JP3879875B2 - 介護用リフト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッドの近くに設置して病人とか怪我人とかの被介護人をベッドから車椅子やトイレなどに移動させたり、ベッドに戻したりする介護用リフト、詳しくは、リフトアームを旋回自在に支持する支柱に、ベッド側に配置するベッド側脚部と、ベッドから外側に突出する状態で床面に載置する外側脚部とを備えてある介護用リフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記介護用リフトにおいて、従来、たとえば特開平7−144009号公報に示されるように、ベッドから外側に突出する外側脚部が角材で成るなど、床面上の障害物になりがちなものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、たとえば被介護人を車椅子に乗せて移動する際に車輪が外側脚部に当たると、外側脚部を乗り越えて前進したり、後進したりできなくなるとか、外側脚部がストッパーになって向き変更がしにくくなることがあった。また、介護人の歩行障害になることもあった。
本発明の目的は、被介護人を安定よく移動させられながら車椅子や介護者の移動障害になりにくい介護用リフトを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
目的達成のために、請求項1に記載の発明は、冒頭に記した介護用リフトにおいて、前記ベッド側脚部と前記外側脚部とを、前記支柱のまわりに放射状に並ぶように形成し、前記外側脚部を、全長にわたって床面に載置するように、かつ、横断面視での高さが横幅より小の偏平形状に形成して、ベッドの横外側に配置するように形成してあり、前記ベッド側脚部として、ベッドの短辺側に沿わせるように形成した第1ベッド側脚部と、ベッドの長辺側に沿わせるように形成した第2ベッド側脚部とを備える。
すなわち、外側脚部がベッドから外側に突出する状態で床面に載置してリフトアームをベッドの外側に旋回させても支柱などを安定よく支持するものであり、かつ、前記偏平形状のために車椅子とか介護者とかが乗り越えやすいとか引っ掛かりにくい状態でベッド外に突出するものであるから、被介護人を安定よく移動させられる割りには外側脚部の存在にかかわらず車椅子を自由に移動させたり、介護者がつまずきにくいように歩行したりできるように有利に使用できる。
被介護人をベッド側で吊り上げた際、両ベッド側脚部がベッドに対する前記配置のために支柱を極く安定的に支持する。
請求項2記載の発明は、冒頭に記した介護用リフトにおいて、前記ベッド側脚部と前記外側脚部とを、前記支柱のまわりに放射状に並ぶように形成し、前記外側脚部として、ベッドの横外側に配置するように形成した第1外側脚部と、ベッドの長手方向での外側に配置するように形成した第2外側脚部とを備えさせ、前記第1外側脚部及び前記第2外側脚部を、全長にわたって床面に載置するように、かつ、横断面視での高さが横幅より小の偏平形状に形成し、前記ベッド側脚部として、ベッドの短辺側に沿わせるように形成した第1ベッド側脚部と、ベッドの長辺側に沿わせるように形成した第2ベッド側脚部とを備えるとともに、前記第2ベッド側脚部を前記支柱に対して前記第2外側脚部とは反対側に位置するように配置してある。
すなわち、外側脚部がベッドから外側に突出する状態で床面に載置してリフトアームをベッドの外側に旋回させても支柱などを安定よく支持するものであり、かつ、前記偏平形状のために車椅子とか介護者とかが乗り越えやすいとか引っ掛かりにくい状態でベッド外に突出するものであるから、被介護人を安定よく移動させられる割りには外側脚部の存在にかかわらず車椅子を自由に移動させたり、介護者がつまずきにくいように歩行したりできるように有利に使用できる。
