JP3880753B2 - アルファ米おにぎり用の容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、簡易に「おにぎり」を提供することができるアルファ米を用いた製品に関し、詳しくはこのようなおにぎりを製造するのに適したアルファ米おにぎり用の容器を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
アルファ米と称されて代表されるアルファ化穀粒(本発明においては一般的な意味でのアルファ米を代表として、簡易に水や湯で復元される澱粉製品を含めて「アルファ米」と称する)は、湯(あるいは水)を加えて所定時間静置することで米飯に復元できるため、近時において広まりつつあるアウトドア活動での簡易な米飯食品用途、海外旅行者の携帯日本食、更に、地震災害等の非常時用の保存食品としての利用価値が極めて注目されており、特に近時においては、技術改良に伴ってアルファ米の風味・食感が大幅に向上されているために、上記した各方面での需要が増進している。
【0003】
しかし、アルファ米を具体的に利用する場面として考えられる災害時の大量炊き出しに用いる用途、登山時等のアウトドア活動での携帯食糧としての用途、海外旅行時における携帯食糧としての用途などで求められる具体的な場面では、それぞれの用途用に個別の要求があり、求められる適当な包装形態等を考えるとその内容は必ずしも同じでない。具体的には、大量炊き出しに適した包装形態と、旅行時における個人が食する(個食)のに適した包装形態とは、同じでなく、それぞれに適した包装形態が求められる。
【0004】
例えば、災害時等の非常時に基本的に求められるのは大量の乾燥アルファ米をいかに効率よく短時間に米飯に復元できるかというところにその主たる目的があるが、他方、登山時や海外旅行時における携帯食糧としては、大量処理という問題はあまりなく、むしろ一食をできるだけ簡易に、また場合によってはできるだけ短時間に食する状態に復元できることや、食する状態に復元されたアルファ米の形態(三次元的な形態)が食欲を減退させない食味を有するようなものであることが求められるのが普通であり、これらが状況に応じて求められる。
【0005】
このような従来技術のなかで、上記した後者の個食に適したもの提案として、特開平1−309648号公報記載の「おにぎりセット」が知られている。
【0006】
これは要するに、所定量のアルファ米を入れた成形容器に湯を加えるだけで、おにぎり型の形状をした米食品を提供するものであり、乾燥アルファ米を用いているため長期間に渡り常温で一定品質を保持できと共に、簡易な手順で米飯を復元できる点で優れている。
【0007】
なお、乾燥型のものではないが、近時は、冷蔵品の炊飯済米飯製品も販売されているが、この製品は保存のために「冷蔵」という限定された条件が必要であり、食する場面での米飯という共通する点があるだけで、提供時の形態としては乾燥アルファ米とは全く別の製品である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、復元後のテクスチャー等に優れている乾燥アルファ米を原料とする場合であっても、上述したように、用途によって適した包装形態は必ずしも同じでなく、災害時の大量炊き出しに用いる用途のための包装形態は、携帯食糧としての用途(例えば登山時等のアウトドア活動や、旅行時における携帯食糧としての用途)の形態とは異なるので、他の用途における包装形態は殆ど参考にならない。
【0009】
このようなかで、上記した特開平1−309648号の製品は、長期間に渡って常温で保存できかつ簡易に膨潤状態に復元できる点で有利である。
【0010】
この提案の「おにぎり」セットは、容器が三角形の一頂点を底部としかつこの頂点の対辺部分を開閉可能な開口蓋としたものであり、所定の深さがあることや水(湯)面の面積が小さいので、水(湯)に漬からずに浮遊するアルファ米が少なく、蓋を強く閉めることで、出来上がったおにぎりを食する際に膨潤化しない硬いままのアルファ米が残っている虞れが少ない点で優れている。しかしながら三角形の一頂点を底部とするためこれを逆三角形状態で自立させるのに別に支持台が必要で、またこれを用いても姿勢が不安定という難点があった。
【0011】
そこで本発明者は、上記欠点を解消し、三角形状の底面の周縁から周壁が一定高さ立ち上がるように形成されかつ天面が開口されておにぎり状のキャビティを提供するプラスチック製の容器本体と、この容器本体の天面を閉塞可能に設けられた蓋体の組合せからなる偏平形状の「アルファ米用の容器」を既に提案した(特願平10−141164号)。
