JP3873471B2 - ゴム製品の成形方法 - Google Patents

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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム製品を成形するゴム製品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ゴム状弾性体による製品を型成形する方法としては、種々の方法が提案されており、例えば成形型のキャビティ内にゴム生地を配置して加熱及び加圧することで、ゴム生地を流動化させて、目的とする形状に加硫成形する圧縮成形と呼ばれる成形方法がある。
【0003】
圧縮成形においては、用いられる成形型に適するように、ゴム生地を例えば短冊生地、丸生地、パイプ生地、シート生地等に加工している。以下にそれぞれの加工工程を示す。
【0004】
短冊生地Sは、シャーリング機で送りローラ対に送り出されるゴム生地Gをカッター刃で次々と切断して、またスリッター機では分出しされたゴム生地Gを送り出し方向複数となるようにスリッター刃で切断し、短冊生地Sに加工される。
【0005】
また、丸生地Tは、押し出し機でゴム生地Gを押し出して断面円形の丸生地Tに加工し、丸生地カッター機で所定の厚みに切断して丸生地Tに加工される。
【0006】
さらに、パイプ生地Uは、押し出し機でゴム生地Gを温めつつ、押し出していき、スパイダーでこの押し出されたゴム生地Gを円周方向均等に分散させ、パイプ生地Uの外径寸法を決める口金及びパイプ生地Uの内径寸法を決める芯金間に押し出し、パイプ生地Uに加工される。
【0007】
そして、シャーリング機で一定の速度で送りローラ対で送り出されるパイプ生地Uを上刃及び下刃で切断している。切断されたパイプ生地Uは、切断されたパイプ生地U同志が粘着してくっついたり、つぶれて変形してしまう。そこで、矯正機切断されたパイプ生地Uをばらして矯正し、パイプ生地Uに加工される。
【0008】
シート生地Vは、押し出し機と調整ロールと金属検出器とシート生地巻き取り機とで構成された加工装置で、分出しされたゴム生地Gを押し出し機と調整ロールでシート生地Vに引き伸ばし、金属検出を行った後ロール状に巻き取り、シート生地Vに加工される。
【0009】
大きな製品に用いるシート生地Vは、ロール状のシート生地Vを送りローラ対で送り出し、カッター刃で切断していく。また、小さな製品に用いるシート生地Vは、ミニロール機でロール状のシート生地Vをローラ対で送り出し、ミシン目の回転刃であるカッター刃でミシン目をいれている。
【0010】
そして、次のゴム製品の成形を行う工程では、以上のようにして予め加工された生地S,T,U,Vをゴム製品を成形する型開きした成形型の型開き面に手作業で載置し、所定の加熱、加圧圧力及び加圧速度で型閉めを行い、成形品を成形する。
【0011】
図9は成形型と生地を示す斜視図である。このように、例えばOリング等の製品を成形する成形型の場合では、多数個の製品取りを行うことができる掘り込み型133(図9(a)参照)があり、図9(b)に示す小口品の成形に用いる短冊生地Sや量産品の成形に用いるシート生地Vを載置し、圧縮成形機で油圧を制御して成形型を圧縮させて真空成形を行い、成形品を成形する。
【0012】
また、1個の製品取りを行う丸駒型134a,134b(図9(c)参照)があり、図9(d)に示す小径〜中径の量産品に用いるパイプ生地U、或は大径の小口品に用いる短冊生地Sや丸生地Tを用いて成形品を成形する。この場合、短冊生地Sや丸生地Tをジョイント135して環状にする。
【0013】
次に、型閉めについてシート生地Vを用いた成形型で説明する。図10(a)はシート生地Vを載置した成形型を示す斜視図であり、図10(b)は成形型の断面を拡大して示す断面図であり、図10(c)はキャビティを示す断面図であり、図10(d)は圧縮状態の成形型を示す斜視図である。
【0014】
図10(a)に示される最終的に製品を成形する例えば掘り込み型133等の成形型は、一型135及び二型136にバリ留まり137、格子溝138、外バリ溝139、キャビティ140、内バリ溝141を備え、シート生地Vが各々のキャビティ140が設けられた型開き面を全て覆うように載置され、圧縮されたシート生地Vがキャビティ140内部に流れ込む。ここで、図10(c)に示すように、成形を容易に行うためにシート生地Vの厚みtはキャビティ内径Rとの関係で、t<R×2に設定される。
