JP3864808B2 - 端末装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークを利用してコラボレート曲を作成できるようにするための端末装置のコラボレート曲作成方法、サーバの曲データ送信方法、端末装置、サーバ、コラボレーションプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及を背景として、様々な人が各家庭で音楽を手軽に楽しめるような音楽環境が整備されつつある。
例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と言う。)で使用される音楽再生用ソフトウェアには、このPCに記憶されている曲データなどを再生する機能に加えて、インターネット経由で予め指定されたサーバにアクセスし、このサーバに記憶されている曲データを再生したり、ダウンロードを行う機能を有するものがある。
また、インターネットで提供されている各種サービスには、楽曲や効果音などの音素材の音データのダウンロードサービスがあり、PCのユーザは、ブラウザを利用して、この種のサービスを提供するサーバにアクセスし、このサーバに記憶されている音データを再生したり、ダウンロードを行うことが可能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、音楽業界では、複数の人々でコラボレートして作曲することが行われている。この種のコラボレーションを簡易かつ手軽に行うことができるサービスをインターネットなどの通信ネットワークを利用して提供することができれば、コラボレーションの楽しさをより多くの人が享受でき、また、新しい音楽コミュニケーションを確立できると考えられる。
【0004】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易かつ手軽にコラボレート曲を作成することができる端末装置、サーバ装置およびプログラムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載の発明にあっては、複数の作曲者の曲データを指示する情報を複数含むリストをサーバ装置から受信して記憶するリスト記憶手段と、操作者の操作に応じて、前記リスト中の各情報について選択または非選択を指示することにより、作曲者の組み合わせを指示する操作手段と、前記リスト中の各情報について、一定時間間隔で選択または非選択状態にあるか判定し、選択状態と判定された情報に対応する曲データを要求する送信要求を前記サーバ装置に送信するとともに、複数の情報が選択されている場合はそれらについても前記送信要求を送信する送信要求手段と、前記送信要求に対して前記サーバ装置から配信された曲データを受信し、受信中の曲データを同時に再生する再生手段と、前記再生手段によって再生されている曲データに対応する情報が前記操作手段によって非選択となったときは当該曲データの送信中止を要求する送信中止要求を前記サーバ装置に送信する送信中止要求送信手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明において、曲データを記憶する曲データ記憶手段と、
前記曲データ記憶手段内に記憶された曲データを前記サーバ装置にアップロードするアップロード手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1または2記載の端末装置において、前記リストを要求するためのリスト要求を前記サーバ装置に送信するリスト要求手段を具備することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1から3いずれかに記載の端末装置において、前記再生手段は、前記サーバ装置から曲データが繰り返し送信される場合は、当該曲データを受信する毎に繰り返し再生することを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明にあっては、前記再生手段は、前記送信要求に対応した前記サーバ装置から、複数の曲データの各々を時間軸に従って分割して得たパケットとそれらのパケットから合成される曲データを識別するヘッダとからなる各対を順次受信し、受信したパケットをそれらと対を成すヘッダにより識別される曲に応じた個別のデコーダへそれぞれ出力することによって複数の曲データを多重音再生させることを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明にあっては、複数の作曲者の曲データを指示する情報を複数含むリストをサーバ装置から受信して記憶するリスト記憶手段、及び操作者の操作に応じて、前記リスト中の各情報について選択または非選択を指示することにより、作曲者の組み合わせを指示する操作手段を備えたコンピュータに、前記リスト中の各情報について、一定時間間隔で選択または非選択状態にあるか判定し、選択状態と判定された情報に対応する曲データを要求する送信要求を前記サーバ装置に送信するとともに、複数の情報が選択されている場合はそれらについても前記送信要求を送信する送信要求機能と、前記送信要求に対して前記サーバ装置から配信された曲データを受信し、受信中の曲データを同時に再生する再生機能と、前記再生機能によって再生されている曲データに対応する情報が前記操作手段によって非選択となったときは当該曲データの送信中止を要求する送信中止要求を前記サーバ装置に送信する送信中止要求送信機能とを実現させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。