JP3873450B2 - 2次元コード - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次元コードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、提案されている2次元コードの例としては特開平7−254037号公報記載のものがある。
2次元コードは、図12(b)に一例を示すごとく情報が2次元的な広がりを持ち、図12(a)に示すバーコードに比べて格段に大量の情報を記録できるが、構造は複雑なものとなっている。
【0003】
すなわち、図13に示すごとく、2次元コード500の存在位置の確定を容易にするために、例えば、特定寸法比率の正方形を組み合わせた位置決め用シンボル510a,510b,510cを3個持っている。また、3個の位置決め用シンボル510a,510b,510c相互の間には白と黒とが交互に組み合わせられた各データセル位置の指標となる基準パターンであるタイミングセル520a,520bがある。
【0004】
2次元コード500の内部は、n×nの正方形の升目(以下、これをセルという)に区切られており、位置決め用シンボル510a,510b,510cは、例えば、一辺の長さが7セルに相当する黒い正方形512、一辺の長さが5セルに相当する白い正方形514、一辺の長さが3セルに相当する黒い正方形516を同心状に重ね合わせた時にできる図形である。
【0005】
この位置決め用シンボル510a,510b,510cの中心付近を直線的に横切ると、黒、白、黒、白、黒のパターンが1:1:3:1:1の比率で検出されるので、この性質を利用して、前記比率で黒と白が交互に検出された場合、そのパターンを位置決め用シンボル510a,510b,510cの有力な候補と判断し、2次元コード500の存在位置を確定するために優先的に検査する。
【0006】
そして、2次元コード500の形状は、3個の位置決め用シンボル510a,510b,510cで一義的に決まる平行四辺形の範囲であると推定できる。なお、データは、位置決め用シンボルや基準パターンなどを除外した領域530のセル(すなわち、データセル)で表され、各データセルを白あるいは黒に色分けすることにより、各データセルを1ビットのデータに対応させている。ただし、図13ではデータセルの白黒のパターンは判り易くするために省略されている。
【0007】
各データセルの位置は、3個の位置決め用シンボル510a,510b,510cの中心と2つのタイミングセル520a,520bを、それぞれ縦方向と横方向の座標の指標として、簡単な計算により求めることができる。
このように位置が決定した、各データセルの中心付近が黒であるか白であるかを判定して、黒を例えば1,白を例えば0に対応させることにより、2値データとして認識でき、解読することができる。
【0008】
なお、図15ではデータセル330の白黒のパターンは省略しているが、そのデータセル330におけるセルサイズは位置決め用シンボル310a,310b,310cのセルサイズと同じである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような2次元コードにおける1セルのサイズは、その用途に応じて適宜変更することが要求される。例えば2次元コードを印刷したラベルが物品に付されている場合、その物品が高速移動している状態でラベルから2次元コードの読取を行う必要があれば、セルサイズをある程度大きくしなくてはならないが、その物品が停止あるいは低速移動している状態でラベルから2次元コードの読取を行うのであれば、セルサイズを相対的に小さくしても構わないからである。
【0010】
例えば、物品の仕分け段階などには、大量の物品を処理する関係から、高速移動させながら2次元コードを読み取ることが好ましい。一方、仕分けされた物品について作業者が手作業で何らかの処理をする場合には、例えば手持ちの読取装置で2次元コードを読み取ることとなるが、この場合には、読取可能なより小さなセルサイズで2次元コードを構成した方が、2次元コード自体を小さくできるため、好ましい。
【0011】
しかしながら、これを実現するためには、例えば高速移動時読取用には相対的に大きなセルサイズの2次元コードを印刷したラベル、手持ちの読取装置用には相対的に小さなセルサイズの2次元コードを印刷したラベル、というように2種類のラベルを用意し、それぞれ物品に付さなくてはならない。そのため、ラベル作成やラベル添付の作業増大につながってしまう。
【0012】
もちろん、1つのラベル内に、高速移動時に読み取る対象のデータと手持ちの読取装置にて読み取る対象のデータとを含めた2次元コードを構成することもできる。但し、この場合のセルサイズは、高速移動時読取用のセルサイズにしなくてはならないため、手持ちの読取装置にて読み取る対象のデータについては、本来はそのような大きなセルサイズにしなくてもよいにもかかわらず、必要以上に大きなセルサイズにて構成してしまうこととなる。つまり、2次元コード自体が大きくなってしまう。読取処理では、予め決められた一定の範囲のみの読み取りであるため、2次元コードが大きくなると、その大きな2次元コードに対処するため読取装置のハードやソフトの構成もそれに対応したものにする必要がある。
【0013】
そこで、本発明は、用途に合わせて適切なセルサイズにてコードを形成できる上、それら複数の用途に応じたコードを混在させることのできる2次元コードを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
請求項1記載の2次元コードは、セルの分布パターンにより情報を表現する2次元コード内の所定位置に配置され、2次元コードの位置を特定する位置決め用シンボルと、各データセル位置の指標となる基準パターンであるタイミングセルと、を備え、その位置決め用シンボルを構成するセルと同じセルサイズのセルを用いて表現された第1の情報と、その位置決め用シンボルを構成するセルより小さなセルサイズのセルを用いて表現された第2の情報とが、それぞれ2次元コード内の所定位置に配置されていることを特徴とする。
【0015】
この場合の第2の情報については、例えば請求項2に示すように、さらに複数種類の情報がそれぞれ異なるセルサイズのセルを用いて表現されていてもよい。つまり、第1の情報のセルサイズよりも小さなセルサイズを用いて表現された情報Aと、その情報Aのセルサイズよりも小さなセルサイズを用いて表現された情報Bとで第2の情報を構成してもよい。このようにすれば、例えば第1の情報のセルサイズは高速移動時の読取用に対応したサイズとし、第2の情報の内の情報Aのセルサイズは中速移動時の読取用に対応したサイズとし、情報Bのセルサイズは低速あるいは停止時の読取用に対応したサイズとすることも可能である。もちろん、情報Bのセルサイズよりもさらに小さなセルサイズを用いて表現された情報C、情報Cのセルサイズよりもさらに小さなセルサイズを用いて表現された情報D……というように、3種類以上の情報で第2の情報を構成してもよい。
