JP3875402B2 - 計量装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を目標の計量値あるいは計量範囲に計り取る計量装置、特に、計量結果をバーグラフで表示するように構成された計量装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
例えば精肉等の商品を目標の計量値あるいは目標の計量範囲に計り取る計量装置には、計量皿に載置された商品の重量に応じて伸縮するように点灯するバーグラフ式の表示装置が備えられる場合がある。この種の表示装置は、例えば、実開昭59−56530号公報や特公平7−58221号公報に開示されるように、一列配置した複数の素子を計量値に応じて連続点灯させ、これによりバーグラフが伸長縮短するように点灯されるもので、それらの素子列に計量作業の収束目標となる計量目標値又は計量目標範囲の下限値や上限値が設定される。そして、作業者が計量皿に商品を載置していくに従ってバーグラフが零点から上記計量目標値又は計量目標範囲に向かって延び、これにより商品載置すなわち計量という自己の作業状態が動的に表示されて、作業者は、例えばバーグラフがまだ上記計量目標値や計量目標範囲から遠く離れている間は大量に商品を載せていき、バーグラフが該計量目標値又は計量目標範囲の下限値に近づいた段階で載置量を少なくしていって、計量値が上記目標値あるいは目標範囲の下限値と上限値との間に収束するように調整する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記実開昭59−56530号公報にも開示されているように、従来から知られるバーグラフ表示は、一般に、上記の目標範囲(該公報に記載の正量範囲)を示す領域が中央に配置されると共に、この目標領域の両側に、下限値又は上限値を挟んで、該下限値を下回る範囲(同、軽量範囲)を示す不足領域と上限値を上回る範囲(同、過量範囲)を示す過剰領域とが配置されたものである。したがって、目標範囲が狭く、下限値と上限値との差が小さい場合は、バーグラフに表示される目標領域も狭くなり、バーグラフが瞬時に該目標領域を通り過ぎる等して、計量作業を目標範囲内におさめることが困難となる。
【0004】
一方、目標範囲の広狭に拘らず目標領域を常に一定とすると、つまり、素子列における下限値及び上限値の位置を固定すると、相対的に小さい幅である目標範囲が相対的に大きい幅を有するその他の軽量範囲や過量範囲に比して大きな領域で表示されることになり、例えば不足領域を計量値の零から表示した場合には、該不足領域内に属する素子一個に割り当てられる重量値の重みと、目標領域内に属する素子一個に割り当てられる重量値の重みとが相違し、バーグラフの動的表示に差異が出て、違和感が生じる。また、不足、目標、過剰等の領域の種類に拘らず素子一個分の重量値の重みを同等とすると、不足領域を計量値の零から表示できなくなり、目標範囲の下限値に近いところから表示が始まって、それまでバーグラフが目標範囲にどれぐらい近づいているのかがわからず、バーグラフが突然表示されたときには過剰領域まで行き過ぎてしまうというような不具合が生じ得る。
【0005】
上記特公平7−58221号公報には、目標領域を含む全領域を粗く表示するバーグラフと、目標領域のみを細かく表示するバーグラフとの二つのバーグラフを備え、現在の計量作業の状態が目標領域に対してどのような位置にあるのかの全体情報は前者のバーグラフで取得し、計量値を目標範囲内におさめるための緻密な調整は後者のバーグラフをみることによって行なえるようにする技術が開示されているが、各表示専用のバーグラフを複数備えることになって部品点数が増え、製造コスト等の面で好ましくない。
【0006】
なお、以上は主として計量目標範囲が設定された場合で説明したが、目標として計量目標値が設定された場合においても同様の不具合が生じることはいうまでもない。
【0007】
そこで、本発明は、単一の表示画面を備えつつ、目標に対する現在の計量値ないし計量作業の状態に関する情報と、計量値を目標へ収束させるための緻密な計量作業の調整のための情報とを作業者に提示し、もって計量作業の効率化を図ることのできる計量装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明では次のような手段を用いる。
【0013】
まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に記載の発明(以下「本発明」という。)は、 所定の表示領域に計量結果を示すバーグラフと該バーグラフに対する目盛とを表示する表示手段と、計量目標範囲を設定する設定手段とを有する計量装置であって、上記表示手段は、上記目盛を、計量値が計量目標範囲の下限値の手前の第1の切替値よりも小さい場合は、上記表示領域における一端側を零、他端側を上記下限値とする第1の表示形態で表示し、第1の切替値よりも小さくなく、かつ計量目標範囲の上限値を超えた第2の切替値よりも大きくない場合は、計量目標範囲を上記表示領域のほぼ中央に拡大する第2の表示形態で表示し、第2の切替値よりも大きい場合は、上記一端側を上限値、他端側を表示最大値とする第3の表示形態で表示し、かつ、第1の表示形態から第2の表示形態への切換えは第1の切替値以上となったときに行い、第3の表示形態から第2の表示形態への切換えは第2の切替値以下となったときに行い、第2の表示形態から第1の表示形態への切換えは第1の切替値以下となってから所定時間経過したときに行い、第2の表示形態から第3の表示形態への切換えは第2の切替値以上となってから所定時間経過したときに行うことを特徴とする。
【0014】
発明によれば、目標として計量目標範囲が設定されるものである場合に、計量値に基づいてバーグラフに対する目盛の表示形態の変更が行なわれるので、現在の計量値が目標範囲から遠く隔たっているときと、計量値を目標範囲内に収束させるために緻密な調整を行なうときとでそれぞれ個別に必要な情報が取得でき、作業効率が向上すると共に、表示画面としては一つでよく、コスト面でも有利となる。
【0016】
、実際の計量作業の進捗状況や段階に伴って表示形態が切り換わるので、目盛の表示形態の変更が応答性よく行なわれ、作業者にとって好適であると共に、最初は計量値の零を含む表示形態が表示されるから、計量作業の初期の段階から現在の計量値が目標範囲に対してどのような位置にあるのかがわかり、この点でも作業者にとって適切で好ましい形態の表示となる。
【0018】
また、計量値が計量目標範囲の下限値の手前の第1の切替値よりも小さい場合は、上記表示領域における一端側を零、他端側を上記下限値とする表示形態で目盛を表示する。したがって、この表示形態においては、前述の不足領域が全部表示されると共に、下限値を挟んで、その隣に、前述の目標領域の一部、より具体的には、下限値側の一部が表示される。その結果、この表示形態では、不足領域が主に、目標領域の端部が副に表示され、計量作業の初期の段階において、計量作業がどの程度進み、計量値が現実にどの程度目標に近づいているのか等が明確に判断できる。
【0019】
また、計量値が第1の切替値よりも小さくなく、かつ計量目標範囲の上限値を超えた第2の切替値よりも大きくない場合は、計量目標範囲を上記表示領域のほぼ中央で拡大する表示形態で表示する。したがって、この表示形態においては、目標領域が全部表示されると共に、その両隣に、下限値を挟んで、不足領域の一部、より具体的には、下限値側の一部が表示され、且つ上限値を挟んで、前述の過剰領域の一部、より具体的には、上限値側の一部が表示される。その結果、この表示形態では、目標領域が主に、不足領域及び過剰領域の端部が副に表示され、目標への収束段階において、計量作業を緻密に進め、調整することができる。
【0021】
また、計量値が上記第2の切替値よりも大きい場合には、過剰領域が全部表示されると共に、上限値を挟んで、その隣に、目標領域の一部、より具体的には、上限値側の一部が表示される。その結果、この表示形態では、過剰領域が主に、目標領域の端部が副に表示され、計量作業が行き過ぎた段階において、計量値がどの程度オーバーし、どの程度目標から離れてしまっているのか等が明確に判断できる。
そして、第1の表示形態から第2の表示形態への切換えは第1の切替値以上となったときに行われ、第3の表示形態から第2の表示形態への切換えは第2の切替値以下となったときに行われ、第2の表示形態から第1の表示形態への切換えは第1の切替値以下となってから所定時間経過したときに行われ、第2の表示形態から第3の表示形態への切換えは第2の切替値以上となってから所定時間経過したときに行われるから、サンプリング作業にとって最も重要で中心となる第2の表示形態(正量画面)が、長く表示されることになり、サンプリング作業の一層の効率化が図られる。さらに、バーグラフが第1、第2切換値付近にあるときに起こり得る画面切換えのハンチング及びちらつきが防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、この実施の形態に係る計量装置としての個数カウンタ1の概略構成を示す斜視図であって、その本体1aには、商品が載置される計量皿2、表層部にタッチ式パネルが設けられた液晶画面3、電源スイッチやテンキー等が配置された本体キー群4、ラベル発行口5等が配置されている。
【0024】