前記外側脚部として、ベッドの横外側に配置するように形成した第1外側脚部と、ベッドの長手方向での外側に配置するように形成した第2外側脚部とを備えてあるから、被介護人をベッド横側の車椅子とかベッド後側のトイレなどベッド外のどこに移動させても、両方の外側脚部によって支柱などを安定的に支持させることができ、被介護人をベッド外の各箇所に安定よく移動させられるように、しかも、いずれの外側脚部も障害物になりにくいように有利に使用できる。
前記ベッド側脚部として、ベッドの短辺側に沿わせるように形成した第1ベッド側脚部と、ベッドの長辺側に沿わせるように形成した第2ベッド側脚部とを備えるとともに、前記第2ベッド側脚部を前記支柱に対して前記第2外側脚部とは反対側に位置するように配置してあるから、被介護人をベッド側で吊り上げた際、両ベッド側脚部がベッドに対する前記配置のために支柱を極く安定的に支持する。その割りには、第2ベッド側脚部と第2外側脚部との前記位置関係により、第2ベッド側脚部をベッドの内側に入り込ませて支柱をベッドに極力近づけ、リフトアームを強度面とか安定面などで有利な極力短尺のアームにしながら被介護人に届くようにでき、ベッド側脚部による支持作用の面からも、リフトアームの強度面や安定面からも、被介護人を安定よく移動させられる。
【0005】
請求項3に記載の発明によれば、前記外側脚部の上面を外側脚部の横断面視で上側に膨らむ湾曲面に形成してある。すなわち、外側脚部の横断面視での横端部に面取りなどの傾斜面部を備えさせることによっても、車椅子が外側脚部を比較的乗り越えやすいようにできるが、この場合、外側脚部の上面が傾斜面部と、この傾斜面部に続く平坦面部との間で折れ曲がる屈曲面になり、乗り上がり抵抗が比較的大きくなったり、乗り越え時に振動が出やすくなったりする。これに比べ、乗り上がり抵抗が小さくなるように、乗り越え振動が出にくいように滑らかに湾曲する湾曲上面を備えるものだから、車椅子を外側脚部をよりスムーズに乗り越えて一層楽に移動させられる。
【0006】
請求項4に記載の発明によれば、前記ベッド側脚部をベッドによって支持されない状態で床面に単独で載置するように構成してある。すなわち、ベッド側脚部をベッドの基台に連結するとか、脚部の下敷きにするとかしてベッドに支持させるように構成すると、ベッドによっては、基台まで届かないとか脚部が乗らないなどベッドと仕様が合わなくて使用できないことがある。これに対し、ベッド側脚部をベッドに支持させないで単独で床面に載置するものだから、ベッドに連結する必要がなく、既に使用されている各種仕様のベッドにも使用できる便利なものになる。
【0007】
請求項5に記載の発明によれば、前記ベッド側脚部の先端部にのみ床面に載置する載置部を備えてあるから、ベッド側脚部を角パイプ材とか丸パイプ材などで外側脚部に比して安価に作成しながら先端部のみでの床面への載置によって安定よく支持作用するようにでき、外側脚部による障害が生じにくいものを比較的安価に得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、太い2本の脚部1,2と細い2本の脚部3,4の計4本の脚部を備える支柱5の上端部に、ハンガー6が先端部に連結するリフトアーム7の基端部を連結するとともに、このリフトアーム7の基端側と前記支柱5の中間部とにわたってリフトシリンダ8を取り付けて、介護用リフトを構成してある。この介護用リフトは、ベッドBの近くに設置し、病人、怪我人、障害者などの被介護人をベッドBからその外側に位置する車椅子とかトイレとかに移動させたり、ベッドBに戻したりするものであり、詳しくは次の如く構成してある。
【0011】
図2に明示するように、4本の脚部1〜4は、支柱5のまわりに約90度の脚部間隔を隔てて放射状に並ぶように形成し、太い2本の脚部1,2のうちの一方の脚部1がベッドBからその横外側に突出する状態で床面Fに載置する第1外側脚部になり、他方の脚部2がベッドBからその長手方向での外側に突出する状態で床面Fに載置する第2外側脚部になり、細い2本の脚部3,4のうちの一方の脚部3がベッドBの方にその短辺側に沿わせて配置して床面Fに載置する第1ベッド側脚部になり、他方の脚部4がベッドBの方にその長辺側に沿わせて配置して床面Bに載置する第2ベッド側脚部になるようにしてある。
