JP2002157565A - Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法 - Google Patents

Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法

Info

Publication number
JP2002157565A
JP2002157565A JP2001042950A JP2001042950A JP2002157565A JP 2002157565 A JP2002157565 A JP 2002157565A JP 2001042950 A JP2001042950 A JP 2001042950A JP 2001042950 A JP2001042950 A JP 2001042950A JP 2002157565 A JP2002157565 A JP 2002157565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rfid tag
conductive member
installation
installation groove
antenna coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001042950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3676245B2 (ja
Inventor
Fujio Senba
不二夫 仙波
Nakamaro Hiyoudou
仲麻呂 兵頭
Jun Fujii
潤 藤井
Tomoki Uchiyama
知樹 内山
Shigeru Kida
茂 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hanex Co Ltd
Original Assignee
Hanex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hanex Co Ltd filed Critical Hanex Co Ltd
Priority to JP2001042950A priority Critical patent/JP3676245B2/ja
Publication of JP2002157565A publication Critical patent/JP2002157565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3676245B2 publication Critical patent/JP3676245B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、金属等の導電性部材に設置し、且
つ、その表面側を強度が高く耐久性のある金属等の導電
性材料で作られた保護体で覆っても、外部との通信が可
能な新しいRFIDタグの設置構造を提供することを可
能にすることを目的としている。 【解決手段】 金属製等の導電性部材5に設置溝部7を
形成し、該設置溝部7にシリンダ状のアンテナコイル2
aを有するRFIDタグ1aを該設置溝部7の設置面と
なる底面7aに対して平行に配置し、RFIDタグ1a
に接して非導電性材料で作られた緩衝部材や断熱材を設
けるか、或いは非導電性材料で作られた樹脂8を充填
し、金属製等の導電性材料で作られた保護体となる板体
11によりRFIDタグ1aの表面側を覆って構成したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナコイル
と、制御部とを有するRFIDタグを導電性部材に設け
る場合の設置構造及び設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、RFIDタグ(Radio Frequency
IDentification TAG)には、電磁誘導型と電磁結合型が
あり、何れも電磁波を利用してリードライト端末機等と
非接触で通信を行うようになっている。
【0003】RFIDタグはアンテナコイルと制御部を
有し、リードライト端末機からの送信信号をアンテナコ
イルが受信すると、制御部がそれを電力としてコンデン
サに蓄積すると共に、その電力を利用して記憶部に記憶
されたIDコード等の情報を再びアンテナコイルからリ
ードライト端末機に送信する。
【0004】送受信方式としては、ASK(Amplitude
Shift Keying)方式と、FSK(Frequency Shift Keyi
ng)方式があり、前者は電磁波の振幅偏移変調により送
受信を行い、後者は電磁波の周波数変調により送受信を
行う。
【0005】一般的なRFIDタグをアンテナコイル形
式で分けると、円形の空心コイルを使用した円盤状のア
ンテナコイルと、棒状のフェライトコアにエナメル線等
の絶縁被覆銅線を巻き付けたシリンダ状のアンテナコイ
ルの2種類が存在し、外形は夫々のアンテナコイルの形
状に対応して前者は円盤状に形成され、後者は棒状に形
成される。
【0006】尚、円盤状のアンテナコイルを有するRF
IDタグは円形コイルの面方向の磁束変化を利用して通
信を行い、シリンダ状のアンテナコイルを有するRFI
Dタグは軸方向の磁束変化を利用して通信を行う。
【0007】ところで、電磁波は交流変化する電界と磁
界が90度の位相で伝播するものであるが、その磁界変
化による交番磁束が鉄、アルミニウム、銅等の導電性部
材と交差すると、該導電性部材中に渦電流が発生し、そ
の渦電流により交番磁界を打ち消す方向に磁束が発生す
る。
【0008】そのため、従来からRFIDタグは、出来
るだけ導電性部材から遠ざけて設置するのが一般的であ
った。
【0009】また、設置されたRFIDタグを外部から
の応力や衝撃等から保護するために、その表面側を保護
体で覆う必要があるが、保護体の外部からリードライト
端末機等とRFIDタグが通信を行うためには保護体の
材料として通信のバリアになる導電性材料は使用出来
ず、プラスチック等の非導電性材料を使用するのが一般
的であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック等の非導電性材料は強度がそれ程高くないので、
RFIDタグを十分に保護出来ない場合が多かった。例
えば、RFIDタグを金属製のマンホールの蓋等に設置
する場合には車両等の通過による交通荷重が絶えず印加
されるので耐久性に問題があった。
【0011】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、金属等の導電性部材に設置
し、且つ、その表面側を強度が高く耐久性のある金属等
の導電性材料で作られた保護体で覆っても、外部との通
信が可能な新しいRFIDタグの設置構造を提供せんと
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、RFID
タグを導電性部材に設置しても、磁束の一部は導電性部
材の影響を受けて減少するものの、残りの磁束は導電性
部材の設置面上の空間に分布し、その分布している磁束
を利用してリードライト端末機等と通信をすることが可
能であり、更に設置されたRFIDタグの表面側を導電
性材料で作られた保護体で覆っても、該保護体と導電性
部材との間等に微小な間隙からなる磁束漏洩路を形成す
ると、そこから導電性部材の設置面上の空間に分布する
磁束の一部が外部に漏洩し、その漏洩磁束を利用して通
信が出来ること等の知見を基に本発明を完成したもので
ある。
【0013】即ち、請求項1に記載した本発明に係るR
FIDタグの設置構造は、アンテナコイルと、制御部と
を有するRFIDタグを導電性部材に設置する構造であ
って、前記RFIDタグを導電性部材の設置面に配置
し、そのRFIDタグの表面側を導電性材料で作られた
保護体で覆い、前記導電性部材と前記保護体との間また
は該保護体の少なくとも一方に磁束漏洩路を形成したこ
とを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、RFIDタグから出た
磁束の一部が導電性部材の設置面上に分布し、それが磁
気漏洩路から外部に漏洩し、その漏洩磁束を利用して外
部のリードライト端末機等と通信することが出来る。
【0015】また、リードライト端末機等の発信装置か
ら出た磁束は磁束漏洩路から保護体内に入り、その一部
がRFIDタグのアンテナコイルで検出される。
【0016】従って、RFIDタグを導電性部材に設置
し、機械的強度の大きい金属等の導電性材料で作られた
保護体で保護した状態で外部と通信することが出来る。
【0017】また、前記保護体を板体またはキャップ体
により形成することが出来る。保護体を板状にした場合
には導電性部材の設置面と反対側のRFIDタグの側面
を保護することが出来、保護体をキャップ状にした場合
にはRFIDタグの表面側全てを覆うことが出来る。
【0018】また、前記導電性部材に設置溝部を形成
し、その設置溝部の底面を設置面として前記RFIDタ
グを配置することも出来る。このように構成してもRF
IDタグから出た磁束の一部、若しくはRFIDタグへ
向かう磁束の一部は設置溝部の空間に分布し、それを利
用して磁束漏洩路を通して通信することが出来る。
【0019】このようにすると、RFIDタグ及び保護
体を設置溝部から突出しないように設置出来る。
【0020】また、前記保護体を表面に収納部を形成し
たブロック体により形成し、その収納部に前記RFID
タグを収納し、前記導電性部材の設置溝部の底面からな
る設置面側に前記保護体の収納部を対向させた状態で該
保護体を設置溝部内に装着することが出来る。
【0021】このように保護体の収納部にRFIDタグ
を収納して導電性部材の設置溝部に設置することにより
RFIDタグを精確に位置決めして設置することが出来
る。
【0022】また、シリンダ状のアンテナコイルを有
し、且つ棒状に形成した前記RFIDタグを、その軸方
