JP3869407B2 - 歩行補助器 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行機能に障害がある人が歩行の補助のために用いる歩行補助器に関する。
歩行機能に障害がある人が歩行する際に用いる歩行補助器には、種々の形態のものが提案されている。図8は、フレーム枠体の下端にキャスターが取り付けられた歩行補助器の例である(例えば、特許文献1参照)。
図8に示す歩行補助器100は、矩形の枠体を組み合わせて設けられたフレーム枠体102の下端にキャスター106が取り付けられて構成されている。この歩行補助器100は、フレーム枠体102の握り部102aを持って足にかかる負荷を減らしつつ、フレーム枠体102と共に使用者を前進させることによって使用者の歩行を補助するものである。なお、108は前方側のキャスター106aの回転を制御するブレーキである。
特開平8−107917号公報 (第1図)
しかしながら、キャスター付きの歩行補助器100を用いる場合には、歩行補助器100を押しただけで簡単に動いてしまい、歩行機能の回復度合いに合った歩行ペースで歩く補助器としては好適でないという問題があった。
なお、ブレーキ108を用いて歩行補助器100の速度を調節することは可能であるが、例えば、下り傾斜などで歩行補助器100の速度が増した際にブレーキ108をかけると、歩行補助器100が急停止して使用者104が前のめりとなって転倒してしまうという危険性があった。
そこで、本発明においては、これらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、歩行補助器を安全に使用でき、且つ使用者の歩行ペースに合わせて歩行を補助する歩行補助器を提供するものである。
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、握りアームの一端側が軸支されたフレーム枠体と、進行方向に向かって上方に傾斜し、上端が進退方向に回動可能且つ略上下に移動可能に前記フレーム枠体に支持されたふりこアームと、前記握りアームの上げ下げ操作を前記ふりこアームの上端に伝達し、前記握りアームの他端側を上げた際に、前記ふりこアームの上端を持ち上げて前記ふりこアームの下端部を前進させ、前記握りアームの他端側を下げた際に、前記ふりこアームの下端を床面に押し付けて前記フレーム枠体を所定距離前進させる伝達機構とを具備し、前記ふりこアームが、水平で進行方向に対して直交して延び、前記ふりこアームの上端を軸支するバランス軸と、前記フレーム枠体に水平に取り付けられた固定軸と前記バランス軸とを連結し、前記バランス軸を前記固定軸を中心軸として円弧状に移動可能に設けたバランスアームとにより前記フレーム枠体に支持され、前記フレーム枠体が、下端に進行方向に平行に延びる一対のレールフレームを備え、前記ふりこアームの下端に、前記レールフレームの内側面にガイドされ、進退方向のみに移動する移動体が備えられ、前記伝達機構が、前記握りアームに架設された力点軸と前記バランス軸とを連結する押引アームを備えていることを特徴とする。
また、握りアームの一端側が軸支されたフレーム枠体と、進行方向に向かって上方に傾斜し、上端が進退方向に回動可能且つ略上下に移動可能に前記フレーム枠体に支持されたふりこアームと、前記握りアームの上げ下げ操作を前記ふりこアームの上端に伝達し、前記握りアームの他端側を上げた際に、前記ふりこアームの上端を持ち上げて前記ふりこアームの下端部を前進させ、前記握りアームの他端側を下げた際に、前記ふりこアームの下端を床面に押し付けて前記フレーム枠体を所定距離前進させる伝達機構とを具備し、前記ふりこアームが、前記フレーム枠体に取り付けられたローラにガイドされながら円弧状に移動可能に設けられた硬質な湾曲部材に連結されることにより前記フレーム枠体に支持され、前記フレーム枠体が、下端に進行方向に平行に延びる一対のレールフレームを備え、前記ふりこアームの下端に、前記レールフレームの内側面にガイドされ、進退方向のみに移動する移動体が備えられ、前記伝達機構が、前記握りアームに架設された力点軸と前記硬質な湾曲部材とを連結する押引アームを備えていることを特徴とする。
