JP2876389B2 - 設置位置情報標示器及び設置位置情報標示装置 - Google Patents

設置位置情報標示器及び設置位置情報標示装置

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JP2876389B2
JP2876389B2 JP33067294A JP33067294A JP2876389B2 JP 2876389 B2 JP2876389 B2 JP 2876389B2 JP 33067294 A JP33067294 A JP 33067294A JP 33067294 A JP33067294 A JP 33067294A JP 2876389 B2 JP2876389 B2 JP 2876389B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土地や道路などの位置
や、敷地についての各種情報等を標示するのに好適な設
置位置情報標示器及び、設置位置情報標示装置及び、設
置位置情報標示杭及び、設置位置情報標示定礎石ユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、設置位置に関する情報である設置
位置情報(例えば土地や道路などの位置や、敷地につい
ての各種情報等)を標示する設置位置情報標示器が使用
されている。設置位置情報標示器の具体例としては、位
置指示用の杭や測量用の杭などがある。即ち、測量や工
事などを行なうためのポイントや、国家軸を成すための
基準点などポイントを指示するためには、それらのポイ
ントに杭等を打ち込んで打設し、それら杭により、それ
らポイントの位置を明示するようにして行なわれてい
た。また、地籍調査などを行う場合には、位置標示部材
として、たとえば実開平2−118815号公報に示さ
れているような測量杭が使用される。この測量杭は、地
盤に打ち込まれるもので、細長い棒状とされた杭本体の
頭部に、地表に露出するキャップを取付け、このキャッ
プの外面側にその土地の区画番号や基準点からの距離な
どの情報が付された標示プレートを釘などで打ち付けて
いる。また従来、ビル等の建築物には記念碑的、装飾品
的な目的のために、該建築物の建築を着工した日付等が
刻印された定礎石が設置されていた。しかし最近、定礎
石に、着工した日付だけでなく、該定礎石の設置された
敷地についての地球座標上の三次元位置(即ち、緯度、
経度、標高)或いは、該定礎石の設置された敷地の所有
者名等を刻印記録し、定礎石に、該定礎石の設置された
敷地に対する情報記録をもさせようという提案がなされ
ている。なぜなら、敷地に対する情報を定礎石に記録し
標示しておくことによって、地震や戦乱等により、建築
物等が破壊され、各敷地に対する真の所有者の対応関係
或いは、敷地所有者各人の所有している敷地の三次元位
置や範囲等を目視判別することが困難になっても、該敷
地に設置されている定礎石を探し出して、該定礎石に刻
印記録されている、該敷地に対する情報を読み取ること
によって、各敷地に対する真の所有者の対応関係或い
は、敷地所有者各人の所有している敷地の三次元位置や
範囲等を判別することができるからである。このような
最近提案されている定礎石は、該定礎石の設置位置であ
る敷地に関する情報を標示することから上述した設置位
置情報標示器の一例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の位置
指示用の杭等はどれも同じような形状に形成されている
ので、杭を見ただけでは、該杭が打設されたポイントの
位置や打設目的等の杭情報等の設置位置情報を認識する
ことが出来ない(即ち、地形図や既に作成された測量図
面と照らし合わせて、当該杭の位置や目的等をいちいち
認識しなければならない。)という不都合があった。ま
た、実開平2−118815号公報に示されているよう
な測量杭によれば、その杭頭が落ち葉や雪などで埋まっ
てしまうと、その標示プレートに付した情報の確認がで
きなくなる。また、従来提案されている定礎石では、地
震や戦乱等により建築物等が破壊されると、破壊による
瓦礫が敷地内に堆積し、該瓦礫等の障害物が、最近提案
されている前記定礎石を覆い隠すので、該定礎石を探し
出しても、該定礎石の刻印記録を読み取るために、定礎
石の上方の瓦礫を撤去しなくてはならず、よって、該定
礎石の刻印記録の読み取りは困難である。
【0004】本発明は上記事情に鑑み、設置位置情報の
確認を容易に行うことができる設置位置情報標示器及
び、設置位置情報標示装置及び、設置位置情報標示杭及
び、設置位置情報標示定礎石ユニットを提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第一の
発明は、地盤に一部もしくは全部が埋め込まれる設置本
体を有し、前記設置本体の内部に記録部材保持空間を形
成し、前記記録部材保持空間に、前記設置本体の外部か
ら非接触で設置された土地の区画番号を含む土地に関す
る情報を読み出し自在な記録部材を設け、前記情報を非
接触で読み取るよう構成している。
【0006】本発明のうち第二の発明は、第一の発明に
よる設置位置情報標示器(1、A、203)において、
前記設置本体(2、101、205)に蓋(3、11
2、206)を、前記記録部材保持空間(12a、11
3、209)を開閉自在な形に設けて構成される。
【0007】本発明のうち第三の発明は、第一の発明ま
たは第二の発明による設置位置情報標示器において、前
記記録部材は、前記記録部材保持空間から取出し自在な
る形で設けられたことを特徴とする。
【0008】本発明のうち第四の発明は、第三の発明に
よる設置位置情報標示器において、前記記録部材は、外
部から磁界が付加されたとき特有の周波数の電磁波を発
生する磁気識別体である。
【0009】本発明のうち第五の発明は、第一の発明な
いし第四の発明のいずれかによる設置位置情報標示器
と、前記設置位置情報標示器内の記録部材に記録された
前記情報を非接触で読み取り得る読み取り装置とを備
え、前記読み取り装置は、読み出された前記情報を表示
する表示手段を備えている。
【0010】本発明のうち第六の発明は、地盤に一部も
しくは全部が埋め込まれる設置本体と、この設置本体に
取り付けられて、外部から磁界が付加されたとき特有の
周波数の電磁波を発生する磁気識別体とを備え、さら
に、この磁気識別体に指向性のある磁界を付加して発生
した前記特有の周波数の電磁波を検知する磁気検知器、
前記特有の周波数に対応した設置された土地の区画番号
を含む土地に関する情報を記憶したメモリ、検知された
特有の周波数に対応した前記情報をメモリから読 み出す
読出手段、読み出された前記情報を表示する表示手段、
および前記磁気検知器が前記磁気識別体に近接して前記
電磁波の強度が大きくなったとき、これを識別して報知
する報知手段を有する読み取り装置を備えている。
【0011】本発明のうち第七の発明は、第六の発明に
おいて、さらに磁気識別体に特有の周波数を付加する識
別コード付加手段を備えてなる。
【0012】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の作用の欄についても同様である。
【0013】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、設置本体に格納された記録部材に記録されている設
置された土地の区画番号を含む土地に関する情報を非接
触で読み取るので、その情報内容を外部から容易に取り
出すことができる。
【0014】本発明のうち第二の発明では、記録部材
(5、102、210)は設置本体(2、101、20
5)内の記録部材保持空間(12a、113、209)
に収納され、かつ蓋(3、112、206)により外部
から閉塞される形で設けられる。
【0015】本発明のうち第三の発明では、記録部材保
持空間から記録部材を取出して、別の記録部材と交換し
たり、記録部材のメンテナンスを行ったり或いは、記録
部材の設置位置情報の更新を行ったりする。
【0016】本発明のうち第四の発明は、記録部材に記
録された設置位置情報の読み取りは電磁波を介して行
う。
【0017】上記した構成により本発明のうち第五の発
では、設置位置情報標示器が設置されている場所付近
で、読み取り装置を介して、記録部材に記録されている
設置された土地の区画番号を含む土地に関する情報を埋
設設置された前記設置本体に対して非接触で読み取り
当該情報を表示手段により表示するので、情報の確認を
容易かつ正確に行うことができる。
【0018】本発明のうち第六の発明では、上記設置本
体の磁気識別体から発信される電磁波の周波数と対応す
る設置された土地の区画番号を含む土地に関する情報が
メモリに記憶され、上記磁気識別体から電磁波が発信さ
れたとき、上記メモリに記憶された情報が読出手段によ
り読み出されて表示手段により表示されので、情報の確
認を容易かつ正確に行うことができ、各種情報の管理も
容易に行われる。また、上記磁気識別体に磁気検知器が
近接して、その電磁波の強度が大になったとき、報知手
段により報知がなされるので、上記設置本体の位置を確
認することができる。従って、上記設置本体の一部だけ
が地盤に埋め込まれ、この設置本体が落ち葉などで埋ま
ってしまっているような場合、また、上記設置本体の全
部が地盤に埋め込まれている場合においても、その位置
確認および情報確認が容易かつ正確に行われる。さら
に、磁気識別体は設置本体の表面に露出させる必要がな
く、設置本体の内部に入れることができるので、火災や
いたずらによって消失するおそれがない。また、設置本
体の全部を磁気識別体とともに地盤内に埋め込むことに
より、これら両者の火災などによる焼失や盗難が一層確
実に防止される。
【0019】本発明のうち第七の発明では、上記磁気識
別体から発信される電磁波の特有の周波数が識別コード
