JP3867982B2 - 溶接用曲り電極 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば抵抗溶接機に用いられる曲り電極の改良に関する。
従来、スポット溶接等の抵抗溶接機において、被溶接物の形状等の制約から曲り形状の電極が使用されることがあり、このような曲り形状の電極の場合、オフセット量が増えると、溶接時に荷重をかけた場合に電極の装着部に過大なモーメントがかかるようになり、装着部がテーパ嵌合であるような場合には、テーパ孔が楕円に変形して使用できなくなることから、電極の装着部近傍を袋ナットで保持するような技術が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平7−60458号公報
ところで、従来の曲り電極51は、図6に示すように、電極ホルダ等に装着するための装着部51aと、オフセット量を確保するためのオフセット部51bと、被溶接物に当接する先端部51cとが一体的に作製されているため作製に時間がかかって手間取るとともに単価が高くなり、また、先端部51cが損耗したときなど、すべてを交換する必要があるため、コスト高になるという問題があった。また、このような曲り電極51内に冷却路を形成しようとしても、図6で破線で示すような直線的な冷却路を装着部51aに形成することは可能であるものの、オフセット部51bより先端側に延長して形成するのは困難であるため、熱的損傷を受け易く、耐久性に乏しいという問題もあった。
そこで本発明は、曲り電極を安価にかつ容易に作製できるようにし、また、一部が損傷しても安価に対応できるようにするとともに、耐久性の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、電極ホルダ等に装着するための装着部と、オフセット量を確保するためのオフセット部と、被溶接物に当接する先端部を備えた溶接用曲り電極において、少なくとも前記装着部を、オフセット部に対して別体に構成し、オフセット部に形成されるテーパ孔にテーパ嵌合させ、前記装着部の内部には、縦孔と横孔の二本の孔が略直角に交差する略T字型または略L字型の冷却孔を設けるとともに、前記オフセット部の内部には、前記装着部の横孔に連通し且つ前記先端部側に向けて延出する冷却孔を設け、また、前記装着部の二本の孔の交差部のうち、前記オフセット部の先端部側の冷却孔に連通する側のコーナ部の少なくとも一部には、C面加工またはアール加工を施し、更に、装着部の縦孔開口部からオフセット部の冷却孔内に向けて可撓性の給水チューブを挿入するようにした。
このように装着部をオフセット部に対して別体に構成し、オフセット部のテーパ孔に嵌合させて連結することで、曲り電極の作製が容易になるとともに、安価に作製できるようになり、しかも、例えば内部に冷却孔を簡単に形成できるようになるため、溶接品質の安定や電極の消耗が抑制され、また曲り電極の耐久性を向上させることができる。
この際、オフセット部と先端部は一体でも良く、また別体でも良い。また、溶接用チップがオフセット部の先端にロウ付等で一体化されたものでも良い。
また、装着部の内部に、縦孔と横孔の二本の孔が略直角に交差する略T字型または略L字型の冷却孔を設けるとともに、オフセット部の内部に、装着部の横孔に連通し且つ前記先端部側に向けて延出する冷却孔を設け、また、装着部の二本の孔の交差部のうち、前記オフセット部の先端部側の冷却孔に連通する側のコーナ部の少なくとも一部に、C面加工またはアール加工を施し、更に、装着部の縦孔開口部からオフセット部の冷却孔内に向けて可撓性チューブを挿入するようにすれば、C面加工またはアール加工により給水チューブの挿入を確実に行うことができる。これに対して、二本の孔を穿孔して交差させるだけでは、給水チューブを挿入する際、チューブが通過する交差部のコーナ部にバリが張出していたり、鋭角状になっているため、チューブを折れ曲りに沿って挿入することが困難になる。