また、握りアームの中間部が軸支されたフレーム枠体と、進行方向に向かって上方に傾斜し、上端が進退方向に回動可能且つ略上下に移動可能に前記フレーム枠体に支持されたふりこアームと、前記握りアームの上げ下げ操作を前記ふりこアームの上端に伝達し、前記握りアームの他端側を上げた際に、前記ふりこアームの上端を持ち上げて前記ふりこアームの下端部を前進させ、前記握りアームの他端側を下げた際に、前記ふりこアームの下端を床面に押し付けて前記フレーム枠体を所定距離前進させる伝達機構とを具備し、前記ふりこアームが、前記フレーム枠体に回動可能に軸支された滑車に設けられた駆動アームに連結されることにより前記フレーム枠体に支持され、前記フレーム枠体が、下端に進行方向に平行に延びる一対のレールフレームを備え、前記ふりこアームの下端に、前記レールフレームの内側面にガイドされ、進退方向のみに移動する移動体が備えられ、前記伝達機構が、前記握りアームに接続されたベルトにより回動される前記滑車に設けられた前記駆動アームを備えていることを特徴とする。
また、前記一対のレールフレームの各々の底面に、進行方向に回転可能なローラが取り付けられていることを特徴とする。
また、前記ローラには制動機構が設けられ、前記ローラは、前記握りアームの他端側を下げて前記フレーム枠体を前進させる際にのみ回転し、それ以外の場合には制動されていることを特徴とする。
本発明による歩行補助器によれば、上述したように、使用者が握る握り部が上げ下げ可能に設けられ、この握り部を下げることにより歩行補助器自体が所定距離前進するように設けられていることにより、歩行補助器が先走りして転倒するなどの危険性がなく、また、使用者の歩行ペースで歩行を行うことができる等の著効を奏する。
以下、本発明にかかる歩行補助器の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る歩行補助器の第1の実施形態の構成を示す斜視図である。本実施形態の歩行補助器10は、床面上で起立した形態に支持されるフレーム枠体14と、フレーム枠体14に取り付けられ、フレーム枠体14を前進させるリンク機構16とから成る。本実施形態では、フレーム枠体14は金属製のパイプによって形成されている。
本実施形態のフレーム枠体14は、進行方向に延出し平行に配置された2本のレールフレーム18,18と、レールフレーム18,18の各々に鉛直に固定されたフレーム柱20とを備えている。このレールフレーム18,18間にはレールフレーム18,18を所定間隔を空けて平行に支持するための架設アーム22,22が設けられている。この架設アーム22,22は前端側に設けられ、後端側は空きスペースとなっている。前記フレーム柱20は、レールフレーム18の前部側、本実施形態では後端側の架設アーム22よりも若干後ろ位置に支持して設けられている。
24はフレーム柱20の上端間を連結する支持軸であり、42はフレーム柱20の中間部どうしを連結する固定軸42である。支持軸24及び固定軸42は、レールフレーム18,18の離間間隔と同長さで床面と平行に架設されている。
この支持軸24の両端には、各々握りアーム26,26の一端が軸支され、握りアーム26,26の他端には、握りアーム26,26間を架け渡す握り部12が取り付けられている。この構成により、握り部12を上下動させると握り部12は支持軸24を中心として円弧状に動く。
上記構成よりなるフレーム枠体14には、握り部12を上下方向に動かすことによってフレーム枠体14自体を所定距離ずつ前進させるリンク機構16が設けられている。このリンク機構16は、2本のレールフレーム18,18間に配置された移動体30と上記握りアーム26とを連繋して構成しているものである。以下に、本実施形態のリンク機構16の構成について説明する。
本実施形態の移動体30は、各々のレールフレーム18,18の内側面に接近して配設された対向する2つの被ガイド部32,32を移動体アーム34により連結して一体に設けたものである。被ガイド部32はレールフレーム18,18と長手方向が平行となる直方体状に形成され、移動体30が直進方向からずれて前進しようとしても、被ガイド部32がレールフレーム18の内側面にガイドされて直進するように設けられている。
この移動体30の一方の移動体アーム34aには、進行方向に向かって上方に傾斜したふりこアーム36の下端が接続されている。ふりこアーム36の下端には、移動体アーム34aに外挿された所定幅のリング部36aが設けられており、ふりこアーム36は移動体アーム34aに対して回動可能に接続されている。すなわち、ふりこアーム36の下端は移動体アーム34aに軸支されている。
