JP3877376B2 - 一次防錆塗料組成物、その塗装方法、一次防錆塗膜および一次防錆塗料組成物セット - Google Patents

一次防錆塗料組成物、その塗装方法、一次防錆塗膜および一次防錆塗料組成物セット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一次防錆塗料組成物、その塗装方法、一次防錆塗膜および一次防錆塗料組成物セットに関し、さらに詳しくは、貯蔵・保管時に、結合剤系成分と顔料系成分とからなる二液型一次防錆塗料の一方の成分である、顔料等が含まれた成分に沈澱等が生じにくく、大型タンク輸送が可能で、しかも該一次防錆塗料組成物を塗布硬化してなる塗膜付き基材が溶接性に優れるような一次防錆塗料組成物、その塗装方法、一次防錆塗膜および一次防錆塗料組成物セットに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
従来より、結合剤含有成分と顔料含有成分とからなる二液型一次防錆塗料組成物の一方の成分である顔料含有成分(ペースト)には、比重の大きい亜鉛末を始め多量の無機顔料が配合されており、沈殿やケーキングを生じるとの問題点があった。このような問題点を改善するために、顔料含有成分には、合成シリカヒューム系、有機ベントナイト系、酸化ポリエチレン系、ポリアマイド系、ポリエーテル系などの沈降防止剤やブチラール樹脂が添加されていた。
【0003】
しかしながら無機系の合成シリカヒュームでは沈降防止効果が十分でなく、その他の有機系沈降防止剤では、沈降防止効果は認められるものの、このような成分を含有する塗料組成物からなる塗膜は、溶接時の熱により分解ガスを発生し、溶接性を損なうので使用量に限界があった。また、ブチラール樹脂も顔料の沈降防止性や顔料の分散性を著しく改善できるが、このブチラール樹脂を含有する一次防錆塗料組成物からなる塗膜では、溶接性が著しく損なわれ、今日、求められている溶接性に応えるには不十分である。
【0004】
ところで、一次防錆塗料は、通常、被塗物にライン塗装されるが、この一次防錆塗料は、通常、缶にパッキングして取扱われており、このライン塗装の際には、多数の塗料缶を開缶して、結合剤含有成分(主剤)と顔料含有成分(ペースト)とを混合しなければならず、また多量の廃缶処理費用も嵩む。このため、塗料成分の混合に要する工数、さらには廃缶処理に要する費用の削減が望まれており、大型タンク利用による輸送コストの削減などが検討されている。
【0005】
しかしながら、大型タンクで顔料含有成分(ペースト)を輸送しようとすると、タンク内の顔料含有成分のカサが大きいため顔料のケーキング、沈澱が著しく、再分散性も低く、大型タンク輸送の大きな障害となっていた。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、二液型一次防錆塗料における一方の成分である顔料含有成分での沈澱発生やケーキングが防止され、大型タンク輸送に好適であり、得られる塗膜が溶接性にも優れているような一次防錆塗料組成物を提供することを目的としている。
【0007】
本発明は、上記のような一次防錆塗料組成物からなる、溶接性に優れた一次防錆塗膜を提供することを目的としている。
本発明は、上記塗料組成物の塗装方法を提供することを目的としている。
【0008】
本発明は、沈澱発生やケーキングが防止され、大型タンク輸送に好適であり、各ユニットを混合して得られる塗料組成物からなる塗膜が溶接性にも優れているような一次防錆塗料組成物セットを提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】
本発明に係る一次防錆塗料組成物は、
(a)亜鉛末と硝化綿と有機溶剤とを含有する顔料含有成分と、
(b)ケイ酸エステル系結合剤を含有する結合剤含有成分(塗膜形成性成分)とからなることを特徴としている。
【0010】
本発明の好ましい態様においては、この一次防錆塗料組成物では、硝化綿が、顔料含有成分中に0.05〜2重量%の量で含まれていることが望ましい。
本発明に係る被塗物の一次防錆塗装方法は、
被塗物を一次防錆塗料にて塗装する際に、
該一次防錆塗料として、
(a)亜鉛末と硝化綿と有機溶剤とを含有する顔料含有成分と、
(b)ケイ酸エステル系結合剤を含有する結合剤含有成分とを混合して得られた一次防錆塗料組成物を用いることを特徴としている。
【0011】
