JP3874116B2 - 光ディスク再生装置及びオフセット調整方法 - Google Patents
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Description
本発明は、光ディスク再生装置に係り、特に光ピックアップの出力信号再生系のオフセット調整方法に関する。
従来より、光ディスク再生装置においては、光ディスクの種類や光学系の経時変化等で光ピックアップからの信号レベルが大きく変動するため、光ピックアップの出力信号再生系のオフセット調整が行われている。
図8は、このようなオフセット調整やゲイン調整を行う従来の光ディスク再生装置の構成例を示すブロック図である。光ディスク再生装置は、光ピックアップ2、演算処理回路4、加算回路6、ゲインコントロール回路8、制御回路10、オフセット調整回路12を有している。
ディスク再生時、演算処理回路4は、光ピックアップ2で拾った信号より、サーボをかけるのに必要なフォーカスエラー信号等のサーボエラー信号や、ディフェクト信号等を検出するRFDC信号等の制御信号を生成する。これら制御信号は加算回路6でオフセット調整電圧を加算されてゲインコントロール回路8に入力されて振幅レベルが調整された後、図示されない次段に出力される。
上記のようなディス再生を行う前の電源投入時などに、制御回路10は光ピックアップ2内部のフォトディテクタ回路(図示せず)、演算処理回路4及びゲインコントロール回路8の電気的オフセット電圧をキャンセルするオフセット調整電圧をオフセット調整回路12より生成し、これを加算回路6で前記制御信号に加算することによりオフセット調整を行う。
図8に示した光ディスク再生装置の構成例では、以下のような方法でゲイン調整及びオフセット調整を行っている。まず、光ピックアップ2の図示されないサーボ系をオフし、ゲインコントロール回路8からの出力レベルと予め設定された基準レベルとの差を制御回路10により検出し、その差(オフセット電圧)に対応するオフセット調整電圧をオフセット調整回路12より発生した加算回路6で演算増幅器4の出力制御信号に加算してキャンセルする。その後、演算処理回路4から出力される制御信号が最適振幅レベルになるようにゲインコントロール回路8のゲイン調整を行う。
しかし、光ピックアップ2に含まれるフォトディテクタ回路(図示せず)及び演算処理回路4に電気的なオフセットがあるため、オフセット調整後にゲインコントロール回路8でゲイン調整を行うと出力オフセットが変動してしまう。それ故、ゲインコントロール回路8によりゲイン調整を行う度にオフセット調整を行う必要があり、この調整に時間をとられてしまい、光ディスク再生装置の応答性が悪化するという問題があった。
そこで、この問題を解決するために、ゲインコントロール回路8を第1のゲインGlに設定したときのオフセットVofflと第2のゲインG2に設定したときのオフセットVoff2を計測し、(Voff1−Voff2)/(G1−G2)という演算を行って、光ピックアップ2からゲインコントロール回路8までのトータルのオフセットを求め、これをオフセット調整電圧として用いることにより、ゲインコントロール回路8のゲインを変化させても以降オフセット調整を行う必要を無くすことができる公知例がある(例えば特許文献1参照)。
特開2000−285480号公報 (第3−5頁、第1−2図)
しかしながら、従来の後者のオフセット調整方法ではゲインコントロール回路8のゲイン変動時のオフセット調整を無くすことができるが、それでもフォーカス誤差信号にオフセットが残ってしまうため、これをキャンセルするための第2のオフセット調整を行わなければならない。しかも、最初のオフセット調整を行うのにゲインコントロール回路8の2つのゲイン点におけるオフセット電圧の計測を行わなければならず、オフセット調整が簡単でないという問題もある。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、アナログ回路部のオフセット調整を簡単且つ一度で済ますことにより再生時の装置の応答性を向上させることができる光ディスク再生装置及びオフセット調整方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、光ピックアップから出力される信号から生成した制御信号の振幅レベルを調整するゲインコントロール回路と、前記ゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧をキャンセルするオフセット補正手段とを有する光ディスク再生装置であって、前記ゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧を調整するオフセット調整手段を具備し、前記オフセット調整手段は、前記ゲインコントロール回路が最大ゲインの時に、このゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を生成するオフセット調整電圧生成手段と、前記生成されたオフセット調整電圧を前記制御信号或いは前記光ピックアップから出力される信号のいずれか一方に加算する加算手段とを有することを特徴とする。