以下に示す実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0016】
(1) 実施形態
(1.1) 実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態に係るコラボレーションシステム1の概要構成を示す図である。このコラボレーションシステム1において、10は、一般的なコンピュータシステムで構成されたサーバであり、インターネットを経由してコラボレート対象の曲データ(以下、コラボ曲データと言う。)をクライアント端末20〜23に送信する処理や、各クライアント端末20〜23からコラボ曲データをアップロードする処理などを行う。
ここで、本実施形態で使用するコラボ曲データは、1曲の楽曲として完成している必要は必ずしもなく、単調なメロディやリズム音、作曲者や演奏者の感性や工夫で作成した独自の音(音楽)でよく、そのジャンルや曲調に何ら制限がない音データである。
【0017】
クライアント端末20〜23は、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)などの一般的なコンピュータであり、図示しないDSU(Digital Service Unit)またはブロードバンドモデムなどを経由してインターネットに接続できるように構成されている。また、クライアント端末20〜23は、サーバ10との間で各種コマンドやコラボ曲データなどのデータ通信を行う機能を有している。なお、コラボ曲データなどの音データは比較的大容量のデータとなるため、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、ケーブルまたは光ファイバーなどの高速通信回線を利用してインターネットに接続されていることが望ましい。また、本実施形態では、コラボ曲データのファイル形式として、現在広く普及しているMP3(MPEG Audio Layer-3)規格で圧縮されたサウンドファイルなどの圧縮ファイルを使用する場合を想定しているが、WAVファイル、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)ファイルなどの様々なサウンドファイルを適用してもよい。
【0018】
(1.1.1) サーバの構成
次に、サーバ10の構成を説明する。図2はサーバ10のブロック図である。
サーバ10において、制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラム群を読み出して実行することによりサーバ10全体の制御を行う。より詳しく説明すると、制御部11は、クライアント端末20〜23から送信されたコマンドに応じてコラボ曲データをそのクライアント端末20〜23に送信する処理や、クライアント端末から送信されたコラボ曲データを記憶部12に記憶させると共にコラボ曲データのリストデータを生成するアップロード処理を行う。ここで、図3に示すように、リストデータとは、アップロードされた各コラボ曲データのファイル名を作曲者と対応づけて格納するデータである。なお、ファイル名としては、コラボ曲データの内容(例えば、曲調、楽器)がわかるようなファイル名が適用されるものとする。
【0019】
記憶部12は、制御部11が実行するプログラム群と、各クライアント端末20〜23から送信され、アップロードされた複数のコラボ曲データと、これらのコラボ曲データのリストデータなどが格納される。
また、通信部13は、制御部11の制御の下にインターネットを介してクライアント端末20〜23とTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に従ったプロトコルでデータ通信を行うためのものである。
【0020】
(1.1.2) クライアント端末の構成
次に、クライアント端末20〜23の構成について説明するが、クライアント端末20〜23の構成はほぼ同様であるため、クライアント端末20の構成を説明し、他のクライアント端末21〜23の構成の説明は省略する。
