JP3871465B2 - 大中型ホイール用リムの溶接部コイン・r矯正装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、先曲げし突合せ溶接したリムの溶接部をコイン・R矯正する大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の大中型ホイール用リムの製造工程の主な成形工程は、図14に示すようになっていた。
素材供給工程101で圧延で形状を出した型鋼をシア切断で一定長に切断して素材1を供給し、巻き工程102で素材1をコイラー2により丸め、先詰め・先曲げ工程103で丸めた素材1を端部の間隔を詰めるとともに突合せに便利なように端部1a、1bを直線状に成形し、溶接工程104で端部1a、1bを突合せ溶接し、トリミング工程105で溶接部3のばりをトリマー4でトリミングし、グラインダー仕上げ工程106で人手によりトリミングした溶接部をグラインダー仕上げし、その後複数種類の整形加工工程107(エキスパンダー、シュリンカー等)を経てリムを製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の大中型ホイール用リムの成形方法にはつぎの問題があった。
▲1▼ 溶接工程104を確実を行うため巻き工程102の後に、溶接される両端の近傍部を平坦にするため、先曲げを行っている。そのため、その後のリム整形の際、リムを真円に近づけ難く、その改善が求められていた。
▲2▼ 溶接部のトリミング工程の後のばり取りのグラインダー仕上げは重筋労働であり、環境も悪く、人的な確保が困難であった。
▲3▼ 以上の点が、大中型のリムラインの自動化を阻害する大きな要因となっている。
本発明の目的は、リムの真円化が容易で、溶接部のばり取りにグラインダー仕上げを必要とせず、自動化に適する大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
先曲げし突合せ溶接したリムの溶接部をコイン・R矯正する装置であって、R面を有する内型と、R面を有し内型に対して相対的に可動の外型とからなり、内型のうちリム溶接部をコインする部分はR面を有し内型のその他の部分より硬度を上げられた内型コインポンチから構成され、外型のうちリム溶接部をコインする部分はR面を有し外型のその他の部分より硬度を上げられた外型コインポンチから構成されている大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置。
【0005】
上記本発明の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置では、R面を有する内型と、R面を有する内型に対して相対的に可動の外型とにより、溶接部および先曲げ部を押圧することにより、溶接部および先曲げ部は弧状に整形されるので、リムの真円化が容易となる。また、溶接部は内型コインポンチと外型コインポンチとでコインされ、ばりを押しつぶされるので、溶接部のばり取りにグラインダー仕上げが必要でなくなる。したがって、従来、手作業で行っていたグラインダー仕上げがなくなるので、自動化、機械化に適する。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図13は本発明実施例の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置とその作動を示している。
本発明実施例の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置は、図1〜図5に示すように、先曲げし(先曲げして平坦化した部分12をもつ)突合せ溶接したリム11の溶接部13をコイン・R矯正する装置であって、R面14を有する内型15と、R面16を有し内型15に対して相対的に可動の外型17とからなる。内型15のうちリム溶接部13をコインする部分はR面14aを有し内型15のその他の部分15bより硬度を上げられた内型コインポンチ15aから構成され、外型17のうちリム溶接部13をコインする部分はR面16aを有し外型17のその他の部分17bより硬度を上げられた外型コインポンチ17aから構成されている。
【0007】
内型15の内型コインポンチ15a以外の部分15bおよび外型17の外型コインポンチ17a以外の部分17bは、HRC50〜55の硬度を有し、内型コインポンチ15aおよび外型コインポンチ17aはHRC50〜65の硬度を有する。
内型コインポンチ15aは内型コインポンチ15a以外の部分15bと一体であっても別体であってもよい。また、外型コインポンチ17aは外型コインポンチ17a以外の部分17bと一体であっても別体であってもよい。
【0008】
内型15は、内型コインポンチ15aを含み、固定の内型ホルダー18に油圧駆動可能に保持されている。内型15と内型ホルダー18との間はバッキングプレート30である。内型ホルダー18とその側方のホーン19は、矯正されるリム11の内側に入る。ホーン19の内型ホルダー18と反対側の側方には、固定の位置決め台20が設けられており、位置決め台20の上面には位置決めピン21が突出している。
【0009】
外型17は、外型コインポンチ17aを含み、内型ホルダー18に対して可動の外型ホルダー22に油圧駆動可能に保持されている。外型17と外型ホルダー22との間はバッキングプレート31である。外型ホルダー22は可動ラムに支持されている。外型17は、内型15に対して進退自在である。外型コインポンチ17aを含む外型17と、内型コインポンチ15aを含む内型15とは、リム11の先曲げ平坦化部分12と溶接部13とを挟んで押圧し、リム11の先曲げ平坦化部分12をR矯正するとともに、溶接部13をコイン(コイニング)する。
可動型の固定型に対する進退動は、ガイドポスト23とガイドブッシュ24の摺動により、ガイドされる。外型17の内型15に対する進退は油圧駆動である。外型17は図示例では水平方向に移動される。
【0010】
リム11がウイズチューブタイヤ装着用であって一端のフランジがない場合、図2〜図5に示すように、リム11は、リム軸芯を鉛直方向から角度θ傾けて装置にセットされる。傾けてセットし位置決めするために、固定の位置決め台20と位置決めピン21が設けられており、リム11を位置決めピン21に引っ掛けて位置決めする。
リム11がチューブレスタイヤ装着用であって両端にフランジをもつ場合、図6に示すように、リム11は、リム軸芯を鉛直方向に向けて装置にセットされる。その場合は、固定の位置決め台20と位置決めピン21は除去される。
【0011】
つぎに、本発明実施例の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置の作動を図7〜図12を参照して説明する。
まず、図7、図8に示すように、溶接後の(ばり取りしていない)リム11を、フィーダーで移動し型上で降下させ、リム11の溶接部13が内型コインポンチ15aと外型コインポンチ17aとの間にくるようにして、リム11壁を内型15と外型17間に挿入する。
【0012】
