JP3879911B2 - コネクタの離脱構造 - Google Patents

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Description

【0001 】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相嵌合する第一コネクタと第二コネクタとを離脱させるコネクタの離脱構造に関する。
【0002 】
【従来の技術】
図6は、従来より一般的に知られているレバー嵌合式コネクタを示す斜視図である。レバー嵌合式コネクタAは相嵌合する一対のコネクタハウジング101とコネクタハウジング102とから成り、一方のコネクタハウジング101の外周壁101aには、嵌合、離脱の操作を行うレバー103が回動自在に設けられている。
【0003 】
コネクタハウジング101は、合成樹脂材の成形加工により形成されており、図7に示される如く、外周壁101aの内側には複数の端子収容室104が形成されている。また、コネクタハウジング101には、スペーサ105が嵌着するようになっており、端子収容室104内に収容された端子金具(図示せず)の抜けが防止されている。端子収容室104の後方には、電線挿入筒部106が連設されている。
【0004 】
外周壁101aの両側には、レバー103を回動自在に支持するための支持突起107が設けられている。また、外周壁101aの両側中間部には、外周壁101aの嵌合側縁部101bから支持突起107に向けて切り込まれた導入溝108が開口形成されている。外周壁101aの後端(電線挿入口101b側)上下には、支持突起107と導入溝108とを結ぶ線に対し対称となる位置に、くさび形の係止突起109、109′が先端109a、109a′を斜め後方に向けて対向するように付設されている。
【0005 】
他方のコネクタハウジング102は、コネクタハウジング101と同様に合成樹脂材の成形加工により形成されており、その内部にはコネクタハウジング101内の端子金具と嵌合する複数の端子金具110が収容されている。また、周壁102aの両側には、被駆動ピン111が突設されている。
【0006 】
レバー103は、両側の支承部103a、103a間を操作部103bで連結した、ほぼ門型の形状に形成されている。そして、支承部103aに設けられた孔112をコネクタハウジング101の支持突起107に嵌入することにより、コネクタハウジング101に対し支持突起107を軸として回動可能に装着されている。
【0007 】
レバー103の支承部103aの内側には、カム溝113が設けられており、操作部103bのほぼ中央部内側には、二本の可撓係止腕114、114が付設されている。可撓係止腕114は、それぞれほぼL字形に形成されており、自由端部114aを操作部103b方向へ向け、基部114aがレバー103の操作部103bに結合されている。自由端部114b相互間には、板状の係止部115が架設されている。
【0008 】
次に、双方のコネクタハウジング101、102を嵌合する際のレバー103の操作とロック機構について説明する。尚、コネクタハウジング101には、二つの係止突部109、109′が設けられているが、一方の係止突部109にレバー103をロックする場合について説明する。
【0009 】
図8に示されるように、他方のコネクタハウジング102を一方のコネクタハウジング101に接近させ、他方のコネクタハウジング102の被駆動ピン111を、一方のコネクタハウジング101の導入溝108内に導入してレバー103のカム溝113内に位置させる。そして、この状態でレバー103を矢印方向へ回動させると、被駆動ピン111がレバー103のカム溝113に沿って一方のコネクタハウジング101内に進入し、双方のコネクタハウジング101と102が互いに嵌合する。
【0010 】
このとき、図9に示されるように、レバー103に設けられた可撓係止腕114の係止部115が、一方のコネクタハウジング101の係止突部109の斜面部109bに当接する。さらに、レバー103を矢印方向へ回動させて行くと、図10に示されるように、可撓係止腕114が撓み、係止部115の係止端115aが係止突部109の先端109aに接近する。