【0015】
そして、成形型133が圧縮されることによりシート生地Vは、図10(d)の図示矢印で示すように、成形型133の中心部から外側方向に流動していき、成形品を成形する。
【0016】
このようにして成形された成形品は、図11に示すようにOリング142がバリで連結されたシート状に成形される。そして、抜き仕上げ機で内径ポンチでOリング142の内側バリを抜き取り、外径ポンチでOリング142だけを抜き取りOリング142を回収する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、種々の装置の送り出し速度や切断位置やローラ対の圧接力等に高度な精度が要求され、ゴム生地の重量、寸法等の管理が困難であるため、それらの装置を扱う作業者は高度な熟練度や技術を要することや、成形型のキャビティに必要量とされるゴム生地を該当するキャビティに手作業で一つ一つ載置するのでは時間がかかってしまうため、連続的な大量生産ができなかったことから、より簡易で高精度且つ連続的な大量生産が可能な生産方法が望まれていた。
【0018】
また、パイプ生地Uを加工する場合には、パイプ生地Uを加工後に矯正する工程があり、手間を必要とした。
【0019】
さらに、シート生地Vを用いる成形の場合ではキャビティ内部のエアーを取り除くために、成形型の真空引きを行っても、熱により柔らかくなったシート生地Vがキャビティを密封してしまい、キャビティ内部にエアーが残ってしまうことがある。
【0020】
そして、図10(d)に示すように、シート生地Vを外へ流動させる流動量が大きいため、流動方向及びキャビティ140の内圧が不安定となる。また、このシート生地Vを外へ流動させる流動量を大きくするために大きな加圧力を必要とするため、成形型の多数個の製品取りを制限してしまう。
【0021】
このようにシート生地Vの流動量が大きいと、図11(b)に示すように、成形された成形品は中心部と外側で厚みa,bが異なり、中心部の厚みaが外側の厚みbよりも厚くなってしまい、多数個取りの製品の製品寸法にばらつきが生じてしまう。また、上記のように多数個取りの製品の製品寸法にばらつきが生じていると、製品の分離仕上げ作業を行う場合に、中心部のバリが厚過ぎて内径ポンチ及び外径ポンチの抜き不良或は製品の抜き仕上げを行う抜き仕上げ機の停止の原因となってしまう。
【0022】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ゴム生地を高精度且つ容易に成形型に配置し、連続的な大量生産を図ると共に、製品の品質を向上するゴム製品の成形方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、成形品を保持可能とする生地型を備えた1次成形型で、流動化したゴム生地を未加硫状態の1次成形品に成形し、前記1次成形品を保持した該生地型を、型開きした2次成形型のキャビティ位置に前記生地型が保持する1次成形品の位置を対応させて配置し、前記生地型から前記1次成形品を離型させて前記2次成形型のキャビティに生地込めし、前記2次成形型で、圧縮成形によって加硫成形を行うことで、前記1次成形品を製品に対応する2次成形品に成形することを特徴とする。
【0024】
従って、製品に対応する、圧縮成形によって加硫成形を行うことで得られる2次成形品に成形する前にゴム生地を未加硫状態の1次成形品にすることで、1次成形品は1次成形型によって、繰り返し成形されても均一なゴム生地量で同じ形状に成形でき、ゴム生地の重量、寸法等の管理が容易となり、1次成形品に手間もなく容易に成形でき、種々の装置の高精度な調整作業も不要となり、扱う作業者は容易に作業を行うことができ、連続的な大量生産を図ることができる。
【0025】
また、生地型によって1次成形品の成形・保持・配置を手間もなく行え、容易に2次成形工程を行うことができ、連続的な大量生産を図ることができると共に、複数の1次成形品を1次成形型で一度に成形し、生地型で2次成形型に複数の1次成形品を配置して2次成形する場合、2次成形型に複数の1次成形品を配置するので、圧縮によるそれぞれの1次成形品の流動化する量は少なくて済み、2次成形型を圧縮する圧縮力を減少でき、また1次成形品が2次成形型のキャビティ毎に分散して配置されるので、2次成形型の中心部と外側で各々のキャビティの内圧は均一になり、厚さが均一の製品を成形することができ、製品の品質を向上させることができる。
