JP3876566B2 - 光ファイバの被覆除去装置及び被覆除去方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの被覆層を除去する被覆除去装置及び被覆除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ1は、例えば図8に示すように、コア1aとクラッド1bとのガラス繊維からなるファイバ素線1cと、その外側にファイバ素線1cの外側にシリコン層又は紫外線硬化型樹脂層からなる1次の被覆層1dと、ナイロン層からなる2次の被覆層1eとを有した構造となっている。このような構造を有する光ファイバ1をコネクタ(以下、フェルールという)等に嵌挿する場合、被覆層1d,1eを除去して、ファイバ素線1cを露出させる必要があるので、被覆除去装置によって被覆層1d,1eを除去している。
尚、光ファイバ1は、コアとクラッドとのガラス繊維からなるファイバ素線と、紫外線硬化型樹脂層からなる被覆層のみとを有する構成のものもある。
【0003】
図9は、例えば特開昭61−219005号公報に示された従来の光ファイバの被覆除去装置の構成を示す平面図であり、図10は図9の縦断面図である。図9,図10において、光ファイバ1を被覆除去装置2に装着して光ファイバ1の上方より光ファイバ1に対して垂直に被覆除去刃3を降ろし、そのエッジ部3aを被覆層1d,1eにくい込ませた後、被覆層1d,1eの全周に切り込みを入れるため、被覆除去装置2及び被覆除去刃3を光ファイバ1の周りに回転させ、被覆除去装置2を光ファイバ1の軸線方向に、光ファイバ1から離れるように引っ張ることにより、被覆層1d,1eが除去されている。この際、被覆除去刃3のエッジ部3aがファイバ素線1cに接触しないように、被覆層1d,1eへの被覆除去刃の切り込み量が事前に設定されている。
【0004】
また、例えば特開平8−171021号公報に示されているように、被覆層1d,1eを除去する際、加熱部を被覆層1d,1eにあて、被覆層の材料が有するガラス転移点近傍まで加熱させることにより、ファイバ素線1cから被覆層1d,1eを除去しやすくする方法も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような光ファイバの被覆除去装置では、図11に示すように、加熱部4が光ファイバ1に当接したときの光ファイバ1の軸線と、被覆除去刃3が被覆層1d,1eに切り込まれたときの光ファイバ1の軸線との間の偏倚aがあるため、あるいは被覆層1d,1eそのものの厚みの不均一により、被覆除去刃3の被覆層1d,1eへの切り込み深さに差を生ずるため、被覆層1d,1eを除去する場合、被覆除去刃3にかかるファイバ素線1cと被覆層1dとの摩擦抵抗、あるいは被覆層1d,1e間の摩擦抵抗の違いが原因でおこる光ファイバ1の揺動が発生したとき、光ファイバ1のファイバ素線1cと被覆除去刃3とが接触し、ファイバ素線1cへの損傷が発生しやすくなる、あるいはファイバ素線1cが折れやすくなるという問題点があった。
【0006】
また、図12に示すように、被覆除去刃3の光ファイバの被覆層1d,1eへの当接面が、光ファイバ1の軸線に対して垂直である場合、被覆層1d,1eに対して押し切りのような状態で所定の深さまで被覆除去刃先3が入ることになる。したがって、被覆除去刃3が摩耗したり欠損した場合、被覆層1d,1eに所定の切り込み深さbが得られないため、切り込み端部の被覆層1d,1eが完全に分離できずに被覆を引き伸ばすので、該端部にささくれが発生し、後工程のフェルールへの挿入に支障が発生するという問題点があった。
【0007】
また、複数の被覆除去刃3を用いて被覆層1d,1eに切り込みを入れる場合、各々の被覆除去刃3の摩耗等による切れ味の違いのため、各々の被覆除去刃3に発生する切削抵抗が異なる。このため、被覆層1d,1eへの切り込み量が不均一になり、また被覆除去刃3が被覆層に深く入り過ぎたときには、ファイバ素線1cへの損傷が発生しやすくなるという問題点があった。
【0008】
また、被覆層1d,1eを一度に除去した場合、十分に1次被覆層1dを加熱することができないので、1次の被覆層1dとファイバ素線1cとの間の摩擦抵抗を低下させることができない。このため、1次の被覆層1dの除去残がファイバ素線1cに残留し、この除去残を除去するときに被覆除去刃3でファイバ素線1cを損傷させてしまうという問題点があった。
