JP3872565B2 - 車輛用触媒コンバータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車輛の排気系に介装され、エンジンから排出される排ガスを浄化するための車輛用触媒コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の排気系には、エンジンから排出される排ガスを浄化するために、車輛用触媒コンバータが広く用いられている。
このような車輛用触媒コンバータでは、車輛の限られた配置空間を有効に利用するために、横断面形状が扁平形状に形成される触媒担体が構成部品として広く用いられている。
【0003】
しかし、このような車輛用触媒コンバータでは、触媒担体の幅寸法が大きくなり、触媒担体の平坦部が外側へ熱膨張して、触媒担体の熱変形による排ガスのバイパス流れ、および、触媒担体の熱破壊を引き起こす虞があるという問題があった。
そこで、従来、このような問題を解決した車輛用触媒コンバータとして、例えば、実開平4−81648号公報に開示されるようなものが知られている。
【0004】
図8および図9は、この公報の車輛用触媒コンバータを示すもので、この車輛用触媒コンバータでは、横断面形状がレーストラック形状に扁平に形成された触媒担体1がシェル3の筒部3aに収容されている。
触媒担体1は、ハニカム体5を有しており、このハニカム体5には、軸長方向に貫通する複数のセル5aが形成されている。
【0005】
ハニカム体5は、2重に重ね合わせられた外筒7内に収容されており、外側外筒7Aの平坦部には、外側に向けて突出する膨張材収容部7aが形成されている。
この膨張材収容部7aと内側外筒7Bの平坦部との間には、熱膨張率の大きな熱膨張部材9が収容されている。
シェル3の平坦部には、外側外筒7Aの膨張材収容部7aの形状に対応する突出部3bが形成されている。
【0006】
シェル3の両端開口部には、先端に向けて縮径されるディフューザ部3cが形成されている。
ディフューザ部3cの先端部には、環形状のフランジ11が固定されており、このフランジ11の中央には、シェル3内に開口する流通口11aが形成されている。
【0007】
この車輛用触媒コンバータでは、フランジ11の流通口11aから流入された排ガスが、ハニカム体5のセル5aを通過する間に、排ガスの熱がハニカム体5に伝導してハニカム体5が加熱され触媒熱が発生し、排ガスの有害成分が触媒熱とセル5aに担持される触媒により浄化されて排出される。
そして、上述した車輛用触媒コンバータでは、外側外筒7Aの膨張材収容部7aに収容される熱膨張部材9が加熱されて膨張し、内側外筒7Bの平坦部に内側に向けて作用する力が生じ、触媒担体1の平坦部の外側への膨張が抑止され、触媒担体1の熱変形による排ガスのバイパス流れ、および、触媒担体1の熱破壊を防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した車輛用触媒コンバータでは、シェル3の平坦部に外側外筒7Aの膨張材収容部7aの形状に対応する突出部3bが形成されているため、シェル3の厚さ寸法が増大して車輛の配置空間を有効に利用することが難しいという問題があった。
【0009】
また、上述した車輛用触媒コンバータでは、ハニカム体5の外側外筒7Aの膨張材収容部7aと内側外筒7Bの平坦部との間に、熱膨張部材9が収容されているため、触媒担体1の構造が複雑になり、製造工程が増大するという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、車輛の配置空間を有効に利用することができ、且つ、従来よりも簡易な構造で触媒担体の熱破壊を確実に防止することができる車輛用触媒コンバータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車輛用触媒コンバータは、軸長方向に貫通する複数のセルが形成され、これ等セルの内壁面に触媒層が担持される複数の触媒担体と、前記複数の触媒担体が幅方向に平行に収容される複数の筒部が一体形成されるとともに、前記筒部の両端にディフューザ部が一体形成され、前記筒部の軸長方向に沿って分割されるシェルと、前記シェルの前記ディフューザ部の先端に配置され、前記シェル内に開口するとともに前記シェルの前記筒部の幅方向を長径とする楕円形状に形成されている流通口が形成されるフランジとを備えてなることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の車輛用触媒コンバータは、請求項1に記載の車輛用触媒コンバータにおいて、前記シェルにおける排ガスの流入側の前記ディフューザ部は、前記複数の筒部毎にそれぞれ個別に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の車輛用触媒コンバータは、請求項1に記載の車輛用触媒コンバータにおいて、前記シェルの両端の前記ディフューザ部は、前記複数の筒部毎にそれぞれ個別に形成され、前記シェルの前記複数の筒部の間に形成される中間部を軸長方向に沿って折曲してなることを特徴とする。