付加手段により任意に付加または変更される。つまり、
磁気識別体に記憶された区画番号のような情報を容易に
変更できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による設置位置情報標示器のうち設
置位置情報標示杭の一実施例を地盤に打設して、杭情報
を読み取り装置により読み取っているようすの一例を示
す図、図2は、図1に示す設置位置情報標示杭の断面
図、図3は、図1に示す設置位置情報標示杭に収納され
ている記録部材の一例を示す図、図4は、本発明による
設置位置情報標示杭の一実施例が、工事現場に打設され
たようすを示す図、図5は、この発明にかかわる設置位
置情報標示装置を示すブロック図、図6は、設置位置情
報標示器の一例を示す位置標示器一部切欠いた正面図、
図7(a)及び図7(b)はそれぞれ、位置標示器の他
の例を示す斜視図、図8(a)は、本発明による設置位
置情報標示器のうち設置位置情報標示定礎石ユニットの
一例を示した垂直断面図、図8(b)は、図8(a)に
示す設置位置情報標示定礎石ユニットの表示部を示した
平面図、図9は、図8(a)に示す設置位置情報標示定
礎石ユニットが設置された住宅敷地の平面図、図10
は、図8(a)に示す設置位置情報標示定礎石ユニット
の記録部材を示した斜視図、図11は、図10に示す記
録部材より敷地情報の読み取りを行う際に使用される読
み取り装置を示した図、図12は、図10に示す記録部
材に対して敷地情報の記録を行う際に使用される情報記
録装置を示した図、図13は、本発明による設置位置情
報標示定礎石ユニットのうち、図8(a)に示す設置位
置情報標示定礎石ユニットとは別の一例を示した平面図
である。
【0021】工事現場61の地盤表面62eには、図4
に示すように、工事を行なううえで基準となる複数の基
準ポイントPT(PT1〜PT4等)が設定されてお
り、それら基準ポイントPTの設定位置の緯度、経度、
高さ等の三次元位置は、事前に測量等を行なって、正確
に把握されている。そして、それら基準ポイントPTに
は、該基準ポイントPTの位置を明示するために、それ
ぞれ設置位置情報標示杭(設置位置情報標示器)として
の打設用杭1が打設されている。各打設用杭1は、図1
及び図2に示すように、プラスチック等の磁気を透過さ
せ得る材料により形成された設置本体としての杭本体2
を有しており、杭本体2は、先端先細り状に形成されて
いる。そのため、杭本体2の図2中下部には、該杭本体
2の先端が突出する形で杭打点指示部11が、該杭本体
2の図2中上下方向に伸延する軸心TL1に整合する形
で形成されており、該杭本体2は、前記軸心TL1が各
基準ポイントPTに整合し、且つ軸心TL1が鉛直方向
に伸延するように地盤62に打設された形で設置されて
いる。そして、杭本体2の内部には、蓋装着穴12が、
該杭本体2の上側(杭打点指示部11と反対側の面)に
向けて開口する形で形成されている。
【0022】従って、杭本体2の周囲のうち該杭本体2
の下部側には、図1及び図2に示すように地盤62に埋
設されて該地盤62に接した側面6が形成されている。
【0023】また、杭本体2の前記蓋装着穴12には、
図1及び図2に示すように、蓋3が装着されている。即
ち、蓋3には、柱部3fが設けられており、蓋3は、該
柱部3fによって、前記杭本体2に形成された蓋装着穴
12を閉塞開放自在になっている。なお、柱部3fの長
さは、前記蓋装着穴12の深さよりも短く形成されてい
る。また、蓋3の上部には、盤状に形成された表示部と
してのハブ部3eが、柱部3fと一体に設けられてお
り、ハブ部3eは、前記杭本体2の上面と等しい大きさ
に形成されている。そして、該ハブ部3eの上面には、
図1に示すように、該ハブ部3eの中心を示す二本の中
心線13a、13bが、それら中心線13a、13bの
交点XPが該ハブ部3eの上面の中心に形成される形で
記入されている。このように形成された蓋3は、図1及
び図2に示すように、ハブ部3eが杭本体2の上面を覆
い、前記蓋装着穴12の深さよりも短い長さに形成され
た柱部3fが、前記蓋装着穴12に挿嵌された形で、各
基準ポイントPTに打設された杭本体2に装着されてい
る。従って、杭本体2に設けられた蓋装着穴12の下部
には、図1及び図2に示すように、杭本体2に装着され
た蓋3の柱部3fが、該蓋装着穴12の底まで届かない
形で、記録部材保持空間としての素子収納空間12aが
形成されており、該素子収納空間12aには、打設位置
及び打設目的等の杭情報INFを格納し得る記憶手段で
ある、記録部材(磁気識別体)としての記憶素子5が、
挿入取出自在な形で収納されている。なお、前記交点X
Pは、蓋3のハブ部3eの上面の中心に形成されている
ので、該交点XPは、鉛直方向に伸延する前記軸心TL
1と整合した位置に配置された形で形成されており、従
って、該交点XPは、各基準ポイントPTの鉛直上方に
形成されている。
【0024】記憶素子5は、図3に示すように、浅形容
器状に形成された磁気透過製樹脂材からなるトレイ21
を有しており、トレイ21の内部には、溝21sが形成
されている。溝21sには、薄板状に形成された非晶質
金属の磁気歪材料(アモルファス等)からなる磁気歪ス
トリップ22が、該トレイ21に対して非接着な状態で
(即ち、該磁気歪ストリップ22が溝21s中において
機械的に振動し得るように)収納保持されており、磁気
歪ストリップ22の図3中の上側には、硬質強磁性材料
(磁性ステンレス鋼、ニッケル、フェライト等)を板状
に形成してなるプレート23が、前記磁気歪ストリップ
22が収納された溝21sを蓋する形で、トレイ21に
接合されて設けられている。プレート23は、これが磁
化されたときに、前記磁気歪ストリップ22に磁気的バ
イアスを付与し得るようになっており、プレート23の
磁化は複数の磁気パターンMPを選択的に形成する形で
の磁化が可能である。即ち、記憶素子5には、前記基準
ポイントPTに打設された打設用杭1の打設位置及び打
設目的等を示す杭情報INFが、プレート23によって
異なる所定の磁気パターンMPに磁化された形で記憶格
納されている。なお、前記磁気パターンMPは、所定の
磁気コードKDに対応した形で設定されており、該磁気
コードKDは、前記杭情報INF(即ち、打設用杭1の
打設位置及び打設目的等)を、該杭情報INFに対応す
る複数の数値に変換した形で設定されている。このた
め、杭情報INFを、任意な数値の磁気コードKDに変
換しても、1つの杭情報INFに、1つの磁気コードK
Dが対応するように設定されていれば、1つの磁気パタ
ーンMPには、必ず1つの磁気コードKD(即ち、杭情
報INF)が対応し、複数の磁気コードKD(即ち、複
数の杭情報INF)が対応することはない。
【0025】なお、素子収納空間12aにおいて、杭本
体2と記憶素子5との間は、樹脂等の図示しない充填材
で充填されていてもよい。
【0026】そして、記憶素子5に格納された杭情報I
NFは、プレート23の磁気パターンMPを判読し得
る、読み取り装置としての情報読取装置7により、容易
に読み取り、解読することが出来る。打設用杭1と共に
設置位置情報標示装置を構成する情報読取装置7は、図
1に示すように、主制御部31を有しており、主制御部
31にはバス線31aを介して、キーボード等の入力部
32、ディスプレイ等の出力部(表示手段)33、磁場
発生制御部36、コード変換部40、共振検出部42、
パターン検出部43が接続されている。また、情報読取
装置7は、コイルからなる送受信アンテナ39を有して
おり、送受信アンテナ39は、磁場発生制御部36及び
共振検出部42の両方に接続されている。
【0027】打設用杭1及び、情報読取装置7は、以上
のように構成されているので、打設用杭1の各基準ポイ
ントPTへの設置は、次のようにして行なわれる。ま
ず、杭本体2に、蓋3を装着する。すると、蓋3の柱部
3fが杭本体2に設けられた蓋装着穴12に挿嵌され、
該蓋3のハブ部3eが杭本体2の上面(杭打点指示部1
1と反対側の面)を覆う形で装着される。そこで、蓋3
の装着された杭本体2を、図2に二点鎖線で示すよう
に、杭打点指示部11が基準ポイントPTに当接した形
で鉛直なるように調整し、該杭本体2を、真っ直ぐに鉛
直下方(図2中矢印F方向)に向かって打設して、図2
に実線で示すように、地盤62に鉛直に貫入した形に設
置する。すると、蓋3の装着された杭本体2は、図2に
示すように、杭打点指示部11、交点XP及び、基準ポ
イントPTが、鉛直方向に伸延する該杭本体2の軸心T
L1にそれぞれ整合する形で鉛直に打設される。
【0028】また、各基準ポイントPTに蓋3の装着さ
れた杭本体2を鉛直に打設する一方で、図示しない磁化
手段により、前記記憶素子5のプレート23に、各杭情
報INF(INF1〜INF4)に対応する所定の磁気
パターンMP(MP1〜MP4)を付与して、該プレー
ト23に接続された溝21s及び磁気歪ストリップ22
によって形成される情報記憶部に、各杭情報INF(I
NF1〜INF4)をそれぞれ記憶格納する磁化作業を
行なう。なお、この磁化作業は、工事現場61において
行ってもよいし、工場等において行われてもよい。
【0029】記憶素子5を、各杭情報INFに対応する
所定の磁気パターンMPに磁化する磁化作業が終了する
と、それら、所定の磁気パターンMPにそれぞれ磁化さ
れた記憶素子5を、所定の杭情報INF(INF1〜I
NF4)を表示するために各基準ポイントPT(PT1
〜PT4等)に打設された各打設用杭1の杭本体2の素
子収納空間12aにそれぞれ収納する。即ち、打設用杭
1には、前述したように、杭本体2に設けられた蓋装着
穴12の上部を閉塞開放することにより、前記素子収納
空間12aを外部に対して開閉自在に成し得る蓋3が設
けられており、該蓋3を、該蓋装着穴12に装着した
り、該蓋装着穴12から取り外したりするだけで、容易
に、記憶素子5を収納し得る素子収納空間12aを開閉