このように本発明の光ディスク再生装置では、光ピックアップからゲインコントロール回路までの電気的なオフセットを、ゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を発生して調整すれば、以降、ゲインコントロール回路のゲインを変化させても、必ずゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧は前記目標電圧範囲内に入るため、ゲイン変化後のゲインコントロール回路から出力されるオフセット電圧はオフセット補正手段のダイナミックレンジ内となる。それ故、オフセット補正手段はゲインコントロール回路のゲインに拘らず、この回路から出力されるオフセット電圧を支障なくキャンセルすることができる。このように、光ピックアップからゲインコントロール回路までの電気的オフセットを全てキャンセルするのではなく、オフセット補正手段で補正可能な範囲までに電気的オフセットを抑えるオフセット調整を行うことにより、光ピックアップからゲインコントロール回路までの電気的なオフセットを一度調整すれば、その後、ゲインコントロール回路のゲインが変化しても、電気的なオフセットを調整する必要がなくなり、光ディスク再生装置の応答性を向上させることができると共に、前記一度のオフセット調整も簡単に行うことができる。
また、本発明は、光ピックアップから出力される信号から生成した制御信号の振幅レベルを調整するゲインコントロール回路と、前記振幅レベルが調整された制御信号を増幅する固定ゲインの増幅回路と、前記固定ゲインの増幅回路の出力信号に含まれるオフセット電圧をキャンセルするオフセット補正手段とを有する光ディスク再生装置であって、前記ゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧を調整するオフセット調整手段を具備し、前記オフセット調整手段は、前記ゲインコントロール回路が最大ゲインの時に、前記固定ゲインの増幅回路の出力信号に含まれるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を生成するオフセット調整電圧生成手段と、前記生成されたオフセット調整電圧を前記制御信号或いは前記光ピックアップから出力される信号のいずれか一方に加算する加算手段とを有し、且つ、前記固定ゲインの増幅回路は、この増幅回路のオフセット電圧が前記目標電圧の絶対値よりも小さい仕様のものであることを特徴とする。
このように本発明の光ディスク再生装置では、光ピックアップから固定ゲインの増幅回路までの電気的なオフセットを、固定ゲインの増幅回路の出力信号に含まれるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を発生して調整し且つ、この増幅回路固有のオフセット電圧を前記目標電圧の絶対値よりも小さくなる仕様の固定ゲインの増幅回路を用いれば、以降、ゲインコントロール回路のゲインを変化させても、必ず固定ゲインの増幅回路の出力信号に含まれるオフセット電圧は前記目標電圧範囲内に入るため、ゲイン変化後の固定ゲインの増幅回路から出力されるオフセット電圧はオフセット補正手段のダイナミックレンジ内でとなる。それ故、オフセット補正手段はゲインコントロール回路のゲインに拘らず、固定ゲインの増幅回路から出力されるオフセット電圧を支障なくキャンセルすることができる。このように、光ピックアップから固定ゲインの増幅回路までの電気的オフセットを全てキャンセルするのではなく、オフセット補正手段で補正可能な範囲までに電気的オフセットを抑えるオフセット調整を行うことにより、光ピックアップから固定ゲインの増幅回路までの電気的なオフセットを一度調整すれば、その後、ゲインコントロール回路のゲインが変化しても、電気的なオフセットを調整する必要がなくなるため、光ディスク再生装置の応答性を向上させることができると共に、前記一度のオフセット調整も簡単に行うことができる。
また、本発明は、信号の振幅レベルを調整するゲインコントロール回路を最終段とするアナログ回路部と、このアナログ回路部により出力されたアナログ信号に含まれるオフセット電圧をキャンセルするオフセット補正手段とを有する回路系におけるオフセット調整方法であって、前記ゲインコントロール回路が最大ゲインの時に、前記アナログ回路部から出力されるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧になるように前記アナログ回路部のオフセット調整を行うことを特徴とする。