また、ふりこアーム36の上端は、進行方向に対して直交し水平に設けられたバランス軸46に軸支されている。このバランス軸46は、上記固定軸42よりも前方で固定軸42と平行に設けられ、固定軸42とバランス軸46とを繋ぐバランスアーム44により連結されている。このバランスアーム44は、固定軸42及びバランス軸46の各々に軸支されている。こうして、バランス軸46は、固定軸42を中心として円弧状に移動可能となる。
図1に示す歩行補助器10は、歩行補助器10の移動する前の状態を示している。この状態においては、移動体30の被ガイド部32が、レールフレーム18,18の内側面後端に設けられたストッパ48,48に当接している。また、ふりこアーム36の上端が接続されているバランス軸46は、固定軸42と略同じ水平レベルとなるように設けられている。
バランス軸46は、握り部12を上昇させると、リンク機構16によって固定軸42レベルから、固定軸42を中心として円弧状に上方に移動するように設けられている。すなわち、バランス軸46と握り部12との間には、前記握り部12の上下動をバランス軸46に伝え、バランス軸46を上下に移動させる伝達機構としての押引アーム40が設けられている。押引アーム40は、握りアーム26の中間部に架設された力点軸38とバランス軸46とを接続している。この押引アーム40は、進行方向に向かって下方に傾斜して設けられ、図1の状態では、その両端で握りアーム26を略水平に支持している。そして、押引アーム40は、力点軸38及びバランス軸46に軸着され、握り部12を持ち上げた際にバランス軸46を上方へと移動させる。
なお、本実施形態においては、リンク機構16を構成するふりこアーム36、バランスアーム44及び押引アーム40が、レールフレーム18に対して互いに平行な一対として設けられている。
次に、本実施形態の歩行補助器10の動作について説明する。
先ず、図1に示すように、移動体30がストッパ48に当接した状態から握り部12を持ち上げた際の動作について説明する。
フレーム枠体14の上部に設けられた握り部12を略上方へ持ち上げると、押引アーム40には押引アーム40の軸線に沿って上方に引っ張る力がはたらく。この力を受けてバランス軸46は固定軸42を中心として略上方へと引っ張り上げられ、バランス軸46に軸支されているふりこアーム36も、固定軸42の上方への移動に伴なってふりこアーム36の上端が上方へと引っ張り上げられる。
ふりこアーム36の上端が上方へ移動することによって、ふりこアーム36は下端側が前方へ移動して、図1に示す傾斜位置から図2に示す起立位置へ振り子のように移動させる作用がはたらく。これにより、移動体30が前方へと移動する。移動体30が前方へ移動した状態を図2に示す。なお、移動体30は、移動体30の被ガイド部32の前端が後方側の架設アーム22に当接するまで移動することができるように設けられている。
握り部12を持ち上げて、図2に示すように移動体30を前進させた後には、握り部12を下げてフレーム枠体14自体を前進させる。この動作について図3と共に説明する。
上位置に持ち上げた握り部12を押し下げると、押引アーム40を介してバランス軸46に下方向きの力が加えられる。このとき、ふりこアーム36は、移動体30が前進したことにより略垂直な状態に設けられている。したがって、ふりこアーム36の下端は移動体30を床面に向けて押しつけるように作用し、移動体30は床面に対して移動しない。すなわち、略垂直に設けられたふりこアーム36が接続された移動体30には、移動体30を床面に押しつける力が強くはたらき、これに比べて横方向に移動させようとする力は弱いから、移動体30の位置が床面に対して保持されることになる。
そして、リンク機構16の作用により、握り部12を押し下げようとする力は、力点軸38を支点としてフレーム枠体14を浮上させようとする力となる。
フレーム枠体14に浮上する力が加えられることにより、押引アーム40の軸線下方に向かって力が加えられているバランス軸46は、図3に示すように、フレーム枠体14を引っ張りながらふりこアーム36の下端を支持支点とした軌道50(円弧)に沿って移動する。そして、フレーム枠体14のストッパ48の前端縁が、移動体30の被ガイド部32の後端縁に当接するまで、フレーム枠体14は地面に摺接しながら前進する(図3の点線部)。
なお、移動体30が後方側の架設アーム22に当接した際には、ふりこアーム36は、完全に垂直な状態になるのではなく、上端が若干進行方向の前進側に傾いて設けられ、バランス軸46が必ず前方側へ移動するように設けられている。