本発明の塗装方法の好ましい態様においては、硝化綿が、顔料含有成分中に0.05〜2重量%の量で含有されていることが望ましい。
本発明に係る一次防錆塗膜は、上記の一次防錆塗料組成物から形成されている。
【0012】
このような一次防錆塗膜は、溶接性に優れている。
本発明に係る一次防錆塗料組成物セットは、
(a)亜鉛末と硝化綿と有機溶剤とを含有する顔料含有ユニットと、
(b)ケイ酸エステル系結合剤を含有する結合剤含有ユニットとの組み合わせからなっている。
【0013】
本発明によれば、二液型一次防錆塗料組成物の一方の成分である顔料含有成分には硝化綿が添加されており、この顔料含有成分では沈澱発生やケーキングが防止され、大型タンク輸送に好適であり、該塗料組成物を塗布硬化して得られる塗膜が溶接性にも優れているような二液型の一次防錆塗料組成物が提供される。
【0014】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係る一次防錆塗料組成物、その塗装方法、一次防錆塗膜および一次防錆塗料組成物セットについて具体的に説明する。
【0015】
[一次防錆塗料組成物]
本発明に係る一次防錆塗料組成物は、(a)亜鉛末と硝化綿と有機溶剤とを含有する顔料含有成分と、(b)ケイ酸エステル系結合剤を含有する結合剤含有成分(塗膜形成性成分)とからなっている。
【0016】
顔料含有成分
この顔料含有成分(a)に含まれる亜鉛末と硝化綿と有機溶剤のうちの亜鉛末について初めに説明する。
<亜鉛末>
この顔料含有成分に含まれる亜鉛末は、本発明の一次防錆塗料組成物からなる塗膜(一次防錆塗膜)において被塗物である鋼材等の防錆に寄与している。
【0017】
この亜鉛末は、蒸留亜鉛を製造する際に、亜鉛蒸気が凝縮器やプロロング中で直接凝固して生ずる粉状亜鉛であって、ブルーパウダーとも言い、亜鉛末表面は、酸化していることが多い。
【0018】
本発明においては、顔料含有成分には、この亜鉛末以外に、通常、塗料に配合されるような「他の顔料」が含まれていてもよい。
このような他の顔料としては、具体的には、例えば、バライト(重晶石)、沈降性硫酸バリウム、タルク、クレー、白亜、シリカ(ホワイトカーボン)、シリカホワイト、アルミナホワイト(水酸化アルミニウム)、チタンホワイト(酸化チタン)、カオリン、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、長石、酸化亜鉛(亜鉛華)、ルチルフラワー、イルメナイト、ケイ酸ジルコニウム等の体質顔料;
酸化チタン(チタンホワイト)、チタンイエロー、酸化ジルコン、塩基性硫酸鉛、酸化錫、カーボンブラック、黒鉛、弁柄(赤色酸化鉄)、マグネタイト(黒色酸化鉄)、ゲーサイト(黄色酸化鉄)、クロームグリーン、エメラルドグリーン、シアニングリーン、フタロシアニンブルー等の着色顔料;
等が挙げられる。
【0019】
このような顔料は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
上記亜鉛末は、防錆性と溶接性とのバランスをみて配合され顔料含有成分中に、通常、40〜90重量%、好ましくは50〜70重量%の量で含まれていることが望ましい。
【0020】
また、上記亜鉛末を含む上記顔料は、ディスパーやサンドグラインドミルなどの分散機で分散するのに適し、且つ沈降防止にも有利な粘度となるよう顔料含有成分中に、合計で、通常、55〜85重量%、好ましくは65〜75重量%の量で含まれていることが望ましい。
<硝化綿>
硝化綿は、顔料含有成分中にあって、亜鉛末等の顔料の沈殿防止性、ケーキング防止性を著しく高める働きを有しており、一次防錆塗料組成物の一度の大量輸送を可能としており、塗膜の溶接性にも悪影響を与えない。
【0021】
この硝化綿は、グルコピラノース環の有する3個の水酸基の一部または全部を硝酸エステル化して得られる。本発明で使用可能な硝化綿の硝酸エステル化の度合は特に限定されないが、市販品では、平均硝酸エステル化度が1程度のセルロイド原料用に市販されているものや、平均硝酸エステル化度が2程度のラッカー用に市販されているもの等が使用できる。本発明においてはこれらの硝化綿を1種または2種以上組み合わせて用いることができる。これらのうちでは、硝酸エステル化度2程度の硝化綿が、溶剤への溶解性や熱分解性に優れており、本発明では好適に使用される。なお、硝酸エステル化度が3に近い硝化綿は、爆薬としての取扱いが必要となり、安全性等の点から使用上の限界がある。
