JP3876368B2 - 火源位置検出装置 - Google Patents
火源位置検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3876368B2 JP3876368B2 JP10543598A JP10543598A JP3876368B2 JP 3876368 B2 JP3876368 B2 JP 3876368B2 JP 10543598 A JP10543598 A JP 10543598A JP 10543598 A JP10543598 A JP 10543598A JP 3876368 B2 JP3876368 B2 JP 3876368B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fire source
- viewing angle
- speed
- scanning
- fire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Fire-Detection Mechanisms (AREA)
- Fire Alarms (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、展示場や大ホール等に配設されている火源センサを用いて火源を検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火源センサは、焦電素子等の検出素子を備えており、水平方向に所定角度回転しながら火災監視を行っている。そして、火災が発生し、火源センサが火源を検出すると検出出力を制御盤に送信する。
【0003】
焦電素子で火源温度を計測する場合、焦電素子の検出出力は小さいので外来ノイズの影響を大きく受ける。そのため、正確な火災情報を得ることが困難であり、誤報や失報の原因となっている。そこで、この問題を解決するため、焦電素子からの検出出力はノイズフィルタを介して制御盤に送信されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ノイズフィルタを用いると、ノイズは除去されるが、出力の応答性が悪くなる。 即ち、焦電素子の検出出力はノイズフィルタを通ると、出力波形が変化し、所定時間経過後元の出力波形に戻る。この所定時間を出力波形の立ち上がり時間というが、この時間はノイズフィルタの性能等により予め定められている。
【0005】
そのため、火源が視野角内で測定できる時間、即ち、火源監視可能時間が出力波形の立ち上がり時間より長くなければ正確に火源を検出することができない。また、火源位置を精度よく検出するためには視野角を狭くする必要がある。従って、視野角を狭くして走査する場合には、高速で走査すると、火源を正確に検出できなくなるので、低速にせざるを得ない。しかし、低速走査では、走査完了迄に時間がかかりすぎるので問題である。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑み、迅速に、かつ、正確に火源検出できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、水平方向の走査速度が調節可能な火源センサと;前記火源センサの視野角を調節する視野角調節手段と;前記火源センサを一覧走査速度で、かつ、所定の視野角で回転させ、目標火源を検出させる高速走査手段と;前記火源センサを一覧走査速度より遅い速度で、かつ、前記所定視野角より小さい視野角で、前記目標火源の近傍を再走査させる低速走査手段と;を備えていることを特徴とする火源位置検出装置、である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明者は、迅速に、しかも正確に火源を検出するためには、一覧走査速度で走査して目標火源の大体の位置を見つけ、次に前記目標火源の近傍を一覧走査速度より遅い速度で再走査すれば良いことに気がついた。
【0009】
そこで、一覧走査速度で走査する場合には、火源監視可能時間が、ノイズフィルタからの出力波形立上がり時間より長くなる様な所定の広視野角で高速走査し、又、目標火源の近傍を再走査する場合には、前記広視野角より小さい所定の狭視野角で、かつ、前記一覧走査速度より低速で走査し、前記両走査時における出力レベルを同一にする。
【0010】
一覧走査速度VH(rad/s)、出力波形立上り時間t(s)、視野角θH(rad)の間には、θH=VH・tの関係がある。又、前記事項と、一覧走査速度VH(s)より遅い走査速度VL(s)の時の出力波形立上り時間t(s)、視野角θL(rad)との間には、次の関係が成立する。
θL/(VL・t)=θH/(VH・t)
この式を用いて、視野角や走査速度が求められる。尚、時間t(s)は、ノズルフィルタの性能に応じて予め定められている。
【0011】
一覧走査速度と再走査速度における視野角が異なる場合について説明したが、下記のように該両走査速度における視野角を同一にし、ゲイン補正しても良い。即ち、走査一覧走査速度VH(rad/s)における火源監視可能時間TH(s)がノイズフィルタからの出力波形立ち上がり時間t(s)より短い場合には、出力レベルをゲイン補正をして、一覧走査速度より遅い走査速度VL(rad/s)における出力レベルと同一にしてもよい。このゲイン補正GHは、火源監視可能時間THと出力波形立ち上り時間t(s)の比、即ち、GH=t/THにより求められる。
【0012】
【実施例】
この発明の第1実施例を図1〜図5により説明する。図示しない大ホールの隅部上方には火源センサ1付消火ロボットが配設されている。この火源センサ1は、火源の熱線を検出する焦電素子2と、該焦電素子2とノイズフィルタ3を介して連結されたコンピュータ(マイコン)5と、該焦電素子2に対向するレンズ6と、チョッピングを行うチョッパ板8と視野角θを調節する視野角調整板9と、火源センサ1を回転させる水平方向回転手段(図示せず)と、が設けられている。チョッパ板8は、2つの異なる半円板8a、8bから構成され、モータ10により回転される。視野角調整板9は、円板の上部を切り欠いた板体であり、モータ11により回転される。
