JP3870462B2 - カラーフィルター用レジスト材料 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルター用レジスト材料および該材料を用いて得られるカラーフィルターおよびブラックマトリックスに関する。さらに詳しくは、エネルギー線の照射により、該カラーフィルター用レジスト材料を極めて短時間に硬化させ、良好な物性を持ったカラーフィルターを得るための、カラーフィルター用レジスト材料および該材料を用いて得られるカラーフィルターおよびブラックマトリックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カラーフィルター用レジストを用いて、さまざまな方法でカラーフィルターおよびブラックマトリックスが製造されている。このカラーフィルターおよびブラックマトリックスの製造工程の詳細は、例えば、小林駿介編、「 カラー液晶ディスプレイ」、産業図書(1990年)等に記載されている。このカラーフィルターおよびブラックマトリックスの製造の一環に、露光工程があるが、生産性の向上と、最近の大型カラーフィルターおよびブラックマトリックスのために、一層の高い感度を持ったカラーフィルター用レジストが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のカラーフィルターおよびブラックマトリックスの製造に用いられているカラーフィルター用レジストは、光に対する硬化性が不十分である(すなわち、感度が低い)ため、極めて高い出力のエネルギーを発生する光源を用いるか、長時間の露光を行わなければならず、生産性が悪いという問題があった。しかし、極めて高い出力のエネルギーを発生する光源を用いようとすると、大規模な光源およびその付帯装置(冷却装置や光保護装置)が必要なため、その導入コストやランニングコストを上げるばかりでなく、特に光源が、大型の紫外光源である場合には、人体に対する影響が懸念され、取り扱い上の十分な注意が必要となる。さらに、最近のカラーフィルターの大型化のためには、これまで以上の高い感度、すなわち、より低エネルギーの光で十分に硬化するカラーフィルター用レジスト材料が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明者は、鋭意研究の結果、より低エネルギーのエネルギー線で十分に硬化するような高い感度をもったカラーフィルター用レジスト材料を開発するに至った。すなわち、本発明は、オニウムカチオンと一般式(1)のボレートアニオンとからなるオニウムボレート錯体である重合開始剤と、酸硬化性化合物であるエポキシ化合物またはビニルエーテル類と、顔料とからなるカラーフィルター用レジスト材料である。
一般式(1)
[BYm Zn ]-
(ただし、Yはフッ素または塩素、Zはフッ素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基の中から選ばれる少なくとも2つ以上の電子吸引性基で置換されたフェニル基、mは0〜3の整数、nは1〜4の整数を表し、m+n=4である。)
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、詳細にわたって本発明を説明する。
まず初めに、本発明の重合開始剤について説明する。本発明の重合開始剤を構成するオニウムカチオンとは、ヨードニウム、スルホニウム、スルホキソニウム、セレノニウム、ホスホニウム、アンモニウム、金属アレーンカチオンのほか、ピリジニウム、キノリニウム、イソキノリニウム、ベンゾオキサゾリウム、ベンゾチアゾリウム等の複素環カチオンをあげることができる。
【0007】
この内、本発明の重合開始剤として好ましいオニウムカチオンの構造としては、一般式(2)〜一般式(13)から選ばれるオニウムカチオンをあげることができる。
一般式(2)
【0008】
【化1】
【0009】
一般式(3)
【0010】
【化2】
【0011】
一般式(4)
【0012】
【化3】
【0013】
一般式(5)
【0014】
【化4】
【0015】
一般式(6)
【0016】
【化5】
【0017】
一般式(7)
【0018】
【化6】
【0019】
一般式(8)
【0020】
【化7】
【0021】
一般式(9)
【0022】
【化8】
【0023】
一般式(10)
【0024】
【化9】
【0025】
一般式(11)
【0026】
【化10】
【0027】
一般式(12)
【0028】
【化11】
【0029】
一般式(13)
【0030】
【化12】
【0031】
(ただし、R1 は、一般式(2)〜一般式(8)に共通して、
ベンジル基、置換されたベンジル基、フェナシル基、置換されたフェナシル基、アリル基、置換されたアリル基、アルコキシル基、置換されたアルコキシル基、アリールオキシ基、置換されたアリールオキシ基から選ばれる基を表す。
R2 は、一般式(2)〜一般式(4)に共通して、それぞれ独立に、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基もしくは、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC6 〜C18の単環、縮合多環アリール基のいずれかを表す。
R3 は、それぞれ独立に、水素、メルカプト基あるいは、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基もしくは、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキルチオ基から選ばれる基を表す。
R4 は、それぞれ独立に、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基もしくは、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基のいずれかを表す。
Rは、一般式(5)〜一般式(8)に共通して、それぞれ独立に、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基に加え、以下の有機残基から選ばれる基を表す。
ここで有機残基とは、フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良い
C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基、
C2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルケニル基、
C6 〜C18の単環、縮合多環アリール基、
C7 〜C18の単環、縮合多環アリールアルキル基、
C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基、
C6 〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基、
C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状脂肪族もしくはC7〜C19の単環、縮合多環芳香族アシル基、
C2 〜C19の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基、
C7 〜C19の単環、縮合多環アリールオキシカルボニル基、
のいずれかを表す。
Arは、一般式(10)〜一般式(13)に共通して、それぞれ独立に、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC6 〜C18の単環、縮合多環アリール基を表す。
Cpは、シクロペンタジエニル基を表す。
Xは、酸素もしくは硫黄原子を表す。
iは0〜5の整数を表す。
jは、一般式(6)〜一般式(8)に共通して、0〜4の整数を表す。
kは、一般式(6)〜一般式(7)に共通して、0〜3の整数を表す。
さらに、隣接した、R同士、R2 同士、Ar同士、もしくは、R1 とR2 、R1 とR3 は、互いに共有結合によって環構造を形成していてもよい。)
【0032】
この内、より好ましいオニウムカチオンの構造としては、重合開始剤のオニウムカチオン中心元素に、ベンジル基、置換されたベンジル基、フェナシル基、置換されたフェナシル基、アリル基、置換されたアリル基、アルコキシル基、置換されたアルコキシル基、アリールオキシ基、置換されたアリールオキシ基から選ばれる基が、直接化学結合しているものであり、具体的には、一般式(2)、一般式(3)、一般式(5)および一般式(7)から選ばれるオニウムカチオンである。
【0033】
また、他のより好ましいオニウムカチオンの構造として、一般式(9)〜一般式(13)のオニウムカチオンがあげられる。
【0034】
この理由として、上に説明したオニウムカチオンは、概して、その還元電位が高いこと、すなわち、電子受容性が高いことがあげられる。そのため、エネルギー線、ことに光の照射によって、分解し、容易に酸を発生する。それは、特に増感剤と組み合わせた場合に顕著な結果として認められる。
【0035】
以下に、本発明の重合開始剤を構成するオニウムカチオン中の置換基について説明する。
まず、本発明の重合開始剤を構成する一般式(2)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R1 において、
【0036】
置換されたベンジル基とは、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、水酸基、メルカプト基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、アセチル基、ベンゾイル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基、C2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基から選ばれる基で置換されたベンジル基があげられ、さらに、ベンジル基中のベンゼン環が、不飽和炭化水素基によって、C10〜C22の縮合多環芳香族環を形成していても良い構造があげられる。
【0037】
これら置換されたベンジル基の具体例としては、o−フルオロベンジル基、m−フルオロベンジル基、p−フルオロベンジル基、o−クロロベンジル基、m−クロロベンジル基、p−クロロベンジル基、o−ブロモベンジル基、m−ブロモベンジル基、p−ブロモベンジル基、o−シアノベンジル基、m−シアノベンジル基、p−シアノベンジル基、o−ニトロベンジル基、m−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、2,4−ジフルオロフェニルメチル基、2、6−ジクロロフェニルメチル基、2、4、6−トリブロモフェニルメチル基、ペンタフルオロフェニルメチル基、p−(トリフルオロメチル)ベンジル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、o−ヒドロキシベンジル基、m−ヒドロキシベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基、o−メルカプトベンジル基、m−メルカプトベンジル基、p−メルカプトベンジル基、o−メチルスルフィニルベンジル基、m−メチルスルフィニルベンジル基、p−メチルスルフィニルベンジル基、o−メチルスルホニルベンジル基、m−メチルスルホニルベンジル基、p−メチルスルホニルベンジル基、o−アセチルベンジル基、m−アセチルベンジル基、p−アセチルベンジル基、o−ベンゾイルベンジル基、m−ベンゾイルベンジル基、p−ベンゾイルベンジル基、o−メチルベンジル基、m−メチルベンジル基、p−メチルベンジル基、p−エチルベンジル基、p−プロピルベンジル基、p−イソプロピルベンジル基、p−t−ブチルベンジル基、p−オクタデシルベンジル基、p−シクロヘキシルベンジル基、o−メトキシベンジル基、m−メトキシベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−エトキシベンジル基、p−プロポキシベンジル基、p−イソプロポキシベンジル基、p−t−ブトキシベンジル基、p−オクタデシルオキシベンジル基、p−シクロヘキサンオキシベンジル基、o−メトキシカルボニルベンジル基、m−メトキシカルボニルベンジル基、p−メトキシカルボニルベンジル基、p−エトキシカルボニルベンジル基、p−プロポキシカルボニルベンジル基、p−イソプロポキシカルボニルベンジル基、p−t−ブトキシカルボニルベンジル基、p−オクタデシルオキシカルボニルベンジル基、p−シクロヘキサンオキシカルボニルベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、9−アンスリルメチル基、1−ピレニルメチル基、5−ナフタセニルメチル基、6−ペンタセニルメチル基などがあげられる。
【0038】
また、置換基R1 における置換されたフェナシル基とは、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、水酸基、メルカプト基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、アセチル基、ベンゾイル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基、C2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基から選ばれる基で置換されたフェナシル基があげられ、さらに、フェナシル基中のベンゼン環が、不飽和炭化水素基によって、C10〜C22の縮合多環芳香族環を形成していても良い構造があげられる。
【0039】
これら置換されたフェナシル基の具体例としては、o−フルオロフェナシル基、m−フルオロフェナシル基、p−フルオロフェナシル基、o−クロロフェナシル基、m−クロロフェナシル基、p−クロロフェナシル基、o−ブロモフェナシル基、m−ブロモフェナシル基、p−ブロモフェナシル基、o−シアノフェナシル基、m−シアノフェナシル基、p−シアノフェナシル基、o−ニトロフェナシル基、m−ニトロフェナシル基、p−ニトロフェナシル基、2,4−ジフルオロフェニルカルボニルメチル基、2、6−ジクロロフェニルカルボニルメチル基、2、4、6−トリブロモフェニルカルボニルメチル基、ペンタフルオロフェニルカルボニルメチル基、p−(トリフルオロメチル)フェナシル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルカルボニルメチル基、o−ヒドロキシフェナシル基、m−ヒドロキシフェナシル基、p−ヒドロキシフェナシル基、o−メルカプトフェナシル基、m−メルカプトフェナシル基、p−メルカプトフェナシル基、o−メチルスルフィニルフェナシル基、m−メチルスルフィニルフェナシル基、p−メチルスルフィニルフェナシル基、o−メチルスルホニルフェナシル基、m−メチルスルホニルフェナシル基、p−メチルスルホニルフェナシル基、o−アセチルフェナシル基、m−アセチルフェナシル基、p−アセチルフェナシル基、o−ベンゾイルフェナシル基、m−ベンゾイルフェナシル基、p−ベンゾイルフェナシル基、o−メチルフェナシル基、m−メチルフェナシル基、p−メチルフェナシル基、p−エチルフェナシル基、p−プロピルフェナシル基、p−イソプロピルフェナシル基、p−t−ブチルフェナシル基、p−オクタデシルフェナシル基、p−シクロヘキシルフェナシル基、o−メトキシフェナシル基、m−メトキシフェナシル基、p−メトキシフェナシル基、p−エトキシフェナシル基、p−プロポキシフェナシル基、p−イソプロポキシフェナシル基、p−t−ブトキシフェナシル基、p−オクタデシルオキシフェナシル基、p−シクロヘキサンオキシフェナシル基、o−メトキシカルボニルフェナシル基、m−メトキシカルボニルフェナシル基、p−メトキシカルボニルフェナシル基、p−エトキシカルボニルフェナシル基、p−プロポキシカルボニルフェナシル基、p−イソプロポキシカルボニルフェナシル基、p−t−ブトキシカルボニルフェナシル基、p−オクタデシルオキシカルボニルフェナシル基、p−シクロヘキサンオキシカルボニルフェナシル基、1−ナフトイルメチル基、2−ナフトイルメチル基、9−アンスロイルメチル基、1−ピレニルカルボニルメチル基、5−ナフタセニルカルボニルメチル基、6−ペンタセニルカルボニルメチル基などがあげられる。
【0040】
また、置換基R1 における置換されたアリル基とは、フッ素、ニトロ基、トリフルオロメチル基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基、C2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基、フェニル基から選ばれる基で置換されたアリル基があげられる。
【0041】
これら置換されたアリル基の具体例としては、2,3,3−トリフルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジニトロ−2−プロペニル基、3,3−ビス(トリフルオロメチル)−2−プロペニル基、3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−ヘキシル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−オクタデシル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−t−ブチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−シクロヘキシル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−アセチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−メチル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−オクタデシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−イソプロピル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−t−ブチル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−シクロヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−アセチル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−ベンゾイル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(ヘキシルオキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(オクタデシルオキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(t−ブトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(シクロヘキシルオキシカルボニル)−2−プロペニル基などががあげられる。
【0042】
また、置換基R1 におけるアルコキシル基としては、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基があげられ、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、オクチルオキシ基、オクタデカンオキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等があげられる。
【0043】
また、置換基R1 における置換されたアルコキシル基とは、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、水酸基から選ばれる基で置換されたC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状アルコキシル基があげられ、フルオロメトキシ基、2−クロロエトキシ基、3−ブロモプロポキシ基、4−シアノブトキシ基、8−ニトロオクチルオキシ基、18−トリフルオロメチルオクタデカンオキシ基、2−ヒドロキシイソプロポキシ基、トリクロロメトキシ基等があげられる。
【0044】
また、置換基R1 におけるアリールオキシ基とは、C6 〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基であり、フェノキシ基、1ーナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、9−アンスリルオキシ基、9−フェナントリルオキシ基、1−ピレニルオキシ基、5−ナフタセニルオキシ基、1−インデニルオキシ基、2−アズレニルオキシ基、1−アセナフチルオキシ基、9−フルオレニルオキシ基、o−トリルオキシ基、m−トリルオキシ基、p−トリルオキシ基、2,3−キシリルオキシ基、2,5−キシリルオキシ基、メシチルオキシ基、p−クメニルオキシ基、p−デシルフェノキシ基、p−シクロヘキシルフェノキシ基、4−フェニルフェノキシ基等があげられる。
【0045】
また、置換基R1 における置換されたアリールオキシ基とは、フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基から選ばれる基で置換されたC6 〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基であり、o−フルオロフェノキシ基、m−クロロフェノキシ基、p−ブロモフェノキシ基、p−ヒドロキシフェノキシ基、m−カルボキシフェノキシ基、o−メルカプトフェノキシ基、p−シアノフェノキシ基、m−ニトロフェノキシ基、m−アジドフェノキシ基、2−クロロ−1−ナフチルオキシ基、10−シアノ−9−アンスリルオキシ基、11−ニトロ−5−ナフタセニルオキシ基等があげられる。
【0046】
以上述べた置換基R1 において、好ましいものとしては、フッ素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、C1 〜C4 の直鎖状、分岐鎖状アシル基、C2 〜C5 の直鎖状、分岐鎖状アルコキシカルボニル基、ベンゾイル基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、p−トシル基といった電子吸引性基で置換されたベンジル基、フェナシル基、アリル基があげられる。そのような具体例としては、
【0047】
o−シアノベンジル基、p−シアノベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、ペンタフルオロフェニルメチル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、o−アセチルベンジル基、p−アセチルベンジル基、o−メトキシカルボニルベンジル基、p−メトキシカルボニルベンジル基、o−t−ブトキシカルボニルベンジル基、p−t−ブトキシカルボニルベンジル基、o−ベンゾイルベンジル基、p−ベンゾイルベンジル基、o−メチルスルフィニルベンジル基、p−メチルスルフィニルベンジル基、o−メチルスルホニルベンジル基、p−メチルスルホニルベンジル基、o−(p−トシル)ベンジル基、
【0048】
o−シアノフェナシル基、p−シアノフェナシル基、o−ニトロフェナシル基、p−ニトロフェナシル基、ペンタフルオロベンゾイルメチル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイルメチル基、o−アセチルフェナシル基、p−アセチルフェナシル基、o−メトキシカルボニルフェナシル基、p−メトキシカルボニルフェナシル基、o−t−ブトキシカルボニルフェナシル基、p−t−ブトキシカルボニルフェナシル基、o−ベンゾイルフェナシル基、p−ベンゾイルフェナシル基、o−メチルスルフィニルフェナシル基、p−メチルスルフィニルフェナシル基、o−メチルスルホニルフェナシル基、p−メチルスルホニルフェナシル基、o−(p−トシル)フェナシル基、p−(p−トシル)フェナシル基、
【0049】
3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、1−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、シアノメトキシ基、アセチルメトキシ基、ベンゾイルメトキシ基、p−シアノフェノキシ基、ペンタフルオロフェニルメトキシ基があげられる。
【0050】
この理由として、これらベンジル基やフェナシル基、アリル基、アルコキシル基、アリールオキシ基中に、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、トリフルオロメチル基、アセチル基、メトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンゾイル基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、p−トシル基などの電子吸引性基を導入することにより、オニウムカチオンがエネルギー線の作用で、電子を受けて、非可逆的な反応による還元、分解をする際に、置換基R1 が脱離しやすくなると共に、該オニウムカチオンの還元電位が高められ、すなわち電子受容性が高められるものと考えられる。
【0051】
さらに、本発明の重合開始剤を構成する一般式(2)〜一般式(4)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R2 、一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R3 、一般式(9)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R4 、一般式(5)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基Rにおいて、
【0052】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−デシルシクロヘキシル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、ヒドロキシメチル基、カルボキシメチル基、メルカプトメチル基、シアノメチル基、ニトロメチル基、アジドメチル基等があげられる。
【0053】
また、本発明の重合開始剤を構成する一般式(2)〜一般式(4)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R2 、一般式(5)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R、一般式(10)〜一般式(13)で表されるオニウムカチオンにおける置換基Arにおいて、
【0054】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC6 〜C18の単環、縮合多環アリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−アンスリル基、9−フェナントリル基、1−ピレニル基、5−ナフタセニル基、1−インデニル基、2−アズレニル基、1−アセナフチル基、9−フルオレニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、2,3−キシリル基、2,5−キシリル基、メシチル基、p−クメニル基、p−ドデシルフェニル基、p−シクロヘキシルフェニル基、4−ビフェニル基、o−フルオロフェニル基、m−クロロフェニル基、p−ブロモフェニル基、p−ヒドロキシフェニル基、m−カルボキシフェニル基、o−メルカプトフェニル基、p−シアノフェニル基、m−ニトロフェニル基、m−アジドフェニル基等があげられる。
【0055】
さらに、本発明の重合開始剤を構成する一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R3 において、
【0056】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、オクチルチオ基、デシルチオ基、ドデシルチオ基、オクタデシルチオ基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチオ基、4−デシルシクロヘキシルチオ基、フルオロメチルチオ基、クロロメチルチオ基、ブロモメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、トリクロロメチルチオ基、トリブロモメチルチオ基、ヒドロキシメチルチオ基、カルボキシメチルチオ基、メルカプトメチルチオ基、シアノメチルチオ基、ニトロメチルチオ基、アジドメチルチオ基等があげられる。
【0057】
また、本発明の重合開始剤を構成する一般式(9)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R4 、一般式(5)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基Rにおいて、
【0058】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、オクチルオキシ基、オクタデカンオキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ブロモメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、トリブロモメトキシ基、ヒドロキシメトキシ基、カルボキシメトキシ基、メルカプトメトキシ基、シアノメトキシ基、ニトロメトキシ基、アジドメトキシ基等があげられる。
【0059】
さらに、本発明の重合開始剤を構成する一般式(5)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基Rにおいて、
【0060】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−オクテニル基、1−オクタデセニル基、イソプロペニル基、1−シクロヘキセニル基、トリフルオロエテニル基、1−クロロエテニル基、2,2−ジブロモエテニル基、4−ヒドロキシ−1−ブテニル基、1−カルボキシエテニル基、5−メルカプト−1−ヘキセニル基、1−シアノエテニル基、3−ニトロ−1−プロペニル基、4−アジド−2−ブテニル基等があげられる。
【0061】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC7 〜C18の単環、縮合多環アリールアルキル基としては、ベンジル基、p−トリルメチル基、2−ナフチルメチル基、9−アンスリルメチル基、4−(9−アンスリル)ブチル基、o−フルオロベンジル基、m−クロロベンジル基、p−ブロモベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基、m−カルボキシベンジル基、o−メルカプトベンジル基、p−シアノベンジル基、m−ニトロベンジル基、m−アジドベンジル基等があげられる。
【0062】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC6 〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基としては、フェノキシ基、1ーナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、9−アンスリルオキシ基、9−フェナントリルオキシ基、1−ピレニルオキシ基、5−ナフタセニルオキシ基、1−インデニルオキシ基、2−アズレニルオキシ基、1−アセナフチルオキシ基、9−フルオレニルオキシ基、o−トリルオキシ基、m−トリルオキシ基、p−トリルオキシ基、2,3−キシリルオキシ基、2,5−キシリルオキシ基、メシチルオキシ基、p−クメニルオキシ基、p−デシルフェノキシ基、p−シクロヘキシルフェノキシ基、4−ビフェノキシ基、o−フルオロフェノキシ基、m−クロロフェノキシ基、p−ブロモフェノキシ基、p−ヒドロキシフェノキシ基、m−カルボキシフェノキシ基、o−メルカプトフェノキシ基、p−シアノフェノキシ基、m−ニトロフェノキシ基、m−アジドフェノキシ基等があげられる。
【0063】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状脂肪族もしくはC7 〜C19の単環、縮合多環芳香族アシル基としては、ホルミル基、アセチル基、ヘキサノイル基、ラウロイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソブチリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、シクロペンチルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、ベンゾイル基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基、9−アンスロイル基、5−ナフタセロイル基、シンナモイル基、α−フルオロアセチル基、α−クロロアセチル基、α−ブロモアセチル基、α−ヒドロキシアセチル基、α−カルボキシアセチル基、α−メルカプトアセチル基、α−シアノアセチル基、α−ニトロアセチル基、α−アジドアセチル基等があげられる。
【0064】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC2 〜C19の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、オクタデカンオキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、フルオロメトキシカルボニル基、クロロメトキシカルボニル基、ブロモメトキシカルボニル基、トリフルオロメトキシカルボニル基、トリクロロメトキシカルボニル基、トリブロモメトキシカルボニル基、ヒドロキシメトキシカルボニル基、カルボキシメトキシカルボニル基、メルカプトメトキシカルボニル基、シアノメトキシカルボニル基、ニトロメトキシカルボニル基、アジドメトキシカルボニル基等があげられる。
【0065】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC7 〜C19の単環、縮合多環アリールオキシカルボニル基としては、フェノキシカルボニル基、1ーナフチルオキシカルボニル基、2−ナフチルオキシカルボニル基、9−アンスリルオキシカルボニル基、9−フェナントリルオキシカルボニル基、1−ピレニルオキシカルボニル基、5−ナフタセニルオキシカルボニル基、1−インデニルオキシカルボニル基、2−アズレニルオキシカルボニル基、1−アセナフチルオキシカルボニル基、9−フルオレニルオキシカルボニル基、o−トリルオキシカルボニル基、m−トリルオキシカルボニル基、p−トリルオキシカルボニル基、2,3−キシリルオキシカルボニル基、2,5−キシリルオキシカルボニル基、メシチルオキシカルボニル基、p−クメニルオキシカルボニル基、p−シクロヘキシルフェノキシカルボニル基、4−フェニルフェノキシカルボニル基、o−フルオロフェノキシカルボニル基、m−クロロフェノキシカルボニル基、p−ブロモフェノキシカルボニル基、p−ヒドロキシフェノキシカルボニル基、m−カルボキシフェノキシカルボニル基、o−メルカプトフェノキシカルボニル基、p−シアノフェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニル基、m−アジドフェノキシカルボニル基等があげられる。
【0066】