このように動作する歩行補助器10を使用する際には、腰位置に設けられた握り部12を持ち上げて(図1の状態)、移動体30を前進させた後(図2の状態)、握り部12を下げてフレーム枠体14を前進させ(図3の点線状態)、使用者はフレーム枠体14とともに歩行を行う。
本発明の歩行補助器10は、このように握り部12を下げるたびに所定距離ずつ前進するように設けられているものである。したがって、使用者は、自分の歩行ペースに合うように握り部12を上げ下げして歩行を行うことができる。この歩行補助器10は、キャスターを用いていないことから、歩行補助器が先走る危険性もなく安全に使用することができる。
さらに、本発明の歩行補助器10は、握り部12の上げ下げを行うことで、歩行機能の回復を図るとともに上半身、特に腕の運動にもなる。
なお、本実施形態の歩行補助器10は、握り部12を腰位置に設けることによって握り部12で体を支えながら移動することができる。握り部12の高さを調節する場合は、押引アーム40に押引アーム40の長さを調節するアジャスター(図示しない)を設けて長さを調節することによって、握りアーム26を傾かせて握り部12の設定位置を上下に移動させることができる。これにより、体格が異なる人であっても、使用者の身長に合わせて使用することができる。
また、本実施形態においては、ふりこアーム36の下端に移動体30を設けているが、移動体としては、例えば、ふりこアーム36の下端にゴムや樹脂等で形成されたキャップ状のものを被せることであってもよい。
さらに、フレーム枠体も、金属製のパイプにより形成することに限定するものではなく、樹脂等のパイプを用いることであっても良い。また、フレーム枠体14の形状においても、本実施形態においてはフレーム柱20よりも前方側にレールフレーム18の先端側が延出して設けられているが、レールフレーム18の前端部にフレーム柱20が起立して設けられていることでも良い。また、リンク機構16の各アームも2本ずつ平行に設けることに限定されるものではなく、3本以上のアームにより連繋してもよい。
なお、本実施形態の歩行補助器10においては、握り部12の押動動作をリンク機構16を介してふりこアームに伝達して前進動作をなしているが、握り部12の押動動作を伝達する機構は上記実施形態の構成に限定されるものではない。図4に、本実施形態の歩行補助器における押動動作の変形例を示す。
図4(a)に示す歩行補助器10aは、油圧機構52により握り部12の押動動作をふりこアーム54に伝達しているものである。すなわち、握り部12を下げると第1油圧管56に圧力がかかり、ふりこアーム54の中途に設けられた第2油圧管60にチューブ58を介して伝えられる。これにより、第2油圧管60の下方に設けられた伸縮脚54aが伸び、ふりこアーム54の下端に下向きに力がかかることによって、フレーム枠体14が所定距離前進する。
なお、第2油圧管60は、握り部12を下げた際に伸縮脚54aが伸び、握り部12を上げた際に伸縮脚54aが縮むように設けられているものである。このようにふりこアーム54が伸縮自在に設けられているため、ふりこアーム54の上端を進退方向に回動可能に軸支していればフレーム枠体14を前進させることができる。
また、図4(b)に示す歩行補助器10bは、押引アーム63とふりこアーム64を硬質な湾曲部材62を介して連結し、握り部12の押動動作をふりこアーム64に伝達しているものである。すなわち、握り部12を下げた際に、湾曲部材62はローラ66,66・・によりガイドされながら押し下げられ、ふりこアーム64に下向きの力を加えている。これによって、ふりこアーム64は、図1と同様の作用をしてフレーム枠体14を所定距離前進させている。
図4(c)に示す歩行補助器10cは、自転車のブレーキなどに使用されるワイヤチューブ68によって握り部12の押動動作をふりこアーム70に伝達するものである。この歩行補助器10cは、握りアーム67の一端がフレーム柱20よりも前方側へ延出して設けられ、この一端にワイヤチューブ68のワイヤ69が繋げられている。ワイヤ69の他端は伸縮機構が備えられたふりこアーム70の上端に接続されており、握り部12を下げるとワイヤ69が引っ張られて、ふりこアーム70が伸びるように設けられている。これにより、図4(a)と同様、握り部12を下げるとふりこアーム70の伸びる力によってフレーム枠体14を所定距離前進させる。
