JP2014006813A - 性能予測装置、性能予測方法、及びプログラム - Google Patents

性能予測装置、性能予測方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象物の形状が複雑でデザイン情報が大規模である場合にも精度よく機能性能を予測する。
【解決手段】近似モデル記憶部13は、特徴量から空力性能値を算出するための近似モデルをカテゴリ毎に記憶している。特徴量抽出部60は、デザイナー端末9によりデザインされた車両の形状データから特徴量を抽出する。近似モデル適用部70は、デザインされた車両が各カテゴリに属する確率を特徴量抽出部60により抽出された特徴量に基づいて算出し、算出した確率に基づいて使用する近似モデルを選択する。近似モデル適用部70は、選択した近似モデルを近似モデル記憶部13から読み出し、読み出した近似モデルを使用して、特徴量抽出部60により抽出された特徴量から空力性能値を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、物体形状から機能性能を予測する性能予測装置、性能予測方法、及びプログラムに関する。
物品の形状を表すデザイン情報に基づいて、その物品が有する各種の機能性能を予測するコンピュータ支援方法がある。例えば、特許文献1では、CAD(computer aided design)システムなどによりデザインが変更された対象物の機能性能を、近似モデルを使用して計算することが記載されている。
特開2011−40054号公報
上述したように、近似モデルを用いて対象物のデザイン情報から機能性能を予測する従来技術がある。しかし、対象物が車両であり、機能性能として空力性能を計算する場合など、対象物の形状が複雑であり、デザイン情報が大規模となるときに、一つの近似モデルのみを用いて形状が異なる対象物の機能性能の予測計算を行うと予測精度が下がってしまう場合がある。特許文献1においても、対象物のデザイン情報が大規模であるときの機能性能の予測を精度よく行うことについては検討されていない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、対象物の形状が複雑でデザイン情報が大規模である場合にも精度よく機能性能を予測する性能予測装置、性能予測方法、及びプログラムを提供する。
本発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、特徴量から機能性能を算出するための近似モデルをカテゴリ毎に記憶する近似モデル記憶部(例えば、実施形態による近似モデル記憶部13)と、物体形状を示す形状データから特徴量を抽出する特徴量抽出部(例えば、実施形態による特徴量抽出部60)と、前記特徴量抽出部により抽出された前記特徴量に基づいて、前記近似モデル記憶部に記憶されている前記近似モデルの中から使用する前記近似モデルを選択する選択部(例えば、実施形態による選択部73)と、前記選択部により選択された前記近似モデルを使用して前記特徴量抽出部により抽出された前記特徴量から機能性能を算出する性能算出部(例えば、実施形態による性能算出部74)と、を備えることを特徴とする性能予測装置(例えば、実施形態による性能予測装置1)である。
また、本発明は、上述した性能予測装置であって、前記カテゴリ毎に、学習用の物体形状の特徴量及び機能性能値の組みを複数用いて前記近似モデルを生成する近似モデル生成部(例えば、実施形態による近似モデル生成部40)をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述した性能予測装置であって、前記近似モデル記憶部は、前記機能性能への関連の強さを表す物体形状の各部の色の情報を前記カテゴリ毎に記憶し、前記選択部により選択された前記近似モデルと同一の前記カテゴリに基づいて前記近似モデル記憶部に記憶されている前記各部の色の情報を読み出し、読み出した前記情報で示される各部の色で前記形状データが表す前記物体形状を表示させる出力部(例えば、実施形態による出力部75)をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、特徴量から機能性能を算出するための近似モデルをカテゴリ毎に記憶する近似モデル記憶部を備えた性能予測装置が実行する性能予測方法であって、特徴量抽出部が、物体形状を示す形状データから特徴量を抽出する特徴量抽出過程と、選択部が、前記特徴量抽出過程において抽出された前記特徴量に基づいて、前記近似モデル記憶部に記憶されている前記近似モデルの中から使用する前記近似モデルを選択する選択過程と、性能算出部が、前記選択過程において選択された前記近似モデルを使用して前記特徴量抽出過程において抽出された前記特徴量から機能性能を算出する性能算出過程と、を有することを特徴とする性能予測方法である。
また、本発明は、性能予測装置として用いられるコンピュータを、特徴量から機能性能を算出するための近似モデルをカテゴリ毎に記憶する近似モデル記憶部、物体形状を示す形状データから特徴量を抽出する特徴量抽出部、前記特徴量抽出部により抽出された前記特徴量に基づいて、前記近似モデル記憶部に記憶されている前記近似モデルの中から使用する前記近似モデルを選択する選択部、前記選択部により選択された前記近似モデルを使用して前記特徴量抽出部により抽出された前記特徴量から機能性能を算出する性能算出部、として機能させるプログラムである。
本発明によれば、対象物のデザインが大規模かつ複雑である場合にも精度よく機能性能を予測することができる。
本発明の一実施の形態による性能予測装置の処理概要を示す図である。 同実施形態による性能予測システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態による性能予測装置1の近似モデル生成処理における動作を示すフローチャートである。 同実施形態による性能予測装置1の性能予測処理における動作を示すフローチャートである。 同実施形態による近似モデル生成部40の詳細な構成を示すブロック図である。 同実施形態による第1特徴量テーブルを示す図である。 同実施形態による第2特徴量テーブルを示す図である。 同実施形態による近似モデル生成部40の近似モデル生成の処理における動作を示すフローチャートである。 同実施形態による特徴点決定部50の詳細な構成を示すブロック図である。 DPマッチングの例を示す図である。 同実施形態による輪郭形状データの説明図である。 同実施形態による特徴点決定部50がベース車両の輪郭線、輪郭形状データ、及び特徴点を記録する動作を示すフローチャートである。 同実施形態による特徴点決定部50がデザイン車両から特徴点を抽出する動作を示すフローチャートである。 同実施形態による近似モデル適用部70のモデル適用処理の説明図である。 同実施形態による近似モデル適用部70の詳細な構成を示すブロック図である。 同実施形態による近似モデル適用部70のモデル適用処理における動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
[概要]
図1は、本発明の一実施形態による性能予測システムの処理概要を示す図である。性能予測システムは、クライアント−サーバシステムにより構成することができ、サーバとしての性能予測装置1と、クライアントとしてのデザイナー端末9とを備えて構成される。
本実施形態では、機能性能を予測する対象物が車両であり、予測する機能性能が空力性能である場合について説明する。車両形状と空力性能とは、密接な関係がある。本実施形態の性能予測装置1は、車両形状(物体形状)より得られる特徴量から空力性能値(機能性能値)を算出するための近似モデルを、車両のカテゴリ毎に予め作成しておく。性能予測装置1は、デザイナー端末9によりデザイナーがデザインした車両(以下、「デザイン車両」と記載する。)の形状データを受信すると、受信した形状データから車両形状の特徴を表す特徴量を抽出する。性能予測装置1は、抽出したデザイン車両の特徴量からいずれのカテゴリの近似モデルを使用するかを選択し、選択した近似モデルを使用してデザイン車両の特徴量から空力性能値として抗力係数(Coefficient of drag、以下、「Cd値」と記載する。)を算出する。デザイナー端末9は、性能予測装置1からCd値を受信し、表示する。
[全体構成]
図2は、本実施形態の性能予測システムの構成を示すブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。