【0016】
また、請求項3に示すように、第2の情報に対応するセルサイズは、位置決め用シンボルに対応するセルサイズを基準とした比率で設定されていてもよい。例えば、1/2,1/3,1/4……というように1/n(nは自然数)で設定することが考えられる。もちろん、n/m(m,nは自然数、但しm>n)というような比率でもよい。但し、請求項4に示すように、比率を、nを自然数として(1/2n )で設定すれば、読み取ったデータをコンピュータシステムにて処理する場合に好ましい。なお、分数倍でなく小数倍であっても構わない。位置決め用シンボルは最初にその位置や形状が決定されるので、以後、この位置決め用シンボルの形状を基準として、比率で第1の情報及び第2の情報のセルサイズを迅速・容易に特定できる。
【0017】
このように、本発明の2次元コードによれば、用途に合わせて適切なセルサイズにてコードを形成できる上、それら複数の用途に応じたコードを混在させることができる。したがって、この2次元コードを用いれば、従来のように高速移動時読取用には相対的に大きなセルサイズの2次元コードを印刷したラベル、手持ちの読取装置用には相対的に小さなセルサイズの2次元コードを印刷したラベル、というように2種類のラベルを用意してそれぞれ物品に付す必要がなく、1つのラベルで済む。そして、高速移動時に読み取る対象のデータと手持ちの読取装置にて読み取る対象のデータとを同一コード内に混在させても、従来のように必要以上に2次元コードが大きくなってしまうことを防止できる。なぜなら、高速移動時読取用のデータを示す場合のセルサイズについては、その高速移動時に読み取りができる最小限の大きさにすればよく、一方、手持ちの読取装置にて読み取るデータを示す場合のセルサイズについては、停止した状態で読み取ることができる最小限の大きさにすることができるからである。つまり、セルサイズの大きな方に合わせる必要がなく、用途に合わせて極力小さなセルサイズにてコードを形成できるので、2次元コード自体を極力小さくできる。
【0018】
ところで、前記第1の情報及び第2の情報を配置する2次元コード内の位置については、特に限定されることはないが、例えば請求項5に示すように、位置決め用シンボルを2つ以上備える場合であれば、それら位置決め用シンボルの間に第1の情報を配置し、その第1の情報の配置領域以外の領域に第2の情報を配置することが考えられる。なお、位置決め用シンボルが3つ以上あった場合には、位置決め用シンボル間が複数存在することとなる。その場合は、いずれか1つの場所にだけ第1の情報を配置してもよいし、2つ以上あるいは全てに配置してもよい。また、第1の情報と第2の情報を配置する場所を逆にして、位置決め用シンボルの間に第2の情報を配置するようにしてもよい。
【0019】
また、第1の情報と第2の情報については、用いるセルサイズを変えるだけでなく、請求項6に示すように、第1の情報は、位置決め用シンボルに対応するコード種類を用いたコードにて表現し、第2の情報は、第1の情報と異なるコード種類を用いたコードにて表現するようにしてもよい。さらに、請求項7に示すように、この第2の情報を、異なるセルサイズのセルを用いた複数種類の情報で構成し、第2の情報を構成する各情報を、第1の情報と異なるコード種類を用いたコードと異なるコード種類を用いたコードにて表現されていると共に、各情報同士においてもさらに、それぞれ異なるコード種類を用いたコードにて表現するようにしてもよい。
【0020】
ところで、これまでの説明においては、表現するために用いるセルサイズが異なることを前提としていたが、第1の情報及び第2の情報の両者ともセルの分布パターンにより情報を表現する2次元コードであった。これに対して、請求項8に示すように、セルの分布パターンにより情報を表現する2次元コード内の所定位置に配置され、2次元コードの位置を特定する位置決め用シンボルと、各データセル位置の指標となる基準パターンであるタイミングセルと、を備え、その位置決め用シンボルに対応するコード種類を用いた2次元コードにて表現された第1の情報と、バーコードにて表現された第2の情報とが、それぞれ2次元コード内の所定位置に配置された2次元コードとして構成することもできる。
【0021】
一方、請求項10に示すように、以上説明した各2次元コードにおいて、さらに、前記位置決め用シンボルに対する所定位置に配置されて、2次元コードのフォーマットを表すフォーマットコードを備えるようにしてもよい。このフォーマットコードは、例えば、2次元コードの情報を表しているデータセルと同じ様式のセルの分布パターンで表すことができる。このようにデータセルと同じ様式のセルで表されていれば、読取装置もソフト的に容易に2次元コードのフォーマットを読み取ることが可能となる。このフォーマットとしては、例えば第1及び第2の情報の各々についての存在領域、使用コード種類、セルサイズの内の少なくとも1つを特定できるものとすることが考えられる。
【0022】
このような2次元コードのフォーマットについては、同一のフォーマットの2次元コードしか用いない場合には、必ずしも必要ではない。つまり、その特定のフォーマットの2次元コードを読み取るための専用のプログラムを準備すればよいからである。しかし、複数のフォーマットで表現される2次元コードを読取対象とする場合には、2次元コードのフォーマット自体を読取時点において2次元コードから直接取得できることが好ましい。したがって、2次元コード中にフォーマットコードを含めておき、読取装置では、そのフォーマットコードを読み取って、解読対象の2次元コード中における第1の情報及び第2の情報の存在領域や、それぞれにおいて使用されているコード種類、あるいは使用されているセルサイズを把握し、それに基づいて解読すればよい。
【0023】
なお、この場合には、フォーマットコードが、第1及び第2の情報の各々についての存在領域、使用コード種類、セルサイズを直接示していてもよいし、あるいは間接的に示すものであってもよい。つまり、存在領域、使用コード種類、セルサイズなどの違いによって例えばデータ種別分類をし、その分類を示す情報のみをフォーマットコードとし、分類情報と存在領域、使用コード種類、セルサイズなどとの対応関係自体は読取装置側が保持するのである。このように分類情報のみを表す場合には、フォーマットコード自体が比較的小さい面積を占めるもので良く、2次元コード全体の小型化には有利である。
【0024】
また、このようなフォーマットを考える上では、次の点を工夫してもよい。つまり、第1及び第2の情報の存在領域のみが異なり、他のフォーマット内容は全て同じであるような2次元コードが考えられる。この場合のフォーマットコードとしては、例えば請求項12に示すように、第1及び第2の情報の各々についての存在領域の相対位置、使用コード種類、セルサイズの違いによって決まる種別分類情報と、同じ種別に属するものであっても第1及び第2の情報の存在領域の大きさの違いによって決まるバージョン情報とを含むようにすればよい。なお、存在領域の相対位置とは、例えば第1の情報は位置決め用シンボルの間の領域にあり、第2の情報はそれ以外の領域にあるといったことである。このような相対位置は同じであっても、2次元コード全体のサイズが異なると、位置決め用シンボルの間の距離も異なり、領域の大きさ自体が異なる。したがって、それらの区別はバージョン情報にて付けるのである。