【0013】
この火源センサ1は、水平方向A1に回転しながら火源15を検出している。この時の走査速度は、通常の走査速度Vより高速であり、この走査速度を本発明では一覧走査速度VHと定義する。
【0014】
視野角θは、ノイズフィルタ3からの出力波形立ち上り時間t(s)より火源監視可能時間T(s)が長くなるような広視野角θHが設定される。この視野角θHの求め方については、後記する。間隔の設定後(S1)、視野角調整板9を回転させ、広視野角θHになる様に調整する(S2)。
【0015】
火災が発生し、火源センサ1の焦電素子2が火源15からの熱線を検出すると(S3)出力し、その出力はノイズフィルタ3を通ってノイズを除去された後、コンピュータ5に入力される。この時、火源センサ1は広視野角θHに設定されているので、出力レベルは、図4の実線で示す様におだやかな放物線SHとなり、その頂点Pは火源出力レベルになる。
【0016】
この様にして、目標火源が検出されると、その位置が記憶されるとともに、走査は続行され一回分のスキャンが終了する(S4)。
【0017】
次に、火源センサ1は前記火源目標の記憶位置の近傍に戻るとともに(S5)、走査速度を前記一覧走査速度VH(rad/s)より遅い再走査速度VL(rad/s)に変更し、視野角を該走査速度VLに見合った狭視野角θLに変更する(S6)。この視野角θLは、火源監視可能時間t(s)がノイズフィルタ3からの出力波形立ち上がり時間t(s)より長くなる様に設定される。
【0018】
視野角θH、θL間には、次の関係が成立する。
θL/VL・t=θH/VH・t
この時間tは、ノイズフィルタ3の性能によって予め定められているので、上記式を用いて視野角θH、θLを演算で求めたり、又、走査速度VH、VLを演算で求めることができる。
【0019】
火源センサ1が、目標火源の近傍を走査速度VLで低速走査すると(S7)、焦電素子2が火源15からの熱線を検出して出力し、その出力はノイズフィルタ3を通ってコンピュータ5に入力される。
【0020】
この時、火源センサ1は狭視野角θLに設定されているので、出力レベルは図4の点線で示す様に、鋭い放物線SLを描き、その頂点Pは前記一覧走査速度における実線の放物線SHの頂点Pと一致する。この頂点Pの座標が火源15の位置である(S8)。
【0021】
この様にして、火源位置が特定されると、消火ロボットはその位置を制御盤に報知するとともに、モニタノズルを火源15に向け消火活動を開始する(S9)。 この消火活動中も火源センサ1は作動しており、該火源センサ1が火源消滅を確認すると(S10)、制御盤に消火完了信号し消火活動を停止発する(S11)。
【0022】
この発明の第2実施例を図5、図6により説明するが、この実施例と第1実施例との相違点は、視野角を変更する代わりに、一覧走査速度時において、火源監視可能時間が出力波形立ち上がり時間tよりも短い場合にアンプのゲイン補正をすることである。
【0023】一覧走査速度VHで走査する場合には、所定視野角θ内を監視する時間、即ち、火源監視可能時間TH(s)が、ノイズフィルタ3からの出力波形立ち上がり時間t(s)より短い場合には、ゲイン補正GHする。
【0024】
このゲイン補正値は、ゲイン補正GH=t/TH、により求められる。このゲイン補正値により検出出力を補正して図5の放物線SOになるようにし、同じ火源15を一覧走査速度より遅い速度で再走査したときにおける出力信号の振幅と同じ値となる様にする。このゲイン補正の方法の1として同一熱源に対して高速と低速の両走査を行い、低速走査時の出力値を基準として高速走査時の出力を補正する方法である。なお、その他の行程は所定視野角で終始スキャンする(S20)こと以外は全て第1実施例と同様である(S30〜S50、S70〜S110)。
【0025】
【発明の効果】
この発明は次の如き顕著な効果を奏する。
(1)一覧走査速度で高速走査した後、目標火源の近傍を低速で再走査するので、従来例に比べ迅速かつ正確に火源の検出をすることができる。
(2)一覧走査速度で、かつ、所定の広視野角で走査した後、目標火源の近傍を一覧走査速度より遅い低速で、かつ、該広視野角より小さい狭視野角で再走査するので、迅速に、かつ正確に火源を検出することができる。
(3)一覧走査速度で、火源目標を検出し、かつ、検出出力をゲイン補正し、目標火源近傍を再走査するので、迅速、かつ正確な火源検出をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図2】 視野角調整手段を示す側面図である。
【図3】 フローチャートを示す図である。
【図4】 出力レベルと視野角との関係を示す図である。
【図5】 本発明の第2実施例を示す図で、出力レベルと視野角との関係を示す図である。
【図6】 フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 火源センサ
2 検出素子
3 ノイズフィルタ
15 火源
θ 視野角
Claims (1)
- 水平方向の走査速度が調節可能な火源センサと;前記火源センサの視野角を調節する視野角調節手段と;前記火源センサを一覧走査速度で、かつ、所定の視野角で回転させ、目標火源を検出させる高速走査手段と;前記火源センサを一覧走査速度より遅い速度で、かつ、前記所定視野角より小さい視野角で、前記目標火源の近傍を再走査させる低速走査手段と;を備えていることを特徴とする火源位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10543598A JP3876368B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 火源位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10543598A JP3876368B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 火源位置検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11287869A JPH11287869A (ja) | 1999-10-19 |
