JP3862971B2 - 金属製標示器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤に埋設されたケーブル、水道管、ガス管などの埋設状況や、土地や道路の位置または土地の境界や測量点など標示するために地盤に打ち込まれ、各種の情報を外部から非接触状態で読み取ることができる標示器に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、この種の標示器として、情報を記憶する記憶部を有する情報記憶回路と、外部からの電磁波を受けて前記記憶部に記憶された情報を発信するアンテナとを備えた情報記憶素子が設けられたものが提案されている。この標示器では、前記情報記憶素子に外部から読取器を近付けて、これから指向性のある電磁波を前記情報記憶素子に向かって発信し、このとき発生する磁気共鳴現象によって前記アンテナから情報記憶素子の記憶部に記憶された各種の情報が特有の周波数の電磁波として出力され、この電磁波を前記読取器により外部から非接触状態で読み取る。
【0003】
前記標示器としては、地中に打ち込んで使用するときに腐食が起こらず、長期にわたって安定した使用ができる材質のものを用いることが好ましい。特に、強度や加工性に優れ、しかも耐久性に優れた真鍮製のものが好まれている。しかし、この真鍮製の標示器は、電磁波を通過させにくいので、標示器の内部に情報記憶素子を埋め込んだ場合、この情報記憶素子に記憶された情報を外部から読み取ることが困難になる。そこで、前記情報記憶素子を地盤から外部に表出する部分に取り付けた標示器が提案されているが、このようにすれば、情報記憶素子が外部からの衝撃力によって破損したり、いたずらによって前記情報記憶素子が取り外されるおそれがあるうえに、標示器の外観も悪くなる。
【0004】
そこで、本発明の目的は、耐久性に優れた真鍮のような金属製の標示器を使用し、内部に情報記憶素子を埋め込んで保護しながら、この情報記憶素子に記憶した情報を外部の読取器により確実に読み取ることができる金属製標示器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の金属製標示器は、地表に露出する金属製の本体と、地盤に埋設されて前記本体を支持する脚部とを有し、前記本体の外周部の下面に取付凹所が形成され、この取付凹所に、情報を記憶する記憶部を有する情報記憶回路と、外部からの電磁波を受けて前記記憶部に記憶された情報を発信するアンテナとを備えた情報記憶素子が取り付けられ、この情報記憶素子と取付凹所の底面との間に、情報記憶素子の上面の一部を覆うアモルファスを含む反射体が介装されている。
【0006】
この金属製標示器によれば、金属製の本体の下面に取付凹所が形成され、この凹所に情報記憶素子が埋め込み状に取り付けられているから、この情報記憶素子が外部に露出しないので、外部からの衝撃力によって破損したり、いたずらによって前記情報記憶素子が取り外されるおそれがなくなり、さらに、標示器の外観も良好となる。
【0007】
また、前記情報記憶素子に記憶された各種の情報を読み取るときには、これに読取器を近付け、この読取器から指向性のある電磁波を前記情報記憶素子に向かって発信させる。この電磁波を受けた情報記憶素子のアンテナから、その記憶部に記憶された情報が電磁波として発信され、読取器によって受信されて情報が読み取られる。
【0008】
このとき、前記情報記憶素子と、これが取り付けられる前記凹所の底面との間には、アモルファスを含む反射体が介装されており、このアモルファスは、非晶質であることから、電磁波を全方向に向かって反射する特性を有している。しかも、前記反射体は、情報記憶素子の上面の一部だけを覆い、他の部分は露出させるように設けられている。したがって、情報記憶素子が発生する電磁波は反射体によって広い角度範囲で反射され、反射体が設けられていない露出部分から凹所を経て外部に放出されて、読取器で確実に読み取られる。
【0009】
本発明の好ましい実施形態では、前記反射体が、前記情報記憶素子の上面における前記本体の外周側のほぼ半分を覆っている。上記構成によれば、前記情報記憶素子側の上面からの電磁波が、反射体によって覆われていない他の半分の部分から外部に出力され易くなって、この情報記憶素子に記憶された情報を外部の読取器でより確実に読み取れる。
【0010】
また、本発明の好ましい実施形態では、前記本体の外部から見える表面に、前記情報記憶素子の位置を示す標識が付されている。この構成によれば、外部の読取器により前記情報記憶素子の情報を読み取るとき、情報記憶素子の位置を前記標識によって容易に見い出すことができるので、この標識を目印として読取器を情報記憶素子に近付けることにより、情報を容易に読み取ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、金属製標示器1は、地盤Gの表面に露出する本体11と、地盤Gに埋設されて前記本体11を支持する脚部12を有する鋲形状に形成されており、本体11の頂部に、十字マークのような標示14が付されている。
【0012】
図2に示すように、前記本体11の外周部の下面には取付凹所13が上方に凹入して形成され、この凹所13に情報記憶素子2が嵌め込まれている。前記本体11と脚部12は、地中などに打ち込んで使用する場合でも腐食が起こらず、長期にわたって安定した使用ができる強度に優れた真鍮により一体に形成されている。また、前記本体11の外表面における情報記憶素子2の取付部分には、この情報記憶素子2の位置を示す、例えばアンテナマークのような指示マーク15が設けられている。
【0013】