また本発明では、前記先端部もオフセット部に対して別体に構成するようにした。
このように先端部とオフセット部と装着部をすべて別体に構成すれば、特に、先端部の損耗が激しいようなときに、先端部だけを取り換えることができるようになり、経済的である。
また、オフセット量の異なる曲り電極でもオフセット部だけを交換すれば対応できるようになる。
なお、先端部とオフセット部の連結構造は、テーパ嵌合でも良く、テーパネジ孔でも良く、ストレートネジ孔でも良い。
また本発明では、前記オフセット部と装着部の材料が非鉄金属である場合、前記オフセット部のテーパ孔に対する装着部のテーパ嵌合を、装着部のテーパ部をオフセット部のテーパ孔に手で挿入した後、更に、その位置から7.0mm以下の圧入代で圧入するようにした。ここで、手で挿入するときの圧力は、一般的に0.4〜0.6kgfの範囲である。
そして、手で挿入した後、更に、その位置から圧入することにより、結合が確実になり、溶接時に先端部に圧接荷重が加わった際のオフセット部の撓みが抑制されるが、その際の圧入代が7.0mm以上になると、オフセット部のテーパ孔が変形したり、内部に冷却孔を形成しているような場合に、テーパ嵌合部から水漏れが生じるようになる。
また、本発明では、オフセット部のテーパ孔の圧入側開口縁部と、装着部のテーパ部の先端縁部に、アール半径0.001mm以上のアール部を形成するようにした。
このように、テーパ孔の圧入側開口縁部と、テーパ部の先端縁部にアール半径0.001mm以上のアール部を形成すれば、縁部のめくれによるバリ等がテーパ孔内部に入りずらくなり、圧入がスムーズに行えるようになる。
また本発明では、オフセット部のテーパ孔と、装着部のテーパ部との嵌合面にシールリングを介装するようにした。
そして、このシールリングにより嵌合部からの水漏れを防止する。この場合のシールリングは、圧入先端側の一箇所でも良く、または孔の交差部を挟んで二箇所でも良い。また、シールリングの溝は、装着部側でもオフセット部側でも良いが、装着部側に設ける方が、工数の削減が図られて加工コストを下げることができる。また、シールリングの線径は0.1mmφ以上にする必要があるが、実際は装着部の外径に対して1/50〜1/5mmφ程度が好ましい。これは、シールリングの線径が0.1mmφ未満の場合は、シール効果が殆ど得られず、線径が装着部の外径に対して1/5mmφ以上の場合は、構造上、強度不足に陥り易いからである。
また、耐久テストの結果、装着部にシールリング溝を形成した場合と、オフセット部にシールリング溝を形成した場合とでは、装着部に形成した方が20〜30倍の耐久性が得られることが判明した。その理由として、オフセット部側に形成した場合は、メステーパになり、溶接作業中に内径テーパ部が広がる方向に応力がかかって歪み易いため、作業中に冷却水の水漏れが発生しやすく、電極の耐久性が短い。それに較べて、装着部側に形成する場合は、オステーパになり、溶接作業中に外径テーパ部が縮まる方向に応力がかかり、丸棒の強度が高いため、冷却水の水漏れが発生しにくいからである。更に、溶接作業現場で曲り電極を使用する場合、溶接作業者がハンマーなどを使用して曲り電極をたたいて着脱させることが一般的であり、特に、溶接用曲り電極の着脱の際は、嵌合部の上部、左右からたたくと容易に着脱できるため、そのような着脱手順が行われるが、そのような作業手順を採用すると、オフセット部にシールリングを装着している場合、装着部に装着していることに較べて、シール効果が損なわれやすくなる。よって、装着部にシールリングを装着する方が、オフセット部に装着することに較べて、耐久性はさらに50〜60倍程度の大きな差となって良好になることがテスト結果により判明している。
装着部とオフセット部と先端部を備えた曲り電極のうち、少なくとも装着部を別個に構成することで、作製が容易になるとともに、安価に作製することができ、また、一部が損耗したときでも損耗部品だけを交換できるようになり、経済的である。
