JP3869765B2 - 断熱箱体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外箱と内箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より業務用冷蔵庫や低温ショーケースなどの本体を構成する断熱箱体は、例えば特公平4−1269号公報(F25D23/06)に示される如く、鋼板製の外箱と内箱間に発泡ポリウレタンなどの断熱材を現場発泡方式にて充填することで構成されている。図9は係る従来の断熱箱体101の概略図を示している。断熱箱体101は鋼板製の外箱102とこの外箱102内に間隔を存して組み込まれた内箱103と両箱102、103間に発泡充填された断熱材1104とから構成されている。
【0003】
断熱箱体101の下部には図示しない圧縮機や凝縮器などの冷却機器を設置するための機械室106が構成されるが、この機械室106の両側の外縁部には台脚となる補強用アングル材107が取り付けられている。また、機械室106の天面となる外箱102の底板108の側部にはポリウレタン原液の注入口109が形成される。
【0004】
そして、断熱材104を充填する際には、外箱102内に内箱103を組み込み、補強用アングル材107を取り付けた状態で図示しない治具内に装填する。そして、注入口109に注入ガン111を差し込み、両箱102、103間にポリウレタン原液を注入して発泡充填するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、補強用アングル材107はその強度を確保するため、下辺を構成する下補強材112の幅が或る程度大きくならざるを得ない。そのため、注入口109の下方に下補強材112が対向することになり、従って、注入ガン111は図9に示すように内側から斜めに差し込まれることになる。このように注入ガン111が斜めに差し込まれると、吐出された原液が外箱102の側面に衝突して飛散するため、目的位置である外箱102の内面上部まで到達する量が減少してしまう。また、注入ガン111の挿入代も一定となり難いため、総じて断熱材104を均一に充填することが困難となっていた。また、注入ガン111が外箱102の側面に内側から当接することにより、打痕が発生し、製品外観に問題が発生することもあった。
【0006】
また、外箱102の底板108は断熱箱体101の幅と略同等の幅となっていたため、左右の補強用アングル材107の下補強材112間の間隔が底板108の幅よりも狭くなっていた。そして、底板108は発泡前の最終工程で取り付けられると共に、内箱103からのドレンソケットなども挿通しなければならないため、底板108を取り付ける際、底板108自体を大きく変形させなければならず、その際に外箱102の側面に内側から当接して傷つける問題もあった。更に、外箱102の側面を外方に広げる力も加わるため、変形を引き起こす問題もあった。
【0007】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、断熱材を発泡充填作業を円滑且つ支障無く行え、高品質の断熱箱体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の断熱箱体は、外箱と、内箱と、これら両箱間に発泡充填された断熱材とから成り、下部に機械室が構成されたものであって、機械室両側の外縁部にそれぞれ取り付けられた補強用アングル材を備え、各補強用アングル材は、機械室の天面部に位置する上補強材と、機械室の下縁部に位置する下補強材と、これら上下補強材間に渡って取り付けられた中補強材とを有し、上補強材には断熱材の原液注入口の少なくとも一部が形成され、この原液注入口の下方に対応する位置の下補強材には切欠が形成され、中補強材は、前壁及び/又は後壁と、機械室の側面を構成する外箱内面に沿った側壁とを有して当該側壁に対向する面は開放しており、この中補強材の上下端は切欠及び原液注入口の外側の上下補強材に当接すると共に、機械室の天面を構成する外箱の底板は、各補強用アングル材の下補強材間の間隔よりも小さい幅を有して上補強材下面に取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明の断熱箱体は、上記において各補強用アングル材の上補強材上面に取り付けられた原液注入口の自閉キャップと、各上補強材と底板間をシールするシール材とを備え、底板に各原液注入口の一部がそれぞれ形成