この個数カウンタ1には、図2に示すように、計量皿2が属する計量部12からの計量値信号や、本体キー群4が属する本体操作部14からの操作信号等を入力して、液晶画面3が属する表示部13への画面信号や、ラベル発行口5が属する印字部15への印字信号等を出力するコントロールユニット21が装備されている。なお、液晶画面3の表層部に設けられたタッチ式パネルは画面操作部16を構成し、この画面操作部16からの操作信号もコントロールユニット21に入力されるようになっている。
【0025】
図3にこの個数カウンタ1による計数作業の具体的動作の流れを示す。作業としては大きく3つのモードに分かれる。すなわち、まず、ステップS1で単重計量モードを選択し、商品一個分の重量つまり単重を設定すると共に、単重のバラツキに基づいて計数誤差の生じない重量範囲をサンプリング範囲として設定する。次に、ステップS5でサンプリングモードを選択し、上記サンプリング範囲内に重量がおさまるように商品を計り取る。そして、ステップS8で計数モードを選択し、サンプリングされた重量を単重で割り算することによってその一群の商品に含まれる該商品の個数を算定するのである。
【0026】
図4に液晶画面3に表示される画像31の基本的構成を示す。この画像は、例えばこの個数カウンタ1の起動時に表示される初期画面等に採用される。各種のオペレーショナルメッセージや商品名等が表示されるダイアログバー32、稼働中のモードや動作状況が表示されるステータスバー33、計数結果が表示される個数表示欄34、計量値が表示される重量欄35、単重が表示される単重欄36、ロット番号が表示されるロット番号欄37、その他の詳細な動作状況が表示される第2のステータスバー38等の他、現在時刻の表示、及び画面操作部16に属する各種のタッチキー(「詳細」、「メニュー」、ファンクションキー等)が配置される。
【0027】
まず、作業者は、表示画面を参照しながら、単重計量モードを選択し(ステップS1)、商品の単体を変えながら所定回数単体を計量皿2に載置する(ステップS2)。これにより、各単体の重量が計量され、それらの単重のバラツキから1回に許可するサンプリング範囲が決定される(ステップS3)。また、サンプリング範囲の下限値及び上限値に基づいて、後に詳しく説明するように、軽量画面、正量画面、過量画面の構成や、これらの各画面を相互に切り換えるときの重量値(切換ポイント)が設定される(ステップS4)。
【0028】
次に、サンプリングモードを選択し(ステップS5)、商品のサンプリングを行なう(ステップS6)。すなわち、商品を計量皿2に載置していって、その総重量が上記サンプリング範囲内に収束するように調整するのである。
【0029】
このサンプリング期間中に液晶画面3に表示される画像を図5、図6、図7に示す。図例は商品が「白キャップ」である場合を示す。ステータスバー33には「サンプリング中」であることが表示され、初期画面等におけるロット番号欄37はバーグラフ表示41に切り換えられる。このバーグラフ表示41は、図8に拡大して示すように、上下二段からなるセグメントが多数組(この実施の形態においては25組)水平方向に一定間隔で一列配置されたもので、上側のセグメント42…42の列が、サンプリング重量に応じて左側から順に連続して点灯し、これにより伸長退縮するバーグラフを構成すると共に、下側のセグメント43…43の列が、該バーグラフに対して目盛りを構成している。
【0030】
その場合に、図5に示す軽量画面においては、各25個のセグメント42…42,43…43のうち、左端から20個が赤色に、右端の5個が青色に点灯され、図6に示す正量画面においては、左端から5個が赤色に、中央部の15個が青色に、右端の5個が黄色に点灯され、図7に示す過量画面においては、左端から5個が青色に、それより右側の20個が黄色に点灯される。このとき目盛りを構成する下側セグメント43…43は常時点灯されるのに対し、バーグラフを構成する上側セグメント42…42は計量値に応じて左側から順に点灯する。
【0031】