【0025】
なお、2次元コード内でのフォーマットコードの配置としては、例えば、請求項13に示すように、位置決め用シンボルに隣接してまたは近傍に配置することが考えられる。このように、位置決め用シンボルの隣接あるいは近傍にあることにより、離れた位置に存在するよりも、フォーマットの位置決めの誤差が小さい。したがって、位置決め用シンボルの位置に基づいて正確にフォーマットコードが検出されるので、2次元コードの解読処理が一層正確かつ迅速となる。
【0026】
また、請求項14に示すように、位置決め用シンボル以外に、2次元コード内にて位置決め用シンボルとは異なる位置に配置され、位置決め用シンボルの位置と自身のパターンとに基づいて位置検出される補助シンボルを備えるようにしてもよい。
【0027】
このように位置決め用シンボル以外に、2次元コード内に補助シンボルが分布されているために、データセルの位置を検出するための基準となるシンボルが、増加して、2次元コードの画像が歪んでいても、データセルの位置決めが、位置決め用シンボルのみ用いた場合よりも正確に行われる。したがって、そのデータセルが表している情報も正確に読み取ることができる。
【0028】
また、追加されている補助シンボルは、位置決め用シンボルのごとく、最初に2次元コードを位置決めするための基準としては用いられないので、2次元コードの位置決め自体も処理量が徒に増加することなく迅速に行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0030】
図1に一実施例の2次元コードの概略図を示す。この2次元コード52は、白色の台紙53の上に印刷されており、3個の位置決め用シンボル54A,54B,54C、データ領域56、1個の補助シンボル60、タイミングセル20a,20b及びフォーマットコード70などから構成されている。
【0031】
本実施例では、データ領域56が第1データ領域Aa及び第2データ領域Abに分割されており、両データ領域Aa,Abで用いられているデータセルのセルサイズとが異なっている。具体的には、第1データ領域Aaで用いられているデータセルのセルサイズは、第2データ領域Abに用いられているデータセルのセルサイズの縦横それぞれ2倍したいわゆる「4倍角セル」とされている。なお、図1では、第1データ領域Aa及び第2データ領域Abそれぞれにおいて、2セル×4セルの計8個で構成されるセルグループ単位で区切って示している。これは、1セルを1ビットと考えた場合に、1セルグループで1バイトを示すことができるため、このような単位で設定することにより読み取った後のデータ処理に都合がよいからである。
【0032】
したがって、実際には、第1データ領域Aaの1セルグループを示した図1(b)中の1つの正方形の升目が、第1データ領域Aaで用いられているデータセルのセルサイズを示している。同様に、第2データ領域Abの1セルグループを示した図1(c)中の1つの正方形の升目が、第2データ領域Abで用いられているデータセルのセルサイズを示している。そして、第1データ領域Aaのデータセルで表現されるものが「第1の情報」であり、第2データ領域Abデータセルで表現されるものが「第2の情報」である。
【0033】
また、2次元コード52全体のサイズは、第1データ領域Aaで用いられているデータセルを基準として、29セル×29セルの正方形状とされている。もちろん、第2データ領域Abで用いられているデータセルを基準とすれば58セル×58セルと表されるが、本実施例では、特に必要がない限り、第1データ領域Aaで用いられているデータセルを基準として説明することとする。
【0034】
データ領域56中の各セルは、光学的に異なった2種類のセルから選ばれており、図および説明上では白(明)・黒(暗)で区別して表す。なお、図1では便宜上、データ領域56のデータセルの白黒のパターンは省略している。もちろん、第1データ領域Aa及び第2データ領域Abそれぞれにおいて、各データ領域Aa,Abで用いられているデータセルの単位(図1(b),(c)参照)で明暗が区別して表されている。
【0035】
3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cは、2次元コード52の4つの頂点の内、3つに配置されており、第1データ領域Aaで用いられているのと同じセルサイズのデータセルにて構成されている。なお、技術思想的には、位置決め用シンボル54A,54B,54Cを構成するセルと同じセルサイズのデータセルを第1データ領域Aaで用いたと考える方が適切である。したがって、第2データ領域Abでは、位置決め用シンボル54A,54B,54Cを構成するセルの4分の1のセルサイズのデータセルを用いたこととなる。
【0036】
この位置決め用シンボル54A,54B,54Cのセルの明暗配置は、図2(A)に示すごとく、1セル幅の黒部からなる枠状正方形55a内の中心部分に、1セル幅の白部からなる縮小した枠状正方形55bが形成され、その内側の中心部分に黒部からなる3セル×3セルの大きさの正方形55cが形成されているパターンである。
【0037】
なお、図1からも判るように、第1データ領域Aaは位置決め用シンボル54A,54B,54C間に配置され、一方、第2データ領域Abは、それ以外の部分(図1(a)では右下部分)に配置されることとなる。
また、補助シンボル60は、図1に示すごとく、第2データ領域Abの内部に配置されているが、やはり第1データ領域Aaで用いられているのと同じセルサイズのデータセルにて構成されている。この補助シンボル60のセルの明暗配置は、図2(C)に示すごとく、1セル幅の黒部からなる枠状正方形61a内の中心部分に、1セル幅の白部からなる縮小した枠状正方形61bが形成され、その内側の中心部分に1セルの黒部からなる正方形61cが形成されているパターンである。
【0038】
一方、タイミングセル20a,20bは、位置決め用シンボル54A,54B,54C間に配置されており、第1データ領域Aaで用いられているのと同じセルサイズのデータセルにて構成されている。このタイミングセル20a,20bは、白と黒とが交互に組み合わせられた各データセル位置の指標となる基準パターンとして用いられる。
【0039】