【0009】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、被覆除去刃が光ファイバの被覆層に切り込まれたときの光ファイバの軸線と、本来の光ファイバの軸線との間に偏倚が発生した場合でも、あるいは被覆層そのものの厚みの不均一により、被覆除去刃の被覆層への切り込み深さに差を生ずる場合でも、ファイバ素線が被覆除去刃によって損傷すること、あるいはファイバ素線が折れやすくなることを抑制できる光ファイバの被覆除去装置及び被覆除去方法を得るものである。
【0010】
また、第2の目的は、被覆除去刃が摩耗したり欠損した場合に、被覆除去刃を光ファイバの被覆層へ切り込んで該被覆層を除去するとき、該被覆層の切り込み端部にささくれが発生することを抑制できる光ファイバの被覆除去装置及び被覆除去方法を得るものである。
【0011】
また、第3の目的は、複数の被覆除去刃を用いて光ファイバの被覆層に切り込みを入れる場合、被覆除去刃の該被覆層への過度の切り込みによるファイバ素線の損傷の発生を抑制できる光ファイバの被覆除去装置を得るものである。
【0012】
また、第4の目的は、光ファイバを加熱した場合に、被覆除去刃を光ファイバの被覆層へ切り込んで該被覆層を除去するとき、該被覆層の除去残がファイバ素線に残留することを防止し、この除去残を除去するときに被覆除去刃でファイバ素線を損傷することを抑制できる光ファイバの被覆除去方法を得るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の局面における光ファイバの被覆除去装置においては、光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動して、前記光ファイバの被覆層に切り込みを入れて前記被覆層を除去する被覆除去刃と、前記被覆除去刃を回転させる回転手段と、前記光ファイバの被覆層との間に隙間をなして設けられ、前記光ファイバの除去させる被覆層を加熱する加熱手段と、前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃と前記加熱手段とを移動させる移動手段とを備えたものであって、前記被覆除去刃は、前記光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、前記被覆除去刃が前記回転手段によって回転することによって前記光ファイバの被覆層の除去端部の切り口を円錐状に形成するように光ファイバの被覆層に切り込む方向を前記光ファイバの軸線に対して傾斜させ、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面を前記切り込む方向に対して傾斜させたものである。
【0014】
また、光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、光ファイバの被覆層に切り込む方向が前記光ファイバの軸線に対して傾斜し、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面が前記切り込む方向に対して傾斜した被覆除去刃を前記光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動し、前記被覆除去刃を回転させることによって前記光ファイバの被覆層の除去端部の切り口を円錐状に形成するように1次の被覆層とその外側に2次の被覆層とを有する光ファイバの前記2次の被覆層に切り込みを入れる工程と、移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記2次の被覆層を除去する工程と、前記移動手段により前記被覆除去刃を切り込み前の位置に戻す工程と、前記1次の被覆層に切り込みを入れる工程と、前記光ファイバの被覆層との間に隙間をなして設けた加熱手段により、前記1次の被覆層を加熱する工程と、前記移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記1次の被覆層を光ファイバから除去する工程とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1である光ファイバの被覆除去装置の構成を示す平面図、図2は図1の側面図である。また、図3は図2の矢視III−III線から見た要部を一部断面で示した側面図、図4は図3の矢視IV−IV線から見た要部を一部破断断面で示した平面図である。図1,図2,図3,図4において、1は図8に示すような光ファイバで、コア1aとクラッド1bとのガラス繊維からなるファイバ素線1cと、ファイバ素線1cの外側にシリコン層又は紫外線硬化型樹脂層からなる1次の被覆層1dと、その外側にナイロン層からなる2次の被覆層1eとを有する構造となっている。