【0012】
第1外側脚部1と第2外側脚部2のいずれもは、図1、図2および図4に示す如く脚部1,2の全長にわたる長さを有する平板金でなる底板BPと、脚部1,2のほぼ全長よりもやや短い長さを有するとともに脚部1,2の横断面視で上側に膨らむ湾曲板に形成した板金でなる上板UPと、この上板UPと底板BPとの間に位置して両者UP,BPを連結する折曲げ板金でなる補強材Kと、脚部先端側の底板BPと上板UPとの間の開口を閉じる先端材Sとによって形成してある。すなわち、必要な強度を備える割りには軽量な中空脚部に形成してある。さらに、底板BPの下側面でなる載置面1a,2aによって脚部1,2の全長にわたって床面Fに載置するように、かつ、横断面視で高さHが横幅Wよりも小の偏平形状になるように形成してある。さらには、上面1b,2bを上板UPの上側面でなる湾曲面に形成してある。すなわち、脚部1,2の横断面視で上向きに膨らむ湾曲面に形成してある。
【0013】
第1ベッド側脚部3と第2ベッド側脚部4のいずれもは、外側脚部1,2の基端部に支柱5とベッド側脚部3,4との取付け用に連結している図1に示す如き連結体9の組付け孔に基端側を着脱自在に挿入するとともに連結ボルト(図示せず)によって締め付け固定した図5の如き角パイプ材で形成し、そして、このパイプ材の先端部のみにゴムとかプラスチックとかの弾性材で成る円形載置体を付設して形成した図1および図6の如き載置部3a,4aによってベッドBの下側で床面Fに載置するように形成してある。第2ベッド側脚部4は、支柱5に対して第2外側脚部2とは反対側に位置するように前記連結体9の支柱5よりも第1ベッド側脚部3の方に位置する組付け孔から延出してある。
【0014】
図5に明示するように、前記載置部3a,4aは、これから延出する取り付けボルト23によって高さ調節自在にベッド側脚部3,4に取り付けてある。
【0015】
図1に示すように、前記各脚部1〜4を備える下側支柱5aと、この下側支柱5aに下端側部分が回動自在に入り込んでいるとともにこの下端側部分よりも上端側の部分に前記リフトアーム7およびリフトシリンダ8を備えている上側支柱5bとによって前記支柱5を形成してある。これにより、下側支柱5aがリフトアーム7およびリフトシリンダ8を支柱5の軸芯まわりで上側支柱5bと共に旋回操作できるように支持している。
【0016】
図7に明示するように、前記上側支柱5bにアーム連結ブラケット10を備えさせ、このアームブラケット10のフック部に係脱操作できるように構成してリフトアーム7の基端部に備えさせてある連結ピン11を前記フック部に回動自在に係合させることにより、リフトアーム7の基端部を上側支柱5bに連結ピン11の水平向き軸芯のまわりで回動自在に連結してある。図1に示すように、前記リフトシリンダ8のシンダ本体を前記上側支柱5bが備えるシリンダ連結ブラケット12に連結ピン13の軸芯まわりで回動自在に連結し、リフトシリンダ8のシリンダロッド8aをリフトアーム7が備えるシリンダ連結ブラケット14に連結ピン15の軸芯まわりで回動自在に連結してある。前記リフトシリンダ8は、シリンダ本体に内装した正逆回転操作自在な電動モータ(図示せず)と、この電動モータによって駆動されるネジ機構(図示せず)とを備え、電動モータを駆動すると、ネジ機構の送り作用によってシリンダロッド8aがシリンダ本体から突出する方向に摺動したり、シリンダ本体に引退する方向に摺動したりする電動シリンダに構成してある。これにより、前記電動モータを駆動操作すると、リフトシリンダ8が伸長作動してリフトアーム7を連結ピン11の軸芯まわりで上昇揺動操作することによってハンガー6を上昇操作し、リフトシリンダ8が短縮作動してリフトアーム7を連結ピン11の軸芯まわりで下降揺動操作することによってハンガー6を下降操作する。
【0017】
