JP3872831B2 - 顕微鏡の焦準機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡における観察標本のピント合わせを行なうための焦準機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、顕微鏡の焦準機構として、図3に示すように、ステージ系の上下動をラックとピニオンの組み合わせにより行なう方式のものが多く用いられてきた。
【0003】
この場合、図中30は鏡体31に固定された焦準部本体、32はガイド33によって焦準部本体30に対して上下動自在に支持された可動体、34は可動体32に固定されたラック、35は焦準部本体30に回転可能に支持されたピニオン軸、36はピニオン軸35と共軸に配置された焦準操作ハンドルである。
【0004】
また、37は標本Sを載置するステージ、38はステージ37を担持し可動体32に対して位置決め固定されたステージホルダ、39はコンデンサホルダ39aを介してステージホルダ38に保持されているコンデンサである。
【0005】
さらに、40は対物レンズ41を保持し、鏡体31のアーム部31aの先端に装着されたレボルバ、42は鏡体31のアーム部31aの上部に取り付けられた鏡筒、43は鏡筒42の双眼部に装着された接眼レンズ、44は鏡体31の背面下方に装着された光源、45は光源44からの光をコンデンサ39に導く照明光学系である。
【0006】
しかして、光源44を点灯すると、光源44から出射された照明光は、照明光学系45を介してコンデンサ39に導かれ、コンデンサ39で集光されてステージ37上の標本Sを照明する。
【0007】
この状態から、焦準操作ハンドル36を手動により回転操作すると、ピニオン軸35,ラック34を介して可動体32が上下に移動され、これとともにステージ37も上下動することにより、標本Sのピント合わせが行なわれ、標本Sの観察像が対物レンズ41より鏡筒42を通して接眼レンズ43により観察できるようになっている。
【0008】
しかし、このような手動操作による焦準機構では、焦準操作ハンドル36の手動回転操作によるピント合わせは、一定の速度で行われるため、ピント位置まで十分に距離があるような場合に、操作に時間がかかり、このためのハンドル操作が煩わしいという問題があった。
【0009】
このため、最近では、このような手動方式の焦準機構に代わって、ステッピングモータ等のアクチュエータに連動させるように構成した電動化したものも考えられている。
【0010】
しかし、このような焦準機構についても、焦準操作ハンドル36の回転操作によるピント合わせは、一定の速度で行われるため、ピント位置まで十分に距離があるような場合に操作に時間がかかってしまう。そこで、ステッピングモータの回転数を上げて操作速度を上げることが考えられるが、このようにするとピント位置で正確に停止させることが難しくなり、ピントの位置合わせに時間がかかってしまうという問題があった。
【0011】
このように、従来の焦準機構では、手動操作および自動操作を問わず、ピント合わせが一定の速度で行われるため、ピント合わせを速やかに、しかも手際よく行うことが難しかった。
【0012】
このため、従来、特公昭63−56961号公報に開示されるように、自動合焦における駆動制御において、撮影レンズが合焦点近傍の所定範囲内であるかどうかで駆動速度を変化させるようにしたもの、あるいは、特公平5−87804号公報に開示されるように、自動合焦における駆動制御において、合焦動作開始時に合焦検出のための画像情報が得られない場合は、予め合焦近傍に設けられた基準位置までステージを移動させ、その後合焦を行うようにしたものなども考えられている。
【0013】
しかして、このような焦準機構によれば、ピント合わせ速度が一定であるものに比べて、ピント合わせを速やかに、しかも手際よく行うことが可能になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的な顕微鏡のステージ上の標本の形態は、1mm厚のスライドガラス上に標本を載せ、薄いカバーガラスで挟んだようなものがほとんどで、標本を交換する際には、ステージを一旦大きく下降させ、その後、ピントが合う付近まで再度上昇させて、ピント合わせを行なうようにしている。