また、軽量画面においては、赤色領域の左端が重量ゼロに、また赤色領域と青色領域との境がサンプリング範囲の下限値Lに設定されている。すなわちこの赤色領域は軽量範囲の全部を示し、青色領域はサンプリング範囲としての正量範囲の一部、より具体的には、正量範囲において下限値Lを上回る軽量範囲に近い側の一部を示す。一方、正量画面においては、赤色領域と青色領域との境が下限値Lに、青色領域と黄色領域との境が上限値Uに設定されている。すなわちこの青色領域は正量範囲の全部を示し、赤色領域は軽量範囲の一部、より具体的には、軽量範囲において下限値Lを下回る正量範囲に近い側の一部を示し、黄色領域は過量範囲の一部、より具体的には、過量範囲において上限値Uを上回る正量範囲に近い側の一部を示す。さらに、過量画面においては、赤色領域と黄色領域との境が上限値Uに、また黄色領域の右端が所定の表示最大値Mに設定されている。すなわちこの黄色領域は過量範囲の全部を示し、青色領域は正量範囲の一部、より具体的には、正量範囲において上限値Uを下回る過量範囲に近い側の一部を示す。したがって、このバーグラフ表示41は1:3:1の比率で三分割され、中央の領域が両側の領域よりも大きく設定されたうえで、軽量画面において左端からセグメント5個目の位置アが、正量画面においては下限値Lに用いられ、過量画面においては上限値Uに用いられる。また、過量画面において右端からセグメント5個目の位置イが、正量画面においては上限値Uに用いられ、軽量画面においては下限値Lに用いられる。
【0032】
そして、軽量画面においては下限値Lよりも軽量側の位置(この実施の形態においてはセグメント3個左側の位置)が、また正量画面においては左端の位置が、それぞれこれらの軽量画面と正量画面との表示を切り換える第1切換ポイントP1に設定され、一方、過量画面においては上限値Uよりも過量側の位置(この実施の形態においてはセグメント3個右側の位置)が、また正量画面においては右端の位置が、それぞれこれらの過量画面と正量画面との表示を切り換える第2切換ポイントP2に設定されている。
【0033】
したがって、軽量範囲における第1切換ポイントP1とサンプリング下限値Lとの間の部分は、軽量画面では3個のセグメントによって表示されるのに対し、正量画面では5個のセグメントによって表示される。また、同様に、過量範囲におけるサンプリング上限値Uと第2切換ポイントP2との間の部分は、過量画面では3個のセグメントによって表示されるのに対し、正量画面では5個のセグメントによって表示される。つまり、正量画面は、軽量画面及び過量画面に比べて、バーグラフ表示を約167%に拡大して表示する。また、その分、目盛りが細かくなり、正量画面の1目盛り(1セグメント)に割り振られる重量値は、軽量画面及び過量画面の1目盛りに割り振られる重量値の60%となる。
【0034】
サンプリングモードが選択されたときはまず軽量画面が表示され、商品が軽量皿2に載置されていくに従ってバーグラフが画面左端から右方向へ延びていく。バーグラフが軽量範囲内にあるうちは、第2ステータスバー38に「サンプリング重量不足」というメッセージが表示される。この表示は、軽量範囲を示すセグメントと同じ赤色の色彩で表示される。なお、重量欄35にはそのときどきの計量値が表示される。
【0035】
そして、商品の載置が進み、バーグラフが正量範囲に突入する手前の第1切換ポイントP1に到達した時点で直ちに、画面が軽量画面から正量画面に切り換わる。このときバーグラフは、この正量画面の左端から現れ、右方向へ延びていく。そして、バーグラフがまだ軽量範囲内にあるうちは、依然として「サンプリング重量不足」というメッセージが表示され、バーグラフが正量範囲に突入したのちは「サンプリング重量適正」というメッセージが表示される。この表示は、正量範囲を示すセグメントと同じ青色の色彩で表示される。そして、商品の載置が行き過ぎて、バーグラフが正量範囲をオーバーし、過量範囲に突入したのちは「サンプリング重量過剰」というメッセージが表示される。この表示は、過量範囲を示すセグメントと同じ黄色の色彩で表示される。そして、バーグラフが画面右端の第2切換ポイントP2に到達してから所定時間経過した時点で、画面が正量画面から過量画面に切り換わる。
【0036】
この過量画面では、バーグラフは、画面左端からではなく、過量範囲に突入したあとの第2切換ポイントP2から現れ、右方向へ延びていく。したがって、画面には「サンプリング重量過剰」というメッセージが最初から表示される。
【0037】
一方、この過量画面において、商品が軽量皿2から除去されていくに従ってバーグラフは画面左方向へ縮退していく。バーグラフが過量範囲内にあるうちは、第2ステータスバー38に「サンプリング重量過剰」というメッセージが表示される。
【0038】
そして、商品の除去が進み、バーグラフが正量範囲に突入する手前の第2切換ポイントP2に到達した時点で直ちに、画面が過量画面から正量画面に切り換わる。このときバーグラフは、この正量画面の右端から現れ、左方向へ縮退していく。そして、バーグラフがまだ過量範囲内にあるうちは、依然として「サンプリング重量過剰」というメッセージが表示され、バーグラフが正量範囲に突入したのちは「サンプリング重量適正」というメッセージが表示される。そして、商品の除去が行き過ぎて、バーグラフが正量範囲を通り過ぎ、軽量範囲に突入したのちは「サンプリング重量不足」というメッセージが表示され、バーグラフが画面左端の第1切換ポイントP1に到達してから所定時間経過した時点で、画面が正量画面から軽量画面に切り換わる。
