cのいずれかを用いて近似モデルの近似精度を求める。そして、近似モデル更新部45は、使用した指標が予め設定した閾値を越えていた場合、所定の精度を得るための近似モデルが生成されたとして、近似モデルの生成の処理を終了する。ここで用いる閾値は、近似モデルで推定する必要とする近似精度に対応して予め設定しておく。このとき、近似モデル更新部45は、指標を計算する際、近似モデルを生成した際とは別に、実験計画法で学習データ記憶部52から新たにサンプリングしたテスト用のデザインを抽出して用いる。
一方、近似モデル更新部45は、上述した指標A、B及びCのいずれかが予め設定した閾値を越えていない場合、所定の精度を得るための近似モデルが生成されていないとして、近似モデルの生成の処理を継続する。
サンプリング部46は、実験計画法(ラテン超方格法あるいはLPτ法など)によって学習用モーフィングデータを複数生成する。学習用モーフィングデータは、ベースデザインSTLデータにおける格子点の座標の変化量がデザインスペース内で均一に分布するように、学習用の車両形状を表す学習用デザインSTLデータを生成するためのモーフィング条件を示す。このデザインスペースは、ベース車両のベースデザインSTLデータの格子点の座標の変更許容範囲内において、格子点毎の変更される距離を示す軸からなる複数次元の空間である。サンプリング部46は、この近似モデルを生成するための学習用モーフィングデータをモーフィング部20に対して出力する。
また、サンプリング部46は、学習用モーフィングデータと同様にテスト用モーフィングデータを生成し、モーフィング部20に対して出力する。テスト用モーフィングデータは、生成された近似モデルの近似精度を求める際に使用するテスト用デザインSTLデータを生成するためのモーフィング条件を示す。テスト用デザインSTLデータは、学習用デザインSTLデータとは異なるテスト用デザインの車両形状を表す。
モーフィング部20は、上記学習用モーフィングデータ及びテスト用モーフィングデータの各々に基づき、ベースデザインSTLデータのモーフィングを行い、学習用デザインSTLデータ、テスト用デザインSTLデータ生成する。
また、車両形状におけるいずれの位置のモーフィングを行うかにより、上述したデザインスペースにおける変位させる格子点の位置が変更され、デザインスペースも変更されることになる。このデザインスペースを生成する処理はサンプリング部46が行う。ユーががモーフィングする場所、例えば車両ルーフ高さ、前方先端部位置、バンパー形状など、端末の画面上でユーザが選択した位置と、その変更許容範囲を入力することにより、サンプリング部46は、選択した位置にある格子点において、これらの格子点のx軸、y軸、z軸の各々を座標軸としてデザインスペースを構成し、デザインスペースにおいて超方格に分割する範囲として各座標軸に変更許容範囲を設定する。
次に、図5は、サンプリング部46の構成例を示す概略ブロック図である。この図5において、サンプリング部46は、超方格生成部461、超方格サンプリング部462、距離算出部463、サンプル除外判定部464、モーフィングデータ生成部465、及び超方格テーブル記憶部466を備えている。以下、本実施形態におけるベースデザインSTLデータにおいて、各格子点の変更データを示すモーフィングデータをサンプリングする手法として、実験計画法の一種類であるラテン超方格法を用いた場合について説明する。
超方格生成部461は、ベースデザインSTLデータの格子点各々を、STLデータの座標において移動する(デザインにおける車両形状を調整する)ことのできる移動許容範囲(すなわち、寸法調整範囲)を、格子点の移動方向(x軸、y軸及びz軸)毎に座標軸とし、この座標軸によるn次元((格子点の数)×3(x軸、y軸及びz軸の3次元))のデザインスペースを生成する。
また、超方格生成部461は、このデザインスペースのn次元の座標軸の各々をm分割し、すなわちデザインスペース(移動許容範囲の空間)をm個の分割数とした超方格(超立方体)として構成し、このm個の超方格各々の中心座標を超方格テーブル記憶部466に対して書き込んで記憶させる。
超方格サンプリング部462は、ラテン超方格法に従い、デザインスペース内の超方格のサンプリングを行う。
すなわち、超方格サンプリング部462は、デザインスペース内において均一にサンプリングする超方格が分布するように、予め設定された個数(例えば、100個)の超方格を選択する。各超方格は移動させる座標範囲を有しており、以下、この座標範囲にある移動距離は同一とする。
次に、図6はデザインスペースのn次元の座標空間(n次元空間)を2次元の空間と仮定した図である。この図6において、ベース車両のベースデザインSTLにおける移動対象の格子点、すなわちx軸は移動対象の格子点の座標位置をx軸方向に変位させる変位量を示し、y軸は移動対象の格子点の座標位置をy軸方向に変位させる変位量を示している。変位を行う変更許容範囲において、x軸がdx1からdxmまでm分割され、y軸がdy1からdymまでm分割されている。従って、分割されて構成された超方格は、座標(dxq,dyr)で指定されることになる。ここで、qとmとの関係、rとmとの関係は、それぞれ1≦q≦m、1≦r≦mである。
図5に戻り、例えば、ベースデザインSTLデータにおけるある任意の格子点を、x軸、y軸方向に変位させる場合を考える。ここで、変位とは、例えば、ベースデザインSTLデータの格子点が配置された3次元空間において、車両の形状における曲率が変更されるような格子点の座標を移動させる。