【0022】
硝化綿は、顔料含有成分(この「顔料含有成分」は、ペースト状であることが多いため、本明細書中では、「ペースト」とも言う。)中に、通常、0.05〜2重量%、好ましくは0.05〜1.5重量%となるような量で添加(含有)されるが、添加量の増加とともに顔料含有成分の粘度が低下し、塗膜の物性が低下することがあるため、顔料含有成分の粘度、沈降性成分の分散性、塗膜物性などを考慮して、さらに好適な量を適宜選定することが望ましい。
【0023】
例えば、硝化綿が、顔料含有成分(ペースト)中に0.05〜0.4重量%、好ましくは0.1〜0.3%の量で含まれていると、従来の沈降防止剤が配合された一次防錆塗料にそのまま適用しても効果的である。
【0024】
例えば、硝化綿が、顔料含有成分中に0.4〜0.75重量%の量で含まれていると、粘度低下のため沈殿を生じ易くなるが、沈殿物は軟かく再分散性は良好である。この粘度低下による沈殿を防止するには、顔料含有成分(ペースト)中の顔料の配合濃度を高めるか、吸油量の大きい顔料を併用するなど、顔料含有成分(ペースト)の粘度を上げるようにすれば良い。
【0025】
また例えば、硝化綿が、顔料含有成分中に0.75〜1.5重量%の量で含まれていると、粘度は低いが上澄みすら生じず極めて良好な沈降防止性能が得られる。なお、硝化綿が顔料含有成分中に1.5重量%を超える量で含まれていると、塗膜の物性が低下することがあり、2重量%以上ではその傾向が顕著となる。
【0026】
このような硝化綿は、顔料含有成分を調製する際には、そのまま用いてもよいが、後述するように溶剤に溶解して用いることが好ましい。
本発明においては、従来より沈降防止剤として使用されているもののうち、溶接性に悪影響の少ない合成シリカヒュームや有機ベントナイトなどがこの顔料含有成分中に合計で0.5〜3.0重量%、好ましくは1.0〜2.0重量%の量で含まれていることが好ましい。このような沈降防止剤を硝化綿と組み合わせて用いると、顔料含有成分中の亜鉛末等の沈降防止にいっそう効果的である。なお、酸化ポリエチレン、アマイド系、ポリエーテル系などの有機系沈降防止剤は本発明の目的に反しない範囲で少量含まれていてもよいが、本発明ではできるだけ併用しないほうが好ましい。
<有機溶剤>
有機溶剤としては、二液型有機珪素系塗料組成物中の各成分に対して不活性である限り、従来より公知のものを広く使用でき、炭化水素類、エーテル類(環状エーテル、鎖状エーテル)、エステル類、ケトン類、アルコール類等が挙げられる。
【0027】
このような有機溶媒として、具体的には、例えば、キシレン(キシロール)、トルエン、エチルベンゼン等の芳香族系、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環族系、オクタン、ヘプタン等の鎖状脂肪族系、その他ホワイトスピリット等の炭化水素類;
ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等の環状エーテル類;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル(セロソルブ)、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等の鎖状エーテル類;
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のカルボン酸アルキルエステル系(好ましくはアルキル基の炭素数1〜5程度)、酢酸ベンジル等のカルボン酸芳香族基含有アルキルエステル系(好ましくはアルキル基の炭素数1〜5程度)、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールエチルエーテルプロピオネート等の、多価アルコールのアルキルエーテルエステル系(好ましくはアルキル基の炭素数1〜5程度)等のエステル類;
メチルイソブチルケトン、エチルイソブチルケトン等のケトン類;
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール等のモノアルコール系(好ましくは炭素数1〜5程度)、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール系(好ましくは炭素数1〜5程度)等のアルコール類;
