JP3876635B2 - ぬれ張力試験用着色混合液用色素 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ぬれ張力の測定に用いるぬれ張力試験用混合液に着色させるために用いるぬれ張力試験用着色混合液用色素及び、当該色素を溶解させたぬれ張力試験用着色混合液、及び該着色混合液からなるキットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ぬれ張力は、プラスチックフィルムがインキ、コーティング剤、接着剤などを保持する能力を示す一つの尺度である。ぬれ張力の試験方法は、日本工業規格 JIS K 6768の「ポリエチレン及びポリプロピレンフィルムのぬれ試験方法」で規定されていたが、1999年に、国際規格に整合させるために国際標準化機構 ISO 8296:1987を基礎にして大幅に改正された(JIS K 6768:1999)。即ち、従来のJIS K 6768では、ホルムアミドとエチレングリコールモノエチルエーテルの2種類の試薬で作製された、表面張力が30.0〜56.0mN/mの範囲の混合液からなる標準液を用いる方法で、ポリエチレン及びポリプロピレンフィルムに対するぬれ張力試験方法に限られていたが、改正では、メタノールと水の組合せによる、表面張力が22.6〜27.3mN/mの範囲の混合液、及びホルムアミドと水の組合せによる、表面張力が58.0〜73.0mN/mの範囲の混合液が追加され、プラスチックフィルム及びシート全般に適用できる(22.6〜73.0mN/m)試験方法に拡張された。
【0003】
ぬれ張力の原理は、JIS K 6768:1999によれば、「プラスチックフィルム表面をぬらすまで、段階的に増加する表面張力をもつ一連の混合液をフィルム表面に滴下する。試験表面のぬれ張力は、この混合液の表面張力で近似できる。」とされている。
【0004】
JIS K 6768:1999に規定された、ぬれ張力の具体的な試験方法は以下の通りである。即ち、ぬれ張力が順を追って異なる試験用混合液を、プラスチックフィルム試験片の表面に滴下、塗布し、2秒経過した時点での、液膜の中央部の状態でぬれを判定し、試験片の表面を正確に2秒間でぬらすことができると判定された混合液の表面張力の数値を、試験片のぬれ張力とする。
【0005】
このぬれ張力試験に於いては、塗布する試験用混合液の量(試験片に塗布された液膜の厚さ)は、試験の正確さに大きく影響を及ぼし、試験片の表面に塗布する際、塗布液量の過不足があると測定誤差を生じるので、塗布液量は適正でなければならない。しかしながら、試験用混合液自体は無色であるため、これをこのまま用いた場合、塗布液量が適正であるかどうかを目視で判断するのが難しい。そのため、改正前のJIS K 6768では、試験用混合液に、着色度の高い染料であるビクトリア・ピュア・ブル−BOを0.03%以下の濃度で加えて着色したものをぬれ張力標準液として用いることが規定されていたが、JIS K 6768:1999では、ぬれ張力試験用混合液の組成についてのみ規定され、色素が規定されていない。
【0006】
そこで、改正で追加されたメタノール及び水と、ホルムアミド及びこれらの混合液に、従来から用いていた色素(ビクトリア・ピュア・ブルーBO)を溶解したところ、幾つかの問題が生じた。即ち、従来の色素は特に水に対する溶解性が悪く、水を配合した混合液の表面張力が著しく低くなり、目的のぬれ張力を有する試験用混合液の調製が極めて困難であり、また、混合液の表面張力が経時的に変化してしまうため、ぬれ張力の測定値が一定しない等の問題がそれである。
【0007】
更に、改正前のJIS K 6768に規定された方法に於いても、色素を溶解したぬれ張力標準液は、保存条件によっては混合液が褪色し易いという問題が生じていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した如き状況に鑑みなされたもので、改正されたJIS K 6768:1999に規定されたぬれ張力試験用混合液全てに溶解性を有し、それ自体界面活性作用を持たない、ぬれ張力試験用着色混合液用色素並びに当該色素を含有するぬれ張力試験用着色混合液を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、「アントラキノン系酸性色素、食用緑色3号( Fast Green FCF )又は食用青色1号( Brilliant Blue FCF )から選択される、ぬれ張力試験用着色混合液用色素。」の発明である。
【0010】
また、本発明は、「アントラキノン系酸性色素、食用緑色3号( Fast Green FCF )又は食用青色1号( Brilliant Blue FCF )から選択される色素と、水、エチレングリコールモノエチルエーテル、ホルムアミド及びメタノールから選ばれた1種又は2〜4種の混合液との溶液からなる、表面張力の経時安定性を有するぬれ張力試験用着色混合液。」の発明である。
【0011】
更に、本発明は、「アントラキノン系酸性色素、食用緑色3号( Fast Green FCF )又は食用青色1号( Brilliant Blue FCF )から選択される色素と、水、エチレングリコールモノエチルエーテル、ホルムアミド及びメタノールから選ばれた1種又は2〜4種の混合液との溶液であって、互いにそのぬれ張力が異なる複数種の溶液からなる、表面張力の経時安定性を有するぬれ張力試験用着色混合液キット。」の発明である。
【0012】
更にまた、本発明は「C.I.Acid Blue 27、C.I.Acid Blue 43、食用緑色3号(Fast Green FCF)又は食用青色1号(Brilliant Blue FCF)から選ばれる色素と、水、エチレングリコールモノエチルエーテル、ホルムアミド及びメタノールから選ばれた1種又は2〜4種の混合液との溶液であって、ぬれ張力が約22mN/m〜約73mN/mの範囲内の互いに異なる数値を示す、複数個の溶液からなる、表面張力の経時安定性を有するぬれ張力試験用着色混合液キット。」の発明である。
【0013】
即ち、本発明者らは、改正JIS K 6768:1999で用いられるぬれ張力試験用混合液に添加するのに適した色素を求めて鋭意検討を行った結果、特定の性質を有する色素がこの目的に適していることを見出し、本発明を完成させるに到った。
【0014】
本発明に係るぬれ張力試験用着色混合液用色素としては、改正JIS K 6768:1999に於いてぬれ張力の測定に用いられる水、エチレングリコールモノエチルエーテル、ホルムアミド、メタノール及びこれらの混合液に、必要濃度を溶解し得るという溶解性を有するものであり、具体的には上記混合液に実用上十分な溶解度、具体的には0.01w/vol%以上の溶解度を持つものが挙げられる。
【0015】
また、当該色素は、色素自体界面活性作用を実質的に有さないものが好ましく、また上記溶媒から選ばれた1種又は2〜4種の混合液に溶解した際に、当該混合液の表面張力が少なくとも1〜3ヶ月は殆ど変化しないという経時安定性を有する色素からなるものが好ましい。更に、使用し易さ等の面を考慮すると、色素自体は少なくとも1〜3ヶ月保存しても色が変化せず(色の経時安定性を有する。)、且つ上記混合液に溶解した溶液状態で保存してもやはり1〜3ヶ月は色の変化が殆ど見られないものが好ましい。
更にまた、青色系のものがぬれ張力の測定を行いやすく好ましい。
【0016】
上記の各要件を満たす色素としては、例えばアントラキノン系酸性色素又はトリフェニルメタン系色素が挙げられる。
【0017】
アントラキノン系色素の具体例としては、例えば下記構造式で表されるC.I.Acid Blue 27、
【0018】
【化1】
Figure 0003876635
【0019】
又は下記構造式で示されるC.I.Acid Blue 43等が挙げられる。
【0020】
【化2】
Figure 0003876635
【0021】
トリフェニルメタン色素の具体例としては、例えば青色系食用色素、具体的には例えば下記構造式で示される食用緑色3号(Fast Green FCF)、
【0022】
【化3】