されると共に、シール材は各自閉キャップと底板間の隙間もシールすることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、外箱と、内箱と、これら両箱間に発泡充填された断熱材とから成り、下部に機械室が構成された断熱箱体において、機械室の外縁部に取り付けられた補強用アングル材を備え、この補強用アングル材は、機械室の天面部に位置する上補強材と、機械室の下縁部に位置する下補強材と、これら上下補強材間に渡って取り付けられた中補強材とを有し、上補強材には断熱材の原液注入口の少なくとも一部が形成されると共に、この原液注入口の下方に対応する位置の下補強材には切欠が形成され、中補強材の上下端は切欠及び原液注入口の外側の上下補強材に当接するように構成したので、断熱材の発泡充填時には、原液の注入ガンを、補強用アングル材の下補強材の切欠に挿入し、中補強材に沿って差し入れて、原液注入口から内外両箱間に差し込むことができるようになる。
【0011】
即ち、中補強材が注入ガンの挿入の案内となると共に、当該注入ガンを原液注入口に対し、略垂直に差し込むことができるようになるので、従来の如く注入ガンによって外箱に打痕が生じる不都合も解消することが可能となる。また、原液を内外両箱間の奥まで到達させることができるようになるので、発泡充填された断熱材の均一化を実現することができるようになるものである。
【0012】
また、各補強用アングル材の中補強材は、前壁及び/又は後壁と、機械室の側面を構成する外箱内面に沿った側壁とを有すると共に、当該側壁に対向する面は開放しているので、補強用アングル材が、機械室両側の外縁部にそれぞれ取り付けられる場合に、一方の原液注入口から注入ガンを引き抜いてそのまま他方の補強用アングル材の中補強材に平行移動させ、他方の原液注入口に差し込むことができるようになり、作業性が良好となると共に、係る注入ガンの移動時における外箱の打痕の発生も解消可能となる。
【0013】
特に、機械室の天面を構成する外箱の底板は、各補強用アングル材の下補強材間の間隔よりも小さい幅を有して上補強材下面に取り付けられるようにしたので、断熱材の発泡前に外箱の底板を最終的に取り付ける際にも、当該底板を大きく変形させること無く、容易に機械室内に挿入して各補強用アングル材の上補強材下面に取り付けることが可能となるものである。
【0014】
請求項2の発明によれば、各補強用アングル材の上補強材上面に取り付けられた原液注入口の自閉キャップと、各上補強材と底板間をシールするシール材とを備え、底板に各原液注入口の一部がそれぞれ形成されると共に、シール材は各自閉キャップと底板間の隙間もシールするようにしたので、自閉キャップと底板間に生じる上補強材の板厚分の隙間を、上補強材と底板間のシール材にてシールすることができるようになり、部品点数の削減が図れるようになるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述する。図1は本発明の断熱箱体1を適用した実施例としての低温ショーケースSの正面図、図2は低温ショーケースSの側面図、図3は図1のA−A線断面前上部の拡大図、図4は図1のA−A線断面前下部の拡大図、図5は図1のA−A線断面後下部の拡大図、図6は図1のB−B線断面図、図7は図2のC−C線断面図、図8は断熱箱体1に取り付けられる補強用アングル材Rの側面図である。
【0016】
実施例の低温ショーケースSは断熱箱体1により本体が構成されており、該断熱箱体1は、前方に開口する鋼板製の外箱2と、この外箱2内に間隔を存して組み込まれた前方に開口する鋼板製の内箱3と、これら外箱2及び内箱3間に現場発泡方式にて充填された発泡ポリウレタンから成る断熱材4と、外箱2の下部に後述する如く構成される機械室24の両側外縁部に取り付けられて外箱2の下部及び前面を補強する補強用アングル材Rなどから構成されている。
【0017】
そして、内箱3内を貯蔵室6とし、この貯蔵室6の前面はサッシュ7と透明ガラス8から成る扉9にて開閉自在に閉塞されている。尚、11は貯蔵室6の開口をシールするパッキンであり、12はサッシュ7と一体形成された補助パッキンである。また、扉9は断熱箱体1の向かって右側上下に設けられたヒンジ13、14にて回動自在に枢支されている。
【0018】