なお、ふりこアーム70の中途には常時圧縮する向きに付勢する付勢部材としてのスプリング83が設けられ、ふりこアーム70は前進するために伸びた後、すぐに縮んで握り部12が上がった状態に戻る。このため、使用者は握り部12を下げる動作だけで歩行補助器10cを所定距離ずつ前進させることができる。
また、図4(d)に示す歩行補助器10dは、電動モータにより駆動する駆動部72によって握り部12の押動動作をふりこアーム74に伝達するものである。この歩行補助器10dは、通常時はスプリング80により握り部12が上げられた状態にあり、握り部12を下げた際に、バッテリー78に電気的に接続するスイッチ76がONとなって駆動部72が駆動するように設けられている。
駆動部72は、駆動アーム82を所定角度回動させ、ふりこアーム74を下方に押し下げてフレーム枠体14を所定距離前進させる。
図4(e)に示す歩行補助器10eは、握りアーム84に取り付けられたベルト85により回動可能に軸支された滑車86を回動させ、握り部12の押動動作をふりこアーム88に伝達するものである。ベルト85は滑車86の外周部に巻かれ、一端が支持軸24よりも進行側に延出した握りアーム84の先端に接続され、他端が握りアーム84の支持軸24と握り部12との間に接続されて設けられている。そして、握り部12を下げると、滑車86が回り、滑車86に設けられた駆動アーム87が所定角度回動する。これにより、図4(d)と同様、駆動アーム87の端部に取り付けられたふりこアーム88を下方に押し下げてフレーム枠体14を所定距離前進させる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る歩行補助器の第2の実施形態の構成について説明する。図5は、本発明に係る歩行補助器の第2の実施形態の構成を示す斜視図と平面図である。
図5に示す歩行補助器10fは、左右の握りアーム26,26にそれぞれ独立して握り部89a,89bが設けられている。握りアーム2626の一端側には、図5(b)に示すように、フレーム柱20,20間に架設された支持軸24に外挿された外挿筒99,99が取り付けられている。
外挿筒99,99の内端部には円盤状のプレート91a,91bが互いに当接した状態に取り付けられている。このプレート91a,91bのフランジ部(支持軸24の中心位置とは偏位した位置にある)には挿通孔92a,92bが設けられ、この挿通孔92a,92bに挿通してプレート91aとプレート91bを連結する連結ロッド93が出し入れ可能に設けられている。
連結ロッド93は、チューブワイヤ94により握り部89aに取り付けられた操作部95と連繋している。操作部95は自転車のブレーキと略同様の構造に設けられ、操作部95を手前に引くとチューブワイヤ94を介して連結ロッド93が引っ張られ、連結ロッド93が挿通していた一方の挿通孔92bから外れるように設けられている。
これにより、定常時においては、連結ロッド93が両方の挿通孔92a,92bに嵌まっているため、握り部89aと握り部89bは一体として動き、操作部95を手前に引っ張った際に、一方の挿通孔92bから連結ロッド93が外れ、握り部89aと握り部89bが独立して動く。
なお、歩行補助器10fにおいては、握り部89aと握り部89bとを独立して動かした際に、この動作に対応して移動体97aと移動体97bが独立して移動するように、バランス軸96aとバランス軸96b、及び力点軸98aと力点軸98bが独立して設けられている。
そして、移動体97a,97bは、レールフレーム18,18の内側面に設けられたガイドレール120,120によりガイドされ、レールフレーム18,18に沿って移動するように設けられている。すなわち、図6に示すように、レールフレーム18の内側面には、鉤状の溝部122が形成されたガイドレール120が取り付けられ、移動体97bにはこの溝部122に嵌合する突起部124が設けられている。このため、移動体97は左右にぶれることなくガイドレール120に沿って移動する。また、移動体97がレールフレーム18に支持されているため、歩行補助器10fを持ち運ぶ際にふりこアーム36の下端がふれて邪魔になるようなことがなく好適に運ぶことができる。
上記構成に設けられた歩行補助器10fは、操作部95を手前に引き、一方の握り部89aをいったん上げた後押し下げると、一方の移動体97aに下向きの力が加わることで、一方の移動体97aに近い側のフレーム枠体が前方へ移動する。これにより、フレーム枠体14は他方の移動体97bを支点として旋回するように移動する。また、他方の握り部89bを押し下げると、一方の移動体97aを支点として旋回するように移動する。