【0013】
(作用)
請求項1に記載の車輛用触媒コンバータでは、複数の触媒担体がシェルに一体形成される複数の筒部に幅方向に平行に収容され、シェルの両端に一体形成されるディフューザ部の先端に、シェル内に開口するとともにシェルの筒部の幅方向を長径とする楕円形状に形成されている流通口が形成されるフランジが配置される。
【0014】
そして、流入側のフランジの流通口を通過してシェル内に流入した排ガスは、流入側のディフューザ部で拡散され、複数の触媒担体それぞれに分散して流入し、触媒担体のセルを通過する間に浄化された後、流出側のディフューザ部で集合され、流出側のフランジの流通口を通過して排出される。
請求項2に記載の車輛用触媒コンバータでは、シェルにおける排ガスの流入側のディフューザ部が、複数の筒部毎にそれぞれ個別に形成される。
【0015】
請求項3に記載の車輛用触媒コンバータでは、シェルの両端のディフューザ部が、複数の筒部毎にそれぞれ個別に形成され、複数の筒部の間に形成される中間部が軸長方向に沿って折曲される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図に示す実施形態について説明する。
図1ないし図3は、本発明の車輛用触媒コンバータの第1の実施形態(請求項1および請求項3に対応)を示しており、図において符号21は、金属材からなるシェルを示している。
【0017】
シェル21の中央には、図1および図2に示すように、シェル21の幅方向に平行に1対の筒部23が一体形成されている。
これ等の筒部23には、横断面形状がシェル21の幅方向を長径とする楕円扁平形状に形成される触媒担体25が収容されている。
この実施形態では、触媒担体25は、図2に示すように、ステンレス材からなる平板27と波板29とが交互に重ね合わされて多重に巻回されるハニカム体31を有しており、ハニカム体31は、ステンレス材からなる外筒33に収容されている。
【0018】
平板27,波板29、および、外筒33は、拡散接合により相互に固定されている。
ハニカム体31には、軸長方向に貫通する複数のセル31aが形成されており、これ等のセル31aの内壁面には、図示しない触媒層が担持されている。
筒部23の内周面形状は、触媒担体25の外周面形状に対応して楕円扁平形状に形成されている。
【0019】
また、これ等の筒部23の間には、図1および図2に示すように、筒部23を連結する中間部23aが形成されており、筒部23がそれぞれ独立して形成されている。
この実施形態では、シェル21は、プレス加工により一体形成されており、シェル21は、図2および図3に示すように、図の上下に分割されている。
【0020】
これ等のシェル21は、それぞれの外縁部の突合せ面21aと中間部23aの突合せ面23bとが対向して配置されており、溶接により相互に固定されている。
シェル21の両端には、図1に示すように、それぞれ先端に向けて縮径されるディフューザ部35が一体形成されている。
ディフューザ部35の先端には、それぞれ楕円環形状のフランジ37が配置されており、溶接によりディフューザ部35に固定されている。
【0021】
フランジ37の中央には、図3に示すように、シェル21内に開口し、シェル21の幅方向を長径とする楕円形状の流通口37aが形成されている(請求項1に対応)。
そして、フランジ37の両端には、エンジンの排気系に介装し固定するためのボルト挿通孔37aが形成されている。
【0022】
上述した実施形態では、1対の触媒担体25がシェル21に一体形成される1対の筒部23に幅方向に平行に収容され、シェル21の両端に一体形成されるディフューザ部35の先端に、シェル21内に開口するとともにシェル21の筒部23の幅方向を長径とする楕円形状に形成されている楕円形状の流通口37aが形成されるフランジ37が配置される。
【0023】
そして、流入側(図1における図の上側)のフランジ37の流通口37aを通過してシェル21内に流入した排ガスは、流入側のディフューザ部35で拡散され、1対の触媒担体25それぞれに分散して流入し、触媒担体25のセル31aを通過する間に浄化された後、流出側のディフューザ部35で集合され、流出側(図1における図の下側)のフランジ37の流通口37aを通過して排出される。