【0026】
前記1次成形型は、両面に貫通した空孔を備えた前記生地型と、前記生地型の一方の面からゴム生地を前記空孔に充填する充填型と、前記生地型の他方の面で前記空孔を塞ぐ抑え型と、を備え、前記1次成形品は、前記生地型の前記空孔に保持されることが好ましい。
【0027】
これにより、生地型を充填型及び抑え型で挟み、充填型からゴム生地を充填することで容易に1次成形品を成形すると共に、1次成形品を容易に生地型に保持させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0029】
図1に示すように、2次成形型で加硫成形する前にゴム生地Gを1次成形型1で1次成形品としての準備形状のゴム生地Wに成形する。本実施の形態では、ゴム製品としてのOリングを成形するために用いられる。ここで、準備形状のゴム生地Wは未加硫状態である。
【0030】
但し、成形するゴム製品の形状はOリングに限定されるものではなく、その他の任意形状のものに対しても適用可能で、ゴム生地Gを任意の形状に応じた準備形状に1次成形可能である。また、1次成形型としては成形型や抜き出し型等種々のものを使用することができる。
【0031】
まず、分出しされたゴム生地Gを1次成形型1で準備形状のゴム生地Wに成形する。図1(a)に1次成形型1の断面図を示し、その構成から説明する。
【0032】
1次成形型1は、充填型としての上型2、生地型3、抑え型としての下型4を有する概略3層構造をなしている。図1(a)において、1次成形型1を構成する全ての型は型閉めされ、生地型3の空孔5内部に流動可能なゴム生地Gを保持し、1次成形を行っている状態である。
【0033】
生地型3はゴム製品を成形する2次成形型に設けられた各々のOリング形状のキャビティに対応する空孔5が両面に貫通して設けられている。空孔5は下型4側から上型2側へ縮径する円すいテーパ形状になっており、下型4の型閉めによりその下型4側開口部を塞がれ、円すい台の準備形状のゴム生地Wに加工する。但し、ゴム製品としてOリングを成形する場合であっても、準備形状はこの円すい台形状に限られず、例えば円柱形状等の様々な形状が適用できる。
【0034】
そして、生地型3の上型2との対向面の上型2側開口部に、上型2のノズル部6からゴム生地Gが流入して空孔5に充填される。
【0035】
一方、上型2は、分出しされたゴム生地Gの保持及び加圧を行う加圧室7を有し、加圧室7にノズル部6が連続され、また下型4は、生地型3と型閉めを行う面を平面に設けている。
【0036】
この1次成形型1を使用して、準備形状のゴム生地Wに成形する1次成形工程の概略を説明すると、生地型3と下型4を完全に型閉めし、上型2の型閉めを行うと共に上型2の加圧室7に配置されたゴム生地Gを加熱等させ、下型4側開口部を下型4により塞がれた空孔5内部にノズル部6を介して流動化したゴム生地Gを注入して準備形状のゴム生地Wに加工する。
【0037】
そして、準備形状のゴム生地Wに成形後に、上型2及び下型4を型開きして生地型3から引き離し、生地型3は準備形状のゴム生地Wを空孔5に保持したまま移動可能となる(図1(b)参照)。その後、未加硫の状態であるこの準備形状のゴム生地Wを生地型3から取り出し(図1(c)参照)、次に説明するゴム製品に対応する2次成形品としての最終成形品を成形する2次成形型にこの準備形状のゴム生地Wを配置する。
【0038】
図2は2次成形型を示しており、成形された準備形状のゴム生地Wを用いてOリングに成形する2次成形工程を説明する。
【0039】
図2(a)に示すように、Oリングの多数個の製品取りを行う2次成形型8の型開きした型開き面に、準備形状のゴム生地Wを1つずつOリングの各々のキャビティに対応させて複数配置し、所定の加熱、加圧圧力及び加圧速度で型閉めを行うことにより、準備形状のゴム生地Wが各々の外径方向に流動してOリングを成形する。
【0040】
図2(b)に示すように、この2次成形型8は、一型9及び二型10にバリ留まり11、格子溝12、外バリ溝13、キャビティ14、内バリ溝15を備えるものであり、各々のキャビティ14に対応させて1つずつ準備形状のゴム生地Wが配置されるようになっている。
【0041】
