JP3870701B2 - コンピュータの階層情報管理方法および装置ならびにその処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
コンピュータの階層情報管理方法および装置ならびにその処理プログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3870701B2 JP3870701B2 JP2001044423A JP2001044423A JP3870701B2 JP 3870701 B2 JP3870701 B2 JP 3870701B2 JP 2001044423 A JP2001044423 A JP 2001044423A JP 2001044423 A JP2001044423 A JP 2001044423A JP 3870701 B2 JP3870701 B2 JP 3870701B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- computer
- information
- hierarchy
- hierarchical
- hierarchy information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は分散コンピュータの構成情報を管理する構成情報管理システムに関し、特に分割して定義された構成情報を各コンピュータに経路情報として設定する構成情報管理システムに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の分散コンピュータの構成情報を管理する方法としては、マネージャと呼ばれる一台のコンピュータに全体の構成を設定し、一括して管理するものがある。この場合、構成情報を人手でマネージャに入力するか、マネージャが各分散コンピュータに通信を試み、返ってきたIPアドレス(以下ポーリング)によってネットワーク配下のコンピュータの構成情報を収集している。
【0003】
また、支店や部門等システム構成が階層構造を持つ場合にはマネージャに階層を持つ方法がある。この場合、下位の階層のマネージャをサブマネージャと呼び、その構成情報を管理する際には、サブマネージャの配下の構成情報を人手で入力するか、サブマネージャがポーリングによってネットワーク配下のコンピュータの構成情報を収集している。
【0004】
前記の様に入力または収集した構成情報は、システム構成マップとして表示したり、マップ上の分散コンピュータを指示してマネージャから分散コンピュータに対してリモートコマンドを実行したりする目的で使用される。また分散コンピュータから上位のコンピュータに対してイベントを通信したりする目的でも使用される。
【0005】
なお全体の構成情報を一括して設定せずに各コンピュータ毎に下位コンピュータ情報だけを持つ別の構成情報管理方法については特開平6−332779号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、分散コンピュータの構成情報の設定をするにはマネージャでシステム全体の構成情報を一括して人手で入力している。この場合、各支店や部門等で構成が変更になった場合には、マネージャの管理者が変更を行わなければならず、システム全体の変更作業が集中する為、マネージャの管理者の負担が大きいという問題がある。
【0007】
また、サブマネージャ単位で構成情報の設定をすることもできるが、大きな部門では一人の部門管理者が複数のサブマネージャを管理することも多く、各サブマネージャのあるコンピュータに出向いて設定を行わなければならず手間がかかる。この場合、リモートで各サブマネージャの変更をすることもできるがサブマネージャ毎に設定する為、リモート操作に手間がかかるという問題がある。
【0008】
ポーリングによってネットワーク配下のコンピュータの情報を収集する方法の場合、人手による入力の手間は削減されるが、各コンピュータに設定されたIPアドレスやMACアドレスなどの物理的なネットワークの構成情報の収集にしか適用できない。実際の運用においては一つの物理的なネットワークに配布管理用コンピュータや業務実行用コンピュータなど用途の異なるコンピュータを混在して配置することが多く、コンピュータの用途別に論理的な構成を管理したい場合の構成情報の設定には適用できない。一般に論理的な構成は複数のネットワークをまたがった構成となることが多い為、物理的な構成とは別に論理的な構成情報の設定が必須である。
【0009】
また、特開平6−332779号公報には階層情報の管理方法が提示されているが、階層情報の設定方法については示されていない。
本発明の目的は上記問題を解決し、論理的な構成情報を特定の範囲内の構成情報に分割して与えることができ、分散された各コンピュータの論理的な構成情報の管理を容易にすることが可能な技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンピュータの構成情報を管理する方法において、第一のコンピュータが保持するコンピュータの構成情報を、第二のコンピュータへ送信し、第三のコンピュータが保持するコンピュータの構成情報を、第二のコンピュータへ送信し、第二のコンピュータは、第一のコンピュータから受信した構成情報と第三のコンピュータから受信した構成情報に基づき、第二のコンピュータが保持するコンピュータの構成情報を更新する。
【0011】
本発明は、分散コンピュータの構成情報を管理する構成情報管理システムにおいて、特定の範囲内で構成情報を設定した後にその設定内容を全体の構成情報に反映させるものである。
【0012】
本発明の構成情報管理システムにおいてコンピュータの増設等によりその構成が変更されると、その変更部分を含む特定の範囲内の構成を示す構成情報を入力し、当該構成情報が示す範囲内のコンピュータにその構成情報を送信してその範囲内の各コンピュータに当該構成情報の内容を設定する。
【0013】
本発明の構成情報管理システムでは、前記の様に特定の範囲内の構成を示す構成情報の設定を行った後、分散コンピュータ全体を構成する各コンピュータに設定されている構成情報の取得を要求する。各コンピュータは、前記要求を受け取ると自コンピュータに設定されている構成情報を読み出して他のコンピュータへ順次送信し、前記送信された他のコンピュータの構成情報を受信して自コンピュータの構成情報を更新する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に分散コンピュータの構成情報を管理する一実施形態の構成情報管理システムについて説明する。
【0015】
図1は本実施形態のシステム全体の構成を示す図である。図1では会社組織の各部署に配置されたコンピュータの構成(論理的な構成)を表しており、コンピュータ1は本社の管理サーバ、コンピュータ11及び12は支店の管理サーバを表わし、コンピュータ111及び112とコンピュータ121及び122は部門の管理サーバ、コンピュータ1111及び1112とコンピュータ1121及び1122とコンピュータ1221及び1222は部門の装置を表わしている。
【0016】
ここで、物理的な構成とは、図11に示すように、実際にネットワークにどのように配置されているかという情報を意味する。コンピュータ個々の情報としては、各コンピュータに設定されたIPアドレスやMACアドレスなどである。
【0017】