【0016】
11は光ファイバ1を保持する保持部で、光ファイバ1を位置決めする図示されないV溝が施されている。12は後述の回転部に取りつけられ、光ファイバ1の被覆層1d,1eとの間に隙間をなして設けられた加熱部で、光ファイバ1の被覆層1d,1eを加熱する図示されないヒータと熱電対とが埋め込まれている。13は加熱部12に取りつけられ、光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込みを入れて被覆層1d,1eを除去する被覆除去刃で、被覆除去刃13は光ファイバ1の軸線の方向に対して垂直方向に移動する。被覆除去刃13が光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む方向を光ファイバ1の軸線に対して垂直にさせ、且つ光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む被覆除去刃13の光ファイバ1の被覆層1d,1eへの当接面を該切り込む方向に対して傾斜させている。
【0017】
14は被覆除去刃13に付設されたブロックで、光ファイバ1の被覆層1eに当接させて光ファイバ1の被覆層1d,1eへの被覆除去刃13の切り込み量を制御している。15は光ファイバ1の被覆除去物(以下、残留物という)を被覆除去刃l1から除去するブラシ、16は加熱部12及び被覆除去刃13を回転させる回転部、17は光ファイバ1の軸線に沿って加熱部12と被覆除去刃13とを移動させる移動軸である。
【0018】
次に、動作について説明する。まず、光ファイバ1を保持部11のV溝に光ファイバ1の軸線方向に一致するように位置決めして保持する。光ファイバ1の被覆層の除去長さ、被覆除去する光ファイバ1に対応した加熱温度、加熱時間及び被覆層の除去速度を図示されない制御装置で設定する。加熱部12を予め設定している温度に加熱して設定温度まで達すると、移動軸17を所定位置(被覆除去位置)まで移動させる。そして、ブロック14を、光ファイバ1の被覆層1eに当接させて被覆除去刃13で被覆層1eに切り込みを入れた後、被覆除去刃13を元の位置に戻して回転部16を90°回転させ、再び被覆除去刃13で被覆層1eに切り込みを入れ、被覆層1eに切り込みを入れる。
【0019】
被覆除去刃13の被覆層1eへの切り込み量は、ファイバ素線1c及び光ファイバ1の外径が0.125mm及び0.9mmの場合、被覆層1dの外径例えば0.2mm〜0.4mmより小さくさせた切り込み量、例えば0.19mm〜0.23mmに設定している。また、後述する被覆除去刃13の被覆層1dへの切り込み量は、被覆除去刃13,13間の隙間0.16mm〜0.18mmに設定している。
【0020】
このように切り込み量を制御できるため、複数の被覆除去刃13,13を用いて被覆層1d,1eに切り込みを入れる場合、各々の被覆除去刃13の摩耗等による切れ味の違いのため、被覆層1d,1eへの切り込み量が不均一になるという従来の問題についても解消でき、被覆除去刃13の被覆層への過度の切り込みによるファイバ素線1cの損傷の発生を抑制できる。また、被覆除去刃13,13間の隙間0.16mm〜0.18mmを有するように設定しているため、被覆層1dの材質の違い、あるいは被覆層1eの径の異なる被覆層を有する光ファイバでも、ファイバ素線1cを損傷させることなく被覆層1d,1eを除去することができる。
【0021】
また、被覆除去刃13の切り込み量のバラツキを±δとしたとき、被覆除去刃13が光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む方向を光ファイバ1の軸線に対して垂直にさせ、且つ光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む被覆除去刃13の光ファイバ1の被覆層1d,1eへの当接面を該切り込む方向に対して傾斜させずに取りつけられる場合は、切り込み量にそのままバラツキの±δが影響する。これに対して、図5に示すように、被覆除去刃13が光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む方向を光ファイバ1の軸線に対して垂直にさせ、且つ光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む被覆除去刃13の光ファイバ1の被覆層1d,1eへの当接面を該切り込む方向に対して傾斜させて、例えば傾斜角度θ°で取りつけられる場合は、従来のように切り込み量のバラツキが±δに比して、切り込み量のバラツキが±δ*sinθとなり、切り込み量の不均一による影響が抑制でき、このため、被覆除去刃13の被覆層への過度の切り込みによるファイバ素線1cの損傷の発生を抑制できる。