また、フォーマットコード70は、位置決め用シンボル54Aの近傍に配置されており、第1データ領域Aaで用いられているのと同じセルサイズのデータセルにて構成されている。このフォーマットコード70は、第1及び第2の情報の各々についての存在領域、使用しているコード種類、セルサイズの内の少なくとも1つを特定可能な内容となっている。なお、この場合のフォーマットコード70は、第1及び第2の情報の各々についての存在領域、使用コード種類、セルサイズを直接示していてもよいし、あるいは間接的に示すものであってもよい。つまり、存在領域、使用コード種類、セルサイズなどの違いによって例えばデータ種別分類をし、その分類を示す情報(例えば数字など)のみをフォーマットコードとして有するものであってもよい。この場合には、後述する読取装置側が、分類情報と、存在領域、使用コード種類、セルサイズなどとの対応関係を例えばテーブル化してメモリに格納していれば対処できる。
【0040】
ここで、上述した2次元コード52を読み取るための2次元コード読取装置2について説明する。図3に示すように、2次元コード読取装置2は、CCD4、2値化回路6、画像メモリ8、クロック信号出力回路14、アドレス発生回路16、変化点検出回路18、比検出回路20、アドレス記憶メモリ22および制御回路28から構成されている。
【0041】
制御回路28は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えたコンピュータシステムとして構成され、ROMに記憶されているプログラムに従って、後述する2次元コード読み取り処理等を実行し、2次元コード読取装置2の各構成を制御している。そして、この制御回路28は、以下に述べるごとくの読み取り制御を行う。
【0042】
まず制御回路28の指示により、CCD4にて2次元コード52が通過する場所の2次元画像を検出する。CCD4は、2次元画像を検出すると、多段階のレベルからなる信号にて2次元画像データを出力する。この2次元画像データを、2値化回路6が制御回路28から指示された閾値にて2値化して1(ハイ)/0(ロー)の2つのレベルからなる信号に変換する。
【0043】
一方、CCD4から出力される同期パルスに応じて、クロック信号出力回路14がCCD4から出力される2次元画像データのパルスより十分に細かいクロックパルスを出力する。アドレス発生回路16はこのクロックパルスをカウントして、画像メモリ8に対するアドレスを発生させる。2値化された2次元画像データは、このアドレス毎に8ビット単位で書き込まれる。
【0044】
一方、2値化回路6からの信号における「1」から「0」への変化あるいは「0」から「1」への変化時に、変化点検出回路18は、比検出回路20にパルス信号を出力する。比検出回路20は、変化点検出回路18からのパルス信号入力から次のパルス信号入力までに、クロック信号出力回路14から出力されたクロックパルスをカウントすることにより、2次元画像中の明(1)の連続する長さおよび暗(0)の連続する長さを求める。この長さの比から、2次元コード52の位置決め用シンボル54A,54B,54Cに該当するパターンを検出する。
【0045】
図2(A)に示したごとく、位置決め用シンボル54A,54B,54Cのほぼ中心を代表的な角度で横切るCCD4の走査線(a),(b),(c)での明暗パターンは、図2(B)に示すごとく、すべて同じ明暗成分比を持つ構造になっている。すなわち、位置決め用シンボル54A,54B,54Cの中心を横切るそれぞれの走査線(a),(b),(c)の明暗成分比は暗:明:暗:明:暗=1:1:3:1:1となっている。勿論、走査線(a),(b),(c)の中間の角度の走査線においても比率は1:1:3:1:1である。また、図2(A)の図形が、CCD4側から見て斜めの面に配置されていたとしても、前記走査線(a),(b),(c)の明暗成分比は暗:明:暗:明:暗=1:1:3:1:1を維持する。なお、図2(B)は、2値化回路6からの2値化された信号に該当する。
【0046】
このことにより、比検出回路20は、この「1:1:3:1:1」なる明暗成分比を検出し、検出した場合は、そのタイミングにアドレス発生回路16にて発生されている画像メモリ8のアドレスをアドレス記憶メモリ22に記憶する。
したがって、CCD4が1フレーム分の2次元画像データを検出すると、画像メモリ8には、2値化された2次元画像データが記憶され、アドレス記憶メモリ22には、検出された分の位置決め用シンボル54A,54B,54Cのアドレスが記憶されている。
【0047】
なお、最初の2次元画像の1フレーム分の画像が得られると、制御回路28は、画像メモリ8およびアドレス記憶メモリ22のデータに基づいて後述する2次元コード読み取り処理を行い、この処理が終了すれば、制御回路28は、続けて、CCD4に次の1フレームの2次元画像の検出を指示する。したがって、CCD4からは、再度、2次元画像が2値化回路6に出力され、上述したごとくの処理が繰り返される。
【0048】
次に、1フレーム分の2次元コード52の画像とその位置決め用シンボル54A,54B,54Cのアドレスが、画像メモリ8とアドレス記憶メモリ22とにそれぞれ記憶された後に、制御回路28は、2次元コード読み取り処理を実行する。この2次元コード読み取り処理を図4,5のフローチャートに示す。
【0049】
処理が開始されると、まず、位置決め用シンボル54A,54B,54Cの検出処理が行われる(S100)。
この処理では、画像メモリ8およびアドレス記憶メモリ22に対してアクセスし、その記憶内容から位置決め用シンボル54A,54B,54Cが適切な位置に、3つ存在しているか否かの判断と位置決め用シンボル54A,54B,54Cの画像上での正確な形状と中心位置とを決定する。
【0050】
この処理は、まずアドレス記憶メモリ22に多数検出された位置決め用シンボル54A,54B,54Cのアドレスが、位置的に3つのグループに分けられるかを、そのアドレス値と画像メモリ8の画像とを参照しつつ判断する。更に、各位置決め用シンボル54A,54B,54Cの形状と中心位置とを、画像メモリ8の画像の1(白)/0(黒)のパターンから決定し、その3つが図1に示したごとく3つの頂点に存在する配置状態になっているかを判断する。
【0051】
次に、ステップS100にて適切な3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cが検出されたか否かが判定され(S120)、検出されていなければ(S110で「NO」)、次の画像の検出をCCD4に指示して(図5のS280)、処理を終了する。
【0052】
適切な3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cが検出されると(S110で「YES」)、次に新しい2次元コード52か否かが判定される(S120)。この処理は、前回以前に検出された2次元コード52がいまだCCD4により検出され続けている場合に、別の2次元コードとして解読するのを防止するためである。例えば、前回または所定回数前の本処理にて、適切な3つの位置決め用シンボル54A,54B,54Cが検出され、更にそのコード内容も既に適切に読み取られていた場合には、同一の2次元コード52を検出しているものとして(S120で「NO」)、次の画像の検出をCCD4に指示して(S280)、処理を終了する。