論理的な構成とは、物理的な構成とは異なり、人間が定義したコンピュータ間の関連を示すものである。たとえば、管理者が、図11に示すコンピュータ1を「マネージャ」と定義し、図11に示すコンピュータ2を「クライアント1」と定義し、図11に示すコンピュータ3を「サブマネージャ1」と定義し、図11に示すコンピュータ4を「サブマネージャ2」と定義し、図11に示すコンピュータ5を「クライアント2」と定義したとする。このイメージを図12の上図にて示す。このコンピュータを用途別に定義し、実際の物理的な配置とは別に、コンピュータの用途に応じて、コンピュータをツリー構造として表現したものが論理的な構成(コンピュータの階層構造)である。この論理的な構成を図12の下図に示す。ここでは、「マネージャ」「クライアント」等の表現を用いて用途別の定義を説明したが、これは本発明を実施する上での一例にすぎず、その他の表現でもかまわない。
【0018】
図1のコンピュータ階層情報120はシステム全体の階層的な構成を示す情報、コンピュータ階層情報100及び110は分割されたコンピュータ階層情報である。本図では、本社のコンピュータ階層情報100に支店のコンピュータ階層情報110を追加する場合を表わしている。
【0019】
図1に示す様に本実施形態において、コンピュータ階層情報110で示される支店等の特定の範囲内で構成の変更が行われた場合、その管理者は当該範囲内の構成を示すコンピュータ階層情報110を新たに入力して配布コマンドを実行し、階層情報の配布を指示する。階層情報の配布指示を受けると当該範囲内の最上位のコンピュータ12から順に新しい階層情報を設定し、当該範囲内の全てのコンピュータの階層情報を新たに設定する。
【0020】
前記の様に分散コンピュータを構成する支店等の特定の範囲内の構成を示す構成情報を当該範囲内のコンピュータに設定した後、管理者は同期コマンドを実行し、各コンピュータに設定されている階層情報を全体に反映させる同期処理を指示する。階層情報の同期指示を受けると、最上位のコンピュータ1からの指示により、最下位のコンピュータ1111及び1112とコンピュータ1121及び1122とコンピュータ1221及び1222から順に階層情報が上位に送られ、コンピュータ階層情報100及び110に分割されていた階層情報が統合されてコンピュータ階層情報120となる。
【0021】
つまり、コンピュータ1111及び1112は、コンピュータ1111及び1112の上位コンピュータである、コンピュータ111に階層情報を送る。コンピュータ1121、コンピュータ1122、コンピュータ1221及びコンピュータ1222の場合も同様に、自コンピュータの上位コンピュータに階層情報を送る。
【0022】
コンピュータ111は、コンピュータ1111とコンピュータ1112から受信した情報を統合し、下位コンピュータ階層情報を作成し、自コンピュータで保持している下位コンピュータ階層情報を更新し、コンピュータ111の上位コンピュータであるコンピュータ11に、作成した下位コンピュータ階層情報を送信する。
【0023】
コンピュータ11は、コンピュータ11の上位コンピュータであるコンピュータ1へ、コンピュータ111から受信した階層情報とコンピュータ112から受信した階層情報とを統合して作成した、コンピュータ11の下位のコンピュータ階層情報を送る。最後に、コンピュータ1(コンピュータの階層構造の最上位にあるコンピュータ)が、コンピュータ11から受信した、コンピュータ11の下位のコンピュータ階層情報と、コンピュータ12から受信した、コンピュータ12の下位のコンピュータ階層情報とを統合し、全体のコンピュータ階層情報120が得られる。
【0024】
このように、同期コマンドの実行(同期処理)により、下位のコンピュータから上位のコンピュータへ順番に階層情報が送信され、個々のコンピュータが保持している階層情報が更新されるので、管理者は、全体のコンピュータ構造を把握しなくてもよい。
【0025】
図2は本実施形態のコンピュータ12の概略構成を示す図である。図2に示す様に本実施形態のコンピュータ12は、CPU201と、メモリ202と、磁気ディスク装置203と、入力装置204と、表示装置205と、CD−ROM装置206と、上位コンピュータ情報207と、下位コンピュータ階層情報208とを有している。
【0026】
CPU201は、コンピュータ12全体の動作を制御する装置である。メモリ202は、分散コンピュータの構成情報を管理する為の各種処理プログラムをロードする記憶装置である。磁気ディスク装置203は、前記各種処理プログラムや上位コンピュータ情報207及び下位コンピュータ階層情報208等の各種データを格納する記憶装置である。
【0027】
入力装置204は、コンピュータ12への操作指示を入力する装置である。表示装置205は、コンピュータ12の動作状況を表示する装置である。CD−ROM装置206は、前記各種処理プログラムを記録したCD−ROMの内容を読み込む装置である。
【0028】
上位コンピュータ情報207は、コンピュータ12に接続された上位のコンピュータを示すIPアドレスやホスト名等の情報である。下位コンピュータ階層情報208は、コンピュータ12に接続された下位のコンピュータの階層構成を示すIPアドレスやホスト名等の情報である。
【0029】
またコンピュータ12は、構成情報配布処理部210と、構成情報設定処理部211と、同期要求処理部212と、構成情報取得処理部213と、構成情報送信処理部214とを有している。
【0030】
構成情報配布処理部210は、特定の範囲内の構成を示す構成情報を当該範囲内の最上位のコンピュータに配布する処理部である。構成情報設定処理部211は、特定の範囲内の構成を示す構成情報を当該範囲内のコンピュータに設定する処理部である。
【0031】
同期要求処理部212は、各コンピュータに設定されている構成情報を全体に反映させる同期処理を最上位のコンピュータに要求する処理部である。構成情報取得処理部213は、他のコンピュータに設定されている構成情報を取得して自コンピュータの構成情報を更新する処理部である。構成情報送信処理部214は、自コンピュータに設定されている構成情報を他のコンピュータへ送信する処理部である。
【0032】
コンピュータ12を構成情報配布処理部210、構成情報設定処理部211、同期要求処理部212、構成情報取得処理部213及び構成情報送信処理部214として機能させる為のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記録媒体はCD−ROM以外の他の記録媒体でも良い。
【0033】
なお他のコンピュータの構成についても図2に示したコンピュータ12と同様であるものとする。
【0034】
ここで、図2のコンピュータで格納されている上位コンピュータ情報207とは、自コンピュータの上位のコンピュータを示す。たとえば、図3のコンピュータ121の上位のコンピュータは、コンピュータ12である。コンピュータ121は、コンピュータ12のIPアドレス等の情報を持つ。
【0035】
図2のコンピュータで格納されている下位コンピュータ階層情報とは、自コンピュータの下位のコンピュータの階層情報(図3でツリー構造のイメージで示している情報)を示す。
【0036】
以上のように、各々のコンピュータは、上位コンピュータ情報207と下位コンピュータ階層情報208を持つ。コンピュータの階層構造の一番最上位にあるコンピュータ(図3ではコンピュータ1)のみが、全体のコンピュータの階層情報を格納している。
