JP3880643B2 - 芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法 - Google Patents

芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、加工中の芳香族ビニルモノマーの望ましくない重合を禁止する重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なスチレンの工業的製造方法は、典型的に、望ましくない不純物を除去する蒸留のような分離および精製工程を包含している。残念なことに、高温で行う精製工程は、望ましくない重合速度を増加させる。一般に、蒸留はモノマーの消失を最小限にするため真空下で行われる。酸素の存在は、実際にはスチレンの蒸留中に排除されるが、モノマーの重合も促進する。
この重合は、望ましい最終モノマー製品の損失のみならず、加工装置上でのポリマー形成および/またはポリマーの凝集によって生じる生産効率の低下をも引き起こす。スチレンモノマーの熱重合は、普通の(例えば直鎖型)ポリマーの形成をもたらす。この結果得られるポリスチレンは、ガラス状の透明な外観、およびスチレンモノマーおよび多くの有機溶媒への溶解性を特徴とする。
【0003】
一般に、芳香族ビニルモノマーの重合を防止するために、産業上用いられる化合物は、ジニトロフェノール系化合物である。例えばワトソン(Watson)らの米国特許第4,105,506号は、芳香族ビニル化合物用重合禁止剤として、2,6-ジニトロ-p-クレゾールの使用を教示している。バトラー(Butler)らの米国特許第4,466,905号は、酸素が存在する場合に、2,6-ジニトロ-p-クレゾールとp-フェニレンジアミンが蒸留カラム内での重合を禁止することを教示している。アブラスカート(Abruscato)らの米国特許第4,774,374号は、酸素とN-アリール-N'-アルキル-p-フェニレンジアミンとの反応により形成される酸化物類を使用する、芳香族ビニル化合物の重合禁止剤および重合禁止方法を示唆している。マーティン(Martin)の米国特許第4,720,566号には、酸素を除去せずに、ヒドロキシルアミン化合物とフェニル-p-フェニレンジアミン化合物を用いる冷却塔内でのアクリロニトリルの重合禁止剤および重合禁止方法が教示されている。
【0004】
チェコスロバキア特許第163,428号には、2,4-ジニトロ-o-クレゾールとジエチルヒドロキシルアミンを利用する、スチレンとジビニルベンゼンとの安定化方法が記載されている。欧州特許第0240297号にも、スチレン重合禁止のためにこの組み合わせを使用することが記載されている。これらの開示はいずれも、より低い温度およびより高い酸素含量で系を扱う。しかしながら、ジエチルヒドロキシルアミンは、スチレンと同様の沸点(125〜130℃/760mmHg)を有し、精製処理中、スチレンにより運搬されるので、その使用はスチレンの精製方法において問題となる。
様々な重合禁止剤が、望ましくない重合を禁止するために、スチレンおよび他の芳香族ビニルモノマーに使用されている。その中でも、使用されている試薬は、硫黄、p-ベンゾキノン、フェニレンジアミン、tert-ブチルピロカテコール、フェノチアジン、ヒドロキシルアミン、ニトロ化合物および立体障害性フェノールが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのような多くの化合物には、高い毒性、不安定性および高温下での爆発の危険、または加工条件での不十分な効果(すなわち、重合禁止剤は効力を生じさせる為に酸素を必要とする。)のような不利益が存在する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者は、既知の重合禁止剤に関するこれらの課題を解決する、新しい芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法を発見した。
本発明は、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物との組み合わせまたは、別の態様においては、オキシム化合物もしくはジニトロフェノール化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物の組み合わせを芳香族ビニルモノマーに添加することからなる無酸素の芳香族ビニルモノマー加工系における芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物および芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法に関する。
【0007】
本発明の重合禁止剤組成物は、モノマー加工状態での芳香族ビニルモノマーの重合禁止に有効であることが分かった。この加工状態としては、芳香族ビニルモノマーの精製および蒸留が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明により処理し得る芳香族ビニルモノマーとしては、スチレン、ブロモスチレン、ジビニルベンゼン、α-メチルスチレンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明の重合禁止剤組成物は、特に、スチレンモノマーの重合禁止に有効である。
