JP3879874B2 - 物流計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視領域内における移動物体の監視において、監視画像内の観測面上を移動する物体の物流を計測する物流計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像処理によって観測平面上を移動する物体の物流を計測するものの例としては交通流計測装置があり、近年、画像処理によって車両の通過台数、速度、車種等の交通情報を計測する方法および装置が実用に供され始めている。
【0003】
このような画像処理によって交通流計測を行うものの中で、車両の先頭位置を追跡していく技術の例として、特開平5−312818号公報記載のものがある。この従来技術は、単眼の画像処理によって車両の先頭位置を検出、追跡して速度を計測するものである。
【0004】
この従来技術では、図7に示すように、まず、画像の濃度変化率が所定値以上であるエッジ部の画素を輪郭画素として抽出し、この輪郭画素を車両の進行方向と交差する方向に走査し、走査線上に存在する輪郭画素を計数して輪郭プロファイル27を作成する。そして、輪郭プロファイル中の輪郭画素数が閾値Aを超え始める位置に車両先頭位置28があると判定する。
【0005】
車両の先頭位置が検出されると、一定時間間隔をおいて撮像された次の画像から輪郭プロファイルを作成し、車両先頭位置を検出する。そして、得られた先頭位置の近傍におけるどちらか一方の輪郭プロファイルの一部である部分プロファイルを抽出し、抽出された部分プロファイルと他方の輪郭プロファイルとのパターンマッチングを行い、最も良くマッチングする部分を求め、このシフト量から車両の移動距離を算出する。そして、移動距離を時間間隔で除することで速度を計測する。
【0006】
また、この従来技術では、一定時間間隔後の画像から車両の先頭位置を検出できなかった場合は、車両の追跡を行わず、再び初めから操作を行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、次の画像を撮像するまでの間隔に環境変動等に起因する画像の輝度レベル変動があった場合、輪郭プロファイルが変化するため、車両移動距離算出のためのマッチング処理において誤差が大きくなり、正確な車両の追跡ができず速度算出の精度が低下するというという問題があった。
【0008】
また、上記従来技術は、画像の濃度変化によって車両の先頭位置を検出しているため、影やヘッドライトの路面反射等の影響により、先頭位置が大きな誤差を含んで速度を正しく算出できなかったり、夜間など車両と背景のコントラストが小さい場合には、先頭位置を検出できず速度を算出できないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記従来の問題を解決し、環境変動等に起因する画像中の輝度レベル変動があった場合でも、正確に車両などの物体の先頭位置を追跡し、精度良く移動速度を算出することのできる物流計測装置を提供することを第1の目的とする。
【0010】
また、車両などの物体位置の検出精度を向上させ、検出できない場合でも、物体の追跡を継続して種々の物体情報を安定して計測することのできる物流計測装置を提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明の物流計測装置は、以下のような構成を備えている。まず、複数の撮像手段により撮像された画像を用いて、距離計測手段により撮像面から撮像されている物体までの距離を計測する。次に、座標変換手段により3次元情報の座標変換を行い、投影手段で物体の投影像を作成した後、物体検出手段ではこの投影像から物体の先頭位置または後端位置を検出する。さらに、移動位置算出手段では、過去の画像中の物体先頭位置または後端位置の近傍における物体投影像と、現在の画像中の物体先頭位置の近傍における物体投影像との間で相関を演算し、この結果に基づいて物体の移動位置を算出する。そして、物体通過判定手段が、物体が画像中の所定の場所を通過したかどうかを判定し、物体情報算出手段により各種物体情報を算出する。これにより、環境変動等に起因する画像の輝度レベル変動があった場合でも、正確に物体先頭位置または後端位置を追跡し精度良く速度を算出できる。
【0012】