超方格サンプリング部462は、x軸及びy軸の各々がm分割され、マトリクス状に構成されたm×mのm個の超方格(2次元座標系では正方形)の配列の中から、このm個の配列において、ラテン超方格法によって、選択する第1設定数、例えば100個の超方格が一様に分布するように、この100個の超方格のサンプリングを行う(初回のサンプリングにおけるサンプル群としての超方格のサンプリングを行う)。そして、移動させる寸法は、本実施形態においては、この選択された超方格の中心座標が設定されることとする。また、図6を用いて説明した2次元の空間と同様に、n次元のデザインスペースにおいても、超方格サンプリング部462は、このデザインスペース内において選択される超方格が一様に分布するように、ラテン超方格法によってデザインスペース内における超方格のサンプリングを行う。
距離算出部463は、m×mの配列において、複数回のサンプリングが行われた際、初回以降の新たにサンプリングされた超方格毎に、この新たにサンプリングされた超方格(第2設定数の数、例えば50個の超方格)と、直前までにサンプリングされた全ての超方格(サンプル群に含まれる超方格)の各々との座標点間の距離を、デザインスペースのn次元空間において算出する。
また、距離算出部463は、新たにサンプリングした超方格と、直前までにサンプリングされた全ての超方格の各々との座標点間における距離において最も小さな距離を、新たな超方格と直前までにサンプリングされた超方格との評価距離dとする。距離算出部463は、超方格テーブル記憶部466に対し、新たにサンプリングした超方格の各々の座標点に対応させて、それぞれ算出した評価距離dを書き込んで記憶させる。
サンプル除外判定部464は、超方格テーブル記憶部466から新たにサンプリングされた超方格の各々の評価距離dを読み出し、読み出した評価距離dと予め設定されている距離閾値dとの比較を行う。
ここで、サンプル除外判定部464は、距離閾値d以下の評価距離dを有する、新たにサンプリングされた超方格をサンプリング対象から除外して削除する。一方、サンプル除外判定部464は、距離閾値d以下を超える評価距離dを有する、新たにサンプリングされた超方格を、サンプリング対象の超方格とする。
また、予め設定されている距離閾値は、変位させても車両形状によるCFDの差に余り関与しない距離、すなわち直前までにサンプリングされた超方格と同一であるとする距離として設定されている。
例えば、距離閾値dは、C×Dで設定されている。ここで、Dは、第1回目にサンプリングする超方格の数、すなわちサンプリングされる超方格の数である。また、Cは係数であり、0<C≦1である。複数回サンプリングする際、この係数Cの数値を、距離閾値dの値が徐々に小さくなるように変化させても良い。
モーフィングデータ生成部465は、初回のサンプリングされた超方格を含めて直前までのサンプリング対象の超方格と、新たにサンプリング対象となった超方格との各々の座標に対応する各特徴量の変位量を、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルから読み出し、学習データを生成するための学習用モーフィングデータを生成する。
また、モーフィングデータ生成部465は、テストデータを作成するためのテスト用モーフィングデータを、超方格サンプリング部462のラテン超方格法による1回のサンプリングで得られた超方格の各々の特徴量の変位量から生成する。
また、モーフィングデータ生成部465は、生成した学習用モーフィングデータ及びテスト用モーフィングデータの各々を、モーフィング部20に対して出力する。
以下、第2特徴量抽出部42が行う、第1特徴量におけるCd値の算出に寄与しない特徴量のリダクション処理について説明する。以下の説明において、ADRの手法の一例としてVBSR法によるモデル学習を用いた場合を説明する。
第2特徴量抽出部42は、以下に示す(1)式によるVBSRの予測近似式を用いてモデル学習、すなわち特徴量のリダクション処理を行う。
Figure 2014006804
この(1)式において、ymeanは性能値であるCd値の平均値であり、xは特徴量であり、μはバイアスであり、θは特徴量xの重み付け係数であり、Dはモデル式での予測時に有効な特徴量xの種類の数である。この(1)式の予測近似式は、特徴量と重み付け係数との単純な線形結合で表されており、1次元では直線となり、2次元では平面となる。
また、(1)式の関係を有する重み付け係数を求めるため、第2特徴量抽出部42は、以下の計算を行う。
まず、ベイズ推定における(2)式に示す事後分布を、変分ベイズ法における因子分解により(3)式として示す。すなわち、Cd値(y)に対して、隠れ変数α及び重み付け係数θをすべて確率変数として、その確率分布を求める。
P(θ,α|y)は、平均Cd値である場合におけるθ及びαの組を示す事後確率である。また、P(y|θ)はθである場合に平均Cd値となる事前確率であり、P(θ|α)はαである場合にθとなる事前確率であり、P(α)はαである事前確率である。
Figure 2014006804
Figure 2014006804
また、(3)式に対して第2特徴量抽出部42は、ラプラス近似による以下の(4)式及び(5)式の各々を用いて、それぞれ、E(Q(θ))、E(Q(α))が最大値となるQ(θ)及びQ(α)を求める。ここで、constは定数を示している。
Figure 2014006804
Figure 2014006804
(4)式において、Hはヘッセ行列である。また、(5)式において、<θ Q(θ)は、Q(θ)におけるθ の期待値を示している。
次に、第2特徴量抽出部42は、α=1(i=1、2、…、D)、θ=0(i=1、2、…、D)として初期化し、勾配∂E/∂θを求め、この勾配から∂E/∂θ∂θにより、ヘッセ行列を算出する。このヘッセ行列において、θは、θの転置行列である。
そして、第2特徴量抽出部42は、ニュートン法を用いて(4)式におけるθを順次更新する。また、第2特徴量抽出部42は、更新されたθを用いて(5)式によりαを算出して更新する。
次に、第2特徴量抽出部42は、更新した際に、予め設定されたリダクション閾値未満のθを削除し、新たに∂E/∂θを求め、∂E/∂θ∂θにより、ヘッセ行列を算出し、(4)式及び(5)式を用いてθ及びαの更新処理を行う。ここで、リダクション閾値は、シミュレーション結果などに実験的に求めた、Cd値の推定に寄与しないとする係数θの値として予め設定しておく。
そして、第2特徴量抽出部42は、上記リダクション閾値未満のθが無くなるまで上述した勾配を求め、θ及びαを更新する処理を繰り返す。
第2特徴量抽出部42は、リダクション閾値未満のθが無くなると、図3に示す第1特徴量におけるCd値を削除し、残った特徴量を新たに第2特徴量として、図4に示す第2特徴量テーブルを生成する。
次に、近似モデル作成部43が行う、第2特徴量を用いたモデル学習による近似モデル作成処理について説明する。以下の説明において、一例としてクリギング法によるモデル学習を用いた場合を説明する。
近似モデル作成部43は、以下の(6)式に示す近似モデルとしてのクリギング予測式を最終的に求める。この(6)式は、特徴量xからなる関数f(x)と、その重み係数Cとからなる予測値yを推定する近似モデルである。ここで、Cは、バイアスである。
Figure 2014006804
この(6)式において、重み係数C、関数f(x)は、以下の(7)式及び(8)式により表される。この添字iは近似モデルを作成する際に用いたデザインのデータを示す番号である。
Figure 2014006804
Figure 2014006804
上記(7)式において、yは予測値であり、R(x,x−1は特徴量の空間相関行列の逆行列であり、Iは単位行列である。また、空間相関行列R(x,x)は、以下の(9)式及び(10)式で表される。また、R(x,x)は予測における特徴量と第2特徴量における特徴量との空間的な位置関係を示した行列であり、R(x,x)は第2特徴量における特徴量間の位置関係を示した行列である。また、(9)式における係数βは、以下の(10)式で表される。
Figure 2014006804
Figure 2014006804
上記(9)式において、e−βは指数関数であり、Dは近似モデルを構成する特徴量の数であり、(10)式において添字dは特徴量の番号を示している。θはクリギング係数であり、空間相関の影響範囲を決める数値である。pは空間相関の関係の滑らかさを決める数値である。
また、(9)式における相関行列Rにおける縦行列rは、以下の(11)式により表される。この(11)式において、添字tは転置行列を示している。
Figure 2014006804
(6)式において、バイアスCは、以下の(12)式により表される。この(12)式においてIは単位ベクトルである。yは、近似値(空力性能値)である。
Figure 2014006804
また、クリギング係数θは、各々の特徴量x毎に求められ、以下の(13)式により、尤度Lnを最大化するように決定する。
Figure 2014006804
この(13)式において、近似分散値σは、(14)式により求められる。この(14)式において、Nは上述した近似モデルの生成に用いたデザインの数(ベース車両及び学習用車両)である。
Figure 2014006804
近似モデル作成部43は、上述したln(Ln)が最大となるクリギング係数θを特徴量毎に求める。クリギング係数θ及び係数pの最適化手法としては、(13)式を用いて、勾配法、焼き鈍し法、遺伝的アルゴリズムが用いられている。本実施形態においては、局所的最適解に収束する場合を防止するため、遺伝的アルゴリズムにより、大域的な探索を行い、その後にln(Ln)が最大として収束させるため、焼き鈍し法を用いている。
次に、性能評価部44が行う近似式の予測精度評価の処理について説明する。性能評価部44は、以下の(15)式、(16)式及び(17)式の各々のいずれかを用い、近似モデルの近似精度の評価を行うための指標を算出する。(15)式、(16)式及び(17)式の各々は、それぞれ指標A(相関係数r)、指標B(平均二乗誤差RMSE)及び指標C(正答率τ)を算出する。
Figure 2014006804
Figure 2014006804
上記(15)式及び(16)式において、yはそれぞれのデザインをCFDで算出したCd値であり、y’はyの平均値である。また、yeはそれぞれのデザインを近似モデルで推定したCd値である。また、ye’はyeの平均値である。また、Nは近似モデルの生成に用いたデザインの数である。
Figure 2014006804
上記(17)式において、Ndpは傾向予測に成功したペアの数を示し、Ncpは傾向予測に失敗したペアの数であり、nは近似モデルの生成に用いたデザインの数である。傾向予測に成功したとは、デザインのペアにおいて、CFDで算出したCd値と近似モデルで算出したCd値との各々の大小関係が一致した場合を示す。一方、傾向予測に失敗したとは、デザインのペアにおいて、CFDで算出したCd値と近似モデルで算出したCd値との各々の大小関係が一致しない場合を示す。
次に、図1、図2、図3及び図7を用いて、近似モデル生成部40の動作を説明する。図7は、近似モデル生成部40による近似モデル生成の処理における動作を示すフローチャートである。
ベースデザインデータ生成部10は、外部装置などから、ベース車両のCADデータを読み込む(ステップS401)。ベースデザインデータ生成部10は、読み込んだベース車両のCADデータをベースデザインSTLデータに変換する。ベースデザインデータ生成部10は、デザインデータ記憶部51に対して、生成したベースデザインSTLデータを上記ベース車両に対応して書き込んで記憶させる(ステップS402)。