向を前記導電性部材の設置面と平行にし、且つ該設置面
に略接して配置することが出来る。
【0023】このように設置してもRFIDタグから出
た磁束の一部、若しくはRFIDタグへ向かうの磁束の
一部は設置溝部の空間に分布し、それを利用して磁束漏
洩路を通して通信することが出来る。
【0024】シリンダ状のアンテナコイルを有し、棒状
に形成されたRFIDタグは、極めて小型化出来るので
導電性部材に許容される設置面積が小さい場合でも容易
に設置出来る。
【0025】また、シリンダ状のアンテナコイルを有
し、且つ棒状に形成した前記RFIDタグを、その軸方
向を前記導電性部材の設置溝部の底面からなる設置面に
対して傾斜させて配置することも出来る。
【0026】このように構成すると、導電性部材の設置
溝部の底面からなる設置面の上方空間に磁束の一部を分
布させることが出来、それを利用して磁束漏洩路を通し
て通信することが出来る。しかも、設置面の投影断面を
より小さくすることが出来る。
【0027】また、同心円盤状のアンテナコイルを有す
る前記RFIDタグを、そのアンテナコイル面を前記導
電性部材の設置面に平行にして配置し、前記導電性部材
と前記保護体との間または該保護体の少なくとも一方に
磁束漏洩路を形成することが出来る。
【0028】このように構成すると、同心円盤状のアン
テナコイルを有するRFIDタグであっても設置面或い
は設置溝部の上方空間に磁束の一部を分布させることが
出来、それを利用して磁束漏洩路を通して通信すること
が出来る。
【0029】また、上記何れかの設置構造において、固
定手段により前記保護体を前記導電性部材に固定するこ
とが出来る。これによって、保護体を安定化して導電性
部材に固定することが出来る。
【0030】また、前記固定手段により前記保護体を非
導電性材料で作られたスペーサを介して前記導電性部材
に固定することが出来る。これによって任意の寸法の磁
束漏洩路を容易に形成することが出来る。
【0031】更に上記何れかの設置構造において、非導
電性材料で作られた緩衝部材または断熱材を前記RFI
Dタグに接して設けることが出来る。これによって外部
衝撃または外気温度の急変からRFIDタグを有効に保
護することが出来る。
【0032】また、請求項11に記載した本発明に係るR
FIDタグの設置方法は、アンテナコイルと、制御部と
を有するRFIDタグを導電性部材に設置する方法であ
って、導電性材料で作られたブロック体からなる保護体
の表面に収納部を形成して該収納部に前記RFIDタグ
を収納すると共に、導電性部材に表面が開放された設置
溝部を形成し、前記保護体の収納部側を前記設置溝部の
底面側にして該保護体を該設置溝部内に設置し、その
際、該収納部と該設置溝部間に磁束漏洩路が形成される
ように該保護体を該設置溝部に設置したことを特徴とす
る。
【0033】上記設置方法によれば、保護体を利用して
小さい寸法のRFIDタグを導電性部材に設けた設置溝
部内に精確に位置決めして容易に設置することが出来、
その磁束漏洩路を通して漏洩する磁束を利用して通信す
ることが出来る。
【0034】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るRFIDタ
グの設置構造並びに設置方法の各実施形態を具体的に説
明する。図1〜図25はシリンダ状のアンテナコイルを有
するRFIDタグに関する設置構造並びに設置方法を説
明する図であり、図26〜図34は同心円盤状のアンテナコ
イルを有するRFIDタグに関する設置構造並びに設置
方法を説明する図である。
【0035】先ず、図1〜図25を用いてシリンダ状のア
ンテナコイルを有するRFIDタグに関する設置構造並
びに設置方法について説明する。図1は導電性部材の設
置溝部に配置されたRFIDタグを一部が該設置溝部内
に挿入される凸部を有する板状の保護体により覆う様子
を示す分解説明図、図2は図1の板状の保護体を各種の
固定手段により導電性部材に固定した様子を示す断面説
明図である。
【0036】また、図3はシリンダ状のアンテナコイル
を有するRFIDタグの構成を示す正面説明図、図4は
RFIDタグの制御系の構成を示すブロック図、図5は
シリンダ状のアンテナコイルを有するRFIDタグに発
生する磁界の様子を示す模式図である。
【0037】また、図6は導電性部材の設置溝部に配置
されたRFIDタグを平坦な板状の保護体により覆う様
子を示す断面説明図である。
【0038】また、図7は導電性部材の設置溝部に配置
されたRFIDタグを、該RFIDタグの一部を収納す
る収納部を形成した板状の保護体により覆う様子を示す
分解説明図、図8(a)は図7の断面説明図、図8
(b)は導電性部材の平坦な設置面上に配置されたRF
IDタグを、該RFIDタグ全体を収納する収納部を形
成した板状の保護体により覆う様子を示す断面説明図で
ある。
【0039】また、図9はシリンダ状アンテナコイルの
軸方向を設置溝部の底面と直交させて配置した場合の一
例を示す断面説明図、図10は板状の保護体に直線状のス
リットを形成した場合の一例を示す分解説明図、図11は
シリンダ状のアンテナコイルの軸方向を導電性部材の設
置溝部の底面に対して傾斜させて配置した様子を示す断
面説明図である。
【0040】また、図12は導電性部材の設置溝部に配置
されたRFIDタグを、該RFIDタグを収納する収納
部を形成したキャップ体からなる保護体により覆う様子
を示す断面説明図、図13は設置溝部及びキャップ体が断
面円形状に構成された場合の一例を示す分解説明図、図
14は設置溝部及びキャップ体が断面方形状に構成された
場合の一例を示す分解説明図である。
【0041】また、図15及び図16は固定手段の一例とし
てネジ止めによりキャップ体からなる保護体を導電性部
材の設置溝部内に装着した様子を示す断面説明図及び分
解説明図である。
【0042】また、図17はキャップ体からなる保護体の
シリンダ状アンテナコイルの軸方向に切り欠きを設けた
様子を示す断面説明図、図18は断面円形状のキャップ体
からなる保護体のシリンダ状アンテナコイルの軸方向に
切り欠きを設けた様子を示す分解説明図、図19は断面方
形状のキャップ体からなる保護体のシリンダ状アンテナ
コイルの軸方向に切り欠きを設けた様子を示す分解説明
図である。
【0043】また、図20はキャップ体からなる保護体の
シリンダ状アンテナコイルの軸方向に表面側に連続する
断面L字状の切り欠きを設けた様子を示す断面説明図、
図21は断面円形状のキャップ体からなる保護体のシリン
ダ状アンテナコイルの軸方向に表面側に連続する断面L
字状の切り欠きを設けた様子を示す分解説明図、図22は
断面方形状のキャップ体からなる保護体のシリンダ状ア
ンテナコイルの軸方向に表面側に連続する断面L字状の
切り欠きを設けた様子を示す分解説明図である。
【0044】また、図23及び図24はネジ止めにより導電
性部材の設置溝部内に装着されるキャップ体からなる保
護体のシリンダ状アンテナコイルの軸方向に表面側に連
続する断面L字状の切り欠きを設けた様子を示す断面説
明図及び分解説明図、図25はブロック体の収納部にRF
IDタグを収納し、設置面側に該収納部を対向させた状
態で設置溝部内に装着する様子を示す分解説明図であ
る。
【0045】以下の各実施形態で好適に採用されるRF
IDタグ1a,1bは、電磁結合方式、電磁誘導方式の
RFIDタグであり、以下の各実施形態では、電磁誘導
方式のRFIDタグを用いた場合の一実施形態について
以下に説明する。
【0046】図1〜図25に示すRFIDタグ1aは、シ
リンダ状のアンテナコイル2aと、制御部となる半導体
ICチップ4とがプリント回路基板等を介さずに直結し
て一体的に形成されており、これによりRFIDタグ1
aの小型化を実現している。
【0047】単線巻きでシリンダ状に形成されたアンテ
ナコイル2aの内部には軸方向(図3の左右方向)に鉄
心やフェライト等の円柱状のコア部材3が挿入されてお
り、アンテナコイル2a、コア部材3、半導体ICチッ
プ4等が一体的に形成されて全体が棒状に構成されてい
る。
【0048】半導体ICチップ4はIC(半導体集積回
路)チップやLSI(半導体大規模集積回路)チップ等
の一体的にパッケージされて構成されたものであり、該
半導体ICチップ4の内部には、図4に示すように、制
御部となるCPU4a、記憶部となるメモリ4b、送受
信機4c及び蓄電手段となるコンデンサ4dが設けられ
ている。
【0049】図示しない外部のリーダライタ端末機から
発信された信号は、送受信機4cを介してCPU4aに
伝達され、電力はコンデンサ4dに蓄電される。尚、蓄
電手段となるコンデンサ4dが無く、外部のリーダライ
タ端末機から連続的に半導体ICチップ4に電力が供給
されるものでも良い。
【0050】CPU4aは中央演算処理装置であり、メ
モリ4bに格納されたプログラムや各種データを読み出
し、必要な演算や判断を行い、各種制御を行うものであ
る。
【0051】メモリ4bにはCPU4aが動作するため
の各種プログラムやRFIDタグ1a,1bが設置され
た導電性部材5を含む製品や部品等に関する履歴データ
やロット管理データ等の各種情報が記憶されている。
【0052】本実施形態のRFIDタグ1a,1bは、
無線周波が1波の振幅偏移変調(ASK;Amplitude Sh
ift Keying)の無線通信方式を使い、共振周波数帯域も
広い、線径も数十ミクロンの空心或いはコア部材3を有
するアンテナコイル2a,2bで特殊な送受信回路を組
み込んだ消費電力の非常に少ないCMOS−ICを使っ
たRFIDタグ1a,1bを採用した。
【0053】このRFIDタグ1a,1bは振幅偏移変
調(ASK)の無線通信方式を使用している。このよう
なASK方式を使用することによって、FSK方式のよ
うに導電性部材の影響を受けて周波数ずれを生じ、受信
電力が低下したり通信信号に乱れを発生するおそれが極
めて少なく、磁束漏洩路12からの洩れ磁束で安定して通
信を行うことが可能になる。
【0054】更に、本発明者等が行った実験結果によれ
ば、磁界Hは狭い隙間であっても回析現象により狭い隙