【0012】
そして本発明者は、この新しい偏平で平置きタイプのおにぎり用の容器につき、使用時における改善、特にアルファ米の膨潤化をより短時間に行なわせる工夫を検討し、本発明をなすに至ったものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本願の特許請求の範囲の各請求項記載の発明により達成される。
【0014】
本願の請求項1の発明よりなるアルファ米おにぎり用の容器は、平面でみて多角形状又は円形状をなす底面、及びこの底面の周縁から立ち上がりその上端縁に蓋体係止め用のフランジが形成されている周壁により、天面が開口した扁平型のキャビティを提供する易変形性薄肉プラスチック製の容器本体と、周縁に前記蓋体係止め用のフランジと嵌合する嵌合部を有しかつ前記キャビティを外部から封止する薄肉プラスチック製の蓋体とからなり、容器本体内の前記キャビティの大きさが、充填されたアルファ米の水又は湯による膨潤時におにぎり1個分となる大きさよりも若干小さく設けられていると共に、前記容器本体の底面は、周縁部に対して中央部が上方に向かって凸状をなす形状に設けられていることを特徴とする。
【0015】
上記において多角形状というのは、限定されるものではないが、一般的には三角形状のものが好ましい。
【0016】
本発明の特徴の一つは、容器本体の底面が自然状態において周縁よりも中央部が上方に向かって凸状(内空に凹状)をなすように設けられているところにある。
【0017】
これは次ぎの理由による。すなわち、この容器を使用したアルファ米おにぎり製品は、開封し一般的には湯を注ぎ、しばらく(20分〜30分程度)静置してアルファ米の膨潤をまち、その後「おにぎり」として食するように利用されるが、静置の間は通常はテーブル等の上に置かれる。そして、アルファ米の膨潤に要する時間は、通常は注がれる湯の温度が高い方がより短時間になり、また湯温が高く維持されている方が時間短縮のために有利である。
【0018】
そして、本発明者が実験的に確認したところでは、容器本体の底面の全面がテーブル等の表面に接している状態であるよりも、その接地面積が少ない方が、湯温の低下が遅くなり、したがってアルファ米膨潤化のための時間が短くなることが分かった。
【0019】
そこで本発明においては、そのままでは接地面積の大きい平置き型の容器における接地面積を少なくする工夫をした上記構成を採用したのである。
【0020】
なお、本発明における容器は、「おにぎり」という食品を提供するためのものであるため、出来上がりの形状を更に工夫し、偏平なおにぎりの側面が凹状をなしているのは適当でないので、アルファ米が膨潤した際には底面が下方に向かって凸状(外側に向かって凸状)となるように、容器本体の材質に、所定の保型性を有することは勿論であるが、易変形性のものを使用し、また自然状態時における容器内のキャビティの容量の大きさを、アルファ米が膨潤した際の大きさよりも若干小さく設定しているという特徴もある。このようにすることで、膨潤するアルファ米の膨化圧により容器本体が変形し、得られるおにぎりが、外側に若干膨らんだ好ましい形態を呈することになる。なお、底面の自然状態時における凸状の程度は、数mm程度とされ、一般的には球面状に凸状をなすことが好ましいが、限定されるものではない。
【0021】
上記構成のプラスチック製容器は、概ね「おにぎり」形状をなす容器本体とこれに嵌合する蓋体とを別体にして形成するのが好ましいが、必ずしもこれに限定されず、例えば容器本体の側壁の上端の一辺で該容器本体と蓋体とが連続するように成形した一体型の容器として構成することもできる。
【0022】
この発明によれば、極めて取り扱い易く、かつアルファ米の優れた簡便性、テクスチャーを生かした「おにぎり」を、従来よりも迅速に膨化させることができる。
【0023】
また、容器の変形性を利用して、膨化を迅速に行なわせる要求を満足しつつ、出来上がったおにぎりを、外側に若干膨らんだ好ましい形態とすることができるという利点も得られる。
【0024】
本願の請求項2の発明は、平面でみて多角形状又は円形状をなす底面、及びこの底面の周縁から立ち上がりその上端縁に蓋体係止め用のフランジが形成されている周壁により、天面が開口した扁平型のキャビティを提供する易変形性薄肉プラスチック製の容器本体と、周縁に前記蓋体係止め用のフランジと嵌合する嵌合部を有しかつ前記キャビティを外部から封止する薄肉プラスチック製の蓋体とからなり、容器本体内の前記キャビティの大きさが、充填されたアルファ米の水又は湯による膨潤時におにぎり1個分となる大きさに設けられていると共に、前記容器本体の底面には、下方に向かって突出する複数の脚状小突起が、該容器本体を平面台上に載置した際にこの脚状小突起先端が該平面台に係合して安定した姿勢となるように設けられていることを特徴とする。