本明細書において「無酸素加工状態」とは、芳香族ビニルモノマー、特にスチレンを加工する、実質上酸素が全くない状態であることを意味する。蒸留および精製方法に例示されるこの状態は、一般に存在する酸素がスチレンの2ppm以下、好ましくは1ppm以下である。
【0008】
オキシム化合物は、一般に、式:
【化12】
Figure 0003880643
(式中、R1およびR2は、同一または異なって、水素または3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、アルキルヒドロキシアリール基もしくはアリールヒドロキシアルキル基である。)
を有する。好ましいオキシム化合物は、サリチルアルドオキシム、5-ドデシル-サリチルアルドオキシムおよびアルキルアセトフェノンオキシムである。
【0009】
ジニトロフェノール化合物は、一般に、式:
【化13】
Figure 0003880643
(式中、Rは水素またはC〜C12アルキルである。)
を有する。
本発明において有用なヒドロキシルアミン化合物は、一般に、式:
【化14】
Figure 0003880643
(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または、好ましくは3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。)
を有する。好ましいヒドロキシルアミン化合物は、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン(HPHA)である。
【0010】
本発明において有用なフェニレンジアミン化合物は、一般に、式:
【化15】
Figure 0003880643
(式中、R6、R7、R8およびR9は、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基もしくはアラルキル基である。)
を有する。好ましいフェニレンジアミン化合物は、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンおよびN-フェニル-N'-(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミンである。
【0011】
本発明の重合禁止剤組成物は、酸素を含まない加工工程において、芳香族ビニルモノマーの重合禁止に効果的である。本発明の重合禁止剤組成物は、高温での蒸留および精製工程にあるスチレンモノマー中の各個別成分に関して、向上した活性を与えるものである。スチレンは、典型的に95〜125℃の間の温度で加工される。本発明の重合禁止剤組成物は、より高い温度(>110℃)でのスチレンモノマーの加工系において、特に効果を発揮する。
本発明の重合禁止方法において使用する、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物(組成I)、オキシム化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物(組成II)並びにジニトロフェノール化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物(組成III)の総量は、重合を禁止するのに十分な量であり、芳香族ビニルモノマーを加工して高温にさらす条件によって変化する。一般に、温度とモノマー汚染が高くなるほど、より多量の重合禁止剤組成物が必要となる。
芳香族ビニルモノマーに添加する組成I、組成IIまたは組成IIIの総量は、好ましくは芳香族ビニルモノマー100万部につき1ないし約10,000部の範囲である。組成物の量の範囲は、特に好ましくは芳香族ビニルモノマー100万部につき重合禁止剤組成物約5ないし約500部である。
【0012】
組成Iにおけるオキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物の重量比は、約9:1ないし1:9の範囲であり、好ましくは2:1ないし9:1である。組成IIにおけるオキシム化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物の重量比は、およそ1〜9:1〜9:1〜9の範囲である。組成IIIにおけるジニトロフェノール化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物の重量比は、1:9:1ないし9:1:9の範囲であり、好ましくは重量比1:1:1である。
本発明の重合禁止剤組成物を、別個の成分としてまたは成分の組み合わせとして、従来の方法により、芳香族ビニルモノマーに添加することができる。組成I、IIおよびIIIのいずれにしても、単一の重合禁止組成物として添加することが好ましい。
【0013】
本発明の重合禁止剤組成物を、適する液体媒体もしくは溶媒を用いた分散液としてまたは溶液として芳香族ビニルモノマーに添加してよい。重合禁止剤組成物の各成分と芳香族ビニルモノマーに適応する溶媒をいずれも用いてよい。