【0037】
図3は本実施形態のコンピュータ階層情報の一例を示す図である。図3では、図1に示したコンピュータ121の下位にコンピュータ300等を定義した場合に入力されるコンピュータ階層情報入力データ310を模式的に表しており、各コンピュータを示すIPアドレスやホスト名等の情報を接続したツリー構造となっているものとする。
【0038】
本実施形態において上位コンピュータ情報311〜コンピュータ階層情報315はコンピュータ階層情報中の特定のコンピュータから見た各情報を表しており、図3の上位コンピュータ情報311はコンピュータ121から見た上位のコンピュータの情報、下位コンピュータ階層情報312はコンピュータ121から見た下位のコンピュータの階層情報、コンピュータ情報313はコンピュータ121の直下に位置するコンピュータ300等のコンピュータの情報、下位コンピュータ階層情報314はコンピュータ121の直下に位置するコンピュータ300から見た下位のコンピュータの階層情報、コンピュータ階層情報315はコンピュータ121の直下に位置するコンピュータ300以下のコンピュータ階層情報を示している。
【0039】
図4は本実施形態の通信データの種類を示す図である。図4に示す様に本実施形態の通信データは、通信データの種別を示す通信データ識別ID部401と、通信データ本体を表わすデータ部402とを有している。
【0040】
通信データ▲1▼は、配布コマンドによって送信されたコンピュータ階層情報412を転送する際に用いる通信データ形式である。通信データ▲2▼は、コンピュータ階層情報422を、コンピュータの上位コンピュータ情報207及び下位コンピュータ階層情報208に設定しながら転送する際に用いる通信データ形式である。
【0041】
通信データ▲3▼は、同期コマンドを実行した際に送信され、分割して設定されたコンピュータ階層情報100及び110をコンピュータ階層情報120として設定する為に、システムを構成するコンピュータに送信される通信データ形式である。通信データ▲4▼は、システムを構成するコンピュータに下位コンピュータ階層情報取得要求を伝える通信データ形式である。通信データ▲5▼は、下位コンピュータ階層情報を上位のコンピュータに送信する際に用いる通信データ形式である。
【0042】
図5は本実施形態のメインルーチンの処理手順を示すフローチャートである。図5に示す様に本実施形態のメインルーチンでは、通信処理の初期化処理を行った後、ステップ501でデータの受信を待つ。データを受信したらステップ502で図4に示す通信データ種別毎に、図6から図9に示す流れ図に従ってデータの処理を行い、処理終了後、ステップ501で次のデータの受信を待つ。
【0043】
本実施形態において、分散コンピュータを構成する支店等の特定の範囲内で構成の変更が行われた場合、その管理者は当該範囲内の構成を示すコンピュータ階層情報入力データ310を入力して配布コマンドを実行し、階層情報の配布を指示する。階層情報の配布指示を受けたコンピュータは、コンピュータ階層情報入力データ310をコンピュータ階層情報412とする通信データ▲1▼を生成し、メインルーチンへ渡す。
【0044】
図6は本実施形態の通信データ▲1▼を受け取った場合の処理手順を示すフローチャートである。ステップ601でコンピュータの構成情報配布処理部210は、受け取った通信データ▲1▼のデータ部402からコンピュータ階層情報412を取得し、当該コンピュータの上位に位置するコンピュータを示す上位コンピュータ情報311、当該コンピュータの下位に位置するコンピュータを示す下位コンピュータ階層情報312及び当該コンピュータの直下に位置するコンピュータを示すコンピュータ情報313をコンピュータ階層情報412から抽出する。
【0045】
ステップ602で構成情報配布処理部210は、コンピュータ階層情報412中に上位コンピュータ情報311が存在する場合にステップ603へ進み、通信データ▲1▼を上位コンピュータへ送信する。
【0046】
また構成情報配布処理部210は、ステップ602で上位コンピュータ情報311が存在しない場合にはステップ604へ進み、ステップ604では、ステップ601で抽出した下位コンピュータ階層情報312を下位コンピュータ階層情報208へ設定する。
【0047】
次にステップ605では、階層情報設定ID421と通信データ▲1▼のコンピュータ階層情報412とから通信データ▲2▼を作成し、ステップ606では、ステップ601で抽出した直下のコンピュータ情報313により当該コンピュータの直下に位置するコンピュータへ通信データ▲2▼を送信する。
【0048】
図7は本実施形態の通信データ▲2▼を受信した場合の処理手順を示すフローチャートである。ステップ701でコンピュータの構成情報設定処理部211は、受信した通信データ▲2▼のデータ部402からコンピュータ階層情報422を取得し、当該コンピュータの上位コンピュータ情報311、下位コンピュータ階層情報312及び直下のコンピュータ情報313をコンピュータ階層情報422から抽出する。
【0049】
ステップ702では、前記抽出した上位コンピュータ情報311を上位コンピュータ情報207に設定する。ステップ703では、当該コンピュータの下位にコンピュータが存在する場合にステップ704へ進み、ステップ704では、前記抽出した下位コンピュータ階層情報312を下位コンピュータ階層情報208に設定する。そしてステップ705では、前記抽出した直下のコンピュータ情報313から、当該コンピュータの直下に位置するコンピュータへ通信データ▲2▼を送信する。
【0050】
ここで、図1のコンピュータ階層情報110を図3のコンピュータ階層情報入力データ310の様に変更した場合の構成情報の設定について図6及び図7を用いて説明する。
【0051】
図3の様にコンピュータ121の下位にコンピュータ300等のコンピュータが新たに定義された場合、その支店の管理者等、新たに定義されたコンピュータを含む特定の範囲内の構成を管理する管理者は、当該範囲内の構成を示すコンピュータ階層情報入力データ310を作成して入力した後、入力したコンピュータ階層情報入力データ310の配布を指示する配布コマンドを実行して階層情報の配布を指示する。なおコンピュータ階層情報入力データ310を入力して配布コマンドを実行するコンピュータは、当該範囲内のコンピュータであればどれでも良いが、ここでは図1に示す様にコンピュータ122で配布コマンドの実行を行うものとする。
【0052】
階層情報の配布指示を受けたコンピュータ122は、階層情報設定ID421を通信データ識別ID部401へ格納し、コンピュータ階層情報入力データ310をデータ部402に格納して通信データ▲1▼を生成し、メインルーチンへ渡す。
【0053】
図6のステップ601でコンピュータ122の構成情報配布処理部210は、受け取った通信データ▲1▼のデータ部402からコンピュータ階層情報412を取得し、コンピュータ122の上位に位置するコンピュータを示す上位コンピュータ情報311、コンピュータ122の下位に位置するコンピュータを示す下位コンピュータ階層情報312及びコンピュータ122の直下に位置するコンピュータを示すコンピュータ情報313をコンピュータ階層情報412から抽出する。
【0054】