することが出来る。従って、記憶素子5を打設用杭1に
収納する場合には、杭本体2の蓋装着穴12に装着され
た蓋3を杭本体2から取り外して蓋装着穴12を開放
し、こうして開放された蓋装着穴12に前記記憶素子5
を挿入し、再度蓋3を蓋装着穴12に装着するだけで、
簡単に記憶素子5を素子収納空間12aに収納すること
が出来る。こうして、各基準ポイントPT(PT1〜P
T4等)に打設された各打設用杭1の杭本体2の素子収
納空間12aに所定の杭情報INFに対応する磁気パタ
ーンMP(MP1〜MP4)に磁化された記憶素子5を
それぞれ収納することにより、それら打設用杭1に、各
基準ポイントPT(PT1〜PT4等)に打設された各
々の打設用杭1の打設位置(各基準ポイントPTの三次
元位置)や打設用杭1の打設目的等の杭情報INF(I
NF1〜INF4)を格納することが出来る。
【0030】一方、各基準ポイントPTに打設された打
設用杭1に格納された杭情報INFは、前記情報読取装
置7を用いて次のようにして読み取り、解読して、容易
にそれら杭情報INFを認識することが出来る。まず、
図示しないオペレータは、情報読取装置7の送受信アン
テナ39を、打設用杭1の付近に位置させ、次いで、情
報読取装置7の入力部32を介して読取作業開始の命令
を入力する。入力された該命令はバス線31aを介して
主制御部31に伝送され、主制御部31は、該読取作業
開始の命令を受けて、磁場発生制御部36に磁場の発生
を行わせると共に、共振検出部42に共振の検出を行わ
せる。即ち、磁場発生制御部36は、周波数HZ1、H
Z2、……、HZn等の複数の周波数HZの交流磁場
を、各周波数HZ1、HZ2、……、HZnを順番に、
所定の間隔で断続的に、送受信アンテナ39を介して発
生させる。一方、打設用杭1に格納されている記憶素子
5のプレート23は、前述したように、所定の杭情報I
NFに対応する磁気パターンMPで磁化されており、送
受信アンテナ39により該プレート23に、その磁気パ
ターンMPに対応する所定の周波数HZ(即ち、所定の
磁気パターンMPを構成する周波数HZ)の交流磁場が
発生すると、前記磁気歪ストリップ22は、該磁気パタ
ーンMPに対応する周波数HZの交流磁場と共振振動し
て、磁気歪ストリップ22の共振振動による磁場を発生
する。こうして発生した磁場は、打設用杭1の杭本体2
及び蓋3を透過して送受信アンテナ39に到達し、送受
信アンテナ39(即ち、コイル)に誘導電圧を生じさせ
る。なお、送受信アンテナ39から、特定の周波数HZ
1、HZ2、……、HZn以外の周波数の交流磁場が発
生した場合には、磁気歪ストリップ22が共振振動しな
いので、磁気歪ストリップ22は磁場を発生させず、送
受信アンテナ39には誘導電圧が生じない。
【0031】また、共振検出部42では、打設用杭1に
収納された記憶素子5の磁気歪ストリップ22の共振の
検出を行なっており、該共振の検出は、送受信アンテナ
39(即ち、コイル)に生じる誘導電圧を検出すること
により行なわれている。即ち、共振検出部42は、主制
御部31からの共振の検出を実行する旨の命令を受けと
ると、各周波数HZ毎に、送受信アンテナ39に生じる
誘導電圧の有無を検知し、各周波数HZの交流磁場にお
いて、誘導電圧が発生しているかどうかを主制御部31
を介して、パターン検出部43に出力する。パターン検
出部43には、送受信アンテナ39を介して発生させる
磁場の各周波数HZ1、HZ2、……、HZnのパター
ンが予め入力されており、パターン検出部43では、前
記誘導電圧の発生の有無と、前記パターンを比較対象す
ることにより、磁気歪ストリップ22の共振した周波数
HZを検出することが出来る。検出された周波数HZは
コード変換部40に伝送され、コード変換部40では、
周波数HZを所定の電気信号からなる磁気コードKDに
変換する。ところで、杭情報INFを記憶素子5に記憶
格納する際には、前述したように、杭情報INFが磁気
コードKDに変換され、該磁気コードKDに対応した磁
気パターンMPで記憶素子5のプレート23を磁化する
ことによって記憶格納した。よって、記憶素子5が共振
した周波数HZは、磁気コードKDに対応した磁気パタ
ーンMPで磁化され、該磁気パターンMPに対応した磁
気的バイアスのパターンに対応した特定の周波数であ
る。そして、各周波数HZは所定の磁気コードKDに対
応しているので、コード変換部40に伝送された周波数
HZが磁気コードKDに変換される際の磁気コードKD
は、杭情報INFを記憶素子5に記録する際に、該杭情
報INFを変換した前記磁気コードKDと一致する。
【0032】コード変換部40において検出された磁気
コードKDは、主制御部31を介して出力部33に伝送
され、出力部33では、図示しないディスプレイ等によ
って、該磁気コードKDを、それぞれの磁気コードKD
に対応する所定の杭情報INFに変換して外部に表示す
る。こうして表示された杭情報INFを図示しないディ
スプレイ等から読み取ることによって、各基準ポイント
PT(PT1〜PT4等)に打設された各々の打設用杭
1の打設位置(各基準ポイントPTの三次元位置)や打
設用杭1の打設目的等を容易に認識することが出来る。
【0033】従って、打設用杭1を用いれば、工事現場
61の各基準ポイントPTに設置された打設用杭1の杭
本体2の素子収納空間12aに所定の杭情報INFに対
応する所定の磁気パターンMPに磁化された記憶素子5
を収納し、該記憶素子5の磁気パターンMPを情報読取
装置7により読み取ることにより、記憶素子5に格納記
憶された杭情報INFを認識することが出来る。そし
て、前記記憶素子5の磁気パターンMPは、交流磁場を
発生し得る送受信アンテナ39を交流磁場を発生させた
状態で記憶素子5の収納された杭本体2に近づけるだけ
で、即ち杭本体2と該送受信アンテナ39とが非接触の
状態であっても、該杭本体2の外部から検出することが
出来るので、該磁気パターンMPに対応する杭情報IN
Fを、杭本体2と該送受信アンテナ39とが非接触の状
態であっても、該杭本体2の外部から直接読み取って認
識することが簡単に出来る。従って、地形図や既に作成
された測量図面と、杭本体2をいちいち照らし合わせる
必要がない。更に、打設用杭1を用いれば、前記杭本体
2に蓋3を装着することにより形成される素子収納空間
12aは、該蓋3を、杭本体2から取り外したり、杭本
体2に装着することにより、開閉自在な形に形成されて
いるので、前記素子収納空間12aに収納された前記記
憶素子5を、前記杭本体2が地盤62に打設された状態
で、該素子収納空間12aから取り出して、該記憶素子
5に代えて、該記憶素子5に記憶格納された杭情報IN
Fと異なった杭情報INFの記憶格納された記憶素子5
を、素子収納空間12aに収納することが出来る。従っ
て、工事の手順等に沿って、次に行なう作業等の杭情報
INFが記憶格納された記憶素子5を杭本体2に収納し
たり、台風等の気象条件の影響による作業内容の変更に
対応して、作業の変更内容等の杭情報INFが記憶格納
された記憶素子5を杭本体2に収納するなどして、杭本
体2に収納される杭情報INFの更新が非常に容易であ
る。
【0034】なお、本実施例においては、杭本体2の素
子収納空間12aに収納される記憶素子5は、所定の周
波数HZの交流磁場が発生すると、該交流磁場において
振動し得る形で杭情報INFを格納し、情報読取装置7
は、各周波数HZにおける記憶素子5の振動の有無、即
ち、磁気パターンMPを、杭本体2の外側から非接触で
検出して、該記憶素子5に格納されている杭情報INF
を検出するように構成されていたが、記憶素子5及び情
報読取装置7の構成は、素子収納空間12aに収納され
る記憶素子5の杭情報INFを外部から非接触で認識し
得るように構成されておれば、これに限定される必要は
ない。例えば、記憶素子5を、所定の杭情報INFに対
応して、所定の周波数の信号を所定の間隔で発信する発
信機等により構成し、情報読取装置7を、該発信機から
発せられる信号を受信して該信号の周波数HZ及び発信
間隔等を解析演算し得る受信機等により構成して、該発
信機の発する杭情報INFを情報読取装置7により認識
するようにして構成してもよい。また、本実施例におい
ては、蓋3は、蓋3の柱部3fを蓋装着穴12に挿嵌し
たり、引き抜いたりすることにより、素子収納空間12
aを開閉自在に成すように形成されていたが、蓋3は、
蓋装着穴12を開閉自在に成すように形成されていれ
ば、これに限定されるものでない。例えば、杭本体2の
上面に板等を、蓋装着穴12を開閉自在なように、回転
自在またはスライド自在に装着し、こうして回転、スラ
イドする板等により素子収納空間12aを開閉し得るよ
うにして蓋3を構成してもよい。
【0035】以下、本発明のうち別の実施例を図面に基
づいて説明する。設置位置情報標示器(或いは設置位置
情報標示杭)としての位置標示器Aは、図6に示すよう
に、杭形状とされた設置本体としての位置標示部材10
1の先端側に杭打点指示部としての先鋭部111を形成
し、かつ、頭部側に金属や樹脂からなる、蓋としてのキ
ャップ112を取付けるとともに、上記位置標示部材1
01の頭部側に頂部が開口された、記録部材保持空間と
しての収容部113を形成して、この収容部113に、
外部から磁界が付加されたとき特有の周波数の電磁波を
発生する磁気識別素子121を樹脂ケース内に収納して
なる磁気識別体102(従って記録部材)を内装してい
る。この磁気識別体102は、上記キャップ112を取
外した状態で位置標示部材101の頂部開口から収容部
113内に挿入され、その上から上記キャップ112を
被せることにより、位置標示部材101に内蔵されてい
る。
【0036】なお、収容部113において、位置標示部
材101と磁気識別体102との間は、樹脂等の図示し
ない充填材で充填されていてもよい。
【0037】また、位置標示部材101のうち先鋭部1