また、第2の目的を達成するために、本発明の物流計測装置は、上記構成における移動位置算出手段において、過去の画像中の物体先頭位置または後端位置の近傍における物体投影像と、現在の画像中の先頭位置または後端位置が存在する可能性のある範囲内の物体投影像との間で相関を演算し、この結果に基づいて物体の移動位置を算出する。これにより、物体位置の検出精度を向上させ、検出できない場合でも、追跡を継続して種々の物体情報を安定して計測することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、観測面上の所定領域を撮像する撮像手段により撮像された画像を処理して一定方向に移動する物流を計測する物流計測装置において、複数の撮像手段と、前記撮像手段により撮像された複数の画像間の物体像のずれから、画像を水平方向および垂直方向に複数に分割してなる矩形領域毎に、前記撮像手段から物体までの距離を計測する距離計測手段と、前記距離情報を記憶するための距離記憶手段と、前記距離情報を面からの物体の高さ情報に座標変換する座標変換手段と、前記座標変換手段により算出された結果を、物体の進行方向と観面の垂線方向とが成す平面に物体の投影像を物体投影像として投影する投影手段と、前記投影手段により投影された物体投影像を記憶するための投影像記憶手段と、前記物体投影像から、物体位置を検出する物体検出手段と、前記物体検出手段により検出された物体位置を記憶するための物体位置記憶手段と、前記物体位置記憶手段に記憶された過去の物体位置および前記投影像記憶手段に記憶された過去の物体投影像および前記投影像記憶手段に記憶された現在の物体投影像から、物体位置が移動した位置を算出する移動位置算出手段と、前記物体位置記憶手段に記憶された過去の物体位置と、前記移動位置算出手段によって算出された移動位置から物体が画像中の所定の場所を通過したかどうか判定する物体通過判定手段とを備えた物流計測装置であり、これにより、ステレオ画像処理によって物体や観面の3次元データをセンシングするので、移動物体以外の輝度変化に影響されることなく、観面上の物体の位置を精度良く検出することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記距離記憶手段は、前記距離情報を記録した時刻を前記距離情報と共に記録し、前記物体通過判定手段の判定結果から所定の場所を通過した物体の数を算出し、前記過去の物体位置と移動した位置から得られる観測面上の移動距離と前記時刻から物体の移動速度を算出し、前記物体投影像から物体の高さと長さを算出する物体情報算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の物流計測装置であり、これにより、撮像している道路上を走行する車両の台数、速度、車種などの交通情報を安定して計測することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記移動位置算出手段は、前記過去の物体位置の近傍における過去の物体投影像と、前記物体投影像との間で相関を演算し、物体の移動した位置を算出することを特徴とする請求項1記載の物流計測装置であり、これにより、ステレオ画像処理により得られた三次元情報を用いて物体を追跡するので、環境変動等に起因する画像中の輝度レベル変動の影響を受けずに正確に物体を追跡し、精度良く移動速度を算出することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記過去の物体位置の近傍は、前記物体位置が存在する可能性のある範囲内の物体投影像との間で相関を演算し、前記物体の移動した位置を算出することを特徴とする請求項1記載の物流計測装置であり、これにより、物体位置が検出できない場合でも追跡を継続できるので、種々の物体情報を安定して計測することができる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なおここでは、観測面を道路面とし、物体を車両とし、空間内の特定領域を車線として交通流計測を行う場合について説明するが、本発明は交通流計測に限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における画像処理式交通流計測装置である。図1において、1および2は複数の撮像手段、3は距離計測手段、4は距離情報記憶手段、5は座標変換手段、6は投影手段、7は投影像記憶手段、8は物体検出手段、9は物体位置記憶手段、10は移動位置算出手段、11は物体通過判定手段、12は物体情報算出手段である。
【0019】
次に、本実施の形態における動作について説明する。まず、所定の間隔で配置された撮像手段1と撮像手段2によって撮像された画像は、距離計測手段3に送られ、画像を水平方向および垂直方向に複数に分割してなる矩形領域毎に撮像されている物体までの距離情報が計測される。
【0020】
以下、距離計測手段3における距離計測方法の一例として、実吉他著「三次元画像認識技術を用いた運転支援システム」、自動車技術会学術講演会前刷924、pp.169−172(1992−10)に記載の方法について図2を用いて説明する。なお、本発明は以下に説明する距離情報計測方法に限定されるものではない。
【0021】
撮像手段1と撮像手段2は、水平方向に所定の間隔で配置されており、撮像手段1により撮像された画像を左画像13、撮像手段2により撮像された画像を右画像とする。まず、左画像13を、水平方向(図2においてX軸方向)にm、垂直方向(図2においてY軸方向)にnの合計(m×n)個の画素14からなる矩形領域15に分割する。これによって、左画像13には水平方向にM、垂直方向にNの合計(M×N)個の矩形領域15ができる。
【0022】