【0025】
この発明によっても、テーブル等の台上に載置して膨化をさせる際に、容器内の湯が冷えることを抑制できるので、迅速な膨化を促すことができる。
【0026】
本願の請求項3の発明は、上記請求項2の発明において、容器本体の底面が、周縁部に対して中央部が上方に向かって凸状をなす形状に設けられていると共に、容器本体内のキャビティの大きさが、充填されたアルファ米の水又は湯による膨潤時におにぎり1個分となる大きさよりも若干小さく設けられていることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、充填したアルファ米の膨化によりえられるおにぎりの形態を外側に若干膨らんだものとなり、容器に充填するアルファ米や注水する湯の量を適切に調整できる。
【0028】
本願の請求項5の発明は、上記の各発明において、蓋体が、自然状態時に中央部が上方に向かって凹状をなし、かつ充填アルファ米の膨潤時には、周縁部に対して中央部が平面状ないし上方に向かって凸状を呈するように設けられていることを特徴とする。
【0029】
この発明によれば、容器本体だけでなく、蓋体側についても膨潤(膨化)するアルファ米の膨化圧により蓋体も変形し、得られるおにぎりが、外側に若干膨らんだ好ましい形態を呈することになる。
【0030】
しかも、蓋体を上記のように自然状態時に上方に向かって凹状としたので、湯の注水後に蓋体を被嵌させる際に、内部にエアを残さずに被嵌させる作業が容易となり、含水せずに硬いままのアルファ米粒が残るという問題を防げるという利益も得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
実施形態1
本例は図1〜図4により説明される。すなわち、本例の「おにぎり用の容器」を使用したアルファ米の包装体は、三角形状の底面101、及びこの底面101の周縁から立ち上がるように設けられた周状の側壁102を有する容器本体100と、この容器本体100の開放された天面を覆うように被嵌される蓋体110とからなり、容器本体100の特に底面101と、蓋体110の天面111は易変形性を有するように薄肉プラスチック製材料により形成されている。
【0032】
本例の特徴は、上記構成の容器本体100の底面101が、自然状態において上方に凸状に形成されていると共に、蓋体110が同じく自然状態において下方に凸状に形成されているところにあり、これらの容器本体100の凸状程度t1と、蓋体110の凸状程度t2は、3〜4mm程度に設定されている。
【0033】
なお、103は容器本体100の周壁上端縁に周状に形成された蓋体嵌合用のフランジであり、112は該フランジ103に嵌合するように蓋体110の周縁に形成された嵌合部である。これらのフランジ112と嵌合部103が嵌合することで、内部に充填したアルファ米が膨化する際の膨化圧で外れない強固な嵌合状態が得られる。上記容器本体100及び蓋体110を具体的に例示すれば、容器本体100は厚み約0.45mm、蓋体110は厚み約0.4mmの離型性のよいポリプロピレンにより構成することができる。
【0034】
そして、このような「おにぎり用の容器」を用いることで、容器本体100内のキャビティ104に所定量のアルファ米を充填し、蓋体110を被嵌して、アルファ米のおにぎりセットの製品を形成することができる。アルファ米の充填量は、例えば膨化した状態でおにぎり1個分となる40g程度(容量としては100ml程度)とし、容器本体100の内容量としてはこれよりも若干小さい例えば90ml程度とすることがよい。そして、蓋体110を被嵌して封印し、おにぎりセットの包装体とされる。なお、このおにぎりセットには、図示しないふりかけや、うめぼし等を添付若しくは予めアルファ米に混合しておくことができる。
【0035】
本例の容器1を用いることで、開蓋して湯を注いだ時には、容器本体100及び蓋体110は自然状態の形状(図2参照)を呈するが、アルファ米2が次第に膨化して膨らむと共に容器は変形し(図3参照)、容器本体100の底面101及び蓋体110の天面111は外側に膨らんだ形状を呈する。
【0036】