すなわち、それ故に、対比できる処理基準において測定すると、単一成分の使用により得られるよりも有効に、芳香族ビニルモノマー重合を禁止することが可能である。組成I、IIおよびIIIのいずれによっても立証されるように、この向上した活性は、これらの各成分の濃度をより低下させることができ、特により高い加工温度で必要となる重合禁止剤の総量を低減し得る。
組成Iの好ましい発明の実施態様は、サリチルアルドオキシムと共にビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンを用いる。組成IIの好ましい発明の実施態様は、サリチルアルドオキシムと共にビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンおよびN,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンを用いる。組成IIIの好ましい発明の実施態様は、4,6-ジニトロ-o-クレゾールおよび2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェノールそれぞれと共に、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンおよびN,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンを用いる。
【0014】
さらに、本発明は、芳香族ビニルモノマーの連続的な供給流、その供給流に戻す連続的なリサイクル流、少なくとも1本の加工カラム、および廃棄流を有する無酸素の芳香族ビニルモノマー加工系における芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法であって、
a)供給流に、十分に重合を禁止する量のヒドロキシルアミン化合物を添加すること;
b)供給流に触媒としてのフェニレンジアミン化合物を、ヒドロキシルアミン化合物との重量比1:9ないし9:1で加工カラム内に確実に存在させるのに十分な量で別個に添加すること;
c)除去したフェニレンジアミン化合物の量を補い、かつ加工系においてヒドロキシルアミン化合物との重量比1:9ないし9:1でフェニレンジアミン化合物の一定基準を維持するのに十分な量を添加することにより、廃棄流を通して加工系から物理的に除去したフェニレンジアミン化合物の量を回復させること
を含む改良方法も開示する。
【0015】
以下、添付図面に基づき本発明の重合禁止方法について説明する。
図1は、低温真空蒸留ユニットでの芳香族ビニルモノマー(スチレン)の精製工程を示す簡略化した模式的な流れ図である。主にエチルベンゼンとスチレンからなる供給物を、ライン10からベンゼン/トルエン精留カラム11に供給し、ここで、ベンゼンとトルエンをトップ・ライン13から貯蔵タンクへ抜き取る。ほとんどがエチルベンゼンとスチレンからなる釜残を、ライン12を通してEB(エチルベンゼン)リサイクルカラム14に供給する。エチルベンゼンを、スチレン合成設備へ戻すために、ライン16を通して抜き取る。スチレンと高沸点不純物からなるEBリサイクルカラム釜残をライン15を通して精製カラム17に供給する。
精製したスチレンをライン19を通して貯蔵タンクへ抜き取り、スチレン、ポリマーおよび高沸点化合物をライン18を通してタール回収カラム20および25に通す。タール回収カラム20からのタール釜残を、供給ライン10へリサイクルするライン21の連続的なリサイクル流と、タール回収カラム25へのライン23とに分配する。タール廃棄物を廃棄流24を通してタール回収カラム25から排出し、精製したスチレンを貯蔵のためにライン26を通して流出する。
【0016】
本発明の方法の一例において、重合禁止剤(ヒドロキシルアミン化合物)と触媒(フェニレンジアミン化合物)を、別個に供給流に添加する。重合禁止におけるヒドロキシルアミン化合物の消費に依存して、ヒドロキシルアミン化合物を連続的にまたは断続的に添加することが可能であるが、最初の添加後に、廃棄流を介して物理的に除去されたフェニレンジアミンの量を補うために、フェニレンジアミンを系に供給しながら、重合を禁止するのに必要な量を維持するためにヒドロキシルアミン化合物を添加する。このことは、禁止作用によって消費されないフェニレンジアミンを、ヒドロキシルアミン化合物の禁止作用を向上させる触媒として作用するのに必要な量で加工系内に維持することを確実にする。
望ましくない消費を調節するために、ヒドロキシルアミン化合物を、精製過程のどの点で投入してもよい。したがって、ヒドロキシルアミン化合物を、スチレンモノマー加工中、いつ添加してもよいが、粗スチレンを含む加工系の上流に、精製工程中にスチレンの重合を禁止するのに必要な量で好ましくは連続的に添加する。
【0017】
添加するフェニレンジアミン化合物の量は、精製装置内に設備されたカラム中にその存在を保証にするのに十分な量である。この量は、カラムの釜残を抽出してガスクロマトグラフィーまたは分光分析技術により分析することで、容易に決定される。その後、その供給量を、連続的なリサイクル流を介して回収される量と合わせて使用し、さらに加工中で、触媒として作用させるために添加する回復用フェニレンジアミンの量を決定することが可能である。
