JP2006199715A - 芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法 - Google Patents

芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006199715A
JP2006199715A JP2006120912A JP2006120912A JP2006199715A JP 2006199715 A JP2006199715 A JP 2006199715A JP 2006120912 A JP2006120912 A JP 2006120912A JP 2006120912 A JP2006120912 A JP 2006120912A JP 2006199715 A JP2006199715 A JP 2006199715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
phenylenediamine
hydroxylamine
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006120912A
Other languages
English (en)
Inventor
Graciela Barbieri Arhancet
グラシエラ・バルビエリ・アルアンセ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suez WTS USA Inc
Original Assignee
GE Betz Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/269,308 external-priority patent/US5426257A/en
Priority claimed from US08/269,307 external-priority patent/US5489720A/en
Priority claimed from US08/295,311 external-priority patent/US5446220A/en
Application filed by GE Betz Inc filed Critical GE Betz Inc
Publication of JP2006199715A publication Critical patent/JP2006199715A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K15/00Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change
    • C09K15/04Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change containing organic compounds
    • C09K15/20Anti-oxidant compositions; Compositions inhibiting chemical change containing organic compounds containing nitrogen and oxygen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B63/00Purification; Separation; Stabilisation; Use of additives
    • C07B63/04Use of additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/20Use of additives, e.g. for stabilisation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

【課題】無酸素系における芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物、およびその重合禁止方法を提供する。
【解決手段】重合禁止剤組成物は、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物からなるかまたはオキシム化合物もしくはジニトロフェノール化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物からなる。オキシム化合物またはジニトロフェノール化合物とヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物との組み合わせと同様に、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物との組み合わせは、芳香族ビニルモノマーの加工中の望ましくないモノマーの重合を効果的に禁止する。
【選択図】なし