性能予測装置1は、1台または複数台のコンピュータ装置により実現され、記憶部10、ベースデザインデータ生成部21、モーフィング部22、学習データ生成部30、近似モデル生成部40、特徴点決定部50、特徴量抽出部60、及び近似モデル適用部70、及びベースデザイン記録部80を備えて構成される。
記憶部10は、デザインデータ記憶部11、学習データ記憶部12、及び近似モデル記憶部13を備えて構成される。
デザインデータ記憶部11は、ベースデザインデータ、学習用デザインSTL(Standard Triangulated Language)データ、及びテスト用STLデータを記憶する。ベースデザインデータは、ベース車両のベースデザインSTLデータ、及びベースデザイン特徴点データを含む。ベース車両とは、近似モデルを生成するための車両である学習用車両をモーフィングにより生成する元となる車両である。ベースデザインSTLデータは、3次元形状を表現する汎用的なフォーマットであるSTLデータによりベース車両の車両形状を示す。ベースデザイン特徴点データは、ベース車両の車両形状における特徴点を示す。特徴点は、特徴量を抽出するために使用される。例えば、特徴量には、車体の所定箇所の位置座標や、表面の角度、曲率などがある。学習用デザインSTLデータは、学習用車両の車両形状を示すSTLデータである。テスト用STLデータは、生成途中の近似モデルの精度を評価するために用いられるテスト用デザインの車両形状を表すSTLデータである。
学習データ記憶部12は、学習データ、テストデータ、及びエクステリア特徴データを記憶する。学習データは、各ベース車両及び各学習用車両それぞれの特徴量、空力性能値、及びカテゴリを示す。テストデータは、テスト用デザインの特徴量、空力性能値、及びカテゴリを示す。エクステリア特徴データは、各ベース車両及び各学習用車両それぞれのエクステリアの特徴を表す。近似モデル記憶部13は、各カテゴリの近似モデルを記憶する。近似モデルは、特徴量を入力パラメータとして入力することにより空力性能値を算出するための予測近似式である。
ベースデザインデータ生成部21は、ベース車両の車両形状を表すCAD(computer aided design)データからベースデザインSTLデータを生成し、デザインデータ記憶部11に書き込む。モーフィング部22は、従来のモーフィング技術により、ベースデザインSTLデータにより示されるベース車両の車両形状を決められた条件により変形させて学習用車両の車両形状を生成し、生成した車両形状を示す学習用デザインSTLデータをデザインデータ記憶部11に書き込む。
学習データ生成部30は、ベースデザインSTLデータ、及び、学習用デザインSTLデータを学習データ生成用のSTLデータとしてベースデザインデータ生成部21より読み出す。学習データ生成部30は、学習データ生成用のSTLデータを用い、CFD(Computational Fluid Dynamics)により空力性能値を計算するとともに、特徴量を算出する。学習データ生成部30は、学習データ生成用のSTLデータそれぞれから生成したエクステリア特徴データに基づいてベース車両及び学習用車両をカテゴリ分けすると、各ベース車両及び各学習用車両の特徴量、空力性能値、及びカテゴリを対応付けた学習データを学習データ記憶部12に書き込む。近似モデル生成部40は、学習データ記憶部12に記憶されている学習データからカテゴリ別に近似モデルを作成し、近似モデル記憶部13に書き込む。
特徴点決定部50は、ベース車両の車両形状と、デザイナー端末9により生成されたデザイン車両の車両形状とのマッチングを行い、マッチング結果に基づいてベース車両の特徴点に対応するデザイン車両の特徴点を決定する。特徴量抽出部60は、特徴点決定部50が決定したデザイン車両の特徴点と、当該デザイン車両の諸元データとに基づいて特徴量を抽出する。近似モデル適用部70は、特徴量抽出部60が抽出したデザイン車両の特徴量に基づいて使用する近似モデルを選択する。近似モデル適用部70は、選択した近似モデルを近似モデル記憶部13から読み出すと、読み出した近似モデルを用いてデザイン車両の特徴量から空力性能値を算出し、デザイナー端末9に出力する。ベースデザイン記録部80は、デザイン車両のSTLデータ及び特徴点データを、新たなベース車両のデータとしてデザインデータ記憶部11に追加して記録する。
デザイナー端末9は、例えばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、入力部91、デザイン生成部92、及び表示部93を備えて構成される。
入力部91は、キーボードやマウスなどであり、デザイナーによる入力を受ける。表示部93は、ディスプレイであり、画像を表示する。デザイン生成部92は、既存の車両デザイン用のCAD(computer aided design)アプリケーションにより実現することができ、入力部91により入力された情報に基づいてデザイン車両の車両形状を示すデザインデータを生成する。さらに、デザイン生成部92は、性能予測装置1から近似モデル適用部70により算出されたデザイン車両の空力性能値を受信して表示部93に表示させる。
なお、同図においては、デザイナー端末9を1台のみ示しているが、複数台を備え得る。また、性能予測装置1が入力部91、デザイン生成部92、及び表示部93を備える構成としてもよい。
[全体フロー]
図3は、性能予測装置1の近似モデル生成処理における動作を示すフローチャートである。
まず、ベースデザインデータ生成部21は、ベース車両のCADデータを読み込み(ステップS105)、読み込んだCADデータをベースデザインSTLデータに変換する(ステップS110)。ベースデザインデータ生成部21は、各ベース車両について生成したベースデザインSTLデータをデザインデータ記憶部11に書き込んで記憶させる。ユーザは、デザインデータ記憶部11に各ベース車両のベースデザイン特徴点データを設定する。
空力性能値を推定する近似モデルの生成には、既知の特徴量と空力性能値の組み(学習データ)が必要である。この近似モデルの生成には、過去に作成されたSTLデータから得られた学習データを用いればよいが、良好な精度の近似モデルを生成するにはデータ量が不足している場合がある。そこで、モーフィングにより、過去に作成されたSTLデータ(ベースデザインSTLデータ)に近似する新たなSTLデータ(学習用デザインSTLデータ)を生成することで、学習データのデータ量の不足を補う。
そこでまず、モーフィング部22は、ベース車両のベースデザインSTLデータをデザインデータ記憶部11から読み出す。モーフィング部22は、実験計画法に基づいて決められた条件に従って、ベース車両の車両形状を変形して学習用車両の車両形状を生成するモーフィング処理を行う(ステップS115)。例えば、車両の前後方向の水平軸をX軸、左右方向の水平軸をY軸、鉛直方向をZ軸とするXYZ座標系を想定する。モーフィング部22は、ベースデザインSTLデータが示す車両形状上に張られた格子点のうち、変形させたい部位の近傍にある格子点を制御点としてX方向、Y方向、Z方向に動かすことにより車両形状を変形させる。モーフィング部22は、モーフィング処理により生成された各学習用車両の車両形状を表す学習用デザインSTLデータを生成し、デザインデータ記憶部11に書き込む。さらに同様にして、モーフィング部22は、実験計画法に基づいて決められた条件に従って、ベース車両の車両形状を変形してテスト用デザインの車両形状を生成するモーフィング処理を行い、テスト用デザインSTLデータを生成して、デザインデータ記憶部11に書き込む。
学習データ生成部30は、ベースデザインデータ生成部21により生成された学習用デザインSTLデータ、及び、モーフィング部22により生成された学習用デザインSTLデータを学習データ生成用STLデータとしてデザインデータ記憶部11から読み出す。学習データ生成部30は、各学習データ生成用STLデータで示される車両形状に対して空間格子を生成し、CFDにより格子毎に圧力と速度分布を求め、これらから空力性能値を得る(ステップS120)。さらに学習データ生成部30は、各学習データ生成用STLデータから車両の特徴量を算出する(ステップS125)。さらに、学習データ生成部30は、学習データ生成用STLデータを用いた場合と同様の処理を行い、デザインデータ記憶部11から読み出したテスト用デザインSTLデータに基づいて空力性能値を得るとともに、車両の特徴量を算出する。
