JP3875210B2 - 熱硬化性樹脂組成物及びその用途 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形材、各種バインダー、コーティング材、積層材などに有用な熱硬化性樹脂組成物乃至はその硬化物に関する。とくには、エポキシ樹脂系半導体封止材のベース樹脂として有用な、難燃性、低溶融粘度、低吸水性を兼ね備えた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体の封止方法としては、経済性、生産性、物性のバランスからエポキシ樹脂による樹脂封止が一般的に使用されており、中でもオルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂とフェノールノボラック硬化剤とシリカなどの無機充填剤とからなる樹脂封止が広く使用されてきた。しかし近年、LSIチップの大型化、パッケージの薄型化/小型化、実装方式の変更などに伴い、封止材に対する要求性能が大きく変わってきている。とくに最近では、環境保全対応の観点から、難燃剤として使用されている臭素化エポキシ樹脂や酸化アンチモンを用いずに、所望の難燃化を達成するノンハロゲン化処方が求められている。
【0003】
これらの課題に対して、(1)配合する無機充填剤の増量、高充填、(2)代替新規難燃剤の適用、(3)エポキシ樹脂や硬化剤自体の難燃化などが試みられている。
【0004】
この内、エポキシ樹脂や硬化剤自体の難燃化については、トリフェノールメタン型のフェノール化合物を部分的にアリルエーテル化した硬化剤を用いる方法(特許文献1参照)、コバルト原子を有する金属錯体又は金属酸化物を必須成分として配合したエポキシ樹脂組成物(特許文献2〜3参照)、エポキシ樹脂及び硬化剤に多芳香環樹脂を使用した封止剤(特許文献4参照)などが報告されている。この内、多芳香環樹脂を使用した封止剤はすでに実用化されており(非特許文献1参照)、難燃剤を全く含まずに難燃規格UL94のV−0を達成している。しかしながら十分な難燃性を実現するためには、エポキシ樹脂及びフェノール系硬化剤の両方に多芳香環構造を有する特殊な樹脂を用いる必要があり、成形硬化性やコスト面などにおいて問題を抱えているのが現状である。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−319360号公報
【特許文献2】
特開2000−273157号公報
【特許文献3】
特開2000−204227号公報
【特許文献4】
特開2000−129092号公報
【非特許文献】
ポリファイル、38巻、5号、22〜25頁(2001年)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、これまでに報告されている難燃性エポキシ樹脂に代えて、十分な難燃性を有し、汎用性の高い硬化剤との組み合わせで成形性やコスト面でも有利な、難燃性の新規熱硬化性樹脂組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決する手段を鋭意検討した結果、特定の構造及び組成比を有する特定のエポキシ樹脂を用いれば、硬化剤として入手が容易で安価なフェノールアラルキル樹脂を用いても十分な難燃性が得られ、さらに低粘度で吸水性の低い樹脂組成物が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
すなわち本発明は、一般式(1)
【化3】
(式中、Arはアリール基、R1、R2は、それぞれ水素又はメチル基、R3、R4、R5はそれぞれ水素又は炭素数1〜4のアルキル基、Gはグリシジル基、a、b、cは、0≦a≦2、0≦b≦2、1≦c≦5で、(a+bc)/(1+c)が0.2〜0.7の範囲にあり、c個のbは互いに同一又は異なるものである。)で表されるエポキシ樹脂と、
一般式(2)
【化4】
(式中、1≦n≦10)で表わされるフェノールアラルキル樹脂とを必須成分とする熱硬化性樹脂組成物である。
【0009】
本発明はまた、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物、さらには上記熱硬化性樹脂組成物の半導体封止材料としての用途に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
上記一般式(1)で示されるエポキシ樹脂において、Arはアリール基であり、例えばフェニル、ナフチル、ビフェニル、メチルフェニル、ベンジルフェニル、メチルナフチルなどの基を例示することができる。またR1、R2はそれぞれ水素又はメチル基であり、好ましくは両者が水素の場合である。さらにR3,R4,R5はそれぞれ水素又は炭素数1〜4のアルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、イソブチル、nーブチル、t−ブチルなどのアルキル基である。また一般式(1)におけるビフェニル骨格部の重合単位としては、4,4’−型、2,4'−型、2,2’−型など種々のものがあるが、とくに4,4’−型のものが好ましい。またGはグリシジル基である。