また、このとき、サンプリング部46は、モーフィング部20に対して、実験計画法に基づいて生成した学習用デザインSTLデータ、テスト用デザインSTLデータを生成するための学習用モーフィングデータ及びテスト用モーフィングデータをモーフィング部20に対して出力する。ここで、モーフィング部20は、ベース車両のベースデザインSTLデータをデザインデータ記憶部51から読み出す。モーフィング部20は、実験計画法に基づいて決められた条件に従って、ベース車両の車両形状を変形して学習用車両の車両形状を生成するモーフィング処理を行う。
例えば、車両の前後方向の水平軸をx軸、左右方向の水平軸をy軸、鉛直方向をz軸とするxyz座標系を想定する。モーフィング部20は、ベースデザインSTLデータが示す車両形状上に張られた格子点のうち、変形させたい部位の近傍にある格子点を制御点としてx方向、y方向、z方向に動かすことにより車両形状を変形させる。モーフィング部20は、学習用モーフィングデータに基づいて決められた条件に従って、モーフィング処理により生成された各学習用車両の車両形状を表す学習用デザインSTLデータを生成し、デザインデータ記憶部51に書き込む。さらに同様にして、モーフィング部20は、テスト用モーフィングデータに基づいて決められた条件に従って、ベース車両の車両形状を変形してテスト用デザインの車両形状を生成するモーフィング処理を行い、テスト用デザインSTLデータを生成して、デザインデータ記憶部51に書き込む。
学習データ生成部30は、ベースデザインSTLデータ、モーフィングにより生成した学習用デザインSTLデータ及びテスト用デザインSTLデータそれぞれを用いたCFDにより空力性能値であるCd値を算出するとともに、特徴量の抽出、及びカテゴライズを行い、学習データ及びテストデータを生成して学習データ記憶部52に書き込む(ステップS403)。ここで、学習データ生成部30は、ベースデザインデータ生成部10により生成された学習用デザインSTLデータ、及び、モーフィング部20により生成された学習用デザインSTLデータを学習データ生成用STLデータとしてデザインデータ記憶部51から読み出す。学習データ生成部30は、各学習データ生成用STLデータで示される車両形状に対して空間格子を生成し、CFDにより格子毎に圧力と速度分布を求め、これらから空力性能値を得る。さらに学習データ生成部30は、各学習データ生成用STLデータから車両の特徴量を算出する。さらに、学習データ生成部30は、学習データ生成用STLデータを用いた場合と同様の処理を行い、デザインデータ記憶部51から読み出したテスト用デザインSTLデータに基づいて空力性能値を得るとともに、車両の特徴量を算出する。
近似モデル生成部40は、学習データ記憶部52に記憶されている学習データから同じカテゴリの学習用車両及びベース車両の特徴量及び空力性能値の組みを読み出し、読み出した特徴量及び空力性能値の組みから近似モデルを作成する処理として、学習データ記憶部52の学習データに設定されているカテゴリ毎に、以下のステップS405〜S416の処理を行う(ステップS404)。
第1特徴量抽出部41は、学習データ記憶部52から現在処理対象としているカテゴリが設定されている学習用データを読み込む(ステップS405)。第1特徴量抽出部41は、読み込んだ学習用データから特徴量及びCd値の組みを抽出して(ステップS406)、第1特徴量テーブルを作成し(ステップS407)、学習データ記憶部52に書き込んで記憶させる。
次に、第2特徴量抽出部42は、VBSR法などのARDをモデル学習に用いた手法により、学習データ記憶部52の第1特徴量テーブルから読み込んだ第1特徴量からCd値の推定に寄与しない特徴量を除去する(ステップS408)。そして、第2特徴量抽出部42は、第1特徴量において除去されずに残った特徴量を、第2特徴量として抽出し(ステップS409)、第2特徴量テーブルを生成し(ステップS410)、学習データ記憶部52に書き込んで記憶させる。
次に、近似モデル作成部43は、学習データ記憶部52の第2特徴量テーブルから第2特徴量を読み込む。そして、近似モデル作成部43は、読み込んだ第2特徴量に含まれる特徴量及び(13)式を用いたクリギング法によるモデル学習を行い(ステップS411)、クリギング予測式である近似モデルを生成する(ステップS412)。
次に、性能評価部44は、学習データ記憶部52からテストデータを読み出し、このテストデータの特徴量から、近似モデル作成部43によって作成された近似モデルによりテストデータの車両形状のCd値を求める。また、性能評価部44は、学習データ記憶部52から、それぞれCFDにより求めたテストデータの車両形状のCd値を読み出す。そして、性能評価部44は、例えば、上記(15)式を用い、近似モデルにより求めたCd値、CFDにより求めたCd値のそれぞれにより、指標Aの相関係数rを求め、近似モデルの性能評価を行う(ステップS413)。
次に、近似モデル更新部45は、指標Aが、この指標Aに対して設定した閾値を満足しているか否かの判定を行う(ステップS414)。すなわち、近似モデル更新部45が、指標Aが、指標Aに対して設定した閾値を満足していると判定した場合、近似モデルが十分な精度でCd値の予測ができるとし(ステップS414:NO)、生成した近似モデルとカテゴリを対応付けて近似モデル記憶部53に書き込む。そして、近似モデル生成部40は次のカテゴリについてステップS404〜S415の処理を行う。なお、全てのカテゴリについて処理を終了した場合、近似モデル生成部40は近似モデルの生成の処理を終了する。
一方、近似モデル更新部45が、指標Aが指標Aに対して設定した閾値を満足していないと判定した場合、近似モデルが十分か精度でCd値の予測することができないとし(ステップS414:YES)、近似モデルの生成の処理を継続するため、処理をステップS415へ進める。