続いて、学習データ生成部30は、各ベース車両、各学習用車両、及び各テスト用デザインをカテゴリ分けする。車両のエクステリアは、例えば、車高、車幅、車長、Aピラー角、ホイールベースなどの値を要素として多次元表現される。そこで、学習データ生成部30は、各学習データ生成用STLデータ、各テスト用デザインSTLデータから、車両のエクステリアの特徴を表すエクステリア特徴値を取得し、取得したエクステリア特徴値を各要素とする多次元データであるエクステリア特徴データを生成する。学習データ生成部30は、生成したエクステリア特徴データを用いて自己組織化マップ法により各ベース車両、各学習用車両、及び各テスト用デザインをカテゴリ分けする。これにより、各ベース車両、各学習用車両、及び各テスト用デザインは、例えば、ボックスカー、ワゴン、コンパクトカー、スポーツカー、セダン、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)などのカテゴリに分けられる。なお、ユーザがカテゴリを入力してもよい。学習データ生成部30は、各ベース車両、各学習用車両、及び各テスト用デザインをカテゴリ分けすると、学習データ記憶部12に、各ベース車両及び各学習用車両の特徴量、空力性能値、及びカテゴリを対応付けた学習データを書き込むとともに、各テスト用デザインの特徴量、空力性能値、及びカテゴリを対応付けたテストデータを書き込む。さらに、学習データ生成部30は、各ベース車両及び各学習用車両のエクステリア特徴データを書き込む。
近似モデル生成部40は、学習データ記憶部12に記憶されている学習データから同じカテゴリの学習用車両及びベース車両の特徴量及び空力性能値の組みを読み出し、読み出した特徴量及び空力性能値の組みから近似モデルを作成する(ステップS130)。この近似モデルの作成処理において、近似モデル生成部40は、生成途中の近似モデルを学習データ記憶部12に記憶されているテストデータを用いて評価し、精度が高い近似モデルが生成されるまで学習データを増やす。近似モデル生成部40は、作成した近似モデルを、当該近似モデルの作成に利用した特徴量及び空力性能の組みに対応したカテゴリと対応付けて近似モデル記憶部13に書き込む。ここで生成される近似モデルは、対応するカテゴリによって、空力性能に影響を与えると判断された特徴量のみをパラメータとして用いた空力性能の予測近似式である。近似モデルには、空力性能に影響を与えると判断した特徴量のみを用いるため、全ての特徴量を用いたときよりも空力性能の算出に要する時間が短縮される。また、各近似モデルは、カテゴリによって各特徴量の係数が異なるほか、使用される特徴量の数も異なる。なお、この近似モデル生成処理の詳細については後述する。
図4は、性能予測装置1の性能予測処理における動作を示すフローチャートである。
デザイナー端末9のデザイン生成部92は、デザイナーが入力した指示に基づいてデザイン車両の車両形状を生成する。デザイナーが入力部91により性能予測機能の起動と、デザイン車両の諸元データを入力すると、デザイン生成部92は、デザイン車両の車両形状を表す形状データとして、デザイン生成部92により生成された車両形状を表すデザインデータと、入力部91により入力された諸元データとを性能予測装置1に出力する。
性能予測装置1の特徴点決定部50は、デザイナー端末9から受信したデザインデータをSTLデータに変換する(ステップS210)。特徴点決定部50は、デザインデータ記憶部11に記憶されているベースデザインSTLデータを読み出す。特徴点決定部50は、ステップS210により生成したデザイン車両のSTLデータが示す車両の断面の輪郭形状と、当該デザイン車両にもっとも類似したベース車両のベースデザインSTLデータが示す車両の断面の輪郭形状とのマッチングを行う。このマッチングには、例えば、DP(Dynamic Programming)マッチングが用いられる。特徴点決定部50は、車両の複数個所の断面の輪郭形状についてマッチングを行い、マッチング結果に基づいてベース車両の特徴点に対応するデザイン車両の特徴点を決定する(ステップS215)。例えば、ここでは数千点の特徴点が決定される。なお、この特徴点決定処理の詳細については、後述する。
続いて、特徴量抽出部60は、ステップS215において特徴点決定部50により決定されたデザイン車両の特徴点の3次元座標と、ステップS205において受信した当該デザイン車両の諸元データとから特徴量を抽出する(ステップS220)。例えば、バンパーの曲率の特徴量はバンパー上の複数の特徴点の座標から算出され、窓の角度の特徴量は窓上の複数の特徴点の座標から算出される。また、所定の特徴点の座標も特徴量となる。また、車高、車幅、車長さなどの特徴量はデザイン車両の諸元データから得られる。ここでは、例えば数百〜千個の特徴量が得られる。
近似モデル適用部70は、各カテゴリの近似モデルそれぞれについて、ステップS220において特徴量抽出部60が抽出したデザイン車両の特徴量への適用が適切であることを定量的に表す評価値を算出する。ここでは、近似モデル適用部70は、デザイン車両の特徴量に基づいて、当該デザイン車両が各カテゴリに属する確率を評価値として算出する。近似モデル適用部70は、算出した確率に基づいていずれのカテゴリの近似モデルを使用するかを選択する(ステップS225)。近似モデル適用部70は、選択した近似モデルを近似モデル記憶部13から読み出し、読み出した近似モデルを用いてデザイン車両の特徴量から空力性能値を算出する(ステップS230)。近似モデル適用部70は、算出した空力性能値であるCd値をデザイナー端末9に出力する。
さらに、近似モデル適用部70は、デザイン車両の車体(ボディー)の各部分を、その部分のCd値の感度に応じた色によって表示させる感度表示画面データを生成し、デザイナー端末9に出力する。Cd値の感度は、学習データ記憶部12に記憶されているデータを処理することによって算出する。そこで、例えば、予め近似モデルに基づいて決定した各部の色をカテゴリ毎に近似モデル記憶部13に記憶しておき、デザイン車両のカテゴリに対応して各部の色の情報を読み出す。近似モデル適用部70は、読み出した各部の色でデザイン車両の車体を表示する感度表示画面データを生成する。デザイナー端末9のデザイン生成部92は、受信したCd値と感度表示画面データを表示部93に表示させる(ステップS235)。
新たなカテゴリの近似モデルを生成するため、ベースデザイン記録部80は、デザイナー端末9により新たに生成されたデザイン車両のSTLデータ及び特徴点データを、新たなベースデザインデータとしてデザインデータ記憶部11に記録する。他方、記憶部10の容量は有限であることから、充分な精度の近似モデルに係るデータは、デザインデータ記憶部11に記録しないことが好ましい。そこで、ベースデザイン記録部80は、以下のように、デザイナー端末9により新たに生成されたデザイン車両のデータが、学習データ記憶部12に追加記録するに足るデータであるか否かを判定する。
まず、ベースデザイン記録部80は、学習データ記憶部12が記憶する全ての学習データのエクステリア特徴データを読み出し、読み出したエクステリア特徴データを線形空間に配置したときの重心を算出する。ベースデザイン記録部80は、学習データのエクステリア特徴データそれぞれについて重心との距離を算出すると、算出した距離を基準としたエクステリア特徴データの存在割合を算出する。この存在割合は、エクステリア特徴データが配置される線形空間であるデザインスペースにおける学習データの粗密を表す。ベースデザイン記録部80は、デザイン車両のSTLデータからエクステリア特徴データを生成し、重心との距離を算出する。ベースデザイン記録部80は、デザイン車両について算出した重心との距離における学習データのエクステリア特徴データの存在割合から、デザインスペースにおける学習データの粗密を判定する。ベースデザイン記録部80は、密度が低いと判断した場合、デザイン車両のSTLデータ及び特徴点データを、新たなベースデザインデータとしてデザインデータ記憶部11に記録する。その後、性能予測装置1は、図3に示す近似モデル生成処理を行う。
続いて、近似モデル生成部40、特徴点決定部50、及び近似モデル適用部70の詳細な構成と動作について説明する。
[近似モデル生成部40の詳細な構成と動作]
図5は、近似モデル生成部40の詳細な構成を示すブロック図である。この図5において、近似モデル生成部40は、第1特徴量抽出部41、第2特徴量抽出部42、近似モデル作成部43、性能評価部44、近似モデル更新部45、サンプリング部46を備えている。
第1特徴量抽出部41は、カテゴリ毎に、学習データ記憶部12に記憶されている学習データから各ベース車両及び各学習用車両のデザインの特徴量及びCd値を読み出し、予め設定された特徴量テーブルテンプレートに書き込んで図6に示す第1特徴量テーブルを生成する。
この図6は、車両種別におけるデザインD0からデザインDnは各ベース車両または各学習用車両を示し、それぞれの車両のデザイン毎に抽出された特徴量(x〜x)からなる第1特徴量及びCd値が示されている。