【0053】
新しい2次元コード52であると判定すると(S120で「YES」)、次に位置決め用シンボル54A,54B,54Cの形状に応じて、各位置決め用シンボル54A,54B,54Cを構成する各セルの形状と中心位置が計算される(S130)。
【0054】
すなわち、まず、位置決め用シンボル54A,54B,54Cについては、図8に示すごとく、黒の枠状正方形55aの幅が1セル分、白の枠状正方形55bの幅が1セル分、および黒の正方形55cの幅が3セル分の形状であることから、画像メモリ8内の各位置決め用シンボル54A,54B,54C全体の高さと幅とから、その高さと幅とをそれぞれ7で割ることにより、各位置決め用シンボル54A,54B,54Cの位置におけるセルの高さと幅の値、すなわちセルの形状を各3つ得る。
【0055】
次に、このようにして求められた各位置決め用シンボル54A,54B,54Cにおけるセルの高さと幅に基づいて、各位置決め用シンボル54A,54B,54Cにおける各セル位置を決定する。
次に、位置決め用シンボル54Aに基づいてフォーマットコード70の検出処理を行う(S140)。このフォーマットコード70は、位置決め用シンボル54Aの最外周の枠状正方形55a(図2(A)参照)を構成する4辺の内、位置決め用シンボル54Bに対向する辺に対して、1セル分だけ離れて平行に配置されている。したがって、この関係に基づけばフォーマットコード70の位置が判り、コード検出することができる。
【0056】
次に、第1の情報をデコードするかどうかを判断し(S150)、デコードするのであれば(S150で「YES」)、第1の情報のコードをデコードする(S160)。この第1の情報は上述したようにデコード領域56の内の第1データ領域Aaに配置されているので、この第1データ領域Aa内の全てのデータセルの中心位置を特定し、そのデータセルの中心位置の画素から2値を読み取り、各セルの種類を決定しコード内容を得る。こうして第1の情報が得られるのであるが、このデコードの際には、必要に応じてフォーマットコード70から得たフォーマット情報に基づいた処理を実行する。例えば、第1データ領域Aaにおいて2セル×4セルで区切って示されたセルグループの配置パターンは必ずしも整列している訳ではなく、例えば、位置決め用シンボル54A,54B間のセルグループは縦長のものと横長のものが混在しており、位置決め用シンボル54A,54C間のセルグループは縦長のものだけである。したがって、このようなセルグループの配置パターンなどを特定するためのフォーマット情報をフォーマットコード70から得て、それに基づいてデコードすればよい。
【0057】
次に、このコード内容が正常なものか否かが判定される(図5のS170)。例えば、白と黒とのセル数が予め決められている特定の数になっているか否か、あるいは表されているデータを所定の計算方法で計算した結果が2次元コード52内の所定範囲に表示されているチェック用データと一致しているか否か等により、正常にコードが読み取られているか否かが判定される。
【0058】
正常なコードであれば(S170で「YES」)、その第1の情報を出力するかどうかを判断し(S180)、出力するのであれば(S180で「YES」)、そのコード内容をホストコンピュータ等の他の装置へ出力したり、そのコード内容を特定のメモリに記憶したり、そのコード内容に対応した処理を実行したり、あるいはそのコード内容に対応した指示を出力したりする処理(以下、コード内容出力等処理」と称す)が行われる(S260)。その後、次の画像の検出をCCD4に指示して(S280)、処理を終了する。
【0059】
一方、第1の情報をデコードした結果、正常なコードでなければ(S170で「NO」)、S190へ移行する。なお、上述のS150にて否定判断、つまり第1の情報をデコードしないと判断された場合もこのS190へ移行する。S190では、第2の情報をデコードするかどうか判断し、第2の情報をデコードしない場合には(S190で「NO」)、次の画像の検出をCCD4に指示して(S280)、処理を終了する。
【0060】
これに対して、第2の情報をデコードする場合には(S190で「YES」)、S200へ移行して、第2の情報のコードをデコードする。なお、S180にて否定判断、つまり第1の情報を出力しないと判断された場合もこのS200へ移行し、第2の情報のコードをデコードする。
【0061】
この第2の情報は上述したようにデコード領域56の内の第2データ領域Abに配置されているので、この第2データ領域Ab内の全てのデータセルの中心位置を特定し、そのデータセルの中心位置の画素から2値を読み取り、各セルの種類を決定しコード内容を得る。こうして第2の情報が得られる。
【0062】
なお、この第2の情報のコードをデコードする際には、補助シンボル60も用いている。まず、位置決め用シンボル54A,54B,54Cに対して所定の位置に配置されている補助シンボル60の中心位置を、前述のごとく得られている位置決め用シンボル54A,54B,54Cを構成しているセルの形状と中心位置とに基づいて計算で求める。こうして想定された補助シンボル60の中心位置周辺の画像を精査して、図2(C)に示した形状のパターンを見つけ、そのパターンから、補助シンボル60の正確な形状と正確な中心位置とを検出する。
【0063】
なお、図2(D)に示すごとく、補助シンボル60の中心を横切るそれぞれの直線(a),(b),(c)の明暗成分比は暗:明:暗:明:暗=1:1:1:1:1となる性質は本質的に図2(A),(B)に示した位置決め用シンボル54A,54B,54Cと同じである。
【0064】
上述のごとく得られた位置決め用シンボル54A,54B,54Cおよび補助シンボル60のデータに基づいて、他のセル、すなわち、第2データ領域Ab内のデータセルの中心位置を決定し、そのデータセルの中心位置の画素から2値を読み取り、各セルの種類を決定しコード内容を得る。こうして、第2の情報が得られる。
【0065】
次に、このコード内容が正常なものか否かが判定される(S210)。これは上述したS170での判定と同様である。
正常なコードであれば(S210で「YES」)、デコードされた第1の情報のデータがあるかどうかを判断し(S220)、第1の情報のデータがあれば(S220で「YES」)、さらに第2の情報のみデコード出力するかかどうかを判断する(S230)。そして、第2の情報のみデコード出力するのでない場合には(S230で「NO」)、デコードされた第1及び第2の情報についてコード内容出力等処理が行われる(S240)。一方、S220で否定判断、つまり第1の情報のデコードがない場合、あるいはS230で否定判断、つまり第2の情報のみデータ出力する場合には、S270へ移行して、デコードされた第2の情報のみについてコード内容出力等処理が行われる。
【0066】