図3は、前記情報記憶素子2の外観を示す斜視図である。この情報記憶素子2は、偏平な円盤状とされていて、これの上面で前記本体11の外周側に位置するほぼ半分の部分を覆うように、反射体3が設けられている。この反射体3は、電磁波を全方向に向かって反射する特性を有する非晶質のアモルファスを含む薄板状の金属板からなる。情報記憶素子2には、土地の位置や境界などの地籍情報、地下の電気、水道、ガスなどの埋設情報のほか、地上の構築物の情報などが記憶される。
【0014】
図4は、前記情報記憶素子2の一例を示す縦断面図である。この情報記憶素子2は、回路基板上に回路パターンを形成した薄膜状とされ、この回路パターンに各種情報を記憶する記憶部21が設けられた情報記憶回路22と、外部からの電磁波を受けて前記記憶部21に記憶された情報を発信するアンテナ23とを備え、これら情報記憶回路22とアンテナ23は、その表裏面に接合一体化された円形の薄い樹脂製のフィルム24,24で覆われている。前記アンテナ23は、情報記憶回路22の外周囲に円形状に巻回された細径の導電線からなり、この導電線を前記情報記憶回路22に電気的に接続している。
【0015】
図5は、前記情報記憶素子2の情報を読取器4により読み取るときの状態を示すブロック図である。同図のように、前記本体11に読取器4を近付けて、この読取器4に内蔵した電磁波発生器41から発生する指向性のある電磁波が、前記情報記憶素子2に向かって発信されると、磁気共鳴現象が発生して、前記アンテナ23から情報記憶素子2の記憶部21に記憶された各種の情報が特有の周波数の電磁波として発信され、この発信された電磁波が前記読取器4の受信器42で受信されて、表示装置43に記憶情報として表示される。これにより、前記情報記憶素子2の各種情報が外部から非接触状態で読み取られる。
【0016】
次に、以上の構成とした金属製標示器1の作用について説明する。まず、地籍情報の管理などを行うようなときには、図2に示す情報記憶素子2が内蔵された標示器1の脚部12を地盤Gに打ち込み、その本体11は地表に露出させる。このとき、前記金属製本体11の下面に取付凹所13が形成され、この凹所13に前記情報記憶素子2が設けられているから、この情報記憶素子2が外部に露出しない。したがって、外部からの衝撃力によって情報記憶素子2が破損したり、いたずらによって前記情報記憶素子2が取り外されるおそれがなくなる。また、標示器1の外観も良好となる。
【0017】
前記情報記憶素子2に記憶された各種の情報を読み取るときには、これに読取器4を情報記憶素子2の指示マーク15に近付け、この読取器4から指向性のある電磁波を情報記憶素子2に向かって発信させると、情報記憶素子2から記憶された情報が電磁波として出力される。このとき、情報記憶素子2の上面で本体11の外周側に位置するほぼ半分の部分がアモルファスを含む反射体3で覆われているから、情報記憶素子2が発生する電磁波は、広い角度範囲内で反射され、情報記憶素子2の上面における反射体3が設けられていない露出部分から外部に出力される。また、電磁波の一部は、情報記憶素子2の下面から外部に直接出力される。こうして強い電磁波が情報記憶素子2の外部に出力されるので、情報記憶素子2に記憶された情報が外部の読取器4によって非接触状態で確実に読み取られる。
【0018】
発明者らの実験によれば、反射体3を情報記憶素子2の下面の一部もしくは全面を覆うように設けた場合、読取器4による情報の読み取りはできなかった。これは、反射した電磁波が凹所13内で反射を繰り返して外部に出力されないためと考えられる。また、反射体3を情報記憶素子2の上面の全体を覆うように設けた場合も、読取器4による読取りが不可能であった。これは、情報記憶素子2の上面からの電磁波が反射体3で遮断されて外部に出力されないためと考えられる。
【0019】
さらに、前記読取器4で情報を読み取るとき、前記本体11の外表面には、この本体11の下面内部に設けられた前記情報記憶素子2の位置を示す指示マーク15が付されているので、前記情報記憶素子2の位置を前記指示マーク15によって容易に見つけることができ、この指示マーク15に読取器4を近付けることにより、情報の読み取りを容易に行うことができる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明の金属製標示器によれば、耐久性に優れた真鍮のような金属製の標示器を使用し、これに情報記憶素子を内蔵させて保護しながら、この情報記憶素子に記憶した情報を外部の読取器で確実に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る金属製標示器の斜視図である。
【図2】同金属製標示器の縦断面図である。
【図3】同金属製標示器に内蔵される情報記憶素子の外観を示す斜視図である。
【図4】同情報記憶素子を示す縦断面図である。
【図5】同情報記憶素子の情報を読取器によって読み取るときの状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…標示器、11…金属製の本体、12…脚部、13…取付凹所、15…指示マーク、2…情報記憶素子、21…記憶部、22…情報記憶回路、23…アンテナ、3…反射体、G…地盤
Claims (3)
- 地表に露出する金属製の本体と、地盤に埋設されて前記本体を支持する脚部とを有し、
前記本体の外周部の下面に取付凹所が形成され、
前記取付凹所に、情報を記憶する記憶部を有する情報記憶回路と、外部からの電磁波を受けて前記記憶部に記憶された情報を発信するアンテナとを備えた情報記憶素子が取り付けられ、
前記情報記憶素子と取付凹所の底面との間に、情報記憶素子の上面の一部を覆うアモルファスを含む反射体が介装されている金属製標示器。 - 請求項1において、前記反射体は、前記情報記憶素子の上面における前記本体の外周側のほぼ半分を覆っている金属製標示器。
- 請求項1または2において、前記本体の外部から見える表面に、前記情報記憶素子の位置を示す標識が付されている金属製標示器。
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