この成形時、真空引きを行って2次成形型の重ね合わされた型開き面のエアーを吸収し、キャビティ14等のエアー溜りを防止するが、この準備形状のゴム生地Wは、底面がOリングを成形するキャビティ14の内側径よりも小さく、2次成形型8を型閉めして圧縮されて初めて拡径し、キャビティ14に流れ込むので、真空引きによってキャビティ14内のエアーは取り除かれ、エアーを取り残すことがなく、不良のない、理想的な2次成形品としての最終成形品Xを成形することができる。
【0042】
また、この2次成形では、キャビティ14毎に準備形状のゴム生地Wが配置され、各々の準備形状のゴム生地Wに対して内圧は同条件であるので同様に拡がることができ、2次成形型8で必要とされるゴム生地の量は従来よりも少なくて済むだけでなく、必要とされる加圧力も従来と比べて少なくなる。
【0043】
このようにして成形された最終成形品Xは、図3に示すような製品としての各々のOリング16の外バリが連結した形状になっている。このOリング16は2次成形型8のどの位置で成形されていても厚みが異なることがなく、均一な品質のOリングを提供することができる。
【0044】
尚、用いられる準備形状のゴム生地Wとしては、図4に示すように、例えば、本実施の形態と同様に多数個取りを行う場合では、各々のキャビティに対応する位置に配置した1次成形品としての円すい台形状の準備形状のゴム生地Wを接続部としての薄いシート部で連続したシート成形品であってもよい(図4(a)参照)。
【0045】
この場合、1次成形型1に薄いシート部を同時に成形させることで容易に複数の準備形状のゴム生地Wを連続させたシート成形品とすることができ、このシート成形品で複数の準備形状のゴム生地Wを一度に扱うことができて取扱いが容易となり、2次成形型8への配置が容易となる。
【0046】
また、ゴム製品としてOリング1個取りを行う場合では、キャビティに対応したリング状の準備形状とすることもできる(図4(b)参照)。
【0047】
図5乃至図7を参照して本実施の形態で説明した1次成形型1を用い、準備形状のゴム生地Wに成形し、この準備形状のゴム生地Wを用いてOリングの多数個取りを行う成形方法を説明する。
【0048】
図5は準備形状のゴム生地Wに成形する1次成形工程を示し、図6は準備形状のゴム生地Wを圧縮成形機にセットして加硫成形する2次成型工程を示し、図7は最終成形品Xを製品であるOリングに仕上げる抜き仕上げ工程を示す。
【0049】
1次成形工程をステップA1〜A5、2次成型工程をステップB1〜B3、抜き仕上げ工程をステップC1〜C2として以下に説明する。
【0050】
まず、図5を用いて1次成形工程を説明する。
【0051】
(ステップA1)
2次成形型8の複数のキャビティ14と対応する複数の準備形状の空孔5が設けられた生地型3を1次成形型1の上型2及び下型4の間に配置し、上型2の加圧室7にゴム生地Gを配置する(図5(a)参照)。
【0052】
(ステップA2)
上型2、生地型3、下型4を型閉めし、生地型3の空孔5にゴム生地Gを充填して準備形状のゴム生地Wに成形する(図5(b)参照)。
【0053】
(ステップA3)
上型2、生地型3、下型4を型開きし、生地型3に準備形状のゴム生地Wを保持した状態にする(図5(c)参照)。
【0054】
(ステップA4)
生地型3を準備形状のゴム生地Wが圧縮成形機に設けられた2次成形型8の二型のキャビティ14位置に対応する二型10上の位置に配置され、また、生地型3上に、準備形状のゴム生地Wを生地型3から分離させる押し出し部を備えた生地装着装置17が、押し出し部を空孔5の準備形状のゴム生地Wに対応させて配置される(図5(d)参照)。
【0055】
(ステップA5)
生地装着装置17の押し出し部で生地型3に保持された準備形状のゴム生地Wを2次成形型8の二型10に押し出して生地型3から離型させ、二型10の各々のキャビティ14と対応して準備形状のゴム生地Wを配置させて生地込めが成され、生地型3及び生地装着装置17を圧縮成形機から取り除く(図5(e)参照)。
【0056】
ステップA5で1次成形工程は終了する。尚、本実施の形態では工程時間短縮のため、ステップA5において、生地装着装置17で準備形状のゴム生地Wを押し出すと同時に2次成形型8の二型10に載置させたが、これに限られず、別々のステップとしてもよい。
【0057】
ここで、準備された2次成形型8を保持する圧縮成形機について簡単に説明する。圧縮成形機は、モータによって油圧ポンプを作動させ、高圧油をシリンダ内に発生させ、この高圧油によりラムを上昇させ、ラムとヘッドで加圧圧縮を行う。
【0058】