【0011 】
矢印方向へのレバー103の回動を継続すると、係止部115の係止端115aが係止突部109の先端109aを乗り越える。係止端115aが係止突部109を乗り越えると、上方へ撓んでいた可撓係止腕114がそれ自体の弾性力により復元し、図11に示されるように、係止部115の係止端115aが係止突部109の下側に係合し、レバー103が一方のコネクタハウジング101にロックされる。
【0012 】
その後、レバー103のロックを解除する際には、図12に示されるように、可撓係止腕114の係止部115とレバー103の操作部103bとを手指で閉じるように摘むと、可撓係止腕114が上方へ撓み、係止部115の係止端115aが係止突部109の先端109aから外れ、レバー103が回動可能となる。そして、図12の矢印方向へレバー103を回動させれば、嵌合操作の逆操作が行われ、レバー103のカム溝113に沿って被駆動ピン111が移動し、一方のコネクタハウジング101から他方のコネクタハウジング102が離脱する。
【0013 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術にあっては、図12の矢印方向へレバー103を回動させることにより、小さな力で一方のコネクタハウジング101と他方のコネクタハウジング102との離脱を行うことができるようなっている。これは近年、ワイヤハーネスのリサイクルにおいて効率よく解体するという点に対し効果的である。
【0014 】
しかしながら、レバー103を設けることにより、一方のコネクタハウジング101毎の構成部品点数の増大につながり、コネクタ全体の構造も複雑化してしまうという問題点を有している。また、レバー103の回動によりその回動範囲内のスペースが占有され、その結果、大型なコネクタになってしまうという問題点も有している。
【0015 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、構成部品点数を削減し、構造を簡素化し、サイズを小型化した上で、容易にコネクタの離脱を行うことが可能なコネクタの離脱構造を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のコネクタの離脱構造は、相嵌合する第一コネクタと第二コネクタとの離脱構造であって,前記第一コネクタの第一コネクタハウジングは、該第一コネクタハウジングの前後方向にのびる可撓性のあるロックアームを有し,該ロックアーム及び前記第二コネクタの第二コネクタハウジングは、前記ロックアームが撓みロック解除がなされると、前記第一コネクタ及び前記第二コネクタの離脱方向に離脱力を生じさせる前記ロックアームの後部において左右方向に突出する一対の引き抜き補助部、及び前記第二コネクタハウジングの前後方向前部から後部側に向けて次第に高く傾斜し且つ前記ロックアームの左右両側に差し込まれ且つ前記ロックアームが撓むと前記一対の引き抜き補助部が前記前部に向けて摺動する一対の引き抜き補助テーパ面を一体に有することを特徴としている。
【0017】
請求項2記載の本発明のコネクタの離脱構造は、相嵌合する第一コネクタと第二コネクタとの離脱構造であって, 前記第一コネクタの第一コネクタハウジングは、該第一コネクタハウジングの前後方向にのびる可撓性のあるロックアームを有し,該ロックアーム及び前記第二コネクタの第二コネクタハウジングは、前記ロックアームが撓みロック解除がなされると、前記第一コネクタ及び前記第二コネクタの離脱方向に離脱力を生じさせる第一及び第二引き抜き補助手段を一体に形成してなり、前記ロックアームは、対をなして並設され、前記第一引き抜き補助手段は、前記対をなすロックアームの後部間に架設される引き抜き補助部であり、前記第二引き抜き補助手段は、前記第二コネクタハウジングの前後方向前部から後部側に向けて次第に高く傾斜し且つ前記対をなすロックアーム間に差し込まれ且つ前記ロックアームが撓むと前記引き抜き補助部が前記前部に向けて摺動する引き抜き補助テーパ面であることを特徴としている。
【0020】