ステップ602でコンピュータ122の構成情報配布処理部210は、コンピュータ122の上位にコンピュータ12が位置しており、コンピュータ階層情報412中に上位コンピュータ情報311が存在しているのでステップ603へ進み、上位コンピュータ情報311で示されたコンピュータ12へ通信データ▲1▼を送信する。
【0055】
ステップ601でコンピュータ12の構成情報配布処理部210は、受け取った通信データ▲1▼のデータ部402からコンピュータ階層情報412を取得し、コンピュータ12の上位に位置するコンピュータを示す上位コンピュータ情報311、コンピュータ12の下位に位置するコンピュータを示す下位コンピュータ階層情報312及びコンピュータ12の直下に位置するコンピュータを示すコンピュータ情報313をコンピュータ階層情報412から抽出する。
【0056】
ステップ602でコンピュータ12の構成情報配布処理部210は、コンピュータ12の上位に位置するコンピュータが無く、コンピュータ階層情報412中に上位コンピュータ情報311が存在していないのでステップ604へ進む。
【0057】
ステップ604でコンピュータ12の構成情報配布処理部210は、ステップ601で抽出した下位コンピュータ階層情報312をコンピュータ12の下位コンピュータ階層情報208へ設定する。
【0058】
次にステップ605でコンピュータ12の構成情報配布処理部210は、階層情報設定ID421と通信データ▲1▼のコンピュータ階層情報412とから通信データ▲2▼を作成し、ステップ606では、ステップ601で抽出した直下のコンピュータ情報313によりコンピュータ12の直下に位置するコンピュータ121及び122へ通信データ▲2▼を送信する。
【0059】
図7のステップ701でコンピュータ121の構成情報設定処理部211は、受信した通信データ▲2▼のデータ部402からコンピュータ階層情報422を取得し、コンピュータ121の上位コンピュータ情報311、下位コンピュータ階層情報312及び直下のコンピュータ情報313をコンピュータ階層情報422から抽出する。
【0060】
ステップ702でコンピュータ121の構成情報設定処理部211は、前記抽出した上位コンピュータ情報311をコンピュータ121の上位コンピュータ情報207に設定する。ステップ703でコンピュータ121の構成情報設定処理部211は、コンピュータ121の下位にコンピュータ300等が存在しているのでステップ704へ進み、ステップ704では、前記抽出した下位コンピュータ階層情報312をコンピュータ121の下位コンピュータ階層情報208に設定する。そしてステップ705でコンピュータ121の構成情報設定処理部211は、前記抽出した直下のコンピュータ情報313から、コンピュータ121の直下に位置するコンピュータ300等へ通信データ▲2▼を送信する。
【0061】
以下同様にしてコンピュータ階層情報入力データ310で示される階層情報をコンピュータ12の下位に位置する全てのコンピュータに設定する。
【0062】
本実施形態において、分散コンピュータを構成する支店等の特定の範囲内の構成を示す構成情報を当該範囲内のコンピュータに設定した後、管理者は同期コマンドを実行し、各コンピュータに設定されている階層情報を全体に反映させる同期処理を指示する。階層情報の同期指示を受けたコンピュータは、通信データ▲3▼を生成してメインルーチンへ渡す。
【0063】
図8は本実施形態の通信データ▲3▼を受け取った場合の処理手順を示すフローチャートである。ステップ801でコンピュータの同期要求処理部212は、通信データ▲3▼を受け取ると当該コンピュータに上位コンピュータ情報207が存在するかどうかを調べ、上位コンピュータ情報207が存在する場合にステップ802へ進む。ステップ802では、上位コンピュータ情報207を解析し、ステップ803で上位のコンピュータへ通信データ▲3▼を送信する。
【0064】
ステップ801で上位コンピュータ情報207が存在しない場合にはステップ804へ進み、ステップ804では通信データ▲4▼を作成する。ステップ805では、下位コンピュータ階層情報208を解析し、当該コンピュータの直下に位置するコンピュータを示すコンピュータ情報313を抽出する。そしてステップ806では、前記抽出した直下のコンピュータ情報313により当該コンピュータの直下に位置するコンピュータへ通信データ▲4▼を送信する。
【0065】
図9は本実施形態の通信データ▲4▼を受信した場合の処理手順を示すフローチャートである。図10は本実施形態の図9の続きの処理手順を示すフローチャートである。ステップ901でコンピュータの構成情報取得処理部213は、通信データ▲4▼を受信すると当該コンピュータに下位コンピュータ階層情報208が存在するかどうかを調べ、下位コンピュータ階層情報208が存在する場合にはステップ902へ進む。
【0066】
ステップ902では、下位コンピュータ階層情報208から当該コンピュータの直下に位置するコンピュータを示すコンピュータ情報313を抽出し、ステップ903では、前記抽出した直下のコンピュータ情報313により当該コンピュータの直下に位置するコンピュータへ通信データ▲4▼を送信する。
【0067】
ステップ904では、当該コンピュータの直下に位置するコンピュータから通信データ▲5▼の受信を待つ。通信データ▲5▼を受信するとステップ905に進み、受信した通信データ▲5▼の下位コンピュータ階層情報452と、通信データ▲5▼の送信元コンピュータを示すコンピュータ情報とから、当該コンピュータの直下に位置するコンピュータのコンピュータ階層情報315を作成する。
【0068】
ステップ906では、当該コンピュータの直下に位置するコンピュータ全てから通信データ▲5▼を受信した場合にステップ907へ進み、そうでなければステップ904へ進む。
【0069】
ステップ907では、ステップ905で作成したコンピュータ階層情報315から、当該コンピュータの下位に位置するコンピュータを示す下位コンピュータ階層情報312を作成し、ステップ908では、ステップ907で作成した当該コンピュータの下位コンピュータ階層情報312を下位コンピュータ階層情報208へ設定する。
【0070】
ステップ909で構成情報送信処理部214は、当該コンピュータに上位コンピュータ情報207が存在するかどうかを調べ、上位コンピュータ情報207が存在する場合にはステップ910へ進む。
【0071】
ステップ910では、ステップ907で作成した下位コンピュータ階層情報312と下位階層情報ID451とから通信データ▲5▼を再作成し、ステップ911で上位コンピュータ情報207を解析して、ステップ912で通信データ▲5▼を上位コンピュータへ送信する。
【0072】
一方、ステップ901で下位コンピュータ階層情報208が存在するかどうかを調べた結果、下位コンピュータ階層情報208が存在しない場合にはステップ913へ進む。
【0073】
ステップ913で構成情報送信処理部214は、下位階層情報ID451と空のデータ部402で通信データ▲5▼を作成し、ステップ914で上位コンピュータ情報207を解析して、ステップ915で通信データ▲5▼を上位コンピュータへ送信する。
【0074】
ここで、図3のコンピュータ階層情報入力データ310によって変更されたコンピュータ階層情報110をコンピュータ階層情報120全体に反映させる同期処理について図8及び図9を用いて説明する。
【0075】