【0024】
以上のように構成された車輛用触媒コンバータでは、1対の触媒担体25をシェル21の幅方向に平行に一体形成される1対の筒部23に収容し、シェル21の両端に一体形成されるディフューザ部35の先端に、シェル21内に開口する流通口37aが形成されるフランジ37を配置し、触媒担体25を分割して触媒担体25の1つ当たりの幅寸法を小さくしたので、車輛の配置空間を有効に利用することができ、且つ、簡易な構造で触媒担体25の熱破壊を確実に防止することができる。
【0025】
また、上述した車輛用触媒コンバータでは、フランジ37の流通口37aをシェル21の幅方向を長径とする楕円形状に形成したので、触媒担体25内の横断面方向の流速分布が均一になり、触媒担体25内の温度分布を均一にすることができ、触媒担体25の熱破壊を確実に防止することができる。
さらに、上述した車輛用触媒コンバータでは、1対の触媒担体25をシェル21の幅方向に平行に一体形成される1対の筒部23に収容したので、熱破壊強度に優れた複数の触媒担体25を同一のシェル21内に独立して収容することができ、自動車の排気系に簡易な構造で容易に介装することができる。
【0026】
すなわち、上述した車輛用触媒コンバータでは、自動車の排気系に介装し固定するために、特別な補治具を必要とせず、部品の管理工程および製造工程を確実に低減することができる。
【0027】
図4および図5は、本発明の車輛用触媒コンバータの第2の実施形態(請求項1および請求項2に対応)を示しており、図において符号41は、金属材からなるシェルを示している。
シェル41の中央には、図4に示すように、シェル41の幅方向に平行に1対の筒部43が一体形成されている。
【0028】
これ等の筒部43には、横断面形状がシェル41の幅方向を長径とする楕円扁平形状に形成される触媒担体25が収容されている。
触媒担体25は、第1の実施形態と同一に形成されている。
筒部43の内周面形状は、触媒担体25の外周面形状に対応して楕円扁平形状に形成されている。
【0029】
また、これ等の筒部43の間には、筒部43を連結する中間部43aが形成されており、筒部43がそれぞれ独立して形成されている。
この実施形態では、シェル41は、図5に示すように、図の上下に分割されている。
これ等のシェル41は、それぞれの外縁部の突合せ面41aと中間部43aの突合せ面43bとが対向して配置されており、溶接により相互に固定されている。
【0030】
シェル41には、図4に示すように、図の下側端部に第1の実施形態のディフューザ部35と同一形状のディフューザ部45が一体形成されている。
また、シェル41には、図の上側端部に先端に向けて縮径される2つのディフューザ部47がそれぞれの筒部43に個別に独立して一体形成されている(請求項2に対応)。
【0031】
この実施形態では、ディフューザ部47側がエンジンからの排ガスの流入側とされている。
ディフューザ部47の先端には、それぞれ楕円環形状のフランジ49が配置されており、溶接によりディフューザ部47に固定されている。
【0032】
フランジ47の中央には、図5に示すように、シェル41内に開口し、シェル41の幅方向を長径とする楕円形状の流通口49aが形成されている(請求項1に対応)。
そして、フランジ49の両端には、エンジンの排気系に介装し固定するためのボルト49b挿通孔が形成されている。
【0033】
なお、これ以外の部分は、第1の実施形態と同一に構成されているため、同一部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した実施形態では、図4に示したように、シェル41の図の上側端部に先端に向けて縮径される2つのディフューザ部47がそれぞれの筒部43に個別に独立して一体形成され、流入側(図の上側)から分割されて流入される排ガスが2つのディフューザ部47にそれぞれ流入し、触媒担体25のセル31aを通過する間に浄化された後、流出側(図の下側)のディフューザ部45で集合され、流出側のフランジ37の流通口37aを通過して排出される。
【0034】
以上のように構成された車輛用触媒コンバータにおいても、第1の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができるが、この実施形態では、シェル41の流入側のディフューザ部47を、1対の筒部43にそれぞれ個別に独立して形成し排ガスの流路を完全に分割したので、それぞれの金属触媒担体25に直接排ガスが流入し、排ガスの流路抵抗を低減することができ、排気効率を確実に向上することができる。