さらに隣接した、R同士、R2 同士、Ar同士、もしくは、R1 とR2 、R1 とR、R1 とR3 は、互いに共有結合によって環構造を形成していてもよく、このようなものとして例えば、メチレン基、エチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基、エチレンジオキシ基、ジエチレンジオキシ基等のエーテル基、エチレンジチオ基、ジエチレンジチオ基等のチオエーテル基等があげられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0067】
以下に、本発明の重合開始剤の一般式(2)〜一般式(13)で表されるオニウムカチオンの構造の具体例をあげる。
【0068】
一般式(2)に該当するオニウムカチオン(スルホニウムカチオン):
【0069】
ベンジルスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(ベンジル)スルホニウム、ジメチル(o−フルオロベンジル)スルホニウム、ジメチル(m−クロロベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−ブロモベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−シアノベンジル)スルホニウム、ジメチル(m−ニトロベンジル)スルホニウム、ジメチル(2,4,6−トリブロモフェニルメチル)スルホニウム、ジメチル(ペンタフルオロフェニルメチル)スルホニウム、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)ベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−ヒドロキシベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メルカプトベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルスルフィニルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルスルホニルベンジル)スルホニウム、ジメチル(o−アセチルベンジル)スルホニウム、ジメチル(o−ベンゾイルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−イソプロピルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−オクタデシルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−シクロヘキシルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メトキシベンジル)スルホニウム、ジメチル(o−メトキシカルボニルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−イソプロポキシカルボニルベンジル)スルホニウム、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホニウム、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホニウム、ジエチル(ベンジル)スルホニウム、メチルエチル(ベンジル)スルホニウム、メチルフェニル(ベンジル)スルホニウム、ジフェニル(ベンジル)スルホニウム、ジイソプロピル(ベンジル)スルホニウムなど。
【0070】
フェナシルスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(フェナシル)スルホニウム、ジメチル(o−フルオロフェナシル)スルホニウム、ジメチル(m−クロロフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−ブロモフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホニウム、ジメチル(m−ニトロフェナシル)スルホニウム、ジメチル(2,4,6−トリブロモフェニルメチル)スルホニウム、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)フェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−ヒドロキシフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メルカプトフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルスルフィニルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルスルホニルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(o−アセチルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(o−ベンゾイルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−イソプロピルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−オクタデシルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−シクロヘキシルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メトキシフェナシル)スルホニウム、ジメチル(o−メトキシカルボニルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(2−ナフトイルメチル)スルホニウム、ジメチル(9−アンスロイルメチル)スルホニウム、ジエチル(フェナシル)スルホニウム、メチルエチル(フェナシル)スルホニウム、メチルフェニル(フェナシル)スルホニウム、ジフェニル(フェナシル)スルホニウム、ジイソプロピル(フェナシル)スルホニウム、テトラメチレン(フェナシル)スルホニウム、ペンタメチレン(フェナシル)スルホニウム、ヘキサメチレン(フェナシル)スルホニウム、エチレンジオキシ(フェナシル)スルホニウム、ジエチレンジオキシ(フェナシル)スルホニウム、エチレンジチオ(フェナシル)スルホニウムなど。
【0071】
アリルスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(アリル)スルホニウム、ジメチル(2,3,3−トリフルオロ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(2−アセチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)スルホニウムなど。
【0072】
アルコキシスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(メトキシ)スルホニウム、ジメチル(エトキシ)スルホニウム、ジメチル(プロポキシ)スルホニウム、ジメチル(ブトキシ)スルホニウム、ジメチル(オクチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(オクタデカンオキシ)スルホニウム、ジメチル(イソプロポキシ)スルホニウム、ジメチル(t−ブトキシ)スルホニウム、ジメチル(シクロペンチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(シクロヘキシルオキシ)スルホニウム、ジメチル(フルオロメトキシ)スルホニウム、ジメチル(2−クロロエトキシ)スルホニウム、ジメチル(3−ブロモプロポキシ)スルホニウム、ジメチル(4−シアノブトキシ)スルホニウム、ジメチル(8−ニトロオクチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(18−トリフルオロメチルオクタデカンオキシ)スルホニウム、ジメチル(2−ヒドロキシイソプロポキシ)スルホニウム、ジメチル(トリス(トリクロロメチル)メチル)スルホニウムなど。
【0073】
アリールオキシスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(フェノキシ)スルホニウム、ジメチル(1ーナフチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(2−ナフチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(9−アンスリルオキシ)スルホニウム、ジメチル(9−フェナントリルオキシ)スルホニウム、ジメチル(p−トリルオキシ)スルホニウム、ジメチル(2,3−キシリルオキシ)スルホニウム、ジメチル(o−フルオロフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(m−クロロフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(p−ブロモフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(p−ヒドロキシフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(m−カルボキシフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(o−メルカプトフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(p−シアノフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(m−ニトロフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(m−アジドフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(2−クロロ−1−ナフチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(11−ニトロ−5−ナフタセニル)スルホニウムなど。
【0074】
一般式(3)に該当するオニウムカチオン(スルホキソニウムカチオン):
【0075】
ベンジルスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(ベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(p−ブロモベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(p−シアノベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(m−ニトロベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(ペンタフルオロフェニルメチル)スルホキソニウム、ジメチル(p−ヒドロキシベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(o−アセチルベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(o−ベンゾイルベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(p−イソプロピルベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(p−メトキシベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(o−メトキシカルボニルベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホキソニウム、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホキソニウム、ジエチル(ベンジル)スルホキソニウム、メチルエチル(ベンジル)スルホキソニウム、メチルフェニル(ベンジル)スルホキソニウム、ジフェニル(ベンジル)スルホキソニウム、ジイソプロピル(ベンジル)スルホキソニウムなど。
【0076】
フェナシルスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(フェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−ブロモフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(m−ニトロフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(2、4、6−トリブロモフェニルメチル)スルホキソニウム、ジメチル(p−ヒドロキシフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−メルカプトフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(o−ベンゾイルフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−メチルフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−メトキシフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(o−メトキシカルボニルフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホキソニウム、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホキソニウム、ジエチル(フェナシル)スルホキソニウム、メチルエチル(フェナシル)スルホキソニウム、メチルフェニル(フェナシル)スルホキソニウム、ジフェニル(フェナシル)スルホキソニウム、ジイソプロピル(フェナシル)スルホキソニウム、テトラメチレン(フェナシル)スルホキソニウムなど。
【0077】
アリルスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(アリル)スルホキソニウム、ジメチル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウム、ジメチル(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウム、ジメチル(2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウム、ジメチル(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)スルホキソニウムなど。
【0078】
アルコキシスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(エトキシ)スルホキソニウム、ジメチル(プロポキシ)スルホキソニウム、ジメチル(オクチルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(イソプロポキシ)スルホキソニウム、ジメチル(シクロヘキシルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(2−クロロエトキシ)スルホキソニウムなど。
【0079】
アリールオキシスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(フェノキシ)スルホキソニウム、ジメチル(2−ナフチルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(9−アンスリルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(p−トリルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(m−クロロフェノキシ)スルホキソニウム、ジメチル(m−カルボキシフェノキシ)スルホキソニウム、ジメチル(p−シアノフェノキシ)スルホキソニウムなど。
【0080】
一般式(4)に該当するオニウムカチオン(ホスホニウムカチオン):
【0081】
ベンジルホスホニウムカチオンの例:
トリメチルベンジルホスホニウム、トリエチルベンジルホスホニウム、トリフェニルベンジルホスホニウム、トリフェニル(p−フルオロベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(o−クロロベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ブロモベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(p−シアノベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ニトロベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(o−ヒドロキシベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(o−アセチルベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ベンゾイルベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(p−メチルベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(p−イソプロポキシベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(o−メトキシカルボニルベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(1−ナフチルメチル)ホスホニウム、トリフェニル(9−アンスリルメチル)ホスホニウムなど。
【0082】
フェナシルホスホニウムカチオンの例:
トリメチルフェナシルホスホニウム、トリエチルフェナシルホスホニウム、トリフェニルフェナシルホスホニウム、トリフェニル(p−フルオロフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(o−クロロフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ブロモフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(p−シアノフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ニトロフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(o−ヒドロキシフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(o−アセチルフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ベンゾイルフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(p−メチルフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(p−イソプロポキシフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(o−メトキシカルボニルフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(1−ナフチロイルメチル)ホスホニウム、トリフェニル(9−アンスロイルメチル)ホスホニウムなど。
【0083】
アリルホスホニウムカチオンの例:
トリフェニルアリルホスホニウム、トリフェニル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウム、トリフェニル(2−ヘキシル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウム、トリフェニル(2−アセチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウム、トリフェニル(2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウムなど。
【0084】
アルコキシホスホニウムカチオンの例:
トリフェニルメトキシホスホニウム、トリフェニルブトキシホスホニウム、トリフェニルオクタデシルオキシホスホニウム、トリフェニルイソプロポキシホスホニウム、トリフェニル(2−クロロエトキシ)ホスホニウム、トリフェニル(4−シアノブトキシ)ホスホニウムなど。
【0085】
アリールオキシホスホニウムカチオンの例:
トリフェニルフェノキシホスホニウム、トリフェニル(1−ナフチルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(2−ナフチルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(9−アンスリルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(p−トリルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(2,3−キシリルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(p−ヒドロキシフェノキシ)ホスホニウム、トリフェニル(m−カルボキシフェノキシ)ホスホニウムなど。
【0086】
一般式(5)に該当するオニウムカチオン(ピリジニウムカチオン):
【0087】
ベンジルピリジニウムカチオンの例:
N−ベンジルピリジニウム、N−(o−クロロベンジル)ピリジニウム、N−(m−クロロベンジル)ピリジニウム、N−(p−シアノベンジル)ピリジニウム、N−(o−ニトロベンジル)ピリジニウム、N−(p−アセチルベンジル)ピリジニウム、N−(p−イソプロピルベンジル)ピリジニウム、N−(p−オクタデシルオキシベンジル)ピリジニウム、N−(p−メトキシカルボニルベンジル)ピリジニウム、N−(9−アンスリルメチル)ピリジニウム、2−クロロ−1−ベンジルピリジニウム、2−シアノ−1−ベンジルピリジニウム、2−メチル−1−ベンジルピリジニウム、2−ビニル−1−ベンジルピリジニウム、2−フェニル−1−ベンジルピリジニウム、1,2−ジベンジルピリジニウム、2−メトキシ−1−ベンジルピリジニウム、2−フェノキシ−1−ベンジルピリジニウム、2−アセチル−1−ベンジルピリジニウム、2−メトキシカルボニル−1−ベンジルピリジニウム、3−フルオロ−1−ベンジルピリジニウム、4−メチル−1−ベンジルピリジニウムなど。
【0088】
フェナシルピリジニウムカチオンの例:
N−フェナシルピリジニウム、N−(o−クロロフェナシル)ピリジニウム、N−(m−クロロフェナシル)ピリジニウム、N−(p−シアノフェナシル)ピリジニウム、N−(o−ニトロフェナシル)ピリジニウム、N−(p−アセチルフェナシル)ピリジニウム、N−(p−イソプロピルフェナシル)ピリジニウム、N−(p−オクタデシルオキシフェナシル)ピリジニウム、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)ピリジニウム、N−(9−アンスロイルメチル)ピリジニウム、2−クロロ−1−フェナシルピリジニウム、2−シアノ−1−フェナシルピリジニウム、2−メチル−1−フェナシルピリジニウム、2−ビニル−1−フェナシルピリジニウム、2−フェニル−1−フェナシルピリジニウム、1,2−ジフェナシルピリジニウム、2−メトキシ−1−フェナシルピリジニウム、2−フェノキシ−1−フェナシルピリジニウム、2−アセチル−1−フェナシルピリジニウム、2−メトキシカルボニル−1−フェナシルピリジニウム、3−フルオロ−1−フェナシルピリジニウム、4−メチル−1−フェナシルピリジニウムなど。
【0089】
アリルピリジニウムカチオンの例:
N−アリルピリジニウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウム、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウム、N−(2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)ピリジニウムなど。
【0090】
N−アルコキシピリジニウムカチオンの例:
N−メトキシピリジニウム、N−オクチルオキシピリジニウム、N−オクタデシルオキシピリジニウム、N−イソプロポキシピリジニウム、N−シクロヘキシルオキシピリジニウム、1−エトキシ−2−メチルピリジニウム、N−(2−クロロエトキシ)ピリジニウムなど。
【0091】
N−アリールオキシピリジニウムカチオンの例:
N−フェノキシピリジニウム、N−(2−ナフチルオキシ)ピリジニウム、N−(9−アンスリルオキシ)ピリジニウム、N−(p−トリルオキシ)ピリジニウム、N−(2,3−キシリルオキシ)ピリジニウム、N−(p−ブロモフェノキシ)ピリジニウム、N−(p−ヒドロキシフェノキシ)ピリジニウムなど。
【0092】
一般式(6)に該当するオニウムカチオン(キノリニウムカチオン):
【0093】
ベンジルキノリニウムカチオンの例:
N−ベンジルキノリニウム、N−(o−クロロベンジル)キノリニウム、N−(m−クロロベンジル)キノリニウム、N−(p−シアノベンジル)キノリニウム、N−(o−ニトロベンジル)キノリニウム、N−(p−アセチルベンジル)キノリニウム、N−(p−イソプロピルベンジル)キノリニウム、N−(p−オクタデシルオキシベンジル)キノリニウム、N−(p−メトキシカルボニルベンジル)キノリニウム、N−(9−アンスリルメチル)キノリニウム、2−クロロ−1−ベンジルキノリニウム、2−シアノ−1−ベンジルキノリニウム、2−メチル−1−ベンジルキノリニウム、2−ビニル−1−ベンジルキノリニウム、2−フェニル−1−ベンジルキノリニウム、1,2−ジベンジルキノリニウム、2−メトキシ−1−ベンジルキノリニウム、2−フェノキシ−1−ベンジルキノリニウム、2−アセチル−1−ベンジルキノリニウム、2−メトキシカルボニル−1−ベンジルキノリニウム、3−フルオロ−1−ベンジルキノリニウム、4−メチル−1−ベンジルキノリニウムなど。
【0094】
フェナシルキノリニウムカチオンの例:
N−フェナシルキノリニウム、N−(o−クロロフェナシル)キノリニウム、N−(m−クロロフェナシル)キノリニウム、N−(p−シアノフェナシル)キノリニウム、N−(o−ニトロフェナシル)キノリニウム、N−(p−アセチルフェナシル)キノリニウム、N−(p−イソプロピルフェナシル)キノリニウム、N−(p−オクタデシルオキシフェナシル)キノリニウム、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)キノリニウム、N−(9−アンスロイルメチル)キノリニウム、2−クロロ−1−フェナシルキノリニウム、2−シアノ−1−フェナシルキノリニウム、2−メチル−1−フェナシルキノリニウム、2−ビニル−1−フェナシルキノリニウム、2−フェニル−1−フェナシルキノリニウム、1,2−ジフェナシルキノリニウム、2−メトキシ−1−フェナシルキノリニウム、2−フェノキシ−1−フェナシルキノリニウム、2−アセチル−1−フェナシルキノリニウム、2−メトキシカルボニル−1−フェナシルキノリニウム、3−フルオロ−1−フェナシルキノリニウム、4−メチル−1−フェナシルキノリニウムなど。
【0095】
アリルキノリニウムカチオンの例:
N−アリルキノリニウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)キノリニウム、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)キノリニウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)キノリニウム、N−(2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)キノリニウムなど。
【0096】
N−アルコキシキノリニウムカチオンの例:
N−メトキシキノリニウム、N−オクチルオキシキノリニウム、N−オクタデシルオキシキノリニウム、N−イソプロポキシキノリニウム、N−シクロヘキシルオキシキノリニウム、1−エトキシ−2−メチルキノリニウム、N−(2−クロロエトキシ)キノリニウムなど。
【0097】
N−アリールオキシキノリニウムカチオンの例:
N−フェノキシキノリニウム、N−(2−ナフチルオキシ)キノリニウム、N−(9−アンスリルオキシ)キノリニウム、N−(p−トリルオキシ)キノリニウム、N−(2,3−キシリルオキシ)キノリニウム、N−(p−ブロモフェノキシ)キノリニウム、N−(p−ヒドロキシフェノキシ)キノリニウムなど。
【0098】
一般式(7)に該当するオニウムカチオン(イソキノリニウムカチオン):
【0099】
ベンジルイソキノリニウムカチオンの例:
N−ベンジルイソキノリニウム、N−(o−クロロベンジル)イソキノリニウム、N−(m−クロロベンジル)イソキノリニウム、N−(p−シアノベンジル)イソキノリニウム、N−(o−ニトロベンジル)イソキノリニウム、N−(p−アセチルベンジル)イソキノリニウム、N−(p−イソプロピルベンジル)イソキノリニウム、N−(p−オクタデシルオキシベンジル)イソキノリニウム、N−(p−メトキシカルボニルベンジル)イソキノリニウム、N−(9−アンスリルメチル)イソキノリニウム、1,2−ジベンジルイソキノリニウムなど。
【0100】
フェナシルイソキノリニウムカチオンの例:
N−フェナシルイソキノリニウム、N−(o−クロロフェナシル)イソキノリニウム、N−(m−クロロフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−シアノフェナシル)イソキノリニウム、N−(o−ニトロフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−アセチルフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−イソプロピルフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−オクタデシルオキシフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)イソキノリニウム、N−(9−アンスロイルメチル)イソキノリニウムなど。
【0101】
アリルイソキノリニウムカチオンの例:
N−アリルイソキノリニウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウム、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウム、N−(2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)イソキノリニウムなど。
【0102】
N−アルコキシイソキノリニウムカチオンの例:
N−メトキシイソキノリニウム、N−オクチルオキシイソキノリニウム、N−オクタデシルオキシイソキノリニウム、N−イソプロポキシイソキノリニウム、N−シクロヘキシルオキシイソキノリニウムなど。
【0103】
N−アリールオキシイソキノリニウムカチオンの例:
N−フェノキシイソキノリニウム、N−(2−ナフチルオキシ)イソキノリニウム、N−(9−アンスリルオキシ)イソキノリニウム、N−(p−トリルオキシ)イソキノリニウム、N−(2,3−キシリルオキシ)イソキノリニウム、N−(p−ブロモフェノキシ)イソキノリニウム、N−(p−ヒドロキシフェノキシ)イソキノリニウムなど。
【0104】
一般式(8)に該当するオニウムカチオン
(ベンゾオキサゾリウムカチオン、ベンゾチアゾリウムカチオン):
【0105】
ベンゾオキサゾリウムカチオンの例:
N−ベンジルベンゾオキサゾリウム、N−(p−フルオロベンジル)ベンゾオキサゾリウム、N−(p−クロロベンジル)ベンゾオキサゾリウム、N−(p−シアノベンジル)ベンゾオキサゾリウム、N−(o−メトキシカルボニルベンジル)ベンゾオキサゾリウム、N−フェナシルベンゾオキサゾリウム、N−(o−フルオロフェナシル)ベンゾオキサゾリウム、N−(p−シアノフェナシル)ベンゾオキサゾリウム、N−(m−ニトロフェナシル)ベンゾオキサゾリウム、N−(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)ベンゾオキサゾリウム、N−アリルベンゾオキサゾリウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾオキサゾリウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾオキサゾリウム、N−(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)ベンゾオキサゾリウム、N−メトキシベンゾオキサゾリウム、N−(t−ブトキシ)ベンゾオキサゾリウム、N−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾオキサゾリウム、N−フェノキシベンゾオキサゾリウム、N−(1−ナフチルオキシ)ベンゾオキサゾリウム、N−(m−カルボキシフェノキシ)ベンゾオキサゾリウム、2−メルカプト−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、2−メチル−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、2−メチルチオ−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、6−ヒドロキシ−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、7−メルカプト−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、4,5−ジフルオロ−3−ベンジルベンゾオキサゾリウムなど。
【0106】
ベンゾチアゾリウムカチオンの例:
N−ベンジルベンゾチアゾリウム、N−(p−フルオロベンジル)ベンゾチアゾリウム、N−(p−クロロベンジル)ベンゾチアゾリウム、N−(p−シアノベンジル)ベンゾチアゾリウム、N−(o−メトキシカルボニルベンジル)ベンゾチアゾリウム、N−フェナシルベンゾチアゾリウム、N−(o−フルオロフェナシル)ベンゾチアゾリウム、N−(p−シアノフェナシル)ベンゾチアゾリウム、N−(m−ニトロフェナシル)ベンゾチアゾリウム、N−(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)ベンゾチアゾリウム、N−アリルベンゾチアゾリウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾチアゾリウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾチアゾリウム、N−(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)ベンゾチアゾリウム、N−メトキシベンゾチアゾリウム、N−(t−ブトキシ)ベンゾチアゾリウム、N−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾチアゾリウム、N−フェノキシベンゾチアゾリウム、N−(1−ナフチルオキシ)ベンゾチアゾリウム、N−(m−カルボキシフェノキシ)ベンゾチアゾリウム、2−メルカプト−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、2−メチル−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、2−メチルチオ−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、6−ヒドロキシ−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、7−メルカプト−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、4,5−ジフルオロ−3−ベンジルベンゾチアゾリウムなど。