図3のコンピュータ階層情報入力データ310がコンピュータ12以下のコンピュータに設定された後、その支店の管理者を含む任意の管理者は、同期コマンドを実行して各コンピュータに設定されている階層情報を全体に反映させる同期処理を指示する。なお同期コマンドを実行するコンピュータはどれでも良いが、ここでは図1に示す様にコンピュータ122で同期コマンドの実行を行うものとする。
【0076】
同期処理の指示を受けたコンピュータ122は、同期要求ID431を通信データ識別ID部401へ格納して通信データ▲3▼を生成し、メインルーチンへ渡す。
【0077】
図8のステップ801でコンピュータ122の同期要求処理部212は、通信データ▲3▼を受け取ると、コンピュータ122に上位コンピュータ情報207が存在するかどうかを調べ、コンピュータ122に上位コンピュータ情報207が存在しているのでステップ802へ進む。ステップ802でコンピュータ122の同期要求処理部212は、コンピュータ122の上位コンピュータ情報207を解析し、ステップ803で上位コンピュータ情報207で示されたコンピュータ12へ通信データ▲3▼を送信する。
【0078】
ステップ801でコンピュータ12の同期要求処理部212は、コンピュータ122から通信データ▲3▼を受け取ると、コンピュータ122と同様にしてコンピュータ12の上位コンピュータ情報207で示されたコンピュータ1へ通信データ▲3▼を送信する。
【0079】
ステップ801でコンピュータ1の同期要求処理部212は、コンピュータ12から通信データ▲3▼を受け取ると、コンピュータ1に上位コンピュータ情報207が存在するかどうかを調べ、コンピュータ1に上位コンピュータ情報207が存在していないのでステップ804へ進む。
【0080】
ステップ804でコンピュータ1の同期要求処理部212は、下位階層情報取得要求ID441を通信データ識別ID部401へ格納して通信データ▲4▼を作成する。ステップ805では、コンピュータ1の下位コンピュータ階層情報208を解析し、コンピュータ1の直下に位置するコンピュータを示すコンピュータ情報313を抽出する。そしてステップ806では、前記抽出した直下のコンピュータ情報313によりコンピュータ1の直下に位置するコンピュータ11及び12へ通信データ▲4▼を送信する。
【0081】
図9のステップ901でコンピュータ11の構成情報取得処理部213は、通信データ▲4▼を受信するとコンピュータ11に下位コンピュータ階層情報208が存在するかどうかを調べ、コンピュータ11に下位コンピュータ階層情報208が存在しているのでステップ902へ進む。
【0082】
ステップ902では、コンピュータ11の下位コンピュータ階層情報208からコンピュータ11の直下に位置するコンピュータを示すコンピュータ情報313を抽出し、ステップ903では、前記抽出した直下のコンピュータ情報313によりコンピュータ11の直下に位置するコンピュータ111及び112へ通信データ▲4▼を送信する。
【0083】
ステップ901でコンピュータ111の構成情報取得処理部213は、コンピュータ11と同様にしてコンピュータ111の直下に位置するコンピュータ1111及び1112へ通信データ▲4▼を送信する。
【0084】
ステップ901でコンピュータ1111の構成情報取得処理部213は、通信データ▲4▼を受信するとコンピュータ1111に下位コンピュータ階層情報208が存在するかどうかを調べ、コンピュータ1111に下位コンピュータ階層情報208が存在していないのでステップ913へ進む。
【0085】
ステップ913でコンピュータ1111の構成情報送信処理部214は、下位階層情報ID451と空のデータ部402で通信データ▲5▼を作成し、ステップ914でコンピュータ1111の上位コンピュータ情報207を解析して、ステップ915で通信データ▲5▼を上位コンピュータ情報207で示されるコンピュータ111へ送信する。
【0086】
ステップ904でコンピュータ111の構成情報取得処理部213は、コンピュータ111の直下に位置するコンピュータ1111及び1112から通信データ▲5▼の受信を待つ。通信データ▲5▼を受信するとステップ905に進み、受信した通信データ▲5▼の下位コンピュータ階層情報452と、通信データ▲5▼の送信元コンピュータを示すコンピュータ情報とから、コンピュータ111の直下に位置するコンピュータ1111及び1112のコンピュータ階層情報315を作成する。
【0087】
ステップ906では、コンピュータ111の直下に位置するコンピュータ全てから通信データ▲5▼を受信した場合にステップ907へ進み、そうでなければステップ904へ進む。
【0088】
ステップ907でコンピュータ111の構成情報取得処理部213は、ステップ905で作成したコンピュータ階層情報315から、コンピュータ111の下位に位置するコンピュータを示す下位コンピュータ階層情報312を作成し、ステップ908では、ステップ907で作成したコンピュータ111の下位コンピュータ階層情報312をコンピュータ111の下位コンピュータ階層情報208へ設定する。
【0089】
ステップ909でコンピュータ111の構成情報送信処理部214は、コンピュータ111に上位コンピュータ情報207が存在するかどうかを調べ、コンピュータ111に上位コンピュータ情報207が存在しているのでステップ910へ進む。
【0090】
ステップ910でコンピュータ111の構成情報送信処理部214は、ステップ907で作成した下位コンピュータ階層情報312と下位階層情報ID451とから通信データ▲5▼を再作成し、ステップ911で上位コンピュータ情報207を解析して、ステップ912で通信データ▲5▼を上位コンピュータ情報207で示されるコンピュータ11へ送信する。
【0091】
コンピュータ111と同様に、コンピュータ11の構成情報取得処理部213は、作成したコンピュータ11の下位コンピュータ階層情報312をコンピュータ11の下位コンピュータ階層情報208へ設定し、コンピュータ11の構成情報送信処理部214は、再作成した通信データ▲5▼をコンピュータ11の上位コンピュータ情報207で示されるコンピュータ1へ送信する。
【0092】
以下同様にして最下位のコンピュータから最上位のコンピュータへ向かって、下位コンピュータ階層情報208へ設定及び送信が行われ、コンピュータ1の下位に位置する全てのコンピュータで下位コンピュータ階層情報208が再設定される。
【0093】
ステップ904でコンピュータ1の構成情報取得処理部213は、コンピュータ1の直下に位置するコンピュータ11及び12から通信データ▲5▼の受信を待つ。通信データ▲5▼を受信するとステップ905に進み、受信した通信データ▲5▼の下位コンピュータ階層情報452と、通信データ▲5▼の送信元コンピュータを示すコンピュータ情報とから、コンピュータ1の直下に位置するコンピュータ11及び12のコンピュータ階層情報315を作成する。
【0094】
ステップ906では、コンピュータ1の直下に位置するコンピュータ全てから通信データ▲5▼を受信した場合にステップ907へ進み、そうでなければステップ904へ進む。
【0095】
ステップ907でコンピュータ1の構成情報取得処理部213は、ステップ905で作成したコンピュータ階層情報315から、コンピュータ1の下位に位置するコンピュータを示す下位コンピュータ階層情報312を作成し、ステップ908では、ステップ907で作成したコンピュータ1の下位コンピュータ階層情報312をコンピュータ1の下位コンピュータ階層情報208へ設定する。