11側は地盤等に打ち込まれ得るようになっており、従
って位置標示部材101の周囲のうち該位置標示部材1
01の先鋭部111側には、図6に示すように地盤に埋
設されて該地盤に接し得る側面109が形成されてい
る。
【0038】上記磁気識別体102としては、たとえば
特表平3−501303号公報に記載されたマーカーが
好適に使用される。この磁気識別体102の磁気識別素
子121は、共鳴物質と磁性材料を適当に配置し、また
は、両者を適当に混合して形成され、これに磁界が付加
されたときの磁気共鳴現象を利用して特有の周波数(共
鳴周波数)の電磁波を発生するように形成される。つま
り、磁気共鳴現象は、磁気モーメントをもつ粒子が静磁
場中にある場合に、振動磁場または電磁波を印加したと
き生ずるものであり、原子核のスピンによる核磁気共鳴
(NMR)、核四重極共鳴(NQR)、電子のスピン共
鳴または電子の常磁性共鳴(ESR、EPR)もしく
は、強磁性共鳴、フェリ磁性共鳴、反フェリ磁性共鳴な
どがある。そして、上記磁気共鳴現象は、磁界において
歳差運動する双極子モーメントが、その歳差運動におけ
る歳差周波数またはその近傍でマイクロ波、つまり所定
周波数(共鳴周波数)の電磁波を吸収または二次放射す
る形で表われる。
【0039】また、上記磁気識別素子121としては、
上記ESRによる磁気共鳴現象が好適に利用される。そ
して、このようなESRに用いる共鳴物質としては、常
磁性塩類、たとえば銅、鉄、マンガンなどの常磁性イオ
ンが使用される。さらに、ナフタレン、ニトロオキサイ
ドなどの安定した遊離基をもつ有機物なども使用するこ
とができる。
【0040】さらに、上記磁気識別素子121として
は、上記NMRによる磁気共鳴現象を利用することも可
能であり、このときは、水素、窒素、塩素およびカルシ
ウムなどのように、純核スピンを有する核を含む化合物
を共鳴物質として使用することもできる。
【0041】また、上記磁気識別素子121を構成する
磁性材料としては、上記共鳴物質として使用される金属
の結晶やアモルファス(非結晶)金属またはフェライト
などが使用され、さらには、永久磁石や半永久磁石など
も使用できる。
【0042】前記位置標示器Aと共に設置位置情報標示
装置を構成する、読み取り装置としての検出器Bは、図
5に示すように、磁気検知器103と報知手段104を
備えている。この磁気検知器103は、指向性のある磁
界を発生させる磁界発生器131と、この磁界発生器1
31で発生する磁界が上記磁気識別体102の磁気識別
素子121に付加されたとき、この磁気識別素子121
から発信される特有の周波数の電磁波を受信する受信器
132とから構成されている。また、上記報知手段10
4は、たとえば光マーカーや警報ブザーなどからなり、
上記磁気検知器103が磁気識別体102に近接して、
その磁気識別素子121から発信される電磁波の強度が
大きくなったとき、これを識別して報知するようにして
いる。
【0043】また、上記検出器Bには、上記磁気識別素
子121から発信する特有の周波数に対応する各種情報
を記憶したメモリ105と、検知された周波数に対応す
る情報をメモリ105から読み出す読出手段106と、
読み出された情報を表示するディスプレイやプリンタな
どの表示手段107を備えている。
【0044】さらに、以上の設置位置情報標示装置に
は、上記磁気識別体102の磁気識別素子121に特有
の周波数を付加または変更するための識別コード付加手
段108が設けられている。
【0045】上記識別コード付加手段108としては、
上述した公報に記載されているように、上記磁気識別体
102の磁気識別素子121の共鳴特性を化学的または
結晶学的もしくは物理的に変更可能な電磁ビームや粒子
ビームなどが使用され、このようなビームを上記磁気識
別素子121に発射することによって、この磁気識別素
子121自身がもつ情報である特有の周波数、つまり共
鳴周波数を付加し、さらにその周波数を適宜変更する。
さらには、上記磁気識別素子121に化学剤を接触させ
たり、または、この磁気識別素子121の共鳴素子と磁
性材料の配置関係や配合比率を変更することによっても
周波数付加や変更を行うことが可能である。
【0046】次に、以上の設置位置情報標示装置による
作用について説明する。たとえば地籍調査などを行う場
合には、先ず、上記磁気識別体102を備えた位置標示
部材101が地盤の所定の測量箇所に一部または全部が
打ち込まれる。そして、地籍の再確認を行うようなとき
に、上記検出器Bを用いて位置標示部材101の探索が
行われる。
【0047】このとき、上記検出器Bを構成する磁気検
知器103の磁界発生器131で発生する指向性のある
磁界が、上記位置標示部材101の磁気識別体102の
磁気識別素子121に付加されると、この磁気識別素子
121から特有の周波数の電磁波が発信されて、受信器
132で受信される。そして、上記検出器Bが磁気識別
体102に接近して、上記受信器132で受信される電
磁波の強度が大となったとき、上記報知手段104が作
動して位置標示部材101の位置が確認される。従っ
て、上記位置標示部材101はたとえ落ち葉や雪で埋ま
った状態にあっても、その位置確認が上記検出器Bによ
り容易かつ正確に行われる。
【0048】また、上記位置標示部材101に収容部1
13を形成して、この収容部113内に上記磁気識別体
102を収容することにより、つまり、位置標示部材1
01の内側に磁気識別体102を入れることにより、磁
気識別体102が保護されて長期使用が可能となる。さ
らに、上記位置標示部材101の全部を磁気識別体10
2とともに地盤内に埋め込むときには、これら両者のい
たずらや火災などによる焼失または盗難が一層確実に防
止される。
【0049】さらに、上記検出器Bに設けたメモリ10
5には、設置された土地に関する情報である、その土地
の区画番号つまり地籍番号、土地所有者の氏名、基準点
からの距離および方角、標高などの各種情報が記載され
ている。上記磁気検知器103の磁界発生器131から
の磁界が上記磁気識別体102の磁気識別素子121に
付加されて、この磁気識別素子121から電磁波が発信
されたとき、その特有の周波数に対応して予め付され
た、例えば区画番号と各種記憶情報とが、上記メモリか
ら読出手段106により読み出されて表示手段107で
表示される。このため、地籍管理を行う上での各種情報
の管理が容易に行える。上記区画番号を土地台帳にも付
しておけば、その位置を土地台帳によって確認すること
もできる。
【0050】また、図6のキャップ112の頂面に種々
の情報を印刷、刻印などを直接付加するか、または、キ
ャップ112にこれら情報を付加した標示プレートを装
着しておいてもよい。
【0051】さらに、位置標示部材101は、その土地
の地下に埋設されたケーブル、水道管、ガス管などの埋
設状況を示すために用いられる場合もあり、その場合、
図5のメモリ105または図6の位置標示部材101の
キャップ112には、上記埋設状況を示す情報が記憶ま
たは付加される。
【0052】また、位置標示部材101としては、上記
杭に限られず、地盤に埋設されるカプセル型容器やコン
クリート通路上などに装着される、図7(a)に示すよ
うなねじ120が固着された鋲や、図7(b)に示すよ
うな、別体のねじ121または釘によって地盤に固定さ
れるプレートでもよい。これら鋲やプレートのいずれ1
つも磁気識別体が収容される収容部(図示せず)が設け
られている。また、これら位置標示部材101の上面に
は、土地の区画番号および方角が情報123として刻印
されている。
【0053】以下、本発明のうち別の実施例を図面に基
づき説明する。住宅敷地201内の地盤202には、図
8(a)、図8(b)及び図9に示すように、本発明に
よる設置位置情報標示器としての定礎石ユニット203
が設置されている。なお、住宅敷地201内には家屋等
の建築物が建築されているが、図8(a)、図8(b)
及び図9では便宜上、家屋等の建築物を省略した形で示
してある。定礎石ユニット203は、図8(a)、図8
(b)及び図9に示すように、耐熱、耐久性材料であ
り、かつ磁気を透過させる材料(例えば、大理石等)に
よって形成された直方体状の、設置本体としての本体2
05を有しており、本体205の6つの外面のうちの1
つの面(図では上面)は表示部としての刻印面205a
となっている。本体205は、刻印面205aを水平で
かつ上方に向け、しかも該刻印面205a側を地上に露
出させた形で前記地盤202に埋設されており、従っ
て、定礎石ユニット203は、本体205が地盤202
に埋設された形で設置されている。本体205は、蓋部
材206と保持部材207との2つの部分から構成され
ており、蓋部材206が該本体205のうちの上側の部
分、保持部材207が該本体205のうちの下側の部分
となっている(従って、前記刻印面205aは蓋部材2
06に形成されている。)。また、蓋部材206と保持
部材207とは互いに着脱自在に係合している。なお、
本体205は、その自重によって地盤202中に固定さ
れているが、地震等の予想され得る最大の振動等によっ
ても本体205の地盤202に対する相対位置がズレな
いように、本体205の自重が予め設定されている。ま
た、蓋部材206と保持部材207との間の係合が、地
震等の予想され得る最大の振動等によっても不用意には
ずれることのないように、これら蓋部材206と保持部
材207との間を、着脱自在の図示しない接合手段(例
えば、ボルト等)によって接合補強する形で、着脱自在
に係合してもよい。
【0054】上述したように本体205が地盤202に
埋設された形で設置されているので、本体205の周囲
のうち該本体205の側部側及び底部側には、図8
(a)に示すように地盤202に埋設されて該地盤20
2に接した側面204が形成されている。
【0055】蓋部材206に形成され刻印面205aに