Figure 0003876635
【0023】
又は下記構造式で示される食用青色1号(Brilliant Blue FCF)等が挙げられる。
【0024】
【化4】
Figure 0003876635
【0025】
本発明に係るぬれ張力試験用着色混合液は、JIS K 6768:1999に規定された、水、エチレングリコールモノエチルエーテル、ホルムアミド及びメタノールから選ばれた1種又は2〜4種の混合液(ぬれ張力試験用混合液:表1)に、本発明に係るぬれ張力試験用着色混合液用色素が所定濃度溶解されて、当該混合液が着色した溶液である。その溶解方法等は特に規定されるものではない。
【0026】
【表1】
Figure 0003876635
Figure 0003876635
【0027】
ぬれ張力試験用着色混合液用色素の、ぬれ張力試験用着色混合液中の濃度としては、当該色素を該混合液に溶解させたぬれ張力試験用着色混合液が、その塗布量の過不足状態がわかりやすい程度着色していればよい。通常0.01〜1.10w/vol%、好ましくは0.01〜0.05w/vol%であり、JIS K 6768には使用する染料の濃度を0.03w/vol%と規定していたことを考慮すれば、より好ましくは0.03w/vol%である。
【0028】
本発明に係るぬれ張力試験用着色混合液キットは、上記のぬれ張力試験用混合液に、本発明に係るぬれ張力試験用着色混合液用色素を溶解させた溶液からなるものであって、互いにそのぬれ張力が異なる複数種の溶液から構成される。JIS K 6768:1999には36種のぬれ張力試験用混合液が規定されているが、当該キットは、この36種全てのぬれ張力試験用混合液の着色混合液から構成されるものであっても良いし、測定しようとするぬれ張力及び/又はその近辺のぬれ張力を有する1〜36種のぬれ張力試験用混合液の着色混合液で構成されるものであっても良い。また、これら溶液は、少なくとも1〜3ヶ月の、表面張力の経時安定性を有するものである。
【0029】
本発明に係るぬれ張力試験用着色混合液キットの具体的な実施態様としては、ぬれ張力試験用混合液に、C.I.Acid Blue 27、C.I.Acid Blue 43、食用緑色3号(Fast Green FCF)又は食用青色1号(Brilliant Blue FCF)等の、本発明に係るぬれ張力試験用着色混合液用色素を溶解させたぬれ張力試験用着色混合液からなるものであって、ぬれ張力が、約22mN/m〜約73mN/mの範囲内の互いに異なる数値を示す複数種の溶液から構成されるものである。JIS K 6768:1999には約22mN/m〜約73mN/mの範囲内で36種のぬれ張力試験用混合液が規定されているが、当該キットは、この36種全てのぬれ張力試験用混合液の着色混合液から構成されるものであっても良いし、測定しようとするぬれ張力及び/又はその近辺のぬれ張力を有する1〜36種のぬれ張力試験用混合液の着色混合液で構成されるものであっても良い。また、これら溶液は、少なくとも1〜3ヶ月の、表面張力の経時安定性を有するものである。
【0030】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0031】
【実施例】
実施例1
(1)ぬれ張力試験用着色混合液の調製
JIS K 6768:1999(「プラスチック−フィルム及びシート−ぬれ張力試験方法」、平成11年10月31日発行、1刷、(財)日本規格協会発行)に従い、表1に記載した通りの9種のぬれ張力試験用混合液に、C.I.Acid Blue 27を夫々0.03 (w/vol)%となるように溶解したものを用意し、ぬれ張力試験用着色混合液とした。
尚、ぬれ張力試験用混合液に用いる溶媒は、JIS K 6869:1999に規定されている規格のものを用いた。
(2)表面張力の測定
(1)で調製したぬれ張力試験用着色混合液を褐色瓶に入れ、夫々室温又は37℃で、1ヶ月〜3ヶ月保存した。
スタート時、1ヶ月保存時、3ヶ月保存時のぬれ張力試験用着色混合液の表面張力を、Du-Nouy表面張力計(協和界面化学(株)製、CBVP-Z型、設定温度23±0.2℃)を用いて測定した。