間から伝搬することが判明したものであり、所定の僅か
な間隙を形成することによりRFIDタグ1a,1bと
外部のリーダライタ端末機等との間で電力送電媒体及び
情報通信媒体である交流磁界を相互に送受信することが
出来ることを見い出したものである。
【0055】尚、RFIDタグ1a,1bの通信や電力
搬送を行う際に生じる磁界Hにより渦電流を発生して元
の磁束を減衰する反対方向の磁束を発生し、通信に影響
を及ぼす導電性材料としては、ステンレス板、銅板、ア
ルミニウム板の他に鉄、コバルト、ニッケル、及びそれ
等の合金、フェライト等の強磁性を有する金属、或いは
アルミニウム、銅、クローム等の常磁性を有する金属、
更には導電性プラスチック等が適用可能である。
【0056】図3に示すように、RFIDタグ1aはア
ンテナコイル2aの径方向の外径D 2に応じた外径D1
有する非導電性材料となるガラス材料で作られたガラス
容器6により封止して全周が覆われている。
【0057】本実施形態で採用したRFIDタグ1aの
ガラス容器6の軸方向の長さL1は7mm〜15.7mm程
度であり、外径D1は2.12mm〜4.12mm程度であ
る。従って、導電性部材5の設置溝部7はRFIDタグ
1aの長さL1及び外径D1に応じた大きさで形成され
る。また、RFIDタグ1aの重量は、55mg〜400
mg程度である。
【0058】以下に本実施形態で採用したRFIDタグ
1aのガラス容器6の軸方向の長さL1、外径D1、及び
アンテナコイル2aの軸方向の長さL2、外径D2の一例
を示す。
【0059】
【表1】
【0060】アンテナコイル2aの一例としては、例え
ば、直径30μm程度の銅線が単線巻きで径方向に多重
層で軸方向にシリンダ状に巻かれており、そのアンテナ
コイル2aの内部にコア部材3が有る状態でのインダク
タンスは9.5mH(周波数125kHz)程度で、アンテ
ナコイル2aに共振用に別途接続されたコンデンサの静
電容量は170pF(周波数125kHz)程度であった。
【0061】一方、導電性部材5の表面5a側には表面
を開放した断面方形状の設置溝部7が設けられており、
RFIDタグ1aは該設置溝部7に挿入され、その軸方
向(図2の左右方向)を該設置溝部7の設置面となる底
面7aと平行にして該底面7aに略接するようにしてス
ペーサ等を介さずに直に設置される。
【0062】設置溝部7内に埋設されたRFIDタグ1
aのガラス容器6の外周には非導電性材料で作られた保
護体となる樹脂8や接着剤等を充填して固定する。尚、
設置溝部7内に埋設されたRFIDタグ1aの外周に非
導電性材料で作られたスポンジやガラスウール等の緩衝
部材や断熱材をRFIDタグ1aに接して設けても良
い。
【0063】設置溝部7内に収納されたRFIDタグ1
aの表面側には保護体となる金属製等の導電性材料で作
られた板体11が配置されてRFIDタグ1aの表面側が
覆われ、該板体11が固定手段となるビス10により導電性
部材5に固定されている。
【0064】図1に示すRFIDタグ1aは、その本体
が棒状に構成され、設置溝部7はRFIDタグ1aの大
きさに応じた方形状で構成されている。板体11は中央部
に設置溝部7の形状に応じた形状を有する方形状の嵌合
部11aが設置溝部7側に突出しており、該嵌合部11aを
設置溝部7に嵌合することで位置決めがされ、板体11の
鍔部11bに形成された貫通穴11cを介して導電性部材5
に設けられたタップ穴5bにビス10を螺合締着すること
で板体11が導電性部材5に固定される。尚、導電性部材
5にタップ穴5bを設けずにビス10としてタッピングビ
スを用いて固定しても良い。
【0065】また、RFIDタグ1aはガラス容器6の
代わりに樹脂等で封止したものを更に非導電性材料から
なる樹脂や接着剤等を充填して固定しても良い。
【0066】図5はフリーの状態のRFIDタグ1aか
ら発生する磁界Hの様子を示す。
【0067】RFIDタグ1aのアンテナコイル2aの
軸方向の端部と、ガラス容器6の軸方向の端部とは上記
表1に示したL1,L2の寸法差に応じた位置関係にあ
り、図1及び図2に示す設置溝部7の側面7bと、アン
テナコイル2aの軸方向の端部との間に所定の離間間隔
が形成され、これによりアンテナコイル2aを貫く磁束
が形成され易く、磁界Hの形成に寄与する。
【0068】また、図2(a)に示すように、ビス10に
より固定される導電性部材5と、保護体となる板体11と
の間には互いに当接する接触面が形成され、この接触面
により磁束を漏洩させる磁束漏洩路12が形成される。
【0069】上記の磁束漏洩路12を形成するための間隙
は、所望の漏洩磁束の大きさにより変化させ、例えばビ
ス10の締付力または接触面の粗面の程度などによって調
整される。粗面化により磁束漏洩路12を形成させる場合
には、対向する両表面は互いに分散接触し、磁束漏洩路
12は分散する非接触部分を利用して形成される。
【0070】接触面の表面粗度は、互いに対向する表面
の一方の表面粗度が0.04μm程度に加工され、これ
により接触面の隙間として0.08μm程度が形成さ
れ、所望の電磁波の漏洩度が確保される。
【0071】また、図2(b)では、導電性部材5と、
保護体となる板体11との間にゴムや樹脂等の非導電性材
料で作られたスペーサ13を介在させて固定手段となるビ
ス10により固定したもので、比較的大きな厚さの磁束漏
洩路12が確保出来る。
【0072】保護体となる板体11と導電性部材5との間
に非導電性材料からなるスペーサ13を介在させた場合に
は、密封性を確保しつつ、且つ導電性部材5と板体11と
の間に形成される非導電性材料により漏れ磁束が多くな
るため好ましい。
【0073】また、図2(c)では、導電性部材5と、
保護体となる板体11とを、固定手段となる非導電性材料
からなる接着剤14により固定したもので、接着による略
平滑な接触面が形成され、この接触面により磁束を漏洩
させる磁束漏洩路12が形成される。
【0074】また、保護体となる板体11を導電性部材5
に対して接着剤14により固定した場合には、簡単な構成
で固定出来、板体11と導電性部材5との間に介在する接
着剤14の層により密封性を確保しつつ、且つ導電性部材
5と板体11との間に非導電性材料からなる物理的な磁束
漏洩路12が形成されるため漏れ磁束が多くなる。
【0075】尚、板体11と導電性部材5との間にスペー
サ13を介在させて接着剤14により板体11とスペーサ13と
導電性部材5とを接着しても良い。
【0076】本発明者等が行った実験結果によれば、磁
界Hは狭い隙間であっても回析現象により狭い隙間から
伝搬することが判明したものであり、上述のような物理
的な僅かな隙間である磁束漏洩路12を実用的なレベルで
送受信可能な量の磁束が漏洩し得るように形成し、それ
を検証することでRFIDタグ1aと外部のリード端末
機等との間で電力送電媒体及び情報通信媒体である交流
磁界を相互に送受信することが出来ることを見い出した
ものである。
【0077】尚、磁束漏洩路12の経路長と該磁束漏洩路
12の間隙幅(平均間隙幅)は外部のリードライト端末機
との間に電磁波の送信が可能な最低値以上有れば良く、
0.08μm程度の間隙幅(平均間隙幅)があれば十分
である。
【0078】RFIDタグ1aの表面側を覆う保護体と
なる板体11が導電性材料で作られ、該板体11と導電性部
材5との間に磁束漏洩路12が形成されたことで、外部か
らの応力や衝撃に対して一層強いものとなり、且つ磁束
漏洩路12を介して電磁波が漏洩し、RFIDタグ1aと
外部のリーダライタ端末機等との間で電力送電媒体及び
情報通信媒体である交流磁界を相互に送受信することが
出来る。
【0079】従って、RFIDタグ1aを導電性部材5
に設けた表面側が開放された設置溝部7の底面7aに略
密着して直付けで設置し、更に設置溝部7の表面側を金
属製等の導電性材料で作られた保護体となる板体11によ
り覆っても図2(a)〜(c)に示すように、導電性部
材5の表面側に漏れ磁束による磁界Hが発生しており、
外部のリーダライタ端末機等との間で通信が出来る。
【0080】図1の設置溝部7は保護体となる方形状の
板体11に対応して断面方形状で形成した一例であるが、
保護体として円盤状の板体11を用意し、該円盤状の板体
11に対応して断面円形状の設置溝部7を形成することで
も良い。
【0081】これ等は予め設置溝部7を想定して導電性
部材5の形状を製作するか、図1の設置溝部7はドリル
等で複数の穴を連続的に並設して断面方形状の設置溝部
7を形成することも可能である。また、断面円形状の設
置溝部7ではドリル等により容易に形成することが出来
る。
【0082】また、アンテナコイル2aにより形成され
る磁束の方向が、板体11と、導電性部材5との接合面と
一致した方向(図2の左右方向)に配置されており、こ
れにより漏れ磁束の回折現象による伝搬が効果的に出
来、設置面の上部に形成される磁界Hの形成に寄与す
る。
【0083】上記構成によれば、RFIDタグ1aから
出た磁束の一部が導電性部材5の設置面である底面7a
上に分布し、それが磁気漏洩路12から外部に漏洩し、そ
の漏洩磁束を利用して外部のリードライト端末機等と通
信することが出来る。
【0084】また、リードライト端末機等の発信装置か
ら出た磁束は磁束漏洩路12から保護体となる板体11で覆
われた設置溝部7内に入り、その一部がRFIDタグ1
aのアンテナコイル2aで検出される。
【0085】従って、RFIDタグ1aを導電性部材5
に設置し、機械的強度の大きい金属等の導電性材料で作
られた保護体となる板体11で保護した状態で外部と通信
することが出来る。
【0086】また、導電性部材5に設置溝部7を形成
し、その設置溝部7の底面7aを設置面としてRFID
タグ1aを配置したことで、RFIDタグ1aから出た
磁束の一部、若しくはRFIDタグ1aへ向かう磁束の
一部は設置溝部7の空間に分布し、それを利用して磁束
漏洩路12を通して通信することが出来る。
【0087】このようにすると、RFIDタグ1a及び
保護体となる板体11を設置溝部7から突出しないように