そして、ラムとヘッドの間には、断熱材、上熱板、下熱板、2次成形型8、スライド板が備えられている。このうち、上熱板と下熱板は、2次成形型8を加熱するためのヒータを備えている。
【0059】
次に、図6を用いて2次成型工程について説明する。
【0060】
(ステップB1)
2次成形型8の一型9及び二型10を組み合わせる(図6(a)参照)。
【0061】
(ステップB2)
圧縮成形機のラムを上昇させ、2次成形型8を型閉めし、加圧して加硫成形を行う。この際、上熱板と下熱板からの熱の伝導により準備形状のゴム生地Wを流動化させる(図6(b)参照)。
【0062】
(ステップB3)
準備形状のゴム生地Wが各々のキャビティ14内にそれぞれ十分に回り込み、成形が終了したら2次成形型8を型開きして、最終成形品Xを取り出す(図6(c)参照)。
【0063】
次に、図7を用いて最終成形品Xを製品のOリングに仕上げる抜き仕上げ工程を説明する。
【0064】
(ステップC1)
まず、成形品Xを内径ポンチ34によって、台35に載せたOリングの内側バリを抜き取る(図7(a)参照)。
【0065】
(ステップC2)
次に、外径ポンチ36によって、Oリング16を抜き取り、Oリング16を回収する(図7(b)参照)。
【0066】
上記したように、1次成形型1及び各ステップで説明された工程によって、1次成形型1により1次成形品としての準備形状のゴム生地Wのゴム生地量及び形状がすでに設定されていることから、準備形状のゴム生地Wの寸法、量等の管理が容易に行え、種々の装置は高精度な調整作業は不要であり、従って作業者に高度な熟練度や技術を要求することもなく、さらに2次成形型8に適する準備形状のゴム生地Wに成形するまでの成形工程数を削減することができる。
【0067】
また、手作業によって一つ一つの準備形状のゴム生地Wを2次成形型8に配置するのではなく、生地型3と生地装着装置17によって、一度に複数の準備形状のゴム生地Wを2次成形型8に配置することができ、これにより連続的な大量生産が可能となる。
【0068】
具体的な一実施例として多数個の製品取りを行う場合にあっては、従来ではゴム生地35.50gで製品8.14g(44個)を取り出しており、歩留りは23%であったが、本実施の形態を適用したものではゴム生地22.00gで製品8.14g(44個)を取り出しており、歩留りは37%と向上することができる。
【0069】
この歩留りの向上及び準備形状のゴム生地Wを2次成形型8の各々のキャビティ14にそれぞれ分散させて配置するので、ゴム生地の流動化して移動する量が従来に比べ減少し、圧縮成形機の圧縮力を低出力に抑えることができる。
【0070】
また、準備形状のゴム生地Wをそれぞれ分散させて配置したことにより、圧縮成形時に、各々の準備形状のゴム生地Wにかかる内圧及び外径方向への流動が均一になるので、均一の厚さに成形することができ、Oリング等の製品の寸法も均一になり、品質に優れた製品を成形することができる。
【0071】
さらに、上記のように、均一の厚さに成形されると、製品の分離仕上げ作業を行う場合に、バリの厚みも均一であるので、内径ポンチ34及び外径ポンチ36の抜き不良或は抜き動作を行う抜き仕上げ機の停止を防止することができる。
【0072】
尚、上記のステップを自動化することもできる。図8は一連の動作でゴム生地Gから準備形状のゴム生地Wを成形して最終成形品Xを成形する圧縮成形機を示したイメージ図であり、このようにそれぞれのステップを自動化して大量生産を可能としてもよい。
【0073】
【発明の効果】
本発明は、成形品を保持可能とする生地型を備えた1次成形型で、流動化したゴム生地を未加硫状態の1次成形品に成形し、1次成形品を保持した生地型を、型開きした2次成形型のキャビティ位置に生地型が保持する1次成形品の位置を対応させて配置し、生地型から1次成形品を離型させて2次成形型のキャビティに生地込めし、2次成形型で、圧縮成形によって加硫成形を行うことで、1次成形品を製品に対応する2次成形品に成形することで、製品に対応する2次成形品に成形する前にゴム生地を1次成形品にするので、1次成形品は1次成形型によって、繰り返し成形されても均一なゴム生地量で同じ形状に成形でき、ゴム生地の重量、寸法等の管理が容易となり、1次成形品に手間もなく容易に成形でき、種々の装置の高精度な調整作業も不要となり、扱う作業者は容易に作業を行うことができ、連続的な大量生産を図ることができる。
【0074】
