JP3877431B2 - 鼻フィルター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、花粉や粉塵の吸引を防止するための鼻孔挿入型の鼻フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から使用されている花粉や粉塵対策として最も一般的なマスクは、食事の時には外さなくてはならない、蒸れて暑い、呼吸や会話がし辛い、見た目が見苦しい等の問題がある。
【0003】
このようなマスクの問題を解決すべく種々の提案がなされており、実開平6−66711号公報の局部鼻用マスク、特開平9−56838号公報の鼻栓タイプ、実開平1−107359号公報の鼻フィルタータイプの3タイプに大別される。
【0004】
しかしながら、上記局部鼻用マスクは装着性や見た目が悪く、上記鼻栓タイプは呼吸がし辛い、上記鼻フィルタータイプは濾過性と強度の両立が難しい等、どのタイプでもまだ十分満足できるものではない。
【0005】
従って、本発明の目的は、簡単な構造で、優れた濾過性と強度を有する鼻フィルターを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは検討の結果、不織布により成形し、側壁部が緻密で、頂部近傍及びその近傍が粗な構造とすることによって、上記目的が達成し得ることを知見した。
【0007】
本発明は、不織布より成形された側壁部及び頂部を具備する鼻孔挿入式鼻フィルターであり、上記側壁部は保形性を有する程度に緻密で、且つ上記頂部及びその近傍が呼吸に支障がない程度に粗な構造を有しており、上記不織布を構成する繊維が開口部から頂部に向かって配向及び延伸されていることを特徴とする鼻フィルターを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の鼻フィルターについて、添付図面を参照して説明する。図1〜5は、本発明の鼻フィルターの実施形態をそれぞれ示すものであり、各図において、1,1′は鼻フィルター、1aは鼻フィルター頂部、1bは鼻フィルター側壁部、2は連結部、3は鼻装着用引っ掛け部、4は補強部材をそれぞれ示す。また、図1において、lは開口部から頂部までの長さをそれぞれ示す。
【0009】
図1の鼻フィルター1は、2本の鼻フィルターをその開口部端部にて針金、プラスチック等からなる連結部2により連結したものである。
【0010】
この鼻フィルター1は、不織布を図1のように釣り鐘状に成形することにより得られ、その頂部1a近傍が呼吸に支障がない程度に粗な構造をしており、また側壁部1bが保形性を有する程度に緻密な構造をしている。側壁部1bの構造は緻密で、開口部から頂部に向かって不織布を構成する繊維が配向及び延伸されているので鼻孔に挿入してもつぶれることなく、また、頂部近傍が粗な構造をしているので呼吸も楽である。本発明の鼻フィルター1の開口部から頂部までの長さ(l)は5〜40mmが好ましく、更に好ましくは10〜20mmである。
【0011】
この頂部1a近傍が呼吸に支障がない程度に粗な構造とするには、頂部1a近傍の不織布の坪量が5〜50g/m2 であることが好ましく、10〜40g/m2 であることが更に好ましい。また、不織布の密度が0.1〜0.35g/cm3 であることが好ましく、0.15〜0.3g/cm3 であることが更に好ましい。
【0012】
この側壁部1bが保形性を有する程度に緻密な構造とするには、側壁部1bの不織布の坪量が20〜200g/m2 であることが好ましく、40〜100g/m2 であることが更に好ましい。また、不織布の密度が0.1〜0.8g/cm3 であることが好ましく、0.2〜0.5g/cm3 であることが更に好ましい。
【0013】
別の実施形態の幅フィルターは、図2に示す1枚の不織布を単層または積層させて成形させ、両方の鼻孔に嵌挿される2本タイプである。
【0014】
本発明の鼻フィルターは、上述の2本タイプとは制限されず、上記鼻フィルター1を1本のみからなるタイプでも良い。また、図3の鼻フィルター1のように、その開口部端部に鼻装着用の引っ掛け部3が設けられたタイプも装着性が良好となる。
【0015】
更に、図4の鼻フィルター1は、別のフィルター1′を嵌挿し、2層構造としたものであり、補強とフィルター効果の向上を図ったものである。この鼻フィルター1とフィルター1′間に吸収性パルプ等の吸収体を挿入し、鼻汁等を吸収してもよい。また、この2層構造としたフィルターにおいても、上記したのと同様に、側壁部が保形性を有する程度に緻密であり、且つ頂部近傍が呼吸に支障がない程度に粗な構造をしていることが必要である。図5の鼻フィルター1は、その側壁部1bを別の不織布からなる補強部材4で補強し、強度を向上させたり、粗密の差をつけたものである。また、これら図1〜5に示す鼻フィルター1においては、フィルターに種々の徐放性薬剤を含浸して薬効を付与してもよい。
【0016】
本発明の鼻フィルターに保持される薬剤としては、特に限られるものではないが、好ましくは▲1▼吸入することによって鼻や喉等の呼吸器官の炎症を鎮静させたり、またいわゆるアロマテラピー効果として精神をリラックスや高揚させたりするもの、もしくは▲2▼鼻粘膜に付着することにより、鼻粘膜をコートし、鼻粘膜とアレルゲンや刺激物質、誘引物質との接触を阻害するようなもの、もしくは▲3▼付着することにより直接レセプターに作用して血管収縮等の生理活性を示すもの等が挙げられる。より具体的には▲1▼に該当する薬剤としては、カンフル、メントール、ペパーミント油、ユーカリ油、ニクズク油、テレビン油、ローズマリー油、ラベンダー油、杉胚油、ヒノキチオール等が、▲2▼に該当する薬剤としては、カラギーナン等の水溶性高分子、シリコン油、ビタミンA、ビタミンE等が、▲3▼に該当する薬剤としては、マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸クレマスチン、塩酸メチルエフェドリン、塩酸フェニルプロパノールアミン等が挙げられる。
