JP3877866B2 - セグメントタイヤの製法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械や土木作業機械等の車輪に取り付けられるセグメントタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建設機械や土木作業機械等の車輪として、ホイ−ル部にボルト固定されたセグメントタイヤが用いられるようになり、かかるグメントタイヤはトレッド部とホイ−ル取付部とこの間を渡す側部とこれらに囲まれた中間空間部と、この中間空間部内に底部より立上がるストッパ−部とで構成されている。
【0003】
しかるに、この種セグメントタイヤはオフロ−ド、採石場、建設現場等の比較的外傷を受け易い場所での使用が多いため、セグメントタイヤには耐カット性、耐カット貫通性、耐摩耗性の向上が要請されており、これらの改良のためには一般にはゴム材料の硬度を上げることが考えられている。
【0004】
しかし、ここでセグメントタイヤ全体のゴム硬度を上げて耐久性を向上させた場合には、比較的高速化での連続走行時にはセグメントタイヤの側部の屈曲が繰り返えされて発熱が大きくなり、この部位が破壊するおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はセグメントタイヤを構成する各部位のゴム材料を適切に配置し、特にトレッド部の耐カット性等の向上と共に側部や底部からの発熱の防止(低発熱性)を実現したセグメントタイヤを提供するもので、耐カット性、耐摩耗性等の性状を要するトレッド部と、低ロスの性状を要するその他の部位とを両者の特性を確実に発現すると共に両者間に剥離が生じないセグメントタイヤの製法に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の構成は、セグメントタイヤの外観形状を構成するキャビティを備えたモ−ルドを用い、トレッド部を構成するキャビティに耐カット性、耐摩耗性を発現する未加硫ゴムシ−トをキャビティ内にセットし、次いでセグメントの中空空間部及びストッパ−部を形成する中子を挿入し、更にセグメントタイヤの底部に埋設されるプレ−トをキャビティの所定位置にセットし、次いでキャビティ内に低ロス性状を発現する溶融状未加硫ゴムをインジェクションにより注入し、加圧下にこれら未加硫ゴムを加硫するセグメントタイヤの製法に係るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
上記したようにセグメントタイヤの特にトレッド部と他の部位とのゴムの性状を変化させる必要があるが、両者をシ−ト状未加硫ゴム部材にてモ−ルド成形した場合には、得られた製品において各部のゴムの性状がほぼ初期の目的を達成するものとはなる。しかしながら、比較的簡単な形状のものには適用できるが複雑な形状は得られにくく、製品形状は大きな制約を受け、ゴムの廻りにくい形状の製品ではゴム欠け、ベア等になりやすい。かつ加硫接着されたゴム層間の剥離がし易い欠点がある。
【0008】
一方、トランスファ−インジェクションにて複数のゴムからなるセグメントタイヤを得ようとすれば、製品形状が複雑な場合でも十分成形は可能ではあるが、ゴム相互の境界がはっきりせず夫々の部位における必要な特性が得にくいという欠点がある。
【0009】
本発明はセグメントタイヤのトレッド部と他の部位との特性を確実に発揮するようにしたものであり、いわゆるコンプレッション法とインジェクション法との特性を利用してこれを解決したものであって、特に重要な性状をなすトレッド部をシ−ト状未加硫ゴムにて構成し、形状の複雑なその他の部位をインジェクション法によったものである。このため、各部位共に必要な特性が得られやすくしかも特性のばらつきも少ないという特徴がある。又、これら異種ゴムで構成されたゴムの境界がはっきりし、目視にてもその性状が分かり、或いは摩耗の程度やクラックの程度の目安にもなる。更に、両者間の接着も確実であり、ゴム同士の層間剥離はないという優れたものとなる。
【0010】
言い換えれば、セグメントタイヤを構成する各部位のゴム材料を適切に配置し、特にトレッド部の耐カット性の向上と共に、他の部位の主として発熱の防止(低発熱性)を実現したセグメントタイヤであって、トレッド部のゴム材料としては、例えばSBR60〜100重量部とその他のジエン系ポリマ−40〜0重量部をブレンドしたゴム部100重量部に対し、粒子径50μm以下のカ−ボンブラックを40〜100重量部配合したゴム組成物で、好ましくは、ゴム組成物100重量部の内、5〜40重量部のハイスチレンポリマ−を配合したものがよく、一方、その他の部位のゴム材料としてはNR60〜100重量部とその他のジエン系ポリマ−40〜0重量部をブレンドしたゴム部100重量部に対し、粒子径25μm以上のカ−ボンブラックを40〜100重量部配合したゴム組成物が好んで用いられる。
【0011】
ここで使用されるSBRは、乳化重合タイプと溶液重合タイプがあるが、そのどちらでも使用が可能である。一方、これらの材料にブレンドするジエン系ポリマ−としては、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、NBR、イソプレンゴム等及びこれらの混合物が好適に用いられる。
【0012】
又、ハイスチレンポリマ−は、スチレンコンテントが50%以上のポリマ−のものであり、該ポリマ−としては特に限定されないが、好ましくはハイスチレンSBRが好適に用いられる。また、その配合量は、ゴム組成物100重量部の内、0重量部以上、好ましくは5〜40重量部を限度としてハイスチレンポリマ−に置換使用することが好ましく、中でも5〜20重量部が好適である。ハイスチレンポリマ−の置換部数が5重量部以下の置換では耐カット性の改善効果が小さい。一方、40重量部以上を上記ブレンドしたゴム組成物100重量部の内置換使用した場合は、混練り作業が著しく低下すると共に、引張強度も低下するので余り好ましくない。