Description

本発明は、加工中の芳香族ビニルモノマーの望ましくない重合を禁止する重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法に関する。
一般的なスチレンの工業的製造方法は、典型的に、望ましくない不純物を除去する蒸留のような分離および精製工程を包含している。残念なことに、高温で行う精製工程は、望ましくない重合速度を増加させる。一般に、蒸留はモノマーの消失を最小限にするため真空下で行われる。酸素の存在は、実際にはスチレンの蒸留中に排除されるが、モノマーの重合も促進する。
この重合は、望ましい最終モノマー製品の損失のみならず、加工装置上でのポリマー形成および/またはポリマーの凝集によって生じる生産効率の低下をも引き起こす。スチレンモノマーの熱重合は、普通の(例えば直鎖型)ポリマーの形成をもたらす。この結果得られるポリスチレンは、ガラス状の透明な外観、およびスチレンモノマーおよび多くの有機溶媒への溶解性を特徴とする。
一般に、芳香族ビニルモノマーの重合を防止するために、産業上用いられる化合物は、ジニトロフェノール系化合物である。例えばワトソン(Watson)らの特許文献1は、芳香族ビニル化合物用重合禁止剤として、2,6-ジニトロ-p-クレゾールの使用を教示している。バトラー(Butler)らの特許文献2は、酸素が存在する場合に、2,6-ジニトロ-p-クレゾールとp-フェニレンジアミンが蒸留カラム内での重合を禁止することを教示している。アブラスカート(Abruscato)らの特許文献3は、酸素とN-アリール-N'-アルキル-p-フェニレンジアミンとの反応により形成される酸化物類を使用する、芳香族ビニル化合物の重合禁止剤および重合禁止方法を示唆している。マーティン(Martin)の特許文献4には、酸素を除去せずに、ヒドロキシルアミン化合物とフェニル-p-フェニレンジアミン化合物を用いる冷却塔内でのアクリロニトリルの重合禁止剤および重合禁止方法が教示されている。
特許文献5には、2,4-ジニトロ-o-クレゾールとジエチルヒドロキシルアミンを利用する、スチレンとジビニルベンゼンとの安定化方法が記載されている。特許文献6にも、スチレン重合禁止のためにこの組み合わせを使用することが記載されている。これらの開示はいずれも、より低い温度およびより高い酸素含量で系を扱う。しかしながら、ジエチルヒドロキシルアミンは、スチレンと同様の沸点(125〜130℃/760mmHg)を有し、精製処理中、スチレンにより運搬されるので、その使用はスチレンの精製方法において問題となる。
様々な重合禁止剤が、望ましくない重合を禁止するために、スチレンおよび他の芳香族ビニルモノマーに使用されている。その中でも、使用されている試薬は、硫黄、p-ベンゾキノン、フェニレンジアミン、tert-ブチルピロカテコール、フェノチアジン、ヒドロキシルアミン、ニトロ化合物および立体障害性フェノールが挙げられる。
米国特許第4105506号明細書 米国特許第4466905号明細書 米国特許第4774374号明細書 米国特許第4720566号明細書 チェコスロバキア特許第163428号明細書 欧州特許第0240297号明細書
しかしながら、そのような多くの化合物には、高い毒性、不安定性および高温下での爆発の危険、または加工条件での不十分な効果(すなわち、重合禁止剤は効力を生じさせる為に酸素を必要とする。)のような不利益が存在する。
そこで、本発明者は、既知の重合禁止剤に関するこれらの課題を解決する、新しい芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法を発見した。
本発明は、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物との組み合わせまたは、別の態様においては、オキシム化合物もしくはジニトロフェノール化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物の組み合わせを芳香族ビニルモノマーに添加することからなる無酸素の芳香族ビニルモノマー加工系における芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物および芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法に関する。
本発明の重合禁止剤組成物は、モノマー加工状態での芳香族ビニルモノマーの重合禁止に有効であることが分かった。この加工状態としては、芳香族ビニルモノマーの精製および蒸留が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明により処理し得る芳香族ビニルモノマーとしては、スチレン、ブロモスチレン、ジビニルベンゼン、α-メチルスチレンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明の重合禁止剤組成物は、特に、スチレンモノマーの重合禁止に有効である。
本明細書において「無酸素加工状態」とは、芳香族ビニルモノマー、特にスチレンを加工する、実質上酸素が全くない状態であることを意味する。蒸留および精製方法に例示されるこの状態は、一般に存在する酸素がスチレンの2ppm以下、好ましくは1ppm以下である。
オキシム化合物は、一般に、式:
Figure 2006199715
(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、アルキルヒドロキシアリール基もしくはアリールヒドロキシアルキル基である。)
を有する。好ましいオキシム化合物は、サリチルアルドオキシム、5-ドデシル-サリチルアルドオキシムおよびアルキルアセトフェノンオキシムである。
ジニトロフェノール化合物は、一般に、式:
Figure 2006199715
(式中、Rは水素またはC〜C12アルキルである。)
を有する。
本発明において有用なヒドロキシルアミン化合物は、一般に、式:
Figure 2006199715
(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または、好ましくは3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。)
を有する。好ましいヒドロキシルアミン化合物は、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン(HPHA)である。
本発明において有用なフェニレンジアミン化合物は、一般に、式:
Figure 2006199715
(式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基もしくはアラルキル基である。)
を有する。好ましいフェニレンジアミン化合物は、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンおよびN-フェニル-N'-(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミンである。