請求項に記載された本発明によれば、第一コネクタ及び第二コネクタの嵌合状態からロックアームを撓ませロック解除をすると、そのロックアームの一対の引き抜き補助部が第二コネクタハウジングの一対の引き抜き補助テーパ面を摺動する。引き抜き補助テーパ面は、第二コネクタハウジングの前部から後部側に向けて次第に高く傾斜することから、その引き抜き補助テーパ面を引き抜き補助部が前記後部側から前記前部に向けて摺動すると、第一コネクタ及び第二コネクタの離脱方向に離脱力が生じる。これにより、第一コネクタハウジングの前部及び第二コネクタハウジングの奥壁の間隔が徐々に広がって相嵌合する第一コネクタと第二コネクタとの離脱が開始する。そして、ある程度間隔が広がると、第一コネクタハウジング及び第二コネクタハウジング同士、特に端子金具同士の摩擦抵抗が緩和される。この状態において、作業者自身の手で第一コネクタ及び第二コネクタそれぞれを引っ張ると容易にこれらが離脱し、作業が完了する。
【0021】
請求項に記載された本発明によれば、第一コネクタ及び第二コネクタの嵌合状態から対をなすロックアームを撓ませロック解除をすると、その対をなすロックアーム後部の引き抜き補助部が第二コネクタハウジングの引き抜き補助テーパ面を摺動する。引き抜き補助テーパ面は、第二コネクタハウジングの前部から後部側に向けて次第に高く傾斜することから、その引き抜き補助テーパ面を引き抜き補助部が前記後部側から前記前部に向けて摺動すると、第一コネクタ及び第二コネクタの離脱方向に離脱力が生じる。これにより、第一コネクタハウジングの前部及び第二コネクタハウジングの奥壁の間隔が徐々に広がって相嵌合する第一コネクタと第二コネクタとの離脱が開始する。そして、ある程度間隔が広がると、第一コネクタハウジング及び第二コネクタハウジング同士、特に端子金具同士の摩擦抵抗が緩和される。この状態において、作業者自身の手で第一コネクタ及び第二コネクタそれぞれを引っ張ると容易にこれらが離脱し、作業が完了する。
【0022 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のコネクタの離脱構造の一実施の形態を示す斜視図である。また、図2は第一コネクタ及び第二コネクタの嵌合時の状態を示す断面図、図3は離脱に係る作業を開始時のロックアームが撓んだ状態を示す断面図、図4は更にロックアームが撓み第一コネクタ及び第二コネクタの離脱方向に離脱力が生じた状態を示す断面図である。
【0023 】
図1において、引用符号1、2は雌型の第一コネクタ、雄型の第二コネクタを示しており、相嵌合するように構成されている。第一コネクタ1は、合成樹脂製の第一コネクタハウジング3と、図示しない複数の端子金具とを備えて構成されている。複数の端子金具は、それぞれ第一コネクタハウジング3内に形成された複数の端子収容室に収容されており、ワイヤハーネスを構成する複数の電線4の各端末が接続されている。複数の端子金具及び複数の端子収容室は、既知のものと同じであるものとし、その説明及び図示をここでは省略するものとする。
【0024 】
第一コネクタハウジング3は、箱形形状に形成されており、第一コネクタハウジング3の前面には、上記図示しない端子収容室に第二コネクタ2の後述する図示しない端子金具を導入するための孔が複数形成されている。第一コネクタハウジング3の後面には、図示しない端子金具に対する挿入口が複数形成されている。第一コネクタハウジング3の上面には、ロックアーム5と一対のガイドリブ6とが形成されている。
【0025 】
ロックアーム5は、その基端部が第一コネクタハウジング3の前部側に連成されており、且つアーム先端が第一コネクタハウジング3の後部側にのびる片持ちアーム状に形成されている。すなわち、ロックアーム5は、第一コネクタハウジング3の前後方向にのびるように形成されている。ロックアーム5のアーム先端上面には、押圧操作部7が形成されている。また、ロックアーム5の中間上面には、突起状の第一係止部8が形成されている。
【0026 】
押圧操作部7の左右両側には、一対の引き抜き補助部9(第一引き抜き補助手段)が一体に形成されている。一対の引き抜き補助部9は、本形態において左右方向に突出する羽根形状に形成されている。