また、S210にて否定判断、つまりデコードした第2の情報のコード内容が正常でなければ、第1の情報のデータがあるかどうかを判断する(S250)。第1の情報のデータがあれば(S250で「YES」)、デコードされた第1の情報のみについてコード内容出力等処理が行われ(S260)、一方、第1の情報のデータがなければ(S250で「NO」)、コード内容出力等処理は行わずにS280へ移行する。
【0067】
このように、本実施例の2次元コード52においては、第1データ領域Aaのデータセルのセルサイズは、位置決め用シンボル54A,54B,54Cを構成するセルと同じセルサイズのセルを用いて表現され、第2データ領域Abのデータセルのセルサイズは、位置決め用シンボル54A,54Cを構成するセルより小さなセルサイズ(ここでは4分の1)のセルを用いて表現されている。したがって、用途に合わせて適切なセルサイズにてコードを形成し、それら複数の用途に応じたコードを混在させることができる。例えばこの2次元コード52を印刷したラベルが添付された物品を高速移動させながら仕分けするような場合には、相対的に大きなセルサイズで構成した第1の情報を読み取ればよい。大きなセルサイズなので高速移動させても読取が可能である。一方、手持ちの読取装置によって読み取る場合であれば、相対的に小さなセルサイズで構成した第2の情報であっても十分読み取れる。
【0068】
このようにすれば、従来のように、高速移動時読取用には相対的に大きなセルサイズの2次元コードを印刷したラベル、手持ちの読取装置用には相対的に小さなセルサイズの2次元コードを印刷したラベル、というように2種類のラベルを用意してそれぞれ物品に付す必要がなく、1つのラベルで済む。そして、高速移動時に読み取る対象のデータと手持ちの読取装置にて読み取る対象のデータとを同一コード内に混在させても、従来のように必要以上に2次元コードが大きくなってしまうことを防止できる。なぜなら、高速移動時読取用のデータを示す場合のセルサイズについては、その高速移動時に読み取りができる最小限の大きさにすればよく、一方、手持ちの読取装置にて読み取るデータを示す場合のセルサイズについては、停止した状態で読み取ることができる最小限の大きさにすることができるからである。つまり、セルサイズの大きな方に合わせる必要がなく、用途に合わせて極力小さなセルサイズにてコードを形成できるので、2次元コード52自体を極力小さくできる。
【0069】
また、第2データ領域Ab内のコードのデコードに際しては、補助シンボル60も用いている。これによって、2次元コード52の画像が歪んでいても、データセルの位置決めが、位置決め用シンボル54A,54B,54Cのみ用いた場合よりも正確に行われる。したがって、そのデータセルが表している情報も正確に読み取ることができる。また、補助シンボル60は、位置決め用シンボル54A,54B,54Cのごとく、最初に2次元コード52を位置決めするための基準としては用いられないので、2次元コード52の位置決め自体も処理量が徒に増加することなく迅速に行うことができる。
【0070】
なお、図1(a)においては、第1データ領域Aaに用いるデータセルを基準とした場合に、29セル×29セルのサイズを持つ2次元コード52として説明したが、全体のセルサイズが異なるバージョンの2次元コードも実現できる。例えば図6(a)に示す2次元コードは、42セル×42セルであり、図6(b)に示す2次元コードは、21セル×21セル(第2データ領域Abに用いるデータセルを基準とした場合には42セル×42セル)であり、図6(b)に示す2次元コードは、25セル×25セル(第2データ領域Abに用いるデータセルを基準とした場合には50セル×50セル)である。このいずれの場合であっても、第1データ領域Aaが位置決め用シンボル54A,54B,54C間に配置され、第2データ領域Abは、それ以外の部分(図6では右下部分)に配置されている点は同じである。したがって、「第1の情報」を表現するための第1データ領域Aaのデータセルの総数及び「第2の情報」を表現するための第2データ領域Abのデータセルの総数は、図1(a)に示す場合、図6(b)に示す場合、図6(a)に示す場合の順番に少なくなっている。
【0071】
また、図6(b)に示す場合には補助シンボル60は付加されているが、図6(a)に示す場合には補助シンボル60は付加されていない。この程度のサイズであれば、歪みの影響による読取誤差が少ないので特に補助シンボル60を付加しなくても正確に読み取りができる。もちろん、図6(b)に示す場合や図1(a)に示す場合に補助シンボル60がなくてもよい。なお、図6においては図1(a)に示した場合よりも全体のサイズが小さいものを示したが、逆に大きなサイズのものも実現できる。そして、このように全体サイズが異なる場合には、第1データ領域Aaにおいて2セル×4セルで区切って示されたセルグループの配置も多少異なっている。したがって、これらの違いについて区別するため、どのバージョンであるかを示すバージョン情報80が、位置決め用シンボル54A,54B間の第1データ領域Aaのデータセルに隣接して配置されている。したがって、図4のS160にて実行する第1の情報のコードのデコード処理においては、まずこのバージョン情報80を解読し、第1データ領域Aa内におけるセルグループの配置パターンを知った上で、デコードを行えばよい。
【0072】
[別実施例]
上記実施例では、図1に示すように、第1データ領域Aaは位置決め用シンボル54A,54B,54C間に配置され、一方、第2データ領域Abは、それ以外の部分に配置されていた。つまり、データ領域56を分割し、それぞれが2次元的に連続する領域として設定されていた。これに対して、例えば図7に示すように、データ領域156内の全体にわたって第1データ領域Aaを散点的に配置し、それ以外の領域を第2データ領域Abとして設定することも可能である。デコードに際しては、対象となるデータセルの中心位置における2値(0か1)を判断するため、このような散点的な配置であっても同様に処理できる。
【0073】
また、図1の場合と同様に領域を区切って設定する場合であっても、必ずしも第1データ領域Aaが位置決め用シンボル54A,54B,54C間に配置される必要はない。例えば、位置決め用シンボル54Aと位置決め用シンボル54Bの間にだけ第1データ領域Aaを設定してもよいし、あるいは、第2データ領域Abを位置決め用シンボル54A,54B,54C間に配置してもよい。
【0074】
また、これまでの説明では、「第2の情報」は位置決め用シンボル54A,54B,54Cのセルサイズの4分の1のセルサイズのデータセルを用いて表現されているとした。つまり、「第2の情報」を示すためのデータセルのサイズは全て等しいことを前提としたが、この「第2の情報」がさらに複数種類の情報の集まりであってそれぞれ異なるセルサイズのセルを用いて表現されていてもよい。例えば、図8に示すように「第2の情報」が4種類の情報が構成されるようにして、全部で5種類のセルサイズが存在するような2次元コード252として実現することもできる。