本発明の重合禁止剤組成物は、酸素を含まない加工工程において、芳香族ビニルモノマーの重合禁止に効果的である。本発明の重合禁止剤組成物は、高温での蒸留および精製工程にあるスチレンモノマー中の各個別成分に関して、向上した活性を与えるものである。スチレンは、典型的に95〜125℃の間の温度で加工される。本発明の重合禁止剤組成物は、より高い温度(>110℃)でのスチレンモノマーの加工系において、特に効果を発揮する。
本発明の重合禁止方法において使用する、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物(組成I)、オキシム化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物(組成II)並びにジニトロフェノール化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物(組成III)の総量は、重合を禁止するのに十分な量であり、芳香族ビニルモノマーを加工して高温にさらす条件によって変化する。一般に、温度とモノマー汚染が高くなるほど、より多量の重合禁止剤組成物が必要となる。
芳香族ビニルモノマーに添加する組成I、組成IIまたは組成IIIの総量は、好ましくは芳香族ビニルモノマー100万部につき1ないし約10,000部の範囲である。組成物の量の範囲は、特に好ましくは芳香族ビニルモノマー100万部につき重合禁止剤組成物約5ないし約500部である。
組成Iにおけるオキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物の重量比は、約9:1ないし1:9の範囲であり、好ましくは2:1ないし9:1である。組成IIにおけるオキシム化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物の重量比は、およそ1〜9:1〜9:1〜9の範囲である。組成IIIにおけるジニトロフェノール化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物の重量比は、1:9:1ないし9:1:9の範囲であり、好ましくは重量比1:1:1である。
本発明の重合禁止剤組成物を、別個の成分としてまたは成分の組み合わせとして、従来の方法により、芳香族ビニルモノマーに添加することができる。組成I、IIおよびIIIのいずれにしても、単一の重合禁止組成物として添加することが好ましい。
本発明の重合禁止剤組成物を、適する液体媒体もしくは溶媒を用いた分散液としてまたは溶液として芳香族ビニルモノマーに添加してよい。重合禁止剤組成物の各成分と芳香族ビニルモノマーに適応する溶媒をいずれも用いてよい。
すなわち、それ故に、対比できる処理基準において測定すると、単一成分の使用により得られるよりも有効に、芳香族ビニルモノマー重合を禁止することが可能である。組成I、IIおよびIIIのいずれによっても立証されるように、この向上した活性は、これらの各成分の濃度をより低下させることができ、特により高い加工温度で必要となる重合禁止剤の総量を低減し得る。
組成Iの好ましい発明の実施態様は、サリチルアルドオキシムと共にビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンを用いる。組成IIの好ましい発明の実施態様は、サリチルアルドオキシムと共にビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンおよびN,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンを用いる。組成IIIの好ましい発明の実施態様は、4,6-ジニトロ-o-クレゾールおよび2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェノールそれぞれと共に、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンおよびN,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンを用いる。
さらに、本発明は、芳香族ビニルモノマーの連続的な供給流、その供給流に戻す連続的なリサイクル流、少なくとも1本の加工カラム、および廃棄流を有する無酸素の芳香族ビニルモノマー加工系における芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法であって、
a)供給流に、十分に重合を禁止する量のヒドロキシルアミン化合物を添加すること;
b)供給流に触媒としてのフェニレンジアミン化合物を、ヒドロキシルアミン化合物との重量比1:9ないし9:1で加工カラム内に確実に存在させるのに十分な量で別個に添加すること;
c)除去したフェニレンジアミン化合物の量を補い、かつ加工系においてヒドロキシルアミン化合物との重量比1:9ないし9:1でフェニレンジアミン化合物の一定基準を維持するのに十分な量を添加することにより、廃棄流を通して加工系から物理的に除去したフェニレンジアミン化合物の量を回復させること
を含む改良方法も開示する。
以下、添付図面に基づき本発明の重合禁止方法について説明する。
図1は、低温真空蒸留ユニットでの芳香族ビニルモノマー(スチレン)の精製工程を示す簡略化した模式的な流れ図である。主にエチルベンゼンとスチレンからなる供給物を、ライン10からベンゼン/トルエン精留カラム11に供給し、ここで、ベンゼンとトルエンをトップ・ライン13から貯蔵タンクへ抜き取る。ほとんどがエチルベンゼンとスチレンからなる釜残を、ライン12を通してEB(エチルベンゼン)リサイクルカラム14に供給する。エチルベンゼンを、スチレン合成設備へ戻すために、ライン16を通して抜き取る。スチレンと高沸点不純物からなるEBリサイクルカラム釜残をライン15を通して精製カラム17に供給する。
精製したスチレンをライン19を通して貯蔵タンクへ抜き取り、スチレン、ポリマーおよび高沸点化合物をライン18を通してタール回収カラム20および25に通す。タール回収カラム20からのタール釜残を、供給ライン10へリサイクルするライン21の連続的なリサイクル流と、タール回収カラム25へのライン23とに分配する。タール廃棄物を廃棄流24を通してタール回収カラム25から排出し、精製したスチレンを貯蔵のためにライン26を通して流出する。
本発明の方法の一例において、重合禁止剤(ヒドロキシルアミン化合物)と触媒(フェニレンジアミン化合物)を、別個に供給流に添加する。重合禁止におけるヒドロキシルアミン化合物の消費に依存して、ヒドロキシルアミン化合物を連続的にまたは断続的に添加することが可能であるが、最初の添加後に、廃棄流を介して物理的に除去されたフェニレンジアミンの量を補うために、フェニレンジアミンを系に供給しながら、重合を禁止するのに必要な量を維持するためにヒドロキシルアミン化合物を添加する。このことは、禁止作用によって消費されないフェニレンジアミンを、ヒドロキシルアミン化合物の禁止作用を向上させる触媒として作用するのに必要な量で加工系内に維持することを確実にする。