廃棄流により除去したフェニレンジアミン化合物の量は、廃棄流の分析によって、容易に決定される。次いで、加工系内で触媒作用を確実に生じ続けるために、十分な量のフェニレンジアミン化合物を供給流を通して供給する。
【0018】
本発明者は、触媒(フェニレンジアミン化合物)の存在下では、精製系の至るところで重合が禁止されることを発見した。フェニレンジアミン化合物が、フェニレンジアミン化合物を含まない場合よりも、ヒドロキシルアミン化合物の禁止作用を増強するため、ヒドロキシルアミン化合物は、重合を禁止するのに、より有効となる。このことは、望ましくないスチレンモノマーの重合を禁止する、より有効で、かつ低コストの手段をもたらし、および重合を禁止するのに使用するヒドロキシルアミンの追加添加量を低減させる。
【0019】
本発明のこの点で有用なヒドロキシルアミン化合物は、一般に、式:
【化16】
Figure 0003880643
(式中、R4およびR5は、同一または異なって、水素または、好ましくは3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。)
を有する。好ましいヒドロキシルアミン化合物は、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン(HPHA)である。
【0020】
本発明において有用なフェニレンジアミン化合物は、一般に、式:
【化17】
Figure 0003880643
(式中、R6、R7、R8およびR9は、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基もしくはアラルキル基である。)
を有する。好ましいフェニレンジアミン化合物は、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンである。
【0021】
本明細書において、フェニレンジアミン化合物に関する「触媒(作用性)」とは、フェニレンジアミン化合物が、無酸素状態の下で、加工によって消費されずに残存し、ヒドロキシルアミンの重合禁止効果を増強させることを意味する。この触媒効果は、フェニレンジアミンの濃度と量が同程度残存する間は、ヒドロキシルアミン化合物の消費をより遅くする。
上述のように、スチレンモノマーと加工雰囲気は、実現すべきフェニレンジアミン化合物の触媒効果のために無酸素でなければならない。酸素が存在する場合に、フェニレンジアミン化合物の消費速度がより遅いにもかかわらず、ヒドロキシルアミン化合物とフェニレンジアミン化合物は、両者共に消費される。
【0022】
本発明の方法に使用されるヒドロキシルアミン化合物の量は、スチレンの重合を禁止するのに必要な量である。この量は、スチレンを加工する条件、未反応の出発材料と蒸留による副生成物の量、および系の温度に依って変化する。
好ましくは、スチレン供給物に添加するヒドロキシルアミン化合物の総量は、スチレン100万部につき約10ないし約10,000部である。特に好ましくは、ヒドロキシルアミン化合物の量は、スチレン100万部につき約10ないし約2,000部の範囲である。添加するフェニレンジアミンとこの添加するヒドロキシルアミン化合物との重量比は、1:9ないし9:1の範囲であり、好ましくは約1:1ないし約1:2である。
ヒドロキシルアミン化合物は、通常の方法でスチレンモノマーに添加することが可能である。ヒドロキシルアミンを、適する液体担体もしくは溶媒を用いた分散液としてまたは溶液として添加してよい。スチレンモノマーとフェニレンジアミン化合物の両者に適応する溶媒をいずれも用いてよい。
以下に、本発明の多数の具体例について記載するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】
【実施例】
本発明の重合禁止剤組成物の向上した重合禁止作用を評価し、かつ各成分の向上した活性を実証するために、スチレン重合試験を行った。
重合禁止剤を含まないスチレン(5mL)を試験管に入れ、重合禁止剤の適当量を加えた。試験管をセプタムで蓋をして、アルゴンを3分間、15mL/分で液中に通気した。次いで、試験管を120℃に加熱したオイルバスに2時間浸けた。形成したポリスチレンの量をメタノール沈殿法により決定した。この試験の結果を表1にまとめる。
【0024】
【表1】
Figure 0003880643
【0025】
表中、
SAは、サリチルアルドオキシム、
DDSAは、5-ドデシルサリチルアルドオキシム〔アロキシム(Aloxime)800、ヘンケル(Henkel)の製品〕、
AAOは、アルキルアセトフェノンオキシム(アロキシム840、ヘンケルの製品)、および
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンを表す。
この試験の結果は、組成I(オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物)が、スチレンの重合禁止において、各成分単独の場合よりも向上した活性を提供することを示している。ヒドロキシルアミン化合物は、既知のスチレン用重合禁止剤であるが、その組み合わせの重合禁止作用は、ヒドロキシルアミン化合物を単独で用いた場合を上回った。