図8に明示するように、前記アーム連結ブラケット10に、リフトアーム7に作用する外止めフックFKを備え、アーム連結ブラケット10に連結したリフトアーム7が外れることを防止できるようにしてある。すなわち、アーム連結ブラケット10が枢支ピンaを介して揺動自在に外止めフックFKを枢支している。リフトアーム7をアーム連結ブラケット10に連結する際、連結ピン11が外止めフックFKをアーム連結ブラケット10に対して上昇揺動するように押し上げ操作しながらアーム連結ブラケット10のピン連結用切欠きに入り込んでいく。連結ピン11がアーム連結ブラケット10のピン連結用切欠きの奥側に入り込んだ連結姿勢になると、外止めフックFKが自重によって下降揺動して連結ピン11に引っ掛かり、連結ピン11をピン連結用切欠きから抜け出ないように受け止め支持する。リフトアーム7をアーム連結ブラケット10から取り外す際には、外止めフックFKをこれの遊端側に位置する操作ピンbによってアーム連結ブラケット10対して上昇するように揺動操作する。すると、外止めフックFKが連結ピン11から外れるとともにアーム連結ブラケット10のピン連結用切欠きを開放し、連結ピン11がブラケット10から抜け外れることを可能にする。
【0018】
ハンガー6とリフトアーム7の先端部とは連結具16を介して連結してある。この連結具16は、リフトアーム7に対しては水平向き軸芯のまわりで自由に回動するように連結し、ハンガー6に対しては上下向き軸芯のまわりで自由に回動するように連結してある。ハンガー6は、両端側にフック6aを備え、このフック6aによって図3に示す如く被介護人吊上げシート17を引っ掛けて吊り上げるようにしてある。これにより、リフトアーム7が上下に揺動操作されてハンガー6を昇降操作しても、ハンガー6は吊り上げ用シート17が支持する被介護人の重量とかハンガー6の重量とかのために前記水平向き軸芯のまわりでリフトアーム7に対して自ずと揺動して水平姿勢を維持する。また、ハンガー6を前記上下向き軸芯のまわりで回動操作することにより、ハンガー6のリフトアーム7に対する取付け向きを自由に変更できる。
【0019】
つまり、この介護用リフトは、図2および図3に示す如くベッドBの近くに設置するとともに操作して介護人の移動を行うのである。
すなわち、第1ベッド側脚部3と第2ベッド側脚部4とをベッドBの横側から下方に差し入れてベッドBの脚部などに連結せず、第1ベッド側脚部3がベッドBの内側でその短辺側に沿う姿勢でベッドBには支持されないで単独で載置部3aによって床面Fに載置し、第2ベッド側脚部4がベッドBの内側でその長辺側に沿う姿勢でベッドBには支持されないで単独で載置部4aによって床面Fに載置し、第1外側脚部1がベッドBから横外側に突出して載置面1aによって床面Fに載置し、第2外側脚部2がベッドBから前側または後側に突出して載置面2aによって床面Fに載置するように設置する。第1外側脚部1および第2外側脚部2はベッドBの外側に突出するが、その横断面形状が前記偏平形状であることと、上面1b,2bが前記湾曲面であることとにより、車椅子が乗り上がりやすいとともに振動が出にくいように乗り越えていきやすいとか介護者がつまずきにくいなど床面上の障害物になりにくい状態で設置できる。
【0020】
そして、リフトアーム7を人為操作力によってシリンダ8と共に下側支柱5aに対して旋回操作して、ハンガー6を旋回移動させてそのフック6aが支持する吊上げシート17をベッドBの上や外側に移動させ、リフトアーム7をリフトシリンダ8によって上下に揺動操作して、ハンガー6を昇降させて吊上げシート17をベッドBの上や外側で昇降させることにより、被介護人を吊上げシート17に載せてベッドBから吊り上げるとともにベッドBの外側に置いてある車椅子とかトイレなどに移動させて下降させたり、車椅子とかトイレなどから吊り上げるとともにベッドBの上に戻して下降させたりする。
【0021】