貯蔵室6内には商品陳列用の棚16が架設されると共に、その背部には仕切板18が取り付けられ、この仕切板18の後側に冷却装置を構成する冷却器19とその上に送風機21が配設されている。送風機21の前側にはファンケース22が取り付けられ、冷却器19と熱交換した冷気は送風機21によりファンケース22から貯蔵室6内に吐出され、循環して再び冷却器19に吸い込まれる。これにより、貯蔵室6内は所定の冷蔵温度に冷却される。
【0019】
また、断熱箱体1の下部には機械室24が構成されている。この機械室24の底面にはベース板26が設けられ、このベース板26上の機械室24内には冷却装置を構成する圧縮機27や凝縮器28、凝縮器用送風機29が設置される。また、ベース板26の下面四隅には移動用の台車31・・・が取り付けられると共に、機械室24の前面はパネル32にて閉塞されている。
【0020】
前記断熱箱体1を構成する外箱2は、天面及び左右側面(機械室24の側面まで渡る)を構成する外箱本体36と、背面を構成する背板37と、後縁左右の上下及び背板37の下側で左右に渡る外箱後部補強材43と、機械室24の天井となる底板38と、扉9下側において前面を構成する前板39と、その裏側に取り付けられた外箱前面部補強材41などから構成されており、これらがネジ止めにて接合されている。尚、42は外箱2内面の前隅部に配置された露付き防止用のフレームパイプであり、圧縮機27から吐出された冷却装置の高温冷媒が流通される。
【0021】
一方、内箱3は、天板46、左右の側板47、47、背板48、底板49をネジ止めして接合することで構成されている。そして、内箱3は外箱2内に間隔を存して組み込まれ、前縁周囲の樹脂製のブレーカ51により外箱2と接続される。52は内箱3の底板49に形成された排水孔53に連結されたドレンソケットであり、断熱材4内を通過して外箱2の底板38の貫通孔38Aより機械室24内に引き出されている。尚、54は貫通孔38Aとドレンソケット52間からの断熱材漏れをシールするシール材である。
【0022】
他方、補強用アングル材Rは厚肉鋼板から成り、機械室24の外縁部に位置する外箱2の下部両側にネジ止めされている。左右の各補強用アングル材Rはそれぞれ、下辺から前辺に至る略L字状の下補強材56と、後辺を構成する後補強材57と、上辺を構成する上補強材58と、下補強材56の下辺から上補強材58に渡る中補強材59から成り、これらが溶接にて接合されて構成されている。
【0023】
上記下補強材56の下辺は断面略上向きのコ字状を呈している。後補強材57は断面略L字状を呈しており、その前後壁が左右両側、左右壁が後側に位置している。また、上補強材58も断面略L字状を呈しており、その縦壁が外側で外箱本体36内面にシール材61を介して当接すると共に、水平壁がその上側で内側に向いている。
【0024】
中補強材59は前壁59A、後壁59B及び側壁59Cを備えた断面略コ字状を呈している。前後壁59A、59Bの間隔は後述する注入ガンIよりも大きく、側壁59Cは外箱本体36の内面に沿って設けられ、側壁59Cに対向する面は開放している。
【0025】
上補強材58の水平壁(図6に58Aで示す)には内側からU字状に切り込まれた切欠58Bが形成されている。また、この切欠58Bの下方に対応する位置の下補強材56の下辺(図7に56Aで示す)底壁及び内側壁にも矩形状の切欠56Bが形成されている。そして、これら切欠58B、56Bは後述する注入ガンIよりも十分大きい寸法を有している。そして、前記中補強材59はこれら上下補強材58、56の切欠58A、56A間に対応して取り付けられており、その上端は切欠58A外側の上補強材58に当接して溶接され、その下端は切欠56A外側の下補強材56に当接して溶接されている。
【0026】
一方、外箱2を構成する底板38の幅寸法は左右の下補強材56の下辺間の間隔よりも小さく設定されており、断熱材4を発泡する前の最終段階で両側が上補強材56の下面にシール材62を介してネジ止めされる(前後は前板39、外箱後部補強材43の上側に載置固定される)。このとき、底板38両端の上補強材58の切欠58Bに対応する位置には前記注入ガンIよりも十分大きい半径で内側に半円形に切り込まれた切欠38Bが形成されており、これら切欠58Bと38Bによって断熱材原液の注入口63が構成される(従って、中補強材49はこの注入口63外側の上補強材58に当接することになる)。
【0027】
そして、この注入口63に対応する位置の上補強材58上面には、断熱材原液の注入後に発泡圧で注入口63を閉じるための自閉キャップ64が貼付されている。尚、前記シール材62は底板38の切欠38Bの奥側部分を通過して設けられている。これにより、自閉キャップ64と底板38間に生じる上補強材58の厚さ寸法分の隙間がシールされることになる。