【0022】
さらに、光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む被覆除去刃13の光ファイバ1の被覆層1d,1eへの当接面を光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む方向に対して傾斜させて取りつけることにより、被覆除去刃13の当接面が被覆層1d,1e上を相対移動する成分をもつため、被覆層1d,1eへの被覆除去刃13の切り込みも入れやすくなり、被覆層1d,1eの切り口端部にささくれが発生することを抑制できる。これにより、後工程におけるフェルール挿入不良が解消される。
【0023】
また、光ファイバ1と加熱部12との間には例えば0.5mm程度の隙間がなされるように組立てられており、加熱部12からの輻射熱で光ファイバ1を加熱する。このように、光ファイバ1と加熱部12との間に隙間を設けているため、被覆除去刃13が被覆層に切り込まれる前の状態における光ファイバ1の軸線と、被覆除去刃13が被覆層に切り込まれたときの光ファイバ1の軸線との間の偏倚が発生した場合でも、あるいは被覆層1d,1eそのものの厚みの不均一により、被覆除去刃13の被覆層1d,1eへの切り込み深さに差を生ずる場合でも、被覆層1d,1eの除去時に被覆除去刃13,13にかかるファイバ素線1cと被覆層1dとの摩擦抵抗、あるいは被覆層1d,1e間の摩擦抵抗の違いが原因でおこる光ファイバ1の揺動が発生したときに、従来のように光ファイバが加熱部に接触しないので、ファイバ素線1cが被覆除去刃13によって損傷すること、あるいはファイバ素線1cが折れやすくなることを抑制できる。
【0024】
被覆層1d,1eの除去について、図6を用いて説明する。まず、図6(a)に示すように、ブロック14を被覆層1eに当接させて被覆除去刃13で被覆層1eに図示矢印の方向に切り込みを入れる。次に、図6(b)に示すように、光ファイバ1の先端方向へ即ち図示矢印の方向に光ファイバ1の軸に沿って移動軸17を低速例えば10mm/sで移動させて被覆層1eに切り込みを入れた箇所を分離した後、移動軸17を高速例えば100mm/sで移動させて分離した被覆層1eを除去する。被覆層1eを除去後、被覆除去刃13を切り込み前の位置に戻し、被覆除去刃13に付着している被覆層1eの残留物をブラシ15で除去する。その後、図6(c)に示すように、移動軸17を被覆除去位置まで前進させて、被覆除去刃13で被覆層1dに図示矢印の方向に切り込みを入れる。被覆層1dに切り込みを入れた後、図6(d)に示すように、移動軸17を高速例えば100mm/sで光ファイバ1の先端方向へ即ち図示矢印の方向に光ファイバ1の軸に沿って移動させて被覆層1dに切り込みを入れた箇所を分離し、分離した被覆層1dを除去する。
【0025】
このように、被覆層1eを除去後、被覆層1dを除去することにより、被覆層1eが除去された後、加熱部12からの輻射熱で被覆層1dを直接加熱することが可能となるので、被覆層1dがファイバ素線1cから除去されやすくなり、被覆層1dの残留物がファイバ素線1cに残留することを防止できる。
【0026】
また、被覆層1d,1eの除去速度は、被覆層1eに切り込みを入れた箇所を分離するときは低速で、分離した被覆層1eを除去するときは高速にし、その後、被覆層1dを高速で除去することにより、被覆層1d,1eの除去作業時間を短縮することができる。
【0027】
尚、上記実施の形態では、光ファイバの軸線に対して対称に2枚の被覆除去刃を配置して90°づつ回転させた例を示したが、さらに複数枚例えば3枚の被覆除去刃を60°回転させる、あるいは1枚の被覆除去刃をほぼ1回転もしくは360°回転させてもよく、上記と同様の作用効果を奏する。
【0028】
また、光ファイバの被覆層が1層の場合は、上記実施の形態の被覆層1dを除去する方法に準じて適用してもよく、あるいは被覆層が3層以上の場合でも上記実施の形態の被覆層1d,1eを除去する方法に準じて適用してもよく、上記と同様の作用効果を奏する。
【0029】
実施の形態2.