図1に示すように、リフトシリンダ8のシリンダロッド8aは、前記シリンダ連結ブラケット14が前記連結ピン15を介して回動自在に支持する連結具18に連結することによってシリンダ連結ブラケット14に連結するように構成してある。図7に明示するように、前記連結具18は、これの一端側に開口するロッド挿入穴18aを有する筒状体に形成し、シリンダロッド8aの端部に外嵌することによってシリンダロッド8aを連結できるように、シリンダロッド8aから抜き外すことによってシリンダロッド8aの連結を解除できるように構成してある。図7に明示するように、上側支柱5bのリフトシリンダ8を連結する前記シリンダブラケット12は、リフトシリンダ8の本体が備える前記連結ピン13に係止作用するフックに形成し、連結ピン13を引っ掛けることによってシリンダ本体を連結でき、連結ピン13を抜き外すことによってシリンダ本体の連結を解除できるように構成してある。リフトシリンダ8が前記連結具18およびシリンダ連結ブラケット12から外れて落下することを防止するコイル状の落下止めケーブル19をリフトシリンダ8の本体と、上側支柱5bが備えるブラケット20とにわたって取り付けてある。この落下止めケーブル19のシリンダ側は、シリンダ本体の筒状部に外嵌して締め付け固定されるように構成した連結具21によってシリンダ本体に連結し、支柱側は前記ブラケット20の連結孔に引っ掛かるように形成したフック22によってブラケット20に連結するように構成してある。
【0022】
つまり、シリンダロッド8aを連結具18から、シリンダ本体をブラケット12から、落下止めケーブル19のフック22をブラケット20からそれぞれ抜き外すだけの簡単な取り外し操作を行うことにより、リフトシリンダ8をこのベッド用の介護用リフトから取り外して浴室など他の箇所に持っていき、この箇所に設置してある入浴用など別の介護用リフトに図7に示す構造と同様の取付け構造によって装着してこの別介護用リフトのリフトアーム昇降操作に使用できるようにしてある。
【0023】
〔別実施形態〕
図9は、別実施形態を備える介護用リフトを示し、前側または後側を壁24の近くに配置して設置されるベッドBの場合に使用するものである。すなわち、外側脚部として、ベッドBから横外側に突出する脚部1のみを備えている。この外側脚部1は、図1および図2に示す介護用リフトの第1外側脚部1と同様に構成してあり、全長にわたって床面に載置するように、かつ、横断面視での高さが横幅より小の偏平形状を備えるように構成してある。
【0024】
図10はさらに別実施形態のリフトアーム30を備える介護用リフトを示している。すなわち、図1の上側支柱5bと同様に下側支柱5aに回動自在に支持される上側支柱5bの上端部に基端部が連結する基端側リフトアーム31と、この基端側リフトアーム31の先端部に基端部が連結するとともに先端部で図1のハンガー6と同様のハンガー6を吊り下げ支持する先端側リフトアーム32とによってリフトアーム30を構成してある。前記基端側リフトアーム31は、上側支柱5bが備えるブラケット33によって水平向きの軸芯P1まわりで上下揺動自在に支持される上下一対の揺動リンク31a,31aと、この一対の揺動リンク31a,31aの先端部どうしにわたって連結するとともにいずれの揺動リンク31aの先端部に対しても前記軸芯P1に平行な軸芯P2まわりで相対回動自在に連結している連結体34とで成り、平行四連リンク型に構成してある。前記一対の揺動リンク31a,31aのうちの下側の揺動リンク31aと上側支柱5bとにわたって連結している図1の電動リフトシリンダ8と同様の電動シリンダ8が基端側リフトアーム31を上側支柱5bに対して上下に揺動操作することによってリフトアーム30の全体を昇降操作するようにしてある。先端側リフトアーム32の基端部を前記連結体34に対して連結軸35によってこの連結軸35の上下向き軸芯P3のまわりで回動するように連結してある。前記連結軸35の下端側に握り部35aを備えさせ、連結軸35を手押しハンドルに利用してリフトアーム30を下側支柱5aに対して旋回操作できるようにしてある。