【0039】
この軽量画面では、バーグラフは、画面右端からではなく、軽量範囲に突入したあとの第1切換ポイントP1から現れ、左方向へ縮退していく。したがって、画面には「サンプリング重量不足」というメッセージが最初から表示される。
【0040】
このような作業の結果、バーグラフが正量範囲、すなわちサンプリング範囲内に収束したら(ステップS7)、作業者は、計数モードを選択する(ステップS8)。これにより、サンプリングした一群の商品の重量が単重平均値で割り算されて個数が算定され(ステップS9)、その個数が個数表示欄34に、また、サンプリング重量が重量欄35に、単重平均値が単重欄36にそれぞれ表示される(ステップS10)。さらに、これらのデータが印字されたラベルが発行口5から発行される。
【0041】
次に、上記切換ポイントP1、P2の設定を図9を参照して説明する。
【0042】
まず、一般に、バーグラフ表示が、A:B:Cに三分割されているとする。つまり、セグメント列が、A個のセグメントと、B個のセグメントと、C個のセグメントとに三分割されているとする。このとき、軽量画面、正量画面、過量画面におけるバーグラフの1目盛り当りの重量X、Y、Zは、サンプリング下限値L及びサンプリング上限値U、並びに、軽量画面の始端部の値ゼロ及び過量画面の終端部の値Mからそれぞれ次の式で求められる。
【0043】
【数1】
Figure 0003875402
【0044】
【数2】
Figure 0003875402
【0045】
【数3】
Figure 0003875402
すると、正量画面におけるバーグラフの1目盛り当りの重量Yから、第1切換ポイントP1及び第2切換ポイントP2の重量値がそれぞれ次の式で求められる。
【0046】
【数4】
Figure 0003875402
【0047】
【数5】
Figure 0003875402
なお、軽量画面の終端部の値α及び過量画面の始端部の値βもそれぞれ次の式で求められる。
【0048】
【数6】
Figure 0003875402
【0049】
【数7】
Figure 0003875402
このように、軽量画面では、軽量範囲が主に、正量範囲の端部が副に表示されるから、サンプリング作業の初期の段階において、作業がどの程度進み、どの程度正量範囲に近づいているのか等が明確に判断できる。また、正量画面では、正量範囲が主に、軽量範囲の端部及び過量範囲の端部が副に表示されるから、サンプリング作業の収束段階において、作業を緻密に進め、調整することができる。さらに、過量画面では、過量範囲が主に、正量範囲の端部が副に表示されるから、サンプリング作業が行き過ぎた段階において、作業がどの程度オーバーし、どの程度正量範囲から離れてしまっているのか等が明確に判断できる。そして、これらの各画面が、サンプリング作業の状態に応じて、換言すればバーグラフの伸縮に応じて切り換わるので、単一の液晶画面3のみで、作業者に必要で有用な情報が適切な形態で提示され、サンプリング作業の効率化が図られることになる。
【0050】
また、軽量画面から正量画面への切換えが、バーグラフが正量範囲に向かって延び、サンプリング下限値Lに至る直前で行なわれる一方で、正量画面から軽量画面への切換えが、バーグラフが画面始端部に至るまでは行なわれないこと、及び、過量画面から正量画面への切換えが、バーグラフが正量範囲に向かって縮退し、サンプリング上限値Uに至る直前で行なわれる一方で、正量画面から過量画面への切換えが、バーグラフが画面終端部に至るまでは行なわれないことにより、サンプリング作業にとって最も重要で中心となる正量画面ができるだけ長く表示されることになり、この点からも、サンプリング作業の効率化が図られる。
【0051】
さらに、一つの画面中においては、セグメント42…42,43…43の一個に割り当てられる重量値が同じであるから、軽量、正量、過量の各画面毎に、バーグラフの動的表示が滑らかとなり、視覚的な違和感をもたらさない。
【0052】
そして、サンプリング範囲とその他の領域を示す範囲との境、すなわち、サンプリング下限値L又は上限値Uの位置が、軽量、正量、過量の各画面を通じて一定で固定されているから、画面が切り換わったときに各範囲の境がバーグラフの伸縮方向に移動することがない。したがって、画面切換時に常に同じような視覚的感覚が得られ、この点においても違和感がない。
【0053】
また、バーグラフ表示41、及び第2ステータスバー38に表示される動作状況のメッセージが、それぞれ、軽量、正量、過量の各範囲及び各状態毎に色分けされるので、作業者への情報の提示が強く視覚に訴えるような形態で行なわれる。