そして、上記画像の矩形領域毎に、右画像中を順次探索し、対応する領域を決定していく。具体的には、右画像の中で左画像13の矩形領域15の画像に類似する画像の存在する可能性のある探索範囲において、水平方向にm、垂直方向にnの合計(m×n)個の画素からなる探索矩形領域を水平方向に1画素分移動させる毎に、左画像13の矩形領域15の画像と右画像の探索矩形領域の画像との類似度評価値Bを求める。
【0023】
類似度評価値Bは、左画像13の矩形領域15中のi番目の画素における輝度をLi、右画像の探索矩形領域中のi番目の画素における輝度をRiとしたとき、式(1)によって求めることができる。
【0024】
【数1】
Figure 0003879874
・・・(1)
【0025】
その結果、類似度評価値Bが最小になったとき右画像における探索矩形領域の位置を画像13の矩形領域15に対応する領域(以下「対応領域」という)と判定して、左画像13の矩形領域15の座標Pと右画像の対応領域の座標PRとのずれから視差dを式(2)によって求め、それを出力する。
d= P−PR ・・・(2)
【0026】
なお、左画像13の矩形領域15の画像と右画像の探索矩形領域の画像との類似度評価値Bを求めた上、左画像13の矩形領域15の座標Pと右画像の対応領域の座標PRとのずれから視差dを求める動作は、左画像13の全ての矩形領域15に対して順次行う。
【0027】
そして、距離計測手段3は、以上のような処理によって左画像13の矩形領域15毎に得られた視差d(X、Y)に基づいて、撮像手段から車両までの光軸方向の距離K(X、Y)[但し、0<X≦M、0<Y≦N]を、一般的に知られる式(3)によって求め、矩形領域15毎の距離を計測する。ただし、2aは撮像手段1の光軸と撮像手段2の光軸との間隔を表し、fは撮像手段1および撮像手段2のレンズの焦点距離を表す。
K(X、Y)=2af/d(X、Y) ・・・(3)
【0028】
さらに、距離計測手段3は、計測基準時刻t0に撮像手段1および2により撮像された画像から計測した距離情報に対し、計測できた矩形領域16の距離を用いて、最小二乗法等の方法で撮像された平面の位置を推定し、距離計測できなかった矩形領域16の距離を補完した後、距離情報記憶手段4へ基準時刻における距離情報として出力する。
【0029】
計測基準時刻t0以降の計測時刻t(t>t0)に撮像手段1および2により撮像された画像から計測した距離情報は、そのまま座標変換手段5へ出力される。
【0030】
座標変換手段5では、距離計測手段3により計測された距離情報と距離情報記憶手段4に記憶されている基準時刻における距離情報を用いて、撮像面と撮像面から物体までの距離という3次元情報を道路面と道路面からの物体の高さという3次元情報に変換する。
【0031】
座標変換手段5の動作の一例を図3を用いて説明する。図3は、撮像面16と撮像面16から車両までの距離を表す3次元座標系(X,Y,K)と、道路面17と道路面17からの車両の高さを表す3次元座標系(U,V,H)との位置関係を示したものである。
【0032】
各矩形領域に撮像されている車両の高さHの算出は、距離計測手段3により計測された各矩形領域までの距離をK(X、Y)、基準時刻における各矩形領域までの距離をK0(X、Y)とすると、式(4)により求めることができる。但し、Hcはカメラの設置高を表す。
【0033】
【数2】
Figure 0003879874
・・・(4)
【0034】
また、この矩形領域に撮像されている車両の進行方向の位置Vは、式(5)により求めることができる。但し、θはカメラの俯角を表す。
【0035】
【数3】
Figure 0003879874
・・・(5)
【0036】
さらに、車両の横方向の位置Uは、U軸とX軸を平行に設置すれば、式(6)により求めることができる。但し、aおよびbは使用するカメラと設置する位置によって決定される。
U=aX+b ・・・(6)
【0037】
以上のように、式(4)から式(6)を用いることにより、撮像面16と車両までの距離を表す3次元座標系(X,Y,K)を道路面17と車両の高さを表す3次元座標系(U,V,H)に変換することができる。
【0038】
投影手段6では、画像中の各矩形領域15に撮像されている車両がどの車線を走行しているかを判定し、座標変換手段5により算出された(U,V,H)座標系における車両情報を車両の進行方向と道路の垂線方向とが成す平面(V−H平面)に車線毎に投影し、車両の投影像を作成する。このようにして作成された車両の投影像の例を図4に示す。
【0039】
投影手段6により作成された車両の投影像は、処理時間毎に投影像記憶手段7に記憶される。
【0040】
物体検出手段8では、投影手段6により作成された投影像18から車両の先頭位置19または後端位置を検出する。ここで、撮像手段が車両を前方から撮像している場合には先頭位置を、後方から撮影している場合には後端位置を検出する。
【0041】
車両の先頭位置19または後端位置の検出方法の一例としては、投影像18の高さが立ち上がる位置を先頭位置19または後端位置とするという方法がある。
【0042】