このように本発明のオフセット調整方法では、アナログ回路部に含まれる電気的なオフセットを、このアナログ回路部の出力信号に含まれるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を発生して調整すれば、以降、ゲインコントロール回路のゲインを変化させても、必ずアナログ回路部の出力信号に含まれるオフセット電圧は前記目標電圧範囲内に入るため、ゲイン変化後のアナログ回路部から出力されるオフセット電圧はオフセット補正手段のダイナミックレンジ内となる。それ故、オフセット補正手段はゲインコントロール回路のゲインに拘らず、アナログ回路部から出力されるオフセット電圧を支障なくキャンセルすることができる。このように、アナログ回路部の電気的オフセットを全てキャンセルするのではなく、オフセット補正手段で、補正可能な範囲までに電気的オフセットを抑えるオフセット調整を行うことにより、アナログ回路部の電気的なオフセットを一度調整すれば、その後、ゲインコントロール回路のゲインが変化しても、電気的なオフセットを調整する必要がなくなるため、前記回路系の応答性を向上させることができると共に、前記一度のオフセット調整も簡単に行うことができる。
また、本発明は、信号の振幅レベルを調整するゲインコントロール回路と、このゲインコントロール回路の出力側に接続された固定ゲインの増幅回路を最終段とするアナログ回路部と、このアナログ回路部により出力されたアナログ信号に含まれるオフセット電圧をキャンセルするオフセット補正手段とを有する回路系におけるオフセット調整方法であって、前記ゲインコントロール回路が最大ゲインの時に、前記アナログ回路部から出力されるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧になるように前記アナログ回路部のオフセット調整を行ない且つ、前記固定ゲインの増幅回路としてこの増幅回路が持つ固有のオフセット電圧が前記目標電圧の絶対値より小さい増幅回路を使用することを特徴とする。
このように本発明のオフセット調整方法では、アナログ回路部に含まれる電気的なオフセットを、このアナログ回路部の出力信号に含まれるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を発生して調整し且つ、固定ゲインの増幅回路固有のオフセット電圧を前記目標電圧の絶対値よりも小さくなる仕様のものにすれば、以降、ゲインコントロール回路のゲインを変化させても、必ずアナログ回路部の出力信号に含まれるオフセット電圧は前記目標電圧範囲内に入るため、ゲイン変化後のアナログ回路部から出力されるオフセット電圧はオフセット補正手段のダイナミックレンジ内となる。それ故、オフセット補正手段はゲインコントロール回路のゲインに拘らず、アナログ回路部から出力されるオフセット電圧を支障なくキャンセルすることができる。このようにアナログ回路部の電気的オフセットを全てキャンセルするのではなく、オフセット補正手段で補正可能な範囲までに電気的オフセットを抑えるオフセット調整を行うことにより、アナログ回路部の電気的なオフセットを一度調整すれば、その後、ゲインコントロール回路のゲインが変化しても、電気的なオフセットを調整する必要がなくなるため、前記回路系の応答性を向上させることができると共に、前記一度のオフセット調整も簡単に行うことができる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、アナログ回路部の電気的オフセットを全てキャンセルするのではなく、アナログ回路部の後段のオフセット補正手段により補正可能な範囲までに電気的オフセットを抑え、残留するオフセットをオフセット補正手段で例えばディジタル処理して補正することにより、アナログ回路部のオフセット調整を短時間且つ一度で済ますことができるようにして、再生時の装置の応答性を向上させることができる。
アナログ回路部のオフセット調整を短時間且つ一度で済ますことにより再生時の装置の応答性を向上させる目的を、光ピックアップからゲインコントロール回路までの電気的なオフセットを、ゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧がオフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を発生して調整することによって実現した。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク再生装置の構成を示したブロック図である。但し、従来例と同様の部分は同一符号を付して説明する。光ディスク再生装置は、光ピックアップ2、演算処理回路4、加算回路6、ゲインコントロール回路8、制御回路10、オフセット調整回路12、アナログ/ディジタル変換回路14、ディジタル補正部16を有している。但し、特許請求の範囲のゲインコントロール回路はゲインコントロール回路8に相当し、オフセット補正手段はディジタル補正部16に相当し、オフセット調整電圧生成手段はオフセット調整回路12に相当し、加算手段は加算回路6に相当する。