は、図8(b)に示すように、住宅敷地201の建築物
の建築工事の開始日時即ち、着工日時と、該住宅敷地2
01の所有者名と、住宅敷地201についての三次元位
置情報が刻印記録されている。特に、刻印面205aに
は、図8(b)に示すように、敷地地形表示部としての
敷地形状表示エリア205bが形成されており、該敷地
形状表示エリア205bには、住宅敷地201の形状Y
KJ1(図9で図示)を相似縮小して形状YKJ2とし
て刻印している。また、住宅敷地201の形状YKJ1
は4つの角隅部201a、201b、201c、201
dをもった四角形状であるが、これら4つの角隅部20
1a、201b、201c、201dに対応した形状Y
KJ2の4つの角隅部201e、201f、201g、
201hには、角隅部201a、201b、201c、
201dの緯度、経度、標高が、それぞれ数値として刻
印記録されている。このように、つまり、定礎石ユニッ
ト203の刻印面205aには、従来の定礎石と同様
に、着工日時や住宅敷地201の所有者名等が刻印され
ており、記念碑的、装飾品的な性質を発揮しているが、
刻印面205aの敷地形状表示エリア205bには住宅
敷地201の形状YKJ1を形状YJK2として表示し
得るので、定礎石ユニット203においては、その設置
される住宅敷地201におけるシンボルとしての性質が
向上され、記念碑的、装飾品的な性質が更に一層発揮さ
れる。一方、本体205の保持部材207の上面側に
は、図8(a)に示すように、上下方向に伸延した孔の
形をした記録部材保持空間としてのタグ保管空間209
が形成されており、蓋部材206と保持部材207とが
互いに係合することによって、タグ保管空間209は蓋
部材206と保持部材207とによって上下から挾まれ
た状態となり、タグ保管空間209と本体205外部と
の間が、該本体205によって遮断されるようになって
いる。タグ保管空間209には、記録部材としての記録
タグ210が挿入されている。なお、記録タグ210
は、タグ保管空間209において、保持部材207上に
載置される形で挿入されれば良く、記録タグ210と本
体205との間は接合される必要はない。
【0056】なお別の実施例として、タグ保管空間20
9において、本体205と記録タグ210との間は、樹
脂等の図示しない充填材で充填されていてもよい。
【0057】記録タグ210は、図10及び図12に示
すように、板面が一方に伸延した長方形状である底板部
211aと、該底板部211aの板面の4辺に沿って該
底板部211aと一体的に設けられた長方形枠状の側壁
部211bからなるトレイ211を有しており、トレイ
211には、底板部211aと側壁部211bにより囲
まれた空間であるストリップ保持溝212が形成されて
いる。なお、トレイ211は磁気を透過させる材料(プ
ラスチック等)によって形成されている。トレイ211
のストリップ保持溝212には、前記底板部211aの
板面の形状(即ち、一方に伸延した長方形状)に整合し
た形状で、しかも薄板状の非晶質金属の磁気歪材料(ア
モルファス等)からなる磁気歪ストリップ213が、ス
トリップ保持溝212に整合した状態で挿入されてい
る。トレイ211のストリップ保持溝212の開口部2
11c側には、前記底板部211aの板面の形状(即
ち、一方に伸延した長方形状)に整合した板状のプレー
ト215が、ストリップ保持溝212の開口部211c
に整合した形で、しかもトレイ211の側壁部211b
に接合された形で設けられている。プレート215は硬
質強磁性材料(磁性ステンレス鋼、ニッケル、フェライ
ト等)により形成されており、プレート215が磁化さ
れた際には、該プレート215は、前記磁気歪ストリッ
プ213に磁気的バイアスを与えるようになっている。
また、プレート215の磁化は複数の磁気パターンを形
成する形での磁化が可能であり、この磁気パターンは選
択的に形成され得るようになっている。なお、ストリッ
プ保持溝212の形状は、プレート215が設けられた
トレイ211のストリップ保持溝212内で、前記磁気
歪ストリップ213が機械的に振動し得るように、磁気
歪ストリップ213よりもやや大きめに設定されてい
る。記録タグ210は以上のように構成されており、定
礎石ユニット203は、上述したように、前記本体20
5と、該本体205のタグ保管空間209に挿入された
前記記録タグ210により構成されている(なお、記録
タグ210は、図8に示すように、トレイ211やプレ
ート215等の伸延方向と、タグ保管空間209の伸延
方向即ち、上下方向とが一致する形で、該タグ保管空間
209に挿入されている。)。
【0058】一方、上述した記録タグ210には情報の
記録ができ、かつ記録タグ210からは、該記録タグ2
10に記録された情報を読み取ることができる。この記
録動作、読み取り動作を行う際には以下に説明する情報
記録装置216及び、情報読み取り装置225が使用さ
れる。情報記録装置216は、図12に示すように、主
制御部217を有しており、主制御部217にはバス線
217aを介して、ディスプレイ等の表示部219、キ
ーボード等の入力部220、磁気ヘッド制御部221、
コード変換部222が接続されている。また、磁気ヘッ
ド制御部221には公知の(即ち、電磁石式の)磁気ヘ
ッド223が接続されている。
【0059】前記定礎石ユニット203と共に設置位置
情報標示装置を構成する読み取り装置としての情報読み
取り装置225は、図11に示すように、主制御部22
6を有しており、主制御部226にはバス線226aを
介して、キーボード等の入力部227、ディスプレイ等
の出力部229、コード変換部230、磁場発生制御部
231、周波数検出部232、共振検知部235が接続
されている。また、情報読み取り装置225は、コイル
からなる送受信アンテナ233を有しており、送受信ア
ンテナ233は、磁場発生制御部231及び共振検知2
35の両方に接続されている。
【0060】住宅敷地201及び、該住宅敷地201に
設置された定礎石ユニット203及び、情報記録装置2
16と情報読み取り装置225は以上のように構成され
ているので、定礎石ユニット203の住宅敷地201へ
の設置は次のように行う。まず、住宅敷地201の三次
元位置を測量する。例えば、図9に示すように、この住
宅敷地201の形状YJK1における4つの角隅部20
1a、201b、201c、201dの緯度、経度、標
高をそれぞれ測量する。測量の方法は任意であり、例え
ば、人工衛星からの衛星信号を受信解析して受信位置の
緯度、経度、標高を演算検出する、公知のGPS測量等
を適用できる。住宅敷地201の三次元位置が測量され
た後、定礎石ユニット203の本体205のうち、蓋部
材206の刻印面205aに、住宅敷地201における
建築物の着工日時及び、住宅敷地201の所有者名等を
刻印し、刻印面205aの敷地形状表示エリア205b
に住宅敷地201の三次元位置を刻印する。住宅敷地2
01の三次元位置の刻印は、住宅敷地201の形状YJ
K1を形状YJK2の形で刻印すると共に、上述した測
量によって得られた4つの角隅部201a、201b、
201c、201dの緯度、経度、標高を、形状YJK
2の4つの角隅部201e、201f、201g、20
1hに数値の形でそれぞれ刻印する形で行われる(な
お、この刻印作業は工場等において適宜行われる。)。
【0061】また一方で、住宅敷地201の三次元位置
が測量された後、情報記録装置16を用いて、記録タグ
210に、上述した、住宅敷地1の三次元位置、着工日
時、所有者名からなる敷地情報YJH(従って設置位置
情報)を記録する(なお、この記録作業は、住宅敷地1
において行ってもよいし、工場等において行われてもよ
い。)。即ち、定礎石ユニット203の本体205より
前記記録タグ210を取り出し、該記録タグ210のプ
レート215の表面215aに、図12に示すように、
前記情報記録装置216の磁気ヘッド223の記録面2
23aを近接対向させる。次いで、図示しないオペレー
タは、情報記録装置216の入力部220を介して、前
記敷地情報YJHを、複数の数値によるコードYKDの
形で入力する。なお、住宅敷地201の三次元位置、着
工日時、所有者名からなる敷地情報YJHをどのような
コードYKDに変換するかは任意であるが、1つの敷地
情報YJHは必ず1つのコードYKDに対応し、1つの
コードYKDには2つ以上の敷地情報YJHが対応する
ことはない。入力部220を介して入力されたコードY
KDは、所定の電気信号としてバス線217aを介して
主制御部217に伝送され、主制御部217は該コード
YKDを表示部219に数値等により表示(図示せず)
する。図示しないオペレータは、表示部219の表示
(図示せず)を見ることにより直前に入力したコードY
KDが誤入力されていないことを確認して、入力部22
0を介して記録実行の命令を入力する。入力された命令
は主制御部217に伝送され、主制御部217は前記入
力されたコードYKDをコード変換部222に伝送す
る。コード変換部222では、伝送された所定の電気信
号からなるコードYKDを、該コードYKDに対応した
磁気ヘッド制御信号YJSに変換し、磁気ヘッド制御信
号YJSは磁気ヘッド制御部221に伝送される。磁気
ヘッド制御部221では伝送された磁気ヘッド制御信号
YJSに基づいて、磁気ヘッド223を駆動させる。即
ち、磁気ヘッド223はコードYKDに対応した磁気ヘ
ッド制御信号YJSに基づいて、記録面223aから、
コードYKDに対応したパターンで大きさが変化する磁
界を発生させる形で駆動される。磁気ヘッド223から
磁界が発生されると共に、上述したように表面215a
を該磁気ヘッド223の記録面223aに近接対向させ
た状態の記録タグ210を、該記録タグ210の表面2
15aを前記磁気ヘッド223の記録面223aに近接
対向させた状態のまま、図示しない公知の送り出し装置