等が挙げられる。
【0028】
これらの有機溶剤のうちでは、炭化水素類、エステル類、ケトン類、アルコール類が好ましい。
本発明においては、これらの有機溶剤を1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0029】
このような有機溶剤は、顔料含有成分中に、合計で10〜45重量%、好ましくは12〜35重量%の量で含まれていることが望ましい。
<顔料含有成分の調製>
亜鉛末と硝化綿と有機溶剤とが含有された上記顔料含有成分(a)を調製するには、
例えば、▲1▼まずはじめに亜鉛末を除く顔料を、炭化水素類、アルコール類、エステル類、ケトン類、エーテル類(例:セロソルブ)などの上記した有機溶剤と混合・分散してスラリー化する。次いで、得られた「亜鉛末非含有顔料スラリー」を、高速ディスパー、サンドグラインドミル等の分散装置を用いて、該スラリー中に含まれている顔料をさらに微粒化分散[例:JIS K 5400 A 法での粒径が通常、20〜80μm、好ましくは30〜60μm]させる際に、硝化綿液を添加し混合し、次いで亜鉛末を添加し微粒化分散してもよい。
【0030】
▲2▼また、上記硝化綿液添加混合時に、亜鉛末を添加してもよい。
このように、亜鉛末以外の顔料、硝化綿液等が溶剤中に微粒化分散され、顔料含有成分調製の最終段階か、できるだけ最終に近い段階で、亜鉛末を添加し微粒化分散させることができる。これは、亜鉛末は比較的微粒化分散が容易なためである。
【0031】
なお、例えば、沈降防止剤(例:有機ベントナイト、合成シリカヒューム)等は、上記亜鉛末非含有顔料スラリー調製時、硝化綿液添加時、亜鉛末添加時の何れの時期に配合してもよいが、亜鉛末非含有顔料スラリー調整時が好ましい。
【0032】
このような顔料含有成分を調製する際には、硝化綿は、そのまま用いてもよいが、上記したような溶剤に溶解して1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%程度の硝化綿濃度の溶液にして用いることが好ましい。この際に好ましく用いられる溶剤としては、上記のうちで、エステル系、ケトン系、セロソルブ系、アルコール系の溶剤等が挙げられ、特にエステル系(例:酢酸エチル)が望ましい。硝化綿液の調製用の溶剤としては、これらの溶剤を主成分(主体)とする限り、上記溶剤と、これら以外の溶剤とを混合してなる混合溶剤であってもよい。
【0033】
本発明においては、上記のように各成分を分散・混合する際には従来より公知の機械を用いることができ、例えば、高速ディスパー、サンドグラインドミル、ペイントシェーカー等の他、スピードランミル、ペブルミルなどの分散装置を用いることができる。
【0034】
このようにして得られる顔料含有成分では、含まれている亜鉛末等の顔料が経時的に極めて沈降が生じにくく、沈降防止性に優れており、たとえ亜鉛末などの顔料成分等が沈降しても容易に再分散可能である。従って、このような顔料含有成分は、後述する結合剤含有成分と同様に、大型タンク輸送に適している。
【0035】
結合剤含有成分
結合剤含有成分(塗膜形成性成分)(b)には、ケイ酸エステル系結合剤が含有されているが、
このケイ酸エステル系結合剤は、下記式(b-1)で表される1種または2種以上のケイ酸エステル(モノマー)が2個以上、シロキサン結合(Si-O)にて結合してなる(共)重合体である。
【0036】
【化1】
Figure 0003877376
【0037】
式(b-1)中、R10,R11,R12,R13は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基)を示す。
本発明の好ましい態様においては、上記式(b-1)中、R10,R11,R12,R13が、全て同一であり、さらに好ましくは全て炭素数1〜4のアルキル基である。
【0038】
上記R10,R11,R12,R13としては、具体的には、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル等のアルキル基等が挙げられる。これらのうちでは、上記R10,R11,R12,R13は、何れも同一で、炭素数1〜4の上記アルキル基であることが望ましい。
【0039】
このようなケイ酸エステル(モノマー)として、具体的には、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、テトラベンジルオキシシラン等が挙げられ、