また、装着部の内部に形成される略T字型または略L字型の冷却孔の二本の孔の交差部のうち、所定個所のコーナ部にC面加工またはアール加工を施せば、給水チューブ等を確実に挿入できるようになり、また、オフセット部のテーパ孔に対する装着部のテーパ部の圧入を所定量にすることで、結合が確実になるとともに、冷却水洩れ等の不具合を招かない。
この際、テーパ孔の圧入側開口縁部と、テーパ部の先端縁部にアール部を形成すれば、圧入がスムーズに行われるようになり、また、テーパ孔とテーパ部の嵌合面にシールリングを介装すれば冷却水漏れ等を確実に阻止することが出来る。
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係る曲り電極が使用される溶接機の一例を示す説明図、図2は曲り電極の分解図、図3は曲り電極の断面図、図4は装着部の圧入代を変化させた場合の試験結果を説明するための説明図、図5はオフセット部の第1テーパ孔と装着部のテーパ部の面取り状態を示す説明図である。
本発明に係る溶接用曲り電極は、オフセット量が異なる場合でも簡単にかつ安価に作製することができ、また、一部が損耗しても損耗部分だけを交換でき、また内部を直接冷却することで耐久性の向上を図ることができるようにされており、例えば図1に示すようなスポット溶接機1に適用されている。
すなわち、このスポット溶接機1は、例えば溶接機本体に固定される下部電極ユニット2と、下部電極ユニット2に対して上下動自在な上部電極ユニット3を備えており、この下部電極ユニット2の電極ホルダ4には、被溶接物Wの形状等に合わせて、干渉を避けることのできる形状の曲り電極5が装着されている。
そして、上部電極ユニット3の電極ホルダ4に装着される上部電極6が上方から降下して被溶接物Wを挟み付け、挟持部に所定圧を加えながら通電することにより溶接するようにしている。
曲り電極5は、図2に示すように、電極ホルダ4に装着する部分である装着部5aと、被溶接物Wとの干渉を避けるためのオフセット量を確保するためのオフセット部5bと、被溶接物Wに当接する先端部5cの三部品に分割されており、装着部5aとオフセット部5bの材質は、本実施例の場合、クロム銅製にされるとともに、オフセット部5bには、装着部5aのテーパ部tに嵌合する第1テーパ孔hと、先端部5cのテーパ部tに嵌合する第2テーパ孔hが貫通状に設けられている。
なお、本実施例では、装着部5aやオフセット部5bの材質としてクロム銅としているが、それ以外に、例えばアルミニウムや銅、または、真鍮、ベリリウム銅、ジルコクロム銅、砲金等の銅合金などを使用することができる。
また、装着部5aとオフセット部5bの中心には、冷却孔が設けられ、本実施例では、装着部5aには、テーパ部tを直径方向に貫く横孔7と、電極ホルダ取付側の基端面から軸方向に沿って延出する袋状の縦孔8とが、内部で交差して略T字型とされている。
また、オフセット部5bには、装着部取付側の端面から第1テーパ孔hを貫いて、第2テーパ孔hの近傍まで延出する軸孔10が袋状孔として形成され、前記縦孔8、横孔7、軸孔10によって冷却孔を構成している。なお、この軸孔10は、第2テーパ孔h内に貫通させるようにしても良い。この場合、先端部5cが嵌合する第2テーパ孔h、または先端部5cがネジ止めされる場合はネジ孔に水漏れ防止用のシールリングを上方に一箇所、または上下に二箇所設けるようにしても良い。そして、この軸孔10の入口部分には雌ネジ部mが形成されるとともに、装着部5aのテーパ部tをオフセット部5の第1テーパ孔hに嵌合圧入させた状態で、軸孔10と横孔7とが直線上に連通するようにされている。