設置出来る。
【0088】従って、従来のようにRFIDタグ1aと
導電性部材5との間に空間を確保したり非導電性材料を
介在させることを排除して導電性部材5に形成する設置
溝部7を浅くすることが出来、構成が簡単で別途、スペ
ーサとして非導電性材料等を用意する必要もない。
【0089】また、導電性部材5に形成される設置溝部
7の深さも小さくて済み、導電性部材5の強度を確保す
ることが出来る。従って、導電性部材5が薄手の物に対
してRFIDタグ1aを設置する場合に有利である。
【0090】また、板体11によりRFIDタグ1aを覆
うことで該RFIDタグ1aの保全を確保することが出
来、導電性部材5を有する製品に外力が作用して衝撃を
受けてもRFIDタグ1aが破損する等の虞が無い。
【0091】また、導電性部材5の設置溝部7や板体11
の収納部15に緩衝部材や断熱材を介在させてRFIDタ
グ1aを保護することで、より効果的にRFIDタグ1
aの保全を確保すると共に温度の安定化を図ることでR
FIDタグ1aの性能の安定化を図ることが出来る。
【0092】また、板体11はビス10や接着剤14で固定す
る以外にも、スライド式等で開閉可能なシャッター構造
やヒンジ部材等を介して回動して開閉可能な構造として
も良い。
【0093】図6(a),(b)は、保護体となる板体
11が設置溝部7側に突出した前記実施形態の嵌合部11a
を除去した平板からなるものであり、図6(a)では板
体11が導電性部材5に対して直に当接され、固定手段と
なるビス10により固定された一例を示す。
【0094】尚、前記実施形態と同様に板体11と導電性
部材5との間に非導電性材料からなるスペーサ13を介在
させたり、接着剤14により板体11を導電性部材5に接着
することでも良い。
【0095】図6(b)では導電性部材5の設置溝部7
の上部表面側に段部5cが形成され、該段部5cに平板
からなる板体11が嵌合されたものであり、板体11の表面
と導電性部材5の表面とが略面一になって突出を無くし
たものである。
【0096】図6(b)も板体11が導電性部材5に対し
て直に当接され、ビス10により固定された一例を示した
ものであるが、板体11と導電性部材5との間に非導電性
材料からなるスペーサ13を介在させたり、接着剤14によ
り板体11を導電性部材5に接着しても良い。
【0097】尚、図2に示したように板体11に設置溝部
7側に突出した嵌合部11aを形成したものを用意し、該
板体11の鍔部11bを段部5cに嵌合すると共に、設置溝
部7に嵌合部11aを嵌合するようにして段部5cに板体
11を落とし込んだ構成で、ビス止めやスペーサ13を介在
させたり接着剤14により固定しても良い。
【0098】図7は金属製等の導電性材料で作られた保
護体として板体からなる方形状の板体11の中央部に導電
性部材5の方形状の設置溝部7に対応して該設置溝部7
と反対側に上方に突出した方形状の箱部11dが設けられ
ており、該箱部11dの内部には設置溝部7に対向した方
形状の収納部15が形成されている。本実施形態では、こ
の収納部15にRFIDタグ1aの一部が収納される。
【0099】そして、導電性部材5の設置溝部7と保護
体となる板体11の収納部15の内部にRFIDタグ1aを
収納し、導電性部材5の設置溝部7側に板体11の収納部
15を対向させた状態で該板体11を導電性部材5に固定し
てRFIDタグ1aが覆われる。
【0100】即ち、本実施形態の板体11は、図7に示す
ように、ハット形状で構成されている。そして、図8
(a)では、ハット形状の板体11が導電性部材5に対し
て直に当接され、ビス10により固定される。尚、前述と
同様に、板体11と導電性部材5との間に非導電性材料か
らなるスペーサ13を介在させたり、接着剤14により板体
11を導電性部材5に接着しても良い。
【0101】アンテナコイル2aがシリンダ状に形成さ
れた棒状のRFIDタグ1aでは、その軸方向(図8
(a)の左右方向)に磁力線が発生するため、図8
(a)に示すように、板体11と導電性部材5との接合部
に形成された磁束漏洩路12の方向とRFIDタグ1aの
軸方向とが一致した場合に漏れ磁束がより効果的に回析
現象により導電性部材5と板体11との接合部の狭い磁束
漏洩路12を経由して伝搬することが出来、これにより、
設置溝部7の設置面となる底面7aの上方で磁界Hが形
成され、RFIDタグ1aと図示しない外部のリーダラ
イタ端末機等との間でより感度良く、電力送電媒体及び
情報通信媒体である交流磁界を相互に送受信することが
出来る。
【0102】図8(b)は導電性部材5の設置面が平面
状で、その上部にハット形状の板体11を固定したもので
ある。図8(b)ではハット形状の板体11が導電性部材
5に対して直に当接され、ビス10により固定された一例
であるが、前述と同様に、板体11と導電性部材5との間
に非導電性材料からなるスペーサ13を介在させたり、接
着剤14により板体11を導電性部材5に接着しても良い。
【0103】尚、図7でも設置溝部7は保護体となる方
形状の板体11に対応して断面方形状で形成した一例を示
したが、保護体として円盤状の板体11を用意し、該円盤
状の板体11に対応して断面円形状の設置溝部7を形成す
ることでも良い。
【0104】図9は導電性部材5の垂直面に断面方形状
や断面円形状等の設置溝部7が形成され、該設置溝部7
と、これに対向するハット形状の板体11の断面方形状或
いは断面円形状の収納部15との内部にRFIDタグ1a
が、その軸方向を導電性部材5の垂直面と直交する方向
で配置収納されている。
【0105】図9では板体11と導電性部材5との間に非
導電性材料からなるスペーサ13を介在させ、ビス10によ
り固定たものである。尚、前述したように、ハット形状
の板体11が導電性部材5に対して直に当接され、ビス10
により固定しても良いし、接着剤14により板体11を導電
性部材5に接着しても良い。
【0106】また、図示しないが、導電性部材5が平面
状の垂直面で構成され、RFIDタグ1aを、その軸方
向を導電性部材5の垂直面と直交する方向で収納部15に
配置収納した状態でハット形状の板体11を該導電性部材
5に固定しても良い。
【0107】尚、導電性部材5の表面は水平面や垂直面
以外の傾斜面や或いは湾曲面であっても同様に適用出来
るものである。
【0108】図10は保護体である平板状の板体11を貫通
してシリンダ状に形成されたアンテナコイル2aを有す
るRFIDタグ1aの軸方向と一致する方向で該アンテ
ナコイル2aの長さL2に応じた長さを有する磁束漏洩
路となるスリット11eを設けたものである。尚、スリッ
ト11eは接着剤や充填材で閉鎖することも出来る。
【0109】保護体である板体11に形成した磁束漏洩路
となるスリット11eを介して漏れ磁束が回折して発生
し、設置溝部7の設置面となる底面7aの上部に磁界H
が形成される。これによりRFIDタグと外部のリーダ
ライタ端末機等との間で電力送電媒体及び情報通信媒体
である交流磁界を相互に送受信する効果をより向上する
ことが出来る。
【0110】図11はシリンダ状のアンテナコイル2aを
有する棒状のRFIDタグ1aを、その軸方向を導電性
部材5の設置溝部7の設置面となる底面7aに対して傾
斜させて配置したものである。
【0111】尚、図示しないが収納部15を有する板体11
の収納部15内にシリンダ状のアンテナコイル2aを有す
る棒状のRFIDタグ1aを、その軸方向を導電性部材
5の設置溝部7の設置面となる底面7a、或いは導電性
部材5の平坦な設置面に対して傾斜させて配置しても良
い。
【0112】上記構成であっても導電性部材5の設置面
或いは設置溝部の上方空間に磁束の一部を分布させるこ
とが出来、それを利用して磁束漏洩路12を通して通信す
ることが出来る。しかも、設置面或いは設置溝部の投影
断面をより小さくすることが出来、小さな設置面積しか
確保出来ない場合であっても有効に利用出来る。
【0113】また、前述したように導電性部材5と板体
11との接合部の磁束漏洩路12は、接合面の離間間隔が
0.08μm以上に設定されており、これにより漏れ磁
束の回折が効果的に出来、磁界Hの形成に寄与するが、
特に、磁束漏洩路12が図2等に示す板体11の嵌合部11a
や図6(b)等に示す導電性部材5の段部5cによるク
ランク形状になっていない方が効果的であり、図6
(a)等に示すようにストレート形状であればより好ま
しいことが実験的に判明した。
【0114】図12〜図14に示すシリンダ状のアンテナコ
イル2aを有するRFIDタグ1aは、保護体として金
属製等の導電性材料で作られたキャップ体21a,21bの
内部に収納され、樹脂8や接着剤等の封止材により封止
されて固定されている。尚、キャップ体21a,21b内に
埋設されたRFIDタグ1に接して非導電性材料からな
るスポンジやガラスウール等の緩衝部材や断熱材を配置
しても良い。
【0115】RFIDタグ1を収納したキャップ体21
a,21bは、該RFIDタグ1を覆った状態で導電性部
材5の設置溝部7の設置面となる底面7a側にキャップ
体21a,21bの収納部を対向させた状態で該キャップ体
21a,21bを設置溝部7内に装着して固定される。
【0116】図13に示すキャップ体21aは、RFIDタ
グ1aの大きさに応じた円筒形状の側板21a1と円盤形状
の天板21a2を有して構成され、導電性部材5に形成され
た設置溝部7はキャップ体21aの大きさに応じた円筒形
状で構成されている。
【0117】そして、キャップ体21aの側面部と底面
部、或いは導電性部材5の設置溝部7内に接着剤14が塗
布された状態で、キャップ体21aの天板21a2が導電性部
材5の表面5a側に配置される向きで該キャップ体21a
が設置溝部7内に挿入され、接着剤14により接合されて
固定される。
【0118】図14に示すキャップ体21bは、RFIDタ
グ1の大きさに応じた方形状の側板21b1と方形状の天板
21b2を有して構成され、導電性部材5に形成された設置
溝部7はキャップ体21bの大きさに応じた方形状で構成
されている。