【0096】
ステップ909でコンピュータ1の構成情報送信処理部214は、コンピュータ1に上位コンピュータ情報207が存在するかどうかを調べ、コンピュータ1に上位コンピュータ情報207が存在していないので処理を終了する。
【0097】
前記の様に本実施形態では、支店内のコンピュータネットワーク等の特定の範囲内でコンピュータの構成情報を設定した後に、同期コマンドを実行することにより、下位のコンピュータの構成情報を、上位のコンピュータに送信する。これにより、特定の範囲内で設定されたコンピュータの構成情報の内容を全体の構成情報に反映させるので、管理者は、構成情報の変更を行う際に分散コンピュータ全体の構成を把握している必要がなく、特定の範囲で分割された構成情報を与えることにより全体の構成情報を変更することができる。
【0098】
また本実施形態では、特定の範囲内の構成を示す構成情報の設定を当該範囲内の最上位のコンピュータから行っているので、上位コンピュータから下位コンピュータへのリモートコマンドの発行により処理が行われる分散コンピュータの処理体系と同様な処理となり、既存の処理体系に沿って構成情報の設定を行うことができる。
【0099】
更に本実施形態では、当該コンピュータに接続された上位のコンピュータを示す上位コンピュータ情報207と、当該コンピュータに接続された下位のコンピュータの階層構成を示す下位コンピュータ階層情報208により分散コンピュータの構成情報を表現し、上位コンピュータから下位コンピュータへの指示により、他のコンピュータに設定されている構成情報を受信して自コンピュータの構成情報を更新する処理を最下位のコンピュータから開始して、最下位から最上位に向かって順に下位コンピュータ階層情報208を同期させて行くので、同期処理の重複や階層情報に不一致を生じさせることなく階層情報の同期を行うことができる。
【0100】
以上説明した様に本実施形態の構成情報管理システムによれば、特定の範囲内で構成情報を設定した後にその設定内容を全体の構成情報に反映させるので、論理的な構成情報を特定の範囲内の構成情報に分割して与えることができ、分散された各コンピュータの論理的な構成情報の管理を容易にすることが可能である。
【0101】
なお、コンピュータの論理的な構成情報とは、管理者が、コンピュータの使用する用途に基づいて、コンピュータの関連付けをした構成情報を示すもの(図12の下図)であり、コンピュータの物理的な接続状態を示すもの(図11)とは異なるものである。本明細書では、本発明を実施する上での一例として、論理的な構成情報を管理対象としたが、これ以外の情報を本発明で示したような構成情報管理方法で管理してもかまわない。
【0102】
本発明によれば特定の範囲内で構成情報を設定した後にその設定内容を全体の構成情報に反映させるので、論理的な構成情報を特定の範囲内の構成情報に分割して与えることができ、分散された各コンピュータの論理的な構成情報の管理を容易にすることが可能である。
【0103】
更に本発明では、システムの構成情報に含まれないコンピュータからの指示により構成情報の送信及び設定を行っても良く、管理者はマネージャがあるコンピュータの場所に関係なく、任意の場所から構成情報の変更ができる。
【0104】
つまり、論理的な構成に含まれていないコンピュータでも、マネージャとしての機能を持つコンピュータにアクセス可能であれば、構成情報を送信及び設定を行うことが可能である。
【0105】
この様に本発明では、階層情報を分割して与えられることで一つのサブマネージャまたは複数のサブマネージャにまたがった論理的な構成情報の管理が容易になる。また各分散コンピュータに保持する階層情報も最小限で済む為、記憶容量も少なくて済み、一部の構成情報の変更により影響されて再設定が必要になるコンピュータも少ない。特に分散コンピュータの台数が多い場合にも効果がある。
【0106】
前記の様に本発明では、特定の範囲内で構成情報を設定した後に各コンピュータの構成情報を他のコンピュータに設定し、特定の範囲内で設定された内容を全体の構成情報に反映させるので、管理者は、構成情報の変更を行う際に分散コンピュータ全体の構成を把握している必要がなく、特定の範囲で分割された構成情報を与えることにより全体の構成情報を変更することができる。なおこの分割された一つの階層情報には複数の部門のサブマネージャを含んでいても良い。
【0107】
【発明の効果】
本発明によれば特定の範囲内で構成情報を設定した後にその設定内容を全体の構成情報に反映させるので、構成情報を特定の範囲内の構成情報に分割して与えることができ、分散された各コンピュータの論理的な構成情報の管理を容易にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のシステム全体の構成を示す図である。
【図2】本実施形態のコンピュータ12の概略構成を示す図である。
【図3】本実施形態のコンピュータ階層情報の一例を示す図である。
【図4】本実施形態の通信データの種類を示す図である。
【図5】本実施形態のメインルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の通信データ▲1▼を受け取った場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の通信データ▲2▼を受信した場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態の通信データ▲3▼を受け取った場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態の通信データ▲4▼を受信した場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態の図9の続きの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】物理的な構成を示す一例である。
【図12】論理的な構成を示す一例である。
【符号の説明】
1…コンピュータ、11及び12…コンピュータ、100及び110…コンピュータ階層情報、111及び112…コンピュータ、121及び122…コンピュータ、1111及び1112…コンピュータ、1121及び1122…コンピュータ、1221及び1222…コンピュータ、120…コンピュータ階層情報、201…CPU、202…メモリ、203…磁気ディスク装置、204…入力装置、205…表示装置、206…CD−ROM装置、207…上位コンピュータ情報、208…下位コンピュータ階層情報、210…構成情報配布処理部、211…構成情報設定処理部、212…同期要求処理部、213…構成情報取得処理部、214…構成情報送信処理部、300…コンピュータ、310…コンピュータ階層情報入力データ、311…上位コンピュータ情報、312…下位コンピュータ階層情報、313…コンピュータ情報、314…下位コンピュータ階層情報、315…コンピュータ階層情報、401…通信データ識別ID部、402…データ部、411…階層情報配布ID、412…コンピュータ階層情報、421…階層情報設定ID、422…コンピュータ階層情報、431…同期要求ID、411…下位階層情報取得要求ID、451…下位階層情報ID、452…下位コンピュータ階層情報。
Claims (9)
- 複数のコンピュータにおける階層関係を示すツリー構造の階層情報を管理する階層情報管理方法において、