図5に戻り、第2特徴量抽出部42は、カテゴリ毎に、ARD(Automatic Relevance Determination)をモデル学習に用いた手法、例えばVBSR(Variational Bayesian Sparse Pregression)の手法を用いたモデル学習を行い、第1特徴量からCd値の推定に寄与しない特徴量を除去することにより(詳細に後述)、第1特徴量から第2特徴量を抽出する。
また、第2特徴量抽出部42は、予め設定された特徴量テーブルテンプレートに対して、ベース車両及び学習用車両について抽出された特徴量及びCd値を書き込み、図7に示す第2特徴量テーブルをカテゴリ毎に生成する。
この図7は、図6と同様に、車両種別におけるデータD0からデザインDnは各ベース車両または各学習用車両を示し、それぞれのデザイン毎に抽出された特徴量(x〜x)及びCd値が示されている。ここで、m>sである。
図5に戻り、近似モデル作成部43は、第2特徴量テーブルの第2特徴量とCd値とから、複数の関数(基底関数)とこの関数の重み付けの係数とから近似される近似モデルを作成する。ここで、近似モデル作成部43は、クリギング(Kriging)法あるいはSVR(Suport Vector Regression)法などにより、特徴量を通過するように基底関数それぞれの係数(クリギング法の場合にはクリギング係数)を求めるモデル学習の処理を行う(後述)。
性能評価部44は、近似モデル作成部43が作成した近似モデルの予測精度の評価を、以下に示す指標A、指標B及び指標Cの3つの項目の指標のいずれかにより行う。
指標Aは、近似モデルから得られた予測値と、CFDで算出した算出値との相関係数である。指標Bは、近似モデルから得られた予測値と、CFDで算出した算出値との平均二乗誤差である。指標Cは、モデル学習に用いたなかからデザインのペアを抽出し、このペアのデザインの性能をどれほどの正答率で当てられるかを表す正答率である。
近似モデル更新部45は、上述した指標A、指標B及び指標Cのいずれかを用いて近似モデルの近似精度を求める。そして、近似モデル更新部45は、使用した指標が予め設定した閾値を越えていた場合、所定の精度を得るための近似モデルが生成されたとして、近似モデルの生成の処理を終了する。ここで用いる閾値は、近似モデルで推定する必要とする近似精度に対応して予め設定しておく。このとき、近似モデル更新部45は、指標を計算する際、近似モデルを生成した際とは別に、実験計画法で学習データ記憶部12から新たにサンプリングしたテスト用のデザインを抽出して用いる。
一方、近似モデル更新部45は、上述した指標A、B及びCのいずれかが予め設定した閾値を越えていない場合、所定の精度を得るための近似モデルが生成されていないとして、近似モデルの生成の処理を継続する。
サンプリング部46は、実験計画法(ラテン超方格法あるいはLPτ法など)によって学習用モーフィングデータを複数生成する。学習用モーフィングデータは、ベースデザインSTLデータにおける格子点の座標の変化量がデザインスペース内で均一に分布するように、学習用の車両形状を表す学習用デザインSTLデータを生成するためのモーフィング条件を示す。このデザインスペースは、ベース車両のベースデザインSTLデータの格子点の座標の変更許容範囲内において、格子点毎の変更される距離を示す軸からなる複数次元の空間である。サンプリング部46は、この近似モデルを生成するための学習用モーフィングデータをモーフィング部22に対して出力する。
また、サンプリング部46は、学習用モーフィングデータと同様にテスト用モーフィングデータを生成し、モーフィング部22に対して出力する。テスト用モーフィングデータは、生成された近似モデルの近似精度を求める際に使用するテスト用デザインSTLデータを生成するためのモーフィング条件を示す。テスト用デザインSTLデータは、学習用デザインSTLデータとは異なるテスト用デザインの車両形状を表す。
モーフィング部22は、上記学習用モーフィングデータ及びテスト用モーフィングデータの各々に基づき、ベースデザインSTLデータのモーフィングを行い、学習用デザインSTLデータ、テスト用デザインSTLデータ生成する。
以下、第2特徴量抽出部42が行う、第1特徴量におけるCd値の算出に寄与しない特徴量のリダクション処理について説明する。以下の説明において、ADRの手法の一例としてVBSR法によるモデル学習を用いた場合を説明する。
第2特徴量抽出部42は、以下に示す(1)式によるVBSRの予測近似式を用いてモデル学習、すなわち特徴量のリダクション処理を行う。
Figure 2014006813
この(1)式において、ymeanは性能値であるCd値の平均値であり、xは特徴量であり、μはバイアスであり、θは特徴量xの重み付け係数であり、Dはモデル式での予測時に有効な特徴量xの種類の数である。この(1)式の予測近似式は、特徴量と重み付け係数との単純な線形結合で表されており、1次元では直線となり、2次元では平面となる。
また、(1)式の関係を有する重み付け係数を求めるため、第2特徴量抽出部42は、以下の計算を行う。
まず、ベイズ推定における(2)式に示す事後分布を、変分ベイズ法における因子分解により(3)式として示す。すなわち、Cd値(y)に対して、隠れ変数α及び重み付け係数θをすべて確率変数として、その確率分布を求める。
P(θ,α|y)は、平均Cd値である場合におけるθ及びαの組を示す事後確率である。また、P(y|θ)はθである場合に平均Cd値となる事前確率であり、P(θ|α)はαである場合にθとなる事前確率であり、P(α)はαである事前確率である。
Figure 2014006813
Figure 2014006813
また、(3)式に対して第2特徴量抽出部42は、ラプラス近似による以下の(4)式及び(5)式の各々を用いて、それぞれ、E(Q(θ))、E(Q(α))が最大値となるQ(θ)及びQ(α)を求める。
Figure 2014006813
Figure 2014006813
(4)式において、Hはヘッセ行列である。また、(5)式において、<θ Q(θ)は、Q(θ)におけるθ の期待値を示している。
次に、第2特徴量抽出部42は、α=1(i=1、2、…、D)、θ=0(i=1、2、…、D)として初期化し、勾配∂E/∂θを求め、この勾配から∂E/∂θ∂θにより、ヘッセ行列を算出する。このヘッセ行列において、θは、θの転置行列である。
そして、第2特徴量抽出部42は、ニュートン法を用いて(4)式におけるθを順次更新する。また、第2特徴量抽出部42は、更新されたθを用いて(5)式によりαを算出して更新する。
次に、第2特徴量抽出部42は、更新した際に、予め設定されたリダクション閾値未満のθを削除し、新たに∂E/∂θを求め、∂E/∂θ∂θにより、ヘッセ行列を算出し、(4)式及び(5)式を用いてθ及びαの更新処理を行う。ここで、リダクション閾値は、シミュレーション結果などに実験的に求めた、Cd値の推定に寄与しないとする係数θの値として予め設定しておく。
そして、第2特徴量抽出部42は、上記リダクション閾値未満のθが無くなるまで上述した勾配を求め、θ及びαを更新する処理を繰り返す。
第2特徴量抽出部42は、リダクション閾値未満のθが無くなると、第1特徴量におけるCd値を削除し、残った特徴量を新たに第2特徴量として、図7に示す第2特徴量テーブルを生成する。
次に、近似モデル作成部43が行う、第2特徴量を用いたモデル学習による近似モデル作成処理について説明する。以下の説明において、一例としてクリギング法によるモデル学習を用いた場合を説明する。
近似モデル作成部43は、以下の(6)式に示す近似モデルとしてのクリギング予測式を最終的に求める。この(6)式は、特徴量xからなる関数f(x)と、その重み係数Cとからなる予測値yを推定する近似モデルである。
Figure 2014006813
この(6)式において、重み係数C、関数f(x)は、以下の(7)式及び(8)式により表される。この添字iは近似モデルを作成する際に用いたデザインのデータを示す番号である。
Figure 2014006813
Figure 2014006813
上記(7)式において、R(x,x−1は特徴量の空間相関行列の逆行列であり、空間相関行列R(x,x)は、以下の(9)式及び(10)式で表される。また、R(x,x)は予測における特徴量と第2特徴量における特徴量との空間的な位置関係を示した行列であり、R(x,x)は第2特徴量における特徴量間の位置関係を示した行列である。また、(9)式における係数βは、以下の(10)式で表される。
Figure 2014006813
Figure 2014006813