【0119】そして、キャップ体21bの側面部と底面
部、或いは導電性部材5の設置溝部7内に接着剤14が塗
布された状態で、キャップ体21bの天板21b2が導電性部
材5の表面5a側に配置される向きで該キャップ体21b
が設置溝部7内に挿入され、接着剤14により接合されて
固定される。尚、接着剤14はキャップ体21a,21bか導
電性部材5の設置溝部7内の少なくともどちらか一方の
一部に塗布されても良い。
【0120】図12にはキャップ体21a,21bの内部に収
納され、該キャップ体21a,21bに覆われた状態で導電
性部材5の設置溝部7の内部に埋設されたRFIDタグ
1から発生する漏れ磁束により設置溝部7の設置面とな
る底面7a上に形成される磁界Hの様子を併せて図示し
たものである。
【0121】RFIDタグ1aのアンテナコイル2aの
軸方向の端部と、キャップ体21a,21bの側板21a1,21
b1の内壁面21a3,21b3との間には所定の離間間隔が形成
され、これによりアンテナコイル2を貫く磁束が形成さ
れ易く、磁界Hの形成に寄与する。
【0122】磁界Hは導電性部材5の設置溝部7とキャ
ップ体21a,21bとの接合面に形成される磁束漏洩路12
を通る漏れ磁束の回析現象により設置溝部7の設置面と
なる底面7aの上部に伝搬することが出来、これによ
り、RFIDタグ1aと図示しない外部のリーダライタ
端末機等との間で電力送電媒体及び情報通信媒体である
交流磁界を相互に送受信することが出来るものである。
【0123】RFIDタグ1aを導電性部材5の設置溝
部7の底面7aに略密着して設置し、更にキャップ体21
a,21bにより上部を覆っても図12に示すように導電性
部材5の設置溝部7の底面7a上部に磁界Hが発生して
いる。
【0124】尚、キャップ体21a,21bと導電性部材5
との間に図示しないゴムや樹脂等の非導電性材料からな
るスペーサを介在させて設けても良い。キャップ体21
a,21bと導電性部材5との間に非導電性材料からなる
スペーサを介在させた場合には、密封性を確保しつつ、
且つ導電性部材5とキャップ体21a,21bとの間に形成
される非導電性材料により漏れ磁束が多くなるため好ま
しい。
【0125】また、キャップ体21a,21bと導電性部材
5との間にスペーサを介在させた場合には、スペーサと
導電性部材5及びスペーサとキャップ体21a,21bとの
間に接着剤14を介在させて固定させても良い。
【0126】また、キャップ体21a,21bを導電性部材
5に対して接着剤14により固定した場合には、簡単な構
成で固定出来、キャップ体21a,21bと導電性部材5と
の間に介在する接着剤14の層により導電性部材5とキャ
ップ体21a,21bとの間に非導電性材料からなる磁束漏
洩路12が形成されるため漏れ磁束が多くなる。これによ
り、RFIDタグ1と外部のリーダライタ端末機等の間
で電力送電媒体及び情報通信媒体である交流磁界を相互
に送受信する場合に有利である。
【0127】また、磁束漏洩路12は、キャップ体21a,
21bと、導電性部材5との接合面の離間間隔が0.08
μm以上の隙間が確保されるように設定されており、こ
れにより漏れ磁束の回折現象による伝搬が効果的に出
来、設置溝部7の設置面となる底面7aの上部に磁界H
が形成され、これにより電力や信号の授受が可能になっ
ている。
【0128】上記構成によれば、導電性部材5に形成さ
れる設置溝部7の深さも小さくて済み、導電性部材5の
性能や強度を確保することが出来る。従って、導電性部
材5が薄手の物に対してRFIDタグ1を設置する場合
に有利である。
【0129】従って、従来のようにRFIDタグ1と導
電性部材5との間に空間を確保したり非導電性材料を介
在させることを排除して導電性部材5に形成する設置溝
部7を浅くすることが出来、構成が簡単で別途、スペー
サとして非導電性材料等を用意する必要もない。
【0130】また、キャップ体21a,21bによりRFI
Dタグ1を覆うことで該RFIDタグ1の保全を確保す
ることが出来、導電性部材5を有する製品に外力が作用
して衝撃を受けてもRFIDタグ1が破損する等の虞が
無い。
【0131】また、キャップ体21a,21bの内部の収納
部に緩衝部材や断熱材を介在させてRFIDタグ1を保
護することで、より効果的にRFIDタグ1の保全を確
保すると共に温度の安定化を図ることでRFIDタグ1
の性能の安定化を図ることが出来る。
【0132】図15及び図16に示す実施形態では、保護体
となるキャップ体21aの側板21a1の外壁面21a4にネジ部
21a5が形成されており、該ネジ部21a5に対応して導電性
部材5の設置溝部7の側面7bにネジ部7b1が形成され
ている。
【0133】そして、キャップ体21aの内部の収納部に
RFIDタグ1aを収納して樹脂8等の封止材により封
止して固定した後、導電性部材5の設置溝部7の設置面
となる側面7b側にキャップ体21aのRFIDタグ1を
収納した収納部を対向させた状態で該キャップ体21aの
ネジ部21a5を設置溝部7のネジ部7b1に螺合締着して該
キャップ体21aを設置溝部7内に装着固定する。
【0134】尚、キャップ体21aの天板21a2の上面には
係合穴21a6が形成されており、図示しない締着治具を該
係合穴21a6に係合させてキャップ体21aを導電性部材5
に螺合締着して固定することが出来るようになってい
る。
【0135】本実施形態の場合、キャップ体21aのネジ
部21a5と設置溝部7のネジ部7b1との螺合により締着固
定されるが、ネジ部7b1,21a5相互間の接合面の離間間
隔が0.08μm以上の隙間が確保されて磁束漏洩路12
が形成されるため、該磁束漏洩路12を通して漏れ磁束が
回折現象により伝播し、設置溝部7の設置面となる底面
7aの上部に磁界Hが形成される。これにより、外部の
リードライト端末機等との間で電力や信号の授受が可能
になっている。
【0136】図17〜図24では、シリンダ状に形成された
アンテナコイル2の軸方向端部に対応するキャップ体21
a,21bの側板21a1,21b1や天板21a2,21b2を切り欠い
て漏れ磁束を増やすための磁束漏洩路を構成するスリッ
ト22を設けたものである。
【0137】図18に示すキャップ体21aの円筒形状の側
板21a1には略半円形状のスリット22が形成され、図19に
示すキャップ体21bの方形状の側板21b1には方形状のス
リット22が形成された一例を示す。
【0138】図21、図23及び図24では、キャップ体21a
の円筒形状の側板21a1から円盤形状の天板21a2にかけて
連続した略半円筒形状のスリット22が形成され、図22で
は、キャップ体21bの方形状の側板21b1から方形状の天
板21b2にかけて連続したL字形状のスリット22が形成さ
れた一例を示す。尚、スリット22の形状は漏れ磁束を増
やすことが出来、且つ、キャップ体21a,21bの強度を
維持し得る程度の他の種々の形状、大きさで形成され
る。
【0139】上記構成によれば、各キャップ体21a,21
bの夫々の側板21a1,21b1や天板21a2,6b2に形成した
磁束漏洩路となるスリット22を介して漏れ磁束を更に増
やすことが出来、このスリット22を介して漏れ磁束が回
折して設置溝部7の設置面となる底面7aの上部に磁界
Hを形成することが出来、RFIDタグ1aと外部のリ
ーダライタ端末機等との間で電力送電媒体及び情報通信
媒体である交流磁界を相互に送受信する効果をより向上
することが出来る。
【0140】図25は金属製等の導電性材料で作られた保
護体となる円柱状のブロック体23の表面に直線状の収納
部となる溝23aが形成されており、その溝23a内にRF
IDタグ1aをその軸方向が設置溝部7の設置面となる
底面7aと平行になるように収納し、導電性部材5の設
置溝部7の設置面となる底面7a側に溝23aを対向させ
た状態で該ブロック体23を設置溝部7内に装着される。
【0141】そして、ブロック体23の側面部と底面部、
或いは導電性部材5の設置溝部7内に接着剤12が塗布さ
れた状態で該ブロック体23が設置溝部7内に挿入され、
接着剤12により接合固定されて設置される。
【0142】このようにブロック体23の溝23aにRFI
Dタグ1aを収納して導電性部材5の設置溝部7に設置
することによりRFIDタグ1aを精確に位置決めして
設置することが出来、施工も容易である。
【0143】尚、図示しないが、RFIDタグ1aの大
きさに応じた他の種々の形状の設置溝部7内に設置され
る場合であっても良く、RFIDタグ1aの大きさに応
じた他の種々の形状のブロック体23がその形状に応じた
設置溝部7内に挿入されて固定されるものであっても良
い。
【0144】次に、図26〜図34を用いて同心円盤状のア
ンテナコイル2bを有するRFIDタグ1bに関する設
置構造並びに設置方法について説明する。尚、前記シリ
ンダ状のアンテナコイル2aを有するRFIDタグ1a
と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略
する。
【0145】図26は導電性部材の設置溝部に配置された
同心円盤状のアンテナコイルを有するRFIDタグを一
部が該設置溝部内に挿入される凸部を有する板状の保護
体により覆う様子を示す分解説明図、図27は図26の板状
の保護体を固定手段により導電性部材に固定した様子を
示す断面説明図である。
【0146】また、図28は同心円盤状のアンテナコイル
を有するRFIDタグの構成を示す正面及び側面説明
図、図29は同心円盤状のアンテナコイルを有するRFI
Dタグに発生する磁界の様子を示す模式図である。
【0147】また、図30は導電性部材の設置溝部に配置
されたRFIDタグを平坦な板状の保護体により覆う様
子を示す断面説明図である。
【0148】また、図31は導電性部材の設置溝部に配置
されたRFIDタグを、該RFIDタグの一部を収納す
る収納部を形成した板状の保護体により覆う様子を示す
分解説明図、図32(a)は図31の断面説明図、図32
(b)は導電性部材の平坦な設置面上に配置されたRF
IDタグを、該RFIDタグ全体を収納する収納部を形