【0028】
以上の構成で、次に本発明の断熱箱体1の組立手順を説明する。先ず、外箱2は底板38以外の外箱本体36、背板37、外箱後部補強材43、前板39、外箱前面部補強材41などをネジ止めして接合し、フレームパイプ42を配置する。また、補強用アングル材R、Rも下部両側にネジ止めにて取り付ける。次に、前述の如く組み立てられた内箱3を外箱2内に間隔を存して組み込み、ブレーカ51によって接続する。
【0029】
そして、最後に底板38を補強用アングル材R、Rの下補強材56、56の下辺間を通して上補強材58、58下面にネジ止めするものであるが、このとき、底板38の幅寸法は下補強材56、56の下辺間の間隔よりも小さくされているので、底板38を大きく撓ませること無く両補強材56、56間を通過させて上補強材58、58に取り付けられる。特に、貫通孔38Aにはドレンソケット52を挿通する必要があるが、この作業も容易となる。
【0030】
このように組み立てた外箱2と内箱3の開口を下向きとし、図示しない治具内に装填する。そして、注入ガンIを図7に破線で示すように例えば向かって右側の下補強材56の切欠56Bに挿入し、中補強材59に沿って進入させ、自閉キャップ64を押し開いて右側の注入口63から内外両箱3、2間の空間内に差し込む。そして、所定量の断熱材(ポリウレタン)原液を注入した後、引き抜いてそのまま左側の中補強材59まで平行移動させ、向かって左側の下補強材56の切欠56Bに挿入し、今度は左側の注入口63に差し込んで注入する。
【0031】
このとき、注入ガンIの先端を切欠56Bに挿入しても、或いは、注入ガンIの途中を水平移動させて切欠56Bに挿入しても良いものであるが、何れにしても本発明によれば、断熱材4の発泡充填時に、原液の注入ガンIを、補強用アングル材Rの下補強材56の切欠56Bに挿入し、中補強材59に沿って差し入れて、注入口63から内外両箱3、2間に差し込むことができるようになる。
【0032】
この場合、中補強材59が注入ガンIの挿入の案内となると共に、注入ガンIを注入口63に対し、略垂直に差し込むことができるようになる。従って、従来の如く注入ガンIの先端が外箱本体36の内面に当たって打痕が生じる不都合も解消することができるようになる。
【0033】
両箱2、3間に注入された原液は発泡反応により膨張し、充満して固化する。このとき、注入ガンIを注入口63に対して略垂直に差し込めるので、原液を内外両箱3、2間の奥(前端部)まで到達させることができるようになる。従って、発泡充填された断熱材4の均一化を実現することができるようになる。
【0034】
特に、右側の注入口63から注入ガンIを引き抜いてそのまま左側の補強用アングル材Rの中補強材59に平行移動させ、左側の注入口63に差し込むことができるので、作業性が良好となると共に、係る注入ガンIの移動時における外箱本体36の打痕の発生も解消できる。尚、自閉キャップ64は注入ガンIを引き抜いた段階で注入口63を閉じる。これにより、断熱箱体1は完成し、その後扉9や機械室24内の部品を取り付けて低温ショーケースSは完成するものである。
【0035】
尚、実施例で示した各部材の構成はそれに限定されるものでは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。特に、中補強材は断面コ字状に限らず、前壁59A若しくは後壁59Bと側壁59Cを有した断面略L字状のものでもよい。また、補強用アングル材Rの切欠や注入口周辺の構成も、断熱箱体1の形状や大きさによっては、両側のものに構成せずとも一方のものに構成するのみであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、外箱と、内箱と、これら両箱間に発泡充填された断熱材とから成り、下部に機械室が構成された断熱箱体において、機械室の外縁部に取り付けられた補強用アングル材を備え、この補強用アングル材は、機械室の天面部に位置する上補強材と、機械室の下縁部に位置する下補強材と、これら上下補強材間に渡って取り付けられた中補強材とを有し、上補強材には断熱材の原液注入口の少なくとも一部が形成されると共に、この原液注入口の下方に対応する位置の下補強材には切欠が形成され、中補強材の上下端は切欠及び原液注入口の外側の上下補強材に当接するように構成したので、断熱材の発泡充填時には、原液の注入ガンを、補強用アングル材の下補強材の切欠に挿入し、中補強材に沿って差し入れて、原液注入口から内外両箱間に差し込むことができるようになる。