【0011】
またcは1≦c≦4、好ましくは1≦c≦3を満足する。この式の意味は、エポキシ樹脂が単一重合度のものであれば、cが4以下の整数であることを意味するが、エポキシ樹脂が異なる重合度のものの混合物である場合、すなわちcが複数種のものの混合物である場合は、その平均値が1〜4の値であることを意味しており、平均値がこの範囲となる限り部分的にcが5以上、例えば5〜10のものが混合されていてもよい。一般にはエポキシ樹脂として重合度の異なる混合物である場合の方が、製造が容易で、しかも軟化点などが適度に低くなるので好ましい。
【0012】
上記一般式(1)においてはまた、a及びbは、それぞれ0≦a≦2及び0≦b≦2を満足し、(a+bc)/(1+c)が0.2〜0.7、好ましくは0.2〜0.5の範囲にあり、またc個のbは互いに同一又は異なるものである。b個のベンジル基は、cが1より大きい場合は、末端のグリシジル化されたフェノール骨格に結合しているものと分子鎖中のグリシジル化されたフェノール骨格に結合しているものがあるが、末端のグリシジル化されたフェノール骨格に結合しているものの方が平均的に数が多いものと考えられる。
【0013】
上記一般式(1)において、cが4より大きく、あるいは(a+bc)/(1+c)の値が0.7を超えるようなエポキシ樹脂を使用すると、溶融粘度が高くなり、充填剤を多く配合することができないなど、良好な成形性と難燃性を両立させることが難しくなる。上記のようなエポキシ樹脂としてはまた、150℃におけるICI溶融粘度が200mPa・s以下、とくに50〜150mPa・sの範囲にあるものを使用するのが好ましい。
【0014】
一般式(1)で示されるエポキシ樹脂の代表的なものは、Arがフェニルであり、R1,R2,R3,R4,R5がそれぞれ水素であり、ビフェニル骨格の重合単位が4,4’−型である下記一般式(3)
【化5】
で表されるものを挙げることができる。
【0015】
一般式(1)で表わされるエポキシ樹脂は、一般式(4)
【化6】
(式中、Ar、R1、R2、R3、R4、R5、a、b及びcは、それぞれ、一般式(1)のものと同じ)で示されるフェノール系重合体とエピハロヒドリン、例えばエピクロルヒドリン、エピブロムヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリンなどとを、一般のエポキシ樹脂の製法に準じて反応させることによって得ることができる。例えば両者の溶解混合物に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物を添加し、又は添加しながら、20〜120℃で1〜10時間反応させる方法を採用することができる。
【0016】
上記反応において、上記フェノール系重合体の水酸基1当量当たり、通常、エピハロヒドリンを0.3〜20当量の割合で使用される。エピハロヒドリンの使用量が2,5当量より少ない場合には、エポキシ基と未反応水酸基が反応し易くなるため、両者の付加反応により生成する基(−CH2CR(OH)CH2−、R:水素原子又は炭化水素基)を含んだ高分子量樹脂が副生する。一方、エピハロヒドリンの使用量が2.5当量以上とすると、上記一般式(1)で示されるエポキシ樹脂の含有量が多くなる。したがって所望の特性によってエピハロヒドリン類の使用量を適宜調整すればよい。
【0017】
上記反応において、アルカリ金属水酸化物は水溶液として使用してもよく、その場合には、その水溶液を連続的に反応系内に添加すると共に、減圧下又は常圧下において連続的に水及びエピハロヒドリン類を留出させ、さらに分液し、水は除去し、エピハロヒドリン類は反応系に連続的に戻す方法を採用することができる。
【0018】
上記エポキシ樹脂はまた、該フェノール系重合体とエピハロヒドリン類の溶解混合物に、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩を触媒として添加し、50〜150℃で1〜5時間反応させて得られるフェノール系重合体のハロヒドリンエーテル化物にアルカリ金属水酸化物の固体あるいは水溶液を加え、再び20〜120℃で1〜10時間反応させ、脱ハロゲン化水素(閉環)させる方法によって製造することができる。
この反応を円滑に進行させるために、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルスルホン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒などを添加して反応を行なうことが好ましい。前3者のような溶媒を使用する場合のその使用量は、エピハロヒドリン類の使用量に対し、通常5〜50重量%、とくに10〜30重量%の割合が好ましい。また非プロトン性極性溶媒を使用する場合には、エピハロヒドリン類の量に対し、通常5〜100重量%、とくに10〜60重量%の割合で使用するするのが好ましい。
【0019】