【0015】
ところが、従来のものは、標本のピント合わせを速やかに行うことに止まり、標本交換について考えられていないため、例えば標本交換の際のステージの最下端までの駆動と、その後、この最下端からピント位置までの駆動については、何等言及しておらず、これら標本の交換からピント合わせまでの速やかな動作が望まれていた。
【0016】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、標本の交換からピント合わせまでの動作を速やかに、しかも簡単に行うことができる顕微鏡の焦準機構を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、対物レンズと標本載置ステージとの距離を調節するための操作信号を発生させる、手動で操作する操作手段と、前記対物レンズまたは前記標本載置ステージを駆動して両者の距離を変化させる駆動手段と、前記操作信号に対し所定の割合で駆動信号を生成して前記駆動手段に出力する駆動制御手段と、前記距離が標本の合焦位置付近の所定範囲内であるか否かを検出する検出手段とを有し、前記駆動制御手段は、前記検出手段が所定範囲内であると検出した場合は、前記駆動手段により前記対物レンズまたは前記標本載置ステージを低速に移動させるために、駆動信号として前記操作信号に対して小さな割合の駆動信号を前記駆動手段に出力し、前記所定範囲内でないと検出した場合は、前記駆動手段により前記対物レンズまたは前記標本載置ステージを高速に移動させるために、駆動信号として前記操作信号に対して大きな割合の駆動信号を前記駆動手段に出力することを特徴としている。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記検出手段は、フォトインタラプタであることを特徴としている。
【0019】
請求項3記載の発明は、対物レンズと標本載置ステージとの距離を調節するための操作信号を発生させる操作手段と、前記対物レンズまたは前記標本載置ステージを駆動して両者の距離を変化させる駆動手段と、前記操作信号に基づいて前記駆動手段に対し駆動信号を出力する駆動制御手段と、前記距離が標本の合焦位置付近の所定範囲内であるか否かを検出する検出手段とを有し、前記駆動手段は前記検出手段の検出結果に基づいて、前記距離が前記所定範囲内から範囲外に変化したことを検出すると前記距離が最大となるように駆動し、前記距離が最大の状態で前記操作手段から操作信号が発生されると前記距離が前記所定範囲内になるように駆動することを特徴としている。
【0020】
この結果、請求項1記載の発明によれば、対物レンズと標本載置ステージとの距離が標本の合焦位置付近の所定範囲内であるか否かを検出し、この検出結果に基づいて前記距離を調節するための操作信号に対する割合を変化させた前記駆動手段に対する駆動信号を出力するようにしたので、標本の合焦位置付近でのピント合わせ速度と標本交換などの際の速度とを変えることができる。
【0021】
また、請求項2記載の発明によれば、前記距離が所定範囲内であれば操作信号に対して小さな割合の駆動手段に対する駆動信号を出力し、所定範囲外を検出すると操作信号に対して大きな割合の駆動手段に対する駆動信号を出力するようにしているので、標本の合焦位置付近でのピント合わせを低速で行い、標本交換などを高速に行うことができるようになる。
請求項3記載の発明によれば、前記距離が所定範囲内であれば操作信号に対して駆動手段を低速で回転駆動させる駆動信号を出力し、所定範囲外を検出すると操作信号に対して駆動手段を高速で回転駆動させる駆動信号を出力するようにしているので、標本の合焦位置付近でのピント合わせを低速で行い、標本交換などのを高速に行うことができるようになる。
また、請求項4記載の発明によれば、フォトインタラプタを検出手段として用い、対物レンズと標本載置ステージとの距離が標本の合焦位置付近の所定範囲内であるか否かを検出することができる。
【0022】
また、請求項5記載の発明によれば、対物レンズと標本載置ステージとの距離が標本の合焦位置付近の所定範囲内であるか否かを検出し、この検出結果に基づいて割合を変化させた前記駆動手段に対する駆動信号を出力するようにしたので、標本の合焦位置付近でのピント合わせ速度と標本交換などの際の速度とを変えることができる。