そして、オフセット部5bの第1テーパ孔hに装着部5aのテーパ部tを圧入(なお、本実施例では、第1テーパ孔hとテーパ部tの嵌合部に、シールリングs(図3)を介装するようにしている。このシールリングsは、上側の一箇所だけでも良く、上下二箇所でも良い。)して軸孔10と横孔7とを連通させた後、オフセット部5bの軸孔10の入口部分の雌ネジ部mに盲蓋12(図3)をねじ込んで封鎖し、装着部5aの端面開口部から耐熱性のあるフッ素樹脂製の給水チューブ11を挿入し、その先端を軸孔10先端の袋状部分まで臨ませることにより、給水チューブ11から送り込まれる冷却水を冷却孔内に噴出させて先端部5cやオフセット部5bを冷却するようにするが、この際、装着部5aの横孔7と縦孔8とが交差する交差部のうち、給水チューブ11が通過する側のコーナ部cでは、横孔7と縦孔8を穿孔して交差させたままでは、バリが生じており、チューブ11を通過させるのが困難である。
そこで、本発明では、このコーナ部cをC面加工することにより、給水チューブ11の通過が容易になされるようにしている。このC面加工は、装着部5aとオフセット部5bが一体構造の場合、加工が困難であるが、本実施例の場合、装着部5aがオフセット部5bとは別体であるため、例えば、組み付け前の装着部5aの横孔7の一方側開口部から加工具を入れて加工することが容易に可能である。
ここで、本実施例の装着部5a外径は16mmφであり、図2に示すように、C面加工の削り代aは0.001mm以上のC面が形成されているが、実際は0.01〜(装着部5aの外径)×1/8mm程度の削り代aが好ましい。すなわち、装着部5aの外径が16mmφの外径の場合、0.01〜2mm、外径32mmφの場合、0.01〜4mm、外径800mmφの場合、0.01〜100mmである。これは、C面の削り代aの最小値が0.01mm以下で0.001mm以上の場合、給水チューブ11の挿入は可能であるが多少の手間を要するようになり、また、給水チューブ11を挿入して実際に冷却水を流して溶接作業を行う場合、0.001〜0.01mmであれば、C面にチューブが干渉している部分が硬化したり、折れ曲ったりして冷却水路の内径が狭くなり、流れを阻害して電極先端の冷却が不充分になる。そして、冷却が不充分であると、電極先端が軟化して電極摩耗が数十倍にもおよび、また、それに付随して適正な溶接強度、溶接品質を得られず、実際には溶接作業が不可能な状態となるからである。なお、C面の削り代aが0.001mm以下になると、コーナ部がナイフのように尖り、チューブ挿入時にチューブが切断されたり、切り傷が入ったり、折れたり、挿入自体が困難だったりして現実には不適である。
また、C面の削り代aの最大値が(装着部5aの外径)×1/8mm以上になると、加工が難しくなったり、また現実的ではなくなったりする。
また、C面の代わりに、アール面でもよく、その場合、R0.001mm以上のアール面を形成するが、実際はR0.01〜(装着部5aの外径)×1/8mm程度が好ましい。この値にする理由は、C面の場合と同様である。
次に、装着部5aとオフセット部5bの結合要領等について説明する。
装着部5aとオフセット部5bは、作製段階では別体で作製することにより、製作費の削減や作製工数の削減等が図られて好ましいが、使用段階では、強固に結合して容易に分離できないような状態にして使用することが望ましい。
そこで本発明では、オフセット部5bの第1テーパ孔hに装着部5aのテーパ部tを手で挿入した後、その位置から更に適正な圧入代で圧入することで、強固に結合するとともに、耐久性の向上が図られるようにしている。この際、オフセット部5bや装着部5aの材質がクロム銅の場合、第1テーパ孔hやテーパ部tのテーパ角を、片側1゜25′程度とし、また、第1テーパ孔の深さhに対して、装着部5aのテーパ部tの長さが同一か、またはテーパ部tの長さがやや長めになるようにし、まず、0.4〜0.6kgf程度の圧力で手で挿入した後、その位置から、油圧バイスなどにより、圧入代2.0±0.5mmの量だけ圧入するようにしている。
ここで、図4は、油圧バイスによる圧入代を変化させて加圧トライした結果を説明するための説明図であり、(a)は側面図、(b)はオフセット部の平面図であるが、まず、圧入代を0.2mm以下にした場合、図4(a)に示す溶接荷重P(スポット溶接機に取り付けて350kgfのエア圧でトライ)が加わったときの撓み量dが大きく、また、第1テーパ孔hとテーパ部tの嵌合部への負荷も大きくなり、同嵌合部から水漏れも発生した。