図4に示すように、クライアント端末20において、制御部31は、記憶部32に記憶されたシステムプログラムやワードプロセッサ、ブラウザ等の様々なアプリケーションプログラムを読み出して実行することにより端末全体の制御を行う。本実施形態においては、アプリケーションプログラムとして、サーバ10からコラボ曲データを受信したり、コラボ曲データをサーバ10にアップロードするためのコラボレーションプログラムが少なくとも記憶されている。
【0021】
記憶部32は、上述したプログラム群の他に様々なデータが記憶されるが、本実施形態では特に端末操作者が作成したコラボ曲データを記憶したり、サーバ10から送信されたコラボ曲データを記憶させておく領域として使用される。なお、端末操作者がコラボ曲データを作成する方法は、楽曲作成ソフトを使用して作成する方法や、実際の演奏音を録音して所定のファイル形式の音データに変換する方法などの従来手法を適用すればよい。
【0022】
通信部33は、制御部31の制御の下、インターネットを介してサーバ10とTCP/IPに従ったプロトコルでデータ通信を行うためのものである。
表示装置34は、CRT(Cathode-ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などが適用され、制御部31の制御の下に各種情報を表示する。
オーディオシステム35は、制御部31から送信された音声信号に基づいて音声を放音するための装置である。なお、このオーディオシステム35は、クライアント端末20に内蔵されていてもよいし、外部接続されたものでもよい。
また、操作部36は、キーボードやマウスなどであり、端末操作者の操作を制御部31に通知するためのものである。
【0023】
(1.2) 実施形態の動作
次に、本実施形態におけるコラボレーションシステム1の動作を説明する。以下、コラボ曲データをアップロードする場合の動作、コラボ曲データからコラボレート曲を作成する場合の動作を説明する。ここでは、クライアント端末20を使用した場合を説明する。また、説明の便宜上、クライアント端末20には、アップロードするためのコラボ曲データが記憶部32に記憶されているものとし、クライアント端末20はインターネットに常時接続されているものとする。
【0024】
まず、クライアント端末20において、制御部31は、コラボレーションプログラムの実行指示を操作部36を介して入力すると、記憶部32からそのプログラムを読み出して実行し、まず、表示装置34にメインメニュー画面を表示させ(図5参照)、端末操作者に対して、本実施形態の処理である「アップロード」、「コラボレーション」の中から所望する処理を選択するように促す(ステップS1)。かかるメインメニュー画面や以下に述べる各種画面においては、マウスカーソルなどが表示され、端末操作者が所望の処理に対応する表示領域にマウスカーソルを移動してマウスをクリック操作などすることによって、所望の処理を選択できるようになっている。
【0025】
(1.2.1) アップロードを行う場合
まず、クライアント端末20に記憶されているコラボ曲データのアップロードを行う場合の動作について図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
メインメニュー画面において、端末操作者が「アップロード」の処理を選択すると、制御部31は、表示装置34にアップロード画面を表示させる。このアップロード画面には、作曲者(端末操作者)の氏名や、アップロード対象のコラボ曲データの場所(記憶場所)などを入力するテキストボックス、アップロードの開始などを指示するコマンドボタンが表示され、端末操作者に入力を促す(ステップS2)。そして、端末操作者が操作部36を操作して各種入力を行い、「アップロード」ボタンを操作すると、制御部31は、各テキストボックスに情報が入力されたか否かを判定し(ステップS3)、情報が入力されていない場合は、その旨を表示して未入力のテキストボックスへの情報入力を促す一方、全てのテキストボックスに情報入力されていると判定すると、サーバ10との通信リンクを確立し、入力情報とアップロード対象のコラボ曲データとをサーバ10宛にパケット送信する(ステップS4)。
【0026】
この場合、サーバ10は、これらデータを受信すると、コラボ曲データを記憶部12に記憶すると共に、リストデータに、このコラボ曲データのファイル名と作曲者の氏名とを対応づけした情報を追加する。なお、作曲者の氏名に限定する必要はなく、作曲者のハンドルネームなどの別名を使用するようにしてもよい。
そして、クライアント端末20においては、上述した全データをサーバ10に送信すると、表示装置34に、アップロードが完了した旨を表示して処理を終了する(ステップS5)。なお、アップロード画面や以下に述べる画面を表示中の状態において、所定の操作によりいつでもメインメニュー画面に戻ることができるようになっている。
【0027】
(1.2.2) コラボレーションを行う場合