を介して、該記録タグ210のプレート215の伸延方
向のうちの一方向である図12の矢印YA方向にスライ
ドさせる。スライドさせた結果、従来の磁気記録方法と
同様にして、プレート215はコードYKDに対応した
磁化パターンで磁化された。つまり、記録タグ210に
は敷地情報YJHが、該敷地情報YJHに対応したコー
ドYKDの形で磁気記録された。
【0062】次いで、定礎石ユニット203の本体20
5を、保持部材207から蓋部材206が取り外された
状態にして、保持部材207のタグ保管空間209に、
上述したように敷地情報YJHが磁気記録された記録タ
グ210を挿入し、挿入の後、上述したように刻印面2
05aに刻印がなされた蓋部材206と保持部材207
とを係合させる(なお、蓋部材206と保持部材207
との間に、着脱自在の図示しない接合手段が設けられて
いる場合には、該図示しない接合手段によって、蓋部材
206と保持部材207を接合補強して係合させ
る。)。次いで、定礎石ユニット203の本体205
を、住宅敷地201内の地盤202の所定の位置に、該
本体205の刻印面205a側を地上に露出させた形で
埋設する。以上で定礎石ユニット203の住宅敷地20
1への設置が完了した。
【0063】また、住宅敷地201の三次元位置或い
は、住宅敷地201における着工日時或いは、住宅敷地
201の所有者名等は、上述したように、刻印面205
aに刻印記録されていると共に、敷地情報YJHとして
記録タグ210にも磁気記録されている。記録タグ21
0に磁気記されている敷地情報YJHは、情報読み取り
装置225を用いて次のようにして読み取ることができ
る。即ちまず、情報読み取り装置225の送受信アンテ
ナ233を、前記定礎石ユニット203の付近に位置さ
せる。次いで、図示しないオペレータは、情報読み取り
装置225の入力部227を介して読み取り作業開始の
命令を入力する。入力された該命令はバス線226aを
介して主制御部226に伝送され、主制御部226は、
該読み取り作業開始の命令を受けて、磁場発生制御部2
31に磁場の発生を行わせると共に、共振検知部235
に共振の検出を行わせる。即ち、磁場発生制御部231
は、所定の周波数YH1(即ち、前記磁気歪ストリップ
213の機械的共振周波数と同値の周波数)による交流
磁場を、送受信アンテナ233を介して一撃の形で発生
させ、その後、所定の時間間隔YT1の間、磁場の発生
を停止させ、その後、所定の周波数YH2(即ち、前記
周波数YH1の2倍の周波数)の交流磁場を一撃の形で
発生させた後、磁場の発生を時間間隔YT1の間停止さ
せ、その後、所定の周波数YH3(即ち、前記周波数Y
H1の3倍の周波数)の交流磁場を一撃の形で発生させ
た後、磁場の発生を時間間隔YT2の間停止させ、以降
順次、周波数YH4、YH5、YH6、……(即ち、周
波数YH1の倍音周波数)の磁場を時間間隔YT1の間
隔をおきながら一撃の形で発生させる。
【0064】一方、定礎石ユニット203の本体205
に挿入されている記録タグ210のプレート215は、
上述したように、コードYKDに対応した磁化パターン
で磁化されており、従って、磁化された該プレート21
5は、前記磁気歪ストリップ213にコードYKDに対
応したパターンの磁気的バイアスを与えているので、磁
気歪ストリップ213は、外部から加わる磁場に対して
所定の磁気機械的結合作用を起こし得る状態になってい
る。即ち、非晶質の磁気歪ストリップ213は所定の磁
場内にある場合、磁気歪ストリップ213内の各磁区が
一定方向に転向し、これら磁区の転向により、磁気エネ
ルギーが磁気歪ストリップ213内に蓄積される。ま
た、各磁区が一定方向に転向して磁気歪ストリップ21
3が磁化されることにより、磁気歪ストリップ213は
磁気歪を起こし、この歪による機械的エネルギー(弾性
エネルギー等)が磁気歪ストリップ213内に蓄積され
る。また、直流磁場及び交流磁場が磁気歪ストリップ2
13に加えられると、磁気歪ストリップ213の各磁区
に作用する磁束の増減が起こる。各磁区に作用する磁束
が減少すると、各磁区はそれらのもとの配向に戻ろうと
するため磁気エネルギーが放出されると共に、磁気歪ス
トリップ213の磁化が弱くなるので磁気歪が解かれ、
機械的エネルギーが放出される。逆に、磁区に作用する
磁束が増加すると、磁気及び機械的エネルギーは更に蓄
積される。蓄積放出される機械的エネルギーは、磁気歪
ストリップ213に加わる交流磁場の周波数が、該磁気
歪ストリップ213の機械的共振周波数数の倍音周波数
と一致する際に増大し、これ以外の周波数において減少
する。このように、磁気歪ストリップ213は磁気エネ
ルギーを放出し、機械的エネルギーを磁気エネルギーの
形で放出することにより交流磁場を発生させ、発生させ
る交流磁場は、磁気歪ストリップ213に加わる交流磁
場の周波数が、該磁気歪ストリップ213の機械的共振
周波数の倍音周波数と一致する際に増大し、これ以外の
周波数において減少する。なお、以上説明した磁気機械
的結合作用は、磁気歪ストリップ213がプレート21
5による磁気的バイアスを受けて活性化されている際に
顕著に起こることが知られており、磁気歪ストリップ2
13が、該磁気歪ストリップ213の機械的共振周波数
の倍音周波数のうち、どの周波数に呼応して強い交流磁
場を発生させるかは、プレート215により磁気歪スト
リップ213に加わる磁気的バイアスのパターンに対応
している、即ち、プレート215の磁化パターンに対応
している。よって、送受信アンテナ233から周波数Y
H1、YH2、YH3、……の磁場が、上述したよう
に、掃引発生されることにより、磁気歪ストリップ21
3に、これらの磁場が順次かけられるので、磁気歪スト
リップ213は、プレート215による磁気的バイアス
のパターンに対応した前記特定の周波数YHn(機械的
共振周波数の倍音周波数のうちの1つ以上の周波数)を
もつ磁場がかけられた際に磁気機械的結合作用により共
振振動し、特定の周波数YHn以外の周波数の磁場がか
けられた際に殆ど振動しない。従って、送受信アンテナ
233から特定の周波数YHnの磁場が発生された際に
は、磁気歪ストリップ213が共振振動し、該周波数Y
Hnの磁場が送受信アンテナ233から一撃の形で発生
された直後の、磁場が発生しない時間間隔YT1の間、
磁気歪ストリップ213が続けて減衰振動するので、磁
気歪ストリップ213の該減衰振動により、記録タグ2
10は磁場を発生させる。記録タグ210が減衰振動し
て発生した磁場は定礎石ユニット203の本体205を
透過して送受信アンテナ233に到達し、送受信アンテ
ナ233(即ち、コイル)に誘導電圧を生じさせる。ま
た、送受信アンテナ233から特定の周波数YHn以外
の周波数の磁場が発生された際には、磁気歪ストリップ
213が殆ど共振振動しないので、記録タグ210は磁
場を発生させず、送受信アンテナ233には誘導電圧が
生じない。
【0065】ところで、主制御部226は、上述したよ
うに、該読み取り作業開始の命令を受けて、磁場発生制
御部231に磁場の掃引発生を行わせると共に、共振検
知部235に共振の検出を行わせている。即ち、共振検
知部235では共振の検出が行われる。即ち、共振検知
部235は、主制御部226からの共振の検出を実行す
る旨の命令を受けた時刻、従って、主制御部226が、
磁場発生制御部231に磁場の掃引発生の命令を伝送し
た時刻、従って、磁場発生制御部231が所定の周波数
YH1の磁場を送受信アンテナ233を介して一撃発生
した時刻を基準として、時間の経過と共に送受信アンテ
ナ233に生じる誘導電圧の有無を検知する。送受信ア
ンテナ233に誘導電圧が生じた場合には、磁気歪スト
リップ213が共振しているので、検知された、時間の
経過に伴った誘導電圧の有無を、時間の経過に伴った磁
気歪ストリップ213の共振の有無の共振情報YGHと
して主制御部226に順次報告する。
【0066】磁場発生制御部231による磁場の掃引発
生が所定の時間行われ、共振検知部235による共振の
検出が前記掃引発生と略同一時間行われた後、主制御部
226は、受け取った前記共振情報YGHを周波数検出
部232に伝送する。周波数検出部232には、磁場発
生制御部231において、時間の経過に伴って各々一撃
の形で発生させる磁場の周波数YH1、YH2、YH
3、……のパターンが予め入力されている。従って、周
波数検出部232では、時間の経過に伴った磁気歪スト
リップ213の共振の有無の共振情報YGHと、前記パ
ターンとを比較対照することにより、磁気歪ストリップ
213の共振した周波数YHnが検出される。検出され
た周波数YHnはコード変換部230に伝送され、コー
ド変換部230では、周波数YHnを所定の電気信号か
らなるコードYKDに変換する。ところで、敷地情報Y
JHを記録タグ210に記録する際には、上述したよう
に、敷地情報YJHがコードYKDに変換され、コード
YKDが磁気ヘッド制御信号YJSに変換され、磁気ヘ
ッド制御信号YJSに対応した磁化パターンで記録タグ
210のプレート215を磁化することによって磁気記
録した。よって、記録タグ210が共振した周波数YH
nは、磁気ヘッド制御信号YJSに対応した磁化パター
ンで磁化され、磁気ヘッド制御信号YJSに対応した磁
気的バイアスのパターンに対応した特定の周波数であ
る。また、周波数YHnは磁気ヘッド制御信号YJSに
対応しており、磁気ヘッド制御信号YJSはコードYK
Dに対応しているので、周波数YHnはコードYKDに
対応している。つまり、コード変換部230に伝送され
た周波数YHnがコードYKDに変換される際のコード
YKDは、敷地情報YJHを記録タグ210に記録する
際に、該敷地情報YJHを変換した前記コードYKDと
一致する。
【0067】コード変換部230において検出されたコ
ードYKDは主制御部226に伝送され、主制御部22
6は該コードYKDを出力部229に伝送して外部に出