これによって、本実施形態の歩行補助器10fによれば、図1に示す歩行補助器10のように直進させるだけでなく左右に旋回させることが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る歩行補助器の第3の実施形態の構成について説明する。図7は、本発明に係る歩行補助器の第3の実施形態の構成を示す側面図と部分拡大図である。
図7に示す歩行補助器10gは、図1に示す歩行補助器10と主要な構成は同じであるが、歩行補助器を使用する際に床面の損傷を防止するため、各レールフレーム18,18の前部と後部にそれぞれ前部ローラ132、後部ローラ130を設けたものである。
レールフレーム18の後部に設けられた後部ローラ130は、前進方向と後退方向に回動可能に設けられている。
一方、レールフレーム18の前部に設けられた前部ローラ132には、歩行補助器10gが勝手に動き出したり、スロープ等で先走ってしまったりするのを防止するため、握り部12を下げてフレーム枠体14を前進させる場合以外は移動しないように制動機構134が備えられている。図7(b),(c)に、図7(a)に示す歩行補助器10gに備えられた前部ローラ132の部分拡大図を示す。
前部ローラ132は、図7(b)に示すように、L字状の支持部136の一端に支持され、前進方向と後退方向に回動可能に設けられ、固定軸137を支持軸として所定角度傾動するように設けられている。
前部ローラ132の前部には、制動機構134が設けられている。制動機構134は、前部ローラ132がレールフレーム18の底面18aに当接した際に、前部ローラ132の外周面132aと当接する遊車140と、遊車140を保持する保持部142とからなる。制動機構134の遊車140は、歩行補助器10gが停止した状態、すなわちレールフレーム18の底面18aに前部ローラ132が当接した状態において、前部ローラ132の外周面132aに当接し、前部ローラ132が前進方向(図7(b)の矢印A)に回転すると、前部ローラ132との摩擦により矢印Bの方向に回転して、遊車140が保持部142と前部ローラ132との隙間144に押し込まれることによって前部ローラ132の回転がロックされ、前部ローラ132の前進方向への回転が規制される。
この前部ローラ132は、歩行補助器10gの握り部12を下げてレールフレーム18を移動させる際には、遊車140に規制されることなく前部ローラ132を前進方向に回転させることができる。すなわち、図7(c)に示すように、握り部12を下げてレールフレーム18に浮上する力を与えると、レールフレーム18の浮上に伴なって前部ローラ132が固定軸137を中心にして下方に移動して遊車140と離間することから遊車140に規制されることなく回転することができる。
なお、前部ローラ132の後方への回転は、ふりこアーム36がつっかえ棒の作用をなすことから一定角度以上に回動することはないが、前部ローラ132を前進方向の一方向にのみ回転するように設けていることでも良い。
また、本実施形態においては、歩行補助器10gを使用する際に、前のめりにならないように、レールフレーム18の前端縁に前部ローラ132を設け、後端縁に後部ローラ130を設けて、前部ローラ132と後部ローラ130の間隔をできるだけ離し、前後の荷重のバランスがとれるように設けられている。
このように、本実施形態の歩行補助器10gは、回転ローラを使用することによって、床面を傷つけることがなく、また、ローラに制動機構を設けていることから、使用者にあった歩行速度で移動させることができる。なお、本発明においては、図7(b)に示す制動機構に限定されるものではなく、好適にローラを制動させるものであればどのような機構であっても良い。
本発明に係る歩行補助器の第1の実施形態の構成を示す斜視図である。 図1で示す歩行補助器の動作時の一状態を示す斜視図である。 図2で示す歩行補助器を動作を示す説明図である。 本発明に係る歩行補助器の変形例を示す概略側面図である。 本発明に係る歩行補助器の第2の実施形態の構成を示す斜視図及び平面図である。 図5に示す歩行補助器の一部分を示す拡大側面図及び拡大背面図である。 本発明に係る歩行補助器の第3の実施形態の構成を示す側面図および部分拡大側面図である。 従来の歩行補助器の一例を示す斜視図である。
符号の説明