次に、第1特徴量抽出部41は、学習データ記憶部52に記憶されている学習データのうち、処理対象のカテゴリが設定されている学習データを特定する。第1特徴量抽出部41は、特定した学習データのうち、現在サンプリングされている以外の学習データを生成するため、サンプリング部46に対して、新たな学習データを生成するためのモーフィングデータの生成を指示する。これにより、サンプリング部46は、実験計画法により新たな学習用モーフィングデータを生成する。このとき、サンプリング部46は、デザインスペースにおいて、すでに作成されている学習データと重ならない(新たに生成した学習データと現在サンプリングされている学習データとのデザインスペースにおける距離が予め設定した距離を超える)モーフィングデータを超方格テーブルに基づいて抽出し、抽出したモーフィングデータを学習用モーフィングデータとしてモーフィング部20に対して出力する。そして、モーフィング部20は、供給される学習用モーフィングデータによりすでに説明したようにモーフィング処理を行う。そして、学習データ生成部30は、モーフィングにより生成した学習用デザインSTLデータを用いたCFDによりCd値を算出するとともに、特徴量の抽出、及びカテゴライズを行い、学習データを生成して学習データ記憶部52に書き込む(ステップS415)。そして、第1特徴量抽出部41は、読み込んだ学習用データの各々から特徴量及びCd値の抽出を行い(ステップS416)、第1特徴量テーブルに対して抽出した特徴量及びCd値を追加し(ステップS407)、学習データ記憶部52に書き込んで記憶させる。
次に、図8及び図9を用いて学習データ及びテストデータの生成に用いる学習用モーフィングデータ及びテスト用モーフィングデータを生成する処理の説明を行う。これは、車両の各カテゴリ毎に行われる。この図8は、学習用モーフィングデータ及びテスト用モーフィングデータを生成する処理の動作例を示すフローチャートである。また、図9は、デザインスペースが2次元である場合に、ラテン超方格法による超方格のサンプリングを説明するための図である。
以下、学習用モーフィングデータの生成を例として説明するが、テスト用モーフィングデータの生成も同様の処理で行う。
超方格生成部461は、ラテン超方格を構成するためのデザインスペースを、変位させる特徴量を軸とし、各特徴量の変位量の移動許容範囲をそれぞれの軸で設定することにより生成する(ステップS451)。特徴量がnであれば、デザインスペースはn次元となる。次に、超方格生成部461は、デザインスペースを構成するn個の各軸をm分割し、デザインスペースのn次元空間をn個に分割、すなわちデザインスペース内にn個の超方格を生成する(ステップS452)。
次に、超方格サンプリング部462は、選択した超方格がデザインスペース内で均一の分布となるように、ラテン超方格法によってデザインスペース内のn個の超方格から、例えば100個の超方格を選択してマッピングする(ステップS453)。図9において、黒丸(●)がサンプリングされた100個の超方格の位置を示している。そして、超方格サンプリング部462は、サンプリングされた超方格の座標(各特徴量の変位量のデータ)を、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルに書き込んで記憶させる。
次に、モーフィングデータ生成部465は、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルから、モーフィングデータを生成する車両のカテゴリに対応した超方格の100個の座標を読み出す。そして、モーフィングデータ生成部465は、この100個の座標の各々から、それぞれ1種類、すなわち100種類の学習用モーフィンデータを生成し、モーフィング部20に対して出力する(ステップS454)。次に、モーフィング部20は、100個の学習用モーフィングデータの各々に基づき、ベースデザインSTLデータにおける対応する格子の位置を変位させるモーフィングを行う。これにより、モーフィング部20は、100個の学習用モーフィングデータから、100個の学習用車両の学習用デザインSTLデータを生成し、デザインデータ記憶部51に対して書き込んで記憶させる(ステップS455)。
次に、図9及び図10を用いて、近似モデルの近似精度が予め設定した指標Aより低い場合、学習データの追加生成に用いる学習用モーフィングデータを生成する処理の説明を行う。この学習用車両の追加の処理も、車両の各カテゴリ毎に行われる。この図10は、テスト用モーフィングデータを追加に生成する処理の動作例を示すフローチャートである。
近似モデルの指標Aが予め設定した閾値以下の場合、超方格サンプリング部462は、選択した超方格がデザインスペース内で均一の分布となるように、ラテン超方格法によってデザインスペース内のn個の超方格から、例えば50個の超方格を新たに選択してマッピングする(ステップS461)。図9において、白丸(○)が新たにサンプリングされた超方格の位置を示している。そして、超方格サンプリング部462は、新たにサンプリングされた超方格の座標(各特徴量の変位量のデータ)を、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルに書き込んで記憶させる。
次に、距離算出部463は、新たにサンプリングされた50個の超方格毎に、この新たにサンプリングされた超方格の座標と、直前までにサンプリングされた超方格の各々の座標との距離を算出する。そして、距離算出部463は、新たにサンプリングされた超方格と、直前までにサンプリングされた超方格各々との距離において、最も短い距離を選択し、この最も短い距離を評価距離dとし、新たにサンプリングした超方格の評価を行う指標として用いる。ここで、距離算出部463は、新たにサンプリングされた超方格の全てに対して評価距離dを求める(ステップS462)。ここで、距離算出部463は、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルに対し、新たにサンプリングした超方格の各々の座標点に対応させて、それぞれ算出した評価距離dを書き込んで記憶させる。