【0107】
一般式(9)に該当するオニウムカチオン
(フリルもしくはチエニルヨードニウムカチオン):
【0108】
ジフリルヨードニウム、ジチエニルヨードニウム、ビス(4,5−ジメチル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−クロロ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−シアノ−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−ニトロ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−アセチル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−カルボキシ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−メトキシカルボニル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−フェニル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−(p−メトキシフェニル)−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−ビニル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−エチニル−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−シクロヘキシル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−ヒドロキシ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−フェノキシ−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−メルカプト−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−ブチルチオ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−フェニルチオ−2−チエニル)ヨードニウムなど。
【0109】
一般式(10)に該当するオニウムカチオン
(ジアリールヨードニウムカチオン):
【0110】
ジフェニルヨードニウム、ビス(p−トリル)ヨードニウム、ビス(p−オクチルフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクタデシルフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクチルオキシフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウム、フェニル(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウムなど。
【0111】
一般式(11)に該当するオニウムカチオン
(トリアリールスルホニウムカチオン):
【0112】
トリフェニルスルホニウム、トリス(p−トリル)スルホニウム、トリス(フェニル)スルホニウム、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホニウム、トリス(p−シアノフェニル)スルホニウム、トリス(p−クロロフェニル)スルホニウムなど。
【0113】
一般式(12)に該当するオニウムカチオン
(トリアリールスルホキソニウムカチオン):
【0114】
トリフェニルスルホキソニウム、トリス(p−トリル)スルホキソニウム、トリス(フェニル)スルホキソニウム、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホキソニウム、トリス(p−シアノフェニル)スルホキソニウム、トリス(p−クロロフェニル)スルホキソニウムなど。
【0115】
一方、本発明の重合開始剤を構成する一般式(1)で表されるボレートアニオンにおける置換基Zとしては、3,5−ジフルオロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、2,3,4,6−テトラフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2,4,6−トリフルオロ−3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ジニトロフェニル基、2,4,6−トリフルオロ−3,5−ジニトロフェニル基、2,4−ジシアノフェニル基、4−シアノ−3,5−ジニトロフェニル基、4−シアノ−2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基等があげられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0116】
したがって、本発明の重合開始剤のボレートアニオンの構造として、具体的には、ペンタフルオロフェニルトリフルオロボレート、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルトリフルオロボレート、ビス(ペンタフルオロフェニル)ジフルオロボレート、ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ジフルオロボレート、トリス(ペンタフルオロフェニル)フルオロボレート、トリス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]フルオロボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレート等があげられる。この内、本発明の重合開始剤のボレートアニオンの構造として、特に好ましいものは、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートである。
【0117】
したがって、本発明の重合開始剤を構成する好ましいオニウムボレート錯体の具体例としては、以下に掲げるものをあげることができるが、本発明は、なんらこれらに限定されるものではない。
【0118】
ベンジルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:ジメチル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−ブロモベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−シアノベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(m−ニトロベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(ペンタフルオロフェニルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メチルスルホニルベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−アセチルベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−ベンゾイルベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロピルベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メトキシベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルエチル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0119】
フェナシルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(m−ニトロフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メチルスルホニルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−アセチルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−ベンゾイルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロピルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフトイルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスロイルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルエチル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラメチレン(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0120】
アリルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(アリル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0121】
アルコキシスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(メトキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(エトキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(ブトキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(イソプロポキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(4−シアノブトキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0122】
アリールオキシスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(フェノキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(1ーナフチルオキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフチルオキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスリルオキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−トリルオキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−ブロモフェノキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0123】
ベンジルスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−ブロモベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−シアノベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(m−ニトロベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(ペンタフルオロフェニルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メチルスルホニルベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−アセチルベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−ベンゾイルベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロピルベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メトキシベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルエチル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0124】
フェナシルスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(m−ニトロフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メチルスルホニルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−アセチルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−ベンゾイルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロピルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフトイルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスロイルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルエチル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラメチレン(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0125】
アリルスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(アリル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0126】
アルコキシスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(メトキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(エトキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(ブトキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(イソプロポキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(4−シアノブトキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0127】
アリールオキシスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(フェノキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(1ーナフチルオキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフチルオキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスリルオキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−トリルオキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−ブロモフェノキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0128】
ベンジルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリメチルベンジルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルベンジルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルベンジルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(p−シアノベンジル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(m−ニトロベンジル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(1−ナフチルメチル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(9−アンスリルメチル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0129】
フェナシルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリエチルフェナシルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルフェナシルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(p−シアノフェナシル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(m−ニトロフェナシル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(1−ナフタロイルメチル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(9−アンスロイルメチル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0130】
アリルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルアリルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0131】
アルコキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルメトキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルイソプロポキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(2−クロロエトキシ)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0132】
アリールオキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルフェノキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(9−アンスリルオキシ)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(p−トリルオキシ)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(p−ヒドロキシフェノキシ)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0133】
ベンジルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロベンジル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−アセチルベンジル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルメチル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、4−シアノ−1−ベンジルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0134】
フェナシルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェナシルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロフェナシル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−アセチルフェナシル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスロイルメチル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−シアノ−1−フェナシルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0135】
アリルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−アリルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0136】
N−アルコキシピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−メトキシピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1−エトキシ−2−メチルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−クロロエトキシ)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0137】
N−アリールオキシピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェノキシピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルオキシ)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−トリルオキシ)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0138】
ベンジルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロベンジル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−アセチルベンジル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルメチル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−シアノ−1−ベンジルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0139】
フェナシルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェナシルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロフェナシル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−イソプロピルフェナシル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスロイルメチル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−シアノ−1−フェナシルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0140】
アリルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−アリルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0141】
N−アルコキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−メトキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−イソプロポキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1−エトキシ−2−メチルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−クロロエトキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0142】
N−アリールオキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェノキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ナフチルオキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルオキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−トリルオキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−ブロモフェノキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0143】
ベンジルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロベンジル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルメチル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1,2−ジベンジルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0144】
フェナシルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェナシルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−アセチルフェナシル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスロイルメチル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0145】
アリルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−アリルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0146】
N−アルコキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−メトキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−オクタデシルオキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−イソプロポキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0147】
N−アリールオキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェノキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルオキシ)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−トリルオキシ)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−ヒドロキシフェノキシ)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0148】
ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−フェナシルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−アリルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−メトキシベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−フェノキシベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(1−ナフチルオキシ)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−メルカプト−3−ベンジルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−メチルチオ−3−ベンジルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0149】
ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−フェナシルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−アリルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−メトキシベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−フェノキシベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(1−ナフチルオキシ)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−メルカプト−3−ベンジルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−メチルチオ−3−ベンジルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0150】
フリルもしくはチエニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジフリルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジチエニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(4,5−ジメチル−2−フリル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(5−クロロ−2−チエニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(5−アセチル−2−フリル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(5−(p−メトキシフェニル)−2−チエニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0151】
ジアリールヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(p−オクタデシルフェニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェニル(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0152】
トリアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(p−トリル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(p−シアノフェニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0153】
トリアリールスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(p−トリル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(p−シアノフェニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0154】
また、下記化学式で示される各オニウムボレート錯体も、好ましい例としてあげられる。
【0155】
【化13】
【0156】
【化14】
【0157】
本発明の重合開始剤は、エネルギー線、特に光の照射によって、容易に分解して、強い酸を発生するという特徴を有する。ここで発生する酸は、従来知られていたBF4 - 、PF6 - 、AsF6 - 、SbF6 - といったアニオンをもつオニウム塩よりも、強い酸であると考えられる。しかも、分解して、酸を発生した後に加熱することにより、酸が残存しないといった特徴を有する。
【0158】
また、本発明の重合開始剤であるオニウムボレート錯体は、高い電子受容性を有し、エネルギー線の照射による分解を受けやすいため、重合性組成物とした際に高い感度を与える。これらオニウムボレート錯体の電子受容性は、ポーラログラフィーもしくは、サイクリックボルタンメトリー等の電気化学的測定法で求められる還元電位で説明できる。なお、本明細書中で述べているオニウムボレート錯体の還元電位は、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス・パートA・ポリマー・ケミストリー(J.Polym.Sci.,A,Polym.Chem.)、第28巻、3137頁(1990年)や、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.)、第106巻、4121頁(1984年)記載の方法で、容易に測定が可能である。
【0159】
さらに、本発明の重合開始剤は、従来知られていたBF4 - 、PF6 - 、AsF6 - 、SbF6 - といったアニオンをもつオニウム塩よりも、種々の有機溶媒やポリマー、オリゴマーに対する相溶性、溶解性が極めて高いことがあげられる。
【0160】
【0161】