望ましくない消費を調節するために、ヒドロキシルアミン化合物を、精製過程のどの点で投入してもよい。したがって、ヒドロキシルアミン化合物を、スチレンモノマー加工中、いつ添加してもよいが、粗スチレンを含む加工系の上流に、精製工程中にスチレンの重合を禁止するのに必要な量で好ましくは連続的に添加する。
添加するフェニレンジアミン化合物の量は、精製装置内に設備されたカラム中にその存在を保証にするのに十分な量である。この量は、カラムの釜残を抽出してガスクロマトグラフィーまたは分光分析技術により分析することで、容易に決定される。その後、その供給量を、連続的なリサイクル流を介して回収される量と合わせて使用し、さらに加工中で、触媒として作用させるために添加する回復用フェニレンジアミンの量を決定することが可能である。
廃棄流により除去したフェニレンジアミン化合物の量は、廃棄流の分析によって、容易に決定される。次いで、加工系内で触媒作用を確実に生じ続けるために、十分な量のフェニレンジアミン化合物を供給流を通して供給する。
本発明者は、触媒(フェニレンジアミン化合物)の存在下では、精製系の至るところで重合が禁止されることを発見した。フェニレンジアミン化合物が、フェニレンジアミン化合物を含まない場合よりも、ヒドロキシルアミン化合物の禁止作用を増強するため、ヒドロキシルアミン化合物は、重合を禁止するのに、より有効となる。このことは、望ましくないスチレンモノマーの重合を禁止する、より有効で、かつ低コストの手段をもたらし、および重合を禁止するのに使用するヒドロキシルアミンの追加添加量を低減させる。
本発明のこの点で有用なヒドロキシルアミン化合物は、一般に、式:
Figure 2006199715
(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または、好ましくは3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。)
を有する。好ましいヒドロキシルアミン化合物は、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン(HPHA)である。
本発明において有用なフェニレンジアミン化合物は、一般に、式:
Figure 2006199715
(式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基もしくはアラルキル基である。)
を有する。好ましいフェニレンジアミン化合物は、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンである。
本明細書において、フェニレンジアミン化合物に関する「触媒(作用性)」とは、フェニレンジアミン化合物が、無酸素状態の下で、加工によって消費されずに残存し、ヒドロキシルアミンの重合禁止効果を増強させることを意味する。この触媒効果は、フェニレンジアミンの濃度と量が同程度残存する間は、ヒドロキシルアミン化合物の消費をより遅くする。
上述のように、スチレンモノマーと加工雰囲気は、実現すべきフェニレンジアミン化合物の触媒効果のために無酸素でなければならない。酸素が存在する場合に、フェニレンジアミン化合物の消費速度がより遅いにもかかわらず、ヒドロキシルアミン化合物とフェニレンジアミン化合物は、両者共に消費される。
本発明の方法に使用されるヒドロキシルアミン化合物の量は、スチレンの重合を禁止するのに必要な量である。この量は、スチレンを加工する条件、未反応の出発材料と蒸留による副生成物の量、および系の温度に依って変化する。
好ましくは、スチレン供給物に添加するヒドロキシルアミン化合物の総量は、スチレン100万部につき約10ないし約10,000部である。特に好ましくは、ヒドロキシルアミン化合物の量は、スチレン100万部につき約10ないし約2,000部の範囲である。添加するフェニレンジアミンとこの添加するヒドロキシルアミン化合物との重量比は、1:9ないし9:1の範囲であり、好ましくは約1:1ないし約1:2である。
ヒドロキシルアミン化合物は、通常の方法でスチレンモノマーに添加することが可能である。ヒドロキシルアミンを、適する液体担体もしくは溶媒を用いた分散液としてまたは溶液として添加してよい。スチレンモノマーとフェニレンジアミン化合物の両者に適応する溶媒をいずれも用いてよい。
以下に、本発明の多数の具体例について記載するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の重合禁止剤組成物の向上した重合禁止作用を評価し、かつ各成分の向上した活性を実証するために、スチレン重合試験を行った。
重合禁止剤を含まないスチレン(5mL)を試験管に入れ、重合禁止剤の適当量を加えた。試験管をセプタムで蓋をして、アルゴンを3分間、15mL/分で液中に通気した。次いで、試験管を120℃に加熱したオイルバスに2時間浸けた。形成したポリスチレンの量をメタノール沈殿法により決定した。この試験の結果を表1にまとめる。
Figure 2006199715
表中、
SAは、サリチルアルドオキシム、
DDSAは、5-ドデシルサリチルアルドオキシム〔アロキシム(Aloxime)800、ヘンケル(Henkel)の製品〕、
AAOは、アルキルアセトフェノンオキシム(アロキシム840、ヘンケルの製品)、および
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンを表す。
この試験の結果は、組成I(オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物)が、スチレンの重合禁止において、各成分単独の場合よりも向上した活性を提供することを示している。ヒドロキシルアミン化合物は、既知のスチレン用重合禁止剤であるが、その組み合わせの重合禁止作用は、ヒドロキシルアミン化合物を単独で用いた場合を上回った。
さらに、組成IIに関して、表1に関連して示した手順を利用して試験を行った。これらの結果を表2に記す。
Figure 2006199715
表中、
PDAは、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン、
SAは、サリチルアルドオキシム、
DDSAは、5-ドデシルサリチルアルドオキシム(アロキシム800、ヘンケルの製品)、および
AAOは、アルキルアセトフェノンオキシム(アロキシム840、ヘンケルの製品)を表す。