【0035】
また、シェル41の流入側のディフューザ部47を、1対の筒部43にそれぞれ個別に独立して形成し排ガスの流路を完全に分割したので、特に、エンジンからの排気管が2本備えられているV型エンジンの排気効率を1つの車輛用触媒コンバータにより確実に向上することができる。
図6および図7は、本発明の車輛用触媒コンバータの第3の実施形態(請求項1および請求項3に対応)を示しており、図において符号51は、金属材からなるシェルを示している。
【0036】
シェル51の中央には、図6に示すように、シェル51の幅方向に平行に1対の筒部53が一体形成されている。
これ等の筒部53には、横断面形状がシェル51の幅方向を長径とする楕円扁平形状に形成される触媒担体25が収容されている。
触媒担体25は、第1の実施形態と同一に形成されている。
【0037】
筒部53の内周面形状は、触媒担体25の外周面形状に対応して楕円扁平形状に形成されている。
また、これ等の筒部53の間には、筒部53を連結する中間部53aが形成されており、筒部53がそれぞれ独立して形成されている。
この実施形態では、シェル51は、図7に示すように、図の上下に分割されている。
【0038】
これ等のシェル51は、それぞれの外縁部の突合せ面51aと中間部53aの突合せ面53bとが対向して配置されており、溶接により相互に固定されている。
シェル51の両端には、図6に示すように、第2の実施形態のディフューザ部47と同一形状のディフューザ部55が一体形成されている(請求項3に対応)。
これ等のディフューザ部55の先端には、第2の実施形態と同様にそれぞれ楕円環形状のフランジ49が配置されており、溶接によりディフューザ部55に固定されている。
【0039】
フランジ49の中央には、図7に示すように、シェル51内に開口し、シェル51の幅方向を長径とする楕円形状の流通口49aが形成されている(請求項1に対応)。
フランジ49の両端には、エンジンの排気系に介装し固定するためのボルト挿通孔49bが形成されている。
【0040】
そして、この実施形態では、シェル51は、筒部53の間に形成される中間部53aを中心として軸長方向に沿って図の上側に折曲されている(請求項3に対応)。
なお、これ以外の部分は、第1の実施形態および第2の実施形態と同一に構成されているため、同一部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0041】
上述した実施形態では、図6に示したように、シェル51の両端のディフューザ部55が、1対の筒部53にそれぞれ個別に独立して形成され、排ガスがシェル51内を流入から流出まで完全に分割されて通過する。
また、図7に示したように、シェル51が1対の筒部53の間に形成される中間部53aを中心として軸長方向に沿って図の上側に折曲される。
【0042】
以上のように構成された車輛用触媒コンバータにおいても、第1の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができるが、この実施形態では、シェル51の両端のディフューザ部55を、図6に示したように、1対の筒部53にそれぞれ個別に独立して形成し、1対の筒部53の間に形成される中間部53aを、図7に示したように、軸長方向に沿って折曲したので、配置すべき場所に応じて形状を選定することができ、車輛の配置空間を有効に利用することができる。
【0043】
また、シェル51の両端のディフューザ部55を、図6に示したように、1対の筒部53にそれぞれ個別に独立して形成し排ガスの流路を完全に分割したので、それぞれの金属触媒担体25に直接排ガスが流入および流出し、排ガスの流路抵抗を低減することができ、排気効率を確実に向上することができる。
【0045】
さらに、上述した実施形態では、シェル21,41,51の幅方向に平行に1対の筒部23,43,53を形成し、これ等の筒部23,43,53に、横断面形状がシェル21,41,51の幅方向を長径とする楕円扁平形状に形成される1対の触媒担体25を収容した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、エンジンからの浄化すべき排ガスの流入量,配置すべき場所の状態に応じて、触媒担体の収容本数を適宜選定することができる。
【0046】
この場合には、構造を簡素なものにして製造工程を効率化し、排ガスの流路抵抗を低くするために、触媒担体の収容本数は2本または3本にするのが良い。
