JP3867572B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー/白黒切換機能を有する撮像装置において、カラー白黒自動切換制御の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術としては、特開平11−239356号公報に記載されたものが知られている。
特開平11−239356号公報に記載された従来の技術は、図3に示すように、赤外線領域に感度を持つ撮像素子22と、被写体からの入射光を撮像素子22に結像させるためのレンズ23と、入射された光から赤外線領域を除去する赤外カットフィルタ24と、入射された光の全成分を通過し、且つ光路長が赤外カットフィルタと等しいダミーフィルタ25と、撮像素子から得られる信号からY信号及びNTSCコンポジット信号を生成する信号処理部26と、撮像素子22に入射される光の明るさを検知することを目的としてY信号を積分する積分回路27と、赤外カットフィルタ24とダミーフィルタ25とを自在に切換するための駆動力を生むモータ28と、映像出力をNTSCコンポジット信号とY信号とから選択可能な映像出力信号切換部29と、積分回路27の積分結果をもとにモータ28及び映像出力信号切換部29を制御する切換制御部30とを備えている。
【0003】
被写体からの入射光は、レンズ23によって撮像素子22に結像されるが、その際に赤外カットフィルタ24もしくはダミーフィルタ25を通過する。尚、赤外カットフィルタ24及びダミーフィルタ25は光路長が等しいため、フィルタ切換を行っても結像点のずれは発生しない。また、赤外カットフィルタ24及びダミーフィルタ25は、どちらか一方のフィルタがモータ28によってレンズ23と撮像素子22との間に自在に挿入可能な構成となっている。
【0004】
撮像素子22は赤外領域にも感度を持つため、カラー撮影時に被写体からの入射光全てを撮像素子22に結像すると、再現される色に赤味ががかるといった問題がある。よって、赤外カットフィルタ24にて赤外領域を除去した光を撮像素子22に結像することで、色に赤味がかかるのを防止している。しかし、赤外領域の光を除去するため、低照度の撮影において撮像素子22から得られる電気信号が減少、すなわち感度低下が発生するといった問題がある。そこで、本従来例では、低照度時にフィルタを赤外カットフィルタ24からダミーフィルタ25に切り換えて、赤外領域の光を通過させることで感度低下が発生しないようにしている。但し、赤外領域の光を通過させることで色に赤味がかかるため、映像出力をカラーから白黒に切換する必要がある。
【0005】
撮像素子22に結像した光は電気信号に変換され、信号処理部26にてY信号とNTSCコンポジット信号に変換される。前記Y信号は積分回路27にて積分され、切換制御部30において積分値が判定値より大きい場合はカラー撮影、積分値が判定値より小さい場合は白黒撮影と判定される。切換制御部30では、カラー撮影と判定された場合に、モータ28に対して赤外カットフィルタを選択すると共に、切換部29に対してNTSCコンポジット信号を映像出力として選択するように指令を出す。また、切換制御部30では、白黒撮影と判定された場合に、モータ28に対してダミーフィルタを選択すると共に、切換部29に対してY信号を映像出力として選択するように指令を出す。この動作によって、高照度時は赤外カットフィルタ通過光によるカラー撮影、暗いときはダミーフィルタ通過光による白黒撮影を実現することができ、低照度時の感度低下を防止することができる。
【0006】
このような構造において、カラー撮影と白黒撮影との切換判定は、切換制御部30が輝度積分値の大小によって行っているが、カラー撮影から白黒撮影に遷移した際は感度が高くなるため、被写体輝度変化がないのにも関わらずカラー撮影では暗い、白黒撮影では明るいと判断される状況に陥る場合があり、その結果カラー撮影と白黒撮影との状態が変化しつづけるハンチング現象を起こす可能性がある。
【0007】
従来はこれを解決する手段として、カラー撮影と判定する積分値を大きく、白黒撮影と判定する積分値を小さくすることで、カラー撮影と白黒撮影との積分判定値にヒステリシスを形成し、ハンチング現象の発生を防止していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来例では、カラー撮影と白黒撮影との積分判定値にヒステリシスを形成することでハンチング現象の発生を防止しているが、カラー撮影と白黒撮影の感度差は被写体からの入射光における赤外成分と可視光との比率によって変化するため、ヒステリシス量の最適値もそれに応じて変化するという問題があった。
また、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差は、被写体の照明が蛍光灯等の放電灯の場合は約1.2倍程度なのに対してハロゲン灯の場合は約200倍と差が大きいため、実際のフィールドで運用するにあたって従来例ではハンチング現象の発生を防止するのに不十分であるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記のような問題を解消し、ハンチング現象を有効に防止することのできる撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、撮像素子と、赤外カットフィルタと赤外カット機能を含まないダミーフィルタとのいずれか一方を撮像素子の前方に挿入させる光学フィルタ挿入部と、光学フィルタ挿入部により挿入されるフィルタの切り換えを制御する切換制御部と、撮像素子から出力された電気信号を処理して、カラー映像に対応する信号と白黒映像に対応する信号とを含む映像信号を生成する信号処理部と、信号処理部が生成したカラー映像に対応する信号と白黒映像に対応する信号とを切り替えて映像出力とする映像出力信号切換部と、信号処理部から出力される映像信号の出力レベルが一定になるように信号処理部をフィードバック制御するAGC制御部とを備え、切換制御部は、AGC制御部から出力されるフィードバック制御値より、赤外カットフィルタを用いた撮影とダミーフィルタを用いた撮影との感度差を求め、この感度差に基づいてフィルタの切り換えタイミングを調整すると共に、映像信号切替部に対して、赤外カットフィルタに切り換える際にはカラー映像に対応する信号を、ダミーフィルタに切り換える際には白黒映像に対応する信号を映像出力として出力させることを特徴とする。
【0011】
また、切換制御部は、AGC制御部から出力されるフィードバック制御値を監視し、所定のカラー判定値以下になったら赤外カットフィルタに切り換え、所定の白黒判定値以上になったらダミーフィルタに切り換えるよう制御することを特徴とする。
【0012】
さらに、切換制御部は、カラー判定値と白黒判定値とのゲイン差を感度差よりも大きい値に設定することを特徴とする。
【0013】
本発明の撮像装置は、撮像素子と、赤外カットフィルタと赤外カット機能を含まないダミーフィルタとのいずれか一方又は双方を撮像素子の前方に挿入させる光学フィルタ挿入部と、光学フィルタ挿入部によって赤外カットフィルタとダミーフィルタの双方が挿入された場合に、赤外カットフィルタを透過した光とダミーフィルタを透過した光とを撮像素子のそれぞれ独立した撮像エリアに結像させる光学手段と、光学フィルタ挿入部により挿入されるフィルタの切り換えを制御する切換制御部と、撮像素子から出力された電気信号を処理して、カラー映像に対応する信号と白黒映像に対応する信号とを含む映像信号を生成する信号処理部と、信号処理部が生成したカラー映像に対応する信号と白黒映像に対応する信号とを切り替えて映像出力とする映像出力信号切換部と、赤外カットフィルタを透過した光とダミーフィルタを透過した光とが撮像素子のそれぞれ独立した撮像エリアに結像された場合に、信号処理部で生成された映像信号を撮像エリアごとに積分する部分積分部とを備え、切換制御部は、部分積分部から出力される撮像エリアごとの輝度積分値に基づいて、フィルタの切り換えタイミングを調整すると共に、映像信号切換部に対して、赤外カットフィルタに切り換える際にはカラー映像に対応する信号を、ダミーフィルタに切り換える際には白黒映像に対応する信号を映像出力として出力させることを特徴とする。
【0014】
さらに、信号処理部から出力される映像信号の出力レベルが一定になるように信号処理部をフィードバック制御するAGC制御部を更に備え、切換制御部は、AGC制御部から出力されるフィードバック制御値を監視し、所定のカラー判定値以下になったら赤外カットフィルタに切り換え、所定の白黒判定値以上になったらダミーフィルタに切り換えるよう制御することを特徴とする。
【0015】
また、切換制御部は、部分積分部から出力される撮像エリアごとの輝度積分値からカラー撮影時と白黒撮影時との感度差を求め、カラー判定値と白黒判定値とのゲイン差を感度差よりも大きい値に設定することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る撮像装置の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0017】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る撮像装置は、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差をカラー撮像時のAGC制御ゲインと白黒撮像時のAGC制御ゲインとのゲイン差から求め、カラー/白黒切換制御にフィードバックすることでカラー/白黒切換制御のハンチング現象を防ぐものである。
【0018】
図1において、1は被写体像を電気信号に変換する撮像素子、2は被写体像を撮像素子1の撮像面に結像させるレンズ、3は入射された光から赤外線領域を除去する赤外カットフィルタ、4は入射された光の全成分を通過させるダミーフィルタ、5は撮像素子1から出力された電気信号をY信号及びNTSCコンポジット信号に変換する信号処理部、6は信号処理部5から出力されたY信号を積分する積分回路である。
【0019】
また、7は赤外カットフィルタ3とダミーフィルタ4とのいずれか一方を撮像素子1とレンズ2との間に挿入させるモータ(光学フィルタ挿入部)、8は信号処理部5から出力されたY信号とNTSCコンポジット信号とを切り換えて映像出力とする映像出力信号切換部、9は信号処理部5から出力されるY信号とNTSCコンポジット信号との出力レベルが一定になるように信号処理部5をフィードバック制御するAGC制御部、10はモータ7の駆動によって挿入されるフィルタの切り換えを制御する切換制御部である。
【0020】
次に、実施の形態1に係る撮像装置の動作について説明する。
まず、撮像素子1に光が結像するまでの流れについて説明する。被写体からの入射光は、レンズ2によって撮像素子1に結像されるが、その際に赤外カットフィルタ3もしくはダミーフィルタ4を通過する。尚、赤外フィルタ3及びダミーフィルタ4は、モータ7の駆動力によって撮像素子1とレンズ2との間を自在に切換可能な構造とする。
【0021】
この際、赤外カットフィルタ3が挿入された場合は赤外線領域を含まない光が撮像素子1に結像され、ダミーフィルタ4が挿入された場合は赤外線領域を含む光が撮像素子1に結像される。撮像素子1に結像された光は電気信号に変換されるが、撮像素子1は赤外線領域にも感度を持つため、赤外カットフィルタ3を通過した光よりもダミーフィルタ4を通過した光のほうが大きい電気信号に変換される。
【0022】
次に、撮像素子1によって光が電気信号に変換された以後の流れについて説明する。電気信号に変換された信号は、信号処理部5によってY信号及びNTSCコンポジット信号に変換され、Y信号は積分回路6及び映像出力信号切換部8に出力され、NTSCコンポジット信号は映像出力信号切換部8に出力される。尚、信号処理部5はゲインコントロール機能、すなわち入力信号に対するゲインを外部からの制御によって可変可能とする機能を持つ。また、Y信号は積分回路6にて積分され、積分値が常に一定となるようにAGC制御部9から信号処理部5のゲインコントロール機能に対してフィードバック制御を行うことで、Y信号及びNTSCコンポジット信号の出力レベルを常に一定に保つAGC制御が行われる。
【0023】
次に、切換制御部10の動作について説明する。AGC制御部9にて算出されたAGCゲイン制御値は、切換制御部10に対しても出力される。切換制御部10は入力されるAGCゲイン制御値を常に監視し、白黒判定値以上になったら白黒撮影状態になるようにモータ7及び映像出力信号切換部8に対して指示を出すと共に、カラー判定値以下になったらカラー撮影状態になるようにモータ7及び映像出力信号切換部8に対して指示を出す。
【0024】
尚、モータ7は切換制御部10からの指示に従い、カラー時は赤外カットフィルタ3を撮像素子1とレンズ2との間に挿入すると共に、白黒時はダミーフィルタ4を撮像素子1とレンズ2との間に挿入する動作を行う。また、映像出力信号切換部8は切換制御部10からの指示に従い、カラー時はNTSCコンポジット信号を出力すると共に、白黒時はY信号を出力する動作を行う。これらの動作によって、被写体照度が高照度の時は色再現の良いカラー撮影を、低照度の時は感度の高い白黒撮影を自動切換にて行うことができる。
【0025】
次に、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差を算出する方法について述べる。前述のとおり、切換制御部10は白黒判定値以上のAGCゲイン制御値にて白黒撮影状態に遷移するが、感度が高くなって映像出力レベルが大きくなるため、前述の出力レベルを常に一定に保つAGC制御を受けてAGCゲイン制御値はカラー撮影状態よりも低い値に収束する。
【0026】
ここで、白黒撮影状態に遷移してAGC制御が収束した直後のAGCゲイン制御値と、カラー撮影状態時の最後のAGCゲイン制御値との関係は、双方とも映像出力レベルが同一であること、および双方の時間差はAGC制御が収束するまでの短時間なので被写体の照度変化がほとんど発生しないことから、双方のAGCゲイン制御値のゲイン差はカラー撮影時と白黒撮影時との感度差と等価であることが分かる。よって、これらの動作によって、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差を算出することができる。
【0027】
次に、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差をカラー/白黒切換制御にフィードバックする方法について述べる。前述のとおり、切換制御部10はAGCゲイン制御値を監視し、白黒判定値以上になったら白黒撮影状態に遷移し、カラー判定値以下になったらカラー撮影状態に遷移するよう判断する。このような制御において、白黒撮影状態とカラー撮影状態とのハンチング現象を防ぐには、白黒判定値とカラー判定値とのゲイン差をカラー撮影時と白黒撮影時との感度差よりも大きい値に設定することで実現できる。
【0028】
尚、実運用ではカラー撮影時と白黒撮影時との感度差は白黒撮影状態に遷移する際に求められるため、白黒判定値を感度差に応じて可変することは不可能であるが、カラー判定値を感度差に応じて可変することは可能である。よって、これらの動作によって、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差をカラー/白黒切換制御にフィードバックすることができる。
【0029】
上述に示すように、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差をカラー撮像時のAGCゲイン制御値と白黒撮像時のAGCゲイン制御値とのゲイン差から求め、カラー/白黒切換制御にフィードバックすることで、いかなる被写体照明を用いた場合においても、カラー/白黒切換制御のハンチング現象を効果的に防止することができる。
【0030】
実施の形態2.
図2は、実施の形態2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る撮像装置は、同一撮像素子上に赤外カットフィルタ通過光とダミーフィルタ通過光との双方がそれぞれ独立したエリアに結像可能な状態において、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差を各々エリアの輝度積分値を比較することで求め、カラー/白黒切換制御にフィードバックすることでカラー/白黒切換制御のハンチング現象を防ぐものである。
【0031】
図2において、11は被写体像を電気信号に変換する撮像素子、12は被写体像を撮像素子11の撮像面に結像させるレンズ(光学手段)、13は入射された光から赤外線領域を除去する赤外カットフィルタ、14は入射された光の全成分を通過させるダミーフィルタ、15は撮像素子1から出力された電気信号をY信号及びNTSCコンポジット信号に変換する信号処理部、16は信号処理部15から出力されたY信号を積分する積分回路、17は信号処理部15から出力されたY信号をエリアごとに部分積分する部分積分回路である。
【0032】
また、18は赤外カットフィルタ13とダミーフィルタ14とのいずれか一方又は双方を撮像素子11とレンズ12との間に挿入させるモータ(光学フィルタ挿入部)、19は信号処理部15から出力されたY信号とNTSCコンポジット信号とを切り換えて映像出力とする映像出力信号切換部、20は信号処理部15から出力されるY信号とNTSCコンポジット信号との出力レベルが一定になるように信号処理部15をフィードバック制御するAGC制御部、21はモータ18の駆動によって挿入されるフィルタの切り換えを制御する切換制御部である。
【0033】
次に、実施の形態2に係る撮像装置の動作について説明する。
まず、撮像素子11に光が結像するまでの流れについて説明する。被写体からの入射光は、レンズ12によって撮像素子11に結像されるが、その際に赤外カットフィルタ13もしくはダミーフィルタ14を通過する。尚、赤外フィルタ13及びダミーフィルタ14は、モータ18の駆動力によって撮像素子11とレンズ12との間を自在に切換可能な構造とする。
【0034】
この際、赤外カットフィルタ13が挿入された場合は、赤外線領域を含まない光が撮像素子11に結像され、ダミーフィルタ14が挿入された場合は、赤外線領域を含む光が撮像素子11に結像される。撮像素子11に結像された光は電気信号に変換されるが、撮像素子11は赤外線領域にも感度を持つため、赤外カットフィルタ13を通過した光よりもダミーフィルタ14を通過した光のほうが大きい電気信号に変換される。
【0035】
次に、撮像素子11によって光が電気信号に変換された以後の流れについて説明する。電気信号に変換された信号は、信号処理部15によってY信号及びNTSCコンポジット信号に変換され、Y信号は積分回路16、部分積分回路17及び映像出力信号切換部19に出力される。また、NTSCコンポジット信号は映像出力信号切換部19に出力される。
【0036】
尚、信号処理部15はゲインコントロール機能、すなわち入力信号に対するゲインを外部からの制御によって可変可能とする機能を持つ。また、Y信号は積分回路16にて積分され、積分値が常に一定となるようにAGC制御部20から信号処理部15のゲインコントロール機能に対してフィードバック制御を行うことで、Y信号及びNTSCコンポジット信号の出力レベルを常に一定に保つAGC制御が行われる。
【0037】
次に、切換制御部21の動作について説明する。AGC制御部20にて算出されたAGCゲイン制御値は、切換制御部21に対しても出力される。切換制御部21は入力されるAGCゲイン制御値を常に監視し、白黒判定値以上になったら白黒撮影状態に、カラー判定値以下になったらカラー撮影状態になるよう、モータ18及び映像出力信号切換部19に対して指示を出す。
【0038】
尚、モータ18は切換制御部21からの指示に従い、カラー時は赤外カットフィルタ13を撮像素子11とレンズ12との間に挿入すると共に、白黒時はダミーフィルタ14を撮像素子11とレンズ12との間に挿入する動作を行う。また、映像出力信号切換部19は切換制御部21からの指示に従い、カラー時はNTSCコンポジット信号を出力すると共に、白黒時はY信号を出力する動作を行う。これらの動作によって、被写体照度が高照度の時は色再現の良いカラー撮影を、低照度の時は感度の高い白黒撮影を自動切換にて行うことができる。
【0039】
次に、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差を算出する方法について述べる。前述のとおり、被写体からの入射光は、レンズ12によって撮像素子11に結像されるが、その際に赤外カットフィルタ13もしくはダミーフィルタ14を通過する。ここで、赤外カットフィルタ13及びダミーフィルタ14が隣接する一体構造であれば、図2のようにフィルタ切換動作を途中で止めることによって、撮像素子11上に赤外カットフィルタ13の通過光とダミーフィルタ14の通過光との双方をそれぞれ独立したエリアに結像することが可能となる。
【0040】
また、部分積分器17はY信号出力の任意エリアの積分を行うことが可能な装置で、例えば撮像素子11の上半分に赤外カットフィルタ13通過光が、下半分にダミーフィルタ14通過光が結像している状態において、Y信号出力の上半分と下半分との輝度積分値を各々独立して得ることができる。そして、双方の輝度積分値を比較することにより、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差を求めることができる。よって、白黒撮影遷移時にフィルタ切換動作を途中で止めて前記動作を行うことで、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差を算出することができる。
【0041】
次に、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差をカラー/白黒切換制御にフィードバックする方法について述べる。前述のとおり、切換制御部21はAGCゲイン制御値を監視し、白黒判定値以上になったら白黒撮影状態に、カラー判定値以下になったらカラー撮影状態に遷移するよう判断する。このような制御において白黒撮影状態とカラー撮影状態とのハンチング現象を防ぐには、白黒判定値とカラー判定値とのゲイン差を、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差よりも大きい値に設定することで実現できる。
【0042】
尚、実運用ではカラー撮影時と白黒撮影時との感度差は白黒撮影状態に遷移する際に求められるため、白黒判定値を感度差に応じて可変することは不可能であるが、カラー判定値を感度差に応じて可変することは可能である。よって、これらの動作によって、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差を、カラー/白黒切換制御にフィードバックすることができる。
【0043】
上述に示すように、同一撮像素子上に赤外カットフィルタ通過光とダミーフィルタ通過光との双方がそれぞれ独立したエリアに結像可能な状態において、カラー撮影時と白黒撮影時との感度差を各々エリアの輝度積分値を比較することで求め、切換制御にフィードバックすることで、いかなる被写体照明を用いた場合においてもカラー/白黒切換制御のハンチング現象を防止することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る撮像装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
即ち、切換制御部では、AGC制御部から出力されるフィードバック制御値より、赤外カットフィルタを用いた撮影とダミーフィルタを用いた撮影との感度差を求め、この感度差に基づいてフィルタの切り換えタイミングを調整しているので、いかなる被写体照明を用いた場合においても、カラー/白黒切換制御のハンチング現象を防ぐことができる。
【0045】
また、切換制御部では、部分積分部から出力される撮像エリアごとの輝度積分値に基づいて、フィルタの切り換えタイミングを調整しているので、いかなる被写体照明を用いた場合においても、カラー/白黒切換制御のハンチング現象を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図3】従来の撮像装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,11,22…撮像素子、2,23…レンズ、3,13,24…赤外カットフィルタ、4,14,25…ダミーフィルタ、5,15,26…信号処理部、6,16,27…積分回路、7,18,28…モータ(光学フィルタ挿入部)、8,19,29…映像出力信号切換部、9,20…AGC制御部、10,21,30…切換制御部、12…レンズ(光学手段)17…部分積分回路(部分積分部)。

Claims (6)

  1. 撮像素子と、
    赤外カットフィルタと赤外カット機能を含まないダミーフィルタとのいずれか一方を前記撮像素子の前方に挿入させる光学フィルタ挿入部と、
    前記光学フィルタ挿入部により挿入されるフィルタの切り換えを制御する切換制御部と、
    前記撮像素子から出力された電気信号を処理して、カラー映像に対応する信号と白黒映像に対応する信号とを含む映像信号を生成する信号処理部と、
    前記信号処理部が生成したカラー映像に対応する信号と白黒映像に対応する信号とを切り替えて映像出力とする映像出力信号切換部と、
    前記信号処理部から出力される映像信号の出力レベルが一定になるように前記信号処理部をフィードバック制御するAGC制御部とを備え、
    前記切換制御部は、前記AGC制御部から出力されるフィードバック制御値より、前記赤外カットフィルタを用いた撮影と前記ダミーフィルタを用いた撮影との感度差を求め、この感度差に基づいてフィルタの切り換えタイミングを調整すると共に、前記映像信号切替部に対して、前記赤外カットフィルタに切り換える際にはカラー映像に対応する信号を、前記ダミーフィルタに切り換える際には白黒映像に対応する信号を映像出力として出力させることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記切換制御部は、前記AGC制御部から出力されるフィードバック制御値を監視し、所定のカラー判定値以下になったら前記赤外カットフィルタに切り換え、所定の白黒判定値以上になったら前記ダミーフィルタに切り換えるよう制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記切換制御部は、前記カラー判定値と前記白黒判定値とのゲイン差を前記感度差よりも大きい値に設定することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 撮像素子と、
    赤外カットフィルタと赤外カット機能を含まないダミーフィルタとのいずれか一方又は双方を前記撮像素子の前方に挿入させる光学フィルタ挿入部と、
    前記光学フィルタ挿入部によって前記赤外カットフィルタと前記ダミーフィルタの双方が挿入された場合に、前記赤外カットフィルタを透過した光と前記ダミーフィルタを透過した光とを前記撮像素子のそれぞれ独立した撮像エリアに結像させる光学手段と、
    前記光学フィルタ挿入部により挿入されるフィルタの切り換えを制御する切換制御部と、
    前記撮像素子から出力された電気信号を処理して、カラー映像に対応する信号と白黒映像に対応する信号とを含む映像信号を生成する信号処理部と、
    前記信号処理部が生成したカラー映像に対応する信号と白黒映像に対応する信号とを切り替えて映像出力とする映像出力信号切換部と、
    前記赤外カットフィルタを透過した光と前記ダミーフィルタを透過した光とが前記撮像素子のそれぞれ独立した撮像エリアに結像された場合に、前記信号処理部で生成された映像信号を撮像エリアごとに積分する部分積分部とを備え、
    前記切換制御部は、前記部分積分部から出力される撮像エリアごとの輝度積分値に基づいて、フィルタの切り換えタイミングを調整すると共に、前記映像信号切換部に対して、前記赤外カットフィルタに切り換える際にはカラー映像に対応する信号を、前記ダミーフィルタに切り換える際には白黒映像に対応する信号を映像出力として出力させることを特徴とする撮像装置。
  5. 前記信号処理部から出力される映像信号の出力レベルが一定になるように前記信号処理部をフィードバック制御するAGC制御部を更に備え、
    前記切換制御部は、前記AGC制御部から出力されるフィードバック制御値を監視し、所定のカラー判定値以下になったら前記赤外カットフィルタに切り換え、所定の白黒判定値以上になったら前記ダミーフィルタに切り換えるよう制御することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 前記切換制御部は、前記部分積分部から出力される撮像エリアごとの輝度積分値からカラー撮影時と白黒撮影時との感度差を求め、前記カラー判定値と前記白黒判定値とのゲイン差を前記感度差よりも大きい値に設定することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
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