次に、サンプル除外判定部464は、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルから、新たにサンプリングされた超方格の各々の評価距離dを読み出す。そして、サンプル除外判定部464は、読み出した評価距離dと予め設定された距値閾値dとを比較し、距離閾値d以下の評価距離dに対応する超方格の座標を、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルから削除する。これにより、サンプル除外判定部464は、距離閾値dを超える評価距離dに対応する超方格の選択を行うことになる(ステップS463)。そして、サンプル除外判定部464は、削除されなかった新たにサンプリングされた超方格の座標を、直前までにサンプリングされた超方格の座標にマージする。ここで、図7には、2度目のサンプリングにおいて、50個の新たにサンプリングした超方格のうち、評価距離dが距離閾値dを越える7つの超方格が学習用車両を生成するためのデータとして、直前までにサンプリングされた100個の超方格のデータ群にマージされる。この2度目のサンプリングの結果、107個のサンプリングされた超方格の座標が超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルに書き込まれている。
次に、モーフィングデータ生成部465は、近似モデルを生成する車両に対応するカテゴリの、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルから、超方格の座標を読み取り、超方格各々の座標値を変位量とした学習用モーフィングデータを生成する(ステップS464)。そして、モーフィングデータ生成部465は、生成した学習用モーフィングデータを、モーフィング部20に対して出力する。2度目のサンプリング、すなわち1回目の超方格を追加する際サンプリングの後、モーフィングデータ生成部465は、超方格テーブル記憶部466の超方格テーブルに新たに書き込まれた7個の超方格の座標から、7個のモーフィングデータを生成する。そして、モーフィングデータ生成部465は、生成した7個の学習用モーフィングデータをモーフィング部20に対して出力する。
次に、モーフィング部20は、次に、モーフィング部20は、7個の学習用モーフィングデータの各々に基づき、ベースデザインSTLデータにおける対応する格子の位置を変位させるモーフィングを行う。これにより、モーフィング部20は、7個の学習用モーフィングデータから、7個の学習用車両の学習用デザインSTLデータを生成する。そして、モーフィング部20は、デザインデータ記憶部51に対し、直前までの100個の学習用デザインSTLデータに加えて、新たに生成した7個の学習用デザインSTLデータを書き込んで記憶させる(ステップS465)。
上述したサンプリングに用いる実験計画法として、ラテン超方格法ではなく、ランダムサンプリング法を用いてもよい。
上述したように、本実施形態においては、ベース車両の車両形状及びベース車両のモーフィングにより生成した予め設定された数の学習用車両の車両形状により求めた近似モデルが予め設定した近似精度を有していない場合、再度、モーフィングにより予め設定した追加数の学習用車両の車両形状を求め、近似モデルの再生成を行う。ここで、本実施形態においては、再度、モーフィングにより学習用車両の形状を生成する際、座標を変位させる格子点毎の変位量を示すモーフィングデータが、すでにモーフィングに用いられたモーフィングデータと同様か否かの判定を行っているため、追加する学習用車両の重複はない。
上述した構成により、本実施形態によれば、近似モデルの近似精度が予め設定した範囲となるまで、徐々に近似モデルを生成するために用いる学習データの数を増加させるため、無駄なモーフィング処理を行うことがなく、所定の近似精度の近似モデルの生成処理を効率的に行うことができる。
また、本実施形態によれば、予めCd値の予測に寄与しない特徴量をARDを用いたモデル学習により削除し、Cd値の推定に寄与する特徴量のみで、クリギング法を行い最終的な近似モデルを作成するため、クリギング法のみによる近似モデルの生成を行う従来例に比較して、より短い時間で近似モデルを生成することができる。
また、クリギング法のみで近似モデルを生成する場合、Cd値の推定に寄与しないノイズとなる特徴量も近似モデルに反映されてしまう。
一方、本実施形態によれば、このノイズとなる特徴量をリダクション処理により除去した後に、Cd値の推定に寄与するとして第2特徴量を抽出し、クリギング法によってこの第2特徴量を用いて近似モデルを学習して生成するため、従来例に比較してより精度の高い近似モデルを生成することが可能である。
また、図1における近似モデル生成装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより近似モデルの生成及び近似モデルを生成するためのベース車両のモーフィング処理を行うためのモーフィングデータの生成処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…近似モデル生成装置
10…ベースデザインデータ生成部
20…モーフィング部
30…学習データ生成部
40…近似モデル生成部
50…記憶部
41…第1特徴量抽出部
42…第2特徴1量抽出部
43…近似モデル作成部
44…性能評価部
45…近似モデル更新部
46…サンプリング部
51…デザインデータ記憶部
52…学習データ記憶部
53…近似モデル記憶部
461…超方格生成部
462…超方格サンプリング部