この試験の結果は本発明の組成II(オキシム化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物)が、重合禁止剤として、ヒドロキシルアミン化合物/フェニレンジアミン化合物の組み合わせまたはオキシム化合物単独での使用の場合の活性よりも、向上した活性を提供することを示している。このような結果は、表1と同様、本発明の重合禁止剤組成物が、高いスチレン加工温度での各成分の活性よりも、重合禁止において向上した活性を与えることを示している。さらに、既知の重合禁止剤(ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物)へのオキシム化合物の添加は、既知の重合禁止剤の組み合わせよりも優れた重合禁止作用をもたらした。
Figure 2006199715
表中、
DNOCは、4,6-ジニトロ-o-クレゾール、
DNBPは、2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェノール、
PDAは、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、および
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンを表す。
これらの試験結果は、DNOCまたはDNBP、HPHAおよびPDAの3成分の組み合わせの向上した重合禁止作用を実証している。より高いスチレン加工温度(120℃)でのスチレンの重合禁止において、1:1:1ないし1:3:2の範囲内で、予想しなかった結果を立証した。
ガス導入管、セプタム、還流冷却器を装備した250mLの3つ口フラスコに、重合禁止剤を含まないスチレン(100mL)を入れた。適する重合禁止剤を添加し、溶液を通してアルゴンを10mL/分で10分間通気した。その後、アルゴン通気を続けながら、フラスコを120℃に加熱したオイルバスに浸けた。試料(5mL)を30分毎に採り、形成したポリマーの量をメタノール沈殿法により決定した。組成IおよびIIに関するこの試験の結果を、以下の表4および5に示す。
Figure 2006199715
Figure 2006199715
表中、
SAは、サリチルアルドオキシム、
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン、
I-3は、N-フェニル-N'-(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、および
PDAは、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンを表す。
これらの結果は、本発明の重合禁止剤組成物IおよびIIが、高温加工条件および無酸素加工雰囲気中でのスチレン重合の禁止において向上した活性を提供することを示している。同様の試験を、組成IIIについて行った。表6に、スチレン重合禁止におけるこの組成物の効果を報告する。
Figure 2006199715
表中、
PDAは、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、
HPHAは、ビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミン、および
DNBPは、2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェノールを表す。
還流冷却器、ガス導入管、ゴム製セプタムを装備した3つ口フラスコに、新たに蒸留した重合禁止剤を含まないスチレン70mLを入れた。フェニレンジアミン化合物とヒドロキシルアミン化合物の適当量を添加し、マグネチックスターラーで撹拌しながら、溶液を通してアルゴンを15mL/分で通気した。20分後、加熱したオイルバスにフラスコを浸けた。試験中ずっと、アルゴン通気を続けながら、試料を15分または45分毎に採った。形成したポリスチレンの量をメタノール沈殿法により決定した。フェニレンジアミン濃度を、キャピラリー式ガスクロマトグラフィーにより内部標準を利用して測定した。ヒドロキシルアミン濃度を、電気化学的検知器を装備したHPLCで測定した。この試験の結果を表7および8に示す。
Figure 2006199715
Figure 2006199715
この試験は、触媒(PDA)の量が一定を保っている間は重合が禁止されることを示している。このことは、PDAが、重合禁止に伴う反応を活性化または促進するように働くことを示している。
実験を、重合初期のHPHA濃度の効果を実証するのに採用した。HPHA75ppmとPDA75ppmを添加した純スチレンについて、表8のアルゴン下での還流を120℃で繰り返した。加熱から135分後(この条件での重合誘発時間)に、さらにHPHA35ppmを加えた。この結果を表9に示す。
Figure 2006199715
この結果は、PDAが反応中で使い尽くされない限り、HPHAによりスチレン重合が禁止されることを実証している。必要とされる重合禁止剤HPHAの供給量を補充することにより、誘発時間後の延長された時間においても満足のいく禁止作用を達成する。
アルゴンをパージしないで、PDAのみを得られたスチレンに添加する別の重合試験を行った。結果を表10に示す。
Figure 2006199715
この試験は、酸素存在下において、フェニレンジアミン(PDA)は重合を禁止するが、1時間以内にすべて使い尽くされることを示している。このことは、既知の重合禁止剤PDAを単独で酸素存在下で用いた場合、使い尽くされるまでは重合を禁止し得ること実証している。しかしながら、PDAをHPHAと共に無酸素系で用いる場合、PDAは、触媒として作用し、重合禁止作用をより効果的にする。
本発明は、それらの特定の態様について記載したものであり、本発明の多数の他の形態および変更が同業者には自明であると考えられる。特許請求の範囲および本明細書は、一般に、本発明の真意および範囲内であるそのような自明の形態および変更をすべて包括するものと解されるべきである。
本発明において、オキシム化合物またはジニトロフェノール化合物とヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物との組み合わせと同様に、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物との組み合わせは、芳香族ビニルモノマーの加工中の望ましくないモノマーの重合を効果的に禁止する。
さらに、有効な芳香族ビニルモノマーの重合禁止は、重合禁止剤としてのヒドロキシルアミン化合物と、触媒として作用するフェニレンジアミン化合物を用いる無酸素状態で、ヒドロキシルアミン化合物とモノマー中に存在するフリーラジカルとの間での反応を促進することにより達成される。
スチレンモノマー精製過程における、3本のカラムを用いる本発明の一実施態様の模式的な流れ図である。
符号の説明
10…供給、11…ベンゼン/トルエン精留カラム、13…トップライン、14…EB(エチルベンゼン)リサイクルカラム、12、15、16、18、19、22、23…ライン、17…精製カラム、20、25…タール回収系、21…リサイクル流、24…廃棄、26…スチレン。