次に、コラボレーションを行う場合の動作について図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
メインメニュー画面において、端末操作者が「コラボレーション」の処理を選択すると、クライアント端末20の制御部31は、サーバ10の所定のアドレス(URL:Uniform Resource Locators)にアクセスしてサーバ10との通信リンクを確立する。この場合、サーバ10の制御部11は、リストデータに基づいて作成したリスト画面データをクライアント端末20に送信することにより、クライアント端末20の制御部31は、このリスト画面データに基づいてリスト画面を表示させるようになっている(ステップS11)。
このリスト画面には、サーバ10に記憶されている全てのコラボ曲データの作曲者及びファイル名と、その中からコラボ曲データを選択するためのチェックボックスCBとが表示され、端末操作者に対してコラボレーションを希望するコラボ曲データの選択を促すようになっている。
【0028】
ここで、クライアント端末20の制御部31は、リスト画面の表示処理を行った後、サーバ10からコラボ曲データを受信すると、そのコラボ曲データの再生処理を実行する。また、この制御部31には、一定時間間隔で割り込みパルスが与えられ、割り込みパルスが与えられる度に、以下のステップS12〜S17の処理を割り込み処理として実行する。
この割り込み処理において、制御部31は、端末操作者の操作により新たにチェックボックスCBにチェックが入れられたか否かを判定する(ステップS12)。
次に、制御部31は、端末操作者によっていずれかのチェックボックスCBに新たにチェックが入れられると、ステップS12の判定結果が「YES」となり、そのチェックボックスCBに対応するファイル名のコラボ曲データの送信要求コマンドをサーバ10に送信し(ステップS13)、次のステップS14に処理を進める。
【0029】
一方、ステップS12の判定において、制御部31は、新たなチェックボックスCBにチェックが入れられていないと、ステップS12の判定結果が「NO」となり、次のステップS14に処理を進める。
【0030】
ステップS14においては、制御部31は、端末操作者の操作によりチェック済みのチェックボックスCBのチェックが外されたか否かを判定する。
このステップS14の判定において、制御部31は、端末操作者の操作によりチェック済みのチェックボックスCBのチェックが外されていると、ステップS14の判定結果が「YES」となり、そのチェックボックスCBに対応するファイル名のコラボ曲データの送信中止コマンドをサーバ10に送信し(ステップS15)、次のステップS16に処理を進める。
一方、ステップS14の判定において、制御部31は、チェックボックスCBのチェックが外されていないと判定すると、ステップS14の判定結果が「NO」となり、次のステップS16に処理を進める。
ステップS16においては、制御部31は、端末操作者の操作により「再生中止」ボタンが操作されたか否かを判定する。このステップS16の判定において、「再生中止」ボタンが操作されていると、ステップS16の判定結果が「YES」となり、再生中止コマンドをサーバ10宛に送信する(ステップS17)。
そして、制御部31は、再生中止コマンドの送信処理(ステップS17)を行うと、または、、ステップS16において「再生中止」ボタンが操作されておらず、判定結果が「NO」となると、この割り込み処理を終了する。
【0031】
一方、サーバ10においては、制御部11は、クライアント端末20から送信された送信要求コマンドを受信すると、送信要求コマンドに従って対応するコラボ曲データを記憶部12から読み出し、図7に示すように、このコラボ曲データ(例えばコラボ曲データB)と送信中のコラボ曲データ(コラボ曲データA)とを各々例えば数秒分均等に分割したパケット単位で交互に送信する。なお、サーバ20が3つのコラボ曲データをパケット送信する場合を図8に示している。この各パケットのヘッダには、各コラボ曲データを識別するためのチャネル番号及びパケット番号、音声符号化アルゴリズムの種別や符号化速度を表す識別子などが記述されている。
クライアント端末20においては、サーバ10から送信された上記コラボ曲データを受信すると、制御部31は、各コラボ曲データを多重化した音声の再生処理を行う。より詳しく説明すると、制御部31は、各パケットのヘッダ内の情報に基づき各パケットを分離し、図示しないデコーダに各々出力することによって、各デコーダの出力音声を多重化した音声を放音するようになっている。
このようにして、クライアント端末20の端末操作者は、リストデータを見て気に入った作曲者や曲に対応する複数のチェックボックスCBにチェックを入れていくことによって、気に入った作曲者の組み合わせでコラボ曲データを同時再生させることができる。
【0032】
また、サーバ10においては、制御部11は、クライアント端末20から送信中止コマンドを受信すると、このコマンドに従って対応するコラボ曲データの送信を中止する。従って、クライアント端末20においては、チェックが外されたファイル名のコラボ曲データの再生が中止される。これにより、クライアント端末20の端末操作者は、再生中の複数の作曲者のコラボ音の中から任意のコラボ音の再生を中止することができ、再生音を聞きながらコラボレートする作曲者の組み合わせを任意に変更することができるようになっている。
【0033】
また、サーバ10においては、制御部11は、クライアント端末20から再生中止コマンドを受信すると、そのクライアント端末20宛に送信している全てのコラボ曲データの送信を中止する。従って、クライアント端末20においては、コラボ曲データの再生処理が中止されることとなる。
【0034】
これらにより、本実施形態に係るコラボレーションシステム1においては、クライアント端末20〜23側で、サーバ10にアップロードされたコラボ曲データのリストを見ながら、コラボレートを希望する組み合わせを選んで同時再生させることができ、端末操作者は、簡易かつ手軽に気に入ったコラボレート曲を作ることができる。また、端末操作者は、自身が作った音データをサーバ10にコラボレート用として登録させることができ、自身のみならず他の端末操作者によるコラボレーションに積極的に加わることが可能となる。これにより、このコラボレーションシステム1によって新しい音楽コミュニケーションを確立することが可能となるのである。
【0035】
(2) 変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0036】
(2.1)
上述の実施形態において、サーバ10は、送信中止コマンドまたは再生中止コマンドを受信するまでは、各送信要求コマンドに対応するコラボ曲データを繰り返し継続的に送信して繰り返し再生できるようにしておくことが望ましい。このようにすれば、端末操作者は、各コラボ曲データの演奏時間が異なっていてもコラボレート曲を継続的に視聴することができ、また、コラボ曲データの曲時間を一様にして作成する必要がないので、例えば1フレーズの音データでもよく、コラボ曲データの作成が容易になる。
【0037】
(2.2)
上述の実施形態においては、クライアント端末20〜23が、複数のデコーダによるハードウェア処理によって受信した複数のコラボ曲データを同時再生する場合について述べたが、さらに、制御部31によるソフトウェア処理によってコラボ曲データのデコード処理を行うようにしてもよい。このようにすれば、デコーダの数より多い数のコラボ曲データを同時再生することが可能となる。
【0038】
(2.3)
また、上述の実施形態においては、リスト画面にコラボ曲データの作曲者及びファイル名を表示する場合について述べたが、さらに、コラボ曲データの曲内容を詳細に示す情報を表示するようにしてもよい。例えば、図9に一例を示すように、コラボ曲データの曲内容を図象化して表示したり、再生位置を示すバーBARを表示するようにしてもよい。また、内容紹介文を表示できるようにしてもよい。曲内容の図象化は、作曲者が作成した図を用いるようにしてもよいし、サーバ10の制御部11が、コラボ曲データから予め定めたアルゴリズムで作成するようにしてもよい。
【0039】
(2.4)
また、上述の実施形態では、サーバ10は指定された複数のコラボ曲データを送信し、クライアント端末20〜23側でこれら複数のコラボ曲データを同時再生する場合について述べたが、要は、クライアント端末20〜23でコラボレート曲に対応する音を放音できればよく、サーバ10が、指定された複数のコラボ曲データを1つの曲データに合成してクライアント端末20〜23に送信するようにしてもよい。、
【0040】
(2.5)
また、上述の実施形態では、コラボレートした曲の再生のみを行う場合について述べたが、かかる曲データをクライアント端末20〜23に保存できるようにしてもよい。例えば、クライアント端末20〜23側で再生中の曲を録音できるようにしてもよいし、または、サーバ10が、指定された複数のコラボ曲データを1つの音データに合成し、このデータをクライアント端末20〜23がダウンロードできるようにしてもよい。
【0041】
(2.6)
また、上述の実施形態では、サーバ10から送信された複数のコラボ曲データをほぼリアルタイムで再生するため、オンラインの場合しか再生できないこととなるが、クライアント端末20〜23が全データを保存した後に再生するようにしてもよい。この場合、オフライン状態で再生することが可能となる。
【0042】
(2.7)