また、請求項5記載の発明によれば、対物レンズと標本載置ステージとの距離が標本の合焦位置付近の所定範囲内から範囲外に変化したことを検出すると前記距離が最大となるように駆動し、この状態で、操作手段から操作信号が発生されると前記距離が前記所定範囲内になるように駆動するようになるので、標本交換の際のステージの最大距離までの移動を速やかにでき、しかも、その後の合焦位置付近の所定範囲内までの復帰も速やかに行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明が適用される顕微鏡の焦準機構の概略構成を示している。図において、1は顕微鏡の鏡体で、この鏡体1には、焦準部本体2を固定している。この焦準部本体2は、鏡体1の側面に対して直角に突出した台座2aを形成している。
【0024】
焦準部本体2には、リニアガイド4を介して可動体3を上下動自在に支持している。この場合、リニアガイド4としては、ボールガイドやクロスローラーガイドなどが用いられる。
【0025】
この可動体3には、観察すべき標本を載置するステージ(図示せず)を担持するステージホルダ5を設けていて、可動体3の上下方向の移動とともに、ステージホルダ5を一体的に上下動させ、対物レンズと標本載置ステージとの距離を調節するようにしている。
【0026】
また、可動体3は、焦準部本体2の台座2aに対向する端面に穴部3aを有し、この穴部3a開口部にナット6を嵌め込んでいる。このナット6は、後述するボールネジ軸10のネジ部10aが螺装されるものである。
【0027】
一方、焦準部本体2の台座2a上には、モータ支持台7を設け、このモータ支持台7上にステッピングモータ8を設けている。そして、このステッピングモータ8の回転軸8aを支持台7の中空部7aに導入し、この回転軸8a端にカップリング9を介してボールネジ軸10を連結している。ここで、カップリング9としては、両軸間の偏心や偏角を吸収できるフレキシブルカップリング、またはバックラッシュがなく、両軸間の偏心や偏角があった時でも軸への反力を小さくできるオルダム式カップリングなどが用いられる。
【0028】
このボールネジ軸10は、リニアガイド4と略平行に配置されるもので、ネジ部10aと非ネジ部10bを有し、非ネジ部10b端部を大径部101に形成し、この大径部101側端部を自動調心玉軸受11により垂設状態で片持ち支持し、また、ネジ部10aをナット6に螺装している。つまり、ボールネジ軸10は、自動調心玉軸受11により垂直方向に位置規制された状態で回転自在に支持され、ステッピングモータ8の回転をネジ部10aを介してナット6に伝えるようになっている。
【0029】
この場合、ボールネジ軸10のネジ部10aとナット6にそれぞれ設けられたねじ溝間には、多数のボール12を介在させて、ボールネジ軸10の回転時にネジ部10aとナット6の間が転がり接触となるようにしている。
【0030】
13はステッピングモータ8を駆動するためのドライバーで、このドライバー13は、パルス変換器14から出力されるパルス数に応じてステッピングモータ8の回転数を可変できるようにしている。
【0031】
パルス変換器14には、ロータリーエンコーダ15とフォトインタラプタ16を接続している。ここで、ロータリーエンコーダ15は、図示しない焦準操作ハンドルに組み込まれたもので、焦準操作ハンドルの操作に応じて所定のパルス出力を発生するものである。また、フォトインタラプタ16は、可動体3の位置を検出するためのもので、可動体3に一体に設けたセンサ板3bにより遮られているか否かで2値化信号を発生するようにしている。
【0032】
この場合、例えば、標本を載置するステージがピント付近にある場合で、可動体3のセンサ板3bが所定の範囲H内に位置してフォトインタラプタ16を遮ると、“0”出力を発生し、標本交換などでステージが大きく後退し、センサ板3b位置が範囲Hから外れ、フォトインタラプタ16の遮りが無くなると、“1”出力を発生するようにしている。
【0033】