上記(9)式においてDは近似モデルを構成する特徴量の数であり、(10)式において添字dは特徴量の番号を示している。θはクリギング係数であり、空間相関の影響範囲を決める数値である。pは空間相関の関係の滑らかさを決める数値である。
また、(9)式における相関行列Rにおける縦行列rは、以下の(11)式により表される。この(11)式において、添字tは転置行列を示している。
Figure 2014006813
(6)式において、バイアスCは、以下の(12)式により表される。この(12)式においてIは単位ベクトルである。
Figure 2014006813
また、クリギング係数θは、各々の特徴量x毎に求められ、以下の(13)式により、尤度Lnを最大化するように決定する。
Figure 2014006813
この(13)式において、近似分散値σは、(14)式により求められる。この(14)式において、Nは上述した近似モデルの生成に用いたデザインの数(ベース車両及び学習用車両)である。
Figure 2014006813
近似モデル作成部43は、上述したln(Ln)が最大となるクリギング係数θを特徴量毎に求める。クリギング係数θ及び係数pの最適化手法としては、(13)式を用いて、勾配法、焼き鈍し法、遺伝的アルゴリズムが用いられている。本実施形態においては、局所的最適解に収束する場合を防止するため、遺伝的アルゴリズムにより、大域的な探索を行い、その後にln(Ln)が最大として収束させるため、焼き鈍し法を用いている。
次に、性能評価部44が行う近似式の予測精度評価の処理について説明する。性能評価部44は、以下の(15)式、(16)式及び(17)式の各々のいずれかを用い、近似モデルの近似精度の評価を行うための指標を算出する。(15)式、(16)式及び(17)式の各々は、それぞれ指標A(相関係数r)、指標B(平均二乗誤差RMSE)及び指標C(正答率τ)を算出する。
Figure 2014006813
Figure 2014006813
上記(15)式及び(16)式において、yはそれぞれのデザインをCFDで算出したCd値であり、y’はyの平均値である。また、yeはそれぞれのデザインを近似モデルで推定したCd値である。また、y’はyeの平均値である。また、Nは近似モデルの生成に用いたデザインの数である。
Figure 2014006813
上記(17)式において、Ndpは傾向予測に成功したペアの数を示し、Ncpは傾向予測に失敗したペアの数であり、nは近似モデルの生成に用いたデザインの数である。傾向予測に成功したとは、デザインのペアにおいて、CFDで算出したCd値と近似モデルで算出したCd値との各々の大小関係が一致した場合を示す。一方、傾向予測に失敗したとは、デザインのペアにおいて、CFDで算出したCd値と近似モデルで算出したCd値との各々の大小関係が一致しない場合を示す。
次に、図5及び図8を用いて、近似モデル生成部40の動作を説明する。図8は、近似モデル生成部40による近似モデル生成の処理における動作を示すフローチャートである。
まず、サンプリング部46は、モーフィング部22に対して、実験計画法に基づいて生成した学習用デザインSTLデータ、テスト用デザインSTLデータを生成するための学習用モーフィングデータ及びテスト用モーフィングデータをモーフィング部22に対して出力する。
ベースデザインデータ生成部21は、図3のステップS105の処理を行い、ベース車両のCADデータを読み込む(ステップS401)。ベースデザインデータ生成部21は、図3のステップS110の処理を行い、読み込んだCADデータをベースデザインSTLデータに変換する。ベースデザインデータ生成部21は、デザインデータ記憶部11に対して、生成したベースデザインSTLデータを上記ベース車両に対応して書き込んで記憶させる(ステップS402)。
学習データ生成部30は、図3のステップS120、S125に示すように、ベースデザインSTLデータ、モーフィングにより生成した学習用デザインSTLデータ及びテスト用デザインSTLデータそれぞれを用いたCFDによりCd値を算出するとともに、特徴量の抽出、及びカテゴライズを行い、学習データ及びテストデータを生成して学習データ記憶部12に書き込む(ステップS403)。
近似モデル生成部40は、図3のステップS130の処理として、学習データ記憶部12の学習データに設定されているカテゴリ毎に、以下のステップS405〜S416の処理を行う(ステップS404)。
第1特徴量抽出部41は、学習データ記憶部12から現在処理対象としているカテゴリが設定されている学習用データを読み込む(ステップS405)。第1特徴量抽出部41は、読み込んだ学習用データから特徴量及びCd値の組みを抽出して(ステップS406)、第1特徴量テーブルを作成し(ステップS407)、学習データ記憶部12に書き込んで記憶させる。
次に、第2特徴量抽出部42は、VBSR法などのARDをモデル学習に用いた手法により、学習データ記憶部12の第1特徴量テーブルから読み込んだ第1特徴量からCd値の推定に寄与しない特徴量を除去する(ステップS408)。そして、第2特徴量抽出部42は、第1特徴量において除去されずに残った特徴量を、第2特徴量として抽出し(ステップS409)、第2特徴量テーブルを生成し(ステップS410)、学習データ記憶部12に書き込んで記憶させる。
次に、近似モデル作成部43は、学習データ記憶部12の第2特徴量テーブルから第2特徴量を読み込む。そして、近似モデル作成部43は、読み込んだ第2特徴量に含まれる特徴量及び(13)式を用いたクリギング法によるモデル学習を行い(ステップS411)、クリギング予測式である近似モデルを生成する(ステップS412)。
次に、性能評価部44は、学習データ記憶部12からテストデータを読み出し、このテストデータの特徴量から、近似モデル作成部43によって作成された近似モデルによりテストデータの車両形状のCd値を求める。また、性能評価部44は、学習データ記憶部12から、それぞれCFDにより求めたテストデータの車両形状のCd値を読み出す。そして、性能評価部44は、例えば、上記(15)式を用い、近似モデルにより求めたCd値、CFDにより求めたCd値のそれぞれにより、指標Aの相関係数rを求め、近似モデルの性能評価を行う(ステップS413)。
次に、近似モデル更新部45は、指標Aが、指標Aに対して設定した閾値を満足しているか否かの判定を行う(ステップS414)。すなわち、近似モデル更新部45が、指標Aが、指標Aに対して設定した閾値を満足していると判定した場合、近似モデルが十分な精度でCd値の予測ができるとし(ステップS414:NO)、生成した近似モデルとカテゴリを対応付けて近似モデル記憶部13に書き込む。そして、近似モデル生成部40は次のカテゴリについてステップS404〜S415の処理を行う。なお、全てのカテゴリについて処理を終了した場合、近似モデル生成部40は近似モデルの生成の処理を終了する。
一方、近似モデル更新部45が、指標Aが指標Aに対して設定した閾値を満足していないと判定した場合、近似モデルが十分か精度でCd値の予測することができないとし(ステップS414:YES)、近似モデルの生成の処理を継続するため、処理をステップS415へ進める。
次に、第1特徴量抽出部41は、学習データ記憶部12に記憶されている学習データのうち、処理対象のカテゴリが設定されている学習データを特定する。第1特徴量抽出部41は、特定した学習データのうち、現在サンプリングされている以外の学習データを生成するため、サンプリング部46に対して、新たな学習データを生成するためのモーフィングデータの生成を指示する。これにより、サンプリング部46は、実験計画法により新たな学習用モーフィングデータを生成する。このとき、サンプリング部46は、デザインスペースにおいて、すでに作成されている学習データと重ならない(新たに生成した学習データと現在サンプリングされている学習データとのデザインスペースにおける距離が予め設定した距離を超える)モーフィングデータを抽出し、抽出したモーフィングデータを学習用モーフィングデータとしてモーフィング部22に対して出力する。そして、モーフィング部22は、供給される学習用モーフィングデータによりすでに説明したようにモーフィング処理を行う。そして、学習データ生成部30は、モーフィングにより生成した学習用デザインSTLデータを用いたCFDによりCd値を算出するとともに、特徴量の抽出、及びカテゴライズを行い、学習データを生成して学習データ記憶部12に書き込む(ステップS415)。そして、第1特徴量抽出部41は、読み込んだ学習用データの各々から特徴量及びCd値の抽出を行い(ステップS416)、第1特徴量テーブルに対して抽出した特徴量及びCd値を追加し(ステップS407)、学習データ記憶部12に書き込んで記憶させる。