本例によれば、湯を注いだ容器を図示しないテーブル等の上に静置した場合に、底面周縁部が該テーブルに接地するが中央部は接地しないため、底面全面が接地するタイプの容器の場合に比べて湯の温度降下が抑制され、テーブルの材質等にもよるが、室温20℃で30分放置した場合に約7〜8℃の温度差を生じ、膨化時間として5分程度速く膨化できることが確認された。
実施形態2
本例は、図5に示すように、容器は容器本体300の三角形状の底面はフラットな面とし、その底面303の中央位置及び三角形の各頂点位置近傍に、下方に向かって突出した小突起305を設けたことを特徴とし、他の構成は実施形態1と同じであるので、同じ部材,部分については、実施形態1の符号に200を加えて示して説明は省略した。なお蓋体の図示は省略した。
【0037】
本例の容器によっても、底面301の接地面積を小さくでき、実施形態1と同様に熱湯によりアルファ米を膨潤(膨化)復元させて「おにぎり」を迅速に膨化することができる。
実施形態3
図6に示した本例は、容器を平面で見て円形とし、また実施形態2と同様の小突起405を容器本体400の底面401中央と周縁近傍に等間隔に四つ設けたことを特徴とし、他の構成は実施形態2と同じであるので、同様の部材,部分については、実施形態2の符号に100を加えて示して説明は省略した。なお蓋体の図示は省略した。
【0038】
本例の本体容器400は、小突起405を有すると共に、底面401が上方に凸状をなしており、テーブル等の載置面との離間を「t3+t4」で確保できるので接触をより確実に防ぐことができる。
【0039】
本例の容器によっても、底面301の接地面積を小さくでき、実施形態1と同様に熱湯によりアルファ米を膨潤(膨化)復元させて「おにぎり」を迅速に膨化することができる。また膨化時に底面が下側に膨らんだ場合にも、テーブル等の載置面との接触をより遅らせることができるので、湯温の降下抑制が一層有利に得られるという利点がある。
【0040】
【実施例】
実施例1
上述した実施形態1の容器本体100,蓋体110からなるポリプロピレン製の容器1を用い、アルファ米3を40g秤量充填し気密的に封印した「おにぎり」セットを製造した。なお、自然状態における該容器1内の容量は90mlとした。
【0041】
次に、包装体の蓋体110を取り外し、80℃の熱湯を注入し、その後、蓋体110を被嵌して約35分間、合板製素材からなるテーブルの上に静置した(図2参照)。これによりアルファ米は経時的に充分吸水して膨化し、容器内からの膨化圧力により容器の底面301と蓋体110の天面111が外側に膨らんだ(図3参照)。
【0042】
そして、上記のように膨らんだ容器1を外側から強く固めてから蓋体110を外したところ、よく握られた状態のおにぎりが得られた。
【0043】
上記の膨化に伴う容器内の温度変化を測定してその結果を図4に示した。
【0044】
また、比較のために底面及び蓋体がフラットでかつ膨化によって底面及び蓋体が外側に膨らまない容器を作成し、実施例1と同量のアルファ米を充填して、同じ条件で膨化を35分間行なった。
【0045】
その時の容器内の温度変化を測定してその結果を図4に併せて示した。
【0046】
なお比較例の場合には、膨化が終了した容器を外側から固める作業を行なったが、容器が外側に膨らんでいないため、強く固めることができず、取り出しの際におにぎりの一部が崩れた。
【0047】
図4の結果から、実施例の容器を用いた場合には、底面101の接地面積が小さいため、底面がフラットで全面がテーブルに接地している比較例のものに比べて、35分経過後の湯温が約7〜8℃高い状態となっており、湯温の降下が抑制されて膨化を迅速に行なえることが確認された。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、本願の各発明のアルファ米おにぎり用の容器によれば、平置きで使用する扁平な容器本体を用いた場合でも、底面の接地面積が小さいため、アルファ米の復元(膨化)を迅速に行なえるという効果が得られる。
【0049】
また、従来の容器を逆三角形状に直立させる方式のおにぎりセットに比べて支持台が不要であり、復元時何処にでも水平に置き易く、例え熱湯を注加する場合でも注水□が広く、火傷などの心配もなく扱い易いという効果がある。
【0050】
また更に、注水前も注水復元時も二個、三個と重ね置きも可能となり、保管等の場所も取らず、而も注水前の包装形態も極めてコンパクトとなり携帯にも至便であるという効果がある。
【0051】