また、本発明のカラーフィルター用レジスト材料は、カルコン誘導体やジベンザルアセトン等に代表される不飽和ケトン類、ベンジルやカンファーキノン等に代表される1,2−ジケトン誘導体、ベンゾイン誘導体、フルオレン誘導体、ナフトキノン誘導体、アントラキノン誘導体、キサンテン誘導体、チオキサンテン誘導体、キサントン誘導体、チオキサントン誘導体、クマリン誘導体、ケトクマリン誘導体、シアニン誘導体、メロシアニン誘導体、オキソノール誘導体等のポリメチン色素、アクリジン誘導体、アジン誘導体、チアジン誘導体、オキサジン誘導体、インドリン誘導体、アズレン誘導体、アズレニウム誘導体、スクアリリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、テトラフェニルポルフィリン誘導体、トリアリールメタン誘導体、テトラベンゾポルフィリン誘導体、テトラピラジノポルフィラジン誘導体、フタロシアニン誘導体、テトラアザポルフィラジン誘導体、テトラキノキサリロポルフィラジン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、サブフタロシアニン誘導体、ピリリウム誘導体、チオピリリウム誘導体、テトラフィリン誘導体、アヌレン誘導体、スピロピラン誘導体、スピロオキサジン誘導体、チオスピロピラン誘導体、金属アレーン錯体、有機ルテニウム錯体といった増感剤を含むことによって、特に可視域の光に対する感度を向上させることができる。
【0162】
これら、増感剤の中で特に好ましいものとしては、アントラセン誘導体、ベンゾフェノン誘導体、キサンテン誘導体、チオキサントン誘導体、クマリン誘導体、ケトクマリン誘導体、ピリリウム誘導体、チオピリリウム誘導体、スチリル誘導体があげられる。これら、増感剤の具体例として、以下のものがあげられるが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
【0163】
(アントラセン誘導体の具体例)
アントラセン、1−アントラセンカルボン酸、2−アントラセンカルボン酸、9−アントラセンカルボン酸、9−アントラアルデヒド、9,10−ビス(クロロメチル)アントラセン、9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン、9−ブロモアントラセン、1−クロロ−9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン、9−クロロメチルアントラセン、9−シアノアントラセン、9,10−ジブロモアントラセン、9,10−ジクロロアントラセン、9,10−ジシアノアントラセン、9,10−ジメチルアントラセン、9,10−ジブチルアントラセン、9,10−ジフェニルアントラセン、9,10−ジ−p−トリルアントラセン、9,10−ビス(p−メトキシフェニル)アントラセン、2−ヒドロキシメチルアントラセン、9−ヒドロキシメチルアントラセン、9−メチルアントラセン、9−フェニルアントラセン、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジフェノキシアントラセン、9,10−ジメトキシアントラセン−2−スルホン酸ナトリウム、1,4,9,10−テトラヒドロキシアントラセン、2,2,2−トリフルオロー1−(9−アンスリル)エタノール、1,8,9−トリヒドロキシアントラセン、1,8−ジメトキシ−9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン、9−ビニルアントラセン、9−アントラセンメタノール、9−アントラセンメタノールのトリメチルシロキシエーテル等。
【0164】
(ベンゾフェノン誘導体の具体例)
ベンゾフェノン、4,4’−ジメチルベンゾフェノン、4,4’−ジ−tert−ブチル−ベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、4,4’−ジブトキシベンゾフェノン、4,4’−ビス(メチルチオ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−ブチルベンゾフェノン、日本化薬(株)社製のカヤキュアー(KAYACURE)BMS等。
【0165】
(キサンテン誘導体およびチオキサントン誘導体の具体例)
キサンテン、3,6−ジメトキシキサントン、3,6−ジメトキシキサンタン、ローズベンガル、エオシンY、ローダミンB、ローダミン6G、エリスロシン、フルオレセイン、ウラニン、2,4,5,7−テトラヨード−3−ヒドロキシ−6−フルオロン、3−ブトキシ−5,7−ジヨード−6−フルオロン、9−シアノ−3−ブトキシ−5,7−ジヨード−6−フルオロン、2−オクタノイル−4,5,7−トリヨード−6−フルオロン、9−シアノ−2−オクタノイル−4,5,7−トリヨード−3−ヒドロキシ−6−フルオロン、2−オクチル−4,5,7−トリヨード−3−ヒドロキシ−6−フルオロン、9−シアノ−2−オクチル−4,5,7−トリヨード−3−ヒドロキシ−6−フルオロン、チオキサントン、日本化薬(株)社製のカヤキュアー(KAYACURE)BMS、カヤキュアーCPTX、カヤキュアーITX、カヤキュアーDETX−S、カヤキュアー等。
【0166】
(クマリン誘導体およびケトクマリン誘導体の具体例)
クマリン、7−メチルクマリン、7−メトキシクマリン、7−ジメチルアミノクマリン、7−ジエチルアミノクマリン、5,7−ジメトキシクマリン、6,7−ジメトキシクマリン、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン、7−ジエチルアミノ−4−シアノクマリン、7−ジエチルアミノ−4−トリフルオロメチルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−アセチルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−ベンゾイルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−エトキシカルボニルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−(2−ベンゾチアゾリル)クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(2−ベンゾオキサゾリル)クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(2−ベンゾイミダゾリル)クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(2−ベンゾチアゾリル)クマリン、3,3’−カルボニルビス(クマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−メチルクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ブチルクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−tert−ブチルクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−メトキシクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ブトキシクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−tert−ブトキシクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ジメチルアミノクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ジブチルアミノクマリン)、10,10’−カルボニルビス[1,1,7,7−テトラメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H,11H−[1]ベンゾピラノ[6,7,8−ij]キノリジン−11−オン]、さらに、日本感光色素研究所(株)社製のNKX−1317、NKX−1318、NKX−1767、NKX−1768、NKX−1320、NKX−1769、NKX−1770、NKX−1771等。
【0167】
(ピリリウム誘導体の具体例)
2,4,6−トリフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリ(p−トリス)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ブチルフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−tert−ブチルフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−メトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ブトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−tert−ブトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ジメチルアミノフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ジエチルアミノフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブチルフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−tert−ブチルフェニル−)2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−メトキシフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−tert−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジメチルアミノフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジエチルアミノフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ビス(メトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジエチルアミノフェニル)−2,6−ビス(メトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−4,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリフェニルピリリウムパークロレート、2,4,6−トリフェニルピリリウムヘキサフルオロホスフェート、2,4,6−トリフェニルピリリウムテトラフェニルボレート、2,4,6−トリフェニルピリリウムトリフェニルブチルボレート等。
【0168】
(チオピリリウム誘導体の具体例)
2,4,6−トリフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリ(p−トリス)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ブチルフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−tert−ブチルフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−メトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ブトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−tert−ブトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ジメチルアミノフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ジエチルアミノフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブチルフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−tert−ブチルフェニル−)2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−メトキシフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−tert−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジメチルアミノフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジエチルアミノフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ビス(メトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジエチルアミノフェニル)−2,6−ビス(メトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−4,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムパークロレート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムヘキサフルオロホスフェート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムテトラフェニルボレート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムトリフェニルブチルボレート等。
【0169】
(スチリル誘導体の具体例)
2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]ベンゾオキサゾール、2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]ベンゾチアゾール、2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]−3,3−ジメチル−3H−インドール、2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]キノリン、4−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]キノリン、2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]ナフト[1,2−d]チアゾール、さらに、日本感光色素研究所(株)社製のNK−528、NK−97、NK−91、NK−342、NK−1055、NK−557、NK−92、NK−96、NK−375、NK−376、NK−383、NK−526、NK−3578、NK−3576、NK−3798、NKX−1595、NK−1473等。
【0170】
つぎに、本発明のカラーフィルター用レジスト材料に使用される酸硬化性化合物について説明する。ここで、酸硬化性化合物とは、本明細書中における重合開始剤の共存下、エネルギー線の作用によって、重合もしくは架橋反応によって高分子量物質に変換可能な化合物を意味し、エポキシ化合物、またはビニルエーテル類である。
【0171】
まず、エポキシ化合物としては、従来、公知の芳香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、脂肪族エポキシ化合物、更にはエポキシド単量体、エピサルファイト単量体類があげられる。芳香族エポキシ化合物の例としては、フェニルグリシジルエーテルなどの単官能エポキシ化合物や、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールまたはそのアルキレンオキサイド付加体のポリグリシジルエーテルであって、例えばビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール化合物またはビスフェノール化合物のアルキレンオキサイド(例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるグリシジルエーテル類、ノボラック型エポキシ樹脂類(例えば、フェノール・ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂等)、トリスフェノールメタントリグリシジルエーテル等があげられる。
【0172】
脂環式エポキシ化合物としては、4−ビニルシクロヘキセンモノエポキサイド、ノルボルネンモノエポキサイド、リモネンモノエポキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサノン−メタ−ジオキサン、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジオキサン、2,2−ビス[4−(2,3−エポキシプロポキシ)シクロヘキシル]ヘキサフルオロプロパン等があげられる。
【0173】
脂肪族エポキシ化合物としては、例えば1,4−ブタンジオールジクリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールモノグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールモノグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグルコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグルコールモノグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グルセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンモノグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリセロールトリグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等があげられる。
【0175】
ビニルエーテル類としては、例えばn−(またはiso−、t−)ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、1,4ブタンジオールジビニルエーテル、エチレングリゴールジビニルエーテル、エチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、テトラエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールモノビニルエーテル、ネオペンチルグリコールジビニルグリコール、ネオペンチルグリコールモノビニルグリコール、グリセロールジビニルエーテル、グリセロールトリビニルエーテル、トリメチロールプロパンモノビニルエーテル、トリメチロールプロパンジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、ジグリセロールトリビニルエーテル、ソルビトールテトラビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル2,2−ビス(4−シクロヘキサノール)プロパンジビニルエーテル、2,2−ビス(4−シクロヘキサノール)トリフルオロプロパンジビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル類、アリルビニルエーテルなどのアルケニルビニルエーテル類、エチニルビニルエーテル、1−メチル−2−プロペニルビニルエーテルなどのアルキニルビニルエーテル類、4−ビニルエーテルスチレン、ハイドロキノンジビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、p−メトキシフェニルビニルエーテル、ビスフェノールAジビニルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジビニルエーテル、ビスフェノールFジビニルエーテル、フェノキシエチレンビニルエーテル、p−ブロモフェノキシエチレンビニルエーテルなどのアリールビニルエーテル類、1,4−ベンゼンジメタノールジビニルエーテル、N−m−クロロフェニルジエタノールアミンジビニルエーテル、m−フェニレンビス(エチレングリコール)ジビニルエーテル等のアラルキルジビニルエ一テル類、ウレタンポリビニルエーテル(例えば、ALLIED−SIGNAL社製、VECtomer2010)等をあげることができる。
【0179】
さらに、本発明のカラーフィルター用レジスト材料に使用されるラジカル重合性化合物について説明する。これら、ラジカル重合性化合物を含有させることによって、さらに高い感度を持ったカラーフィルター用レジスト材料の構築が可能となる。
【0180】
本発明でいう、ラジカル重合性化合物とは、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも一つ以上を有する化合物を指し、モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態を持ち、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸およびそれらの塩、エステル、ウレタン、アミドや無水物、アクリロニトリル、スチレン、さらに種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ポリウレタン等のラジカル重合性化合物があげられる。
【0181】
本発明でいう、ラジカル重合性化合物として、具体的には、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、カルビトールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、エポキシアクリレート等のアクリル酸誘導体、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、アリルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、ジメチルアミノメチルメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン等のメタクリル酸誘導体、その他、アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタレート、トリアリルトリメリテート等のアリル化合物の誘導体等があげられ、さらに具体的には、山下晋三ら編、「架橋剤ハンドブック」、(1981年、大成社)や加藤清視編、「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」、(1985年、高分子刊行会)、ラドテック研究会編、「UV・EB硬化技術の応用と市場」、79頁、(1989年、シーエムシー)、赤松清編、「新・感光性樹脂の実際技術」、(1987年、シーエムシー)、遠藤剛編、「熱硬化性高分子の精密化」、(1986年、シーエムシー)、滝山榮一郎著、「ポリエステル樹脂ハンドブック」、(1988年、日刊工業新聞社)に記載の市販品もしくは業界で公知のラジカル重合性ないし架橋性のモノマー、オリゴマー、ポリマーがあげられる。
【0182】
本発明で使用する重合開始剤の使用量は、カラーフィルター用レジスト材料の0.1重量%〜10重量%の範囲内が好ましく、特に好ましくは、カラーフィルター用レジスト材料の1重量%〜5重量%である。
【0183】
本発明のカラーフィルターに添加できる顔料は従来公知の顔料を使用することができる。
尚、本明細書でいう、エネルギー線とは、紫外線や近紫外線、可視光、近赤外線、赤外線等の光の他、電子線をあげることができる。これらの各エネルギー線の定義は久保亮五ら編「岩波理化学辞典第4版」(1987年、岩波)によった。したがって、本発明の硬化性組成物は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、蛍光灯、タングステンランプ、アルゴンイオンレーザ、ヘリウムカドミウムレーザ、ヘリウムネオンレーザ、クリプトンイオンレーザ、各種半導体レーザ、YAGレーザ、発光ダイオード、CRT光源、プラズマ光源等の各種光源による光照射により、さらに必要に応じて、光照射後に加熱することにより、本発明のカラーフィルター用レジスト材料は、良好な特性を持ったカラーフィルターおよびブラックマトリックスを得ることができる。
【0184】
【作用】
本発明の重合開始剤は、エネルギー線の照射によって、分子内で、エネルギー移動もしくは電子移動反応を起こして、極めて効率よく分解することにより、酸およびラジカルを発生するものと考えられる。また、重合開始剤と増感剤を含んだ感エネルギー線酸発生剤組成物とした場合には、エネルギー線の照射によって、増感剤から重合開始剤への、エネルギーもしくは電子の移動が起こり、該重合開始剤が分解して、酸およびラジカルを発生するものと考えられる。以上、該重合開始剤が分解して、酸およびラジカルを発生する過程で、酸硬化性化合物あるいはラジカル重合性化合物のいずれかが共存すると、発生した酸およびラジカルによって、酸硬化性化合物あるいはラジカル重合性化合物の重合もしくは硬化が起こると考えられる。
【0185】
したがって、本発明の重合開始剤を含むカラーフィルター用レジスト材料は、エネルギー線の照射により短時間に硬化し、良好な特性を持ったカラーフィルターおよびブラックマトリックスを与えるのである。
【0186】
【実施例】
以下、実施例にて本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例のみに、なんら限定されるものではない。尚、特に断りのない限り、例中、部とは重量部を示し、感度とは、現像後のカラーフィルターあるいはブラックマトリックス残膜率が、露光前のカラーフィルター用基板に対して、99%以上与える際の最小照射エネルギー(mJ/cm2)をもって感度とした。
【0187】
参考例1〜参考例4
重合開始剤としてジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを1部、ラジカル重合性化合物としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート15部、バインダーとしてスチレン−無水マレイン酸共重合物ハーフエステル(モル比=1:1、分子量=5000)30部、増感剤として4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノンを0.5部、溶剤としてシクロヘキサノン200部を混合して光硬化性組成物を得た。この光硬化性組成物に、第1表に記載した顔料ペースト20部を加え、サンドミルにより30分間分散後、加圧濾過機にて1μmのフィルターを通して、カラーフィルター用レジスト材料を得た。
【0188】
上記、カラーフィルター用レジスト材料をスピンコーターを用い、ガラス板上に塗布、100℃、5分間プリベークして、カラーフィルター用基板を得た。このカラーフィルター用基板に、ネガマスクを通じて、ミカサ(株)社製マスクアナライザーMA−10を用いて露光後、150℃、5分間プリベークし、1.3重量%の炭酸ソーダ水溶液に、60秒間含漬により現像後、カラーフィルター(参考例1〜参考例3)あるいはブラックマトリックス(参考例4)を得た。現像後のカラーフィルターあるいはブラックマトリックス残膜率が、露光前のカラーフィルター用基板に対して、99%以上与える際の最小照射エネルギーを第1表に示した。
【0189】
【表1】
【0190】
参考比較例1〜参考比較例4
参考例1〜参考例4で用いたジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの代わりに、公知の重合開始剤であるジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェートを1部用いて、参考例1〜参考例4と同様にカラーフィルター(参考比較例1〜参考比較例3)あるいはブラックマトリックス(参考比較例4)を得た。現像後のカラーフィルターあるいはブラックマトリックス残膜率が、露光前のカラーフィルター用基板に対して、99%以上与える際の最小照射エネルギーを第2表に示した。各々の感度は、いずれも参考例1〜参考例4における感度より、約5倍大きいエネルギーを必要とし、したがって、参考例1〜参考例4で用いたカラーフィルター用レジスト材料が、参考比較例1〜参考比較例4用いたレジストよりも、感度的に優れていることが分かる。
【0191】
【表2】
参考例2〜参考例26
参考例1で用いたジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの代わりに、第3表の重合開始剤を1部用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、1.5mJ/cm2 以下であった。
【0192】
【表3】
参考例27〜参考例47
参考例1で用いた4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノンの代わりに、第4表の増感剤を0.5部用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、1.5mJ/cm2 以下であった。
【0193】
第4表
──────────────────────
増感剤
──────────────────────
チオキサントン
2,4-シ ゛エチルチオキサントン
2-クロロチオキサントン
アントラセン
9,10-ヒ゛ス(フェニルエチニル)アントラセン
9,10-シ゛メチルアントラセン
9,10-シ゛フェニルアントラセン
1,8-シ ゛メトキシ-9,10-ヒ ゛ス(フェニルエチニル)アントラセン
アクリシ゛ンオレンシ ゛
ヘ ゛ンソ゛フラヒ ゛ン
セトフラヒ ゛ン T
ロース ゛ヘ ゛ンカ゛ル
エオシンY
3-(2-ヘ゛ンソ゛チアソ ゛リル)-7-(シ゛エチルアミノ)クマリン
3,3'-カルホ゛ニルヒ ゛ス [7-(シ ゛エチルアミノ)クマリン ]
2-[3-(1,3-シ ゛ヒト゛ロ-1,3,3-トリメチル-2H-イント゛ール
-2-イリテ ゛ン)-1-フ゜ロヘ゜ニル]-1,3,3-トリメチル
-3H-イント゛リウム ヨータ ゛イト゛
2-[2-[4-(シ゛メチルアミノ)フェニル ] エテニル]
-3-メチルヘ゛ンソ゛オキサソ゛リウム ヨータ ゛イト゛
2-[2-[4-(シ゛メチルアミノ)フェニル ] エテニル]
ナフト[1,2-d] チアソ ゛ール
テトラフェニルホ゜ルフィリン
2,4,6-トリフェニルヒ ゜リリウムテトラフルオロホ゛レート
2,4,6-トリフェニルチアヒ ゜リリウムテトラフルオロホ゛レート
──────────────────────
【0194】
実施例48〜実施例58
参考例1で用いたラジカル重合性化合物であるジペンタエリスリトールヘキサアクリレート部の代わりに、第5表の酸硬化性化合物を15部用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、15mJ/cm2 以下であった。
【0195】
第5表
────────────────────────
酸硬化性化合物
────────────────────────
Cymel300(アメリカンサイアナミット ゛社製)
ニカラック Mw30( 三和ケミカル社製)
シ ゛アリルフタレートとトリメチロールフ゜ロハ゜ントリチオールク゛リコレート の混合物
BHPE-3150(ダイセル化学工業社製)
1,4-フ ゛タンシ ゛オールシ゛クリシシ゛ルエーテル
エチレンク ゛リコ゛ールシ ゛ヒ ゛ニルエーテル
ERL-4221(ユニオン カーハ ゛イト゛社製)
2-メチル-1,4,6-トリオキサスヒ ゜ロ(4,4)ノナン
1,4,6-トリオキサスヒ ゜ロ(4,5)テ ゛カン
1-フェニル-4-エチル-2,6,7-トリオキサヒ ゛シクロ(2,2,2)オクタン
1,5,7,11-テトラオキサスヒ ゜ロ(5,5)ウンテ ゛カン
────────────────────────
【0196】
参考例59〜参考例70
参考例1で用いたジペンタエリスリトールヘキサアクリレート部の代わりに、第6表のラジカル重合性化合物を15部用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、1.5mJ/cm2 以下であった。
【0197】
第6表
──────────────────────
ラジカル重合性化合物
──────────────────────
トリメチロールフ ゜ロハ゜ントリアクリレート
1,6-ヘキサンシ゛オールシ゛アクリレート
エチレンク゛リコールシ ゛アクリレート
ホ゜リフ゜ロヒ゜レンク ゛リコールシ ゛アクリレート
ヘ゜ンタエリスリトールシ゛アクリレート
ヘ゜ンタエリスリトールテトラアクリレート
シ゛ヘ ゜ンタエリスリトールヘキサアクリレート
1,6-ヘキサンシ゛オールシ゛メタクリレート
シ゛エチレンク ゛リコールシ ゛メタクリレート
トリメチロールフ ゜ロハ゜ントリメタクリレート
シ゛アリルフタレート
トリアリルトリメリテート
──────────────────────
【0198】
実施例71〜実施例81
参考例1で用いたカラーフィルター用レジスト材料に、さらに、先の第5表の酸硬化性化合物を15部を混合、分散し、新たにカラーフィルター用レジスト材料を得た。この新たに得たカラーフィルター用レジスト材料を用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、3mJ/cm2以下であった。
【0199】
【発明の効果】
本発明のカラーフィルター用レジスト材料は、その硬化速度が極めて速いため、カラーフィルターおよびブラックマトリックスの露光工程を時間的に短縮することが可能となり、カラーフィルターおよびブラックマトリックスの生産性を向上することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルター用レジスト材料および該材料を用いて得られるカラーフィルターおよびブラックマトリックスに関する。さらに詳しくは、エネルギー線の照射により、該カラーフィルター用レジスト材料を極めて短時間に硬化させ、良好な物性を持ったカラーフィルターを得るための、カラーフィルター用レジスト材料および該材料を用いて得られるカラーフィルターおよびブラックマトリックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カラーフィルター用レジストを用いて、さまざまな方法でカラーフィルターおよびブラックマトリックスが製造されている。このカラーフィルターおよびブラックマトリックスの製造工程の詳細は、例えば、小林駿介編、「 カラー液晶ディスプレイ」、産業図書(1990年)等に記載されている。このカラーフィルターおよびブラックマトリックスの製造の一環に、露光工程があるが、生産性の向上と、最近の大型カラーフィルターおよびブラックマトリックスのために、一層の高い感度を持ったカラーフィルター用レジストが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のカラーフィルターおよびブラックマトリックスの製造に用いられているカラーフィルター用レジストは、光に対する硬化性が不十分である(すなわち、感度が低い)ため、極めて高い出力のエネルギーを発生する光源を用いるか、長時間の露光を行わなければならず、生産性が悪いという問題があった。しかし、極めて高い出力のエネルギーを発生する光源を用いようとすると、大規模な光源およびその付帯装置(冷却装置や光保護装置)が必要なため、その導入コストやランニングコストを上げるばかりでなく、特に光源が、大型の紫外光源である場合には、人体に対する影響が懸念され、取り扱い上の十分な注意が必要となる。さらに、最近のカラーフィルターの大型化のためには、これまで以上の高い感度、すなわち、より低エネルギーの光で十分に硬化するカラーフィルター用レジスト材料が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明者は、鋭意研究の結果、より低エネルギーのエネルギー線で十分に硬化するような高い感度をもったカラーフィルター用レジスト材料を開発するに至った。すなわち、本発明は、オニウムカチオンと一般式(1)のボレートアニオンとからなるオニウムボレート錯体である重合開始剤と、酸硬化性化合物であるエポキシ化合物またはビニルエーテル類と、顔料とからなるカラーフィルター用レジスト材料である。