上述したように、本実施形態によれば、予めCd値の予測に寄与しない特徴量をARDを用いたモデル学習により削除し、Cd値の推定に寄与する特徴量のみで、クリギング法を行い最終的な近似モデルを作成するため、クリギング法のみによる近似モデルの生成を行う従来例に比較して、より短い時間で近似モデルを生成することができる。
また、クリギング法のみで近似モデルを生成する場合、Cd値の推定に寄与しないノイズとなる特徴量も近似モデルに反映されてしまう。
一方、本実施形態によれば、このノイズとなる特徴量をリダクション処理により除去した後に、Cd値の推定に寄与するとして第2特徴量を抽出し、クリギング法によってこの第2特徴量を用いて近似モデルを学習して生成するため、従来例に比較してより精度の高い近似モデルを生成することが可能である。
[特徴点決定部50の詳細な構成と動作]
図9は、特徴点決定部50の詳細な構成を示すブロック図である。
特徴点決定部50は、上述したとおり、ベース車両の車両形状と、デザイナー端末9により生成された、特徴点の抽出対象となるデザイン車両の車両形状とのマッチングを行い、マッチング結果に基づいてベース車両の特徴点に対応するデザイン車両の特徴点を決定する。特徴点決定部50は、輪郭線抽出部51、輪郭形状データ算出部52、モデル記憶部53、類似モデル特定部54、特徴点特定部55、モデル記録部56を備える。
輪郭線抽出部51は、デザインデータ記憶部11またはデザイン生成部92からSTLデータを取得し、当該STLデータからベース車両またはデザイン車両の一断面における最外郭の輪郭線を抽出する。
輪郭形状データ算出部52は、輪郭線抽出部51が抽出した輪郭線から、当該輪郭線で囲まれた領域の重心と当該点とを結ぶ線分の情報を示す輪郭形状データを、当該輪郭線上の複数の点について算出する。輪郭形状データとは、具体的には、輪郭線で囲まれた領域の重心と当該点とを結ぶ線分の長さをd、当該線分と輪郭線のなす角の角度をθとおいた場合に、以下に示す(18)式で表される複素データである。
Figure 2014006813
但し、eは自然対数の底である。
モデル記憶部53は、複数のベース車両について、ベース車両の一断面における最外郭の輪郭線、当該輪郭線上の複数の点の輪郭形状データ、及び当該輪郭線上の特徴点の位置を関連付けて記憶する。
類似モデル特定部54は、モデル記憶部53から、輪郭線抽出部51が抽出したデザイン車両の輪郭線との類似度が最も高い輪郭線に関連付けられた輪郭形状データ及び特徴点の位置を読み出す。
特徴点特定部55は、輪郭形状データ算出部52が算出したデザイン車両の輪郭形状データと、類似モデル特定部54が読み出したベース車両の輪郭形状データとを用いて、DP(動的計画法)マッチングを行う。そして、特徴点特定部55は、類似モデル特定部54が読み出した特徴点に対応するデザイン車両の特徴点の位置を特定する。
モデル記録部56は、輪郭線抽出部51が算出したベース車両の輪郭線、輪郭形状データ算出部52が当該輪郭線を用いて算出した輪郭形状データ、及びベース車両の特徴点を関連付けてモデル記憶部53に記録する。
図10は、DPマッチングの例を示す図である。
ここで、DPマッチングについて説明する。DPマッチングとは、2つのデータ列の要素毎の対応関係を、部分データ列の対応関係の探索結果を統合することで解く方法である。
具体例として、データA(0)〜データA(m)のm個のデータからなるデータ列Aと、データB(0)〜データB(n)のn個のデータからなるデータ列Bの対応関係(図10(A))を得る場合を用いて説明する。まず、以下の3つのデータ列の組の対応関係及び累積距離を算出する。すなわち、(1)データ列Aの末尾のデータA(m)を削除した部分データ列A´とデータ列Bの組(図10(B))、(2)データ列Bの末尾のデータB(n)を削除した部分データ列B´とデータ列Aの組(図10(C))、(3)部分データ列A´と部分データ列B´の組(図10(D))を、それぞれ算出する。そして、(1)〜(3)のうち累積距離が最も小さい組の対応関係(図10(B))を用いて、データ列Aとデータ列Bの対応関係を得る。このとき、データ列Aとデータ列Bの間の累積距離は、(1)〜(3)のうち最も小さい累積距離に、データ列Aの末尾のデータとデータ列Bの末尾のデータの間の局所距離を加算した値となる。
なお、(1)〜(3)の対応関係及び累積距離を得るときにも、データ列Aとデータ列Bの対応関係及び累積距離を算出する方法と同様に、2つのデータ列のうち少なくとも一方の末尾のデータを削除した部分データ列を用いて算出した累積距離及び誤差値を用いる。
例えば、データ列A´と、データBのn個のデータからなるデータ列Bの対応関係及び累積距離を得る場合、以下の3つのデータ列の組の対応関係及び累積距離を用いて算出する。すなわち、(1)データ列A´の末尾のデータA(m−1)を削除した部分データ列A´´とデータ列Bの組(図10(E))、(2)部分データ列A´とデータ列B´の組(図10(D))、(3)部分データ列A´´と部分データ列B´の組(図10(F))を、それぞれ用いる。
なお、DPマッチングによる累積距離の算出方法を漸化式で示すと、(19)式となる。
Figure 2014006813
但し、g(i,j)は、データ列Aのi番目までのデータからなる部分データ列と、データ列Bのj番目までのデータからなる部分データ列との間の累積距離を示す。また、d(i,j)は、データ列Aのi番目のデータとデータ列Bのj番目のデータとの間の局所距離を示す。
次に、輪郭形状データ算出部52が算出する輪郭形状データについて説明する。
図11は、輪郭形状データの説明図である。
ある輪郭線と他の輪郭線との対応関係を得ようとする場合、図11(A)に示すように、輪郭線上の点をx座標及びy座標の値を用いることは、対応関係の算出結果が車両の位置や大きさの影響を受けてしまうため、好ましくない。そこで、本実施形態では、図11(B)に示すように、輪郭線で囲まれた領域の重心と輪郭線上の点とを結ぶ線分の長さd及び、当該点と当該点に隣接する2つの点とを結ぶそれぞれの線分がなす角の角度θを用いている。そして、線分の長さdを実数、角度θを虚数とする複素データである輪郭形状データを、輪郭線上の複数の点について算出することで、図11(C)に示すようなデータ列を得ることができる。
そして、特徴点特定部55は、ベース車両のデータ列とデザイン車両のデータ列との対応関係をDPマッチングにより計算する。
ここで、特徴点決定部50の詳細な動作について説明する。
まず、特徴点決定部50のモデル記憶部53に、ベース車両の輪郭線、輪郭形状データ、及び特徴点を記録する動作について説明する。
図12は、特徴点決定部50がベース車両の輪郭線、輪郭形状データ、及び特徴点を記録する動作を示すフローチャートである。
まず、輪郭線抽出部51は、デザインデータ記憶部11からあるベース車両のベースデザインSTLデータを読み出す(ステップS501)。次に、輪郭線抽出部51は、ベースデザインSTLデータから、X−Y平面に平行な断面におけるベース車両の最外郭の輪郭線を、複数の断面について抽出する(ステップS502)。そして、特徴点決定部50は、輪郭線抽出部51が抽出した輪郭線を1つ選択し、全ての輪郭線について、以下に示すステップS504〜S508の処理を実行する(ステップS503)。
輪郭形状データ算出部52は、ステップS503で選択した輪郭線で囲まれた領域の重心の座標を計算する(ステップS504)。次に、輪郭形状データ算出部52は、ステップS503で選択した輪郭線上の点列のそれぞれについて、重心と輪郭線上の点とを結ぶ線分の長さd及び、当該点と当該点に隣接する2つの点とを結ぶそれぞれの線分がなす角の角度θを算出することで、輪郭形状データを得る(ステップS505)。
次に、モデル記録部56は、デザインデータ記憶部11からベースデザイン特徴点データを読み出し(ステップS506)、当該ベースデザイン特徴点データが示す特徴点に対応する点のデータ列における列番号を特定する(ステップS507)。
そして、モデル記録部56は、輪郭線抽出部51が抽出した輪郭線、輪郭形状データ算出部52が算出した輪郭形状データ、及び特定した特徴点の列番号を、関連付けてモデル記憶部53に記録する(ステップS508)。
ここで、ステップS504〜S508の処理を実行していない他の輪郭線がある場合、ステップS503に戻る。他方、全ての輪郭線について処理を実行した場合、ステップS501で読み出したベース車両についての情報の記録を終了する。
上述したステップS501〜S508の処理を、デザインデータ記憶部11が記憶する他のベース車両についても実行する。
次に、特徴点決定部50がデザイン車両から特徴点を抽出する動作について説明する。