そして、パルス変換器14は、フォトインタラプタ16より“0”出力が与えられるときは、焦準操作ハンドルの操作に応じたロータリエンコーダ15のパルス出力に対して所定の割合の出力を発生し、また、フォトインタラプタ16から“1”出力が与えられるときは、ロータリエンコーダ15のパルス出力に対する割合を変化させた出力を発生するようにしている。例えば、フォトインタラプタ16が“0”出力の場合は、ロータリエンコーダ15からの1パルスに対して「10」程度の小さい割合の出力が発生しているものを、フォトインタラプタ16が“1”出力の場合は、ロータリエンコーダ15の1パルスに対して「100」程度の大きな割合の出力を発生するようにしている。
【0034】
しかして、このような構成によると、ドライバー13によりステッピングモータ8が回転すると、回転軸8aよりカップリング9を介してボールネジ軸10に回転が伝達される。そして、ボールネジ軸10が回転されると、ネジ部10aがナット6中で回転するようになり、これによりナット6とともに可動体3がリニアガイド4にガイドされて上下方向に移動され、ステージも上下動される。
【0035】
ここで、標本を載置するステージがピント付近にあって、可動体3のセンサ板3bが図示実線位置にある場合は、フォトインタラプタ16より“0”出力が発生しているので、パルス変換器14は、焦準操作ハンドルの操作に応じたロータリエンコーダ15のパルス出力に対して小さな割合の出力を発生し、ドライバー13に与える。
【0036】
これにより、ドライバー13によりステッピングモータ8は、低速で回転駆動され、可動体3もリニアガイド4にガイドされて上下方向に低速で移動されるようになる。つまり、標本を載置するステージがピント付近にあって、可動体3のセンサ板3bが所定の範囲H内の図示実線位置にある場合は、焦準操作ハンドルの操作に応じて、低速でステージを上下方向に駆動できる。
【0037】
一方、ステージがピント付近から離れている場合は、可動体3のセンサ板3bが可動体3のセンサ板3bの遮りから解放され、フォトインタラプタ16より“1”出力が発生するので、パルス変換器14は、焦準操作ハンドルの操作に応じたロータリエンコーダ15のパルス出力に対して大きな割合の出力を発生し、ドライバー13に与える。
【0038】
これにより、ドライバー13によりステッピングモータ8は、高速で回転駆動され、可動体3もリニアガイド4にガイドされて上下方向に上下方向に高速で移動されるようになる。つまり、標本を載置するステージがピント付近から離れていて、可動体3のセンサ板3bが所定範囲Hの外にある場合は、焦準操作ハンドルの操作に応じてステージをピント付近位置まで高速に移動するようにできる。(第1の実施の形態の変形例)
なお、パルス変換器14は、フォトインタラプタ16がセンサ板3bによる遮りから解放され“0”出力から“1”出力に変化すると、この時、所定のパルス数の出力を発生して、可動体3を図示破線の最下限位置まで、つまりステージの後退距離が最大となる位置まで速やかに降下させるようにもなっている。そして、パルス変換器14は、可動体3を図示破線の最下限位置から上方に移動するときにのみ、上述したロータリエンコーダ15の1パルスに対して大きな割合の出力を発生し、フォトインタラプタ16がセンサ板3bで遮られるまで可動体3を上昇させるようになっている。
【0039】
このようにすれば、標本交換などのため、ステージを降下させ、可動体3のセンサ板3bによるフォトインタラプタ16の遮りを解放して、フォトインタラプタ16が“0”出力から“1”出力に変化すると、パルス変換器14より所定のパルス数の出力を発生して、可動体3を図示破線の最下限位置まで、つまりステージの後退距離が最大となる位置まで速やかに降下される。
【0040】
その後、標本交換が完了して、可動体3を上方に移動するのに焦準操作ハンドルを操作すると、このハンドル操作に応じたロータリエンコーダ15の1パルスに対してパルス変換器14より大きな割合の出力が発生し、ドライバー13に与えられ、フォトインタラプタ16がセンサ板3bで遮られるまで可動体3は上昇されるようになる。
【0041】
これにより、ドライバー13によりステッピングモータ8は、高速で回転駆動され、可動体3はリニアガイド4にガイドされて上方向に高速で移動される。つまり、標本交換などでステージを降下させた状態から、ピント付近位置まで復帰させる場合は、焦準操作ハンドルの操作に応じて、ステージを高速でピント付近まで駆動できるようになる。