一般式(1)
[BYm Zn ]-
(ただし、Yはフッ素または塩素、Zはフッ素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基の中から選ばれる少なくとも2つ以上の電子吸引性基で置換されたフェニル基、mは0〜3の整数、nは1〜4の整数を表し、m+n=4である。)
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、詳細にわたって本発明を説明する。
まず初めに、本発明の重合開始剤について説明する。本発明の重合開始剤を構成するオニウムカチオンとは、ヨードニウム、スルホニウム、スルホキソニウム、セレノニウム、ホスホニウム、アンモニウム、金属アレーンカチオンのほか、ピリジニウム、キノリニウム、イソキノリニウム、ベンゾオキサゾリウム、ベンゾチアゾリウム等の複素環カチオンをあげることができる。
【0007】
この内、本発明の重合開始剤として好ましいオニウムカチオンの構造としては、一般式(2)〜一般式(13)から選ばれるオニウムカチオンをあげることができる。
一般式(2)
【0008】
【化1】
【0009】
一般式(3)
【0010】
【化2】
【0011】
一般式(4)
【0012】
【化3】
【0013】
一般式(5)
【0014】
【化4】
【0015】
一般式(6)
【0016】
【化5】
【0017】
一般式(7)
【0018】
【化6】
【0019】
一般式(8)
【0020】
【化7】
【0021】
一般式(9)
【0022】
【化8】
【0023】
一般式(10)
【0024】
【化9】
【0025】
一般式(11)
【0026】
【化10】
【0027】
一般式(12)
【0028】
【化11】
【0029】
一般式(13)
【0030】
【化12】
【0031】
(ただし、R1 は、一般式(2)〜一般式(8)に共通して、
ベンジル基、置換されたベンジル基、フェナシル基、置換されたフェナシル基、アリル基、置換されたアリル基、アルコキシル基、置換されたアルコキシル基、アリールオキシ基、置換されたアリールオキシ基から選ばれる基を表す。
R2 は、一般式(2)〜一般式(4)に共通して、それぞれ独立に、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基もしくは、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC6 〜C18の単環、縮合多環アリール基のいずれかを表す。
R3 は、それぞれ独立に、水素、メルカプト基あるいは、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基もしくは、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキルチオ基から選ばれる基を表す。
R4 は、それぞれ独立に、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基もしくは、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基のいずれかを表す。
Rは、一般式(5)〜一般式(8)に共通して、それぞれ独立に、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基に加え、以下の有機残基から選ばれる基を表す。
ここで有機残基とは、フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良い
C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基、
C2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルケニル基、
C6 〜C18の単環、縮合多環アリール基、
C7 〜C18の単環、縮合多環アリールアルキル基、
C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基、
C6 〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基、
C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状脂肪族もしくはC7〜C19の単環、縮合多環芳香族アシル基、
C2 〜C19の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基、
C7 〜C19の単環、縮合多環アリールオキシカルボニル基、
のいずれかを表す。
Arは、一般式(10)〜一般式(13)に共通して、それぞれ独立に、
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC6 〜C18の単環、縮合多環アリール基を表す。
Cpは、シクロペンタジエニル基を表す。
Xは、酸素もしくは硫黄原子を表す。
iは0〜5の整数を表す。
jは、一般式(6)〜一般式(8)に共通して、0〜4の整数を表す。
kは、一般式(6)〜一般式(7)に共通して、0〜3の整数を表す。
さらに、隣接した、R同士、R2 同士、Ar同士、もしくは、R1 とR2 、R1 とR3 は、互いに共有結合によって環構造を形成していてもよい。)
【0032】
この内、より好ましいオニウムカチオンの構造としては、重合開始剤のオニウムカチオン中心元素に、ベンジル基、置換されたベンジル基、フェナシル基、置換されたフェナシル基、アリル基、置換されたアリル基、アルコキシル基、置換されたアルコキシル基、アリールオキシ基、置換されたアリールオキシ基から選ばれる基が、直接化学結合しているものであり、具体的には、一般式(2)、一般式(3)、一般式(5)および一般式(7)から選ばれるオニウムカチオンである。
【0033】
また、他のより好ましいオニウムカチオンの構造として、一般式(9)〜一般式(13)のオニウムカチオンがあげられる。
【0034】
この理由として、上に説明したオニウムカチオンは、概して、その還元電位が高いこと、すなわち、電子受容性が高いことがあげられる。そのため、エネルギー線、ことに光の照射によって、分解し、容易に酸を発生する。それは、特に増感剤と組み合わせた場合に顕著な結果として認められる。
【0035】
以下に、本発明の重合開始剤を構成するオニウムカチオン中の置換基について説明する。
まず、本発明の重合開始剤を構成する一般式(2)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R1 において、
【0036】
置換されたベンジル基とは、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、水酸基、メルカプト基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、アセチル基、ベンゾイル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基、C2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基から選ばれる基で置換されたベンジル基があげられ、さらに、ベンジル基中のベンゼン環が、不飽和炭化水素基によって、C10〜C22の縮合多環芳香族環を形成していても良い構造があげられる。
【0037】
これら置換されたベンジル基の具体例としては、o−フルオロベンジル基、m−フルオロベンジル基、p−フルオロベンジル基、o−クロロベンジル基、m−クロロベンジル基、p−クロロベンジル基、o−ブロモベンジル基、m−ブロモベンジル基、p−ブロモベンジル基、o−シアノベンジル基、m−シアノベンジル基、p−シアノベンジル基、o−ニトロベンジル基、m−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、2,4−ジフルオロフェニルメチル基、2、6−ジクロロフェニルメチル基、2、4、6−トリブロモフェニルメチル基、ペンタフルオロフェニルメチル基、p−(トリフルオロメチル)ベンジル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、o−ヒドロキシベンジル基、m−ヒドロキシベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基、o−メルカプトベンジル基、m−メルカプトベンジル基、p−メルカプトベンジル基、o−メチルスルフィニルベンジル基、m−メチルスルフィニルベンジル基、p−メチルスルフィニルベンジル基、o−メチルスルホニルベンジル基、m−メチルスルホニルベンジル基、p−メチルスルホニルベンジル基、o−アセチルベンジル基、m−アセチルベンジル基、p−アセチルベンジル基、o−ベンゾイルベンジル基、m−ベンゾイルベンジル基、p−ベンゾイルベンジル基、o−メチルベンジル基、m−メチルベンジル基、p−メチルベンジル基、p−エチルベンジル基、p−プロピルベンジル基、p−イソプロピルベンジル基、p−t−ブチルベンジル基、p−オクタデシルベンジル基、p−シクロヘキシルベンジル基、o−メトキシベンジル基、m−メトキシベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−エトキシベンジル基、p−プロポキシベンジル基、p−イソプロポキシベンジル基、p−t−ブトキシベンジル基、p−オクタデシルオキシベンジル基、p−シクロヘキサンオキシベンジル基、o−メトキシカルボニルベンジル基、m−メトキシカルボニルベンジル基、p−メトキシカルボニルベンジル基、p−エトキシカルボニルベンジル基、p−プロポキシカルボニルベンジル基、p−イソプロポキシカルボニルベンジル基、p−t−ブトキシカルボニルベンジル基、p−オクタデシルオキシカルボニルベンジル基、p−シクロヘキサンオキシカルボニルベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、9−アンスリルメチル基、1−ピレニルメチル基、5−ナフタセニルメチル基、6−ペンタセニルメチル基などがあげられる。
【0038】
また、置換基R1 における置換されたフェナシル基とは、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、水酸基、メルカプト基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、アセチル基、ベンゾイル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基、C2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基から選ばれる基で置換されたフェナシル基があげられ、さらに、フェナシル基中のベンゼン環が、不飽和炭化水素基によって、C10〜C22の縮合多環芳香族環を形成していても良い構造があげられる。
【0039】
これら置換されたフェナシル基の具体例としては、o−フルオロフェナシル基、m−フルオロフェナシル基、p−フルオロフェナシル基、o−クロロフェナシル基、m−クロロフェナシル基、p−クロロフェナシル基、o−ブロモフェナシル基、m−ブロモフェナシル基、p−ブロモフェナシル基、o−シアノフェナシル基、m−シアノフェナシル基、p−シアノフェナシル基、o−ニトロフェナシル基、m−ニトロフェナシル基、p−ニトロフェナシル基、2,4−ジフルオロフェニルカルボニルメチル基、2、6−ジクロロフェニルカルボニルメチル基、2、4、6−トリブロモフェニルカルボニルメチル基、ペンタフルオロフェニルカルボニルメチル基、p−(トリフルオロメチル)フェナシル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルカルボニルメチル基、o−ヒドロキシフェナシル基、m−ヒドロキシフェナシル基、p−ヒドロキシフェナシル基、o−メルカプトフェナシル基、m−メルカプトフェナシル基、p−メルカプトフェナシル基、o−メチルスルフィニルフェナシル基、m−メチルスルフィニルフェナシル基、p−メチルスルフィニルフェナシル基、o−メチルスルホニルフェナシル基、m−メチルスルホニルフェナシル基、p−メチルスルホニルフェナシル基、o−アセチルフェナシル基、m−アセチルフェナシル基、p−アセチルフェナシル基、o−ベンゾイルフェナシル基、m−ベンゾイルフェナシル基、p−ベンゾイルフェナシル基、o−メチルフェナシル基、m−メチルフェナシル基、p−メチルフェナシル基、p−エチルフェナシル基、p−プロピルフェナシル基、p−イソプロピルフェナシル基、p−t−ブチルフェナシル基、p−オクタデシルフェナシル基、p−シクロヘキシルフェナシル基、o−メトキシフェナシル基、m−メトキシフェナシル基、p−メトキシフェナシル基、p−エトキシフェナシル基、p−プロポキシフェナシル基、p−イソプロポキシフェナシル基、p−t−ブトキシフェナシル基、p−オクタデシルオキシフェナシル基、p−シクロヘキサンオキシフェナシル基、o−メトキシカルボニルフェナシル基、m−メトキシカルボニルフェナシル基、p−メトキシカルボニルフェナシル基、p−エトキシカルボニルフェナシル基、p−プロポキシカルボニルフェナシル基、p−イソプロポキシカルボニルフェナシル基、p−t−ブトキシカルボニルフェナシル基、p−オクタデシルオキシカルボニルフェナシル基、p−シクロヘキサンオキシカルボニルフェナシル基、1−ナフトイルメチル基、2−ナフトイルメチル基、9−アンスロイルメチル基、1−ピレニルカルボニルメチル基、5−ナフタセニルカルボニルメチル基、6−ペンタセニルカルボニルメチル基などがあげられる。
【0040】
また、置換基R1 における置換されたアリル基とは、フッ素、ニトロ基、トリフルオロメチル基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基、C2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基、フェニル基から選ばれる基で置換されたアリル基があげられる。
【0041】
これら置換されたアリル基の具体例としては、2,3,3−トリフルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジニトロ−2−プロペニル基、3,3−ビス(トリフルオロメチル)−2−プロペニル基、3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−ヘキシル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−オクタデシル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−t−ブチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−シクロヘキシル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−アセチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−メチル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−オクタデシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−イソプロピル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−t−ブチル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−シクロヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−アセチル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−ベンゾイル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(ヘキシルオキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(オクタデシルオキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(t−ブトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(シクロヘキシルオキシカルボニル)−2−プロペニル基などががあげられる。
【0042】
また、置換基R1 におけるアルコキシル基としては、C1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基があげられ、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、オクチルオキシ基、オクタデカンオキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等があげられる。
【0043】
また、置換基R1 における置換されたアルコキシル基とは、フッ素、塩素、臭素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、水酸基から選ばれる基で置換されたC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状アルコキシル基があげられ、フルオロメトキシ基、2−クロロエトキシ基、3−ブロモプロポキシ基、4−シアノブトキシ基、8−ニトロオクチルオキシ基、18−トリフルオロメチルオクタデカンオキシ基、2−ヒドロキシイソプロポキシ基、トリクロロメトキシ基等があげられる。
【0044】
また、置換基R1 におけるアリールオキシ基とは、C6 〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基であり、フェノキシ基、1ーナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、9−アンスリルオキシ基、9−フェナントリルオキシ基、1−ピレニルオキシ基、5−ナフタセニルオキシ基、1−インデニルオキシ基、2−アズレニルオキシ基、1−アセナフチルオキシ基、9−フルオレニルオキシ基、o−トリルオキシ基、m−トリルオキシ基、p−トリルオキシ基、2,3−キシリルオキシ基、2,5−キシリルオキシ基、メシチルオキシ基、p−クメニルオキシ基、p−デシルフェノキシ基、p−シクロヘキシルフェノキシ基、4−フェニルフェノキシ基等があげられる。
【0045】
また、置換基R1 における置換されたアリールオキシ基とは、フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基から選ばれる基で置換されたC6 〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基であり、o−フルオロフェノキシ基、m−クロロフェノキシ基、p−ブロモフェノキシ基、p−ヒドロキシフェノキシ基、m−カルボキシフェノキシ基、o−メルカプトフェノキシ基、p−シアノフェノキシ基、m−ニトロフェノキシ基、m−アジドフェノキシ基、2−クロロ−1−ナフチルオキシ基、10−シアノ−9−アンスリルオキシ基、11−ニトロ−5−ナフタセニルオキシ基等があげられる。
【0046】
以上述べた置換基R1 において、好ましいものとしては、フッ素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、C1 〜C4 の直鎖状、分岐鎖状アシル基、C2 〜C5 の直鎖状、分岐鎖状アルコキシカルボニル基、ベンゾイル基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、p−トシル基といった電子吸引性基で置換されたベンジル基、フェナシル基、アリル基があげられる。そのような具体例としては、
【0047】
o−シアノベンジル基、p−シアノベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、ペンタフルオロフェニルメチル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、o−アセチルベンジル基、p−アセチルベンジル基、o−メトキシカルボニルベンジル基、p−メトキシカルボニルベンジル基、o−t−ブトキシカルボニルベンジル基、p−t−ブトキシカルボニルベンジル基、o−ベンゾイルベンジル基、p−ベンゾイルベンジル基、o−メチルスルフィニルベンジル基、p−メチルスルフィニルベンジル基、o−メチルスルホニルベンジル基、p−メチルスルホニルベンジル基、o−(p−トシル)ベンジル基、
【0048】
o−シアノフェナシル基、p−シアノフェナシル基、o−ニトロフェナシル基、p−ニトロフェナシル基、ペンタフルオロベンゾイルメチル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイルメチル基、o−アセチルフェナシル基、p−アセチルフェナシル基、o−メトキシカルボニルフェナシル基、p−メトキシカルボニルフェナシル基、o−t−ブトキシカルボニルフェナシル基、p−t−ブトキシカルボニルフェナシル基、o−ベンゾイルフェナシル基、p−ベンゾイルフェナシル基、o−メチルスルフィニルフェナシル基、p−メチルスルフィニルフェナシル基、o−メチルスルホニルフェナシル基、p−メチルスルホニルフェナシル基、o−(p−トシル)フェナシル基、p−(p−トシル)フェナシル基、
【0049】
3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、1−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル基、3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、2−フェニル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル基、シアノメトキシ基、アセチルメトキシ基、ベンゾイルメトキシ基、p−シアノフェノキシ基、ペンタフルオロフェニルメトキシ基があげられる。
【0050】
この理由として、これらベンジル基やフェナシル基、アリル基、アルコキシル基、アリールオキシ基中に、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、トリフルオロメチル基、アセチル基、メトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンゾイル基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、p−トシル基などの電子吸引性基を導入することにより、オニウムカチオンがエネルギー線の作用で、電子を受けて、非可逆的な反応による還元、分解をする際に、置換基R1 が脱離しやすくなると共に、該オニウムカチオンの還元電位が高められ、すなわち電子受容性が高められるものと考えられる。
【0051】
さらに、本発明の重合開始剤を構成する一般式(2)〜一般式(4)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R2 、一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R3 、一般式(9)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R4 、一般式(5)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基Rにおいて、
【0052】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−デシルシクロヘキシル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、ヒドロキシメチル基、カルボキシメチル基、メルカプトメチル基、シアノメチル基、ニトロメチル基、アジドメチル基等があげられる。
【0053】
また、本発明の重合開始剤を構成する一般式(2)〜一般式(4)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R2 、一般式(5)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R、一般式(10)〜一般式(13)で表されるオニウムカチオンにおける置換基Arにおいて、
【0054】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC6 〜C18の単環、縮合多環アリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−アンスリル基、9−フェナントリル基、1−ピレニル基、5−ナフタセニル基、1−インデニル基、2−アズレニル基、1−アセナフチル基、9−フルオレニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、2,3−キシリル基、2,5−キシリル基、メシチル基、p−クメニル基、p−ドデシルフェニル基、p−シクロヘキシルフェニル基、4−ビフェニル基、o−フルオロフェニル基、m−クロロフェニル基、p−ブロモフェニル基、p−ヒドロキシフェニル基、m−カルボキシフェニル基、o−メルカプトフェニル基、p−シアノフェニル基、m−ニトロフェニル基、m−アジドフェニル基等があげられる。
【0055】
さらに、本発明の重合開始剤を構成する一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R3 において、
【0056】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、オクチルチオ基、デシルチオ基、ドデシルチオ基、オクタデシルチオ基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチオ基、4−デシルシクロヘキシルチオ基、フルオロメチルチオ基、クロロメチルチオ基、ブロモメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、トリクロロメチルチオ基、トリブロモメチルチオ基、ヒドロキシメチルチオ基、カルボキシメチルチオ基、メルカプトメチルチオ基、シアノメチルチオ基、ニトロメチルチオ基、アジドメチルチオ基等があげられる。
【0057】
また、本発明の重合開始剤を構成する一般式(9)で表されるオニウムカチオンにおける置換基R4 、一般式(5)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基Rにおいて、
【0058】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、オクチルオキシ基、オクタデカンオキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ブロモメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、トリブロモメトキシ基、ヒドロキシメトキシ基、カルボキシメトキシ基、メルカプトメトキシ基、シアノメトキシ基、ニトロメトキシ基、アジドメトキシ基等があげられる。
【0059】
さらに、本発明の重合開始剤を構成する一般式(5)〜一般式(8)で表されるオニウムカチオンにおける置換基Rにおいて、
【0060】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC2 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−オクテニル基、1−オクタデセニル基、イソプロペニル基、1−シクロヘキセニル基、トリフルオロエテニル基、1−クロロエテニル基、2,2−ジブロモエテニル基、4−ヒドロキシ−1−ブテニル基、1−カルボキシエテニル基、5−メルカプト−1−ヘキセニル基、1−シアノエテニル基、3−ニトロ−1−プロペニル基、4−アジド−2−ブテニル基等があげられる。
【0061】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC7 〜C18の単環、縮合多環アリールアルキル基としては、ベンジル基、p−トリルメチル基、2−ナフチルメチル基、9−アンスリルメチル基、4−(9−アンスリル)ブチル基、o−フルオロベンジル基、m−クロロベンジル基、p−ブロモベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基、m−カルボキシベンジル基、o−メルカプトベンジル基、p−シアノベンジル基、m−ニトロベンジル基、m−アジドベンジル基等があげられる。
【0062】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC6 〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基としては、フェノキシ基、1ーナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、9−アンスリルオキシ基、9−フェナントリルオキシ基、1−ピレニルオキシ基、5−ナフタセニルオキシ基、1−インデニルオキシ基、2−アズレニルオキシ基、1−アセナフチルオキシ基、9−フルオレニルオキシ基、o−トリルオキシ基、m−トリルオキシ基、p−トリルオキシ基、2,3−キシリルオキシ基、2,5−キシリルオキシ基、メシチルオキシ基、p−クメニルオキシ基、p−デシルフェノキシ基、p−シクロヘキシルフェノキシ基、4−ビフェノキシ基、o−フルオロフェノキシ基、m−クロロフェノキシ基、p−ブロモフェノキシ基、p−ヒドロキシフェノキシ基、m−カルボキシフェノキシ基、o−メルカプトフェノキシ基、p−シアノフェノキシ基、m−ニトロフェノキシ基、m−アジドフェノキシ基等があげられる。
【0063】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC1 〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状脂肪族もしくはC7 〜C19の単環、縮合多環芳香族アシル基としては、ホルミル基、アセチル基、ヘキサノイル基、ラウロイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソブチリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、シクロペンチルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、ベンゾイル基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基、9−アンスロイル基、5−ナフタセロイル基、シンナモイル基、α−フルオロアセチル基、α−クロロアセチル基、α−ブロモアセチル基、α−ヒドロキシアセチル基、α−カルボキシアセチル基、α−メルカプトアセチル基、α−シアノアセチル基、α−ニトロアセチル基、α−アジドアセチル基等があげられる。
【0064】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC2 〜C19の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、オクタデカンオキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、フルオロメトキシカルボニル基、クロロメトキシカルボニル基、ブロモメトキシカルボニル基、トリフルオロメトキシカルボニル基、トリクロロメトキシカルボニル基、トリブロモメトキシカルボニル基、ヒドロキシメトキシカルボニル基、カルボキシメトキシカルボニル基、メルカプトメトキシカルボニル基、シアノメトキシカルボニル基、ニトロメトキシカルボニル基、アジドメトキシカルボニル基等があげられる。
【0065】
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、アジド基で置換されていても良いC7 〜C19の単環、縮合多環アリールオキシカルボニル基としては、フェノキシカルボニル基、1ーナフチルオキシカルボニル基、2−ナフチルオキシカルボニル基、9−アンスリルオキシカルボニル基、9−フェナントリルオキシカルボニル基、1−ピレニルオキシカルボニル基、5−ナフタセニルオキシカルボニル基、1−インデニルオキシカルボニル基、2−アズレニルオキシカルボニル基、1−アセナフチルオキシカルボニル基、9−フルオレニルオキシカルボニル基、o−トリルオキシカルボニル基、m−トリルオキシカルボニル基、p−トリルオキシカルボニル基、2,3−キシリルオキシカルボニル基、2,5−キシリルオキシカルボニル基、メシチルオキシカルボニル基、p−クメニルオキシカルボニル基、p−シクロヘキシルフェノキシカルボニル基、4−フェニルフェノキシカルボニル基、o−フルオロフェノキシカルボニル基、m−クロロフェノキシカルボニル基、p−ブロモフェノキシカルボニル基、p−ヒドロキシフェノキシカルボニル基、m−カルボキシフェノキシカルボニル基、o−メルカプトフェノキシカルボニル基、p−シアノフェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニル基、m−アジドフェノキシカルボニル基等があげられる。
【0066】
さらに隣接した、R同士、R2 同士、Ar同士、もしくは、R1 とR2 、R1 とR、R1 とR3 は、互いに共有結合によって環構造を形成していてもよく、このようなものとして例えば、メチレン基、エチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基、エチレンジオキシ基、ジエチレンジオキシ基等のエーテル基、エチレンジチオ基、ジエチレンジチオ基等のチオエーテル基等があげられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0067】
以下に、本発明の重合開始剤の一般式(2)〜一般式(13)で表されるオニウムカチオンの構造の具体例をあげる。
【0068】
一般式(2)に該当するオニウムカチオン(スルホニウムカチオン):
【0069】
ベンジルスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(ベンジル)スルホニウム、ジメチル(o−フルオロベンジル)スルホニウム、ジメチル(m−クロロベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−ブロモベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−シアノベンジル)スルホニウム、ジメチル(m−ニトロベンジル)スルホニウム、ジメチル(2,4,6−トリブロモフェニルメチル)スルホニウム、ジメチル(ペンタフルオロフェニルメチル)スルホニウム、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)ベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−ヒドロキシベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メルカプトベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルスルフィニルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルスルホニルベンジル)スルホニウム、ジメチル(o−アセチルベンジル)スルホニウム、ジメチル(o−ベンゾイルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−イソプロピルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−オクタデシルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−シクロヘキシルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−メトキシベンジル)スルホニウム、ジメチル(o−メトキシカルボニルベンジル)スルホニウム、ジメチル(p−イソプロポキシカルボニルベンジル)スルホニウム、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホニウム、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホニウム、ジエチル(ベンジル)スルホニウム、メチルエチル(ベンジル)スルホニウム、メチルフェニル(ベンジル)スルホニウム、ジフェニル(ベンジル)スルホニウム、ジイソプロピル(ベンジル)スルホニウムなど。
【0070】
フェナシルスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(フェナシル)スルホニウム、ジメチル(o−フルオロフェナシル)スルホニウム、ジメチル(m−クロロフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−ブロモフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホニウム、ジメチル(m−ニトロフェナシル)スルホニウム、ジメチル(2,4,6−トリブロモフェニルメチル)スルホニウム、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)フェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−ヒドロキシフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メルカプトフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルスルフィニルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルスルホニルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(o−アセチルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(o−ベンゾイルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メチルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−イソプロピルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−オクタデシルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−シクロヘキシルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−メトキシフェナシル)スルホニウム、ジメチル(o−メトキシカルボニルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)スルホニウム、ジメチル(2−ナフトイルメチル)スルホニウム、ジメチル(9−アンスロイルメチル)スルホニウム、ジエチル(フェナシル)スルホニウム、メチルエチル(フェナシル)スルホニウム、メチルフェニル(フェナシル)スルホニウム、ジフェニル(フェナシル)スルホニウム、ジイソプロピル(フェナシル)スルホニウム、テトラメチレン(フェナシル)スルホニウム、ペンタメチレン(フェナシル)スルホニウム、ヘキサメチレン(フェナシル)スルホニウム、エチレンジオキシ(フェナシル)スルホニウム、ジエチレンジオキシ(フェナシル)スルホニウム、エチレンジチオ(フェナシル)スルホニウムなど。
【0071】
アリルスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(アリル)スルホニウム、ジメチル(2,3,3−トリフルオロ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(2−アセチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウム、ジメチル(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)スルホニウムなど。
【0072】
アルコキシスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(メトキシ)スルホニウム、ジメチル(エトキシ)スルホニウム、ジメチル(プロポキシ)スルホニウム、ジメチル(ブトキシ)スルホニウム、ジメチル(オクチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(オクタデカンオキシ)スルホニウム、ジメチル(イソプロポキシ)スルホニウム、ジメチル(t−ブトキシ)スルホニウム、ジメチル(シクロペンチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(シクロヘキシルオキシ)スルホニウム、ジメチル(フルオロメトキシ)スルホニウム、ジメチル(2−クロロエトキシ)スルホニウム、ジメチル(3−ブロモプロポキシ)スルホニウム、ジメチル(4−シアノブトキシ)スルホニウム、ジメチル(8−ニトロオクチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(18−トリフルオロメチルオクタデカンオキシ)スルホニウム、ジメチル(2−ヒドロキシイソプロポキシ)スルホニウム、ジメチル(トリス(トリクロロメチル)メチル)スルホニウムなど。
【0073】
アリールオキシスルホニウムカチオンの例:
ジメチル(フェノキシ)スルホニウム、ジメチル(1ーナフチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(2−ナフチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(9−アンスリルオキシ)スルホニウム、ジメチル(9−フェナントリルオキシ)スルホニウム、ジメチル(p−トリルオキシ)スルホニウム、ジメチル(2,3−キシリルオキシ)スルホニウム、ジメチル(o−フルオロフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(m−クロロフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(p−ブロモフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(p−ヒドロキシフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(m−カルボキシフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(o−メルカプトフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(p−シアノフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(m−ニトロフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(m−アジドフェノキシ)スルホニウム、ジメチル(2−クロロ−1−ナフチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(11−ニトロ−5−ナフタセニル)スルホニウムなど。
【0074】
一般式(3)に該当するオニウムカチオン(スルホキソニウムカチオン):
【0075】
ベンジルスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(ベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(p−ブロモベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(p−シアノベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(m−ニトロベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(ペンタフルオロフェニルメチル)スルホキソニウム、ジメチル(p−ヒドロキシベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(o−アセチルベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(o−ベンゾイルベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(p−イソプロピルベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(p−メトキシベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(o−メトキシカルボニルベンジル)スルホキソニウム、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホキソニウム、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホキソニウム、ジエチル(ベンジル)スルホキソニウム、メチルエチル(ベンジル)スルホキソニウム、メチルフェニル(ベンジル)スルホキソニウム、ジフェニル(ベンジル)スルホキソニウム、ジイソプロピル(ベンジル)スルホキソニウムなど。
【0076】
フェナシルスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(フェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−ブロモフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(m−ニトロフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(2、4、6−トリブロモフェニルメチル)スルホキソニウム、ジメチル(p−ヒドロキシフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−メルカプトフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(o−ベンゾイルフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−メチルフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(p−メトキシフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(o−メトキシカルボニルフェナシル)スルホキソニウム、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホキソニウム、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホキソニウム、ジエチル(フェナシル)スルホキソニウム、メチルエチル(フェナシル)スルホキソニウム、メチルフェニル(フェナシル)スルホキソニウム、ジフェニル(フェナシル)スルホキソニウム、ジイソプロピル(フェナシル)スルホキソニウム、テトラメチレン(フェナシル)スルホキソニウムなど。
【0077】
アリルスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(アリル)スルホキソニウム、ジメチル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウム、ジメチル(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウム、ジメチル(2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウム、ジメチル(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)スルホキソニウムなど。
【0078】
アルコキシスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(エトキシ)スルホキソニウム、ジメチル(プロポキシ)スルホキソニウム、ジメチル(オクチルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(イソプロポキシ)スルホキソニウム、ジメチル(シクロヘキシルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(2−クロロエトキシ)スルホキソニウムなど。
【0079】
アリールオキシスルホキソニウムカチオンの例:
ジメチル(フェノキシ)スルホキソニウム、ジメチル(2−ナフチルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(9−アンスリルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(p−トリルオキシ)スルホキソニウム、ジメチル(m−クロロフェノキシ)スルホキソニウム、ジメチル(m−カルボキシフェノキシ)スルホキソニウム、ジメチル(p−シアノフェノキシ)スルホキソニウムなど。
【0080】
一般式(4)に該当するオニウムカチオン(ホスホニウムカチオン):
【0081】
ベンジルホスホニウムカチオンの例:
トリメチルベンジルホスホニウム、トリエチルベンジルホスホニウム、トリフェニルベンジルホスホニウム、トリフェニル(p−フルオロベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(o−クロロベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ブロモベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(p−シアノベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ニトロベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(o−ヒドロキシベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(o−アセチルベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ベンゾイルベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(p−メチルベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(p−イソプロポキシベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(o−メトキシカルボニルベンジル)ホスホニウム、トリフェニル(1−ナフチルメチル)ホスホニウム、トリフェニル(9−アンスリルメチル)ホスホニウムなど。
【0082】
フェナシルホスホニウムカチオンの例:
トリメチルフェナシルホスホニウム、トリエチルフェナシルホスホニウム、トリフェニルフェナシルホスホニウム、トリフェニル(p−フルオロフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(o−クロロフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ブロモフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(p−シアノフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ニトロフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(o−ヒドロキシフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(o−アセチルフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(m−ベンゾイルフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(p−メチルフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(p−イソプロポキシフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(o−メトキシカルボニルフェナシル)ホスホニウム、トリフェニル(1−ナフチロイルメチル)ホスホニウム、トリフェニル(9−アンスロイルメチル)ホスホニウムなど。
【0083】
アリルホスホニウムカチオンの例:
トリフェニルアリルホスホニウム、トリフェニル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウム、トリフェニル(2−ヘキシル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウム、トリフェニル(2−アセチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウム、トリフェニル(2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウムなど。
【0084】
アルコキシホスホニウムカチオンの例:
トリフェニルメトキシホスホニウム、トリフェニルブトキシホスホニウム、トリフェニルオクタデシルオキシホスホニウム、トリフェニルイソプロポキシホスホニウム、トリフェニル(2−クロロエトキシ)ホスホニウム、トリフェニル(4−シアノブトキシ)ホスホニウムなど。
【0085】
アリールオキシホスホニウムカチオンの例:
トリフェニルフェノキシホスホニウム、トリフェニル(1−ナフチルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(2−ナフチルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(9−アンスリルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(p−トリルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(2,3−キシリルオキシ)ホスホニウム、トリフェニル(p−ヒドロキシフェノキシ)ホスホニウム、トリフェニル(m−カルボキシフェノキシ)ホスホニウムなど。
【0086】
一般式(5)に該当するオニウムカチオン(ピリジニウムカチオン):
【0087】
ベンジルピリジニウムカチオンの例:
N−ベンジルピリジニウム、N−(o−クロロベンジル)ピリジニウム、N−(m−クロロベンジル)ピリジニウム、N−(p−シアノベンジル)ピリジニウム、N−(o−ニトロベンジル)ピリジニウム、N−(p−アセチルベンジル)ピリジニウム、N−(p−イソプロピルベンジル)ピリジニウム、N−(p−オクタデシルオキシベンジル)ピリジニウム、N−(p−メトキシカルボニルベンジル)ピリジニウム、N−(9−アンスリルメチル)ピリジニウム、2−クロロ−1−ベンジルピリジニウム、2−シアノ−1−ベンジルピリジニウム、2−メチル−1−ベンジルピリジニウム、2−ビニル−1−ベンジルピリジニウム、2−フェニル−1−ベンジルピリジニウム、1,2−ジベンジルピリジニウム、2−メトキシ−1−ベンジルピリジニウム、2−フェノキシ−1−ベンジルピリジニウム、2−アセチル−1−ベンジルピリジニウム、2−メトキシカルボニル−1−ベンジルピリジニウム、3−フルオロ−1−ベンジルピリジニウム、4−メチル−1−ベンジルピリジニウムなど。
【0088】
フェナシルピリジニウムカチオンの例:
N−フェナシルピリジニウム、N−(o−クロロフェナシル)ピリジニウム、N−(m−クロロフェナシル)ピリジニウム、N−(p−シアノフェナシル)ピリジニウム、N−(o−ニトロフェナシル)ピリジニウム、N−(p−アセチルフェナシル)ピリジニウム、N−(p−イソプロピルフェナシル)ピリジニウム、N−(p−オクタデシルオキシフェナシル)ピリジニウム、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)ピリジニウム、N−(9−アンスロイルメチル)ピリジニウム、2−クロロ−1−フェナシルピリジニウム、2−シアノ−1−フェナシルピリジニウム、2−メチル−1−フェナシルピリジニウム、2−ビニル−1−フェナシルピリジニウム、2−フェニル−1−フェナシルピリジニウム、1,2−ジフェナシルピリジニウム、2−メトキシ−1−フェナシルピリジニウム、2−フェノキシ−1−フェナシルピリジニウム、2−アセチル−1−フェナシルピリジニウム、2−メトキシカルボニル−1−フェナシルピリジニウム、3−フルオロ−1−フェナシルピリジニウム、4−メチル−1−フェナシルピリジニウムなど。
【0089】
アリルピリジニウムカチオンの例:
N−アリルピリジニウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウム、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウム、N−(2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)ピリジニウムなど。
【0090】
N−アルコキシピリジニウムカチオンの例:
N−メトキシピリジニウム、N−オクチルオキシピリジニウム、N−オクタデシルオキシピリジニウム、N−イソプロポキシピリジニウム、N−シクロヘキシルオキシピリジニウム、1−エトキシ−2−メチルピリジニウム、N−(2−クロロエトキシ)ピリジニウムなど。
【0091】
N−アリールオキシピリジニウムカチオンの例:
N−フェノキシピリジニウム、N−(2−ナフチルオキシ)ピリジニウム、N−(9−アンスリルオキシ)ピリジニウム、N−(p−トリルオキシ)ピリジニウム、N−(2,3−キシリルオキシ)ピリジニウム、N−(p−ブロモフェノキシ)ピリジニウム、N−(p−ヒドロキシフェノキシ)ピリジニウムなど。
【0092】
一般式(6)に該当するオニウムカチオン(キノリニウムカチオン):
【0093】
ベンジルキノリニウムカチオンの例:
N−ベンジルキノリニウム、N−(o−クロロベンジル)キノリニウム、N−(m−クロロベンジル)キノリニウム、N−(p−シアノベンジル)キノリニウム、N−(o−ニトロベンジル)キノリニウム、N−(p−アセチルベンジル)キノリニウム、N−(p−イソプロピルベンジル)キノリニウム、N−(p−オクタデシルオキシベンジル)キノリニウム、N−(p−メトキシカルボニルベンジル)キノリニウム、N−(9−アンスリルメチル)キノリニウム、2−クロロ−1−ベンジルキノリニウム、2−シアノ−1−ベンジルキノリニウム、2−メチル−1−ベンジルキノリニウム、2−ビニル−1−ベンジルキノリニウム、2−フェニル−1−ベンジルキノリニウム、1,2−ジベンジルキノリニウム、2−メトキシ−1−ベンジルキノリニウム、2−フェノキシ−1−ベンジルキノリニウム、2−アセチル−1−ベンジルキノリニウム、2−メトキシカルボニル−1−ベンジルキノリニウム、3−フルオロ−1−ベンジルキノリニウム、4−メチル−1−ベンジルキノリニウムなど。
【0094】
フェナシルキノリニウムカチオンの例:
N−フェナシルキノリニウム、N−(o−クロロフェナシル)キノリニウム、N−(m−クロロフェナシル)キノリニウム、N−(p−シアノフェナシル)キノリニウム、N−(o−ニトロフェナシル)キノリニウム、N−(p−アセチルフェナシル)キノリニウム、N−(p−イソプロピルフェナシル)キノリニウム、N−(p−オクタデシルオキシフェナシル)キノリニウム、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)キノリニウム、N−(9−アンスロイルメチル)キノリニウム、2−クロロ−1−フェナシルキノリニウム、2−シアノ−1−フェナシルキノリニウム、2−メチル−1−フェナシルキノリニウム、2−ビニル−1−フェナシルキノリニウム、2−フェニル−1−フェナシルキノリニウム、1,2−ジフェナシルキノリニウム、2−メトキシ−1−フェナシルキノリニウム、2−フェノキシ−1−フェナシルキノリニウム、2−アセチル−1−フェナシルキノリニウム、2−メトキシカルボニル−1−フェナシルキノリニウム、3−フルオロ−1−フェナシルキノリニウム、4−メチル−1−フェナシルキノリニウムなど。
【0095】
アリルキノリニウムカチオンの例:
N−アリルキノリニウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)キノリニウム、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)キノリニウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)キノリニウム、N−(2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)キノリニウムなど。
【0096】
N−アルコキシキノリニウムカチオンの例:
N−メトキシキノリニウム、N−オクチルオキシキノリニウム、N−オクタデシルオキシキノリニウム、N−イソプロポキシキノリニウム、N−シクロヘキシルオキシキノリニウム、1−エトキシ−2−メチルキノリニウム、N−(2−クロロエトキシ)キノリニウムなど。
【0097】
N−アリールオキシキノリニウムカチオンの例:
N−フェノキシキノリニウム、N−(2−ナフチルオキシ)キノリニウム、N−(9−アンスリルオキシ)キノリニウム、N−(p−トリルオキシ)キノリニウム、N−(2,3−キシリルオキシ)キノリニウム、N−(p−ブロモフェノキシ)キノリニウム、N−(p−ヒドロキシフェノキシ)キノリニウムなど。
【0098】
一般式(7)に該当するオニウムカチオン(イソキノリニウムカチオン):
【0099】
ベンジルイソキノリニウムカチオンの例:
N−ベンジルイソキノリニウム、N−(o−クロロベンジル)イソキノリニウム、N−(m−クロロベンジル)イソキノリニウム、N−(p−シアノベンジル)イソキノリニウム、N−(o−ニトロベンジル)イソキノリニウム、N−(p−アセチルベンジル)イソキノリニウム、N−(p−イソプロピルベンジル)イソキノリニウム、N−(p−オクタデシルオキシベンジル)イソキノリニウム、N−(p−メトキシカルボニルベンジル)イソキノリニウム、N−(9−アンスリルメチル)イソキノリニウム、1,2−ジベンジルイソキノリニウムなど。
【0100】
フェナシルイソキノリニウムカチオンの例:
N−フェナシルイソキノリニウム、N−(o−クロロフェナシル)イソキノリニウム、N−(m−クロロフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−シアノフェナシル)イソキノリニウム、N−(o−ニトロフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−アセチルフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−イソプロピルフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−オクタデシルオキシフェナシル)イソキノリニウム、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)イソキノリニウム、N−(9−アンスロイルメチル)イソキノリニウムなど。
【0101】
アリルイソキノリニウムカチオンの例:
N−アリルイソキノリニウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウム、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウム、N−(2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)イソキノリニウムなど。
【0102】
N−アルコキシイソキノリニウムカチオンの例:
N−メトキシイソキノリニウム、N−オクチルオキシイソキノリニウム、N−オクタデシルオキシイソキノリニウム、N−イソプロポキシイソキノリニウム、N−シクロヘキシルオキシイソキノリニウムなど。
【0103】
N−アリールオキシイソキノリニウムカチオンの例:
N−フェノキシイソキノリニウム、N−(2−ナフチルオキシ)イソキノリニウム、N−(9−アンスリルオキシ)イソキノリニウム、N−(p−トリルオキシ)イソキノリニウム、N−(2,3−キシリルオキシ)イソキノリニウム、N−(p−ブロモフェノキシ)イソキノリニウム、N−(p−ヒドロキシフェノキシ)イソキノリニウムなど。
【0104】
一般式(8)に該当するオニウムカチオン
(ベンゾオキサゾリウムカチオン、ベンゾチアゾリウムカチオン):
【0105】
ベンゾオキサゾリウムカチオンの例:
N−ベンジルベンゾオキサゾリウム、N−(p−フルオロベンジル)ベンゾオキサゾリウム、N−(p−クロロベンジル)ベンゾオキサゾリウム、N−(p−シアノベンジル)ベンゾオキサゾリウム、N−(o−メトキシカルボニルベンジル)ベンゾオキサゾリウム、N−フェナシルベンゾオキサゾリウム、N−(o−フルオロフェナシル)ベンゾオキサゾリウム、N−(p−シアノフェナシル)ベンゾオキサゾリウム、N−(m−ニトロフェナシル)ベンゾオキサゾリウム、N−(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)ベンゾオキサゾリウム、N−アリルベンゾオキサゾリウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾオキサゾリウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾオキサゾリウム、N−(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)ベンゾオキサゾリウム、N−メトキシベンゾオキサゾリウム、N−(t−ブトキシ)ベンゾオキサゾリウム、N−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾオキサゾリウム、N−フェノキシベンゾオキサゾリウム、N−(1−ナフチルオキシ)ベンゾオキサゾリウム、N−(m−カルボキシフェノキシ)ベンゾオキサゾリウム、2−メルカプト−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、2−メチル−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、2−メチルチオ−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、6−ヒドロキシ−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、7−メルカプト−3−ベンジルベンゾオキサゾリウム、4,5−ジフルオロ−3−ベンジルベンゾオキサゾリウムなど。
【0106】
ベンゾチアゾリウムカチオンの例:
N−ベンジルベンゾチアゾリウム、N−(p−フルオロベンジル)ベンゾチアゾリウム、N−(p−クロロベンジル)ベンゾチアゾリウム、N−(p−シアノベンジル)ベンゾチアゾリウム、N−(o−メトキシカルボニルベンジル)ベンゾチアゾリウム、N−フェナシルベンゾチアゾリウム、N−(o−フルオロフェナシル)ベンゾチアゾリウム、N−(p−シアノフェナシル)ベンゾチアゾリウム、N−(m−ニトロフェナシル)ベンゾチアゾリウム、N−(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)ベンゾチアゾリウム、N−アリルベンゾチアゾリウム、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾチアゾリウム、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾチアゾリウム、N−(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)ベンゾチアゾリウム、N−メトキシベンゾチアゾリウム、N−(t−ブトキシ)ベンゾチアゾリウム、N−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾチアゾリウム、N−フェノキシベンゾチアゾリウム、N−(1−ナフチルオキシ)ベンゾチアゾリウム、N−(m−カルボキシフェノキシ)ベンゾチアゾリウム、2−メルカプト−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、2−メチル−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、2−メチルチオ−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、6−ヒドロキシ−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、7−メルカプト−3−ベンジルベンゾチアゾリウム、4,5−ジフルオロ−3−ベンジルベンゾチアゾリウムなど。
【0107】
一般式(9)に該当するオニウムカチオン
(フリルもしくはチエニルヨードニウムカチオン):
【0108】