これらのうちでは、各アルキル基(各アルコキシ基のアルキル基も含む)の炭素数が1〜4の範囲にあるテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシランが好ましく用いられる。
【0040】
このようなケイ酸エステル(b-1)は、例えば、溶媒(例:イソプロピルアルコール)中で、水および酸触媒(例:HCl等)の存在下に加水分解し、シラノールを経て、脱水重縮合物であるケイ酸エステル系結合剤になる。
【0041】
本発明においては、このようなケイ酸エステル系結合剤は、通常、3〜20量体、好ましくは5〜10量体程度のものが好ましい。
なお、このようなケイ酸エステル系結合剤には、2〜3量体程度の低重合度のオリゴマーも含まれる。
【0042】
またこのようなケイ酸エステル系結合剤のシリカ(SiO2)分は、アルコキシ基がエトキシ基の場合、28〜45wt%、好ましくは40wt%程度である。
【0043】
このようなケイ酸エステル系結合剤として、上市されているものとしては、例えば、シリカ(SiO2)分が約28wt%のテトラエチルシリケート、シリカ分が約40wt%の初期縮合物である「エチルシリケート40」(日本コルコート製)、多摩化学製、ワッカーケミカル製、ユニオンカーバイド製、モンサント製等が挙げられる。
【0044】
このケイ酸エステル系結合剤は、本発明の二液型塗料組成物に用いるには、前もって、例えば、酸触媒(例:HCl等)の存在下に、アルコキシ基の40〜60%程度を加水分解してシラノール基(≡Si−OH)にしておくと硬化性、塗膜物性、貯蔵安定性のバランスがとれて好ましい。塗装後は残存するアルコキシ基は大気中の水分によって加水分解されシラノール基が増加し、シラノール基はシラノール基同士またはアルコキシ基との脱水、脱アルコール反応によってポリマー化が進行し、三次元網状構造のポリマーシロキサン硬化体が形成されるのであろうと考えられる。
【0045】
本発明においては、このような結合剤含有成分には、上記ケイ酸エステル系結合剤以外に、前述したような各種溶剤(例:イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール)、コロイダル・シリカ、硬化触媒(例:酸、金属塩化物など)等が含まれていてもよい。
【0046】
本発明に係る二液型塗料組成物においては、この結合剤含有成分(主剤)(b)は、該成分中のケイ酸エステル系結合剤含有量などにもより一概に決定されなが、通常、10〜80重量%、好ましくは20〜60重量%の量で、前記顔料含有成分(ペースト)は残部量で配合されることが好ましい(但し、顔料含有成分と結合剤含有成分との合計を100重量%とする。)。
【0047】
また、本発明においては、結合剤含有成分(b)中のケイ酸エステル系結合剤100重量部に対して、顔料含有成分(a)中の亜鉛末を含む顔料合計量が、通常、200〜500重量部、好ましくは300〜400重量部となるような量で結合剤含有成分と顔料含有成分とは混合して用いることが好ましい。
【0048】
なお、このように顔料含有成分と結合剤含有成分とを混合する際には、可搬式のエヤー駆動または電力駆動の撹拌機を用いることができる。
このような量で結合剤含有成分と顔料含有成分とを混合すると、得られる二液型塗料組成物を被塗物(例:ショットブラスト処理鋼板)の表面に塗布硬化してなる塗膜(一次防錆塗膜)は、従来の一次防錆塗膜と同様に、溶接性、含有亜鉛末の犠牲陽極作用による防錆性に優れる。
【0049】
なお、このような一次防錆塗料組成物は、例えば、1回当たり60〜150g/m2の量で、8〜25μm厚程度の乾燥薄厚となるように被塗物表面に塗布される。
【0050】
上記塗装方法としては、特に限定されず従来より公知の方法を採用でき、例えば、エアレススプレー、エアースプレー、刷毛塗り、ローラー塗りなど常法によればよい。
【0051】
塗布された塗料を乾燥・硬化させるには、常温あるいは加熱下に塗料中の溶剤を揮散させればよい。このように溶剤を揮散させると、先述のように大気中の水分によってケイ酸エステル系結合剤(例:エチルシリケート)の硬化が促進され顔料等は被塗物表面に固着されて一次防錆塗膜が形成される。
【0052】
なお、上記一次防錆塗料組成物の塗装に先立ち、ショットブラストやサンドブラスト等の処理によって黒皮や赤錆などを除去して塗装される。通常このブラスト処理と塗装とは連続的に行われる。