【0027 】
一対のガイドリブ6は、ロックアーム5の左右両側に所定の間隔をあけて形成されている。また、一対のガイドリブ6は、第一コネクタハウジング3の前後方向にのびるように形成されている。一対のガイドリブ6は、本形態において、ロックアーム5よりも高さが高く形成されている。すなわち、ロックアーム5を保護する機能を有している(第一コネクタハウジング3の単体納入時又は保管時におけるロックアーム5の破損防止に効果を奏する)。
【0028 】
第二コネクタ2は、合成樹脂製の第二コネクタハウジング10と、図示しない複数の端子金具とを備えて構成されている。複数の端子金具は、それぞれ第二コネクタハウジング10内に形成された複数の端子収容室に収容されており、ワイヤハーネスを構成する複数の電線11の各端末が接続されている。複数の端子金具及び複数の端子収容室は、既知のものと同じであるものとし、その説明及び図示をここでは省略するものとする。
【0029 】
第二コネクタハウジング10は、前面が開放された箱形形状に形成されている。また、第二コネクタハウジング10は、上記前面を介して内側に第一コネクタハウジング3が嵌合するように形成されている。第二コネクタハウジング10の上記内側には、奥壁(後面を有する壁)を介して上記図示しない複数の端子金具の電気接触部が突出しており、第一コネクタハウジング3が嵌合した際には、上記孔を介して第一コネクタ1の端子金具と電気的に接続されるようになっている。第二コネクタハウジング10の上壁(上面を有する壁)には、第二係止部12と一対のガイド溝13と凹部14と一対の引き抜き補助テーパ面15(第二引き抜き補助手段)とが形成されている。
【0030 】
第二係止部12は、上記上壁の内側であって第一コネクタ1の第一係止部8が係合可能となる突起状に形成されている。一対のガイド溝13は、第二コネクタハウジング10の前後方向にのびており、第一コネクタ1の一対のガイドリブ6を案内することができるように形成されている。凹部14は、第一コネクタ1及び第二コネクタ2の嵌合時において、一対の引き抜き補助テーパ面15を臨むことができるように前記前面を切り欠いて形成されている。
【0031 】
一対の引き抜き補助テーパ面15は、第二コネクタハウジング10の前後方向前部から後部側に向けて次第に高く傾斜する斜面であって、本形態においては、上記前面から凹部14の底部分にかけて形成されている。また、一対の引き抜き補助テーパ面15は、第一コネクタ1及び第二コネクタ2の嵌合時において、ロックアーム5の左右両側に差し込まれる位置に形成されている。
【0032 】
次に、上記構成に基づいて、本発明のコネクタの離脱構造に係る作用を説明する。
【0033 】
図2において、第一コネクタ1及び第二コネクタ2が嵌合すると、ロックアーム5の左右両側に一対の引き抜き補助テーパ面15が差し込まれる。また、ロックアーム5の第一係止部8が第二コネクタハウジング10の第二係止部12に係合し、ロック状態が維持される。
【0034 】
図3において、第一コネクタ1及び第二コネクタ2の嵌合状態から押圧操作部7を押圧してロックアーム5を矢線A方向に撓ませると、上記ロック状態が解除される。すなわち、第一係止部8と第二係止部12との係合が解除される。そして、そのままその押圧操作部7の押圧を継続すると、ロックアーム5の一対の引き抜き補助部9が第二コネクタハウジング10の一対の引き抜き補助テーパ面15に当接し、その後、一対の引き抜き補助部9が一対の引き抜き補助テーパ面15を摺動する。
【0035 】
図4において、一対の引き抜き補助部9が一対の引き抜き補助テーパ面15を、第二コネクタハウジング10の上記前面(前部)に向けて摺動すると、第一コネクタ1及び第二コネクタ2の離脱方向(矢線B方向)に離脱力が生じ、これにより、第一コネクタハウジング3の前部16及び第二コネクタハウジング10の奥壁17の間隔が徐々に広がって相嵌合する第一コネクタ1と第二コネクタ2との離脱が開始する。
【0036 】