Claims (29)

  1. オキシム化合物およびヒドロキシルアミン化合物からなる芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物。
  2. オキシム化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、アルキルヒドロキシアリール基もしくはアリールヒドロキシアルキル基である。)
    で表される請求項1に記載の重合禁止剤組成物。
  3. オキシム化合物がサリチルアルドオキシム、5-ドデシル-サリチルアルドオキシムおよびアルキルアセトフェノンオキシムからなる群より選ばれる請求項1に記載の重合禁止剤組成物。
  4. ヒドロキシルアミン化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。)
    で表される請求項1に記載の重合禁止剤組成物。
  5. ヒドロキシルアミン化合物がビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンである請求項1に記載の重合禁止剤組成物。
  6. オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物の重量比が約9:1ないし1:9である請求項1に記載の重合禁止剤組成物。
  7. オキシム化合物およびヒドロキシルアミン化合物に加えて、さらにフェニレンジアミン化合物を含む請求項1に記載の重合禁止剤組成物。
  8. フェニレンジアミン化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基もしくはアラルキル基である。)
    で表される請求項7に記載の重合禁止剤組成物。
  9. フェニレンジアミン化合物がN,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンおよびN-フェニル-N'-(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミンからなる群より選ばれる請求項7に記載の重合禁止剤組成物。
  10. オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物とフェニレンジアミン化合物の重量比が1〜9:1〜9:1〜9である請求項7に記載の重合禁止剤組成物。
  11. 重合を有効に禁止する量の、オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物との組成物を添加することからなる無酸素の芳香族ビニルモノマー加工系における芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法。
  12. オキシム化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基、アルキルヒドロキシアリール基もしくはアリールヒドロキシアルキル基である。)
    で表される請求項11に記載の方法。
  13. オキシム化合物がサリチルアルドオキシム、5-ドデシル-サリチルアルドオキシムおよびアルキルアセトフェノンオキシムからなる群より選ばれる請求項11に記載の方法。
  14. ヒドロキシルアミン化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、RおよびRは、同一または異なって、水素または3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。)
    で表される請求項11に記載の方法。
  15. ヒドロキシルアミン化合物がビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンである請求項11に記載の方法。
  16. 重合禁止剤組成物を、芳香族ビニルモノマー100万部につき1部ないし約10,000部の範囲の量で該芳香族ビニルモノマーに添加する請求項11に記載の方法。
  17. オキシム化合物およびヒドロキシルアミン化合物に加えて、組成物がさらにフェニレンジアミン化合物を含む請求項11に記載の方法。
  18. フェニレンジアミン化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基もしくはアラルキル基である。)
    で表される請求項17に記載の方法。
  19. フェニレンジアミン化合物がN,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンおよびN-フェニル-N'-(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミンからなる群より選ばれる請求項17に記載の方法。
  20. オキシム化合物とヒドロキシルアミン化合物とフェニレンジアミン化合物の重量比が1〜9:1〜9:1〜9である請求項17に記載の方法。
  21. 重合を有効に禁止する量の、ジニトロフェノール化合物とヒドロキシルアミン化合物とフェニレンジアミン化合物の組成物を添加することからなる無酸素の芳香族ビニルモノマー加工系における芳香族ビニルモノマーの重合禁止方法。
  22. ジニトロフェノール化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、Rは水素またはC〜C12アルキルである。)
    で表される請求項21に記載の方法。
  23. ジニトロフェノール化合物が4,6-ジニトロ-o-クレゾール、2,6-ジニトロ-p-クレゾールおよび2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェノールからなる群より選ばれる請求項21に記載の方法。
  24. ヒドロキシルアミン化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、RおよびRは、同一または異なって、水素、または好ましくは約3ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。)
    で表される請求項21に記載の方法。
  25. ヒドロキシルアミン化合物がビス-(ヒドロキシプロピル)ヒドロキシルアミンである請求項21に記載の方法。
  26. フェニレンジアミン化合物が、式:
    Figure 2006199715
    (式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって、水素または1ないし約20個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アルキルアリール基もしくはアラルキル基である。)
    で表される請求項21に記載の方法。
  27. フェニレンジアミン化合物がN,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミンである請求項21に記載の方法。
  28. ジニトロフェノール化合物、ヒドロキシルアミン化合物およびフェニレンジアミン化合物を、芳香族ビニルモノマー100万部につき1部ないし約10,000部の範囲の量で該芳香族ビニルモノマーに添加する請求項21に記載の方法。
  29. 芳香族ビニルモノマーが110℃またはそれより高い温度を有する請求項21に記載の方法。
JP2006120912A 1994-06-30 2006-04-25 芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法 Pending JP2006199715A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/269,308 US5426257A (en) 1994-06-30 1994-06-30 Compositions and methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
US08/269,307 US5489720A (en) 1994-06-30 1994-06-30 Methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
US08/295,311 US5446220A (en) 1994-08-24 1994-08-24 Methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15314495A Division JP3880643B2 (ja) 1994-06-30 1995-06-20 芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006199715A true JP2006199715A (ja) 2006-08-03