これらエポキシ化反応の反応物を水洗後、または水洗せずに、加熱減圧下、例えば110〜250℃、圧力10mmHg以下で、エピハロヒドリン類や他の添加溶媒などを除去する。さらに加水分解性ハロゲン含量の少ないエポキシ樹脂を得るためには、エピハロヒドリン類を回収した後に得られる粗エポキシ樹脂を再びトルエン、メチルイソブチルケトンなどの溶剤に溶解し、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物の水溶液を加えてさらに反応させ、閉環を確実なものにすることもできる。この場合、アルカリ金属水酸化物の使用量は、粗エポキシ樹脂中に残存する加水分解性塩素1モルに対して、通常0.5〜10モル、とくに1.2〜5.0モルの範囲とするのが好ましい。また反応温度は、通常50〜120℃、反応時間は通常0.5〜3時間程度である。この場合、反応速度の向上を目的として、4級アンモニウム塩やクラウンエーテル等の相関移動触媒を存在させることもできる。相関移動触媒を使用する場合のその使用量は、粗エポキシ樹脂に対して0.1〜3.0重量の範囲が好ましい。反応終了後は、生成した塩などを水洗などにより除去し、さらに加熱減圧下、トルエン、メチルイソブチルケトンなどの溶剤を留去することにより、上記式(1)のエポキシ樹脂を得ることができる。
【0020】
本発明の熱硬化性樹脂組成物においては、上述のエポキシ樹脂に加え、硬化剤として、上記した一般式(2)で示されるフェノールアラルキル樹脂を必須成分として使用する。上記一般式(2)において、nは平均値を示すものであって、フェノールアラルキル樹脂としては、1≦n≦10、好ましくは2≦n≦7を満足するものが使用される。このような一般式で表されるフェノールアラルキル樹脂は、工業的に生産されているものがあり、汎用工業製品として比較的安価に入手することができる(例えば、住金エアー・ウォーター・ケミカル(株)製「HE100C−15」など)。
【0021】
本発明の熱硬化性樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において他のエポキシ樹脂や硬化剤を併用することができる。このような他のエポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェノール、ナフトールなどのキシリレン結合によるアラルキル樹脂のエポキシ化物、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ジヒドロキシナフタリン型エポキシ樹脂などのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキシ樹脂など、分子中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ樹脂の1種又は2種以上を挙げることができる。このようなエポキシ樹脂を併用する場合には、前記式(1)で示されるエポキシ樹脂とこのようなエポキシ樹脂の混合物が、150℃におけるICI溶融粘度が200mPa・s以下、とくに50〜150mPa・sの範囲となるものを使用するのが好ましい。
【0022】
また併用することができる他の硬化剤としては、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールナフチルアラルキル樹脂、フェノールビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、トリフェノールメタン型ノボラック樹脂、ジシクロペンタジエン型フェノール樹脂などのフェノール樹脂径硬化剤を例示することができる。
【0023】
本発明の熱硬化性樹脂組成物の硬化に際しては、硬化促進剤を併用することが望ましい。かかる硬化促進剤としては、エポキシ樹脂をフェノール樹脂系硬化剤で硬化させるための公知の硬化促進剤を用いることができ、例えば3級アミン、4級アンモニウム塩、イミダゾール類及びそのテトラフェニルボロン塩、有機ホスフィン化合物及びそのボロン塩、4級ホスホニウム塩などを挙げることができる。より具体的には、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセンー7などの3級アミン、2−メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(p−メチルフェニル)ホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィンなどの有機ホスフィン化合物、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルホスホニウムテトラナフトエ酸ボレートなどを挙げることができる。中でも低吸水性や信頼性の点から、有機ホスフィン化合物や4級ホスホニウム4級ボレート塩が好ましい。
【0024】
本発明の熱硬化性樹脂組成物には、必要に応じて、無機充填剤、難燃剤、難燃付与剤、カップリング剤、離型剤、着色剤、低応力剤等の各種添加剤を、添加または予め反応して用いることができる。また他の硬化剤を併用することもできる。とくに半導体封止用に使用する場合は、無機充填剤の添加は必須である.このような無機充填剤の例として、非晶性シリカ、結晶性シリカ、アルミナ、ガラス、珪酸カルシウム、石膏、炭酸カルシウム、マグネサイト、クレー、タルク、マイカ、マグネシア、硫酸バリウムなどを挙げることができるが、とくに非晶性シリカ、結晶性シリカなどが好ましい。また優れた成形性を維持しつつ、充填剤の配合量を高めるために、細密充填を可能とするような粒度分布の広い球形の充填剤を使用することが好ましい。