成した板状の保護体により覆う様子を示す断面説明図で
ある。
【0149】また、図33は同心円盤状のアンテナコイル
のアンテナコイル面を設置溝部の底面と直交させて配置
した場合の一例を示す断面説明図、図34は板状の保護体
に各種のスリットを形成した場合の一例を示す分解説明
図である。
【0150】図26〜図34に示すRFIDタグ1bも同心
円盤状のアンテナコイル2bと、制御部となる半導体I
Cチップ4とがプリント回路基板等を介さずに直結して
一体的に形成されており、これによりRFIDタグ1b
の小型化を実現している。尚、RFIDタグ1bの制御
系の構成は図4に示して前述したと同様である。
【0151】図28に示すRFIDタグ1bの内部には、
単線巻きで径方向に多重層をなして同心円盤状に巻かれ
て形成されたアンテナコイル2b、半導体ICチップ4
等が一体的に樹脂31により封止されて全体が円盤状に構
成されている。
【0152】RFIDタグ1bはアンテナコイル2bの
径方向の外径D4に応じた外径D3を有する樹脂31により
封止されている。
【0153】以下に本実施形態で採用したRFIDタグ
1bの樹脂31の外径D3、及びアンテナコイル2bの外
径D4及びアンテナコイル2bの内径D5の一例を示す。
【0154】
【表2】
【0155】また、RFIDタグ1bの樹脂31の厚さT
は0.7mm〜12.0mm程度であり、RFIDタグ1b
の重量は、0.7g〜5.2g程度である。
【0156】アンテナコイル2bの一例としては、直径
30μm程度の銅線が単線巻きで径方向に多重層をなし
て同心円盤状に巻かれており、そのアンテナコイル2b
のインダクタンスは9.5mH(周波数125kHz)程度
で、アンテナコイル2bに共振用に別途接続されたコン
デンサの静電容量は170pF(周波数125kHz)程度
であった。
【0157】図29はフリーの状態のRFIDタグ1bか
ら発生する磁界Hの様子を示す。
【0158】一方、導電性部材5にはRFIDタグ1b
の大きさに応じた断面円形状の設置溝部7が形成されて
おり、RFIDタグ1bが、そのアンテナコイル面を導
電性部材5の設置面となる底面7aに平行にして配置
し、該導電性部材5と、金属製等の導電性材料で作られ
た保護体となる板体11との間に磁束漏洩路12が形成され
る。
【0159】図26及び図27に示す保護体となる板体11は
中央部に設置溝部7の形状に応じた形状を有する円柱形
状の嵌合部11aが設置溝部7側に突出しており、該嵌合
部11aを設置溝部7に嵌合することで位置決めがされ、
板体11の鍔部11bに形成された貫通穴11cを介して導電
性部材5に設けられたタップ穴5bにビス10を螺合締着
することで板体11が導電性部材5に固定される。尚、導
電性部材5にタップ穴5bを設けずにビス10としてタッ
ピングビスを用いて固定しても良い。
【0160】尚、RFIDタグ1bも樹脂31の代わりに
ガラス容器に封止されたものでも良い。また、RFID
タグ1bを可撓性の合成樹脂等により封止してRFID
タグ1bの本体自体が緩衝部材を兼ねるように構成した
ものであっても良い。
【0161】尚、図27には導電性部材5の設置溝部7の
内部に埋設されたRFIDタグ1bから発生する磁界H
の様子を併せて図示したものである。
【0162】図30(a),(b)は、保護体となる板体
11が平板からなるものであり、図30(a)では板体11が
導電性部材5に対して直に当接され、固定手段となるビ
ス10により固定された一例を示す。
【0163】また、図30(b)では導電性部材5の設置
溝部7の上部表面側に段部5cが形成され、該段部5c
に平板からなる板体11が嵌合されたものであり、板体11
の表面と導電性部材5の表面とが略面一になって突出を
無くしたものである。
【0164】図31及び図32(a)では円盤状の板体11の
中央部に導電性部材5の断面円形状の設置溝部7に対応
して該設置溝部7と反対側に上方に突出した円筒状の箱
部11dが設けられており、該箱部11dの内部には設置溝
部7に対向した断面円形状の収納部15が形成され、導電
性部材5の設置溝部7と板体11の収納部15の内部にRF
IDタグ1bが収納されて板体11によりRFIDタグ1
bが覆われる。
【0165】図32(b)は導電性部材5の設置面が平面
状で、その上部に前述のハット形状の板体11を導電性部
材5に対して直に当接し、ビス10により固定したもので
ある。
【0166】図33では同心円盤状に形成されたアンテナ
コイル2bを有するRFIDタグ1bのアンテナコイル
面を導電性部材5の垂直面と直交する方向に配置してハ
ット形状の板体11の収納部15の内部にRFIDタグ1b
を収納し、板体11と導電性部材5との間に非導電性材料
からなるスペーサ13を介在させて板体11を導電性部材5
の平坦な垂直面に対してビス10により固定したものであ
る。
【0167】図34(a)は円盤状の板体11を貫通して同
心円盤状に形成されたアンテナコイル2bを有するRF
IDタグ1bの径方向と一致する方向でアンテナコイル
2bの中心に対応する部位から放射状にアンテナコイル
2bの外径D4に応じた長さを有するスリット11eを磁
束漏洩路として設けたものである。尚、スリット11eは
接着剤や充填材で閉鎖することも出来る。
【0168】また、図34(b)はアンテナコイル2bの
径方向に磁束漏洩路として1本だけスリット11eを設け
たものである。尚、スリット11eは接着剤や充填材で閉
鎖することも出来る。
【0169】同心円盤状のアンテナコイル2bを有する
RFIDタグ1bから発生した漏れ磁束は磁束漏洩路12
や磁束漏洩路となるスリット11eを通して回折現象によ
り導電性部材5の設置面上部に磁界Hを形成し、外部の
リードライト端末機等との間で電力送電媒体及び情報通
信媒体である交流磁界を相互に送受信することが出来
る。
【0170】尚、前述の板体11やキャップ体21a,21
b、或いはブロック体23は導電性部材5に対してビス止
め接合や接着剤接合により固定する以外にも嵌め合い接
合、カシメ接合、ネジ嵌合接合、シーム接合、粘着材接
合により磁束漏洩路を実用的なレベルで送受信可能な量
の磁束が漏洩し得るように固定することでも良い。シー
ム結合とは金属板同士の間に高密度ポリエチレン等を介
して接合部位を共巻きにして接合されたものである。
【0171】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、RFIDタグから出た磁束の一部が導電性部
材の設置面上に分布し、それが磁気漏洩路から外部に漏
洩し、その漏洩磁束を利用して外部のリードライト端末
機等と通信することが出来る。
【0172】また、リードライト端末機等の発信装置か
ら出た磁束は磁束漏洩路から保護体内に入り、その一部
がRFIDタグのアンテナコイルで検出される。
【0173】従って、RFIDタグを導電性部材に設置
し、機械的強度の大きい金属等の導電性材料で作られた
保護体で保護した状態で外部と通信することが出来る。
【0174】また、保護体を板状にした場合には導電性
部材の設置面と反対側のRFIDタグの側面を保護する
ことが出来、保護体をキャップ状にした場合にはRFI
Dタグの表面側全てを覆うことが出来る。
【0175】また、導電性部材に設置溝部を形成し、そ
の設置溝部の底面を設置面としてRFIDタグを配置し
た構成としてもRFIDタグから出た磁束の一部、若し
くはRFIDタグへ向かう磁束の一部は設置溝部の空間
に分布し、それを利用して磁束漏洩路を通して通信する
ことが出来る。
【0176】このようにすると、RFIDタグ及び保護
体を設置溝部から突出しないように設置出来る。
【0177】また、保護体を表面に収納部を形成したブ
ロック体により形成し、その収納部にRFIDタグを収
納し、導電性部材の設置溝部の底面からなる設置面側に
保護体の収納部を対向させた状態で該保護体を設置溝部
内に装着して設置した場合にはRFIDタグを精確に位
置決めして設置することが出来る。
【0178】また、シリンダ状のアンテナコイルを有
し、且つ棒状に形成されたRFIDタグを採用した場合
には極めて小型化出来るので導電性部材に許容される設
置面積が小さい場合でも容易に設置出来る。
【0179】また、シリンダ状のアンテナコイルを有
し、且つ棒状に形成した前記RFIDタグを、その軸方
向を導電性部材の設置溝部の底面からなる設置面に対し
て傾斜させて配置した場合でも導電性部材の設置溝部の
底面からなる設置面の上方空間に磁束の一部を分布させ
ることが出来、それを利用して磁束漏洩路を通して通信
することが出来る。しかも、設置面の投影断面をより小
さくすることが出来る。
【0180】また、同心円盤状のアンテナコイルを有す
るRFIDタグを採用した場合でも導電性部材の設置面
或いは設置溝部の上方空間に磁束の一部を分布させるこ
とが出来、それを利用して磁束漏洩路を通して通信する
ことが出来る。
【0181】また、固定手段により保護体を非導電性材
料で作られたスペーサを介して導電性部材に固定した場
合には任意の寸法の磁束漏洩路を容易に形成することが
出来る。
【0182】また、非導電性材料で作られた緩衝部材ま
たは断熱材をRFIDタグに接して設けた場合には外部
衝撃や外気温度の急変からRFIDタグを有効に保護す
ることが出来る。
【0183】また、本発明に係るRFIDタグの設置方
法によれば、保護体を利用して小さい寸法のRFIDタ
グを導電性部材に設けた設置溝部内に精確に位置決めし
て容易に設置することが出来、その磁束漏洩路を通して
漏洩する磁束を利用して通信することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】導電性部材の設置溝部に配置されたRFIDタ
グを一部が該設置溝部内に挿入される凸部を有する板状
の保護体により覆う様子を示す分解説明図である。
【図2】図1の板状の保護体を各種の固定手段により導
電性部材に固定した様子を示す断面説明図である。
【図3】シリンダ状のアンテナコイルを有するRFID
タグの構成を示す正面説明図である。