そして、ある程度間隔が広がると、第一コネクタハウジング3及び第二コネクタハウジング10同士、特に端子金具同士の摩擦抵抗が緩和される。この状態において、作業者自身の手で第一コネクタ1及び第二コネクタ2それぞれを引っ張ると容易にこれらが離脱し、作業が完了する。
【0037 】
以上、図1ないし図4までを参照しながら説明してきたように、第一及び第二引き抜き補助手段としての一対の引き抜き補助部9及び一対の引き抜き補助テーパ面15は、ロックアーム5及び第二コネクタハウジング10に一体であることから、コネクタを離脱させるための構造によって、コネクタハウジング毎の構成部品点数が増大することはない。また、従来のようなレバーを用いる構造ではないことから、コネクタ全体の構造が複雑化したり大型化したりすることもない。従って、構成部品点数を削減し、構造を簡素化し、サイズを小型化した上で、容易にコネクタの離脱を行うことが可能なコネクタの離脱構造を提供することができる。
【0038 】
図5は本発明によるコネクタの離脱構造の他の一実施の形態を示す斜視図である。
【0039 】
図5において、引用符号21、22は雌型の第一コネクタ、雄型の第二コネクタを示しており、相嵌合するように構成されている。第一コネクタ21は、合成樹脂製の第一コネクタハウジング23と、図示しない複数の端子金具とを備えて構成されている。複数の端子金具は、それぞれ第一コネクタハウジング23内に形成された複数の端子収容室に収容されており、ワイヤハーネスを構成する複数の電線24の各端末が接続されている。複数の端子金具及び複数の端子収容室は、既知のものと同じであるものとし、その説明及び図示をここでは省略するものとする。
【0040 】
第一コネクタハウジング23は、箱形形状に形成されており、第一コネクタハウジング23の前面には、上記図示しない端子収容室に第二コネクタ22の後述する図示しない端子金具を導入するための孔が複数形成されている。第一コネクタハウジング23の後面には、図示しない端子金具に対する挿入口が複数形成されている。第一コネクタハウジング23の上面には、一対のロックアーム25と一対のガイドリブ26とが形成されている。
【0041 】
一対のロックアーム25は、その基端部が第一コネクタハウジング23の前部側に連成されており、且つアーム先端が第一コネクタハウジング23の後部側にのびる片持ちアーム状に形成されている。すなわち、一対のロックアーム25は、第一コネクタハウジング23の前後方向にのびるように形成されている。また、一対のロックアーム25は、所定の間隔(少なくとも後述する引き抜き補助テーパ面35が差し込める間隔)を有して並設されている。一対のロックアーム25のアーム先端上面には、押圧操作部27が形成されている。また、一対のロックアーム25の中間上面には、突起状の第一係止部28が形成されている。
【0042 】
一対のロックアーム25の押圧操作部27の間には、引き抜き補助部29(第一引き抜き補助手段)が一体に形成されている(押圧操作部27の間に架設されるような状態で形成される)。本形態において、押圧操作部27及び引き抜き補助部29の全体形状は、左右方向にのびる羽根形状に形成されている。
【0043 】
一対のガイドリブ26は、一対のロックアーム25の左右両側に所定の間隔をあけて形成されている。また、一対のガイドリブ26は、第一コネクタハウジング23の前後方向にのびるように形成されている。一対のガイドリブ26は、本形態において、一対のロックアーム25よりも高さが高く形成されている。すなわち、一対のロックアーム25を保護する機能を有している(第一コネクタハウジング23の単体納入時又は保管時における一対のロックアーム25の破損防止に効果を奏する)。
【0044 】
第二コネクタ22は、合成樹脂製の第二コネクタハウジング30と、図示しない複数の端子金具とを備えて構成されている。複数の端子金具は、それぞれ第二コネクタハウジング30内に形成された複数の端子収容室に収容されており、ワイヤハーネスを構成する複数の電線31の各端末が接続されている。複数の端子金具及び複数の端子収容室は、既知のものと同じであるものとし、その説明及び図示をここでは省略するものとする。
【0045 】