図7(a)はこの発明の実施の形態2である光ファイバの被覆除去装置の要部を示す斜視図、図7(b)は図7(a)の要部の説明図である。図7(a),図7(b)において、18は光ファイバ1の軸線に対して対称に配置された図示されない加熱部12に取りつけられ、光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込みを入れて被覆層1d,1eを除去する被覆除去刃であり、被覆除去刃18は光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動する。被覆除去刃18の光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む方向を光ファイバ1の軸線に対して傾斜させ、且つ光ファイバ1の被覆層1d,1eに切り込む被覆除去刃18の光ファイバ1の被覆層1d,1eへの当接面を該切り込む方向に対して傾斜させて取りつけられている。これ以外は実施の形態1と同様の構成であるので、説明を省略する。
【0030】
このように構成された被覆除去刃18を、被覆層1d,1eに切り込みを入れて、被覆除去刃18を図示されない回転部16で回転することにより、被覆層1d,1eの除去端部の切り口が円錐状に形成される。このため、光ファイバ1のフェルールへの挿入がし易くなる。
【0031】
尚、図7(a)では、2枚の被覆除去刃18,18を設けた例を示したが、1枚の被覆除去刃18のみで、回転部を1回転することにより、被覆層1d,1eの除去端部の切り口が円錐状に形成されるようにしてもよく、光ファイバ1のフェルールへの挿入がし易くなる。
【0032】
また、実施の形態1,2では、被覆層1d,1eの全周に切り込みを入れるため、加熱部12と被覆除去刃部13,18とを、光ファイバ1の周りに回転させているが、回転を省略して駆動軸17を設定速度で後退させてもよい。
また、実施の形態1,2では、人手で光ファイバ1を保持部11に供給して被覆層の除去を行っているが、光ファイバ1をロボットに直接把持、もしくは治具に装着させて、本発明の被覆除去装置に自動で光ファイバ1の供給から排出までを行ってもよい。
【0033】
この発明の第1の局面における光ファイバの被覆除去装置によれば、光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動して、前記光ファイバの被覆層に切り込みを入れて前記被覆層を除去する被覆除去刃を設け、被覆除去刃は、前記光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、光ファイバの被覆層に切り込む方向を光ファイバの軸線に対して垂直にさせ、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面を前記切り込む方向に対して傾斜させることにより、被覆除去刃の光ファイバの被覆層への切り込み量のバラツキが±δ*sinθと小さくなるので、切り込み量の不均一による影響が抑制でき、このため、被覆除去刃の被覆層への過度の切り込みによるファイバ素線への損傷の発生を抑制でき、さらに、被覆層への被覆除去刃の切り込みも入れやすくなり、被覆層の切り口端部にささくれが発生することを抑制できる。
【0034】
また、被覆除去刃は、前記光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、光ファイバの被覆層に切り込む方向を前記光ファイバの軸線に対して傾斜させ、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面を前記切り込む方向に対して傾斜させることにより、被覆除去刃が、被覆層に切り込みを入れて、被覆除去刃が取りつけられている回転部を回転すると、被覆層の除去端部の切り口が円錐状に形成されるので、光ファイバのフェルールへの挿入をし易くすることができる。
【0035】
また、被覆除去刃に付設され、光ファイバの被覆層に当接させて前記光ファイバの前記被覆層への前記被覆除去刃の切り込み量を制御するブロックを備えたことにより、複数の被覆除去刃を用いて被覆層に切り込みを入れる場合、各々の被覆除去刃の摩耗等による切れ味の違いのため、被覆層への切り込み量が不均一になるという従来の問題についても解消でき、被覆除去刃の被覆層への過度の切り込みによるファイバ素線の損傷の発生を抑制できる。
【0036】
この発明の第2の局面における光ファイバの被覆除去方法によれば、光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、光ファイバの被覆層に切り込む方向が前記光ファイバの軸線に対して垂直であり、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面が前記切り込む方向に対して傾斜した被覆除去刃を前記光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動して、1次の被覆層とその外側に2次の被覆層とを有する光ファイバの前前記2次の被覆層に切り込みを入れる工程と、移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記2次の被覆層を除去する工程と、前記移動手段により前記被覆除去刃を切り込み前の位置に戻す工程と、前記1次の被覆層に切り込みを入れる工程と、前記光ファイバの被覆層との間に隙間をなして設