【0032】
(3)結果
結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
Figure 0003876635
Figure 0003876635
【0034】
表2の結果から明らかな如く、ぬれ張力試験用混合液に本発明に係る色素であるC.I.Acid Blue 27を溶解したぬれ張力試験用着色混合液は、試験した全ての混合液について(JIS K 6768:1999で追加されたぬれ張力試験用混合液:22.6, 27.3, 58.0, 63.0, 70.0, 73.0mN/m、及び従来から規定されていたぬれ張力試験用混合液:30.0, 31.0 37.0mN/mの両方に於いて)、室温保存、37℃保存の何れに於いても、1ヶ月から3ヶ月保存しても表面張力が殆ど変化せず、良好な経日安定性が見られた。
また、C.I.Acid Blue 27は、用いたぬれ張力試験用混合液の何れに対しても溶解性が良好で、当該色素を溶解したぬれ張力試験用着色混合液は、長期保存による溶液の褪色も殆ど見られなかった。
【0035】
実施例2
C.I.Acid Blue 27の代わりにC.I.Acid Blue 43を用いる以外は実施例と同様の方法でぬれ張力試験用着色混合液を調製し、実施例1と同様の方法でその表面張力を測定した。
結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
Figure 0003876635
Figure 0003876635
【0037】
表3の結果から明らかな如く、C.I.Acid Blue 43を溶解したぬれ張力試験用着色混合液も、試験した全てのぬれ張力試験用混合液について、室温保存、37℃保存の何れに於いても、1ヶ月から3ヶ月保存しても表面張力が殆ど変化せず、良好な経日安定性が見られた。
また、C.I.Acid Blue 43は、用いたぬれ張力試験用混合液の何れに対しても溶解性が良好で、当該色素を溶解したぬれ張力試験用着色混合液は、長期保存による溶液の褪色も殆ど見られなかった。
【0038】
実施例3
C.I.Acid Blue 27の代わりに食用緑色3号を用いる以外は実施例と同様の方法でぬれ張力試験用着色混合液を調製し、実施例1と同様の方法でその表面張力を測定した。
結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
Figure 0003876635
Figure 0003876635
【0040】
表4の結果より明らかな如く、食用緑色3号(Fast Green FCF)を溶解したぬれ張力試験用着色混合液も、室温保存、37℃保存の何れに於いても、1ヶ月から3ヶ月保存しても表面張力が殆ど変化せず、良好な経日安定性が見られた。
また、食用緑色3号(Fast Green FCF)は、用いたぬれ張力試験用混合液の何れに対しても溶解性が良好で、当該色素を溶解したぬれ張力試験用着色混合液は、長期保存による溶液の褪色も殆ど見られなかった。
【0041】
実施例4
C.I.Acid Blue 27の代わりに食用青色1号を用いる以外は実施例と同様の方法でぬれ張力試験用着色混合液を調製し、実施例1と同様の方法でその表面張力を測定した。
結果を表5に示す。
【0042】
【表5】
Figure 0003876635
Figure 0003876635
【0043】
表5の結果から明らかな如く、食用青色1号(Brilliant Blue FCF)を溶解したぬれ張力試験用着色混合液も、室温保存、37℃保存の何れに於いても、1ヶ月から3ヶ月保存しても表面張力が殆ど変化せず、良好な経日安定性が見られた。
また、食用青色1号(Brilliant Blue FCF)は、用いたぬれ張力試験用混合液の何れに対しても溶解性が良好で、当該色素を溶解したぬれ張力試験用着色混合液は、長期保存による溶液の褪色も見られなかった。
【0044】
比較例1
(1)ぬれ張力試験用着色混合液の調製