【0025】
つまり、リフトアーム30を2間接型アームに構成し、旋回操作の際に先端側リフトアーム32と基端側リフトアーム31との間で軸芯P3まわりで腰折れ操作できるように、かつ、昇降操作の際に先端側リフトアーム32が基端側リフトアーム31に対して軸芯P2まわりで腰折れして水平姿勢を維持しながら昇降するようにしてある。
【0026】
電動シリンダ8は、図7の取付け構造と同様の筒状体製の連結具18およびフック型の連結ブラケット12を備える取付け構造によってリフトアーム30および上側支柱5bに連結してあり、シリンダロッド8aを連結具18のロッド挿入穴に抜差しするとともにシリンダ本体の連結ピン13をフック12に係脱させるだけで操作簡単に装着したり、取り外したりできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】介護用リフト全体の斜視図
【図2】介護用リフトの使用状態を示す平面図
【図3】介護用リフトの使用状態を示す後面図
【図4】外側脚部の断面図
【図5】ベッド側脚部の断面図
【図6】ベッド側脚部の先端側部分の側面図
【図7】シリンダ取付け構造の側面図
【図8】リフトアーム外止めフックの説明図
【図9】別実施形態を備える介護用リフト全体の平面図
【図10】別実施形態を備えるリフトアームの側面図
【符号の説明】
1 第1外側脚部
1b 第1外側脚部の上面
2 第2外側脚部
2b 第2外側脚部の上面
3 第1ベッド側脚部
3a 第1ベッド側脚部の載置部
4 第2ベッド側脚部
4a 第2ベッド側脚部の載置部
7,30 リフトアーム
B ベッド
F 床面
H 外側脚部の高さ
W 外側脚部の横幅
Claims (5)
- リフトアームを旋回自在に支持する支柱に、ベッド側に配置するベッド側脚部と、ベッドから外側に突出する状態で床面に載置する外側脚部とを備えてある介護用リフトであって、
前記ベッド側脚部と前記外側脚部とを、前記支柱のまわりに放射状に並ぶように形成し、
前記外側脚部を、全長にわたって床面に載置するように、かつ、横断面視での高さが横幅より小の偏平形状に形成して、ベッドの横外側に配置するように形成してあり、
前記ベッド側脚部として、ベッドの短辺側に沿わせるように形成した第1ベッド側脚部と、ベッドの長辺側に沿わせるように形成した第2ベッド側脚部とを備える介護用リフト。 - リフトアームを旋回自在に支持する支柱に、ベッド側に配置するベッド側脚部と、ベッドから外側に突出する状態で床面に載置する外側脚部とを備えてある介護用リフトであって、
前記ベッド側脚部と前記外側脚部とを、前記支柱のまわりに放射状に並ぶように形成し、
前記外側脚部として、ベッドの横外側に配置するように形成した第1外側脚部と、ベッドの長手方向での外側に配置するように形成した第2外側脚部とを備えさせ、
前記第1外側脚部及び前記第2外側脚部を、全長にわたって床面に載置するように、かつ、横断面視での高さが横幅より小の偏平形状に形成し、
前記ベッド側脚部として、ベッドの短辺側に沿わせるように形成した第1ベッド側脚部と、ベッドの長辺側に沿わせるように形成した第2ベッド側脚部とを備えるとともに、前記第2ベッド側脚部を前記支柱に対して前記第2外側脚部とは反対側に位置するように配置してある介護用リフト。 - 前記外側脚部の上面を、外側脚部の横断面視で上側に膨らむ湾曲面に形成してある請求項1又は2記載の介護用リフト。
- 前記ベッド側脚部を、ベッドによって支持されない状態で床面に単独で載置するように構成してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の介護用リフト。
- 前記ベッド側脚部の先端部にのみ床面に載置する載置部を備えてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の介護用リフト。
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