ジフリルヨードニウム、ジチエニルヨードニウム、ビス(4,5−ジメチル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−クロロ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−シアノ−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−ニトロ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−アセチル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−カルボキシ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−メトキシカルボニル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−フェニル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−(p−メトキシフェニル)−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−ビニル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−エチニル−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−シクロヘキシル−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−ヒドロキシ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−フェノキシ−2−フリル)ヨードニウム、ビス(5−メルカプト−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−ブチルチオ−2−チエニル)ヨードニウム、ビス(5−フェニルチオ−2−チエニル)ヨードニウムなど。
【0109】
一般式(10)に該当するオニウムカチオン
(ジアリールヨードニウムカチオン):
【0110】
ジフェニルヨードニウム、ビス(p−トリル)ヨードニウム、ビス(p−オクチルフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクタデシルフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクチルオキシフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウム、フェニル(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウムなど。
【0111】
一般式(11)に該当するオニウムカチオン
(トリアリールスルホニウムカチオン):
【0112】
トリフェニルスルホニウム、トリス(p−トリル)スルホニウム、トリス(フェニル)スルホニウム、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホニウム、トリス(p−シアノフェニル)スルホニウム、トリス(p−クロロフェニル)スルホニウムなど。
【0113】
一般式(12)に該当するオニウムカチオン
(トリアリールスルホキソニウムカチオン):
【0114】
トリフェニルスルホキソニウム、トリス(p−トリル)スルホキソニウム、トリス(フェニル)スルホキソニウム、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホキソニウム、トリス(p−シアノフェニル)スルホキソニウム、トリス(p−クロロフェニル)スルホキソニウムなど。
【0115】
一方、本発明の重合開始剤を構成する一般式(1)で表されるボレートアニオンにおける置換基Zとしては、3,5−ジフルオロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、2,3,4,6−テトラフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2,4,6−トリフルオロ−3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ジニトロフェニル基、2,4,6−トリフルオロ−3,5−ジニトロフェニル基、2,4−ジシアノフェニル基、4−シアノ−3,5−ジニトロフェニル基、4−シアノ−2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基等があげられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0116】
したがって、本発明の重合開始剤のボレートアニオンの構造として、具体的には、ペンタフルオロフェニルトリフルオロボレート、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルトリフルオロボレート、ビス(ペンタフルオロフェニル)ジフルオロボレート、ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ジフルオロボレート、トリス(ペンタフルオロフェニル)フルオロボレート、トリス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]フルオロボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレート等があげられる。この内、本発明の重合開始剤のボレートアニオンの構造として、特に好ましいものは、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートである。
【0117】
したがって、本発明の重合開始剤を構成する好ましいオニウムボレート錯体の具体例としては、以下に掲げるものをあげることができるが、本発明は、なんらこれらに限定されるものではない。
【0118】
ベンジルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:ジメチル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−ブロモベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−シアノベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(m−ニトロベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(ペンタフルオロフェニルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メチルスルホニルベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−アセチルベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−ベンゾイルベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロピルベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メトキシベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルエチル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニル(ベンジル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0119】
フェナシルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(m−ニトロフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メチルスルホニルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−アセチルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−ベンゾイルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロピルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフトイルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスロイルメチル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルエチル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニル(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラメチレン(フェナシル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0120】
アリルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(アリル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0121】
アルコキシスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(メトキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(エトキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(ブトキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(イソプロポキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(4−シアノブトキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0122】
アリールオキシスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(フェノキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(1ーナフチルオキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフチルオキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスリルオキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−トリルオキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−ブロモフェノキシ)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0123】
ベンジルスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−ブロモベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−シアノベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(m−ニトロベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(ペンタフルオロフェニルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メチルスルホニルベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−アセチルベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−ベンゾイルベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロピルベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メトキシベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフチルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスリルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルエチル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニル(ベンジル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0124】
フェナシルスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−シアノフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(m−ニトロフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−(トリフルオロメチル)フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−メチルスルホニルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−アセチルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(o−ベンゾイルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロピルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−イソプロポキシカルボニルフェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフトイルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスロイルメチル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルエチル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニル(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラメチレン(フェナシル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0125】
アリルスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(アリル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0126】
アルコキシスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(メトキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(エトキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(ブトキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(イソプロポキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(4−シアノブトキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0127】
アリールオキシスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジメチル(フェノキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(1ーナフチルオキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(2−ナフチルオキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(9−アンスリルオキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−トリルオキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(p−ブロモフェノキシ)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0128】
ベンジルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリメチルベンジルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルベンジルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルベンジルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(p−シアノベンジル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(m−ニトロベンジル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(1−ナフチルメチル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(9−アンスリルメチル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0129】
フェナシルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリエチルフェナシルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルフェナシルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(p−シアノフェナシル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(m−ニトロフェナシル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(1−ナフタロイルメチル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(9−アンスロイルメチル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0130】
アリルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルアリルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(2−フェニル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0131】
アルコキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルメトキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルイソプロポキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(2−クロロエトキシ)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0132】
アリールオキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルフェノキシホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(9−アンスリルオキシ)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(p−トリルオキシ)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニル(p−ヒドロキシフェノキシ)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0133】
ベンジルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロベンジル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−アセチルベンジル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルメチル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、4−シアノ−1−ベンジルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0134】
フェナシルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェナシルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロフェナシル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−アセチルフェナシル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスロイルメチル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−シアノ−1−フェナシルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0135】
アリルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−アリルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0136】
N−アルコキシピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−メトキシピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1−エトキシ−2−メチルピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−クロロエトキシ)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0137】
N−アリールオキシピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェノキシピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルオキシ)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−トリルオキシ)ピリジニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0138】
ベンジルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロベンジル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−アセチルベンジル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルメチル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−シアノ−1−ベンジルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0139】
フェナシルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェナシルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロフェナシル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−イソプロピルフェナシル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスロイルメチル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−シアノ−1−フェナシルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0140】
アリルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−アリルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ヘキシル−3,3−ビス(メトキシカルボニル)−2−プロペニル)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0141】
N−アルコキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−メトキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−イソプロポキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1−エトキシ−2−メチルキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−クロロエトキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0142】
N−アリールオキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェノキシキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ナフチルオキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルオキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−トリルオキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−ブロモフェノキシ)キノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0143】
ベンジルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(o−ニトロベンジル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルメチル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1,2−ジベンジルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0144】
フェナシルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェナシルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−アセチルフェナシル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−メトキシカルボニルフェナシル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスロイルメチル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0145】
アリルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−アリルイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−イソプロピル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−ベンゾイル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0146】
N−アルコキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−メトキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−オクタデシルオキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−イソプロポキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0147】
N−アリールオキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−フェノキシイソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(9−アンスリルオキシ)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−トリルオキシ)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−ヒドロキシフェノキシ)イソキノリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0148】
ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−フェナシルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−アリルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−メトキシベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−フェノキシベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(1−ナフチルオキシ)ベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−メルカプト−3−ベンジルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−メチルチオ−3−ベンジルベンゾオキサゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0149】
ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
N−ベンジルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノベンジル)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−フェナシルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(p−シアノフェナシル)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−アリルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(2−メチル−3,3−ジシアノ−2−プロペニル)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−メトキシベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−フェノキシベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N−(1−ナフチルオキシ)ベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−メルカプト−3−ベンジルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、2−メチルチオ−3−ベンジルベンゾチアゾリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0150】
フリルもしくはチエニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジフリルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジチエニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(4,5−ジメチル−2−フリル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(5−クロロ−2−チエニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(5−アセチル−2−フリル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(5−(p−メトキシフェニル)−2−チエニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0151】
ジアリールヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
ジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(p−オクタデシルフェニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェニル(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0152】
トリアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(p−トリル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(p−シアノフェニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0153】
トリアリールスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの例:
トリフェニルスルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(p−トリル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(p−シアノフェニル)スルホキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
【0154】
また、下記化学式で示される各オニウムボレート錯体も、好ましい例としてあげられる。
【0155】
【化13】
【0156】
【化14】
【0157】
本発明の重合開始剤は、エネルギー線、特に光の照射によって、容易に分解して、強い酸を発生するという特徴を有する。ここで発生する酸は、従来知られていたBF4 - 、PF6 - 、AsF6 - 、SbF6 - といったアニオンをもつオニウム塩よりも、強い酸であると考えられる。しかも、分解して、酸を発生した後に加熱することにより、酸が残存しないといった特徴を有する。
【0158】