力させる。出力部229では、図示しないディスプレイ
等によって、コードYKDが数値等によって表示され
る。表示されたコードYKDは、上述したように、記録
タグ210に記録された敷地情報YJHに対応している
ので、該コードYKDを読み取ることによって、前記敷
地情報YJH即ち、住宅敷地1の三次元位置、着工日
時、所有者名等を知ることができる。
【0068】なお、上述した記録タグ210からの敷地
情報YJHの読み取りは、定礎石ユニット203の刻印
面205a側に何らの障害物も存在しない場合にのみ可
能であるのではなく、定礎石ユニット203の刻印面2
05a側に障害物がある場合にも可能である。例えば、
地震や戦乱等により住宅敷地201の建築物(図示せ
ず)が破壊され、破壊された該建築物の瓦礫260が、
図8の二点鎖線で示すように、定礎石ユニット203の
刻印面205a側を覆う形で堆積している場合には、瓦
礫260はコンクリートや木材等の磁場を透過させるも
のなので、瓦礫260の地面からの厚さが極端に厚い場
合(例えば1mを越える場合)を除いては、瓦礫260
の上方に位置する情報読み取り装置225と瓦礫260
の下方に位置する記録タグ210の間で磁場のやり取り
が可能である。つまり、建築物(図示せず)の破壊や、
瓦礫260の堆積により、各土地に対する真の所有者の
対応関係を、目視判別により判別するのが困難になった
場合にも、設置されている定礎石ユニット203の記録
タグ210から敷地情報YJHを読み取ることによっ
て、各土地に対する真の所有者の対応関係は容易に判別
できる。また、各所有者の所有している土地がどの範囲
であるか等も記録タグ210から敷地情報YJHを読み
取ることによって容易に判別できる。また、定礎石ユニ
ット203の刻印面205a側に存在する障害物が、コ
ンクリートや木材等の瓦礫260以外でも、該障害物の
地面からの厚さが所定の厚さを越えておらず、該障害物
が電磁波を透過させるもの(例えば、火山の噴火による
火山灰の堆積層や洪水による土砂の堆積層等)であれ
ば、上述した瓦礫260の例と同様にして、該障害物の
上方からの敷地情報YJHの読み取りが可能である。
【0069】また、住宅敷地201の所有者が変更した
り、住宅敷地201の三次元位置が変更(即ち、住宅敷
地201の縮小或いは拡大)したりした場合には、定礎
石ユニット203に刻印されている内容及び、記録タグ
210に記録されている敷地情報YJHを変更すること
ができる。これらの変更は以下のように行う。即ちま
ず、地盤202に埋設されている定礎石ユニット203
のうち本体205の蓋部材206のみを、該本体205
の保持部材207から取り外す。なお、蓋部材206と
保持部材207とは、上述したように、着脱自在に設け
られているので、この取り外し動作は容易に行われる。
蓋部材206を取り外した後、本体205のタグ保管空
間209内の記録タグ210を取り出す。次いで、取り
出した記録タグ210に、変更され新しくなった敷地情
報YJHを、上述した記録作業と同様にして記録する。
即ち、取り出した記録タグ210のプレート215に、
図12に示すように、前記情報記録装置216の磁気ヘ
ッド223を近接対向させると共に、情報記録装置21
6に新しい敷地情報YJHを、コードYKDの形で入力
し、入力したコードYKDを該コードYKDに対応した
磁気ヘッド制御信号YJSに変換し、磁気ヘッド223
より磁気ヘッド制御信号YJSに基づいた磁界を発生さ
せる。磁界の発生と共に、磁気ヘッド223に近接対向
させた状態の記録タグ210を、図12の矢印YA方向
にスライドさせて、従来の磁気記録方法と同様にして磁
気記録する(なお、磁気記録の結果、前回の記録作業で
磁気記録されていた内容は消去更新された。)。以上の
ように、この記録作業は情報記録装置216によって簡
単に行われ、またこの記録作業は住宅敷地201におい
て行われるので、作業に手間がかからない。一方、取り
出された蓋部材206は廃棄され、新しい蓋部材206
と交換される。新しい蓋部材206は、その刻印面20
5aに、変更され新しくなった住宅敷地201の三次元
位置或いは、住宅敷地201の所有者名等を工場等にお
いて刻印されたものである。次いで、地盤202に埋設
されている、蓋部材206が取り外された保持部材20
7のタグ保管空間209に、新しい敷地情報YJHが記
録された記録タグ210を挿入し、挿入後、新しい蓋部
材206を地盤202中の保持部材207に係合させ
て、刻印されている内容及び、記録タグ210の敷地情
報YJHの変更が完了する。以上のように、定礎石ユニ
ット203において、刻印されている内容及び、記録タ
グ210の敷地情報YJHの変更を行う作業では、記録
タグ210については、その記録作業に作業に手間がか
からず、また、本体205については、蓋部材206の
みを交換するだけでよく、従って、本体205全体を掘
り起こしたり、大重量の本体205全体を運搬したりす
る手間が省かれる。つまり、刻印されている内容及び、
記録タグ210の敷地情報YJHの変更を行う作業は手
間をかけずに行うことができる。
【0070】なお、上述した実施例では、設置位置情報
標示定礎石ユニットの表示部を刻印面205aの形で、
設置位置情報標示定礎石ユニットの敷地地形表示部を敷
地形状表示エリア205bの形で構成したが、設置位置
情報標示定礎石ユニットの表示部は、住宅敷地201等
の三次元位置、所有者名或いは、着工日時等を表示し得
るならどのような形で形成されていてもよく、表示部の
敷地地形表示部は、住宅敷地201の形状YKJ1等を
相似縮小した形で表示し得るならどのような形で形成さ
れていてもよい。例えば、図13に示すように、刻印面
205aを水平断面が住宅敷地201の形状YKJ1に
相似的対応した形状YJK2に形成し、形状YJK2で
ある刻印面205a全体を敷地形状表示エリア205b
としてもよい。
【0071】また、上述した実施例では、定礎石ユニッ
ト203は、地盤202に埋設される形で設置された
が、定礎石ユニット203は、住宅敷地201に対して
安定した形で設置されればどのように設置されても良
く、例えば、図示しない建築物の基礎の上に本体205
の保持部材207側を接合固定する形で設置しても良
い。
【0072】また、上述した実施例では、敷地情報を記
録し得る記録部材を記録タグ210の形で構成している
が、該記録部材は、本体205のタグ保管空間209に
挿入取り出し自在であり、かつ該記録部材に記録された
敷地情報を本体205外部から非接触で読み出し自在で
あるならばどのように構成されていても良い。例えば、
記録部材を集積回路の形で構成してもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第一の
発明は、設置本体に格納された記録部材に記録されてい
る設置された土地の区画番号を含む土地に関する情報を
非接触で読み取るので、その情報内容を外部から容易に
取り出すことができる。従って、設置位置情報標示器に
対する土地に関する情報を、地形図や既に作成された測
量図面と、設置本体とをいちいち照らし合わせる必要な
く容易に認識し確認することができる。更に、前記記録
部材に記録されている土地に関する情報を埋設設置され
た前記設置本体に対して非接触で読み取れることから、
地盤に埋設設置された設置本体が土砂や落ち葉などで埋
まってしまっているような場合においても、また地震や
戦乱等により破壊された建築物の瓦礫等の障害物が、設
置されている設置本体を地上から覆い隠している場合に
おいても、土地に関する情報の確認を容易に行うことが
できる。また、記録部材は設置本体内の記録部材保持空
間に収納する形で設けられるので、該記録部材が火災や
いたずらによって消失するおそれが少なく、風雨から保
護されるため長期使用が可能になる。
【0074】本発明のうち第二の発明は、第一の発明に
よる設置位置情報標示器において、前記設置本体に蓋
3、キャップ112、蓋部材206等の蓋を、前記記録
部材保持空間を開閉自在な形に設けて構成されるので、
記録部材は設置本体内の記録部材保持空間に収納され、
かつ蓋により外部から閉塞される形で設けられる。よっ
て、第一の発明による効果に加えて、記録部材が火災や
いたずらによって消失するおそれが少なく、風雨から保
護されるため長期使用が可能になる。また、蓋を開閉す
ることによって記録部材保持空間を設置本体の外部に対
して開閉することができる。従って設置本体の外部に対
して記録部材保持空間が開放された状態にして、記録部
材の交換やメンテナンス或いは、記録部材の土地に関す
情報の更新等の作業ができるので、これら作業が容易
になり都合がよい。
【0075】本発明のうち第の発明は、第一の発明
たは第二の発明による設置位置情報標示器において、前
記記録部材は、前記記録部材保持空間から取出し自在な
る形で設けられたことを特徴とするので、第一の発明に
よる効果に加えて、記録部材保持空間から記録部材を取
出して、別の記録部材と交換したり、記録部材のメンテ
ナンスを行ったり或いは、記録部材の土地に関する情報
の更新を行ったりすることが容易になり都合がよい。
【0076】本発明のうち第の発明は、第の発明に
よる設置位置情報標示器において、前記記録部材は外部
から磁界が付加されたとき特有の周波数の電磁波を発生
する記憶素子5、磁気識別体102、記録タグ210等
の磁気識別体であるので、記録部材に記録された土地に
関する情報の読み取りは電磁波を介して行える。つま
り、第一の発明による効果に加えて、地盤に埋設設置さ
れた設置本体を覆い隠している障害物等が電磁波を透過
させる物質であればどのようなものであっても、記録部
材に記録された土地に関する情報の読み取り確認を容易
に行える。また土地に関する情報の読み取りは特有の周
波数の電磁波を介して行われるので、読み取った情報
と、読み取ろうとした土地に関する情報との同一性の確