また、生地型によって1次成形品の成形・保持・配置を手間もなく行え、容易に2次成形工程を行うことができ、連続的な大量生産を図ることができると共に、複数の1次成形品を1次成形型で一度に成形し、生地型で2次成形型に複数の1次成形品を配置して2次成形する場合、2次成形型に複数の1次成形品を配置するので、圧縮によるそれぞれの1次成形品の流動化する量は少なくて済み、2次成形型を圧縮する圧縮力を減少でき、また1次成形品が2次成形型のキャビティ毎に分散して配置されるので、2次成形型の中心部と外側で各々のキャビティの内圧は均一になり、厚さが均一の製品を成形することができ、製品の品質を向上させることができる。
【0075】
1次成形型は、両面に貫通した空孔を備えた生地型と、生地型の一方の面からゴム生地を空孔に充填する充填型と、生地型の他方の面で空孔を塞ぐ抑え型と、を備え、1次成形品は、生地型の空孔に保持されることで、生地型を充填型及び抑え型で挟み、充填型からゴム生地を充填することで容易に1次成形品を成形すると共に、1次成形品を容易に生地型に保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は1次成形型を示す断面図であり、図1(b)は準備形状のゴム生地を保持した1次成形型の生地型を示す断面図であり、図1(c)は準備形状のゴム生地を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は2次成形型を示す斜視図であり、図2(b)は2次成形型を示す断面図である。
【図3】図3(a)は最終成形品を示す平面図であり、図3(b)は最終成形品を示す断面図である。
【図4】図4は他の準備形状のゴム生地の例を示す斜視図である。
【図5】図5は準備形状のゴム生地を成形する1次成形工程を示すモデル図である。
【図6】図6は準備形状のゴム生地を用いて最終成形品を成形する2次成形工程を示すモデル図である。
【図7】図7は最終成形品から製品だけを取り出す抜き仕上げ工程を示すモデル図である。
【図8】図8は一連の動作でゴム生地から準備形状のゴム生地を成形し、さらに最終成形品を成形する圧縮成形機を示した一部切欠きモデル図である。
【図9】図9(a)は掘り込み型の成形型を示す斜視図であり、図9(b)は短冊生地及びシート生地を示す斜視図であり、図9(c)は丸駒型の成形型を示す斜視図であり、図9(d)はパイプ生地、短冊生地及び丸生地を示す斜視図である。
【図10】図10(a)は掘り込み型の成形型を示す斜視図であり、図10(b)は成形型を示す断面図であり、図10(c)はキャビティを拡大して示す断面図であり、図10(d)は圧縮時の成形型を示す斜視図である。
【図11】図11(a)は従来の成形品を示す斜視図であり、図11(b)は従来の成形品を示す断面図である。
【符号の説明】
1 1次成形型
2 上型
3 生地型
4 下型
5 空孔
6 ノズル部
7 加圧室
8 2次成形型
9,135 一型
10,136 二型
11,137 バリ留まり
12,138 格子溝
13,139 外バリ溝
14,140 キャビティ
15,141 内バリ溝
16,142 Oリング
17 生地装着装置
34 内径ポンチ
35 台
36 外径ポンチ
133 掘り込み型
134a,134b 丸駒型
G ゴム生地
J ジョイント
S 短冊生地
T 丸生地
U パイプ生地
V シート生地
W 準備形状のゴム生地(1次成形品)
X 最終成形品(2次成形品)

Claims (2)

  1. 成形品を保持可能とする生地型を備えた1次成形型で、流動化したゴム生地を未加硫状態の1次成形品に成形し、
    前記1次成形品を保持した該生地型を、型開きした2次成形型のキャビティ位置に前記生地型が保持する1次成形品の位置を対応させて配置し、
    前記生地型から前記1次成形品を離型させて前記2次成形型のキャビティに生地込めし、
    前記2次成形型で、圧縮成形によって加硫成形を行うことで、前記1次成形品を製品に対応する2次成形品に成形することを特徴とするゴム製品の成形方法。
  2. 前記1次成形型は、両面に貫通した空孔を備えた前記生地型と、前記生地型の一方の面からゴム生地を前記空孔に充填する充填型と、前記生地型の他方の面で前記空孔を塞ぐ抑え型と、を備え、
    前記1次成形品は、前記生地型の前記空孔に保持されることを特徴とする請求項1に記載のゴム製品の成形方法。
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