次に本実施の形態の動作について説明する。ディスク再生時、光ピックアップ2で拾った信号は、演算処理回路4により演算され、サーボをかけるのに必要なフォーカスエラー信号等のサーボエラー信号やディフェクト信号等を検出するRFDC信号等の制御信号となる。これら制御信号は加算回路6でオフセット調整電圧を加算された後、振幅レベルが最適になるようにゲインコントロール回路8により増幅される。ゲインコントロール回路8により振幅レベルが最適になった制御信号はアナログ/ディジタル変換回路14によりディジタル信号に変換され、このディジタル信号はディジタル補正部16及び制御回路10に入力される。
制御回路10はアナログ/ディジタル変換回路14から出力されるディジタル信号を監視し、光ピックアップ2内のフォトディテクタ回路(図示せず)、演算処理回路14及びゲインコントロール回路8の電気的オフセット電圧を算出し、このオフセット電圧をキャンセルするオフセット調整電圧をオフセット調整回路12より発生させて加算回路6に出力して演算処理回路4の出力信号に加算する。これにより、制御回路10はゲインコントロール回路8までの電気的なオフセットを目標電圧範囲内、即ちディジタル補正部16によるディジタル補正可能な範囲内に入るように調整する。
上記のオフセット調整による電気的オフセット電圧の残留分と光学的な原因で発生するサーボ最適点のずれについては、アナログ/ディジタル変換回路14によってディジタル化された制御信号をディジタル補正部16に入力してオフセットキャンセル処理することにより補正し、次段に出力する。
次に図2の等価回路を用いて図1に示した回路のオフセット調整動作について説明する。但し、図2中、Vofflは光ピックアップ2内のフォトディテクタIC(図示せず)の出力オフセット電圧値と演算処理回路4の入力換算オフセット電圧値を加算した値を、klは演算処理回路4のゲインで固定ゲインの値を、Voff2はゲインコントロール回路8の入力換算オフセット電圧値を、k2はゲインコントロール回路8のゲインで可変値を示している。また、Vcalはオフセット調整回路12から出力されるオフセット調整電圧、Voffは最終的な出力オフセット電圧値を示している。
図2の場合、Voffは以下の式(1)で表される。
ここで、k2が最大ゲインk2max時の出力オフセットが目標オフセット電圧値内のオフセット電圧Voffmaxとなるように、Vcalを調整する。そのときのVcalは以下のように求められ、式(2)で表される。
式(2)で与えられるオフセット調整電圧Vcalをk1の出力に加えることでオフセット調整を行い、その後ゲインをk2に変更する。そのときのオフセット電圧Voffは、式(2)を式(1)に代入することにより式(3)で表される。
k2<k2maXであるので、式(3)より常に|Voff|<|Voffmax|となる。即ち、図2の等価回路で示されるような装置においては、ゲインコントロール回路8の最大ゲインで目標電圧範囲内に入るようにオフセット調整を行えば、ゲインを下げた場合でも目標電圧範囲を外れることはない。
本実施の形態によれば、ゲインコントロール回路8の最大ゲイン時にアナログ/ディジタル変換回路14の入力での電気的オフセット電圧が±Voffmax内に入るようにオフセット調整を行えば、その後ゲインコントロール回路8のゲイン調整を行ってもオフセット電圧値は変動するが、常に|Voff|<|Voffmax|となり、アナログ/ディジタル変換回路14の入力ダイナミックレンジに比べて±Voffmaxの範囲を小さくしておくことにより、±Voffmaxの範囲内で残留する電気的オフセット電圧はその後に行われる光学的な原因で発生するサーボ最適点のずれの補正と共にディジタル補正部16により調整することができる。このため、一回だけ、上記のオフセット調整を行えば、以降はゲインコントロール回路8のゲイン調整を行ってもオフセット調整を行う必要がなくなり、光ディスク再生装置の応答性を向上させることができる。また、上記オフセット調整において、制御回路10によりゲインコントロール回路8の最大ゲインk2max時の出力オフセットがオフセット電圧Voffmaxとなるように、オフセット調整回路12から出力されるオフセット電圧Vcalを調整すれば良いため、上記1回のオフセット調整も極めて簡単に行うことができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る光ディスク再生装置の構成を示したブロック図である。但し、図1に示した第1の実施の形態と同様の部分には同一符号を付し、適宜その説明を省略する。本例の光ディスク再生装置は、オフセット調整回路12から出力されるオフセット電圧を演算処理回路4の入力側に印加する構成で、オフセット電圧を入力する位置が第1の実施の形態とは異なるだけで、他の構成は同様であり、同様の動作を行う。