【0053】
このような一次防錆塗膜が形成される被塗物は、主に船舶や橋梁などの大型鋼構造物用鋼材であって、このような一次防錆塗膜は、建造工程の溶接、切断などに支障を与えることなく、建造期間中鋼材を錆から守ることを主目的としている。さらに建造終了後にエポキシ系、タールエポキシ系、塩化ゴム系、油性系、エポキシエステル系、アクリル系、ビニル系、無機ジンク系などの防食塗料を上塗りすることができ、本発明の一次防錆塗膜は、このような上塗塗膜との密着性に優れている。
【0054】
[一次防錆塗料組成物セット]
本発明に係る一次防錆塗料組成物セットは、(a)亜鉛末と硝化綿と有機溶剤とを含有する上記顔料含有成分からなる「顔料含有ユニット」(a)と、(b)ケイ酸エステル系結合剤を含有する上記結合剤含有成分からなる「結合剤含有ユニット」(b)との組み合わせからなっている。
【0055】
本発明では、一次防錆塗料組成物を、このような顔料含有ユニット(a)と、結合剤含有ユニット(b)との組み合わせからなる二液型一次防錆塗料組成物セットとして、保存、管理、供給し、使用時にこれらのユニットを前述したような量で混合して用いてもよい。このように各ユニットを保存、管理、供給する際には、各ユニットは、それぞれ(大型)タンク、ドラム缶、ペール缶、石油缶、プラスチック容器等のような各種材質・形状の容器に入れ、「顔料含有ユニット」、「結合剤含有ユニット」として取り扱うことができる。
【0056】
なお、両ユニットを使用時に混合して一次防錆塗料組成物として使用する限り、これらのユニットをそれぞれ別々に保存、管理、供給などしてもよい。
これらのユニット、特に顔料含有ユニットでは、該ユニットに含有される亜鉛末等の顔料が経時的に沈降しにくく、また仮に沈降したとしても攪拌すれば容易に再分散させることができる。従って、顔料含有ユニットは、上記したような大型タンクに充填して輸送・保管・供給等すれば、一度に大量輸送することで輸送コストの低減を図ることができ、また従来のように多数の塗料缶を開缶したり、廃缶を処分したりする手間を省くことができ、また大量の各ユニットを一度に混合すれば、顔料含有成分(ペースト)と結合剤含有成分(主剤)との混合回数も低減できる。
【0057】
【発明の効果】
本発明に係る一次防錆塗料組成物中に含有される硝化綿は低温で熱分解するので溶接性に悪影響がなく、且つ従来の亜鉛末入り一次防錆塗料組成物に比して亜鉛末などの顔料の沈降防止性が著しく向上している。
【0058】
このため結合剤含有成分(主剤)と顔料含有成分(ペースト)の混合作業性に優れており、塗装作業時に塗装機を用いてもそのスプレーチップが目詰まりを起こしにくく、塗装作業性にも優れている。
【0059】
本発明に係る一次防錆塗料組成物は、大型タンク(大型タンクローリー)で輸送しても輸送時に顔料含有成分(ペースト)にケーキング、沈殿がほとんど生ぜず、従って大型タンク輸送が可能であり、輸送コストの低減が可能である。このため、従来の一次防錆塗料の顔料含有成分のように、小型缶で少量ずつ輸送・保存し、使用時には多数の小型缶を缶切りして開缶する手間が省け、また廃缶処理などの費用も削減できるなど、省力化や作業コストの低減に有効である。
【0060】
さらに本発明を従来の一次防錆塗料組成物にそのまま適用すると、顔料含有成分(ペースト)の粘度が従来のものより低い[例えば、測定法:JIS K−5400 ストーマー粘度計法にて測定した粘度(KU値)が最大で30程度低下する。]。このため顔料が沈降し易くなることがあるが、再分散性は良好である。低粘度化による顔料の沈降を防ぐには溶剤の配合量を減らすか、吸油量の高い顔料を用いることができ、沈降防止性、再分散性ともに非常に良好なペーストとすることができる。
【0061】
本発明に係る一次防錆塗料組成物セットは、貯蔵・保管時に、二液型塗料の一方の成分である、顔料等が含まれた成分にケーキングや沈澱が生じにくく、大型タンク輸送が可能で、基材表面に一次防錆塗料組成物を塗布硬化してなる塗膜付き基材は溶接性に優れている。
【0062】
【実施例】
以下、本発明について実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はかかる実施例により何等制限されるものではない。
【0063】