JP3876368B2 true JP3876368B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=14407523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10543598A Expired - Fee Related JP3876368B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 火源位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3876368B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6872685B2 (ja) * | 2017-04-11 | 2021-05-19 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 赤外線検出装置 |
RU2682718C1 (ru) * | 2018-05-25 | 2019-03-21 | Федеральное государственное бюджетное научное учреждение "Федеральный исследовательский центр "Красноярский научный центр Сибирского отделения Российской академии наук" (ФИЦ КНЦ СО РАН, КНЦ СО РАН) | Способ определения коэффициентов погонного ослабления сигналов навигационных космических аппаратов в лесном массиве с координатной привязкой |
CN112767642A (zh) * | 2020-12-14 | 2021-05-07 | 深圳市豪恩安全科技有限公司 | 一种双光源光电感烟探测器检测方法、装置及系统 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10543598A patent/JP3876368B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11287869A (ja) | 1999-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104698727B (zh) | 用于激光投影设备的人体保护方法、装置和激光投影设备 | |
US4832049A (en) | Apparatus for detecting abnormality of the spinal column | |
WO2018059048A1 (zh) | 风扇及其摇头控制方法 | |
CN105180344B (zh) | 空调器及空调器的控制方法 | |
JP3876368B2 (ja) | 火源位置検出装置 | |
JP3296526B2 (ja) | 走査型火災検出装置 | |
JP3293350B2 (ja) | 人体検知装置 | |
JPH06265152A (ja) | 加熱調理器 | |
JPH10221163A (ja) | 火災検出装置 | |
JP2004354154A (ja) | 回転台および回転台の制御方法 | |
JP2506913B2 (ja) | 空気調和機のリモコン位置検出装置 | |
JPH04253481A (ja) | 固体撮像装置 | |
JP4300496B2 (ja) | 光学式プロフィル測定方法と装置 | |
JPS60239180A (ja) | 赤外線撮像装置 | |
JP2731254B2 (ja) | 多方向立体映像制御方法およびその装置 | |
JPH02187691A (ja) | 人体検出装置 | |
JPH0546878A (ja) | 監視映像の照明位置調整方法及び映像監視装置 | |
JPS627451B2 (ja) | ||
JPH051949A (ja) | 火災監視装置 | |
JPH05322630A (ja) | 缶内液面検出装置 | |
JP3747353B2 (ja) | 火災検出方法及び火源センサ | |
JPS60201778A (ja) | 画像入力装置 | |
JPS62197749A (ja) | 不良品検出方法および装置 | |
JPS5950018B2 (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPS6093928A (ja) | 焦電型カメラ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061010 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061017 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131110 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |