JP3875141B2 - 脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時のガス回収方法及び炉内圧制御装置 - Google Patents

脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時のガス回収方法及び炉内圧制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時、転炉からの発生ガスを未燃焼のまま回収するガス回収方法及び炉内圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の転炉操業では、製鋼作業の効率化、スラグ量低減、生産性向上等を目的に、脱珪、脱硫、脱燐処理をした所謂前処理銑を使用し、転炉では脱炭吹錬のみを行う操業が増加している。さらに最近では、より一層の効率化のため、脱珪、脱硫までを別設備で処理し、1基の転炉の耐用期間の前半を脱炭吹錬、炉齢が増えて古くなっていく以降を脱燐吹錬用に切り替えて転炉を利用する。しかし、この方法によると、脱燐吹錬では転炉への吹き込み酸素量が脱炭吹錬時の25%以下で、発生ガス量も15%以下と極端に少なくなり、炉内圧制御ダンパの制御範囲から外れるため、転炉炉口とスカートとの間から吸い込む空気量を増加して操業がなされている。このため、脱燐反応と併行して副次的に発生する脱炭反応によるCOガスは、回収されることなく全て燃焼し、大気中に放散される。
【0003】
上記の脱燐反応と併行して副次的に発生する脱炭反応によるCOガスを有価資源として回収するため、特開昭53−53504号公報に記載の「純酸素上吹転炉における非燃焼式排ガス回収方法」では、吹錬中にCO2 を発生する鉱石と炭素含有物質を投入し、CO2 +C→2COの反応を利用して発生ガス量を増加させている。しかしながら、この方法では、CO2 を発生する鉱石として石灰石やドロマイト鉱石を投入するため、スラグ量を低減し転炉操業の効率化を目的とした転炉による脱燐操業には採用し難い。また、ガス量を増加するためには大量の鉱石と炭素含有物質を必要とし、さらに脱燐操業の実施に当っては、脱燐効率の低下、スラグ量増加、フォーミング発生の増加や治金上の問題がある。
【0004】
一方、転炉排ガス処理設備には、2次集塵器として可変スロート型ベンチュリースクラバが設けられ、これが転炉内の反応により常に変動する転炉発生ガスに対し、転炉炉口と排ガス処理設備入口のスカートとの間の吸込み空気量及び噴き出しガス量が最小となるように、転炉炉口とスカート部のガス圧力(一般に炉内圧と称す)を調節する所謂炉内圧制御の機能を有する。この炉内圧制御ダンパとしての可変スロート型ベンチュリースクラバは、転炉発生ガス量が低下すると炉内圧も低下するため、炉内圧を炉内圧設定値(炉口部の吸込み空気を最小にし、COガス濃度を上昇させるため通常プラス数ミリ水柱に設定される)に制御するための閉方向に作動する。しかしながら、炉内圧制御ダンパとしての可変スロート型ベンチュリースクラバは全閉となっても若干の隙間があり、さらにダンパ羽根板とケーシングとの間にも数ミリの隙間があるため、転炉発生ガスが極端に少なくなり、ダンパ開度が全閉近くになると、ダンパスロート部を通過するガス量に対するダンパ羽根板とケーシングの間からのリークガス量の割合が増加し、炉内圧制御が実質的に行われない状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記の種々の問題に鑑み、脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時、炉内圧制御を適確に行い、脱燐操業に規定される吹き込み酸素量、副原料を増加することなく、即ち発生ガス量増加のために新たな材料を転炉内に投入することなく、発生ガスを未燃焼のまま有価ガスとして回収することのできるガス回収方法及び炉内圧制御装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時のガス回収方法は、2次集塵器の複数基設けられた可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパの少なくとも1基の炉内圧制御ダンパを閉鎖し完全水封して、転炉からの発生ガスを閉鎖,水封されていない炉内圧制御ダンパにより炉内圧を制御して未燃焼のまま回収することを特徴とするものである。
【0007】
上記のガス回収方法において、少なくとも1基の炉内圧制御ダンパを完全水封することは、炉内圧制御ダンパを閉じその閉じた部分に水を充満することであることが好ましい。
【0008】
また、このガス回収方法において、閉鎖,水封されていない炉内圧制御ダンパの開度が発生ガス量の変動により変化し、炉内圧制御ダンパ出口部のガス圧力が変動しても、閉鎖,水封されている炉内圧制御ダンパの水封レベルが変化しないように一定レベルに制御することが好ましい。
【0009】
上記課題を解決するための本発明の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時の炉内圧制御装置は、脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における2次集塵器の可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパが複数基設けられると共に上記各炉内圧制御ダンパを作動させる駆動装置をダンパと同数設け、個々の炉内圧制御ダンパの開度をフィードバックして個々の炉内圧制御ダンパの開度を同一にする制御回路と、この制御回路をキャンセルして個々の炉内圧制御ダンパに単独の操作信号を送る回路とが設けられ、個々の炉内圧制御ダンパの開度を同一にする制御回路と個々の炉内圧制御ダンパに単独の操作信号を送る回路の変更は制御スロート選択スイッチを切り替えることにより行われ、脱燐操業時、制御スロート選択スイッチを切り替えることにより個々の炉内圧制御ダンパに単独の操作信号を送る回路を選択して上記駆動装置を作動させることにより、炉内圧制御に用いない少なくとも1基の炉内圧制御ダンパが全閉になされると共に完全水封され、水封されない炉内圧制御ダンパにより炉内圧が制御されることを特徴とするものである。
【0010】
上記の炉内圧制御装置は、炉内圧制御ダンパの開度は開度設定器により設定され、脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業中の停電時または炉内圧制御ダンパの下流における誘引排風機のトリップによる吹錬緊急停止時に、停電または吹錬緊急停止状態を通報するシーケンス回路からの信号を上記開度設定器に伝達することにより、炉内圧制御に用いられる炉内圧制御ダンパと全閉になされている炉内圧制御ダンパが全開されるようになされていることが好ましい。
【0011】
また、上記の炉内圧制御装置は、全閉,完全水封される炉内圧制御ダンパに、水位検出器,自動給水弁,自動排水弁及び排水口を水封した排水管が設けられ、水封される炉内圧制御ダンパの水封レベルが一定に制御されるようになされていることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明による脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備の脱燐操業時のガス回収方法および炉内圧制御装置の実施形態について説明する。先ず脱炭吹錬用に計画された転炉排ガス処理設備を図1によって説明すると、1は脱炭吹錬用転炉、2は転炉1から脱炭吹錬中に発生するCOガスを処理する転炉排ガス処理設備で、この転炉排ガス処理設備2の入口には転炉1の炉口を封塞するスカート3がフード4に上下動可能に設けられている。フード4には脱炭吹錬用酸素吹き込みランス5及び副原料投入口6が設けられている。フード4に続いて設けた輻射伝熱部7の下流には1次集塵器9、2次集塵器10が設けられ、その下流の排ガスダクト11の途中には排ガス流量計12、誘引排風機13が設けられ、さらにその下流に三方弁14を介してガス回収ダクト15とガス放散煙突16とが設けられ、前記ガス回収ダクト15の途中にはロータリー水封弁17が設けられ、端部にガスホルダ18が設けられている。尚、前記フード4のスカート3近傍には炉内圧検知器19が設けられ、それによる炉内圧検知信号が制御装置20に送られ、この制御装置20により2次集塵器の可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパ21の開度が炉内圧に応じて制御されるようになされている。
【0013】
かかる構成の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備2は、転炉1に装入された溶銑を脱炭吹錬し、脱炭吹錬中に発生する濃度の高いCOガスを、誘引排風機13の運転により転炉1の炉口を封塞したスカート3、フード4を通して輻射伝熱部7に導入し、ここで高温のCOガスから熱回収し、そして温度降下したCOガスを1次集塵器9、2次集塵器10に導いてCOガス中のダストを除去した後、COガスを排ガス流量計12、誘引排風機13に通し、三方弁14によりガス回収ダクト15に切り替えてロータリー型水封弁17を経てガスホルダ18に回収している。また脱炭吹錬の初期及び末期の濃度の低いCOガスは、三方弁14によりガス放散煙突16側に切替えられ、ガス放散煙突16の頂部で燃焼後大気中に放散している。
【0014】
さて、上記構成、作用の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備2において、2次集塵器10としての可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパ21は、スロート部の間隔が大きくなると除塵効率が低下するので、処理ガス量が多くなった場合、スロート隙間を確保し、長さを長くして対応するが、設備レイアウト、駆動装置、構成部品強度等から限度がある。このため図2に示すように小容量の可変スロート型ベンチュリースクラバを複数基例えば2基設置して対応する。このように小容量の可変スロート型ベンチュリースクラバが複数基設けられた脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備において、脱燐操業を行う場合には、処理ガス量から可変スロート型ベンチュリースクラバの基数が決定され、使用しない可変スロート型ベンチュリースクラバはガスが通過しないようにする必要がある。その際、前述(0004項叙述)したように可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパ21,21′は全閉でも若干のガスのリークがあるために完全にシールする必要がある。完全シールの方法として、ブラインドプレートを用いることは容易に考えられるが、1枚のブラインドプレートではCOガスの滞留部が生じ、安全上問題があるため可変スロート型ベンチュリースクラバの入口と出口部に夫々設置する必要があり、1基の転炉で転炉耐火物使用時期により脱炭操業と脱燐操業を切り替える操業方法では、ブラインドプレートの着脱に多くの時間を要し、生産性が低下する。
【0015】
そこで本発明者らは、上記の不都合を回避するため、従来は複数基の可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパ21,21′が常に同一開度で作動するように、図2に示す複数基の炉内圧制御ダンパ21,21′を各々動作させる油圧シリンダー22,22′を1基の油圧ユニット23により作動させ、油圧ユニット23を制御装置20により制御するように構成していたものをやめて、本実施形態においては図3に示すように2次集塵器10の複数基、本例では2基の炉内圧制御ダンパ21,21′を各々動作させる油圧シリンダ22,22′を作動させる油圧ユニット23,23′を炉内圧制御21,21′と同数に2基設け、個々の炉内圧制御ダンパ21,21′の開度をフィードバックして個々の炉内圧制御ダンパ21,21′の開度を同一にする制御回路24と、この制御回路24をキャンセルして個々の炉内圧制御ダンパ21,21′に単独の操作信号を送る回路25とを設けた。
【0016】
上記制御回路24は、各々の炉内圧制御ダンパ21,21′の開度を発信する2個の開度発信器26,26′と、この2個の開度発信器26,26′から発信される開度の偏差を比較演算する偏差演算器27と、この偏差演算器27で演算して得た開度偏差の1/2に相当する開度信号を制御装置20からの炉内圧制御ダンパ21,21′の開度設定信号に加算する加算器28,28′と、この加算器28,28′で加算して得た開度信号を油圧ユニット23,23′に送るか否かの信号切替スイッチ29,29′と、油圧ユニット23,23′の作動により個々の炉内圧制御ダンパ21,21′の開度を各々同一開度に作動させる油圧シリンダ22,22′とを備えたものである。この制御回路24をキャンセルして個々の炉内圧制御ダンパ21,21′に単独の操作信号を送る回路25は、制御スロート選択スイッチ30により信号切替スイッチ29,29′が加算器28,28′を介して受ける開度信号を遮断し、開度設定器31,31′から開度信号を受けるように切り替えるようにしたものであり、開度設定器31,31′は図示せぬシーケンス回路からの信号により、通常Aの炉内圧制御ダンパ21を炉内圧制御状態に且つBの炉内圧制御ダンパ21′を全閉にし、非常時にBの炉内圧制御ダンパ21′を自動的に全開に切り替わるようにしてある。
【0017】
そして、上記の炉内圧制御装置は、脱燐操業時、炉内圧制御に用いない1基の炉内圧制御ダンパ21′は、全閉になされると共に完全水封されるようになされている。即ち、図4に示されるように全閉になされた炉内圧制御ダンパ21′の閉鎖部に弁32を有する給水配管33からシール水34が供給されて水封されるようになされ、この水封部に水位検出器35が設けられてこれにより検出される水位により前記給水配管33の弁32の開度が調整されるようになっている。さらに水封部に弁36を有するドレン管37及び排水管38が設けられて、夫々の端部が水槽39に没入せしめられている。
【0018】
このように構成された本発明の炉内圧制御装置を有する脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備においては、脱炭吹錬時、図3に示される2基の炉内圧制御ダンパ21,21′の開度を同一にして炉内圧を制御できる。即ち、炉内圧は、炉内圧と炉内圧設定値の偏差から炉内圧制御ダンパ21,21′の開度設定信号が制御装置20からA及びBの炉内圧制御ダンパ21,21′の油圧ユニット23,23′に送られ、油圧シリンダ22,22′が作動して炉内圧と炉内圧設定値が等しくなるように炉内圧制御ダンパ21,21′により制御される。この時、A及びBの炉内圧制御ダンパ21,21′の開度に差が生じないように炉内圧制御ダンパ21,21′の開度発信器26,26′の開度信号を偏差演算器27により比較演算し、炉内圧制御ダンパ21,21′の開度偏差の1/2に相当する開度信号を加算器28,28′により制御装置20からの炉内圧制御ダンパ21,21′の開度設定信号に加算し、常にA及びBの炉内圧制御ダンパ21,21′の開度が等しくなるように調整される。
【0019】
次に脱燐操業する場合には、図3に示される制御スロート選択スイッチ30により制御スロートを選択する。今、制御スロートAを選択すると、制御スロートBの信号切替スイッチ29′は開度信号を制御装置20から開度設定器31′に変更して受けるようになる。開度設定器31′は図示せぬシーケンス回路からの信号により通常はBの炉内圧制御ダンパ21′を全閉の状態に保ち、且つ完全水封され、転炉1からの発生ガスは他方の水封されずに開かれたAの炉内圧制御ダンパ21により炉内圧が制御され未燃焼のまま図1に示されるガスホルダ18に回収することができる。従って、脱炭吹錬用転炉において、脱燐操業を容易に行うことができ、従来考えられていたブラインドプレートを使用する場合の着脱による生産性の低下,ガスの滞留による爆発等の危険を回避することができる。
【0020】
また、脱燐操業中、停電或いは誘引排風機のトリップによる吹錬緊急停止時、炉内圧制御に用いられているAの炉内圧制御ダンパ21と全閉になされているBの炉内圧制御ダンパ21′は、自動的に図示せぬシーケンス回路からの信号により全開に切り替わるので、転炉排ガス処理設備2内の有毒・爆発性のCOガスを速やかに設備外に排出することができ、安全性の向上を図ることができる。
【0021】
さらに、本発明の炉内圧制御装置は、閉鎖,水封されていない炉内圧制御ダンパ21の開度が転炉から発生するガス量の変動により変化し、炉内圧制御ダンパ21の出口部のガス圧力が変動しても、図4に示されるように閉鎖,水封されている炉内圧制御ダンパ21′の水封レベルが、水位検出器35により検出されて自動的に弁32を制御して給水配管33を通して給水され、または自動的に排水管38を通して排水されて、一定のレベルに保たれて変化しないので、シールが万全で、シール切れを起すことがない。
【0022】
以上説明した本発明の実施形態では、転炉排ガス処理設備2における2次集塵器10の可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパが21,21′と2基設けられているが、この炉内圧制御ダンパは3基以上でもよく、その場合、脱燐操業時にはその内の2基或いは1基の炉内圧制御ダンパを閉鎖し完全水封して炉内圧を制御するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明で判るように本発明によれば、脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時、炉内圧制御を適確に行うことができ、また脱燐操業において規定される吹き込み酸素量、副原料を増加することなく、即ち、発生ガス量増加のために新たな材料を転炉内に投入することなく、従って、脱燐効率の低下、スラグ量の増加、フォーミング発生の増加や冶金上の問題が発生することがなく、しかも転炉排ガス処理設備の大きな改造をせずに脱燐・脱炭操業を実施でき、脱燐操業時にも発生ガスを未燃焼のまま有価ガスとして回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転炉排ガス処理設備の系統図である。
【図2】転炉排ガス処理設備の2次集塵器を、小容量の可変スロート型ベンチュリースクラバを2基設置したものとした従来例を示す図である。
【図3】本発明の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における炉内圧制御装置の作動制御系統を示す図である。
【図4】図3の炉内圧制御装置における閉鎖される1基の炉内圧制御ダンパの水封手段を示す図である。
【符号の説明】
1 転炉
2 転炉排ガス処理設備
3 スカート
4 フード
5 脱炭吹錬用酸素吹き込みランス
6 副原料投入口
7 輻射伝熱部
9 1次集塵器
10 2次集塵器
11 排ガスダクト
12 排ガス流量計
13 誘引排風機
14 三方弁
15 ガス回収ダクト
16 ガス放散煙突
17 ロータリー型水封弁
18 ガスホルダ
19 炉内圧検知器
20 制御装置
21,21′ 炉内圧制御ダンパ
22,22′ 油圧シリンダ
23,23′ 油圧ユニット
24 炉内圧制御ダンパの開度を同一にする制御回路
25 個々の炉内圧制御ダンパに単独の操作信号を送る回路
26,26′ 開度発信器
27 偏差演算器
28,28′ 加算器
29,29′ 信号切替スイッチ
30 制御スロート選択スイッチ
31,31′ 開度設定器
32 弁
33 給水配管
34 シール水
35 水位検出器
36 弁
37 ドレン管
38 排水管
39 水槽

Claims (6)

  1. 脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時、2次集塵器の複数基設けられた可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパの少なくとも1基の炉内圧制御ダンパを閉鎖し完全水封して、転炉からの発生ガスを閉鎖,水封されていない炉内圧制御ダンパにより炉内圧を制御して未燃焼のまま回収することを特徴とする脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時のガス回収方法。
  2. 少なくとも1基の炉内圧制御ダンパを完全水封することが、炉内圧制御ダンパを閉じその閉じた部分に水を充満することであることを特徴とする請求項1記載の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時のガス回収方法。
  3. 閉鎖,水封されていない炉内圧制御ダンパの開度が発生ガス量の変動により変化し、炉内圧制御ダンパ出口部のガス圧力が変動しても、閉鎖,水封されている炉内圧制御ダンパの水封レベルが変化しないように一定レベルに制御することを特徴とする請求項2記載の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時のガス回収方法。
  4. 脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における2次集塵器の可変スロート型ベンチュリースクラバである炉内圧制御ダンパが複数基設けられると共に上記各炉内圧制御ダンパを作動させる駆動装置をダンパと同数設け、個々の炉内圧制御ダンパの開度をフィードバックして個々の炉内圧制御ダンパの開度を同一にする制御回路と、この制御回路をキャンセルして個々の炉内圧制御ダンパに単独の操作信号を送る回路とが設けられ、個々の炉内圧制御ダンパの開度を同一にする制御回路と個々の炉内圧制御ダンパに単独の操作信号を送る回路の変更は制御スロート選択スイッチを切り替えることにより行われ、脱燐操業時、制御スロート選択スイッチを切り替えることにより個々の炉内圧制御ダンパに単独の操作信号を送る回路を選択して上記駆動装置を作動させることにより、炉内圧制御に用いない少なくとも1基の炉内圧制御ダンパが全閉になされると共に完全水封され、水封されない炉内圧制御ダンパにより炉内圧が制御されることを特徴とする脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時の炉内圧制御装置。
  5. 炉内圧制御ダンパの開度は開度設定器により設定され、脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業中の停電時または炉内圧制御ダンパの下流における誘引排風機のトリップによる吹錬緊急停止時に、停電または吹錬緊急停止状態を通報するシーケンス回路からの信号を上記開度設定器に伝達することにより、炉内圧制御に用いられる炉内圧制御ダンパと全閉になされている炉内圧制御ダンパが全開されるようになされていることを特徴とする請求項4記載の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時の炉内圧制御装置。
  6. 全閉,完全水封される炉内圧制御ダンパに、水位検出器,自動給水弁,自動排水弁及び排水口を水封した排水管が設けられ、水封される炉内圧制御ダンパの水封レベルが一定に制御されるようになされていることを特徴とする請求項4記載の脱炭吹錬用転炉排ガス処理設備における脱燐操業時の炉内圧制御装置。
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