Family

ID=27402160

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15314495A Expired - Fee Related JP3880643B2 (ja) 1994-06-30 1995-06-20 芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法
JP2006120912A Pending JP2006199715A (ja) 1994-06-30 2006-04-25 芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15314495A Expired - Fee Related JP3880643B2 (ja) 1994-06-30 1995-06-20 芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0690117B1 (ja)
JP (2) JP3880643B2 (ja)
AT (1) ATE212657T1 (ja)
CA (3) CA2640867C (ja)
DE (1) DE69525191T2 (ja)
ES (1) ES2170784T3 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19726671A1 (de) * 1997-06-23 1998-12-24 Basf Ag Stabilisierte oder polymerisationsinhibierte Diorganohydroxylamin-haltige Mischungen
EP1114119A1 (en) 1998-09-09 2001-07-11 Baker Hughes Incorporated Vinyl monomer polymerization inhibition using hindered hydroxylamines
DE19853916A1 (de) * 1998-11-23 2000-05-25 Krupp Uhde Gmbh Verfahren zur Entfärbung von aus Pyrolysebenzin gewonnenem, mit Farbträgern verunreinigtem Styrol
US6342648B1 (en) * 1999-09-30 2002-01-29 Baker Hughes Incorporated Methods and compositions for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
KR100763663B1 (ko) * 1999-12-03 2007-10-04 유니로얄 캐미칼 캄파니, 인크. 중합 및 폴리머 성장을 억제하기 위한 조성물 및 방법
US6262323B1 (en) * 1999-12-14 2001-07-17 Baker Hughes Incorporated Polymerization inhibition of isoprene
US6689926B2 (en) * 2002-02-12 2004-02-10 Fina Technology, Inc. Process for purifying styrene monomer feedstock prior to polymerization
CN101056832B (zh) 2004-11-15 2011-12-07 伯东株式会社 抑制二乙烯基苯和芳香族乙烯基化合物聚合的方法
JP4679144B2 (ja) * 2004-12-28 2011-04-27 伯東株式会社 ジビニルベンゼンと、スチレン又はスチレン誘導体を含む共重合体の重合抑制方法
JP6043937B2 (ja) * 2012-08-16 2016-12-14 株式会社片山化学工業研究所 ビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4434307A (en) * 1982-12-27 1984-02-28 Atlantic Richfield Company Inhibiting polymerization of vinyl aromatic monomers
EP0240297A1 (en) * 1986-04-01 1987-10-07 Betz Europe, Inc. Inhibiting polymerization of vinyl aromatic compounds
JPS6413041A (en) * 1987-07-07 1989-01-17 Hakuto Kagaku Kk Agent for suppressing growth of polymer in olefin-production apparatus