けた加熱手段により、前記1次の被覆層を加熱する工程と、前記移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記1次の被覆層を光ファイバから除去する工程とを備えることにより、被覆除去刃が被覆層に切り込まれる前の状態における光ファイバの軸線と、被覆除去刃が被覆層に切り込まれたときの光ファイバの軸線との間の偏倚が発生した場合でも、あるいは被覆層そのものの厚みの不均一により、被覆除去刃の被覆層への切り込み深さに差を生ずる場合でも、被覆層の除去時に被覆除去刃にかかるファイバ素線と被覆層との摩擦抵抗、あるいは被覆層間の摩擦抵抗の違いが原因でおこる光ファイバの揺動が発生したときに、従来のように光ファイバが加熱部に接触しないので、ファイバ素線が被覆除去刃によって損傷すること、あるいはファイバ素線が折れやすくなることを抑制できる。
【0037】
また、光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、光ファイバの被覆層に切り込む方向が前記光ファイバの軸線に対して傾斜し、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面が前記切り込む方向に対して傾斜した被覆除去刃を前記光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動して、1次の被覆層とその外側に2次の被覆層とを有する光ファイバの前記2次の被覆層に切り込みを入れる工程と、移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記2次の被覆層を除去する工程と、前記移動手段により前記被覆除去刃を切り込み前の位置に戻す工程と、前記1次の被覆層に切り込みを入れる工程と、前記光ファイバの被覆層との間に隙間をなして設けた加熱手段により、前記1次の被覆層を加熱する工程と、前記移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記1次の被覆層を光ファイバから除去する工程とを備えることにより、被覆除去刃が被覆層に切り込まれる前の状態における光ファイバの軸線と、被覆除去刃が被覆層に切り込まれたときの光ファイバの軸線との間の偏倚が発生した場合でも、あるいは被覆層そのものの厚みの不均一により、被覆除去刃の被覆層への切り込み深さに差を生ずる場合でも、被覆層の除去時に被覆除去刃にかかるファイバ素線と被覆層との摩擦抵抗、あるいは被覆層間の摩擦抵抗の違いが原因でおこる光ファイバの揺動が発生したときに、従来のように光ファイバが加熱部に接触しないので、ファイバ素線が被覆除去刃によって損傷すること、あるいはファイバ素線が折れやすくなることを抑制できる。また、被覆層の除去端部の切り口が円錐状に形成されるので、光ファイバのフェルールへの挿入をし易くすることができる。
【0038】
またさらに、移動手段を低速で移動させて2次の被覆層に切り込みを入れた箇所を分離した後、前記移動手段を高速で移動させて前記分離した2次の被覆層を除去する工程と、前記分離した2次の被覆層を除去した後に前記移動手段を高速で移動させて前記1次の被覆層に切り込みを入れた箇所を分離し、前記分離した1次の被覆層を除去する工程とを備えたことにより、被覆層の除去時間を短縮することができる。
【0039】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0040】
この発明の第1の局面における光ファイバの被覆除去装置によれば、光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動して、前記光ファイバの被覆層に切り込みを入れて前記被覆層を除去する被覆除去刃を設け、被覆除去刃は、前記光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、前記被覆除去刃が前記回転手段によって回転することによって前記光ファイバの被覆層の除去端部の切り口を円錐状に形成するように光ファイバの被覆層に切り込む方向を光ファイバの軸線に対して傾斜させ、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面を前記切り込む方向に対して傾斜させることにより、被覆除去刃の光ファイバの被覆層への切り込み量のバラツキが±δ*sinθと小さくなるので、切り込み量の不均一による影響が抑制でき、このため、被覆除去刃の被覆層への過度の切り込みによるファイバ素線への損傷の発生を抑制でき、さらに、被覆層への被覆除去刃の切り込みも入れやすくなり、被覆層の切り口端部にささくれが発生することを抑制できる。また、被覆除去刃が、被覆層に切り込みを入れて、被覆除去刃が取りつけられている回転部を回転すると、被覆層の除去端部の切り口が円錐状に形成されるので、光ファイバのフェルールへの挿入をし易くすることができる。
【0041】