前記コンピュータの下位階層に位置する第1の下位コンピュータから前記第1の下位コンピュータを最上位とするツリー構造の第1の階層情報を受信し、第2の下位コンピュータから前記第2の下位コンピュータを最上位とするツリー構造の第2の階層情報を受信し、
前記第1の階層情報と前記第2の階層情報に基づいて、前記コンピュータと前記コンピュータの下位階層に位置する全てのコンピュータの階層上の上下関係を示す、前記コンピュータを最上位とするツリー構造の階層情報を作成し、
前記作成した階層情報に基づいて前記コンピュータが保持する階層情報を更新することを特徴とするコンピュータの階層情報管理方法。 - 請求項1に記載のコンピュータの階層情報管理方法において、
前記更新した階層情報を前記コンピュータの上位階層に位置する上位コンピュータに送信することを特徴とする請求項1に記載の階層情報管理方法。 - 請求項2に記載のコンピュータの階層情報管理方法において、
前記更新した階層情報を前記上位コンピュータに送信する処理を、前記複数のコンピュータの階層関係の最下位の階層のコンピュータから行うことを特徴とする請求項2に記載のコンピュータの階層情報管理方法。 - 請求項3に記載のコンピュータの階層情報管理方法において、
前記更新した階層情報を前記上位コンピュータに送信する処理は、前記複数のコンピュータの階層関係の最上位の階層のコンピュータから、前記階層情報に基づき前記最下位の階層のコンピュータ宛に送信されたコマンドに応じて、前記最下位の階層のコンピュータから行われることを特徴とする請求項3に記載のコンピュータの階層情報管理方法。 - 複数のコンピュータにおける階層関係を示すツリー構造の階層情報を管理する階層情報管理方法において、
前記コンピュータの下位階層に位置する下位コンピュータから、前記下位コンピュータを最上位とするツリー構造の前記階層情報を受信し、
前記受信した階層情報に基づいて、前記コンピュータと前記コンピュータの下位階層に位置する全てのコンピュータとの階層上の上下関係を示す、前記コンピュータを最上位とするツリー構造の階層情報を作成し、
前記作成した階層情報に基づいて前記コンピュータが保持する階層情報を更新し、
前記更新した階層情報を前記コンピュータの上位階層に位置する上位コンピュータへ送信することを特徴とするコンピュータの階層情報管理方法。 - 複数のコンピュータにおける階層関係を示すツリー構造の階層情報を管理する階層情報管理装置において、
前記コンピュータの下位階層に位置する下位コンピュータから、前記下位コンピュータを最上位とするツリー構造の前記階層情報を受信する受信処理手段と、
前記受信した階層情報に基づいて、前記コンピュータと前記コンピュータの下位階層に位置する全てのコンピュータとの階層上の上下関係を示す、前記コンピュータを最上位とするツリー構造の階層情報を作成し、前記作成した階層情報に基づいて前記コンピュータが保持する階層情報を更新する更新処理手段と、
前記更新した階層情報を前記コンピュータの上位階層に位置する上位コンピュータに送信する送信処理手段とを有することを特徴とするコンピュータの階層情報管理装置。 - 請求項6に記載のコンピュータの階層情報管理装置において、
前記更新した階層情報を前記上位コンピュータに送信する処理を、前記複数のコンピュータの階層関係の最下位の階層のコンピュータから行うことを特徴とする請求項6に記載のコンピュータの階層情報管理装置。 - 請求項7に記載のコンピュータの階層情報管理装置において、
前記更新した階層情報を前記上位コンピュータに送信する処理は、前記複数のコンピュータの階層関係の最上位の階層のコンピュータから、前記階層情報に基づき前記最下位の階層のコンピュータ宛に送信されたコマンドに応じて、前記最下位の階層のコンピュータから行われることを特徴とする請求項7に記載のコンピュータの階層情報管理装置。 - 複数のコンピュータにおける階層関係を示すツリー構造の階層情報を管理する階層情報管理装置を機能させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータの下位階層に位置する下位コンピュータから前記下位コンピュータを最上位とするツリー構造の前記階層情報を受信するステップと、
前記受信した階層情報に基づいて前記コンピュータと前記コンピュータの下位階層に位置する全てのコンピュータとの階層上の上下関係を示す、前記コンピュータを最上位とするツリー構造の階層情報を作成し、
前記作成した階層情報に基づいて前記コンピュータが保持する階層情報を更新するステップと、
前記更新した階層情報を前記コンピュータの上位階層に位置する上位コンピュータに送信するステップとを有することを特徴とするプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001044423A JP3870701B2 (ja) | 2000-03-10 | 2001-02-21 | コンピュータの階層情報管理方法および装置ならびにその処理プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-66548 | 2000-03-10 | ||
JP2000066548 | 2000-03-10 | ||
JP2001044423A JP3870701B2 (ja) | 2000-03-10 | 2001-02-21 | コンピュータの階層情報管理方法および装置ならびにその処理プログラムを記録した記録媒体 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001326660A JP2001326660A (ja) | 2001-11-22 |
JP2001326660A5 JP2001326660A5 (ja) | 2005-05-12 |
JP3870701B2 true JP3870701B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=26587181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001044423A Expired - Fee Related JP3870701B2 (ja) | 2000-03-10 | 2001-02-21 | コンピュータの階層情報管理方法および装置ならびにその処理プログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3870701B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4151322B2 (ja) | 2002-06-26 | 2008-09-17 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | ネットワーク管理プログラム及びネットワーク管理方法 |
JP4023381B2 (ja) * | 2003-05-20 | 2007-12-19 | ヤマハ株式会社 | ノード制御方法、ノード制御装置およびプログラム |
CA2555446C (en) * | 2004-03-12 | 2013-06-18 | Microsoft Corporation | Application programming interface for administering the distribution of software updates in an update distribution system |