【図4】RFIDタグの制御系の構成を示すブロック図
である。
【図5】シリンダ状のアンテナコイルを有するRFID
タグに発生する磁界の様子を示す模式図である。
【図6】導電性部材の設置溝部に配置されたRFIDタ
グを平坦な板状の保護体により覆う様子を示す断面説明
図である。
【図7】導電性部材の設置溝部に配置されたRFIDタ
グを、該RFIDタグの一部を収納する収納部を形成し
た板状の保護体により覆う様子を示す分解説明図であ
る。
【図8】(a)は図7の断面説明図、(b)は導電性部
材の平坦な設置面上に配置されたRFIDタグを、該R
FIDタグ全体を収納する収納部を形成した板状の保護
体により覆う様子を示す断面説明図である。
【図9】シリンダ状アンテナコイルの軸方向を設置溝部
の底面と直交させて配置した場合の一例を示す断面説明
図である。
【図10】板状の保護体に直線状のスリットを形成した場
合の一例を示す分解説明図である。
【図11】シリンダ状のアンテナコイルの軸方向を導電性
部材の設置溝部の底面に対して傾斜させて配置した様子
を示す断面説明図である。
【図12】導電性部材の設置溝部に配置されたRFIDタ
グを、該RFIDタグを収納する収納部を形成したキャ
ップ体からなる保護体により覆う様子を示す断面説明図
である。
【図13】設置溝部及びキャップ体が断面円形状に構成さ
れた場合の一例を示す分解説明図である。
【図14】設置溝部及びキャップ体が断面方形状に構成さ
れた場合の一例を示す分解説明図である。
【図15】固定手段の一例としてネジ止めによりキャップ
体からなる保護体を導電性部材の設置溝部内に装着した
様子を示す断面説明図及び分解説明図である。
【図16】固定手段の一例としてネジ止めによりキャップ
体からなる保護体を導電性部材の設置溝部内に装着した
様子を示す断面説明図及び分解説明図である。
【図17】キャップ体からなる保護体のシリンダ状アンテ
ナコイルの軸方向に切り欠きを設けた様子を示す断面説
明図である。
【図18】断面円形状のキャップ体からなる保護体のシリ
ンダ状アンテナコイルの軸方向に切り欠きを設けた様子
を示す分解説明図である。
【図19】断面方形状のキャップ体からなる保護体のシリ
ンダ状アンテナコイルの軸方向に切り欠きを設けた様子
を示す分解説明図である。
【図20】キャップ体からなる保護体のシリンダ状アンテ
ナコイルの軸方向に表面側に連続する断面L字状の切り
欠きを設けた様子を示す断面説明図である。
【図21】断面円形状のキャップ体からなる保護体のシリ
ンダ状アンテナコイルの軸方向に表面側に連続する断面
L字状の切り欠きを設けた様子を示す分解説明図であ
る。
【図22】断面方形状のキャップ体からなる保護体のシリ
ンダ状アンテナコイルの軸方向に表面側に連続する断面
L字状の切り欠きを設けた様子を示す分解説明図であ
る。
【図23】ネジ止めにより導電性部材の設置溝部内に装着
されるキャップ体からなる保護体のシリンダ状アンテナ
コイルの軸方向に表面側に連続する断面L字状の切り欠
きを設けた様子を示す断面説明図及び分解説明図であ
る。
【図24】ネジ止めにより導電性部材の設置溝部内に装着
されるキャップ体からなる保護体のシリンダ状アンテナ
コイルの軸方向に表面側に連続する断面L字状の切り欠
きを設けた様子を示す断面説明図及び分解説明図であ
る。
【図25】ブロック体の収納部にRFIDタグを収納し、
設置面側に該収納部を対向させた状態で設置溝部内に装
着する様子を示す分解説明図である。
【図26】導電性部材の設置溝部に配置された同心円盤状
のアンテナコイルを有するRFIDタグを一部が該設置
溝部内に挿入される凸部を有する板状の保護体により覆
う様子を示す分解説明図である。
【図27】図26の板状の保護体を固定手段により導電性部
材に固定した様子を示す断面説明図である。
【図28】同心円盤状のアンテナコイルを有するRFID
タグの構成を示す正面及び側面説明図である。
【図29】同心円盤状のアンテナコイルを有するRFID
タグに発生する磁界の様子を示す模式図である。
【図30】導電性部材の設置溝部に配置されたRFIDタ
グを平坦な板状の保護体により覆う様子を示す断面説明
図である。
【図31】導電性部材の設置溝部に配置されたRFIDタ
グを、該RFIDタグの一部を収納する収納部を形成し
た板状の保護体により覆う様子を示す分解説明図であ
る。
【図32】(a)は図31の断面説明図、(b)は導電性部
材の平坦な設置面上に配置されたRFIDタグを、該R
FIDタグ全体を収納する収納部を形成した板状の保護
体により覆う様子を示す断面説明図である。
【図33】同心円盤状のアンテナコイルのアンテナコイル
面を設置溝部の底面と直交させて配置した場合の一例を
示す断面説明図である。
【図34】板状の保護体に各種のスリットを形成した場合
の一例を示す分解説明図である。
【符号の説明】
1a,1b…RFIDタグ 2a,2b…アンテナコイル 3…コア部材 4…半導体ICチップ 4a…CPU 4b…メモリ 4c…送受信機 4d…コンデンサ 5…導電性部材 5a…表面 5b…タップ穴 5c…段部 6…ガラス容器 7…設置溝部 7a…底面 7b…側面 7b1…ネジ部 8…樹脂 10…ビス 11…板体 11a…嵌合部 11b…鍔部 11c…貫通穴 11d…箱部 11e…スリット 12…磁束漏洩路 13…スペーサ 14…接着剤 15…収納部 21a,21b…キャップ体 21a1,21b1…側板 21a2,21b2…天板 21a3,21b3…内壁面 21a4…外壁面 21a5…ネジ部 21a6…係合穴 22…スリット 23…ブロック体 23a…溝 31…樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 潤 東京都新宿区西新宿1丁目22番2号 羽田 ヒューム管株式会社内 (72)発明者 内山 知樹 東京都新宿区西新宿1丁目22番2号 羽田 ヒューム管株式会社内 (72)発明者 木田 茂 東京都新宿区西新宿1丁目22番2号 羽田 ヒューム管株式会社内 Fターム(参考) 5B035 AA08 BA04 BB09 BC00 CA01 CA23 5J021 AA01 AB04 CA06 FA13 FA30 HA00 5K012 AA05 AB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナコイルと、制御部とを有するR
    FIDタグを、導電性部材に設置する構造であって、 前記RFIDタグを導電性部材の設置面に配置し、その
    RFIDタグの表面側を導電性材料で作られた保護体で
    覆い、前記導電性部材と前記保護体との間または該保護
    体の少なくとも一方に磁束漏洩路を形成したことを特徴
    とするRFIDタグの設置構造。
  2. 【請求項2】 前記保護体を板体またはキャップ体によ
    り形成したことを特徴とする請求項1に記載のRFID
    タグの設置構造。
  3. 【請求項3】 前記導電性部材に設置溝部を形成し、そ
    の設置溝部の底面を設置面として前記RFIDタグを配
    置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のRFIDタグの設置構造。
  4. 【請求項4】 前記保護体を表面に収納部を形成したブ
    ロック体により形成し、その収納部に前記RFIDタグ
    を収納し、前記導電性部材の設置面側に前記保護体の収
    納部を対向させた状態で該保護体を設置溝部内に装着し
    たことを特徴とする請求項3に記載のRFIDタグの設
    置構造。
  5. 【請求項5】 シリンダ状のアンテナコイルを有し、且
    つ棒状に形成した前記RFIDタグを、その軸方向を前
    記導電性部材の設置面と平行にし、且つ該設置面に略接
    して配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載のRFIDタグの設置構造。
  6. 【請求項6】 シリンダ状のアンテナコイルを有し、且
    つ棒状に形成した前記RFIDタグを、その軸方向を前
    記導電性部材の設置面に対して傾斜させて配置したこと
    を特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のRF
    IDタグの設置構造。
  7. 【請求項7】 同心円盤状のアンテナコイルを有する前
    記RFIDタグを、そのアンテナコイル面を前記導電性
    部材の設置面に平行にして配置し、前記導電性部材と前
    記保護体との間または該保護体の少なくとも一方に磁束
    漏洩路を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載のRFIDタグの設置構造。
  8. 【請求項8】 固定手段により前記保護体を前記導電性
    部材に固定したことを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    か1項に記載のRFIDタグの設置構造。
  9. 【請求項9】 前記固定手段により前記保護体を非導電
    性材料で作られたスペーサを介して前記導電性部材に固
    定したことを特徴とする請求項8に記載のRFIDタグ
    の設置構造。
  10. 【請求項10】 非導電性材料で作られた緩衝部材また
    は断熱材を前記RFIDタグに接して設けたことを特徴
    とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のRFIDタ
    グの設置構造。
  11. 【請求項11】 アンテナコイルと、制御部とを有する
    RFIDタグを導電性部材に設置する方法であって、 導電性材料で作られたブロック体からなる保護体の表面
    に収納部を形成して該収納部に前記RFIDタグを収納
    すると共に、導電性部材に表面が開放された設置溝部を
    形成し、前記保護体の収納部側を前記設置溝部の底面側