【0042】
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部分には同符号を付している。
【0043】
この場合、パルス変換器14の出力端にカウンタ17を接続し、パルス変換器14から、ドライバー13に印加される出力をカウントし、可動体3位置を認識するようにしている。つまり、カウンタ17では、可動体3の原点位置を「0」として、この時点からパルスドライバー13に与えられるパルスをカウントし、また、パルス変換器14では、カウンタ17のカウント値から可動体3の現在位置を検出するとともに、この位置が粗動領域か微動領域かを判断し、ステッピングモータ8を低速または高速で回転駆動するためのドライバー13の出力を設定するようにしている。
【0044】
従って、このようにすれば、上述したと同様な効果を、ソフトウェア的な処理のみで実現でき、さらにカウンタ17のカウント値から判断される粗動領域と微動領域の境界を自由に設定することもができる。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、標本の交換からピント合わせまでの動作を速やかに、しかも簡単に行うことができ、操作性をさらに高めることができる顕微鏡の焦準機構を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す図。
【図3】従来の顕微鏡の焦準機構の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1…鏡体、
2…焦準部本体、
2a…台座、
3…可動体、
3a…穴部、
3b…センサ板、
4…リニアガイド、
5…ステージホルダ、
6…ナット、
7…モータ支持台、
7a…中空部、
8…ステッピングモータ、
8a…回転軸、
9…カップリング、
10…ボールネジ軸、
10a…ネジ部、
10b…非ネジ部、
101…大径部、
11…自動調心玉軸受、
12…ボール、
13…ドライバー、
14…パルス変換器、
15…ロータリーエンコーダ、
16…フォトインタラプタ、
17…カウンタ。
Claims (3)
- 対物レンズと標本載置ステージとの距離を調節するための操作信号を発生させる、手動で操作する操作手段と、
前記対物レンズまたは前記標本載置ステージを駆動して両者の距離を変化させる駆動手段と、
前記操作信号に対し所定の割合で駆動信号を生成して前記駆動手段に出力する駆動制御手段と、
前記距離が標本の合焦位置付近の所定範囲内であるか否かを検出する検出手段とを有し、
前記駆動制御手段は、前記検出手段が所定範囲内であると検出した場合は、前記駆動手段により前記対物レンズまたは前記標本載置ステージを低速に移動させるために、駆動信号として前記操作信号に対して小さな割合の駆動信号を前記駆動手段に出力し、前記所定範囲内でないと検出した場合は、前記駆動手段により前記対物レンズまたは前記標本載置ステージを高速に移動させるために、駆動信号として前記操作信号に対して大きな割合の駆動信号を前記駆動手段に出力することを特徴とする顕微鏡の焦準機構。 - 前記検出手段は、フォトインタラプタであることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡の焦準機構。
- 対物レンズと標本載置ステージとの距離を調節するための操作信号を発生させる操作手段と、
前記対物レンズまたは前記標本載置ステージを駆動して両者の距離を変化させる駆動手段と、
前記操作信号に基づいて前記駆動手段に対し駆動信号を出力する駆動制御手段と、
前記距離が標本の合焦位置付近の所定範囲内であるか否かを検出する検出手段とを有し、
前記駆動手段は前記検出手段の検出結果に基づいて、前記距離が前記所定範囲内から範囲外に変化したことを検出すると前記距離が最大となるように駆動し、前記距離が最大の状態で前記操作手段から操作信号が発生されると前記距離が前記所定範囲内になるように駆動することを特徴とする顕微鏡の焦準機構。
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