また、本発明の重合開始剤であるオニウムボレート錯体は、高い電子受容性を有し、エネルギー線の照射による分解を受けやすいため、重合性組成物とした際に高い感度を与える。これらオニウムボレート錯体の電子受容性は、ポーラログラフィーもしくは、サイクリックボルタンメトリー等の電気化学的測定法で求められる還元電位で説明できる。なお、本明細書中で述べているオニウムボレート錯体の還元電位は、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス・パートA・ポリマー・ケミストリー(J.Polym.Sci.,A,Polym.Chem.)、第28巻、3137頁(1990年)や、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.)、第106巻、4121頁(1984年)記載の方法で、容易に測定が可能である。
【0159】
さらに、本発明の重合開始剤は、従来知られていたBF4 - 、PF6 - 、AsF6 - 、SbF6 - といったアニオンをもつオニウム塩よりも、種々の有機溶媒やポリマー、オリゴマーに対する相溶性、溶解性が極めて高いことがあげられる。
【0160】
【0161】
また、本発明のカラーフィルター用レジスト材料は、カルコン誘導体やジベンザルアセトン等に代表される不飽和ケトン類、ベンジルやカンファーキノン等に代表される1,2−ジケトン誘導体、ベンゾイン誘導体、フルオレン誘導体、ナフトキノン誘導体、アントラキノン誘導体、キサンテン誘導体、チオキサンテン誘導体、キサントン誘導体、チオキサントン誘導体、クマリン誘導体、ケトクマリン誘導体、シアニン誘導体、メロシアニン誘導体、オキソノール誘導体等のポリメチン色素、アクリジン誘導体、アジン誘導体、チアジン誘導体、オキサジン誘導体、インドリン誘導体、アズレン誘導体、アズレニウム誘導体、スクアリリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、テトラフェニルポルフィリン誘導体、トリアリールメタン誘導体、テトラベンゾポルフィリン誘導体、テトラピラジノポルフィラジン誘導体、フタロシアニン誘導体、テトラアザポルフィラジン誘導体、テトラキノキサリロポルフィラジン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、サブフタロシアニン誘導体、ピリリウム誘導体、チオピリリウム誘導体、テトラフィリン誘導体、アヌレン誘導体、スピロピラン誘導体、スピロオキサジン誘導体、チオスピロピラン誘導体、金属アレーン錯体、有機ルテニウム錯体といった増感剤を含むことによって、特に可視域の光に対する感度を向上させることができる。
【0162】
これら、増感剤の中で特に好ましいものとしては、アントラセン誘導体、ベンゾフェノン誘導体、キサンテン誘導体、チオキサントン誘導体、クマリン誘導体、ケトクマリン誘導体、ピリリウム誘導体、チオピリリウム誘導体、スチリル誘導体があげられる。これら、増感剤の具体例として、以下のものがあげられるが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
【0163】
(アントラセン誘導体の具体例)
アントラセン、1−アントラセンカルボン酸、2−アントラセンカルボン酸、9−アントラセンカルボン酸、9−アントラアルデヒド、9,10−ビス(クロロメチル)アントラセン、9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン、9−ブロモアントラセン、1−クロロ−9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン、9−クロロメチルアントラセン、9−シアノアントラセン、9,10−ジブロモアントラセン、9,10−ジクロロアントラセン、9,10−ジシアノアントラセン、9,10−ジメチルアントラセン、9,10−ジブチルアントラセン、9,10−ジフェニルアントラセン、9,10−ジ−p−トリルアントラセン、9,10−ビス(p−メトキシフェニル)アントラセン、2−ヒドロキシメチルアントラセン、9−ヒドロキシメチルアントラセン、9−メチルアントラセン、9−フェニルアントラセン、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジフェノキシアントラセン、9,10−ジメトキシアントラセン−2−スルホン酸ナトリウム、1,4,9,10−テトラヒドロキシアントラセン、2,2,2−トリフルオロー1−(9−アンスリル)エタノール、1,8,9−トリヒドロキシアントラセン、1,8−ジメトキシ−9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン、9−ビニルアントラセン、9−アントラセンメタノール、9−アントラセンメタノールのトリメチルシロキシエーテル等。
【0164】
(ベンゾフェノン誘導体の具体例)
ベンゾフェノン、4,4’−ジメチルベンゾフェノン、4,4’−ジ−tert−ブチル−ベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、4,4’−ジブトキシベンゾフェノン、4,4’−ビス(メチルチオ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−ブチルベンゾフェノン、日本化薬(株)社製のカヤキュアー(KAYACURE)BMS等。
【0165】
(キサンテン誘導体およびチオキサントン誘導体の具体例)
キサンテン、3,6−ジメトキシキサントン、3,6−ジメトキシキサンタン、ローズベンガル、エオシンY、ローダミンB、ローダミン6G、エリスロシン、フルオレセイン、ウラニン、2,4,5,7−テトラヨード−3−ヒドロキシ−6−フルオロン、3−ブトキシ−5,7−ジヨード−6−フルオロン、9−シアノ−3−ブトキシ−5,7−ジヨード−6−フルオロン、2−オクタノイル−4,5,7−トリヨード−6−フルオロン、9−シアノ−2−オクタノイル−4,5,7−トリヨード−3−ヒドロキシ−6−フルオロン、2−オクチル−4,5,7−トリヨード−3−ヒドロキシ−6−フルオロン、9−シアノ−2−オクチル−4,5,7−トリヨード−3−ヒドロキシ−6−フルオロン、チオキサントン、日本化薬(株)社製のカヤキュアー(KAYACURE)BMS、カヤキュアーCPTX、カヤキュアーITX、カヤキュアーDETX−S、カヤキュアー等。
【0166】
(クマリン誘導体およびケトクマリン誘導体の具体例)
クマリン、7−メチルクマリン、7−メトキシクマリン、7−ジメチルアミノクマリン、7−ジエチルアミノクマリン、5,7−ジメトキシクマリン、6,7−ジメトキシクマリン、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン、7−ジエチルアミノ−4−シアノクマリン、7−ジエチルアミノ−4−トリフルオロメチルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−アセチルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−ベンゾイルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−エトキシカルボニルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−(2−ベンゾチアゾリル)クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(2−ベンゾオキサゾリル)クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(2−ベンゾイミダゾリル)クマリン、7−ジエチルアミノ−3−(2−ベンゾチアゾリル)クマリン、3,3’−カルボニルビス(クマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−メチルクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ブチルクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−tert−ブチルクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−メトキシクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ブトキシクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−tert−ブトキシクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ジメチルアミノクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−ジブチルアミノクマリン)、10,10’−カルボニルビス[1,1,7,7−テトラメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H,11H−[1]ベンゾピラノ[6,7,8−ij]キノリジン−11−オン]、さらに、日本感光色素研究所(株)社製のNKX−1317、NKX−1318、NKX−1767、NKX−1768、NKX−1320、NKX−1769、NKX−1770、NKX−1771等。
【0167】
(ピリリウム誘導体の具体例)
2,4,6−トリフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリ(p−トリス)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ブチルフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−tert−ブチルフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−メトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ブトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−tert−ブトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ジメチルアミノフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ジエチルアミノフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブチルフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−tert−ブチルフェニル−)2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−メトキシフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−tert−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジメチルアミノフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジエチルアミノフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ビス(メトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジエチルアミノフェニル)−2,6−ビス(メトキシフェニル)ピリリウムテトラフルオロボレート、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−4,6−ジフェニルピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリフェニルピリリウムパークロレート、2,4,6−トリフェニルピリリウムヘキサフルオロホスフェート、2,4,6−トリフェニルピリリウムテトラフェニルボレート、2,4,6−トリフェニルピリリウムトリフェニルブチルボレート等。
【0168】
(チオピリリウム誘導体の具体例)
2,4,6−トリフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリ(p−トリス)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ブチルフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−tert−ブチルフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−メトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ブトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−tert−ブトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ジメチルアミノフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリス(4−ジエチルアミノフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブチルフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−tert−ブチルフェニル−)2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−メトキシフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−tert−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジメチルアミノフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジエチルアミノフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ビス(メトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、4−(4−ジエチルアミノフェニル)−2,6−ビス(メトキシフェニル)チオピリリウムテトラフルオロボレート、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−4,6−ジフェニルチオピリリウムテトラフルオロボレート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムパークロレート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムヘキサフルオロホスフェート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムテトラフェニルボレート、2,4,6−トリフェニルチオピリリウムトリフェニルブチルボレート等。
【0169】
(スチリル誘導体の具体例)
2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]ベンゾオキサゾール、2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]ベンゾチアゾール、2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]−3,3−ジメチル−3H−インドール、2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]キノリン、4−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]キノリン、2−[2−(4−ジメチルアミノ)フェニル]エチニル]ナフト[1,2−d]チアゾール、さらに、日本感光色素研究所(株)社製のNK−528、NK−97、NK−91、NK−342、NK−1055、NK−557、NK−92、NK−96、NK−375、NK−376、NK−383、NK−526、NK−3578、NK−3576、NK−3798、NKX−1595、NK−1473等。
【0170】
つぎに、本発明のカラーフィルター用レジスト材料に使用される酸硬化性化合物について説明する。ここで、酸硬化性化合物とは、本明細書中における重合開始剤の共存下、エネルギー線の作用によって、重合もしくは架橋反応によって高分子量物質に変換可能な化合物を意味し、エポキシ化合物、またはビニルエーテル類である。
【0171】
まず、エポキシ化合物としては、従来、公知の芳香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、脂肪族エポキシ化合物、更にはエポキシド単量体、エピサルファイト単量体類があげられる。芳香族エポキシ化合物の例としては、フェニルグリシジルエーテルなどの単官能エポキシ化合物や、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールまたはそのアルキレンオキサイド付加体のポリグリシジルエーテルであって、例えばビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール化合物またはビスフェノール化合物のアルキレンオキサイド(例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるグリシジルエーテル類、ノボラック型エポキシ樹脂類(例えば、フェノール・ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂等)、トリスフェノールメタントリグリシジルエーテル等があげられる。
【0172】
脂環式エポキシ化合物としては、4−ビニルシクロヘキセンモノエポキサイド、ノルボルネンモノエポキサイド、リモネンモノエポキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサノン−メタ−ジオキサン、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジオキサン、2,2−ビス[4−(2,3−エポキシプロポキシ)シクロヘキシル]ヘキサフルオロプロパン等があげられる。
【0173】
脂肪族エポキシ化合物としては、例えば1,4−ブタンジオールジクリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールモノグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールモノグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグルコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグルコールモノグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グルセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンモノグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリセロールトリグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等があげられる。
【0175】
ビニルエーテル類としては、例えばn−(またはiso−、t−)ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、1,4ブタンジオールジビニルエーテル、エチレングリゴールジビニルエーテル、エチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、テトラエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールモノビニルエーテル、ネオペンチルグリコールジビニルグリコール、ネオペンチルグリコールモノビニルグリコール、グリセロールジビニルエーテル、グリセロールトリビニルエーテル、トリメチロールプロパンモノビニルエーテル、トリメチロールプロパンジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、ジグリセロールトリビニルエーテル、ソルビトールテトラビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル2,2−ビス(4−シクロヘキサノール)プロパンジビニルエーテル、2,2−ビス(4−シクロヘキサノール)トリフルオロプロパンジビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル類、アリルビニルエーテルなどのアルケニルビニルエーテル類、エチニルビニルエーテル、1−メチル−2−プロペニルビニルエーテルなどのアルキニルビニルエーテル類、4−ビニルエーテルスチレン、ハイドロキノンジビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、p−メトキシフェニルビニルエーテル、ビスフェノールAジビニルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジビニルエーテル、ビスフェノールFジビニルエーテル、フェノキシエチレンビニルエーテル、p−ブロモフェノキシエチレンビニルエーテルなどのアリールビニルエーテル類、1,4−ベンゼンジメタノールジビニルエーテル、N−m−クロロフェニルジエタノールアミンジビニルエーテル、m−フェニレンビス(エチレングリコール)ジビニルエーテル等のアラルキルジビニルエ一テル類、ウレタンポリビニルエーテル(例えば、ALLIED−SIGNAL社製、VECtomer2010)等をあげることができる。
【0179】
さらに、本発明のカラーフィルター用レジスト材料に使用されるラジカル重合性化合物について説明する。これら、ラジカル重合性化合物を含有させることによって、さらに高い感度を持ったカラーフィルター用レジスト材料の構築が可能となる。
【0180】
本発明でいう、ラジカル重合性化合物とは、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも一つ以上を有する化合物を指し、モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態を持ち、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸およびそれらの塩、エステル、ウレタン、アミドや無水物、アクリロニトリル、スチレン、さらに種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ポリウレタン等のラジカル重合性化合物があげられる。
【0181】
本発明でいう、ラジカル重合性化合物として、具体的には、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、カルビトールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、エポキシアクリレート等のアクリル酸誘導体、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、アリルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、ジメチルアミノメチルメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン等のメタクリル酸誘導体、その他、アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタレート、トリアリルトリメリテート等のアリル化合物の誘導体等があげられ、さらに具体的には、山下晋三ら編、「架橋剤ハンドブック」、(1981年、大成社)や加藤清視編、「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」、(1985年、高分子刊行会)、ラドテック研究会編、「UV・EB硬化技術の応用と市場」、79頁、(1989年、シーエムシー)、赤松清編、「新・感光性樹脂の実際技術」、(1987年、シーエムシー)、遠藤剛編、「熱硬化性高分子の精密化」、(1986年、シーエムシー)、滝山榮一郎著、「ポリエステル樹脂ハンドブック」、(1988年、日刊工業新聞社)に記載の市販品もしくは業界で公知のラジカル重合性ないし架橋性のモノマー、オリゴマー、ポリマーがあげられる。
【0182】
本発明で使用する重合開始剤の使用量は、カラーフィルター用レジスト材料の0.1重量%〜10重量%の範囲内が好ましく、特に好ましくは、カラーフィルター用レジスト材料の1重量%〜5重量%である。
【0183】
本発明のカラーフィルターに添加できる顔料は従来公知の顔料を使用することができる。
尚、本明細書でいう、エネルギー線とは、紫外線や近紫外線、可視光、近赤外線、赤外線等の光の他、電子線をあげることができる。これらの各エネルギー線の定義は久保亮五ら編「岩波理化学辞典第4版」(1987年、岩波)によった。したがって、本発明の硬化性組成物は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、蛍光灯、タングステンランプ、アルゴンイオンレーザ、ヘリウムカドミウムレーザ、ヘリウムネオンレーザ、クリプトンイオンレーザ、各種半導体レーザ、YAGレーザ、発光ダイオード、CRT光源、プラズマ光源等の各種光源による光照射により、さらに必要に応じて、光照射後に加熱することにより、本発明のカラーフィルター用レジスト材料は、良好な特性を持ったカラーフィルターおよびブラックマトリックスを得ることができる。
【0184】
【作用】
本発明の重合開始剤は、エネルギー線の照射によって、分子内で、エネルギー移動もしくは電子移動反応を起こして、極めて効率よく分解することにより、酸およびラジカルを発生するものと考えられる。また、重合開始剤と増感剤を含んだ感エネルギー線酸発生剤組成物とした場合には、エネルギー線の照射によって、増感剤から重合開始剤への、エネルギーもしくは電子の移動が起こり、該重合開始剤が分解して、酸およびラジカルを発生するものと考えられる。以上、該重合開始剤が分解して、酸およびラジカルを発生する過程で、酸硬化性化合物あるいはラジカル重合性化合物のいずれかが共存すると、発生した酸およびラジカルによって、酸硬化性化合物あるいはラジカル重合性化合物の重合もしくは硬化が起こると考えられる。
【0185】
したがって、本発明の重合開始剤を含むカラーフィルター用レジスト材料は、エネルギー線の照射により短時間に硬化し、良好な特性を持ったカラーフィルターおよびブラックマトリックスを与えるのである。
【0186】
【実施例】
以下、実施例にて本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例のみに、なんら限定されるものではない。尚、特に断りのない限り、例中、部とは重量部を示し、感度とは、現像後のカラーフィルターあるいはブラックマトリックス残膜率が、露光前のカラーフィルター用基板に対して、99%以上与える際の最小照射エネルギー(mJ/cm2)をもって感度とした。
【0187】
参考例1〜参考例4
重合開始剤としてジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを1部、ラジカル重合性化合物としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート15部、バインダーとしてスチレン−無水マレイン酸共重合物ハーフエステル(モル比=1:1、分子量=5000)30部、増感剤として4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノンを0.5部、溶剤としてシクロヘキサノン200部を混合して光硬化性組成物を得た。この光硬化性組成物に、第1表に記載した顔料ペースト20部を加え、サンドミルにより30分間分散後、加圧濾過機にて1μmのフィルターを通して、カラーフィルター用レジスト材料を得た。
【0188】
上記、カラーフィルター用レジスト材料をスピンコーターを用い、ガラス板上に塗布、100℃、5分間プリベークして、カラーフィルター用基板を得た。このカラーフィルター用基板に、ネガマスクを通じて、ミカサ(株)社製マスクアナライザーMA−10を用いて露光後、150℃、5分間プリベークし、1.3重量%の炭酸ソーダ水溶液に、60秒間含漬により現像後、カラーフィルター(参考例1〜参考例3)あるいはブラックマトリックス(参考例4)を得た。現像後のカラーフィルターあるいはブラックマトリックス残膜率が、露光前のカラーフィルター用基板に対して、99%以上与える際の最小照射エネルギーを第1表に示した。
【0189】
【表1】
【0190】
参考比較例1〜参考比較例4
参考例1〜参考例4で用いたジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの代わりに、公知の重合開始剤であるジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェートを1部用いて、参考例1〜参考例4と同様にカラーフィルター(参考比較例1〜参考比較例3)あるいはブラックマトリックス(参考比較例4)を得た。現像後のカラーフィルターあるいはブラックマトリックス残膜率が、露光前のカラーフィルター用基板に対して、99%以上与える際の最小照射エネルギーを第2表に示した。各々の感度は、いずれも参考例1〜参考例4における感度より、約5倍大きいエネルギーを必要とし、したがって、参考例1〜参考例4で用いたカラーフィルター用レジスト材料が、参考比較例1〜参考比較例4用いたレジストよりも、感度的に優れていることが分かる。
【0191】
【表2】
参考例2〜参考例26
参考例1で用いたジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの代わりに、第3表の重合開始剤を1部用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、1.5mJ/cm2 以下であった。
【0192】
【表3】
参考例27〜参考例47
参考例1で用いた4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノンの代わりに、第4表の増感剤を0.5部用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、1.5mJ/cm2 以下であった。
【0193】
第4表
──────────────────────
増感剤
──────────────────────
チオキサントン
2,4-シ ゛エチルチオキサントン
2-クロロチオキサントン
アントラセン
9,10-ヒ゛ス(フェニルエチニル)アントラセン
9,10-シ゛メチルアントラセン
9,10-シ゛フェニルアントラセン
1,8-シ ゛メトキシ-9,10-ヒ ゛ス(フェニルエチニル)アントラセン
アクリシ゛ンオレンシ ゛
ヘ ゛ンソ゛フラヒ ゛ン
セトフラヒ ゛ン T
ロース ゛ヘ ゛ンカ゛ル
エオシンY
3-(2-ヘ゛ンソ゛チアソ ゛リル)-7-(シ゛エチルアミノ)クマリン
3,3'-カルホ゛ニルヒ ゛ス [7-(シ ゛エチルアミノ)クマリン ]
2-[3-(1,3-シ ゛ヒト゛ロ-1,3,3-トリメチル-2H-イント゛ール
-2-イリテ ゛ン)-1-フ゜ロヘ゜ニル]-1,3,3-トリメチル
-3H-イント゛リウム ヨータ ゛イト゛
2-[2-[4-(シ゛メチルアミノ)フェニル ] エテニル]
-3-メチルヘ゛ンソ゛オキサソ゛リウム ヨータ ゛イト゛
2-[2-[4-(シ゛メチルアミノ)フェニル ] エテニル]
ナフト[1,2-d] チアソ ゛ール
テトラフェニルホ゜ルフィリン
2,4,6-トリフェニルヒ ゜リリウムテトラフルオロホ゛レート
2,4,6-トリフェニルチアヒ ゜リリウムテトラフルオロホ゛レート
──────────────────────
【0194】
実施例48〜実施例58
参考例1で用いたラジカル重合性化合物であるジペンタエリスリトールヘキサアクリレート部の代わりに、第5表の酸硬化性化合物を15部用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、15mJ/cm2 以下であった。
【0195】
第5表
────────────────────────
酸硬化性化合物
────────────────────────
Cymel300(アメリカンサイアナミット ゛社製)
ニカラック Mw30( 三和ケミカル社製)
シ ゛アリルフタレートとトリメチロールフ゜ロハ゜ントリチオールク゛リコレート の混合物
BHPE-3150(ダイセル化学工業社製)
1,4-フ ゛タンシ ゛オールシ゛クリシシ゛ルエーテル
エチレンク ゛リコ゛ールシ ゛ヒ ゛ニルエーテル
ERL-4221(ユニオン カーハ ゛イト゛社製)
2-メチル-1,4,6-トリオキサスヒ ゜ロ(4,4)ノナン
1,4,6-トリオキサスヒ ゜ロ(4,5)テ ゛カン
1-フェニル-4-エチル-2,6,7-トリオキサヒ ゛シクロ(2,2,2)オクタン
1,5,7,11-テトラオキサスヒ ゜ロ(5,5)ウンテ ゛カン
────────────────────────
【0196】
参考例59〜参考例70
参考例1で用いたジペンタエリスリトールヘキサアクリレート部の代わりに、第6表のラジカル重合性化合物を15部用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、1.5mJ/cm2 以下であった。
【0197】
第6表
──────────────────────
ラジカル重合性化合物
──────────────────────
トリメチロールフ ゜ロハ゜ントリアクリレート
1,6-ヘキサンシ゛オールシ゛アクリレート
エチレンク゛リコールシ ゛アクリレート
ホ゜リフ゜ロヒ゜レンク ゛リコールシ ゛アクリレート
ヘ゜ンタエリスリトールシ゛アクリレート
ヘ゜ンタエリスリトールテトラアクリレート
シ゛ヘ ゜ンタエリスリトールヘキサアクリレート
1,6-ヘキサンシ゛オールシ゛メタクリレート
シ゛エチレンク ゛リコールシ ゛メタクリレート
トリメチロールフ ゜ロハ゜ントリメタクリレート
シ゛アリルフタレート
トリアリルトリメリテート
──────────────────────
【0198】
実施例71〜実施例81
参考例1で用いたカラーフィルター用レジスト材料に、さらに、先の第5表の酸硬化性化合物を15部を混合、分散し、新たにカラーフィルター用レジスト材料を得た。この新たに得たカラーフィルター用レジスト材料を用いて、参考例1と同様にカラーフィルターを得た。その際の感度は、いずれの重合開始剤を用いた場合でも、3mJ/cm2以下であった。
【0199】
【発明の効果】
本発明のカラーフィルター用レジスト材料は、その硬化速度が極めて速いため、カラーフィルターおよびブラックマトリックスの露光工程を時間的に短縮することが可能となり、カラーフィルターおよびブラックマトリックスの生産性を向上することができる。
Claims (2)
- オニウムカチオンと一般式(1)のボレートアニオンとからなるオニウムボレート錯体である重合開始剤と、酸硬化性化合物であるエポキシ化合物またはビニルエーテル類と、顔料とからなるカラーフィルター用レジスト材料。
一般式(1)
[BYm Zn ]-
(ただし、Yはフッ素または塩素、Zはフッ素、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基の中から選ばれる少なくとも2つ以上の電子吸引性基で置換されたフェニル基、mは0〜3の整数、nは1〜4の整数を表し、m+n=4である。) - 請求項1記載のカラーフィルター用レジスト材料を用いて得られるカラーフィルター。
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