次に本実施の形態のオフセット調整動作について図4の等価回路を用いて説明する。この場合は、Voffは式(4)で表される。
ここで、k2が最大ゲインのk2max時の出力オフセットが目標オフセット電圧値内のオフセット電圧Voffmaxとなるように、Vcalを調整する。そのときのVcalは以下のように求められ式(5)で示される。
この式(5)で与えられるオフセット調整電圧Vcalを加えることでオフセット調整した後に、ゲインをk2に変更する。そのときのオフセット電圧Voffは、式(5)を式(4)に代入することで得られ、式(6)で表される。
k2<k2maxであるので、式(6)より常に|Voff|<|Voffmax|となる。即ち、図4の等価回路で示される装置においては、ゲインコントロール回路8の最大ゲインで目標電圧範囲内に入るようにオフセット調整を行えば、ゲインを下げた場合でも目標電圧範囲を外れることはない。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、ゲインコントロール回路8の最大ゲイン時にアナログ/ディジタル変換回路14の入力での電気的オフセット電圧が±Voffmax内に入るようにオフセット調整を行うことにより、第1の実施の形態と同様の効果がある。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る光ディスク再生装置の構成を示したブロック図である。但し、図1に示した第1の実施の形態と同様の部分には同一符号を付し、適宜その説明を省略する。本例の光ディスク再生装置は、図3に示した第2の実施の形態の構成とほぼ同様であるが、ゲインコントロール回路8とアナログ/ディジタル変換回路14との間に固定ゲインアンプ18が挿入されているところが異なるだけで、同様の動作を行う。但し、特許請求の範囲の固定ゲインの増幅回路は固定ゲインアンプ18に相当する。
次に本実施の形態のオフセット調整動作について図6の等価回路を用いて説明する。但し、図6中のVoff3は固定ゲインアンプ18の入力換算オフセット電圧、k3は固定ゲインアンプ18のゲインを示している。この場合は、Voffは以下の式(7)で表される。
ここで、同じようにk2が最大ゲインk2max時の出力オフセットが目標オフセット電圧値内のオフセット電圧VoffmaXとなるように、Vcalを調整する。そのときのVcalは以下のように求められ、式(8)で示される。
式(8)を式(7)に代入すると、以下の式(9)を得ることができる。
この式(9)はゲインコントロール回路8のゲインをk2に変更したときのオフセット電圧を示している。この式(9)より、本実施の形態の装置の場合は、常に|Voff|<|Voffmax|とはならない。|Voff|<|Voffmax|となる範囲は式(9)より、Voffmax>0のとき式(10),Voffmax<0のとき式(11)で示される範囲となる。
これら式(10)、式(11)より、Voffmax>0のときには、−(k2max+k2)/(k2max−k2)・Voffmax<k3・Voff3<Voffmax
Voffmax<0のときには、Voffmax<k3・Voff3<−(k2max+k2)/(k2max−k2)・Voffmaxの範囲(図7に示した斜線の部分)であれば、|Voff|<|Voffmax|を満たすことになる。ここで(k2max+k2)/(k2max−k2)>1より、|Voffmax|>|k3・Voff3|であれば常に|Voff|<|Voffmax|を満たす。よって、ゲインコントロール回路8の後に固定ゲインアンプ18が挿入された装置では、最後に接続される固定ゲインアンプ18固有のオフセット電圧、即ち、k3・Voff3が±Voffmaxより小さくなるように固定ゲインアンプ18を設計しておけば、常に|Voff|<|Voffmax|となる。
本実施の形態によれも、第1の実施の形態と同様に、ゲインコントロール回路8の最大ゲイン時にアナログ/ディジタル変換回路14の入力での電気的オフセット電圧が±Voffmax内に入るようにオフセット調整を行うことにより、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、本実施の形態ではオフセット調整回路12から出力されるオフセット調整電圧を光ピックアップ2の出力信号に加算してオフセット調整する構成であるが、オフセット調整電圧を演算処理回路4の出力に加算して調整する構成としても同様の効果がある。
また、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。例えば、上記実施の形態では、本発明を光ディスク再生装置の再生回路に適用したが、光ピックアップのような電気的なオフセット以外の別のオフセットを有する部品の出力信号を処理する回路で、最後に前記別のオフセットを補正する手段がついているものであれば、本発明を適用して同様の効果を得ることができる。