物体検出手段8により検出された車両の先頭位置19または後端位置は処理時間毎に物体位置記憶手段9に記憶される。
【0043】
移動位置算出手段10は、物体位置記憶手段9に記憶されている過去の車両先頭位置あるいは後端位置が現在の投影像中のどの位置に移動したかを算出する。
【0044】
移動位置算出手段10の動作を図5を用いて説明する。ここでは、車両の先頭位置の移動位置算出について説明するが、後端位置の移動位置算出も同様に行うことができる。
【0045】
投影像記憶手段7に記憶されている過去の車両の投影像20をHo(v)、物体位置記憶手段9に記憶されている過去の車両先頭位置21をVo、投影手段6により作成された現在の車両の投影像22をHn(v)、物体検出手段8によって検出された現在の車両先頭位置23をVnとする。
【0046】
過去の投影像Ho(v)からv=Vo近傍の投影像Hp(v)を部分投影像24として切り出し、現在の車両の投影像22のv=Vnの近傍の投影像と比較し、相関を演算する。
【0047】
相関の演算方法の一例として差分和を用いる方法を説明する。ただし、本発明は以下に説明する演算方法に限定されるものではない。
【0048】
まず、部分投影像24中の先頭位置25の位置と現在の投影像22の先頭位置23を合わせて、差分和S(v)を算出する。差分和S(v)は式(7)により算出できる。ただし、Vsは部分投影像のV軸方向の大きさである。
【0049】
【数4】
Figure 0003879874
・・・(7)
【0050】
次に、部分投影像24中の先頭位置25の位置を前後に△vずつずらしながら差分和S(v)を順次算出していく。この操作は、先頭位置のずれ量が予め定められた量Veを超えるまで行われる。そして、求めた差分和S(v)が最も小さくなる位置を相関が最も高い位置とする。そして、相関が最も高い位置を真の車両の移動位置として決定する。
【0051】
物体通過判定手段11は、過去の車両先頭位置21または後端位置と移動位置算出手段10によって算出された移動位置を用いて、予め画像中に設定した所定の場所を車両が通過したかどうかを判定し、物体情報算出手段12に出力する。
【0052】
物体情報算出手段12は、各種交通情報を算出する。車両の台数は、物体通過判定手段11から車両通過の出力がある度に計数することにより行われる。また、車両の速度は、物体位置記憶手段9に記憶されている過去の車両先頭位置と車両の移動位置との距離差を算出し、各画像が撮像された時刻差で除することによって求められる。さらに、車両の高さと長さは、現在の車両投影像から求められる。
【0053】
このように、本実施の形態1によれば、複数の撮像手段により撮像された画像から算出された三次元情報を用いて車両先頭位置を検出することで、三次元情報は影やヘッドライトの路面反射などの影響を受けることなく、昼夜を問わず安定して精度良く検出できるようになる。また、車両の投影像を用いて車両先頭位置または後端位置の移動位置を算出することで、環境変動に起因する画像中の輝度レベル変動の影響を受けることなく、正確に移動位置を算出することができ、速度の算出精度を向上させることができる。
【0054】
なお、本実施の形態1では、交通流計測について説明したが、一定方向に移動する物体ならば同様の実施の形態で物流を計測することができる。
【0055】
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態2における物流計測装置の構成は、図1と同じであり、ここでは、その動作について図6を用いて説明する。なお、ここでは車両の先頭位置の移動位置算出について説明するが、後端位置の移動位置算出も同じようにして行うことができる。
【0056】
投影像記憶手段7に記憶されている車両の過去の投影像20をHo(v)、物体位置記憶手段9に記憶されている過去の先頭位置21をVo、投影手段6により作成された現在の車両の投影像22をHn(v)とする。
【0057】
ここで、車両の最高速度を与えれば、各画像が撮像された時刻差をかけることで車両先頭位置の最大移動量26が算出できるので、過去の車両先頭位置から最大移動量前進した位置までの範囲内に車両先頭位置が移動していることになる。
【0058】
そこで、過去の投影像20からv=Vo近傍の投影像を部分投影像24として切り出し、現在の車両の投影像22のうち前記の範囲内において投影像と比較し相関を算出する。相関の演算方法の一例として差分和を求める方法があり、実施の形態1と同様にして求めることができる。そして、相関が最も高い位置を車両の移動位置として決定する。
【0059】
なお、車両先頭位置に含まれる誤差を考慮して、相関の算出は過去の先頭位置21より1〜2[m]後方の位置から行うとよい。
【0060】
このように、本実施の形態2によれば、車両の先頭位置または後端位置が検出できない場合でも、検出車両の投影像を用いて車両先頭位置または後端位置の移動位置を算出することで、追跡を継続できるので、種々の交通情報を安定して計測することができるようになる。
【0061】