なお、以下の実施例、比較例等において、「部」は「重量部」の意味である。また、表中の各成分量は、特に断らない限りいずれも「重量部」表示で示す。
【0064】
【実施例1】
[硝化綿液の調製]
旭化成工業(株)製の硝化綿(製品名 HIG 1/2)を酢酸エテルに溶解して硝化綿の10%液を調製した。
[顔料含有成分(ペースト)の調製]
表1に示す顔料(シリカ末10部、カリ長石17部、亜鉛華2部、弁柄2.5部、亜鉛末40部)のうちで亜鉛末を除く顔料、合成シリカヒューム1部、有機ベントナイト0.5部及び溶剤(キシロール10部、イソプロピルアルコール9.4部、イソブチルアルコール6.6部)を容器に仕込み、ガラスビーズを加えてペイントシェーカーで振盪して粒度が40μm(JIS K5400 A法)となるまで分散させた後、亜鉛末40部と硝化綿液1.0部を加え、さらに5分間振盪して顔料含有成分(ペースト)を調製した。
【0065】
この顔料含有成分(ペースト)の粘度(KU)は、84であった。
[結合剤含有成分(主剤)の調製]
エチルシリケート40(日本コルコート製,SiO2量:40%,7量体程度)300部、イソプロピルアルコール140部を反応容器に仕込み、撹拌しながら55℃に昇温し、35%塩酸0.5部と脱イオン水40.5部を30分かけて滴下した後、55〜60℃の温度で4時間保持した。次いで、この反応容器にイソプロピルアルコール369部とイソブチルアルコール150部を加えて放冷し、結合剤含有成分(主剤)を調製した。
【0066】
この顔料含有成分をトラック輸送試験したところ、上澄み率は27%であり、沈澱硬さはランク「3〜4」であり、再分散性は、ランク「3〜4」となった。また、上記顔料含有成分(ペースト)60部と、結合剤含有成分(主剤)40部(合計100部)とを混合し、得られた一次防錆塗料組成物からなる塗膜のバクロ防錆性を評価したところ6ヶ月となり、付着性は、5.8メガパスカルとなり、凝集破壊率は0%となり、溶接性(ピット発生数(個/50cm))は、3個/50cmとなった。
【0067】
併せて、ペーストの組成、粘度、沈殿の評価結果等を表1〜2に示す。
なお、評価方法などは、後述する。
【0068】
【実施例2〜7、比較例1】
実施例1において、顔料含有成分、一次防錆塗料組成物の配合組成を表1に示すように代えた以外は、実施例1と同様にした。
【0069】
結果を表1〜2に示す。
[沈殿の評価]
顔料含有成分(ペースト)の粘度(KU)を測定法:JIS K5400規定のストーマー粘度計法にて測定した後、該ペーストを内容量1リットルの円筒形のガラス容器に深さ12cmとなるように入れ、密封してトラック輸送テストを実施した。
【0070】
輸送途中でガラス容器の上下をひっくり返さぬよう厳重に管理して、広島→佐賀→滋賀→広島の順に、5日間かけて転送した後、次のとおり沈殿の状態を調べた。
【0071】
▲1▼上澄み層の比率
ガラス容器の外側より上澄み層の厚さを計り、ペーストの深さ12cmに占める割合を記録した。
【0072】
▲2▼沈殿の硬さ
直径8mm、長さ20cm、末端が球状のガラス棒をペーストにさし込み、以下のとおり評価した。
【0073】
5:ガラス棒の自重で容器の底に到達できる。
4:手で軽く押すと容器の底に到達できる。
3:手でやや強く押すと容器の底に到達できる。
【0074】
2:手で強く押さないと容器の底に到達できない。
1:手で強く押しても容器の底に到達できない。
▲3▼沈殿の再分散性
長さ20cmのステンレス製薬さじを用いてペーストを撹拌し、以下のとおり再分散性を評価した。
【0075】
5:沈殿に流動性があり、1分以内で容易に均等に分散できる。
4:薬さじで沈殿をかき上げると、角ばった感じのない沈殿塊が認められるが、2分以内で容易に均等に分散できる。
【0076】
3:薬さじで沈殿をかき上げると、角ばった感じのない沈殿塊が認められ、均等に分散するのに5分程度を要す。
2:薬さじで沈殿をかき上げると、角ばった沈殿塊が認められ、均等に分散するのは容易ではない。
【0077】
1:手撹拌による分散は困難である。
表1に示すとおり、硝化綿を添加することにより上澄み層の減少、沈殿の硬さ、沈殿の再分散性は著しく改善されるが、硝化綿の添加率0.5%前後(実施例3)でペーストの粘度の顕著な低下に伴い、本発明の効果が、やや低下する現象が見られるが、実施例4に示すとおり、顔料の増量による粘度の上昇によって本発明の効果を十分に引き出すことができる。実施例5、6、7に示すように硝化綿の添加率が0.75%よりも多い領域では粘度低下はあっても本発明の効果は顕著である。