さらに、組成IIに関して、表1に関連して示した手順を利用して試験を行った。これらの結果を表2に記す。
【0026】
【表2】
Figure 0003880643
【0027】
表中、
PDAは、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン、
SAは、サリチルアルドオキシム、
DDSAは、5-ドデシルサリチルアルドオキシム(アロキシム800、ヘンケルの製品)、および
AAOは、アルキルアセトフェノンオキシム(アロキシム840、ヘンケルの製品)を表す。
この試験の結果は本発明の組成II(オキシム化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物)が、重合禁止剤として、ヒドロキシルアミン化合物/フェニレンジアミン化合物の組み合わせまたはオキシム化合物単独での使用の場合の活性よりも、向上した活性を提供することを示している。このような結果は、表1と同様、本発明の重合禁止剤組成物が、高いスチレン加工温度での各成分の活性よりも、重合禁止において向上した活性を与えることを示している。さらに、既知の重合禁止剤(ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物)へのオキシム化合物の添加は、既知の重合禁止剤の組み合わせよりも優れた重合禁止作用をもたらした。
【0028】
【表3】
Figure 0003880643
【0029】
表中、
DNOCは、4,6-ジニトロ-o-クレゾール、
DNBPは、2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェノール、
PDAは、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、および
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンを表す。
これらの試験結果は、DNOCまたはDNBP、HPHAおよびPDAの3成分の組み合わせの向上した重合禁止作用を実証している。より高いスチレン加工温度(120℃)でのスチレンの重合禁止において、1:1:1ないし1:3:2の範囲内で、予想しなかった結果を立証した。
ガス導入管、セプタム、還流冷却器を装備した250mLの3つ口フラスコに、重合禁止剤を含まないスチレン(100mL)を入れた。適する重合禁止剤を添加し、溶液を通してアルゴンを10mL/分で10分間通気した。その後、アルゴン通気を続けながら、フラスコを120℃に加熱したオイルバスに浸けた。試料(5mL)を30分毎に採り、形成したポリマーの量をメタノール沈殿法により決定した。組成IおよびIIに関するこの試験の結果を、以下の表4および5に示す。
【0030】
【表4】
Figure 0003880643
【表5】
Figure 0003880643
【0031】
表中、
SAは、サリチルアルドオキシム、
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン、
I-3は、N-フェニル-N'-(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、および
PDAは、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンを表す。
これらの結果は、本発明の重合禁止剤組成物IおよびIIが、高温加工条件および無酸素加工雰囲気中でのスチレン重合の禁止において向上した活性を提供することを示している。同様の試験を、組成IIIについて行った。表6に、スチレン重合禁止におけるこの組成物の効果を報告する。
【0032】
【表6】
Figure 0003880643
表中、
PDAは、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン、および
DNBPは、2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェノールを表す。
還流冷却器、ガス導入管、ゴム製セプタムを装備した3つ口フラスコに、新たに蒸留した重合禁止剤を含まないスチレン70mLを入れた。フェニレンジアミン化合物とヒドロキシルアミン化合物の適当量を添加し、マグネチックスターラーで撹拌しながら、溶液を通してアルゴンを15mL/分で通気した。20分後、加熱したオイルバスにフラスコを浸けた。試験中ずっと、アルゴン通気を続けながら、試料を15分または45分毎に採った。形成したポリスチレンの量をメタノール沈殿法により決定した。フェニレンジアミン濃度を、キャピラリー式ガスクロマトグラフィーにより内部標準を利用して測定した。ヒドロキシルアミン濃度を、電気化学的検知器を装備したHPLCで測定した。この試験の結果を表7および8に示す。
【0033】
【表7】
Figure 0003880643
【0034】
【表8】
Figure 0003880643
【0035】
この試験は、触媒(PDA)の量が一定を保っている間は重合が禁止されることを示している。このことは、PDAが、重合禁止に伴う反応を活性化または促進するように働くことを示している。