また、上述した第3実施形態では、シェル51を筒部53の間に形成される中間部53aを中心として軸長方向に沿って折曲した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、配置すべき場所に応じて折曲しなくても良く、また、折曲角度を調整するのが良い。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の車輛用触媒コンバータでは、複数の触媒担体をシェルの幅方向に平行に一体形成される複数の筒部に収容し、シェルの両端に一体形成されるディフューザ部の先端に、シェル内に開口するとともにフランジの流通口をシェルの幅方向を長径とする楕円形状に形成されている流通口が形成されるフランジを配置し、触媒担体を分割して触媒担体の1つ当たりの幅寸法を小さくしたので、車輛の配置空間を有効に利用することができ、且つ、簡易な構造で触媒担体の熱破壊を確実に防止することができる。また、フランジの流通口をシェルの幅方向を長径とする楕円形状に形成したので、触媒担体内の横断面方向の流速分布が均一になり、触媒担体内の温度分布を均一にすることができ、触媒担体の熱破壊を確実に防止することができる。
【0048】
請求項2に記載の車輛用触媒コンバータでは、シェルにおける排ガスの流入側のディフューザ部を、複数の筒部にそれぞれ個別に独立して形成し排ガスの流路を完全に分割したので、それぞれの金属触媒担体に直接排ガスが流入し、排ガスの流路抵抗を低減することができ、排気効率を確実に向上することができる。
請求項3に記載の車輛用触媒コンバータでは、シェルの両端のディフューザ部を、複数の筒部にそれぞれ個別に独立して形成し、複数の筒部の間に形成される中間部を軸長方向に沿って折曲したので、配置すべき場所に応じて形状を選定することができ、車輛の配置空間を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車輛用触媒コンバータの第1の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の車輛用触媒コンバータのII−II線に沿う横断面図である。
【図3】図1の車輛用触媒コンバータのIII−III線に沿う上面図である。
【図4】本発明の車輛用触媒コンバータの第2の実施形態を示す縦断面図である。
【図5】図4の車輛用触媒コンバータのV−V線に沿う上面図である。
【図6】本発明の車輛用触媒コンバータの第3の実施形態を示す縦断面図である。
【図7】図6の車輛用触媒コンバータのVII−VII線に沿う上面図である。
【図8】従来の車輛用触媒コンバータを示す縦断面図である。
【図9】図8の車輛用触媒コンバータのIX−IXに沿う横断面図である。
【符号の説明】
21,41,51 シェル
23,43,53 筒部
23a,43a.53a 中間部
25 触媒担体
31a セル
35,45,47,55 ディフューザ部
37,49 フランジ
37a,49a 流通口
Claims (3)
- 軸長方向に貫通する複数のセル(31a)が形成され、これ等のセル(31a)の内壁面に触媒層が担持される複数の触媒担体(25)と、
前記複数の触媒担体(25)が幅方向に平行に収容される複数の筒部(23,43,53)が一体形成されるとともに、前記筒部(23,43,53)の両端にディフューザ部(35,45,47,55)が一体形成され、前記筒部(23,43,53)の軸長方向に沿って分割されるシェル(21,41,51)と、
前記シェル(21,41,51)の前記ディフューザ部(35,45,47,55)の先端に配置され、前記シェル(21,41,51)内に開口するとともに前記シェル(21,41,51)の前記筒部(23,43,53)の幅方向を長径とする楕円形状に形成されている流通口(37a,49a)が形成されるフランジ(37,49)と、
を備えてなることを特徴とする車輛用触媒コンバータ。 - 請求項1に記載の車輛用触媒コンバータにおいて、
前記シェル(41)における排ガスの流入側の前記ディフューザ部(47)は、前記複数の筒部(43)毎にそれぞれ個別に形成されていることを特徴とする車輛用触媒コンバータ。 - 請求項1に記載の車輛用触媒コンバータにおいて、 前記シェル(51)の両端の前記ディフューザ部(55)は、前記複数の筒部(53)毎にそれぞれ個別に形成され、前記シェル(51)の前記複数の筒部(53)の間に形成される中間部(53a)を軸長方向に沿って折曲してなることを特徴とする車輛用触媒コンバータ。
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