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1154455B (de) * 1960-11-22 1963-09-19 Basf Ag Verfahren zum Destillieren von Styrol
US4237326A (en) * 1979-05-30 1980-12-02 Mitsubishi Petrochemical Company Limited Method of inhibiting polymerization of styrene
US4466905A (en) 1983-04-11 1984-08-21 Cosden Technology, Inc. Polymerization inhibition process for vinyl aromatic compounds
US4720566A (en) 1986-10-23 1988-01-19 Betz Laboratories, Inc. Method and composition for inhibiting acrylonitrile polymerization
US4774374A (en) 1987-06-12 1988-09-27 Uniroyal Chemical Company, Inc. Stabilized vinyl aromatic composition
ATE148086T1 (de) * 1992-10-21 1997-02-15 Betz Europ Inc Zusammensetzungen und verfahren zur polymerisationsinhibierung von vinylischen aromatischen monomeren

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4434307A (en) * 1982-12-27 1984-02-28 Atlantic Richfield Company Inhibiting polymerization of vinyl aromatic monomers
EP0240297A1 (en) * 1986-04-01 1987-10-07 Betz Europe, Inc. Inhibiting polymerization of vinyl aromatic compounds
JPS6413041A (en) * 1987-07-07 1989-01-17 Hakuto Kagaku Kk Agent for suppressing growth of polymer in olefin-production apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
CA2640867C (en) 2010-07-20
EP0690117B1 (en) 2002-01-30
CA2150398C (en) 2006-08-15
EP0690117A2 (en) 1996-01-03
EP0690117A3 (ja) 1996-02-07
CA2672489C (en) 2011-04-19
CA2640867A1 (en) 1995-12-31
CA2150398A1 (en) 1995-12-31
DE69525191D1 (de) 2002-03-14
DE69525191T2 (de) 2002-06-20
JPH0853377A (ja) 1996-02-27
CA2672489A1 (en) 1995-12-31
ATE212657T1 (de) 2002-02-15
ES2170784T3 (es) 2002-08-16
JP3880643B2 (ja) 2007-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006199715A (ja) 芳香族ビニルモノマー用重合禁止剤組成物およびそれを用いた重合禁止方法
KR100815329B1 (ko) 중합 억제제로서 c-니트로소아닐린 화합물 및 이들의블렌드물
US5446220A (en) Methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
US4466905A (en) Polymerization inhibition process for vinyl aromatic compounds
US4468343A (en) Polymerization co-inhibitors for vinyl aromatic compounds
CA2323870C (en) Compositions and methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
US5489720A (en) Methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
US5426257A (en) Compositions and methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
US4272344A (en) Polymerization inhibitor for vinyl aromatic compounds
US4469558A (en) Apparatus for distilling vinylaromatic compounds
JPS6240339B2 (ja)
AU680746B2 (en) Compositions and methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
CA2501590C (en) Compositions and methods for inhibiting vinyl aromatic monomer polymerization
JP4679144B2 (ja) ジビニルベンゼンと、スチレン又はスチレン誘導体を含む共重合体の重合抑制方法
CA1224811A (en) Polymerization inhibition process for vinyl aromatic compounds
US11661496B2 (en) Additives to remediate DVB cross-linking and insoluble polymer formation in the styrene process
CA2979828A1 (en) The use of stable lipophilic hydroxylamine compounds for inhibiting polymerization of vinyl monomers
GB2069523A (en) Distillation of vinyl aromatic compounds
JP2006282541A (ja) 芳香族ビニル化合物の重合抑制剤組成物及び重合抑制方法
JP2006176417A (ja) 芳香族ビニル化合物の重合抑制方法
JPS61251631A (ja) 重合禁止剤の供給方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060524

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081202

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100623

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100623

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100708

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100723

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100728

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100823

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110802