2……光ピックアップ、4……演算処理回路、6……加算回路、8……ゲインコントロール回路、10……制御回路、12……オフセット調整回路、14……アナログ/ディジタル変換回路、16……ディジタル補正部、18……固定ゲインアンプ。
Claims (9)
- 光ピックアップから出力される信号から生成した制御信号の振幅レベルを調整するゲインコントロール回路と、前記ゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧をキャンセルするオフセット補正手段とを有する光ディスク再生装置であって、
前記ゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧を調整するオフセット調整手段を具備し、
前記オフセット調整手段は、前記ゲインコントロール回路が最大ゲインの時に、このゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を生成するオフセット調整電圧生成手段と、
前記生成されたオフセット調整電圧を前記制御信号或いは前記光ピックアップから出力される信号のいずれか一方に加算する加算手段とを有することを特徴とする光ディスク再生装置。 - 前記オフセット補正手段は、前記ゲインコントロール回路の出力信号をディジタル変換して得たディジタル信号に対してオフセット補正処理を行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスク再生装置。
- 光ピックアップから出力される信号から生成した制御信号の振幅レベルを調整するゲインコントロール回路と、前記振幅レベルが調整された制御信号を増幅する固定ゲインの増幅回路と、前記固定ゲインの増幅回路の出力信号に含まれるオフセット電圧をキャンセルするオフセット補正手段とを有する光ディスク再生装置であって、
前記ゲインコントロール回路の出力信号に含まれるオフセット電圧を調整するオフセット調整手段を具備し、
前記オフセット調整手段は、前記ゲインコントロール回路が最大ゲインの時に、前記固定ゲインの増幅回路の出力信号に含まれるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧となるようなオフセット調整電圧を生成するオフセット調整電圧生成手段と、
前記生成されたオフセット調整電圧を前記制御信号或いは前記光ピックアップから出力される信号のいずれか一方に加算する加算手段とを有し、
且つ、前記固定ゲインの増幅回路は、この増幅回路のオフセット電圧が前記目標電圧の絶対値よりも小さい仕様のものであることを特徴とする光ディスク再生装置。 - 前記オフセット補正手段は、前記固定ゲインの増幅回路の出力信号をディジタル変換して得たディジタル信号に対してオフセット補正処理を行うことを特徴とする請求項3記載の光ディスク再生装置。
- 信号の振幅レベルを調整するゲインコントロール回路を最終段とするアナログ回路部と、このアナログ回路部により出力されたアナログ信号に含まれるオフセット電圧をキャンセルするオフセット補正手段とを有する回路系におけるオフセット調整方法であって、
前記ゲインコントロール回路が最大ゲインの時に、前記アナログ回路部から出力されるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧になるように前記アナログ回路部のオフセット調整を行うことを特徴とするオフセット調整方法。 - 信号の振幅レベルを調整するゲインコントロール回路と、このゲインコントロール回路の出力側に接続された固定ゲインの増幅回路を最終段とするアナログ回路部と、このアナログ回路部により出力されたアナログ信号に含まれるオフセット電圧をキャンセルするオフセット補正手段とを有する回路系におけるオフセット調整方法であって、
前記ゲインコントロール回路が最大ゲインの時に、前記アナログ回路部から出力されるオフセット電圧が前記オフセット補正手段のダイナミックレンジ内の目標電圧になるように前記アナログ回路部のオフセット調整を行ない且つ、前記固定ゲインの増幅回路としてこの増幅回路が持つ固有のオフセット電圧が前記目標電圧の絶対値より小さい増幅回路を使用することを特徴とするオフセット調整方法。 - 前記オフセット調整は、オフセット調整電圧を前記ゲインコントロール回路の入力段に加算して行うことを特徴とする請求項5または6記載のオフセット調整方法。
- 前記オフセット調整は、オフセット調整電圧をゲインコントロール回路よりも前段にある回路の入力段に加算して行うことを特徴とする請求項5または6記載のオフセット調整方法。
- 前記オフセット補正手段は、前記アナログ回路部の出力信号をディジタル変換して得たディジタル信号に対してオフセット補正処理を行うことを特徴とする請求項5または6記載のオフセット調整方法。
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