第二コネクタハウジング30は、前面が開放された箱形形状に形成されている。また、第二コネクタハウジング30は、上記前面を介して内側に第一コネクタハウジング23が嵌合するように形成されている。第二コネクタハウジング30の上記内側には、奥壁(後面を有する壁)を介して上記図示しない複数の端子金具の電気接触部が突出しており、第一コネクタハウジング23が嵌合した際には、上記孔を介して第一コネクタ21の端子金具と電気的に接続されるようになっている。第二コネクタハウジング30の上壁(上面を有する壁)には、第二係止部32と一対のガイド溝33と凹部34と引き抜き補助テーパ面35(第二引き抜き補助手段)とが形成されている。
【0046 】
第二係止部32は、上記上壁の内側であって第一コネクタ21の第一係止部28が係合可能となる突起状に形成されている。一対のガイド溝33は、第二コネクタハウジング30の前後方向にのびており、第一コネクタ21の一対のガイドリブ26を案内することができるように形成されている。凹部34は、第一コネクタ21及び第二コネクタ22の嵌合時において、引き抜き補助テーパ面35を臨むことができるように前記前面を切り欠いて形成されている。
【0047 】
引き抜き補助テーパ面35は、第二コネクタハウジング30の前後方向前部から後部側に向けて次第に高く傾斜する斜面であって、本形態においては、上記前面の中央から凹部34の底部分中央にかけて形成されている。すなわち、引き抜き補助テーパ面35は、第一コネクタ21及び第二コネクタ22の嵌合時において、一対のロックアーム25の間に差し込まれる位置に形成されている。
【0048 】
次に、上記構成に基づいて、本発明のコネクタの離脱構造に係る作用を説明する(特に図示しないが図2ないし図4を参考図とする)。
【0049 】
第一コネクタ21及び第二コネクタ22が嵌合すると、一対のロックアーム25の間に引き抜き補助テーパ面35が差し込まれる。また、一対のロックアーム25の第一係止部28が第二コネクタハウジング30の第二係止部32に係合し、ロック状態が維持される。
【0050 】
第一コネクタ21及び第二コネクタ22の嵌合状態から押圧操作部27及び引き抜き補助部29を押圧して一対のロックアーム25を撓ませると、上記ロック状態が解除される。すなわち、第一係止部28と第二係止部32との係合が解除される。そして、そのままその押圧操作部27及び引き抜き補助部29の押圧を継続すると、一対のロックアーム25の引き抜き補助部29が第二コネクタハウジング30の引き抜き補助テーパ面35に当接し、その後、引き抜き補助部29が引き抜き補助テーパ面35を摺動する。
【0051 】
引き抜き補助部29が引き抜き補助テーパ面35を、第二コネクタハウジング30の上記前面(前部)に向けて摺動すると、第一コネクタ21及び第二コネクタ22の離脱方向に離脱力が生じ、これにより、第一コネクタハウジング23の前部及び第二コネクタハウジング30の奥壁の間隔が徐々に広がって相嵌合する第一コネクタ21と第二コネクタ22との離脱が開始する。
【0052 】
そして、ある程度間隔が広がると、第一コネクタハウジング23及び第二コネクタハウジング30同士、特に端子金具同士の摩擦抵抗が緩和される。この状態において、作業者自身の手で第一コネクタ21及び第二コネクタ22それぞれを引っ張ると容易にこれらが離脱し、作業が完了する。
【0053 】
以上、図5を参照しながら説明してきたように、第一及び第二引き抜き補助手段としての引き抜き補助部29及び引き抜き補助テーパ面35は、一対のロックアーム25及び第二コネクタハウジング30に一体であることから、コネクタを離脱させるための構造によって、コネクタハウジング毎の構成部品点数が増大することはない。また、従来のようなレバーを用いる構造ではないことから、コネクタ全体の構造が複雑化したり大型化したりすることもない。従って、構成部品点数を削減し、構造を簡素化し、サイズを小型化した上で、容易にコネクタの離脱を行うことが可能なコネクタの離脱構造を提供することができる。
【0054 】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、