また、圧入代を3.7mm以上にした場合、図4(b)に示す第1テーパ孔hのZ−Z方向への膨張が大きく、トライを始めて60秒後に第1テーパ孔hとテーパ部tの嵌合部から水漏れが発生した。
これに対して、圧入代2.0mmにした場合、図4(a)の撓み量dも少なく、また、175,000打点のトライ(日/連続25,000打点×7日間)でも水漏れが生じなかった。
因みに、圧入代2mmの油圧バイスによる締付力は、1,600〜1,960kgの範囲であった。
また、上記と同様な要領により、装着部5aとオフセット部5bの材質をアルミニウム、銅、真鍮、ベリリウム銅とし、オフセット部5bの第1テーパ孔hに装着部5aのテーパ部tを手で挿入した後、その位置から更に圧入してその適正な圧入代を測定した結果、アルミニウムの場合で1.8〜7.0mm、銅の場合で0.6〜4.5mm、真鍮の場合で0.5〜4.2mm、ベリリウム銅の場合で0.05〜2.1mmの圧入代が適切であった。
ところで、オフセット部5bの第1テーパ孔hの圧入側開口部と、装着部5aのテーパ部tの先端縁部には、R0.001mm以上のアールとなるアール部を形成しているので、それについて図5に基づき説明する。
この第1テーパ孔hの圧入側開口部eのアール部と、テーパ部tの先端縁部fのアール部をR0.001mm以上のアールとして理由は、圧入をスムーズに行わせるためのものであり、本実施例では、第1テーパ孔hの圧入側開口部eについては、R0.01〜0.1mmのアールとし、テーパ部tの先端縁部fについては、R0.01〜0.2mmのアールとしている。
ここで、アール部の上限を規定している訳は、第1テーパ孔hの圧入側開口部eの面取りを大きくしすぎると、耐久性に悪影響を及ぼすようになり、また、テーパ部tの先端縁部fの面取りを大きくしすぎると、第1テーパ孔hの上面まで圧入した際、オフセット部5bと装着部5aの境界線がはっきり残るためであり、下限をR0.01mmとしている訳は、加工の容易性のためである。
そして、このように圧入された装着部5aとオフセット部5bは、強固に一体化され、一体成形した場合と同様または遜色のない強度特性を示す。また、先端部5cについては、特に油圧バイス等で圧入するような措置はとっていない。
次に、このような曲り電極5の作用等について説明する。
まず、曲り電極5の作製は、装着部5a、オフセット部5b、先端部5cと分けて作製することにより、一体に作製することに較べて極めて安価に且つ容易に作製できる。
また、長さの異なるオフセット部5bを各種準備しておけば、オフセット量の異なる各種の曲り電極5を容易に作製できる。
そして、曲り電極5として組み立てる時は、装着部5aとオフセット部5bを圧入嵌合させた後、装着部5aの縦孔8の開口部から給水チューブ11を挿入する。すると、給水チューブ11はコーナ部cを通って円滑に軸孔10に入り込み、その先端部が、第2テーパ孔hに近い軸孔10先端の袋状部分に近接する。
次に、このような曲り電極5を使用するときは、給水チューブ11の張出し部を、図1に示す電極ホルダ4の給水管等(不図示)に連結すると同時に、曲り電極5の装着部5aを電極ホルダ4にテーパ嵌合させる。因みに、装着部5aと電極ホルダ4のテーパ嵌合部のテーパ角は、モールステーパか、1/10テーパか、1/5テーパにすることが好ましい。また、テーパ角を与えることなくストレートにし、その部分をクランプして使用することもできる。
そして、給水管等を通して給水チューブ11内に冷却水を送り込みながら溶接するが、曲り電極5の装着部5aとオフセット部5bの嵌合は強固なものであり、また撓み量dも少なく、良好な溶接が行われる。また、冷却水は給水チューブ11の先端から、先端部5cに近い冷却孔内に噴出され、先端部5cやオフセット部5bを効果的に冷却した後、軸孔10、横孔7、縦孔8を通って排水されるが、第1テーパ孔hとテーパ部tの嵌合隙間から水漏れすることはない。