【0025】
本発明の熱硬化性樹脂組成物を用いれば、難燃剤や難燃付与剤などを配合しなくても十分な難燃性を得ることは可能であるが、場合によっては公知の難燃剤や難燃付与剤を配合することができる。このような難燃剤や難燃付与剤として、リン含有化合物、窒素含有化合物、有機珪素化合物、無機系難燃化合物などを挙げることができ、これらは単独であるいは2種以上組み合わせて使用することができる。
【0026】
上記リン含有化合物としては、赤リン;リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム等のリン酸アンモニウム;トリフェニルホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、レゾルシノールビス(ジ−2,6−キシレノールホスフェート)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)、ビスフェノールAビス(ジクレジルホスフェート)、レゾルシニルジフェニルホスフェート等のリン酸エステル化合物;フェニルホスホン酸等のホスホン酸化合物;ジフェニルホスフィン酸や特開2001−55484号明細書に記載のある化合物等のホスフィン酸化合物;リン酸アミド;特開2000−186186号明細書に記載のある化合物等のホスフィンオキシド化合物;特開2001−302883号明細書に記載のある化合物等のホスファゼン化合物類;9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド、10−(2,5−ジヒドロオキシフェニル)−10H−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド、10−(2,7−ジヒドロオキシナフチル)−10H−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド等の環状有機リン化合物及びそれをエポキシ樹脂やフェノール樹脂等の化合物と反応させた誘導体等の有機リン化合物類;特開2000−226499号明細書に記載のある有機リン化合物の金属塩などを挙げることができる。これらのリン含有化合物は、OH基、NH2基、NCO基、COOH基、CHO基、メチロール、アクリレート、メタクリレート、シリル、グリシジル、あるいはエポキシ等の官能基を有するものであってもよい。
【0027】
上述の赤リンは、表面処理が施されていてもよく、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、水酸化チタン等の金属水酸化物の被膜で被覆処理されたもの;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、水酸化チタン等の金属水酸化物及びフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂よりなる被膜で被覆処理されたもの;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、水酸化チタン等の金属水酸化物の被膜の上に、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂の被膜で二重に被覆処理されたものなどを使用することができる。
【0028】
難燃剤あるいは難燃付与剤として使用可能な上記窒素含有化合物の例としては、メラミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、ホルムグアナミン及びこれらのトリアジン骨格含有化合物から誘導される化合物や、硫酸メラミン、硫酸アミノトリアジン、メラミンシアヌレート、シアヌル酸などを挙げることができる。上記トリアジン骨格含有化合物から誘導される化合物としては、例えば、(1)フェノール、クレゾール、キシレノール、ブチルフェノール、ノニルフェノールのようなフェノール類と、メラミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、ホルムグアナミンのようなメラミン類及びホルムアルデヒドの共縮合物;(2)前記縮合物(1)とフェノールホルムアルデヒド縮合物等のフェノール樹脂類との混合物;(3)前記縮合物(1)又は前記混合物(2)を、桐油、異性化アマニ油等で編成したものなどが含まれる。これらの窒素含有化合物は、OH基、NH2基、NCO基、COOH基、CHO基、メチロール、アクリレート、メタクリレート、シリル、グリシジル、あるいはエポキシ等の官能基を有するものであってもよい。
【0029】
難燃剤又は難燃付与剤として使用可能な有機珪素化合物としては、メチル基などのアルキル基やフェニル基などの炭化水素基、あるいはアルキレン基を有するポリシロキサンや環状シロキサンを例示することができる。これらの有機珪素化合物は、OH基、NH2基、NCO基、COOH基、CHO基、メチロール、アクリレート、メタクリレート、シリル、グリシジル、あるいはエポキシ等の官能基を有するものであってもよい。
【0030】
さらに無機系難燃化合物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、モリブデン酸鉛、ドロマイト、ハイドロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化ジルコニウム、酸化スズの水和物、特開2001−323050号、特開2001−33581号などの明細書に記載のある無機系化合物の水和金属系化合物、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化モリブデン、酸化コバルト、酸化ビスマス、酸化クロム、酸化スズ、酸化アンチモン、例えば、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモンなど、酸化ニッケル、酸化銅、酸化タングステン等の金属酸化物;アルミニウム、鉄、コバルト、フェロセン、チタン、マンガン、亜鉛、モリブデン等の金属類及びそれらの表面を樹脂や無機物で被覆したもの;コバルト、コバルトナフテン酸錯体、コバルトエチレンジアミン錯体等の特開2001−273157号明細書に記載のあるコバルト金属錯体;ホウ酸、ホウ砂、pZn・qB2O3・rH2O(p、q、rは正数)で表されるホウ酸亜鉛等のホウ酸金属塩;炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム等の炭酸金属塩などを挙げることができる。これら無機系難燃化合物は、表面を、例えば特開2001−323050号明細書に記載されたチタネートカップリング剤やアルミニウムカップリング剤で処理したもの、樹脂又は水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の金属水酸化物やモリブデン酸亜鉛等の無機物で表面被覆したものも使用可能である。このような表面被覆品を使用することにより、封止剤等の用途では信頼性が向上する。
【0031】
本発明の熱硬化性樹脂組成物に配合可能なカップリング剤の例としては、ビニルシラン系、アミノシラン系、エポキシシラン系、メルカプトシラン系などのシラン系カップリング剤やチタン系カップリング剤を、また離型剤の例としてはカルナバワックス、パラフィンワックス、ステアリン酸、モンタン酸、カルボキシル基含有ポリオレフィンワックスなど、また着色剤としては、カーボンブラックなどを例示することができる。低応力剤の例としては、シリコンゴム、変性ニトリルゴム、変性ブタジエンゴム、変性シリコンオイルなどを挙げることができる。
【0032】
本発明の熱硬化性樹脂組成物において、前記一般式(1)で示されるエポキシ樹脂と硬化剤としての前記一般式(2)で示されるフェノールアラルキル樹脂の配合比は、耐熱性、機械的特性などを考慮すると、フェノールアラルキル樹脂の水酸基/エポキシ樹脂のエポキシ基の当量比が0.5〜1.5、とくに0.8〜1.2の範囲にあることが好ましい。また他のエポキシ樹脂や他のフェノール樹脂系硬化剤を併用する場合は、フェノール樹脂系硬化剤全体の水酸基とエポキシ樹脂全体のエポキシ基の当量比が上記範囲となるように使用するのが好ましい。硬化促進剤は、硬化特性や諸物性を考慮すると、エポキシ樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲で使用するのが好ましい。さらに半導体封止用のエポキシ樹脂組成物においては、無機充填剤の種類によっても若干異なるが、半田耐熱性、成形性(溶融粘度、流動性)、低応力性、低吸水性、難燃性などを考慮すると、無機充填剤を組成物全体の60〜93重量%を占めるような割合で、またとくに難燃性を考慮した場合には、好ましくは75〜93重量%を占める割合で配合することが好ましい。さらに難燃剤あるいは難燃付与剤として前記した無機系難燃化合物を併用する場合には、無機充填剤及び無機系難燃化合物の総量が、組成物全体の60〜93重量%を占めるような割合で配合することが好ましい。また、難燃剤あるいは難燃付与剤として前記したリン化合物を配合する場合には、前記のような各種添加剤を除くエポキシ樹脂やフェノール樹脂系硬化剤などの他の全配合成分に対して、難燃性の向上が顕著となる点から、リン原子基準で0.1重量%以上が好ましく、また成形性、耐湿性が良好で、リン含有化合物のブリードの問題がない点から5.0重量%以下が好ましく、さらに0.2〜3.0重量%の範囲がより好ましい。
【0033】
本発明の熱硬化性樹脂組成物を成形材料として調製する場合の一般的な方法としては、所定の割合の各原料を、例えばミキサーによって充分混合後、熱ロールやニーダーなどによって混練処理を加え、さらに冷却固化後、適当な大きさに粉砕するなどの方法を挙げることができる。このようにして得た成形材料は、例えば低圧トランスファー成形などにより半導体封止を行うことができる。熱硬化性樹脂組成物の硬化は、例えば100〜250℃の温度範囲で行うことができる。
【0034】