上述の実施形態では、コラボレーションプログラムを予めコンピュータ(クライアント端末20〜23)に格納しておく場合について述べたが、このプログラムを磁気記録媒体、光記録媒体、半導体記録媒体などのコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納し、コンピュータが記録媒体からこのプログラムを読み取って実行するようにしてもよい。また、このコラボレーションプログラムをネットワークサーバに格納し、通信ネットワークを経由して送信要求のあったコンピュータなどに送信するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、簡易かつ手軽にコラボレート曲を作成することができ、新しい音楽コミュニケーションを確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るコラボレーションシステムの概要構成を示す図である。
【図2】 サーバの概要構成を示すブロック図である。
【図3】 リストデータを示す図である。
【図4】 クライアント端末の概要構成を示すブロック図である。
【図5】 アップロードを行う場合のクライアント端末の動作を示すフローチャ−トである。
【図6】 コラボレーションを行う場合のクライアント端末の動作を示すフローチャ−トである。
【図7】 サーバが送信するパケットデータの説明に供する図である。
【図8】 サーバが送信するパケットデータの説明に供する図である。
【図9】 変形例に係るリスト画面を示す図である。
【符号の説明】
1……コラボレーションシステム、10……サーバ、11……制御部、12……記憶部、13……通信部、20〜23……クライアント端末、31……制御部、32……記憶部、33……通信部、34……表示装置、35……オーディオシステム、36……操作部。
Claims (6)
- 複数の作曲者の曲データを指示する情報を複数含むリストをサーバ装置から受信して記憶するリスト記憶手段と、
操作者の操作に応じて、前記リスト中の各情報について選択または非選択を指示することにより、作曲者の組み合わせを指示する操作手段と、
前記リスト中の各情報について、一定時間間隔で選択または非選択状態にあるか判定し、選択状態と判定された情報に対応する曲データを要求する送信要求を前記サーバ装置に送信するとともに、複数の情報が選択されている場合はそれらについても前記送信要求を送信する送信要求手段と、
前記送信要求に対して前記サーバ装置から配信された曲データを受信し、受信中の曲データを同時に再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生されている曲データに対応する情報が前記操作手段によって非選択となったときは当該曲データの送信中止を要求する送信中止要求を前記サーバ装置に送信する送信中止要求送信手段と
を具備することを特徴とする端末装置。 - 曲データを記憶する曲データ記憶手段と、
前記曲データ記憶手段内に記憶された曲データを前記サーバ装置にアップロードするアップロード手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記リストを要求するためのリスト要求を前記サーバ装置に送信するリスト要求手段を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
- 前記再生手段は、前記サーバ装置から曲データが繰り返し送信される場合は、当該曲データを受信する毎に繰り返し再生することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の端末装置。
- 請求項1に記載の端末装置において、
前記再生手段は、
前記送信要求に対応した前記サーバ装置から、複数の曲データの各々を時間軸に従って分割して得たパケットとそれらのパケットから合成される曲データを識別するヘッダとからなる各対を順次受信し、受信したパケットをそれらと対を成すヘッダにより識別される曲に応じた個別のデコーダへそれぞれ出力することによって複数の曲データを多重音再生させることを特徴とする端末装置。 - 複数の作曲者の曲データを指示する情報を複数含むリストをサーバ装置から受信して記憶するリスト記憶手段、及び操作者の操作に応じて、前記リスト中の各情報について選択または非選択を指示することにより、作曲者の組み合わせを指示する操作手段を備えたコンピュータに、
前記リスト中の各情報について、一定時間間隔で選択または非選択状態にあるか判定し、選択状態と判定された情報に対応する曲データを要求する送信要求を前記サーバ装置に送信するとともに、複数の情報が選択されている場合はそれらについても前記送信要求を送信する送信要求機能と、
前記送信要求に対して前記サーバ装置から配信された曲データを受信し、受信中の曲データを同時に再生する再生機能と、
前記再生機能によって再生されている曲データに対応する情報が前記操作手段によって非選択となったときは当該曲データの送信中止を要求する送信中止要求を前記サーバ装置に送信する送信中止要求送信機能と
を実現させるプログラム。
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