ついで、ウイズチューブタイヤ装着用リムの場合、図9、図10に示すように、リム11の位置決めピン21と引っ掛かっている部分と反対側の部分(溶接部13のある部分)をさらに降下させて、リム軸芯を鉛直方向から傾けてセットする。
ついで、図11、図12に示すように、外型17の可動ラムを内型15方向に移動させ、外型17と内型15とでリム11を挟み押圧して、先曲げ部12のR矯正を行うとともに、溶接部13のコインを行う。
【0013】
その結果、リム素材11は、R矯正、コイニング後は、図13に実線で示すように、先曲げ部12がR状となり、リム11が円形になるとともに、ばりがコインされてばりの突出が押しつぶされてなくなる。図13において、点線はR矯正、コイニング前のリムの断面を示し、実線と点線との比較により、R矯正、コイニング後は溶接部と先曲げ部が弧状になり、従来のようにばり取り、グラインダー仕上げをしなくても、ばりが押しつぶされて厚さ一定の滑らかな表面になっているのがわかる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置によれば、溶接部コイン・R矯正装置が、R面を有する内型と、R面を有し内型に対して相対的に可動の外型とからなり、内型のうちリム溶接部をコインする部分はR面を有し内型のその他の部分より硬度を上げられた内型コインポンチから構成され、外型のうちリム溶接部をコインする部分はR面を有し外型のその他の部分より硬度を上げられた外型コインポンチから構成されているので、内型と、外型とにより、溶接部および先曲げ部を押圧することにより、溶接部および先曲げ部は弧状に整形されるので、リムの真円化が容易となる。また、溶接部は内型コインポンチと外型コインポンチとでコインされ、ばりを押しつぶされるので、溶接部のばり取りにグラインダー仕上げが必要でなくなる。したがって、従来、手作業で行っていたグラインダー仕上げがなくなるので、自動化、機械化に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置とリムの一部の平面図である。
【図2】本発明実施例のウイズチューブタイヤ装着用の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置とリムの、外型が内型から離れた状態における、平面図である。
【図3】図2の装置の断面図である。
【図4】本発明実施例のウイズチューブタイヤ装着用の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置とリムの、外型が内型側に移動された状態における、平面図である。
【図5】図4の装置の断面図である。
【図6】本発明実施例のチューブレスタイヤ装着用の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置とリムの、外型が内型側に移動された状態における、断面図である。
【図7】本発明実施例のウイズチューブタイヤ装着用の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置とリムの、リム軸芯を鉛直方向に向けてリムを装置にセットした状態における、平面図である。
【図8】図7の装置の断面図である。
【図9】本発明実施例のウイズチューブタイヤ装着用の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置とリムの、リム軸芯を鉛直方向から傾けた状態における、平面図である。
【図10】図9の装置の断面図である。
【図11】本発明実施例のウイズチューブタイヤ装着用の大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置とリムの、外型が内型側に移動された状態における、平面図である。
【図12】図11の装置の断面図である。
【図13】本発明実施例装置によるR矯正、コイニング後のリムの断面図である。
【図14】従来の大中型ホイール用リムの成形工程の工程図である。
【符号の説明】
11 リム
12 先曲げ平坦化部
13 溶接部
14、14a R面
15 内型
15a 内型コインポンチ
15b 内型の内型コインポンチ以外の部分
16、16a R面
17 外型
17a 外型コインポンチ
17b 外型の外型コインポンチ以外の部分
18 内型ホルダー
19 ホーン
20 位置決め台
21 位置決めピン
Claims (1)
- 先曲げし突合せ溶接したリムの溶接部をコイン・R矯正する装置であって、R面を有する内型と、R面を有し内型に対して相対的に可動の外型とからなり、内型のうちリム溶接部をコインする部分はR面を有し内型のその他の部分より硬度を上げられた内型コインポンチから構成され、外型のうちリム溶接部をコインする部分はR面を有し外型のその他の部分より硬度を上げられた外型コインポンチから構成されている大中型ホイール用リムの溶接部コイン・R矯正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07254899A JP3871465B2 (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | 大中型ホイール用リムの溶接部コイン・r矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07254899A JP3871465B2 (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | 大中型ホイール用リムの溶接部コイン・r矯正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000263294A JP2000263294A (ja) | 2000-09-26 |
JP3871465B2 true JP3871465B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=13492536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07254899A Expired - Lifetime JP3871465B2 (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | 大中型ホイール用リムの溶接部コイン・r矯正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3871465B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP3507050B2 (ja) | 2001-09-25 | 2004-03-15 | 住友軽金属工業株式会社 | 摩擦攪拌接合方法 |
-
1999
- 1999-03-17 JP JP07254899A patent/JP3871465B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JP2000263294A (ja) | 2000-09-26 |
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