【実施例】
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。尚、製造例及び比較製造例における性状評価方法は、次の通りである。
(1)油水分離性:静置10分後の有機層と水層の分離度合いを目視で観察し、以下のように評価した。
○:界面がはっきりしており、有機層、水層共に清澄である。
×:界面がはっきりせず、有機層、水相ともに懸濁している。
【0035】
(2)加水分解性塩素:樹脂2gを1,4−ジオキサン20mlに溶解し、0.1モル/LのKOHメタノール溶液5mlを添加し、湯浴上で15分間還流を行なった。この溶液に30%酢酸水溶液3ml、アセトン20mlを添加したものをサンプルとし、0.002モル/Lの硝酸銀水溶液で電位差滴定を行なった。
【0036】
[製造例1]
攪拌機、温度計、ディーンスタークトラップおよびコンデンサーが装着された2リットルの四つ口フラスコに、一般式(5)
【化7】
において、(a+bc)/(1+c)が0.35である樹脂231g及びエピクロルヒドリン555g(6モル)を加え、溶解した。それを55℃に加熱し、減圧下でそれに49%NaOH水溶液82g(1モル)を4時間かけて滴下した。その際、共沸して留出した液体をディーンスタークトラップで水とエピクロルヒドリンに分離し、エピクロルヒドリンのみを反応系に戻しながら反応を行なった。滴下終了後、さらに1時間その温度で攪拌した後、120℃まで加熱し、未反応のエピクロルヒドリンを蒸留回収した。次いで得られた粗樹脂溶液にメチルイソブチルケトン600gと水200gを加えて、無機塩を水洗にて除去した。この溶液に1−ブタノール100gと5%NaOH水溶液100gを添加し、85℃で3時間攪拌した。その後静置分液して、下層を除去し、さらに水洗を2回繰り返した。このとき、水洗時の油水分離性を、静置後10分間の状態で観察したところ、評価は○であった。次いで共沸脱水、濾過を経て、メチルイソブチルケトン脱溶剤して目的とするエポキシ樹脂(A)321gを得た。この樹脂のエポキシ当量は311g/eq、溶融粘度は120mPa・s、加水分解性塩素は40wtppmであった。
【0037】
[実施例1]
製造例1で得たエポキシ樹脂A、硬化剤としてフェノールアラルキル樹脂(商品名:HE100−15、住金エアー・ウォーター・ケミカル(株)製)、硬化促進剤としてトリフェニルホスフィン及び充填剤として球状シリカ3種(商品名:SE−1,SE−8、SE−30、(株)トクヤマ製)を表1に示す割合(表中の数値は重量部)で配合し、充分に混合した後、85℃±3℃の2本ロールで3分混練し、冷却、粉砕することにより、成形用組成物を得た。トランスファー成形機で成型用組成物を圧力100kgf/cm2で175℃、2分間成形後、180℃、6時間ポストキュアを行い、難燃試験用のテストピースを得た。このテストピースを用い、UL−94Vに準拠して難燃性試験を行なった。結果を表1に示す。
【0038】
[比較例1〜2]
実施例1において、エポキシ樹脂Aを使用する代わりに、ビフェニルノボラック樹脂(商品名:NC−3000S,日本化薬(株)製、エポキシ当量283g/eq)であるエポキシ樹脂B(比較例1)又はクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名:N−665−EXP、大日本インキ化学工業(株)製、エポキシ当量203g/eq)であるエポキシ樹脂C(比較例2)を用い、表1の配合組成とした以外は、実施例1と同様にしてテストピースを作成し、その評価を行なった。結果を表1に併せて示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、成形材、各種バインダー、コーティング材、積層材などに有用な熱硬化性樹脂組成物を提供することができる。このような熱硬化性樹脂組成物は、とくに半導体封止用として有用であり、熱硬化時において低い溶融粘度を示し、その硬化物は、十分な難燃性と低吸水性を示すなどの優れた特性を有する。
Claims (7)
- 一般式(1)で示されるエポキシ樹脂において、R1、R2、R3、R4、R5が全て水素であり、Arがフェニル基である請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
- さらに硬化促進剤を含有する請求項1又は2記載の熱硬化性樹脂組成物。
- さらに無機充填剤を含有する請求項1〜3記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 半導体封止用に使用される請求項1〜4記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜5記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物。
- 請求項5記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて半導体素子を封止してなる半導体装置。
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