JIS K 6768:1999(「プラスチック−フィルム及びシート−ぬれ張力試験方法」、平成11年10月31日発行、1刷、(財)日本規格協会発行)に従い、表5に記載した通りの5種のぬれ張力試験用混合液に、ビクトリア・ピュア・ブルーBOを夫々0.03 (w/vol)%となるように溶解したものを用意し、ぬれ張力試験用着色混合液とした。
(2)表面張力の測定
(1)で調製したぬれ張力試験用着色混合液の表面張力を、Du-Nouy表面張力計(協和界面化学(株)製、CBVP-Z型、設定温度23±0.2℃)を用いて測定した。
【0045】
(3)結果
結果を表6に示す。
【0046】
Figure 0003876635
Figure 0003876635
【0047】
表6の結果から明らかな如く、JIS 6768:1999で追加されたぬれ張力試験用着色混合液(ぬれ張力:22.6, 58.0, 63.0, 73.0 mN/m)に、従来用いられていた色素であるビクトリア・ピュア・ブルーを溶解させた場合、溶液の表面張力が低下してしまうことが判る。更に、表面張力の測定中にも、測定値の経時変化が起こってしまった。また、従来から(JIS K 6768)規定されているぬれ張力30.0, 37.0mN/mのぬれ張力測定溶液(エチレングリコールモノメチルエーテル)にビクトリア・ピュア・ブルーを溶解させると、溶液の表面張力が理論値と一致しなくなってしまうこと、言い換えれば、ビクトリア・ピュア・ブルーBOは、ぬれ張力試験用着色混合液用色素としては好ましいものではないことが判る。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたことから明らかな如く、本発明は、改正JIS K 6768に規定されたぬれ張力試験用混合液に対する溶解性を有するぬれ張力試験用着色混合液用色素、及び該色素を用いたぬれ張力試験用着色混合液からなるぬれ張力試験用キットを提供するものであり、本発明に係るぬれ張力試験用着色混合液用色素をもちいたぬれ張力試験用着色混合液を用いれば、改正JIS K 6768の規定によるぬれ張力の測定を正確に、且つより簡便に行うことができるという効果を奏する。

Claims (5)

  1. アントラキノン系酸性色素、食用緑色3号( Fast Green FCF )又は食用青色1号( Brilliant Blue FCF )から選択される、ぬれ張力試験用着色混合液用色素。
  2. アントラキノン系酸性色素がC.I.Acid Blue 27及び/又はC.I.Acid Blue 43である、請求項1に記載の色素。
  3. アントラキノン系酸性色素、食用緑色3号( Fast Green FCF )又は食用青色1号( Brilliant Blue FCF )から選択される色素と、水、エチレングリコールモノエチルエーテル、ホルムアミド及びメタノールから選ばれた1種又は2〜4種の混合液との溶液からなる、表面張力の経時安定性を有するぬれ張力試験用着色混合液。
  4. アントラキノン系酸性色素、食用緑色3号( Fast Green FCF )又は食用青色1号( Brilliant Blue FCF )から選択される色素と、水、エチレングリコールモノエチルエーテル、ホルムアミド及びメタノールから選ばれた1種又は2〜4種の混合液との溶液であって、互いにそのぬれ張力が異なる複数種の溶液からなる、表面張力の経時安定性を有するぬれ張力試験用着色混合液キット。
  5. C.I.Acid Blue 27、C.I.Acid Blue 43、食用緑色3号(Fast Green FCF)又は食用青色1号(Brilliant Blue FCF)から選ばれる色素と、水、エチレングリコールモノエチルエーテル、ホルムアミド及びメタノールから選ばれた1種又は2〜4種の混合液との溶液であって、ぬれ張力が約22mN/m〜約73mN/mの範囲内の互いに異なる数値を示す、複数個の溶液からなる、表面張力の経時安定性を有するぬれ張力試験用着色混合液キット。
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