請求項4,5の発明によれば、膨化したアルファ米の膨化圧により容器を外側に膨らませるようにしたので、膨化後にこれを握るように強く固めることができ、蓋体を外して外に取り出す際におにぎりが崩れるような不具合が少ないという効果も奏される。
【0052】
更に、請求項5の発明によれば、蓋体が自然状態時において上方に向かって凹状(下方に向かって凸状)をなしているので、湯の注水後の蓋体被嵌時に、内部にエアを残さないように容易に作業でき、しかも蓋体が下方に向かって凸状をなすので湯面に密着し、これらによって、硬いままのアルファ米粒が含水せずに残るという問題を防げるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の容器を展開して示した縦断側面図であり、(a)は容器本体、(b)は蓋体を示している。
【図2】実施形態1の容器にアルファ米を充填して湯を注ぎ、蓋体を被嵌した容器が未だ自然状態にある場合を示した縦断側面図。
【図3】図2の容器が、アルファ米の膨化により外側に膨らんだ状態を示した図。
【図4】実施形態1の容器、及び底面がフラットな容器に熱湯を注ぎアルファ米が膨化・復元するときの温度変化を示した図。
【図5】本発明の実施形態2の容器の容器本体を示した図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図6】本発明の実施形態3の容器の容器本体を示した図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【符号の説明】
1:容器
100,300,400:容器本体
101,301,401:底面
102,302,402:側壁
103,303,403:フランジ
104,304,404:キャビティ
305,405:小突起
110,310,400:蓋体
111,311,411:嵌合部
112,312,412:天面
2:アルファ米

Claims (5)

  1. 平面でみて多角形状又は円形状をなす底面、及びこの底面の周縁から立ち上がりその上端縁に蓋体係止め用のフランジが形成されている周壁により、天面が開口した扁平型のキャビティを提供する易変形性薄肉プラスチック製の容器本体と、周縁に前記蓋体係止め用のフランジと嵌合する嵌合部を有しかつ前記キャビティを外部から封止する薄肉プラスチック製の蓋体とからなり、容器本体内の前記キャビティの大きさが、充填されたアルファ米の水又は湯による膨潤時におにぎり1個分となる大きさよりも若干小さく設けられていると共に、前記容器本体の底面は、周縁部に対して中央部が上方に向かって凸状をなす形状に設けられていることを特徴とするアルファ米おにぎり用の容器。
  2. 平面でみて多角形状又は円形状をなす底面、及びこの底面の周縁から立ち上がりその上端縁に蓋体係止め用のフランジが形成されている周壁により、天面が開口した扁平型のキャビティを提供する易変形性薄肉プラスチック製の容器本体と、周縁に前記蓋体係止め用のフランジと嵌合する嵌合部を有しかつ前記キャビティを外部から封止する薄肉プラスチック製の蓋体とからなり、容器本体内の前記キャビティの大きさが、充填されたアルファ米の水又は湯による膨潤時におにぎり1個分となる大きさに設けられていると共に、前記容器本体の底面には、下方に向かって突出する複数の脚状小突起が、該容器本体を平面台上に載置した際にこの脚状小突起先端が該平面台に係合して安定した姿勢となるように設けられていることを特徴とするアルファ米おにぎり用の容器。
  3. 前記容器本体の底面が、周縁部に対して中央部が上方に向かって凸状をなす形状に設けられていると共に、容器本体内のキャビティの大きさが、充填されたアルファ米の水又は湯による膨潤時におにぎり1個分となる大きさよりも若干小さく設けられていることを特徴とする請求項2記載のアルファ米おにぎり用の容器。
  4. 前記容器本体は、自然状態時にその底面が、周縁部に対して中央部が上方に向かって凸状をなし、かつ充填アルファ米の膨潤時には、周縁部に対して中央部が平面状ないし下方に向かって凸状を呈するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアルファ米おにぎり用の容器。
  5. 前記蓋体は、自然状態時に中央部が上方に向かって凹状をなし、かつ充填アルファ米の膨潤時には、周縁部に対して中央部が平面状ないし上方に向かって凸状を呈するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアルファ米おにぎり用の容器。
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