【0037】
即ち、中補強材が注入ガンの挿入の案内となると共に、当該注入ガンを原液注入口に対し、略垂直に差し込むことができるようになるので、従来の如く注入ガンによって外箱に打痕が生じる不都合も解消することが可能となる。また、原液を内外両箱間の奥まで到達させることができるようになるので、発泡充填された断熱材の均一化を実現することができるようになるものである。
【0038】
また、各補強用アングル材の中補強材は、前壁及び/又は後壁と、機械室の側面を構成する外箱内面に沿った側壁とを有すると共に、当該側壁に対向する面は開放しているので、補強用アングル材が、機械室両側の外縁部にそれぞれ取り付けられる場合に、一方の原液注入口から注入ガンを引き抜いてそのまま他方の補強用アングル材の中補強材に平行移動させ、他方の原液注入口に差し込むことができるようになり、作業性が良好となると共に、係る注入ガンの移動時における外箱の打痕の発生も解消可能となる。
【0039】
特に、機械室の天面を構成する外箱の底板は、各補強用アングル材の下補強材間の間隔よりも小さい幅を有して上補強材下面に取り付けられるようにしたので、断熱材の発泡前に外箱の底板を最終的に取り付ける際にも、当該底板を大きく変形させること無く、容易に機械室内に挿入して各補強用アングル材の上補強材下面に取り付けることが可能となるものである。
【0040】
請求項2の発明によれば、各補強用アングル材の上補強材上面に取り付けられた原液注入口の自閉キャップと、各上補強材と底板間をシールするシール材とを備え、底板に各原液注入口の一部がそれぞれ形成されると共に、シール材は各自閉キャップと底板間の隙間もシールするようにしたので、自閉キャップと底板間に生じる上補強材の板厚分の隙間を、上補強材と底板間のシール材にてシールすることができるようになり、部品点数の削減が図れるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の断熱箱体を適用した実施例としての低温ショーケースの正面図である。
【図2】 図1の低温ショーケースの側面図である。
【図3】 図1のA−A線断面前上部の拡大図である。
【図4】 図1のA−A線断面前下部の拡大図である。
【図5】 図1のA−A線断面後下部の拡大図である。
【図6】 図1のB−B線断面図である。
【図7】 図2のC−C線断面図である。
【図8】 本発明の断熱箱体に取り付けられる補強用アングル材の側面図である。
【図9】 従来の断熱箱体への断熱材の充填作業を説明する図である。
【符号の説明】
1 断熱箱体
2 外箱
3 内箱
4 断熱材
24 機械室
36 外箱本体
38 底板
56 下補強材
56B 切欠
58 上補強材
58B 切欠
59 中補強材
59A 前壁
59B 後壁
59C 側壁
62 シール材
63 注入口
64 自閉キャップ
I 注入ガン
R 補強用アングル材
Claims (2)
- 外箱と、内箱と、これら両箱間に発泡充填された断熱材とから成り、下部に機械室が構成された断熱箱体において、
前記機械室両側の外縁部にそれぞれ取り付けられた補強用アングル材を備え、
各補強用アングル材は、
前記機械室の天面部に位置する上補強材と、
前記機械室の下縁部に位置する下補強材と、
これら上下補強材間に渡って取り付けられた中補強材とを有し、
前記上補強材には前記断熱材の原液注入口の少なくとも一部が形成され、該原液注入口の下方に対応する位置の前記下補強材には切欠が形成され、
前記中補強材は、前壁及び/又は後壁と、前記機械室の側面を構成する前記外箱内面に沿った側壁とを有して当該側壁に対向する面は開放しており、該中補強材の上下端は前記切欠及び原液注入口の外側の前記上下補強材に当接すると共に、
前記機械室の天面を構成する前記外箱の底板は、前記各補強用アングル材の下補強材間の間隔よりも小さい幅を有して前記上補強材下面に取り付けられていることを特徴とする断熱箱体。 - 前記各補強用アングル材の上補強材上面に取り付けられた前記原液注入口の自閉キャップと、前記各上補強材と前記底板間をシールするシール材とを備え、
前記底板に前記各原液注入口の一部がそれぞれ形成されると共に、前記シール材は前記各自閉キャップと前記底板間の隙間もシールすることを特徴とする請求項1の断熱箱体。
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