このため、従来では不可能であった曲り電極5に対する直接の冷却ができるようになり、曲り電極5の耐久性を向上させることができる。
なお、繰り返しの使用により先端部5cが損耗したような場合、先端部5cだけを交換できるため経済的である。
なお、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば前記軸孔10を穿孔するとき、第1テーパ孔hから穿孔できる場合は、装着部5aに形成される略T字型の冷却孔を略L字型にしてもよく、また、オフセット部5bと先端部5cを一体に形成してもよい。更に、オフセット部5bと先端部5cの角度等も任意である。
曲り電極として、少なくとも装着部とオフセット部を別体部品とすることにより、作製が簡単で作製費が安価となり、また、一部が損耗した場合でも一部だけを交換できるため、経済的である。また、内部に冷却孔を設けたり、冷却孔の折れ曲りコーナ部を面取りしたりすることで、曲り電極を効果的に冷却できるようになり、また、装着部とオフセット部の圧入代を所定範囲にすることで、強固に結合することができ、水漏れ等を防止できる。
本発明に係る曲り電極が使用される溶接機の一例を示す説明図 曲り電極の分解図 曲り電極の断面図 装着部の圧入代を変化させた場合の試験結果を説明するための説明図 オフセット部の第1テーパ孔と装着部のテーパ部の面取り状態を示す説明図 従来の曲り電極の一例を示す説明図
符号の説明
1…スポット溶接機、4…電極ホルダ、5…曲り電極、5a…装着部、5b…オフセット部、5c…先端部、7…横孔、8…縦孔、10…軸孔、h…第1テーパ孔、h…第2テーパ孔、t…テーパ部、t…テーパ部、s…シールリング。

Claims (5)

  1. 電極ホルダ等に装着するための装着部と、オフセット量を確保するためのオフセット部と、被溶接物に当接する先端部を備えた溶接用曲り電極であって、少なくとも前記装着部は、オフセット部に対して別体に構成され、オフセット部に形成されるテーパ孔にテーパ嵌合し、前記装着部の内部には、縦孔と横孔の二本の孔が略直角に交差する略T字型または略L字型の冷却孔が設けられるとともに、前記オフセット部の内部には、前記装着部の横孔に連通し且つ前記先端部側に向けて延出する冷却孔が設けられ、また、前記装着部の二本の孔の交差部のうち、前記オフセット部の先端部側の冷却孔に連通する側のコーナ部の少なくとも一部には、C面加工またはアール加工が施され、更に、装着部の縦孔開口部からオフセット部の冷却孔内に向けて可撓性の給水チューブが挿入されていることを特徴とする溶接用曲り電極。
  2. 前記先端部もオフセット部に対して別体に構成されることを特徴とする請求項1に記載の溶接用曲り電極。
  3. 前記オフセット部と装着部の材料が非鉄金属である場合、前記オフセット部のテーパ孔に対する装着部のテーパ嵌合は、装着部のテーパ部をオフセット部のテーパ孔に手で挿入した後、更に、その位置から7.0mm以下の圧入代で圧入したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶接用曲り電極。
  4. 前記オフセット部のテーパ孔の圧入側開口縁部と、前記装着部のテーパ部の先端縁部には、アール半径0.001mm以上のアール部が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の溶接用曲り電極。
  5. 前記オフセット部のテーパ孔と、前記装着部のテーパ部との嵌合面には、シールリングが介装されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の溶接用曲り電極。
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