図13は、特徴点決定部50がデザイン車両から特徴点を抽出する動作を示すフローチャートである。
まず、輪郭線抽出部51は、デザイナー端末9のデザイン生成部92からデザイン車両のSTLデータを取得する(ステップS551)。次に、輪郭線抽出部51は、取得したSTLデータから、X−Y平面に平行な断面におけるデザイン車両の最外郭の輪郭線を、複数の断面について抽出する(ステップS552)。そして、特徴点決定部50は、輪郭線抽出部51が抽出した輪郭線を1つ選択し、全ての輪郭線について、以下に示すステップS554〜S559の処理を実行する(ステップS553)。
輪郭形状データ算出部52は、ステップS553で選択した輪郭線で囲まれた領域の重心の座標を計算する(ステップS554)。次に、輪郭形状データ算出部52は、ステップS553で選択した輪郭線上の点列のそれぞれについて輪郭形状データを計算する(ステップS555)。
次に、特徴点特定部55は、モデル記憶部53が記憶するそれぞれの輪郭形状データを基準として、輪郭形状データ算出部52が算出した輪郭形状データについてDPマッチングを行うことにより、対応関係を特定する(ステップS556)。次に、類似モデル特定部54は、ステップS556のDPマッチングの結果のうち、輪郭形状データ算出部52が算出した輪郭形状データと最も類似度が高いものを抽出する(ステップS557)。
次に、特徴点特定部55は、類似モデル特定部54が抽出した対応関係に基づいて、類似モデル特定部54が読み出した特徴点の列番号に対応する列番号を特定する(ステップS558)。そして、特徴点特定部55は、特定した列番号を用いて、特徴点の三次元座標を特定し(ステップS559)、特徴量抽出部60へ出力する。具体的には、特徴点特定部55は、輪郭線抽出部51が抽出した断面のz座標を当該特徴点のz座標とし、特定した列番号に対応する点のx座標及びy座標を、当該特徴点のx座標及びy座標とする。
ここで、ステップS554〜S559の処理を実行していない他の輪郭線がある場合、ステップS553に戻る。
このように、全ての輪郭線についてステップS554〜S559の処理を実行することで、デザイン車両全体における特徴点の三次元座標を抽出することができる。
なお、上述した特徴点決定部50の例では、車両のX−Y平面における断面の輪郭線を用いて特徴点を抽出する場合について説明したが、これに限られず、他の平面における断面を用いても良い。
また、上述した特徴点決定部50の例では、パターンマッチングの手法としてDPマッチングを用いる場合について説明したが、これに限られず、例えば分割統治法や遺伝的アルゴリズムなどの他の手法を用いてパターンマッチングを行っても良い。
また、上述した特徴点決定部50の例では、デザインデータ記憶部11が記憶するベース車両についての情報のみをモデル記憶部53に記録する場合について説明したが、これに限られず、モデル記録部56は、例えばステップS551〜S559の処理により得られたデザイン車両についての情報をモデル記憶部53に記録しても良い。
また、上述した特徴点決定部50の例では、輪郭形状データの要素として、重心と輪郭線上の点とを結ぶ線分の長さd及び、当該線分と輪郭線のなす角の角度θを用いる場合について説明したが、これに限られない。例えば、輪郭形状データを、重心と輪郭線上の点とを結ぶ線分の長さdのみを要素とする実数データとしても、上述した例と同様に特徴点の決定を行うことはできる。但し、この場合、線分と輪郭線のなす角の角度θを更に用いた場合と比較して誤差の範囲が大きくなり、精度が低下することとなる。
また、輪郭形状データの要素として、長さd、角度θ以外の要素を用いても良い。例えば、輪郭線上の点の輝度に関する値(輝度値、RGB値、輝度の空間周波数など)を要素に取り入れても良い。
また、上述した特徴点決定部50は、輪郭線抽出部51がSTLデータから車両の断面の輪郭線を抽出し、当該輪郭線を用いて特徴点の決定を行う場合について説明したが、これに限られない。例えば、STLデータからシルエット画像を生成し、当該シルエット画像の輪郭線を用いて特徴点の決定を行うこともできる。また、特徴点決定部50以外の処理部において車両の断面の輪郭線を生成し、特徴点決定部50において輪郭線の抽出を行わない構成としても良い。
また、特徴点決定部50による特徴点の決定方法は、ここで説明した車両の特徴点の決定以外にも用いることができる。例えば、形状が時系列的に変化する物体を撮像した動画像から、特徴点の位置を時刻毎に特定する処理などに用いることができる。
[近似モデル適用部70の詳細な構成と動作]
図14は、近似モデル適用部70におけるモデル適用処理の説明図である。
同図に示すように、近似モデル適用部70は、学習データ記憶部12から読み出した学習データをトレーニングデータとし、入力データが各クラスに属する確率(以下、「クラス所属確率」と記載する。)を算出するためのクラス分類モデルを作成する。クラスとはカテゴリの番号であり、クラスc(c=1,2,…,C)のクラス所属確率をP、クラスcのカテゴリをSとすると、クラスcのクラス所属確率Pはデザイン車両がカテゴリSに属する確率を表す。クラス分類モデルの作成には、ロジスティック回帰分析の確率導出式を利用したSLR(Sparse Logistic Regression)が用いられる。
近似モデル適用部70は、作成したクラス分類モデルを用い、特徴量抽出部60により抽出されたデザイン車両の特徴量である入力データについて、クラス所属確率P(c=1,2,…,C)を算出する。近似モデル適用部70は、算出されたクラス所属確率P1,2,のうち最も高いクラス所属確率のクラスのカテゴリに分類されている近似モデルを選択し、選択した近似モデルを用いて入力データから解である空力性能値を算出する。
例えば同図では、入力データNew Data1について算出したクラス所属確率P1,2,のうち、最も高いクラス所属確率はPである。カテゴリSに分類されている近似モデルをM、近似モデルMにより算出された解をANSとすると、近似モデル適用部70は、クラス所属確率が最も高いクラス1のカテゴリSに分類されている近似モデルMを選択する。近似モデル適用部70は、選択した近似モデルMを用いてNew Data1から算出した解ANSを求める。
図15は、近似モデル適用部70の詳細な構成を示すブロック図である。同図に示すように、近似モデル適用部70は、データ入力部71、分類モデル作成部72、選択部73、性能算出部74、及び出力部75を備えて構成される。
データ入力部71は、入力データとして、特徴量抽出部60により抽出されたデザイン車両の特徴量の入力を受ける。分類モデル作成部72は、学習データ記憶部12に記憶されている学習データが示すデザイン車両の特徴量とカテゴリの組みから、クラス分類モデルを作成する。選択部73は、分類モデル作成部72が生成したクラス分類モデルを用い、デザイン車両の特徴量から、当該デザイン車両のクラス所属確率を算出し、算出したクラス所属確率に基づいて使用する近似モデルを選択する。性能算出部74は、選択部73により選択された近似モデルを近似モデル記憶部13から読み出し、読み出した近似モデルを使用して、デザイン車両の特徴量から空力性能値を算出する。出力部75は、選択部73により選択された近似モデルと同一のカテゴリに対応して近似モデル記憶部13から読み出した車両の各部の色の情報に基づいて感度表示画面データを生成し、空力性能値とともにデザイナー端末9に出力する。
図16は、近似モデル適用部70のモデル適用処理における動作を示すフローチャートあり、図4のステップS225〜S230の詳細な処理を示す。
データ入力部71が、特徴量抽出部60から抽出されたデザイン車両の特徴量の入力を受けると、分類モデル作成部72は、学習データ記憶部12から学習データを読み込む(ステップS701)。分類モデル作成部72は、学習データの読み込みが成功すると(ステップS702:YES)、SLRにより、読み込んだ学習データからクラス分類モデルを作成する(ステップS703)。
ロジスティック回帰分析では、Xを従属変数のベクトル、xを説明変数、θを重みとした場合、以下の(20)式を最大化することによって、目的変数であるクラス所属確率Pを(21)式により得る。ただし、X=(x,x,…,x)、θ=(θ,θ,θ,…,θ)、θは特徴量x(d=1,2,…,D)の重み、Dは特徴量の種類の数である。なお、添え字(c)、(k)はクラスを示す。また、確率P(S|X)は、Xが与えられたときにカテゴリSが得られる事後確率である。
Figure 2014006813
Figure 2014006813
上記より、既知判別結果を持つN個のトレーニングデータがあるときの入力xと出力yの関係は、以下の(22)式となる。