WO2005109764A1 (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 無線ノード装置及びマルチホップ型無線lanシステム |
JP4991334B2 (ja) * | 2007-02-08 | 2012-08-01 | パナソニック株式会社 | 機器監視制御システム |
JP4728979B2 (ja) * | 2007-02-16 | 2011-07-20 | 株式会社東芝 | データ送信方法および無線端末 |
JP5353014B2 (ja) * | 2008-01-17 | 2013-11-27 | 日本電気株式会社 | 監視システム、監視方法、監視対象装置、制御方法及び制御プログラム |
JP2009176327A (ja) * | 2009-05-11 | 2009-08-06 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 情報処理システム |
JP4906005B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2012-03-28 | Necアクセステクニカ株式会社 | 端末機器の管理方法、システム及びプログラム |
CN102289886B (zh) * | 2011-06-30 | 2014-12-31 | 秦斌 | 一种储物柜系统、交换中心和储物柜系统信息处理方法 |
CN102663859B (zh) * | 2012-04-25 | 2015-11-18 | 深圳市智莱科技有限公司 | 在储物柜上存取物品的方法及系统 |
JP5973362B2 (ja) * | 2013-02-18 | 2016-08-23 | ビッグローブ株式会社 | 監視装置、監視システム、監視方法およびプログラム |
JP2017041110A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 富士通株式会社 | マルチコンピュータシステム,管理装置および管理プログラム |
-
2001
- 2001-02-21 JP JP2001044423A patent/JP3870701B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001326660A (ja) | 2001-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3870701B2 (ja) | コンピュータの階層情報管理方法および装置ならびにその処理プログラムを記録した記録媒体 | |
CN109582441A (zh) | 用于提供容器服务的系统、方法和装置 | |
US20020103889A1 (en) | Virtual storage layer approach for dynamically associating computer storage with processing hosts | |
CN103392170B (zh) | 系统之间的数据同步 | |
JP2003046569A (ja) | 負荷テスト実行装置及びシステム、及びその方法、及びそのプログラム | |
US20020095524A1 (en) | Method and apparatus for applying policies | |
JPH0776939B2 (ja) | 通信ネットワークシステム | |
KR20080021631A (ko) | 확장 가능하고 자동으로 복제되는 서버 팜 구성 관리인프라스트럭처를 위한 서버 팜, 시스템 및 방법 | |
JPH04271454A (ja) | 疎結合計算機システム | |
JP5357068B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理システム、データ・アーカイブ方法およびデータ削除方法 | |
US6804710B1 (en) | Configuration information management system, method, program, and program storage device | |
JP2005018159A (ja) | ストレージシステム構築支援装置、ストレージシステム構築支援方法、およびストレージシステム構築支援プログラム | |
JP2003051056A (ja) | 自動販売機管理システム | |
US6931427B2 (en) | Method and apparatus for discovering data services in a distributed computer system | |
US20030061334A1 (en) | Method, apparatus, system, computer program and computer program product of network management | |
JP2005208967A5 (ja) | ||
JP2005318074A (ja) | ストレージグループ設定方法および装置 | |
US20070136727A1 (en) | Method, system and program of outputting information | |
JP2000315192A (ja) | クライアントサーバシステム、サーバ、アプリケーション管理方法及び記録媒体 | |
JP3718273B2 (ja) | メンテナンスデータ管理方法 | |
JP6437414B2 (ja) | ジョブ管理システム | |
JP2001318905A (ja) | ディスク共有型分散サーバシステム | |
WO2024012082A1 (zh) | 大数据集群部署方法、装置、设备及介质 | |
JP2000222371A (ja) | 計算機システムおよび分散ファイルシステム管理方法 | |
JP4095594B2 (ja) | ネットワークデバイス制御方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040629 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040629 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060410 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060418 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060615 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060704 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060829 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061009 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |