JP3625255B2 - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ホワイトバランス調整装置に関し、詳細には、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等に使用される撮像装置に適用されるホワイトバランス調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、撮像装置では、白い被写体を撮像して得られる出力信号を人間の見た目に合わせるためには、出力信号のR、G、Bの比が1:1:1になるように自動的に調整するホワイトバランス調整が不可欠である。
【0003】
従来、例えば、CCD出力信号に対する色補正として、RとBのアンプのゲインを、色差信号R−Y、B−Yと輝度信号Yを用いて、(R−Y)/Yと(B−Y)/Yの演算結果が0になるように補正することによりホワイトバランス制御を行う方式が知られている。
【0004】
このようなホワイトバランス補正演算に用いる色差(無彩色抽出)信号は、光源の色温度による黒体輻射近傍の領域が無彩色の領域としての確率が高いため、黒体輻射近傍領域の画像信号をホワイトバランス制御用画像データを抽出する輝度領域は、ノイズの発生する低輝度部と飽和する高輝度部領域を除去した中央輝度領域を使用する。また、抽出したデータ数が少ない場合はホワイトバランス制御とし信頼性が低いため、一定数以上のデータが入力されるまでホワイトバランス演算データとして使用しないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、撮影環境が明るい場合や無彩色が多く存在する場合には適正な制御が行われるが、暗い場所で撮影した場合にはノイズ取り込み防止リミッタ(低輝度限界設定値)以下となり、輝度抽出領域から外れホワイトバランス制御用画像色データが入力されなくなる。したがって、ホワイトバランス制御用画像色データが入力されない場合は、ホワイトバランス制御が行われず、ホワイトバランス調整は撮影環境の色温度を無視した値が設定されてしまい、不自然な画像になるという問題がある。また、従来技術では、電源ON後のスタート時において、ホワイトバランス制御用画像色データが必要データ数に満たない場合もホワイトバランス調整は、撮影環境の色温度を無視した値が設定され、不自然な色合いの画像になるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電源ON後のスタート時において、撮影環境の色温度に合わない不自然な色合いの画像となるのを防止して適正な画像を出力可能なホワイトバランス調整装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係るホワイトバランス調整装置は、入力されるカラー画像データに応じた輝度信号および色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、当該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づき、当該カラー画像データのホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置において、前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を調整する利得調整手段と、前記ホワイトバランス制御用画像色データに基づき、前記利得調整手段の利得を制御してホワイトバランス制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、電源ON後のホワイトバランス制御において、通常のホワイトバランス制御に使用するホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための通常輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域を設定し、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数を前記ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数として設定するものである。
【0009】
また、請求項2に係るホワイトバランス調整装置は、請求項1に記載のホワイトバランス調整装置において、前記制御手段は、前記通常輝度抽出領域に比して広い複数の輝度抽出領域を段階的に設定可能であることとした。
【0010】
また、請求項3に係るホワイトバランス調整装置は、入力されるカラー画像データに応じた輝度信号および色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、当該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づき、当該カラー画像データのホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置において、前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を調整する利得調整手段と、前記ホワイトバランス制御用画像色データに基づき、前記利得調整手段の利得を制御してホワイトバランス制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、電源ON後のホワイトバランス制御において、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数を前記ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数として設定するものである。
【0011】
また、請求項4に係るホワイトバランス調整装置は、入力されるカラー画像データに応じた輝度信号および色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、当該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づき、当該カラー画像データのホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置において、前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を調整する利得調整手段と、前記ホワイトバランス制御用画像色データに基づき、前記利得調整手段の利得を制御してホワイトバランス制御する制御手段とを備え、電源ON後のホワイトバランス制御において、通常のホワイトバランス制御に使用するホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための通常輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域を設定し、当該設定した条件で、前記基準データ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出した場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域の設定に戻してホワイトバランス制御を行う一方、前記基準データ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出できなかった場合には、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数を前記ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数に設定してホワイトバランス制御を行うものである。
【0012】
また、請求項5に係るホワイトバランス調整装置は、請求項4に係るホワイトバランス調整装置において、前記制御手段は、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域内で、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出できなかった場合には、暫定値を使用してホワイトバランス制御を行うものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るホワイトバランス調整装置を適用した撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明に係るホワイトバランス調整装置を適用した撮像装置を示すブロック図である。同図に示す撮像装置は、撮影レンズ101,絞り102,CCD(電荷結合素子)103,CDS104,色分離回路105,利得制御回路106、マトリクス回路107,A/D変換器108,制御装置109,エンコーダ部110とから構成される。
【0015】
上記撮影レンズ101はCCD103上に被写体像を結像する。絞り102は被写体像の光量を制限するためのものである。CCD103は、撮影レンズ101および絞り102を通過した被写体像を電気信号に変換して画像データとして出力する。CDS(相関2重サンプリング素子)104は、CCD103から出力される画像データのノイズ等の除去を行うためのものである。
【0016】
色分離回路105は、入力される画像データをR、G,Bに分離してRGB信号を出力する。利得制御回路106は、入力されるRGB信号のうちR信号とB信号を、制御装置109からの指令に応じてゲイン調整してゲイン調整したRGB信号を出力する。マトリクス回路107は、入力されるRGB信号を輝度信号Yと色差信号R−Y、B−Yに変換して出力する。A/Dコンバータ108は、輝度信号Yと色差信号R−Y、B−Yをデジタル信号に変換して出力する。
【0017】
制御装置109は、入力される輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yからホワイトバランスを評価するためのホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、当該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づき、無彩色領域におけるR信号、G信号、およびB信号が同じ値になるように、Rゲイン値、Bゲイン値を算出し、利得制御回路106のR信号とB信号のゲインを調整してホワイトバランス制御する。エンコーダ部110は、入力される信号を映像信号に変換して出力する。
【0018】
図2は、(R−Y)/Y、(B−Y)/Y軸上における無彩色領域のホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための無彩色抽出領域を示した図である。
【0019】
同図において、無彩色抽出領域は、(R−Y)/Y、(B−Y)/Y軸の黒体輻射カーブに沿ったR1,B1の斜線部の範囲である。ホワイトバランス制御では、制御装置9は、入力される輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yのうち、上記無彩色抽出領域内の輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yをホワイトバランス制御用画像色データとして抽出し、当該抽出されたホワイトバランス制御用画像色データに基づきR信号およびB信号を夫々調整するためのRゲイン値およびBゲイン値を算出して、利得制御回路106のR信号とB信号のゲインを調整する。
【0020】
図3は、輝度(縦軸:Y)位置による無彩色抽出領域を示した図である。同図において、平面は図2の無彩色抽出領域に対応している。
【0021】
無彩色抽出領域は輝度(Y)が高い(最大値)方向に移動するのに従い広くなっていくが、輝度が高くなるとR,G,Bのいずれかが飽和し、色バランスは中輝度位置におけるR,G,Bの比率とズレが発生する。
【0022】
また、輝度が0方向に低く(暗く)なると、R,G,Bの出力値にノイズが発生し、低輝度(0)方向におけるR,G,Bの色バランスは中輝度位置におけるR,G,Bの比率とズレが発生する。
【0023】
したがって、R,G,Bにズレのない高輝度側限界値をU1,低輝度側限界値をL1とした場合、ホワイトバランス制御用画像色データの抽出領域として適正な領域は、同図に示すU1〜L1の間の領域、すなわち、基準輝度抽出領域である。
【0024】
しかるに、暗い場所で撮影した場合には、無彩色が基準輝度抽出領域(U1〜L1)から外れて、R,G,Bの出力値が低輝度側限界値L1以下となり、ホワイトバランス制御ができなくなる場合がある。
【0025】
そこで、電源ON時に、基準輝度抽出領域(U1〜L1)内で、一定数のホワイトバランス制御用画像色データを得ることができない場合には、低輝度限界値をL2に設定して輝度抽出領域を低輝度側に広げる。そして、低輝度限界値をL2に設定しても一定数のホワイトバランス制御用画像色データを得ることができない場合には、低輝度限界値をさらに低輝度側のL3に設定する。
【0026】
図4は、ホワイトバランス制御用画像色データの入力データ数とホワイトバランス調整値(Rゲイン値、Bゲイン値に対応)との関係を示す。同図に示す如く、ホワイトバランス制御用画像色データのデータ数が少ないと、ホワイトバランス調整値は安定せず、一定のデータ数すなわちN1(基準データ数)以上から安定するようになる。
【0027】
適正なホワイトバランス調整値を得るためには、ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数として、N1(基準データ数)以上必要であるが、撮像によっては、N1(基準データ数)以下となる場合がある。
【0028】
そこで、電源ON時のホワイトバランス制御の際に、N1(基準データ数)のホワイトバランス制御用画像色データが得られない場合には、上記した輝度抽出領域の低輝度下限値を低輝度側に下げる方法と有効データ数を少なく設定する方法とを組み合わせてホワイトバランス制御を行う。この組み合わせは複数考えられるが以下に代表的な方法を示す。
【0029】
例えば、電源ON時のホワイトバランス制御の際に、一定数のホワイトバランス制御用画像色データが得られない場合には、有効データ数を、N1(基準データ数)からN2に設定変更してホワイトバランス制御を行う。
【0030】
また、電源ON時のホワイトバランス制御の際に、N1(基準データ数)のホワイトバランス制御用画像色データが得られない場合には、上記したように、低輝度限界値をL2(図3参照)に設定して輝度抽出領域を低輝度側に広げて、ホワイトバランス制御を行う。
【0031】
また、電源ON時のホワイトバランス制御の際に、低輝度限界値をL2(図3参照)に設定して輝度抽出領域を低輝度側に広げてもN1(基準データ数)のホワイトバランス制御用画像色データが得られない場合には、有効データ数を、N1(基準データ数)からN2(<N1)に設定変更してホワイトバランス制御を行う。
【0032】
また、電源ON時のホワイトバランス制御の際に、有効データ数をN2に設定し、かつ低輝度限界値をL2に設定しても、N2のホワイトバランス制御用画像色データが得られない場合には、さらに、低輝度限界値をより低輝度側のL3に設定してホワイトバランス制御を行う。
【0033】
つぎに、制御装置109のホワイトバランス制御動作を図5を参照して説明する。図5は、制御装置109のホワイトバランス制御動作を説明するためのフローチャートである。
【0034】
制御装置109は、まず電源が投入されると、輝度抽出領域として基準輝度抽出領域(U1〜L1)と有効データ数として基準データ数N1を設定する(ステップS101)。
【0035】
つぎに、制御装置109は、撮像動作を開始して、A/D変換器108から入力される輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yのうち上記ステップ101で設定された基準輝度抽出領域(U1〜L1)内の輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yをホワイトバランス制御用画像色データとして抽出する。そして、制御装置109は、ホワイトバランス制御用画像色データを、基準データ数N1抽出したか否かを判断する(ステップS102)。
【0036】
この判断の結果、ホワイトバランス制御用画像色データを、基準データ数N1抽出したと判断した場合にはステップS110に移行して、制御装置109は、抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づいて、R信号およびB信号を夫々調整するためのRゲイン値およびBゲイン値を算出して、利得制御回路106のR信号とB信号のゲインを調整してホワイトバランス制御を行う。そして、現設定(基準輝度抽出領域U1〜L1、基準データ数N1)でホワイトバランス制御を繰り返す(ステップS110〜ステップS112)。より具体的には、ここで、ホワイトバランス制御用画像色データをN1(基準データ数)抽出できない場合には(ステップS112)、現設定(基準輝度抽出領域U1〜L1、有効データ数N1)を維持し、基準データ数N1のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できるまで、前回抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づいてホワイトバランス制御する(ステップS112、S111)。
【0037】
他方、ステップS102で、ホワイトバランス制御用画像色データを基準データ数N1抽出していないと判断した場合には、ステップS103に移行して、制御装置109は、輝度抽出領域として、基準輝度抽出領域(U1〜L1)の低輝度側限界値(L1)より低輝度側となる低輝度側限界値L2を設定し、輝度抽出領域をU1〜L2に設定する(ステップS103)。
【0038】
そして、制御装置109は、入力した輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yのうち上記ステップ103で設定された輝度抽出通領域(U1〜L2)内の輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yをホワイトバランス制御用画像色データとして抽出する。そして、制御装置109は、ホワイトバランス制御用画像色データを基準データ数N1抽出したか否かを判断する(ステップS104)。
【0039】
この判断の結果、ホワイトバランス制御用画像色データを、基準データ数N1抽出したと判断した場合にはステップS110に移行し、制御装置109は、抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づいて、R信号およびB信号を夫々調整するためのRゲイン値およびBゲイン値を算出して、利得制御回路106のR信号とB信号のゲインを調整しホワイトバランス制御を行う。そして、有効データ数を基準データN1に戻して(ステップS111)、ホワイトバランス制御を繰り返す(ステップS1110〜ステップS112)。より具体的には、ここで、ホワイトバランス制御用画像色データをN1(基準データ数)抽出できない場合には(ステップS112)、現設定(基準輝度抽出領域U1〜L1、有効データ数N1)を維持し、基準データ数N1のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できるまで、前回抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づいてホワイトバランス制御する(ステップS112、S111)。
【0040】
他方、ステップS104で、ホワイトバランス制御用画像色データを、基準データ数N1抽出していないと判断した場合には、ステップS105に移行し、制御装置109は、有効データ数として、基準データ数N1より少ないデータ数N2を設定する。そして、制御装置109は、輝度抽出領域(U1〜L2)内で抽出したホワイトバランス制御用画像色データがN2以上であるか否かを判断する(ステップS106)。
【0041】
この判断の結果、ホワイトバランス制御用画像色データを、データ数N2抽出したと判断した場合には、ステップS107に移行し、制御装置109は、抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づいて、R信号およびB信号を夫々調整するためのRゲイン値およびBゲイン値を算出して、利得制御回路106のR信号とB信号のゲインを調整しホワイトバランス制御を行う。そして、処理はステップS109に移行し、制御装置109は、有効データ数をN1に戻してホワイトバランス制御を行う。
【0042】
他方、ステップS106で、ホワイトバランス制御用画像色データを基準データ数N2抽出していないと判断した場合には、ステップS113に移行して、制御装置109は、上記ステップS103で設定した輝度抽出領域(U1〜L2)の低輝度側限界値(L2)より低輝度側となる低輝度側限界値L3を設定し、輝度抽出領域としてU1〜L3を設定する。
【0043】
そして、制御装置109は、入力した輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yのうち輝度抽出通領域U1〜L3内の輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yをホワイトバランス制御用画像色データとして抽出する。そして、制御装置109は、ホワイトバランス制御用画像色データを基準データ数N2抽出したか否かを判断する(ステップS114)。
【0044】
この判断の結果、ホワイトバランス制御用画像色データを、データ数N2抽出したと判断した場合には、ステップS116に移行して、制御装置109は、抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づいて、R信号およびB信号を夫々調整するためのRゲイン値およびBゲイン値を算出して、利得制御回路106のR信号とB信号のゲインを調整しホワイトバランス制御を行う。そして、処理はステップS117に移行し、制御装置109は、輝度抽出領域の低輝度側限界値をL2に戻してホワイトバランス制御を行う。
【0045】
他方、ステップS114で、ホワイトバランス制御用画像色データを基準データ数N2抽出していないと判断した場合には、ステップS115に移行し、制御装置107は、予め設けてある暫定値に基づいて、R信号およびB信号を夫々調整するためのRゲイン値およびBゲイン値を算出して、利得制御回路106のR信号とB信号のゲインを調整してホワイトバランス制御を行う。そして、処理はステップS113に移行し、現設定(輝度抽出領域U1〜L3、有効データ数N2)で、ホワイトバランス制御用画像色データをN2抽出するまで同じ処理を繰り返し実行する(ステップS113〜ステップS115)。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態においては、制御装置109は、電源ON後のホワイトバランス調整に際して、ホワイトバランス制御用画像色データを基準データ数N1抽出できない場合には、ホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための輝度抽出領域を基準輝度抽出領域(U1〜L1)に比して低輝度側に広くした輝度抽出領域(U1〜L2)を設定することとしたので、基準輝度抽出領域(U1〜L1)で基準データ数N1分のホワイトバランス調整用画像色データが無い画像においても、適正なホワイトバランス制御用画像色データに近い値を得ることができ、従来の撮影環境の色温度を無視した初期設定色温度状態で撮影される不自然な度合の画像を無くすことができる。
【0047】
また、本実施の形態では、制御装置109は、基準輝度抽出領域(U1〜L1)よりも広い輝度抽出領域(U1〜L2)を設定しても、ホワイトバランス制御用画像色データを基準データ数N1抽出できない場合には、有効データ数を基準データ数N1よりも少ないデータ数N2に設定することとしたので、電源ON時にホワイトバランス制御用画像色データが基準データ数N1に満たない画像においても、適正値に近いホワイトバランス調整用画像色データが得ることができ、従来の撮影環境の色温度を無視した初期設定色温度状態で撮影される不自然な色合いの画像を無くすことができる。
【0048】
また、本実施の形態では、制御装置109は、基準輝度抽出領域(U1〜L1)よりも広い輝度抽出領域(U1〜L2)を設定し、かつ有効データ数として基準データ数N1よりも少ないデータ数N2に設定しても、ホワイトバランス制御用画像色データをデータ数N2抽出できない場合には、輝度抽出領域をU1〜L2に比してさらに広いU1〜L3を設定することとしたので、適正範囲外のホワイトバランス制御用画像色データでも適正なホワイトバランス制御用画像色データに近いホワイトバランス制御用画像色データを抽出でき、ホワイトバランス制御精度が著しく損なわれない高精度のホワイトバランス制御用画像色データを得ることができる。付言すると、輝度抽出範囲を段階的に変更することとしたので、暗い撮影環境における抽出状態に合わせて精度の高い対応が可能となる。
【0049】
また、本実施の形態では、制御装置109は、基準輝度抽出領域(U1〜L1)よりも広い輝度抽出領域(U1〜L2)を設定し、かつ有効データ数を基準データ数N1よりも少ないデータ数N2に設定した場合において、ホワイトバランス制御用画像色データをデータ数N2抽出した場合には、有効データ数を基準データ数N1に戻して、ホワイトバランス制御を行うこととしたので、被写体の適正値への変化に素早く対応できると共に、ホワイトバランス制御による色変化をスムーズに変化させることができる。
【0050】
また、本実施の形態では、制御装置109は、輝度抽出領域(U1〜L3)を設定し、かつ有効データ数をN2に設定した場合において、ホワイトバランス制御用画像色データをN2抽出した場合には、輝度抽出領域をU1〜L2に戻してホワイトバランス制御することとしたので、被写体の適正値への変化に素早く対応できると共に、ホワイトバランス制御による色変化をスムーズに変化させることができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、ホワイトバランス制御用画像色データが有効データ数入力されない場合に、▲1▼輝度抽出領域の変更(上記ステップS103)、▲2▼有効データ数の変更(上記ステップS105)、▲3▼輝度抽出領域の変更(上記ステップS113)の順に制御することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、入力される画像データの信頼性に応じて、例えば、▲1▼有効データ数の変更、▲2▼輝度抽出領域の段階的変更の順に制御を行うことにしても良い。
【0052】
また、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0053】
また、本発明のホワイトバランス調整装置は、ビデオカメラ、デジタルカメラ等に使用される撮像装置に広く適用可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係るホワイトバランス調整装置によれば、前記制御手段は、電源ON後のホワイトバランス制御において、通常のホワイトバランス制御に使用するホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための通常輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域を設定し、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数を前記ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数として設定することとしたので、基準輝度抽出領域にホワイトバランス調整用画像色データが無い画像においても、適正なホワイトバランス制御用画像色データに近い値を得ることができ、従来の撮影環境の色温度を無視した初期設定色温度状態で撮影される不自然な度合の画像を無くすことができる。また、適正範囲外のホワイトバランス制御用画像色データでも適正なホワイトバランス制御用画像色データに近いホワイトバランス制御用画像色データを抽出でき、ホワイトバランス制御精度が著しく損なわれない高精度のホワイトバランス制御用画像色データを得ることが可能となる。
【0056】
また、請求項2に係るホワイトバランス調整装置によれば、請求項1に記載のホワイトバランス調整装置において、制御手段は、通常輝度抽出領域に比して広い複数の輝度抽出領域を段階的に設定可能であることとしたので、暗い撮影環境における抽出状態に対応させて精度の高い対応が可能となる。
【0057】
また、請求項3に係るホワイトバランス制御装置によれば、利得調整手段はカラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を調整し、制御手段はホワイトバランス制御用画像色データに基づき、利得調整手段の利得を制御してホワイトバランス制御し、また、電源ON後のホワイトバランス制御において、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、基準データ数に比して少なくしたデータ数をホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数として設定することとしたので、電源ON時の有効データ数に満たない画像においても、適正なホワイトバランス制御用画像色データに近いホワイトバランス制御用画像色データを得ることができ、従来の撮影環境の色温度を無視した初期設定色温度状態で撮影される不自然な色合いの画像を無くすことができる。
【0058】
また、請求項4に係るホワイトバランス調整装置は、入力されるカラー画像データに応じた輝度信号および色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、当該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づき、当該カラー画像データのホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置において、前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を調整する利得調整手段と、前記ホワイトバランス制御用画像色データに基づき、前記利得調整手段の利得を制御してホワイトバランス制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、電源ON後のホワイトバランス制御において、通常のホワイトバランス制御に使用するホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための通常輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域を設定し、当該設定した条件で、前記基準データ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出した場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域の設定に戻してホワイトバランス制御を行う一方、前記基準データ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出できなかった場合には、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数を前記ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数に設定してホワイトバランス制御を行うこととしたので、被写体の適正値への変化に素早く対応できると共に、ホワイトバランス制御による色変化をスムーズに変化させることができる。
【0059】
また、請求項5に係るホワイトバランス調整装置は、請求項4に係るホワイトバランス調整装置において、前記制御手段は、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域内で、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出できなかった場合には、暫定値を使用してホワイトバランス制御を行う
こととしたので、ホワイトバランス制御用画像色データの変動による画面のちらつきが抑えられると共に、連続撮影による色合いの変化を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホワイトバランス調整装置を適用した撮像装置を示すブロック図である。
【図2】(R−Y)/Y、(B−Y)/Y軸上における無彩色領域のホワイトバランス制御用画像色データの抽出範囲を示した図である。
【図3】輝度位置による無彩色抽出領域を示した図である。
【図4】ホワイトバランス調整用入力データ数とホワイトバランス調整値の関係を示す図である。
【図5】制御装置のホワイトバランス制御動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
101 撮影レンズ
102 絞り
103 CCD(電荷結合素子)
104 CDS
105 色分離回路
106 利得制御回路
107 マトリクス回路
108 A/D変換器
109 制御装置
110 エンコーダ部
Claims (5)
- 入力されるカラー画像データに応じた輝度信号および色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、当該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づき、当該カラー画像データのホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置において、
前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を調整する利得調整手段と、
前記ホワイトバランス制御用画像色データに基づき、前記利得調整手段の利得を制御してホワイトバランス制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
電源ON後のホワイトバランス制御において、通常のホワイトバランス制御に使用するホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための通常輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域を設定し、
前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数を前記ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数として設定することを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整装置。 - 前記制御手段は、前記通常輝度抽出領域に比して広い複数の輝度抽出領域を段階的に設定可能であることを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス制御装置。
- 入力されるカラー画像データに応じた輝度信号および色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、当該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づき、当該カラー画像データのホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置において、
前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を調整する利得調整手段と、
前記ホワイトバランス制御用画像色データに基づき、前記利得調整手段の利得を制御してホワイトバランス制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、電源ON後のホワイトバランス制御において、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数を前記ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数として設定することを特徴とするホワイトバランス制御装置。 - 入力されるカラー画像データに応じた輝度信号および色差信号からホワイトバランス制御用画像色データを抽出し、当該抽出したホワイトバランス制御用画像色データに基づき、当該カラー画像データのホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装置において、
前記カラー画像データのうち少なくとも2色の画像データの利得を調整する利得調整手段と、
前記ホワイトバランス制御用画像色データに基づき、前記利得調整手段の利得を制御してホワイトバランス制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
電源ON後のホワイトバランス制御において、通常のホワイトバランス制御に使用するホワイトバランス制御用画像色データを抽出するための通常輝度抽出領域内で、基準データ数のホワイトバランス制御用画像色データを抽出できない場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域を設定し、
当該設定した条件で、前記基準データ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出した場合には、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域の設定に戻してホワイトバランス制御を行う一方、前記基準データ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出できなかった場合には、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数を 前記ホワイトバランス制御用画像色データの有効データ数に設定してホワイトバランス制御を行うことを特徴とするホワイトバランス制御装置。 - 前記制御手段は、前記通常輝度抽出領域に比して広くした輝度抽出領域内で、前記基準データ数に比して少なくしたデータ数の前記ホワイトバランス制御用画像色データを抽出できなかった場合には、暫定値を使用してホワイトバランス制御を行うことを特徴とする請求項4に記載のホワイトバランス制御装置。
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