Figure 2014006813
分類モデル作成部72は、学習データ記憶部12から読み込んだ学習データを用いて、以下の(22)式が最大となるように重みθを決定する。学習データにはN台の車両についての特徴量とカテゴリの組みが含まれており、n台目(n=1,2,…,N)の車両の特徴量を従属変数のベクトルX、クラスが正解のときのy (c)を1、クラスが正解ではないときのy (c)を0とする。クラスが正解とは、クラスcのカテゴリSが学習データに設定されているカテゴリと一致することをいう。なお、P (c)は、上記の(21)式により算出する。
分類モデル作成部72は、(22)式が最大となるように決定したθを用いて、以下の(23)式に示すクラス所属確率の導出式、すなわちクラス分類モデルを生成する。なお、tは転置を示し、Xは分類対象の入力データである。
Figure 2014006813
選択部73は、ステップS703において分類モデル作成部72が生成したクラス分類モデルである(23)式を用い、特徴量抽出部60から入力されたデザイン車両の特徴量をXとして、当該デザイン車両のクラス所属確率P (1)〜P (C)を算出する。選択部73は、算出した確率が最も高いクラスのカテゴリに分類されている近似モデルを選択する(ステップS704)。性能算出部74は、選択部73により選択された近似モデルを近似モデル記憶部13から読み出し、読み出した近似モデル使用して、デザイン車両の特徴量から空力性能値を算出する(ステップS705)。
出力部75は、ステップS704において選択部73により確率が最も高いと判断されたカテゴリに基づいて近似モデル記憶部13に記憶されている車両の各部の色の情報を読み出す。出力部75は、デザインデータが示すデザイン車両の車両形状を、読み出した各部の色で表示させる感度表示画面データ生成すると、性能算出部74が算出した空力性能値とともにデザイナー端末9に出力し、表示させる。
なお、ステップS702において、学習データの読み込みが失敗した場合(ステップS702:NO)、性能予測装置1は、所定のエラー処理を行う(ステップS706)。
[効果]
上述した実施形態によれば、複数の近似モデルを使い分けることによって、新たにデザインされた車両の空力性能を精度よく予測することができる。
また、近似モデルの学習においては、高速なモデル学習によって、空力性能に影響を与える特徴点を選択したのち、精度のよいモデル学習によって、選択した特徴点のみ用いた近似モデルを生成するため、高速に精度のよい近似モデルを生成することができる。
また、空力性能に影響を与える特徴量のみを使用した近似モデルを用いることにより、デザインされた車両の空力性能の予測時間を短縮することができる。
また、特徴点が既知の車両とのパターンマッチングに基づいて新たに生成された形状の車両の特徴点を決定するため、空力性能の算出に用いる特徴点を精度よく抽出することができる。よって、近似モデルの生成においても、近似モデルを適用した空力性能の予測においても、予測精度を向上させることが可能となる。
そして、上記のように空力性能を高速かつ高精度に予測できるため、車両設計における工数が短縮され、コスト削減、商品の低価格化、原価率の低減を図ることができる。また、試作モデルの数が減少するなど、開発時の環境負荷が減少し、試作のための設備を小さくすることもできる。加えて、車両の空力性能を向上させることができるとともに、モデルチェンジのサイクルを短縮してユーザのニーズに素早く対応することも可能となる。
また、空力性能の予測結果の算出を待つ時間が短縮されるため、デザイナーは、創作活動に集中することができ、これまでよりも多くのデザインに対する空力性能を確認することが可能になるため、デザイナーの空力センスやデザイン能力も向上する。
さらには、デザイン知見を活用することも容易となる。例えば、設計知見を蓄積したり、デザイナーの特製を把握したりできるほか、他社の車両の空力性能を蓄積することによって、マーケティングに活用することが可能となる。また、空力性能の予測値を意思決定の判断材料の一つとして用いることも可能となる。
なお、機能性能を予測する対象物を二輪車とすることもできる。また、予測する機能性能を、騒音や衝突安全性としてもよい。
[その他]
なお、上述の性能予測装置1、及びデザイナー端末9は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、性能予測装置1のベースデザインデータ生成部21、モーフィング部22、学習データ生成部30、近似モデル生成部40、特徴点決定部50、特徴量抽出部60、近似モデル適用部70、及びベースデザイン記録部80、ならびにデザイナー端末9のデザイン生成部92の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1 性能予測装置
9 デザイナー端末
10 記憶部
11 デザインデータ記憶部
12 学習データ記憶部
13 近似モデル記憶部
21 ベースデザインデータ生成部
22 モーフィング部
30 学習データ生成部
40 近似モデル生成部
41 第1特徴量抽出部
42 第2特徴量抽出部
43 近似モデル作成部
44 性能評価部
45 近似モデル更新部
46 サンプリング部
50 特徴点決定部
51 輪郭線抽出部
52 輪郭形状データ算出部
53 モデル記憶部
54 類似モデル特定部
55 特徴点特定部
56 モデル記録部
60 特徴量抽出部
70 近似モデル適用部
71 データ入力部
72 分類モデル作成部
73 選択部
74 性能算出部
75 出力部
80 ベースデザイン記録部
91 入力部
92 デザイン生成部
93 表示部

Claims (5)

  1. 特徴量から機能性能を算出するための近似モデルをカテゴリ毎に記憶する近似モデル記憶部と、
    物体形状を示す形状データから特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    前記特徴量抽出部により抽出された前記特徴量に基づいて、前記近似モデル記憶部に記憶されている前記近似モデルの中から使用する前記近似モデルを選択する選択部と、
    前記選択部により選択された前記近似モデルを使用して前記特徴量抽出部により抽出された前記特徴量から機能性能を算出する性能算出部と、
    を備えることを特徴とする性能予測装置。
  2. 前記カテゴリ毎に、学習用の物体形状の特徴量及び機能性能値の組みを用いて前記近似モデルを生成する近似モデル生成部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の性能予測装置。
  3. 前記近似モデル記憶部は、前記機能性能への関連の強さを表す物体形状の各部の色の情報を前記カテゴリ毎に記憶し、
    前記選択部により選択された前記近似モデルと同一の前記カテゴリに基づいて前記近似モデル記憶部に記憶されている前記各部の色の情報を読み出し、読み出した前記情報で示される各部の色で前記形状データが表す前記物体形状を表示させる出力部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の性能予測装置。
  4. 特徴量から機能性能を算出するための近似モデルをカテゴリ毎に記憶する近似モデル記憶部を備えた性能予測装置が実行する性能予測方法であって、
    特徴量抽出部が、物体形状を示す形状データから特徴量を抽出する特徴量抽出過程と、
    選択部が、前記特徴量抽出過程において抽出された前記特徴量に基づいて、前記近似モデル記憶部に記憶されている前記近似モデルの中から使用する前記近似モデルを選択する選択過程と、
    性能算出部が、前記選択過程において選択された前記近似モデルを使用して前記特徴量抽出過程において抽出された前記特徴量から機能性能を算出する性能算出過程と、
    を有することを特徴とする性能予測方法。
  5. 性能予測装置として用いられるコンピュータを、
    特徴量から機能性能を算出するための近似モデルをカテゴリ毎に記憶する近似モデル記憶部、
    物体形状を示す形状データから特徴量を抽出する特徴量抽出部、
    前記特徴量抽出部により抽出された前記特徴量に基づいて、前記近似モデル記憶部に記憶されている前記近似モデルの中から使用する前記近似モデルを選択する選択部、
    前記選択部により選択された前記近似モデルを使用して前記特徴量抽出部により抽出された前記特徴量から機能性能を算出する性能算出部、
    として機能させるプログラム。
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