【0075】
図8の例では、2次元コード252の4つの頂点に位置決め用シンボル254A,254B,254C,254Dを配置し、位置決め用シンボル254A,254B間の第1のデータ領域Aaには、上述例と同じく位置決め用シンボル254A,254B,254C,254Dと同じセルサイズ、つまり(1/1)のデータセルを配置する。また、位置決め用シンボル254A,254C間の第2のデータ領域Abには、位置決め用シンボル254A,254B,254C,254Dの(1/2)のセルサイズのデータセルを配置し、位置決め用シンボル254C,254D間の第3のデータ領域Acには、位置決め用シンボル254A,254B,254C,254Dの(1/3)のセルサイズのデータセルを配置する。そして、位置決め用シンボル254B,254D間の第4のデータ領域Adには、位置決め用シンボル254A,254B,254C,254Dの(1/4)のセルサイズのデータセルを配置し、それ以外の第5のデータ領域Ae(2次元コード252の中央部分の所定領域)には、位置決め用シンボル254A,254B,254C,254Dの(1/5)のセルサイズのデータセルを配置するのである。
【0076】
なお、この図8の場合には、位置決め用シンボル254A,254B,254C,254Dに対応するセルサイズを基準として、1/2,1/3,1/4……というように1/n(nは自然数)で設定したが、もちろん、n/m(m,nは自然数、但しm>n)というような比率でもよい。但し、nを自然数として(1/2n )という比率で設定すれば、読み取ったデータをコンピュータシステムにて処理する場合に好ましい。なお、分数倍でなく小数倍であっても構わない。
【0077】
このように、種々の領域設定やデータ配置が考えられるので、上述したフォーマットコード70(図1参照)にこれらを特定できる情報を設定しておけば、図4のS140にてフォーマットコード70を読み取り、そのフォーマットコード70に基づいてデコード処理を実行すれば、種々のバリエーションにも対応できる。但し、このフォーマットコード70はある限定された状況では必ずしも必要ではない。つまり、同一のフォーマットの2次元コードしか用いない場合には、不要である。その特定のフォーマットの2次元コードを読み取るための専用のプログラムを準備すればよいからである。しかし、複数のフォーマットで表現される2次元コードを読み取る場合には、読取対象の2次元コードのフォーマット自体をその時点で2次元コードから直接取得できることが好ましい。したがって、図1に示すように、2次元コード52中にフォーマットコード70を含めておくことが好ましい。
【0078】
なお、上述したバージョン情報80は、ある意味ではフォーマットコード70の一部として捉えても良い。つまり、第1データ領域Aa及び第2データ領域Abの大きさの違いによって、上述した例では第1データ領域Aa中のデータセルのセルグループ配置パターンが異なっていた。したがって、この点だけを区別するのに用いるバージョン情報ではあるが、大きな意味ではフォーマットに関わる情報である。
【0079】
ところで、これまでの説明では、第1の情報と第2の情報は同じコード種類のものを用いることを前提として説明した。つまり、図1の場合であればいわゆる「QRコード」というコード種類の2次元コードである。しかし、必ずしも同じコード種類のものを使用しなくてはならないのではない。例えば図9に示すように、第1データ領域AaにおいてはQRコードにて「第1の情報」を表現し、第2データ領域Abにおいては、例えば同じマトリックス式の2次元コードであっても「CPコード」、「カルラコード」あるいは「ベリコード」(これらは何れも登録商標)などの、QRコードと異なるコード種類を用いたコードにて「第2の情報」を表現するようにしてもよい。また、図8に示すように5つの領域Aa〜Aeを持つ場合であれば、それぞれに異なる5つのコード種類のものを配置することも可能である。
【0080】
ところで、これまでの説明においては、表現するために用いるセルサイズが異なることを前提とし、第1の情報及び第2の情報の両者ともセルの分布パターンにより情報を表現する2次元コードであった。これに対して、例えば図10に示すように、第1データ領域Aaにおいては、QRコードにて「第1の情報」を表現し、第2データ領域Abにおいては、例えばバーコードにて「第2の情報」を表現するようにしてもよい。このようにすれば、例えばバーコードで示した第2の情報は店舗(店頭)管理用として用い、QRコードで示した第1の情報はバックヤード管理用として用いることが考えられる。
【0081】
このように第1の情報と第2の情報において用いるコード体系が異なる場合には、上述したフォーマットコード70においてそれが区別できるような情報を入れ込んでおけばよい。
[その他]
前記各実施例では、例えば図1に示すように、位置決め用シンボル54A〜54Cを二重の正方形で、中心を横切る周波数成分比が黒:白:黒:白:黒=1:1:3:1:1の図形で表し、補助シンボル60は位置決め用シンボル54A〜54Cよりもサイズの小さい類似の図形で表していたが、図11(a)のように円形でもよく、図11(b)のように六角形でもよく、また他の正多角形でも良い。即ち、同心状に相似形の図形が重なり合う形に形成したものであればよい。さらに、中心を横切る周波数成分比があらゆる角度で同じならば、図11(c)に示すごとく、図形を何重にしても良い。
【0082】
さらに、前記各実施例では、例えば図1に示すように、2次元コード52の外形を正方形で示したが、長方形でも良い。
また、前記各実施例では、例えば図1に示すように、位置決め用シンボル54A〜54Cは、2次元コード52の4つの頂点の内、3つに配置されていたが、2次元コード52内での配置は任意である。また1つの2次元コード52に4つ以上の位置決め用シンボルを設けても良い。
【0083】
また位置決め用シンボルは2つでも良い。この場合に対角の2頂点に位置決め用シンボルを配置すれば2次元コード52の配置は決定する。また、対角以外の2頂点に、あるいは頂点以外に位置決め用シンボルを配置した場合にも、補助シンボル60のパターンを検出することで、データ領域56の配置を検出することができる。このように補助シンボル60のパターンの検出を利用すれば、位置決め用シンボルは1つでも良く、例えば、2次元コード52の中心に位置決め用シンボルが1つ存在し、その周囲に補助シンボルが配置されているようにしても良く、2次元コード52内の何れの位置に位置決め用シンボルを配置してもデータセルの位置を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例における2次元コードの概略構成説明図である。
【図2】 実施例における位置決め用シンボルおよび補助シンボルを走査した場合の明暗検出の説明図である。
【図3】 実施例における2次元コード読取装置の概略構成を表すブロック図である。