10 歩行補助器
12 握り部
14 フレーム枠体
16 リンク機構
18 レールフレーム
30 移動体
36 ふりこアーム
40 押引アーム
46 バランス軸

Claims (5)

  1. 握りアームの一端側が軸支されたフレーム枠体と、
    進行方向に向かって上方に傾斜し、上端が進退方向に回動可能且つ略上下に移動可能に前記フレーム枠体に支持されたふりこアームと、
    前記握りアームの上げ下げ操作を前記ふりこアームの上端に伝達し、前記握りアームの他端側を上げた際に、前記ふりこアームの上端を持ち上げて前記ふりこアームの下端部を前進させ、前記握りアームの他端側を下げた際に、前記ふりこアームの下端を床面に押し付けて前記フレーム枠体を所定距離前進させる伝達機構とを具備し、
    前記ふりこアームが、水平で進行方向に対して直交して延び、前記ふりこアームの上端を軸支するバランス軸と、前記フレーム枠体に水平に取り付けられた固定軸と前記バランス軸とを連結し、前記バランス軸を前記固定軸を中心軸として円弧状に移動可能に設けたバランスアームとにより前記フレーム枠体に支持され、
    前記フレーム枠体が、下端に進行方向に平行に延びる一対のレールフレームを備え、
    前記ふりこアームの下端に、前記レールフレームの内側面にガイドされ、進退方向のみに移動する移動体が備えられ、
    前記伝達機構が、前記握りアームに架設された力点軸と前記バランス軸とを連結する押引アームを備えていること
    を特徴とする歩行補助器。
  2. 握りアームの一端側が軸支されたフレーム枠体と、
    進行方向に向かって上方に傾斜し、上端が進退方向に回動可能且つ略上下に移動可能に前記フレーム枠体に支持されたふりこアームと、
    前記握りアームの上げ下げ操作を前記ふりこアームの上端に伝達し、前記握りアームの他端側を上げた際に、前記ふりこアームの上端を持ち上げて前記ふりこアームの下端部を前進させ、前記握りアームの他端側を下げた際に、前記ふりこアームの下端を床面に押し付けて前記フレーム枠体を所定距離前進させる伝達機構とを具備し、
    前記ふりこアームが、前記フレーム枠体に取り付けられたローラにガイドされながら円弧状に移動可能に設けられた硬質な湾曲部材に連結されることにより前記フレーム枠体に支持され、
    前記フレーム枠体が、下端に進行方向に平行に延びる一対のレールフレームを備え、
    前記ふりこアームの下端に、前記レールフレームの内側面にガイドされ、進退方向のみに移動する移動体が備えられ、
    前記伝達機構が、前記握りアームに架設された力点軸と前記硬質な湾曲部材とを連結する押引アームを備えていること
    を特徴とする歩行補助器。
  3. 握りアームの中間部が軸支されたフレーム枠体と、
    進行方向に向かって上方に傾斜し、上端が進退方向に回動可能且つ略上下に移動可能に前記フレーム枠体に支持されたふりこアームと、
    前記握りアームの上げ下げ操作を前記ふりこアームの上端に伝達し、前記握りアームの他端側を上げた際に、前記ふりこアームの上端を持ち上げて前記ふりこアームの下端部を前進させ、前記握りアームの他端側を下げた際に、前記ふりこアームの下端を床面に押し付けて前記フレーム枠体を所定距離前進させる伝達機構とを具備し、
    前記ふりこアームが、前記フレーム枠体に回動可能に軸支された滑車に設けられた駆動アームに連結されることにより前記フレーム枠体に支持され、
    前記フレーム枠体が、下端に進行方向に平行に延びる一対のレールフレームを備え、
    前記ふりこアームの下端に、前記レールフレームの内側面にガイドされ、進退方向のみに移動する移動体が備えられ、
    前記伝達機構が、前記握りアームに接続されたベルトにより回動される前記滑車に設けられた前記駆動アームを備えていること
    を特徴とする歩行補助器。
  4. 前記一対のレールフレームの各々の底面に、進行方向に回転可能なローラが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の歩行補助器。
  5. 前記ローラには制動機構が設けられ、
    前記ローラは、前記握りアームの他端側を下げて前記フレーム枠体を前進させる際にのみ回転し、それ以外の場合には制動されていることを特徴とする請求項記載の歩行補助器。
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