第一引き抜き補助手段は、ロックアームの後部において左右方向に突出する一対の引き抜き補助部であり、第二引き抜き補助手段は、一対の引き抜き補助部が摺動する一対の引き抜き補助テーパ面であることから、従来よりも構造を簡素化し且つサイズを小型化することができる。
【0057】
請求項に記載された本発明によれば、ロックアームは対をなして並設され、第一引き抜き補助手段は対をなすロックアームの後部間に架設される引き抜き補助部であり、第二引き抜き補助手段は引き抜き補助部が摺動する引き抜き補助テーパ面であることから、従来よりも構造を簡素化し且つサイズを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコネクタの離脱構造の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】第一コネクタ及び第二コネクタの嵌合時の状態を示す断面図である。
【図3】離脱に係る作業を開始時のロックアームが撓んだ状態を示す断面図である。
【図4】更にロックアームが撓み第一コネクタ及び第二コネクタの離脱方向に離脱力が生じた状態を示す断面図である。
【図5】本発明によるコネクタの離脱構造の他の一実施の形態を示す斜視図である。
【図6】従来例のレバー嵌合式コネクタの斜視図である。
【図7】図6の一方のコネクタハウジング及びレバーを示す断面図である。
【図8】図6の双方のコネクタハウジングを嵌合する過程を示す説明図である。
【図9】図8のコネクタハウジング相互の嵌合時におけるレバーの可撓係止腕の状態を示す説明図である。
【図10】図9のレバーを更に回動させレバーのロックを開始する状態を示す説明図である。
【図11】図10のレバーの回動を継続してロックが行われた状態を示す説明図である。
【図12】図11のレバーのロックを解除する操作を示す説明図である。
【符号の説明】
1、21 第一コネクタ
2、22 第二コネクタ
3、23 第一コネクタハウジング
5、25 ロックアーム
7、27 押圧操作部
8、28 第一係止部
9、29 引き抜き補助部(第一引き抜き補助手段)
10、30 第二コネクタハウジング
12、32 第二係止部
14、34 凹部
15、35 引き抜き補助テーパ面(第二引き抜き補助手段)

Claims (2)

  1. 相嵌合する第一コネクタと第二コネクタとの離脱構造であって,
    前記第一コネクタの第一コネクタハウジングは、該第一コネクタハウジングの前後方向にのびる可撓性のあるロックアームを有し,
    該ロックアーム及び前記第二コネクタの第二コネクタハウジングは、前記ロックアームが撓みロック解除がなされると、前記第一コネクタ及び前記第二コネクタの離脱方向に離脱力を生じさせる前記ロックアームの後部において左右方向に突出する一対の引き抜き補助部、及び前記第二コネクタハウジングの前後方向前部から後部側に向けて次第に高く傾斜し且つ前記ロックアームの左右両側に差し込まれ且つ前記ロックアームが撓むと前記一対の引き抜き補助部が前記前部に向けて摺動する一対の引き抜き補助テーパ面を一体に有する
    ことを特徴とするコネクタの離脱構造。
  2. 相嵌合する第一コネクタと第二コネクタとの離脱構造であって,
    前記第一コネクタの第一コネクタハウジングは、該第一コネクタハウジングの前後方向にのびる可撓性のあるロックアームを有し,
    該ロックアーム及び前記第二コネクタの第二コネクタハウジングは、前記ロックアームが撓みロック解除がなされると、前記第一コネクタ及び前記第二コネクタの離脱方向に離脱力を生じさせる第一及び第二引き抜き補助手段を一体に形成してなり、
    前記ロックアームは、対をなして並設され、前記第一引き抜き補助手段は、前記対をなすロックアームの後部間に架設される引き抜き補助部であり、前記第二引き抜き補助手段は、前記第二コネクタハウジングの前後方向前部から後部側に向けて次第に高く傾斜し且つ前記対をなすロックアーム間に差し込まれ且つ前記ロックアームが撓むと前記引き抜き補助部が前記前部に向けて摺動する引き抜き補助テーパ面である ことを特徴とするコネクタの離脱構造。
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