認が容易であり(即ち、ノイズの排除が容易であり)、
土地に関する情報の読み取りにおける信頼性が向上す
る。
【0077】本発明のうち第の発明は、設置位置情報
標示器が設置されている場所付近で、読み取り装置を介
して、記録部材に記録されている設置された土地の区画
番号を含む土地に関する情報を埋設設置された前記設置
本体に対して非接触で読み取り、当該情報を表示手段に
より表示するので、情報の確認を容易かつ正確に行なう
ことができる。従って、設置位置情報標示器に対する
地に関する情報を、地形図や既に作成された測量図面
と、設置本体とをいちいち照らし合わせる必要なく容易
に認識し確認することができる。更に、前記記録部材に
記録されている土地に関する情報を埋設設置された前記
設置本体に対して非接触で読み取れることから、地盤に
埋設設置された設置本体が土砂や落ち葉などで埋まって
しまっているような場合においても、また地震や戦乱等
により破壊された建築物の瓦礫等の障害物が、設置され
ている設置本体を地上から覆い隠している場合において
も、土地に関する情報の確認を容易に行うことができ
る。また、記録部材は設置本体内の記録部材保持空間に
収納する形で設けられるので、該記録部材が火災やいた
ずらによって消失するおそれが少なく、風雨から保護さ
れるため長期使用が可能になる。
【0078】本発明のうち第の発明は、上記設置本体
の磁気識別体から発信される電磁波の周波数と対応する
設置された土地の区画番号を含む土地に関する情報がメ
モリに記憶され、上記磁気識別体から電磁波が発信され
たとき、上記メモリに記憶された情報が読出手段により
読み出されて表示手段により表示されたので、情報の確
認を容易かつ正確に行なうことができ、各種情報の管理
も容易に行われる。また、上記磁気識別体に磁気検知器
が接近して、その電磁波の強度が大になったとき、報知
手段により報知がなされるので、上記設置本体の位置を
確認することができる。従って、設置本体の一部だけが
地盤に埋め込まれ、この設置本体が落ち葉などで埋まっ
てしまっているような場合、また、上記設置本体の全部
が地盤に埋め込まれている場合においても、その位置確
および情報確認を容易かつ正確に行うことができる。
さらに、磁気識別体は設置本体の表面に露出させる必要
がなく、設置本体の内部に入れることができるので、火
災やいたずらによって消失するおそれがなく、長期使用
が可能になる。また、上記設置本体の全部を磁気識別体
とともに地盤内に埋め込むことにより、これら両者の火
災などによる焼失や盗難が一層確実に防止できる。
【0079】本発明のうち第の発明は、第の発明に
おいて、さらに磁気識別体に特有の周波数を付加する識
別コード付加手段108等の識別コード付加手段を備え
てなるので、第の発明による効果に加えて、上記磁気
識別体から発信する電磁波の特有の周波数、つまり、磁
気識別体が有する情報を識別コード付加手段により任意
に付加または変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による設置位置情報標示器のう
ち設置位置情報標示杭の一実施例を地盤に打設して、杭
情報を読み取り装置により読み取っているようすの一例
を示す図である。
【図2】図2は、図1に示す設置位置情報標示杭の断面
図である。
【図3】図3は、図1に示す設置位置情報標示杭に収納
されている記録部材の一例を示す図である。
【図4】図4は、本発明による設置位置情報標示杭の一
実施例が、工事現場に打設されたようすを示す図であ
る。
【図5】図5は、この発明にかかわる設置位置情報標示
装置を示すブロック図である。
【図6】図6は、設置位置情報標示器の一例を示す位置
標示器の一部切欠いた正面図である。
【図7】図7(a)及び図7(b)はそれぞれ、位置標
示器の他の例を示す斜視図である。
【図8】図8(a)は、本発明による設置位置情報標示
器のうち設置位置情報標示定礎石ユニットの一例を示し
た垂直断面図である。図8(b)は、図8(a)に示す
設置位置情報標示定礎石ユニットの表示部を示した平面
図である。
【図9】図9は、図8(a)に示す設置位置情報標示定
礎石ユニットが設置された住宅敷地の平面図である。
【図10】図10は、図8(a)に示す設置位置情報標
示定礎石ユニットの記録部材を示した斜視図である。
【図11】図11は、図10に示す記録部材より敷地情
報の読み取りを行う際に使用される読み取り装置を示し
た図である。
【図12】図12は、図10に示す記録部材に対して敷
地情報の記録を行う際に使用される情報記録装置を示し
た図である。
【図13】図13は、本発明による設置位置情報標示定
礎石ユニットのうち、図8(a)に示す設置位置情報標
示定礎石ユニットとは別の一例を示した平面図である。
【符号の説明】
1……設置位置情報標示器、設置位置情報標示杭(打設
用杭) 2……設置本体(杭本体) 3……蓋 3e……表示部(ハブ部) 5……記録部材、磁気識別体(記憶素子) 6……側面 7……読み取り装置(情報読取装置) 11……杭打点指示部 12a……記録部材保持空間(素子収納空間) 62……地盤 101……設置本体(位置標示部材) 102……記録部材、磁気識別体(磁気識別体) 103……磁気検知器 104……報知手段 105……メモリ 106……読出手段 107……表示手段 108……識別コード付加手段 109……側面 111……杭打点指示部(先鋭部) 112……蓋(キャップ) 113……記録部材保持空間(収容部) 202……地盤 203……設置位置情報標示器、設置位置情報標示定礎
石ユニット(定礎石ユニット) 204……側面 205……設置本体(本体) 205a……表示部(刻印面) 205b……敷地地形表示部(敷地形状表示エリア) 209……記録部材保持空間(タグ保管空間) 210……記録部材、磁気識別体(記録タグ) 225……読み取り装置(情報読み取り装置) A……設置位置情報標示器、設置位置情報標示杭(位置
標示器) B……読み取り装置(検出器) INF……設置位置情報、杭情報(杭情報) YJH……設置位置情報、敷地情報(敷地情報)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐田 達典 千葉県流山市駒木518番地1号 三井建 設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 掛橋 孝夫 千葉県流山市駒木518番地1号 三井建 設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 岡田 巧 岡山県岡山市中畦1186番地 (56)参考文献 特開 平4−17006(JP,A) 特開 平5−307655(JP,A) 特開 平3−198195(JP,A) 実開 平1−97209(JP,U) 実開 平3−54815(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 15/04 G01V 3/00 - 3/40 G06K 19/00 - 19/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に一部もしくは全部が埋め込まれる
    設置本体を有し、前記設置本体の内部に記録部材保持空
    間を形成し、前記記録部材保持空間に、前記設置本体の
    外部から非接触で設置された土地の区画番号を含む土地
    に関する情報を読み出し自在な記録部材を設け、前記情
    報を非接触で読み取るよう構成した設置位置情報標示
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記設置本体に蓋を、前記記録部材保持空間を開閉自在
    な形に設けて構成した設置位置情報標示器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記記録部材は、前記記録部材保持空間から取出し自在
    なる形で設けられたことを特徴とする設置位置情報標示
    器。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記記録部材は、外部から磁界が付加されたとき特有の
    周波数の電磁波を発生する磁気識別体である設置位置情
    報標示器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の設
    置位置情報標示器と、 前記設置位置情報標示器内の記録部材に記録された前記
    情報を非接触で読み取り得る読み取り装置とを備え、 前記読み取り装置は、読み出された前記情報を表示する
    表示手段を備えている 設置位置情報標示装置。
  6. 【請求項6】 地盤に一部もしくは全部が埋め込まれる
    設置本体と、 この設置本体に取り付けられて、外部から磁界が付加さ
    れたとき特有の周波数の電磁波を発生する磁気識別体と
    を備え、さらに、 この磁気識別体に指向性のある磁界を付加して発生した
    前記特有の周波数の電磁波を検知する磁気検知器、前記特有の周波数に対応した設置された土地の区画番号
    を含む土地に関する情報を記憶したメモリ、 検知された特有の周波数に対応した前記情報をメモリか
    ら読み出す読出手段、 読み出された前記情報を表示する
    表示手段、および 前記 磁気検知器が前記磁気識別体に近接して前記電磁波
    の強度が大きくなったとき、これを識別して報知する報
    知手段を有する読み取り装置を備えた設置位置情報標示
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、さらに、前記磁気識
    別体に特有の周波数を付加する識別コード付加手段を備
    えてなる設置位置情報標示装置。
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