【0013】
トレッド部のゴム材料の補強剤としては上記の如く粒子径が50μm以下の微細なカ−ボンブラック(FEF級以上)が望ましく、それ以上の大きい粒子径を有するカ−ボンブラックでは補強性に難がある。又、カ−ボン量はブレンドしたゴム100重量部に対し、40〜100重量部の範囲が望ましく、より好ましくは60〜80重量部が好適である。40重量部ゴム以下ではゴム補強性が弱く又カット性も劣り、100重量部以上では混練り作業性が難かしくなる。
【0014】
他の部位のゴム材料の補強剤としては粒子径が25μm以上のカ−ボンブラック(HAF級以下)を40〜100重量部、好ましくは50〜80重量部加えたものである。この粒子径を限定したのはカ−ボンブラックの粒子径は小さい程補強性が高く、引張特性等について良好ではあるが、同時にtanδ値も高くなってしまう。この点で、粒子径が25μm以上であれば、tanδの値もさほど高くならず低発熱であり側部Cのゴムに好適となるものである。
ゴム材料の補強剤としてはこの他にカ−ボンとシリカ、或いはナイロン、ケブラ−、ビニロン等のカットファイバ−、ポリプロピレン等の樹脂を併用することもできる。
【0015】
尚、本発明のゴム材料においては加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、粘着付与剤等が適宜配合される。又、本発明のゴム材料は、上記成分を通常の加工装置、例えばロ−ル、バンバリ−ミキサ−、ニ−ダ−等により混練りすることにより得られることは言うまでもない。
【0016】
【実施例】
以下、本発明のセグメントタイヤの製法について更に詳細に説明する。
図1は本発明のセグメントタイヤを得るための製造の主要工程を示し、3段モ−ルドにてキャビティが構成された例である。即ち、下モ−ルド11 は主としてトレッド部を構成するため、中モ−ルド12 は側部近傍を構成するため、更に上モ−ルド12 は底部近傍を構成するためのものであり、これらによってキャビティ10 を備えるものである。尚、モ−ルドの段数には特に限定はなく、例えば2段モ−ルドであってもよい。
【0017】
そして下モ−ルド11 のキャビティ110内に例えば表1のNo.1〜2に示す配合処方によるシ−ト状未加硫ゴムAを充填する。この充填量はセグメントタイヤのトレッド部を形成するに足る量であり、中空部を構成するための中子2の面に接するようにする。次いで中子3、そしてプレ−トCをキャビティ内にセットした後、表1のNo.3〜4に示す配合処方による未加硫ゴムBをトランスファ−インジェクションにてモ−ルド内に注入し、残りのキャビテイに充満させ、中子2及びプレ−トCを埋設し、その後未加硫ゴムA及びBを加硫し、最後に中子2を抜き去るものである。
【0018】
尚、未加硫ゴムBをモ−ルド内に注入する注入口3は、図例にあっては中モ−ルド12 と上モ−ルド13 の割り位置に沿って備えた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、得られるセグメントタイヤの大きさや形状、更には未加硫ゴムBの流動性等を勘案してその最適位置に注入口が形成されることは言うまでもない。
【0019】
【表1】
Figure 0003877866
【0020】
図2はこの製法によって得られたセグメントタイヤ10の断面図であり、トレッド部11はゴム材Aによって完全に充満された構造となっており、耐カット性、耐摩耗性にすぐれたものとなり、一方、中間の側部12及び底部13はゴム材Bよりなる低ロス性のゴム質よりなっており、そのゴム材A、Bの境界は直線状をなし明確なラインとなって現れている。従って、両者のゴム材A、Bの特性は所期の目標が達成され、しかもトレッド部11の摩耗の程度即ちセグメントタイヤの寿命も目視にて凡その確認ができることになる。尚、符号14は中子3によって形成された中空部であり、15はストッパ−である。
【0021】
尚、上記例ではキャビティ10 を構成する各モ−ルド11 、12 、13 を上下に配置したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばこれを横置きに配置してもよいことは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】
本発明はトレッド部をシ−ト状未加硫ゴムにて構成し、その他の部位をインジェクション法によったものである。このため、各部位共に必要な特性が得られやすくしかも特性のばらつきも少ないセグメントタイヤが得られたものであり、タイヤとしての機能も十分に発揮でき、寿命も長いという効果を併せ持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のセグメントタイヤを得るための製造の主要工程を示す。
【図2】図2はこの製法によって得られたセグメントタイヤの断面図である。
【符号の説明】
A‥‥シ−ト状未加硫ゴム、
B‥‥インジェクションによる未加硫ゴム、
C‥‥プレ−ト、
1 、12 、13 ‥‥モ−ルド、
0 ‥‥モ−ルドにて形成されるキャビティ、
2‥‥中子、
3‥‥注入口、
10‥‥セグメントタイヤ、
11‥‥トレッド部、
12‥‥側部、
13‥‥底部、
14‥‥中空部、
15‥‥ストッパ−。

Claims (1)

  1. セグメントタイヤの外観形状を構成するキャビティを備えたモ−ルドを用い、トレッド部を構成するキャビティに耐カット性、耐摩耗性を発現する未加硫ゴムシ−トをキャビティ内にセットし、次いでセグメントの中空空間部及びストッパ−部を形成する中子を挿入し、更にセグメントタイヤの底部に埋設されるプレ−トをキャビティの所定位置にセットし、次いでキャビティ内に低ロス性状を発現する溶融状未加硫ゴムをインジェクションにより注入し、加圧下にこれら未加硫ゴムを加硫することを特徴とするセグメントタイヤの製法。
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