実験を、重合初期のHPHA濃度の効果を実証するのに採用した。HPHA75ppmとPDA75ppmを添加した純スチレンについて、表8のアルゴン下での還流を120℃で繰り返した。加熱から135分後(この条件での重合誘発時間)に、さらにHPHA35ppmを加えた。この結果を表9に示す。
【0036】
【表9】
Figure 0003880643
この結果は、PDAが反応中で使い尽くされない限り、HPHAによりスチレン重合が禁止されることを実証している。必要とされる重合禁止剤HPHAの供給量を補充することにより、誘発時間後の延長された時間においても満足のいく禁止作用を達成する。
アルゴンをパージしないで、PDAのみを得られたスチレンに添加する別の重合試験を行った。結果を表10に示す。
【0037】
【表10】
Figure 0003880643
【0038】
この試験は、酸素存在下において、フェニレンジアミン(PDA)は重合を禁止するが、1時間以内にすべて使い尽くされることを示している。このことは、既知の重合禁止剤PDAを単独で酸素存在下で用いた場合、使い尽くされるまでは重合を禁止し得ること実証している。しかしながら、PDAをHPHAと共に無酸素系で用いる場合、PDAは、触媒として作用し、重合禁止作用をより効果的にする。
本発明は、それらの特定の態様について記載したものであり、本発明の多数の他の形態および変更が同業者には自明であると考えられる。特許請求の範囲および本明細書は、一般に、本発明の真意および範囲内であるそのような自明の形態および変更をすべて包括するものと解されるべきである。
【0039】
【発明の効果】
本発明において、オキシム化合物またはジニトロフェノール化合物とヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物との組み合わせと同様に、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物との組み合わせは、芳香族ビニルモノマーの加工中の望ましくないモノマーの重合を効果的に禁止する。
さらに、有効な芳香族ビニルモノマーの重合禁止は、重合禁止剤としてのヒドロキシルアミン化合物と、触媒として作用するフェニレンジアミン化合物を用いる無酸素状態で、ヒドロキシルアミン化合物とモノマー中に存在するフリーラジカルとの間での反応を促進することにより達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スチレンモノマー精製過程における、3本のカラムを用いる本発明の一実施態様の模式的な流れ図である。
【符号の説明】
10…供給、11…ベンゼン/トルエン精留カラム、13…トップライン、14…EB(エチルベンゼン)リサイクルカラム、12、15、16、18、19、22、23…ライン、17…精製カラム、20、25…タール回収系、21…リサイクル流、24…廃棄、26…スチレン。

Claims (8)

  1. 芳香族ビニルモノマーの連続的な供給流、供給流に戻す連続的なリサイクル流、少なくとも1本の加工カラム、および廃棄流を有する無酸素の芳香族ビニルモノマー加工系における芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法であって、供給流に、十分に重合を禁止する量のヒドロキシルアミン化合物を添加する工程を含み、以下の改良工程:
    a)該供給流中の触媒としてフェニレンジアミン化合物を使用し、該フェニレンジアミン化合物が、該ヒドロキシルアミン化合物の重合禁止効果を触媒的に改善する工程;および
    b)該加工カラム中の該フェニレンジアミン化合物の量を、該ヒドロキシルアミン化合物により、1:9ないし9:1の重量比に維持する工程;
    を含む方法。
  2. ヒドロキシルアミン化合物が、式:
    Figure 0003880643
    (式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。)
    で表される請求項に記載の方法。
  3. フェニレンジアミン化合物が、式:
    Figure 0003880643
    (式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基もしくはアラルキル基である。)
    で表される請求項に記載の方法。
  4. フェニレンジアミン化合物がN,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンである請求項に記載の方法。
  5. ヒドロキシルアミン化合物を、加工系中の芳香族ビニルモノマー100万部につき20部ないし約10,000部の範囲の量で加工系に添加する請求項に記載の方法。
  6. フェニレンジアミン化合物とヒドロキシルアミン化合物との重量比が1:1ないし2:1の範囲である請求項に記載の方法。
  7. 芳香族ビニルモノマーがスチレンである請求項に記載の方法。
  8. 加工系が3本の加工カラムを有する請求項に記載の方法。
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