【0054】
また、軽量画面から正量画面への切換え、及び過量画面から正量画面への切換えは、上記のように、それぞれバーグラフが第1切換ポイントP1に至った時点、及び第2切換ポイントP2に至った時点で直ちに行なうも、逆に、正量画面から軽量画面への切換え、及び正量画面から過量画面への切換えについては、それぞれバーグラフが第1切換ポイントP1に至ってから所定時間経過した時点で、及び第2切換ポイントP2に至ってから所定時間経過した時点で行なうようにしたから、サンプリング作業にとって最も重要で中心となる正量画面が、なお一層長く表示されることになり、サンプリング作業のより一層の効率化が図られる。さらに、バーグラフが切換ポイントP1、P2付近にあるときに起こり得る画面切換えのハンチング及びちらつきが防止される。
【0056】
さらに、以上の実施の形態においては、各画面を通じて表示されるセグメントの数を固定し、それにより、各画面間で1目盛りに割り振られる作業状態値が変化するようにしたが、これに限らず、各画面を通じて1目盛りに割り振られる作業状態値が同じとなるように、画面毎に表示するセグメント数を変更してもよい。
【0057】
また、以上の実施の形態においては、バーグラフ表示を三分割する際に、中央の領域を挟む両側の領域の幅を相等しいものとして、その分割比率を1:3:1としたが、これに限らず、例えば2:7:1等のように、両側の領域の幅を相違させてもよい。
【0058】
さらに、以上の実施の形態においては、表示最大値Mを予め設定していたが、これに限らず、サンプリング上限値U、過量画面におけるバーグラフの1目盛り当りの重量Z、過量範囲に属するセグメントの個数(B+C)から次の式で求めるようにしてもよい。
【0059】
【数8】
Figure 0003875402
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、目標に対する計量値に関する情報、及び計量値を目標に収束させるための緻密な計量作業調整用の情報を作業者に適切に提示でき、もって計量作業の効率化が図れる。また、単一の表示画面のみ備えればよいから、部品点数の増加を招かず、コスト的にも有利となる。本発明は、例えば重量チェッカや個数カウンタ等の計量装置一般に好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る計量装置としての個数カウンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】 同個数カウンタのシステム構成図である。
【図3】 同個数カウンタの作業動作の流れ図である。
【図4】 同個数カウンタの液晶画面に表示される画像の基本構成を示す説明図である。
【図5】 サンプリングモードで表示される軽量画面の構成を示す説明図である。
【図6】 同正量画面の構成を示す説明図である。
【図7】 同過量画面の構成を示す説明図である。
【図8】 サンプリングモードで表示されるバーグラフの構成を示す説明図である。
【図9】 バーグラフに設定される各ポイントの設定を示す概念図である。
【符号の説明】
1 個数カウンタ(計量装置)
3 液晶画面
13 表示部(表示手段)
21 コントロールユニット(設定手段、表示手段)
41 バーグラフ表示
42,43 セグメント

Claims (1)

  1. 所定の表示領域に計量結果を示すバーグラフと該バーグラフに対する目盛とを表示する表示手段と、計量目標範囲を設定する設定手段とを有する計量装置であって、上記表示手段は、上記目盛を、計量値が計量目標範囲の下限値の手前の第1の切替値よりも小さい場合は、上記表示領域における一端側を零、他端側を上記下限値とする第1の表示形態で表示し、第1の切替値よりも小さくなく、かつ計量目標範囲の上限値を超えた第2の切替値よりも大きくない場合は、計量目標範囲を上記表示領域のほぼ中央に拡大する第2の表示形態で表示し、第2の切替値よりも大きい場合は、上記一端側を上限値、他端側を表示最大値とする第3の表示形態で表示し、かつ、第1の表示形態から第2の表示形態への切換えは第1の切替値以上となったときに行い、第3の表示形態から第2の表示形態への切換えは第2の切替値以下となったときに行い、第2の表示形態から第1の表示形態への切換えは第1の切替値以下となってから所定時間経過したときに行い、第2の表示形態から第3の表示形態への切換えは第2の切替値以上となってから所定時間経過したときに行うことを特徴とする計量装置。
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