【0017】
本発明の鼻フィルターの側壁部1bの圧縮強度は、好ましくは0.5N以上、更に好ましくは1N以上である。この圧縮強度は、鼻フィルター側壁部を長さ10mm(円筒形)に切り出し、縦方向に圧縮し、5mm圧縮させた時の値で示され、(株)オリエンテック製テンシロンRTM25、圧縮速度100mm/分で測定される。
【0018】
本発明の鼻フィルターは、不織布モールディング成形法によって得られる。この成形法を図6に示す。すなわち、未延伸繊維により形成された不織布5を凹型金型6と凸型金型7の間に挟み(図6(a))、例えば100〜200℃の熱をかけながら圧縮成形をする(図6(b))。このようにして本発明の鼻フィルター1が得られる(図6(c))。不織布シートを形成する繊維は圧縮変形により配向及び延伸されるために特に側壁部の強度が増加する。また、頂部近傍にかけて変形の度合いが大きくなるので、繊維間距離が拡がり粗な構造となる。
【0019】
上記不織布5の坪量は50〜250g/m2 が好ましい。厚みは0.5mm以下、好ましくは0.2〜0.4mmであることが好ましい。不織布の厚みが0.5mm以下でも目付が小さいと、成形時に目付が低下し目が粗くなり、強度が低下し、使用に耐えなくなる。このため、不織布の厚みは上記範囲の目付量と関連して決定する必要がある。
【0020】
本発明に用いられる不織布としては、通気度が高く、軽量で、柔軟性に富み、かつ適度の剛性を有する不織布が好ましく用いられる。また、不織布に対して圧縮成形加工する際、不織布の強度の点から、シートの伸度は100%以上であるのが好ましい。
【0021】
このような不織布は、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンやナイロン、ビニロン等の繊維形成性ポリマーを原料として公知の不織布製造法、例えばメルトブロー、スパンボンド法等によってを形成する。
【0022】
不織布を構成する単糸の繊度(d)は20d以下、好ましくは0.5〜15dの比較的細い繊維の使用が望ましい。
【0023】
また、不織布を構成する繊維にエレクトレット化繊維を混合することが望ましく、エレクトレット化した不織布を用いても望ましい。エレクトレット化繊維の材料は、PP、PET、PC、ポリスチレン、テフロンが好ましい。エレクトレット化繊維は、熱エレクトレット、光エレクトレット、磁気エレクトレット等により製造されることが好ましく、特にコロナ放電加工等によるエレクトロエレクトレットにより製造されることが好ましい。エレクトレット化不織布は、上記ポリマーのフィルムをエレクトレット化してから解繊した繊維を用いて製造されてもよく、また、メルトブロー法等により不織布に加工してからエレクトレット化してもよい。
【0024】
このエレクトレット化繊維及び不織布は、いつまでも帯電を保持できる性質を有していることから、花粉や粉塵等の捕集に優れており、本発明の鼻フィルターに用いることにより、マスク及びフィルター機能が良好な鼻フィルターを提供することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のような本発明の鼻フィルターにおいては、次のような効果を奏する。
(1)鼻毛を鼻孔側面に倒すことにより吸引による抵抗が減少し、呼吸が楽になる。
(2)フィルター径を鼻孔径よりもやや大きくすることにより、鼻孔が拡がり呼吸が楽になる。フィルター側壁部は緻密で繊維が配向及び延伸されているので強度があり、つぶれにくい。
(3)鼻孔内壁を緻密構造のフィルターで覆うことにより、直接アレルギー物質(花粉等)に触れることがない。
(4)フィルターに徐放性薬剤を含浸する場合には、鼻孔内壁に直接且つ長時間薬剤と接触できるので効率的な治療が可能。
(5)吸収性のある素材でフィルターを構成すれば、鼻汁を吸収し鼻汁による鼻孔の閉鎖を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の鼻フィルターの第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の鼻フィルターの第2の実施形態を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の鼻フィルターの第3の実施形態を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の鼻フィルターの第4の実施形態を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の鼻フィルターの第5の実施形態を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の鼻フィルターの成形方法を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,1′:鼻フィルター、1a:鼻フィルター頂部、1b:鼻フィルター側壁部、2:連結部、3:鼻装着用引っ掛け部、4:補強部材、5:不織布シート、6:凹型金型、7:凸型金型。

Claims (4)

  1. 不織布より成形された側壁部及び頂部を具備する鼻孔挿入式鼻フィルターであり、上記側壁部は保形性を有する程度に緻密で、且つ上記頂部及びその近傍が呼吸に支障がない程度に粗な構造を有しており、
    上記不織布を構成する繊維が開口部から頂部に向かって配向及び延伸されていることを特徴とする鼻フィルター。
  2. 上記鼻フィルター側壁部が上記不織布と別の不織布で補強されていることを特徴とする請求項1記載の鼻フィルター。
  3. 上記不織布を構成する繊維に、エレクトレット化繊維が混合されていることを特徴とする請求項1記載の鼻フィルター。
  4. 上記鼻フィルターに、薬剤が保持されていることを特徴とする請求項1記載の鼻フィルター。
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