463…距離算出部
464…サンプル除外判定部
465…モーフィングデータ生成部
466…超方格テーブル記憶部

Claims (9)

  1. 構造体モデルをモーフィングする際に用いる、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せであるモーフィングデータのサンプリングを、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行うサンプリング装置であり、
    予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により前記デザインスペースからサンプリングし、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング部と、
    前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離算出部と、
    前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定部と
    を有し、
    前記サンプリング部が、
    前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、
    前記サンプル除外判定部が、
    前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、前記サンプル群に新たなモーフィングデータとしてマージする
    ことを特徴とするサンプリング装置。
  2. 前記実験計画法がラテン超方格法であり、
    前記デザインスペースの前記座標軸を予め設定され分割数により分割し、当該デザインスペースに超方格を構成し、前記座標点として当該超方格の座標を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリング装置。
  3. 前記距離閾値が、
    2回目以降にサンプリングされた前記モーフィングデータが、前記サンプル群におけるいずれかのモーフィングデータに対し、前記モーフィングした結果が同様となる座標点の距離として設定されていることを特徴とする請求項2に記載のサンプリング装置。
  4. 構造体モデルの形状から機能性能を予測する近似モデルを生成する近似モデル生成装置であり、
    当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せのモーフィングデータを、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行い、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング部と、
    前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離算出部と、
    前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定部と、
    ベース形状をモーフィングデータによりモーフィング処理し、学習形状を生成するモーフィング部と、
    前記ベース形状及び前記学習形状を用いて前記近似モデルを生成する近似モデル作成部と
    を有し、
    前記サンプリング部が、
    前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、
    前記サンプル除外判定部が、
    前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、新たなモーフィングデータとして前記サンプル群にマージする
    ことを特徴とする近似モデル生成装置。
  5. 前記近似モデルの近似精度を判定する性能評価部をさらに有し、
    前記サンプリング部が、
    前記近似モデルの生成に使用したモーフィングデータと異なるテスト用のテストモーフィングデータを前記デザインスペースからサンプリングし、
    前記性能評価部が、
    前記テストモーフィングデータを用いて得た前記機能性能値を用いて前記近似精度を判定し、
    前記近似モデル作成部が、
    前記サンプリング部が取得する新たなモーフィングデータを含む前記サンプル群の前記モーフィングデータにより、近似モデルの再生成を行う
    ことを特徴とする
    請求項4に記載の近似モデル生成装置。
  6. 構造体モデルをモーフィングする際に用いる、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せであるモーフィングデータのサンプリングを、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行うサンプリング方法であり、
    サンプリング部が、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により前記デザインスペースからサンプリングし、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング過程と、
    距離算出部が、前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離計算過程と、
    サンプル除外判定部が、前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定過程と
    を有し、
    前記サンプリング部が、
    前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、