【図4】 実施例における2次元コード読み取り処理の前半を示すフローチャートである。
【図5】 実施例における2次元コード読み取り処理の後半を示すフローチャートである。
【図6】 実施例における別バージョンの2次元コードの概略構成説明図である。
【図7】 別実施例における2次元コードの概略構成説明図である。
【図8】 別実施例における2次元コードの概略構成説明図である。
【図9】 別実施例における2次元コードの概略構成説明図である。
【図10】 別実施例における2次元コードの概略構成説明図である。
【図11】 位置決め用シンボルの他の形状の例を示す説明図である。
【図12】 従来のバーコードおよび2次元コードの説明図である。
【図13】 従来の2次元コードの概略構成説明図である。
【符号の説明】
2…2次元コード読取装置 4…CCD
6…2値化回路 8…画像メモリ
14…クロック信号出力回路 16…アドレス発生回路
18…変化点検出回路 20…比検出回路
20a,20b,120a,120b,220a,220b,320a,320b,420a,420b,520a,520b…タイミングセル
22…アドレス記憶メモリ 28…制御回路
52,152,252,352,452,500…2次元コード
54A,54B,54C,154A,154B,154C,254A,254B,254C,254D,354A,354B,354C,454A,454B,454C,510a,510b,510c…位置決め用シンボル
56,156,256,356,456,530…データ領域
60…補助シンボル
70…フォーマットコード 80…バージョン情報

Claims (14)

  1. セルの分布パターンにより情報を表現する2次元コード内の所定位置に配置され、2次元コードの位置を特定する位置決め用シンボルと、
    各データセル位置の指標となる基準パターンであるタイミングセルと、を備え、
    前記位置決め用シンボルを構成するセルと同じセルサイズのセルを用いて表現された第1の情報と、その位置決め用シンボルを構成するセルより小さなセルサイズのセルを用いて表現された第2の情報とが、それぞれ2次元コード内の所定位置に配置されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  2. 請求項1記載の2次元コードにおいて、
    前記第2の情報は、さらに複数種類の情報が、それぞれ異なるセルサイズのセルを用いて表現されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  3. 請求項1または2記載の2次元コードにおいて、
    前記第2の情報に対応するセルサイズは、前記位置決め用シンボルに対応するセルサイズを基準とした比率で設定されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  4. 請求項3記載の2次元コードにおいて、
    前記第2の情報に対応するセルサイズは、前記位置決め用シンボルに対応するセルサイズの(1/2n )で設定されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の2次元コードにおいて、
    前記位置決め用シンボルを2つ以上備えると共に、それら位置決め用シンボルの間に前記第1の情報が配置され、その第1の情報の配置領域以外の領域に前記第2の情報が配置されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  6. 請求項1〜5のいずれか記載の2次元コードにおいて、
    前記第1の情報は、前記位置決め用シンボルに対応するコード種類を用いたコードにて表現されており、前記第2の情報は、前記第1の情報と異なるコード種類を用いたコードにて表現されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  7. 請求項6記載の2次元コードにおいて、
    前記第2の情報は、異なるセルサイズのセルを用いた複数種類の情報で構成されており、
    当該第2の情報を構成する各情報は、前記第1の情報と異なるコード種類を用いたコードと異なるコード種類を用いたコードにて表現されていると共に、当該各情報同士においてもさらに、それぞれ異なるコード種類を用いたコードにて表現されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  8. セルの分布パターンにより情報を表現する2次元コード内の所定位置に配置され、2次元コードの位置を特定する位置決め用シンボルと、
    各データセル位置の指標となる基準パターンであるタイミングセルと、を備え、
    その位置決め用シンボルに対応するコード種類を用いた2次元コードにて表現された第1の情報と、バーコードにて表現された第2の情報とが、それぞれ2次元コード内の所定位置に配置されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  9. 請求項1〜8のいずれか記載の2次元コードにおいて、
    さらに、前記位置決め用シンボルに対する所定位置に配置されて、2次元コードのフォーマットを表すフォーマットコードを備えたこと、
    を特徴とする2次元コード。
  10. 請求項9記載の2次元コードにおいて、
    前記フォーマットコードは、セルの分布パターンで表されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  11. 請求項9又は10記載の2次元コードにおいて、
    前記フォーマットコードは、前記第1及び第2の情報の各々についての存在領域、使用コード種類、セルサイズの内の少なくとも1つを特定可能であること、
    を特徴とする2次元コード。
  12. 請求項11記載の2次元コードにおいて、
    前記フォーマットコードは、前記第1及び第2の情報の各々についての存在領域の相対位置、使用コード種類、セルサイズの違いによって決まる種別分類情報と、同じ種別に属するものであっても前記第1及び第2の情報の存在領域の大きさの違いによって決まるバージョン情報とを含むこと、
    を特徴とする2次元コード。
  13. 請求項9〜12のいずれか記載の2次元コードにおいて、
    前記フォーマットコードは、前記位置決め用シンボルに隣接してまたは近傍に、配置されていること、
    を特徴とする2次元コード。
  14. 請求項1〜13のいずれか記載の2次元コードにおいて、
    2次元コード内にて前記位置決め用シンボルとは異なる位置に配置され、前記位置決め用シンボルの位置と自身のパターンとに基づいて位置検出される補助シンボルを備えたこと、
    を特徴とする2次元コード。
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