この発明の第2の局面における光ファイバの被覆除去方法によれば、光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、光ファイバの被覆層に切り込む方向が前記光ファイバの軸線に対して傾斜し、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面が前記切り込む方向に対して傾斜した被覆除去刃を前記光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動し、前記被覆除去刃を回転させることによって前記光ファイバの被覆層の除去端部の切り口を円錐状に形成するように1次の被覆層とその外側に2次の被覆層とを有する光ファイバの前前記2次の被覆層に切り込みを入れる工程と、移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記2次の被覆層を除去する工程と、前記移動手段により前記被覆除去刃を切り込み前の位置に戻す工程と、前記1次の被覆層に切り込みを入れる工程と、前記光ファイバの被覆層との間に隙間をなして設けた加熱手段により、前記1次の被覆層を加熱する工程と、前記移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記1次の被覆層を光ファイバから除去する工程とを備えることにより、被覆除去刃が被覆層に切り込まれる前の状態における光ファイバの軸線と、被覆除去刃が被覆層に切り込まれたときの光ファイバの軸線との間の偏倚が発生した場合でも、あるいは被覆層そのものの厚みの不均一により、被覆除去刃の被覆層への切り込み深さに差を生ずる場合でも、被覆層の除去時に被覆除去刃にかかるファイバ素線と被覆層との摩擦抵抗、あるいは被覆層間の摩擦抵抗の違いが原因でおこる光ファイバの揺動が発生したときに、従来のように光ファイバが加熱部に接触しないので、ファイバ素線が被覆除去刃によって損傷すること、あるいはファイバ素線が折れやすくなることを抑制できる。また、被覆層の除去端部の切り口が円錐状に形成されるので、光ファイバのフェルールへの挿入をし易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である光ファイバの被覆除去装置の構成を示す平面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図2の矢視III−III線から見た要部を一部断面で示した側面図である。
【図4】 図3の矢視IV−IV線から見た要部を一部破断断面で示した平面図である。
【図5】 図4の要部を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1における光ファイバの被覆除去方法を示す説明図である。
【図7】 図7(a)がこの発明の実施の形態2における光ファイバの被覆除去装置の要部を示し、図7(b)が図7(a)の要部を示す説明図である。
【図8】 光ファイバの構成を示す説明図である。
【図9】 従来の光ファイバの被覆除去装置の構成を示す平面図である。
【図10】 図9の縦断面図である。
【図11】 図9の要部を示す説明図である。
【図12】 図9の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ
1d 1次の被覆層
1e 2次の被覆層
12 加熱部
13,18 被覆除去刃
14 ブロック
16 回転部
17 移動軸
Claims (2)
- 光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動して、前記光ファイバの被覆層に切り込みを入れて前記被覆層を除去する被覆除去刃と、
前記被覆除去刃を回転させる回転手段と、
前記光ファイバの被覆層との間に隙間をなして設けられ、前記光ファイバの除去させる被覆層を加熱する加熱手段と、
前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃と前記加熱手段とを移動させる移動手段と、を備えた光ファイバの被覆除去装置であって、
前記被覆除去刃は、前記光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、前記被覆除去刃が前記回転手段によって回転することによって前記光ファイバの被覆層の除去端部の切り口を円錐状に形成するように光ファイバの被覆層に切り込む方向を前記光ファイバの軸線に対して傾斜させ、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面を前記切り込む方向に対して傾斜させたことを特徴とする光ファイバの被覆除去装置。 - 光ファイバの軸線を中心に対向して配置された2つの除去刃によって構成され、光ファイバの被覆層に切り込む方向が前記光ファイバの軸線に対して傾斜し、且つ前記光ファイバの被覆層への当接面が前記切り込む方向に対して傾斜した被覆除去刃を前記光ファイバの軸線の方向に対して垂直方向に移動し、前記被覆除去刃を回転させることによって前記光ファイバの被覆層の除去端部の切り口を円錐状に形成するように1次の被覆層とその外側に2次の被覆層とを有する光ファイバの前記2次の被覆層に切り込みを入れる工程と、
移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記2次の被覆層を除去する工程と、
前記移動手段により前記被覆除去刃を切り込み前の位置に戻す工程と、
前記1次の被覆層に切り込みを入れる工程と、
前記光ファイバの被覆層との間に隙間をなして設けた加熱手段により、前記1次の被覆層を加熱する工程と、
前記移動手段により前記光ファイバの軸線方向に前記被覆除去刃を移動させて前記1次の被覆層を光ファイバから除去する工程と、
を備えた光ファイバの被覆除去方法。
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