[塗膜性能の評価]
次に顔料含有成分(ペースト)と結合剤含有成分(主剤)を混合して乾燥膜厚が15μmとなるように塗装し、バクロ防錆性、塗膜強度、溶接性を評価した。
【0078】
その結果を表2に示す。
評価方法および評価を併せて以下に示す。
▲1▼バクロ防錆性
エアースプレーにて乾燥膜厚が15μmとなるように、比較例、実施例1〜7の塗料を100×300mmのサンドブラスト板に塗装し、7日間乾燥、硬化させて、広島県大竹市の海岸地域に設置したバクロ台に南面45°に固定して点錆が発生するまでの月数を調べた。
【0079】
実施例5、6、7で防錆性低下の傾向が認められたが、実用的な防錆性を示した。
▲2▼塗膜強度
70×150×3.2mm厚のショットブラスト処理した軟鋼板を用いてバクロ防錆性の試験片と同様に、乾燥膜厚が15μmとなるように比較例1、実施例1〜7の各一次防錆塗料組成物を塗装して作成した試験片に、塗膜強度の大きい塗料としてエポキシ樹脂塗料(中国塗料 製、製品名:エピコンT−500)を乾燥膜厚が100μmとなるようエアースプレー塗装し、25℃で7日間硬化させた。この試験片について、(イ)2mm間隔のゴバン目25個によるテープ剥離試験による塗膜残存率の評価と、(ロ)スペシメンを塗膜に接着し、引張り試験機(機種:アドヒロプルゲージ)により垂直に引張り、破断強度(単位:メガパスカル)と破断の状況(一次防錆塗膜の凝集破壊の状況)の評価を行った。
【0080】
硝化綿をペースト中に1.5%添加した実施例7でゴバン目テープ剥離試験での塗膜残存率の低下、垂直引張試験で一次防錆塗膜内の凝集破壊の傾向が見られた以外は、良好な塗膜強度を示した。
【0081】
▲3▼溶接性
比較例1、実施例1〜7の一次防錆塗料組成物について、図1に示すように、100×500×12mm厚の下板(10)と、50×500×12mm厚の立板(20)とをT字型に組み合わせて水平隅肉溶接を実施した。
【0082】
なお、一次防錆塗料組成物の塗装、乾燥はバクロ防錆性試験片の場合と同様の方法でサンドブラスト処理材に乾燥膜厚が15μmとなるよう実施した。
また下板(10)は、立板(20)に接する上面(60)のみに塗装し、立板(20)では、下板に接する端面(50)には塗装せず、両サイド(30、40)にのみ塗装した。また、立板の下側端面(50)は機械加工により平滑に処理して、下板とのギャップ(すき間)が極小となるよう配慮した。
【0083】
上記の水平隅肉溶接の様子を図1に、その他の溶接試験条件を表3にそれぞれ示す。
比較例1に比べて実施例7では、ややピットの発生数の増加の傾向が認められたが実施例1〜6では比較例1と同等の溶接性を示した。これは硝化綿が低温で熱分解するため、溶接性への影響が小さいためと考えられる。
【0084】
【表1】
Figure 0003877376
【0085】
【表2】
Figure 0003877376
【0086】
【表3】
Figure 0003877376

【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は溶接試験片である。

Claims (5)

  1. (a)亜鉛末と硝化綿と有機溶剤とを含有する顔料含有成分と、(b)ケイ酸エステル系結合剤を含有する結合剤含有成分とからなることを特徴とする一次防錆塗料組成物。
  2. 硝化綿が、顔料含有成分中に0.05〜2重量%の量で含まれていることを特徴とする請求項1に記載の一次防錆塗料組成物。
  3. 被塗物を一次防錆塗料にて塗装する際に、該一次防錆塗料として、(a)亜鉛末と硝化綿
    と有機溶剤とを含有する顔料含有成分と、(b)ケイ酸エステル系結合剤を含有する結合剤
    含有成分とを混合して得られた一次防錆塗料組成物を用いることを特徴とする被塗物の一次防錆塗装方法。
  4. 硝化綿が、顔料含有成分中に0.05〜2重量%の量で含有されていることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. (a)亜鉛末と硝化綿と有機溶剤とを含有する顔料含有ユニットと、(b)ケイ酸エステル系結合剤を含有する結合剤含有ユニットとの組み合わせからなる一次防錆塗料組成物セット。
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