    前記サンプル除外判定部が、
    前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、前記サンプル群に新たなモーフィングデータとしてマージする
    ことを特徴とするサンプリング方法。
  7. 構造体モデルの形状から機能性能を予測する近似モデルを生成する近似モデル生成方法であり、
    サンプリング部が、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せのモーフィングデータを、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行い、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング過程と、
    距離算出部が、前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離計算過程と、
    サンプル除外判定部が、前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定過程と、
    モーフィング部が、ベース形状をモーフィングデータによりモーフィング処理し、学習形状を生成するモーフィング過程と、
    近似モデル作成部が、前記ベース形状及び前記学習形状を用いて前記近似モデルを生成する近似モデル作成過程と
    を有し、
    前記サンプリング部が、
    前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、
    前記サンプル除外判定部が、
    前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、新たなモーフィングデータとして前記サンプル群にマージする
    ことを特徴とする近似モデル生成方法。
  8. 構造体モデルをモーフィングする際に用いる、当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せであるモーフィングデータのサンプリングを、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行うサンプリングをコンピュータに実行させるプログラムであり、
    前記コンピュータを、
    予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により前記デザインスペースからサンプリングし、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング手段、
    前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離計算手段、
    前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定手段
    として機能させ、
    前記サンプリング手段が、
    前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、
    前記サンプル除外判定手段が、
    前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、新たなモーフィングデータとして前記サンプル群にマージする
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 構造体モデルの形状から機能性能を予測する近似モデルを生成する近似モデル生成をコンピュータに実行させるプログラムであり、
    前記コンピュータを、
    当該構造体モデルを構成する格子点における移動対象の格子点の各々の変位量の組合せのモーフィングデータを、予め設定された第1設定数の前記座標点、及び予め設定された第2設定数の前記座標点を実験計画法により、移動対象の前記格子点の変位量を示す座標軸からなるデザインスペースの座標点をサンプリングすることにより行い、前記第1設定数でサンプリングした座標点を前記モーフィングデータのサンプル群とするサンプリング手段、
    前記第2設定数の前記座標点毎に、前記サンプル群の前記座標点の各々とにおける前記座標空間における距離を計算する距離計算手段、
    前記距離と、予め設定されている距離閾値とを比較するサンプル除外判定手段、
    ベース形状をモーフィングデータによりモーフィング処理し、学習形状を生成するモーフィング手段と、
    前記ベース形状及び前記学習形状を用いて前記近似モデルを生成する近似モデル作成手段
    として機能させ、
    前記サンプリング手段が、
    前記モーフィングデータのサンプリングを繰り返して行う際、初回のサンプリングにおいて前記第1設定数の前記座標点のサンプリングを行い、初回以降のサンプリングにおいて第2設定数の前記座標点のサンプリングを行い、
    前記サンプル除外判定手段が、
    前記距離が前記距離閾値を超える前記第2設定数でサンプリングした座標点を、新たなモーフィングデータとして前記サンプル群にマージする
    ことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101633360B1 (ko) * 2015-01-12 2016-06-27 한국과학기술원 구조물 상태 평가를 위한 크리깅 모델 기반 순차적 샘플링 방법
CN111352928A (zh) * 2020-02-27 2020-06-30 哈尔滨工业大学 使用CFDs的数据清洗方法、计算机设备和可读存储介质
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