なお、本実施の形態2では、交通流計測について説明したが、一定方向に移動する物体ならば同様の実施の形態で物流を計測することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数の撮像手段により撮像された画像から算出された三次元情報を用いて物体位置を検出することで、三次元情報は影やヘッドライトの路面反射などの影響を受けることなく、昼夜を問わず安定して精度良く検出できるようになる。また、物体の投影像を用いて物体先頭位置または後端位置の移動位置を算出することで、環境変動等に起因する画像中の輝度レベル変動の影響を受けることなく、正確に移動位置を算出することができ、移動速度の算出精度を向上させることができる。
【0063】
さらに、物体の先頭位置または後端位置が検出できない場合でも、検出物体の投影像を用いて物体の先頭位置または後端位置の移動位置を算出することで、追跡を継続できるので、種々の物体情報を安定して計測することができるという効果を有する。また、空間内の特定領域中に複数の物体が存在する場合でも、それぞれ物体の位置が移動する可能性のある範囲で相関を算出し移動位置を決定することにより、物体を間違えることなく正確に追跡できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像処理式物流計測装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1における画像中の矩形領域と画素の関係を示す模式図
【図3】実施の形態1における(X、Y、D)座標系と(U、V、H)座標系の関係を示す模式図
【図4】実施の形態1における車両高の投影像と車両先頭位置を示す模式図
【図5】実施の形態1における過去の投影像と現在の投影像と部分投影像を示す模式図
【図6】本発明の実施の形態2における過去の投影像と現在の投影像と部分投影像を示す模式図
【図7】従来の技術における輪郭プロファイルを示す模式図
【符号の説明】
1、2 撮像手段
3 距離情報計測手段
4 距離情報記憶手段
5 座標変換手段
6 投影手段
7 投影像記憶手段
8 物体検出手段
9 物体位置記憶手段
10 移動位置算出手段
11 物体通過判定手段
12 物体情報算出手段
13 左画像
14 画素
15 矩形領域
16 撮像面
17 道路面
18 車両の投影像
19 車両の先頭位置
20 過去の投影像
21 過去の先頭位置
22 現在の投影像
23 現在の先頭位置
24 部分投影像

Claims (4)

  1. 観測面上の所定領域を撮像する撮像手段により撮像された画像を処理して一定方向に移動する物流を計測する物流計測装置において、
    数の撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された複数の画像間の物体像のずれから、画像を水平方向および垂直方向に複数に分割してなる矩形領域毎に、前記撮像手段から物体までの距離を計測する距離計測手段と、
    記距離情報を記憶するための距離記憶手段と、
    前記距離情報を面からの物体の高さ情報に座標変換する座標変換手段と、
    前記座標変換手段により算出された結果を、物体の進行方向と観面の垂線方向とが成す平面に物体の投影像を物体投影像として投影する投影手段と、
    前記投影手段により投影された物体投影像を記憶するための投影像記憶手段と、
    前記物体投影像から、物体位置を検出する物体検出手段と、
    前記物体検出手段により検出された物体位置を記憶するための物体位置記憶手段と、
    前記物体位置記憶手段に記憶された過去の物体位置および前記投影像記憶手段に記憶された過去の物体投影像および前記投影像記憶手段に記憶された現在の物体投影像から、物体位置が移動した位置を算出する移動位置算出手段と、
    前記物体位置記憶手段に記憶された過去の物体位置と、前記移動位置算出手段によって算出された移動位置から物体が画像中の所定の場所を通過したかどうか判定する物体通過判定手段とを備えた物流計測装置。
  2. 前記距離記憶手段は、前記距離情報を記録した時刻を前記距離情報と共に記録し、
    前記物体通過判定手段の判定結果から所定の場所を通過した物体の数を算出し、前記過去の物体位置と移動した位置から得られる観測面上の移動距離と前記時刻から物体の移動速度を算出し、前記物体投影像から物体の高さと長さを算出する物体情報算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の物流計測装置。
  3. 前記移動位置算出手段は、前記過去の物体位置の近傍における過去の物体投影像と、前記物体投影像との間で相関を演算し、物体の移動した位置を算出することを特徴とする請求項1記載の物流計測装置。
  4. 前記過去の物体位置の近傍は、前記物体位置が存在する可能性のある範囲内の物体投影像との間で相関を演算し、前記物体の移動した位置を算出することを特徴とする請求項1記載の物流計測装置。
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