    にして該保護体を該設置溝部内に設置し、その際、該収
    納部と該設置溝部間に磁束漏洩路が形成されるように該
    保護体を該設置溝部に設置したことを特徴とするRFI
    Dタグの設置方法。
JP2001042950A 2000-07-19 2001-02-20 Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法 Expired - Lifetime JP3676245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042950A JP3676245B2 (ja) 2000-07-19 2001-02-20 Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000218443 2000-07-19
JP2000-218443 2000-07-19
JP2000-268240 2000-09-05
JP2000268240 2000-09-05
JP2001042950A JP3676245B2 (ja) 2000-07-19 2001-02-20 Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002157565A true JP2002157565A (ja) 2002-05-31
JP3676245B2 JP3676245B2 (ja) 2005-07-27

Family

ID=27344110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001042950A Expired - Lifetime JP3676245B2 (ja) 2000-07-19 2001-02-20 Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3676245B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100843285B1 (ko) 2006-06-30 2008-07-03 후지쯔 가부시끼가이샤 Rfid 태그
JP2008284967A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Nippon Information System:Kk 車載ナンバープレート
JP2014067360A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Hitachi Systems Ltd Rfidタグ付き銘板
JP2014117102A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電力伝送方法および磁界共鳴型無線電力伝送装置
JP2015190254A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社Iro マンホール蓋用icタグユニットおよびicタグ組み込みマンホール蓋
JP2016208468A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 Tdk株式会社 アンテナ装置
US9519854B2 (en) 2011-12-09 2016-12-13 Ricoh Company, Ltd. RFID tag, RFID system, and package including RFID tag
JP2017077001A (ja) * 2011-11-09 2017-04-20 株式会社村田製作所 アンテナ装置および電子機器
WO2017159436A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 株式会社村田製作所 コイルモジュール
WO2020255545A1 (ja) * 2019-06-21 2020-12-24 株式会社村田製作所 Rfidタグ及びrfidタグ付き物品

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100843285B1 (ko) 2006-06-30 2008-07-03 후지쯔 가부시끼가이샤 Rfid 태그
JP2008284967A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Nippon Information System:Kk 車載ナンバープレート
US9859610B2 (en) 2011-11-09 2018-01-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and electronic apparatus
US10483623B2 (en) 2011-11-09 2019-11-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and electronic apparatus
JP2017077001A (ja) * 2011-11-09 2017-04-20 株式会社村田製作所 アンテナ装置および電子機器
US9519854B2 (en) 2011-12-09 2016-12-13 Ricoh Company, Ltd. RFID tag, RFID system, and package including RFID tag
US9691016B2 (en) 2011-12-09 2017-06-27 Ricoh Company, Ltd. RFID tag for a package of tablets
JP2014067360A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Hitachi Systems Ltd Rfidタグ付き銘板
JP2014117102A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電力伝送方法および磁界共鳴型無線電力伝送装置
JP2015190254A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社Iro マンホール蓋用icタグユニットおよびicタグ組み込みマンホール蓋
JP2016208468A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 Tdk株式会社 アンテナ装置
WO2017159436A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 株式会社村田製作所 コイルモジュール
WO2020255545A1 (ja) * 2019-06-21 2020-12-24 株式会社村田製作所 Rfidタグ及びrfidタグ付き物品
JP6825752B1 (ja) * 2019-06-21 2021-02-03 株式会社村田製作所 Rfidタグ及びrfidタグ付き物品
US20210056373A1 (en) * 2019-06-21 2021-02-25 Murata Manufacturing Co., Ltd. Rfid tag and rfid tag-equipped article
US11461612B2 (en) * 2019-06-21 2022-10-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. RFID tag and RFID tag-equipped article

Also Published As

Publication number Publication date
JP3676245B2 (ja) 2005-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100758100B1 (ko) Rfid태그 하우징구조물, rfid태그 설치구조물 및rfid태그 통신 방법
JP3711026B2 (ja) Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法及びrfidタグの通信方法
KR100724198B1 (ko) 통신장치 및 그 설치구조, 제조방법 및 통신방법
JP3679338B2 (ja) Rfidタグの収容構造及び設置構造
US8978987B2 (en) Contactless integrated circuit device
CA2405403C (en) Electronic label
WO2005022687A1 (ja) 磁芯部材、アンテナモジュール及びこれを備えた携帯型通信端末
JP7151191B2 (ja) 磁気マーカ
JP2002157565A (ja) Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法
JP2002181296A (ja) Rfidタグの取付構造及びrfidタグの取付方法
JP2002183695A (ja) Rfidタグ構造体及びその取付構造
JP3703724B2 (ja) Rfidタグの通信方法
JP2019214844A (ja) 磁気マーカの施工方法
JP3595268B2 (ja) 通信装置及びその取付構造及び通信装置の情報読出方法
JP4440570B2 (ja) 非接触型データキャリア
JP2004333242A (ja) 回転軸のデータキャリア設置構造
JP4773787B2 (ja) データキャリア構造及びその設置構造
JP2002042096A (ja) 電磁誘導タグの設置構造
JP3743805B6 (ja) トランスポンダ装置
JP3743805B2 (ja) トランスポンダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3676245

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term