JP3862696B2 - バルブキャップ及びバルブリフタ - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの吸排気口に配設されるバルブのバルブステム部における先端部に配設されるバルブキャップ及びバルブリフタに関する。
自動車等のエンジンにおいては、カムの回転を受けてロッカアームを揺動させることにより、バルブを開閉させて、エンジンの燃焼による吸排気を行うよう構成されている。
そして、例えば、特許文献1に示されるように、上記バルブのバルブステム部における先端部には、上記ロッカアームと当接するバルブキャップが配設されることがある。このバルブキャップは、上記バルブステム部における先端部の代わりに、上記ロッカアームと当接するものであり、焼入れ等の熱処理を施して耐摩耗性を向上させたものである。
そして、上記バルブキャップに熱処理を行うに当たっては、例えば、図12に示すごとく、開口部91を備えた筒状形状を有すると共に、この筒状形状の軸方向を横方向にして回転させるよう構成された回転式熱処理炉9が用いられる。そして、この熱処理炉9内にバルブキャップ94を配置し、この熱処理炉9を回転させながらバルブキャップ94に熱処理を行うことにより、バルブキャップ94の全体に熱処理炉9内の雰囲気ガスを行き渡らせて、熱処理を行うことができる。
しかしながら、上記回転式熱処理炉9を使用して上記バルブキャップ94に熱処理を行うと、バルブキャップ94が熱処理炉9内において転がるため、バルブキャップ94にキズが入ってしまう。そのため、回転式熱処理炉9を使用して熱処理を行った後には、バルブキャップ94の表面に仕上げ加工を行うことが必要になってしまう。
一方で、上記固定式熱処理炉5を使用して上記バルブキャップ94に熱処理を行う際には、図13に示すごとく、上記バルブキャップ94は、その開口先端面942が上記固定式熱処理炉5内の炉面51に対面するようにして、この固定式熱処理炉5内に配置されることがある。また、複数のバルブキャップ94を固定式熱処理炉5内に配置する際には、互いに隣接するバルブキャップ94の開口先端面942同士、又はバルブキャップ94の底面941とこのバルブキャップ94に隣接するバルブキャップ94の開口先端面942とが対面してしまうことがある。そして、このときには、バルブキャップ94の内部943には、上記固定式熱処理炉5内の雰囲気ガスが十分に行き渡ることができず、バルブキャップ94の全体に均一に熱処理が行われないおそれがある。
特開2001−152817号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、固定式の熱処理炉を使用して全体に均一に熱処理を行うことができ、かつ熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことなく製造することができるバルブキャップ及びバルブリフタを提供しようとするものである。
第1の発明は、エンジンの吸排気口に配設されるバルブのバルブステム部における先端部に配設され、上記バルブを開閉させるロッカアームに当接するバルブキャップであって、
該バルブキャップは、上記ロッカアームに当接する底部と、該底部から環状に立設形成され、上記バルブステム部における先端部が挿入配置される挿入凹部を形成する環状立設部とを有しており、かつ、固定式熱処理炉内の雰囲気ガスによって熱処理が行われており、
上記環状立設部における開口先端面には、上記熱処理を行う際に上記挿入凹部が塞がれたときに、該挿入凹部内と当該環状立設部の外側面とを連通することができる陥没溝が形成してあり、
該陥没溝は、上記固定式熱処理炉内と上記挿入凹部内との間で上記雰囲気ガスの対流を行うために、上記開口先端面の一部を円弧状又はV型状に陥没させて、当該開口先端面の周方向における複数箇所に形成してあることを特徴とするバルブキャップにある(請求項1)。
本発明のバルブキャップは、上記環状立設部における開口先端面が凹凸形状を有している。そして、上記バルブキャップに焼入れ等の熱処理を行う際には、このバルブキャップを熱処理炉内に配置する。このとき、例えば、バルブキャップは、その環状立設部における開口先端面が熱処理炉内の炉面に対面した状態で配置されることがある。この場合に、バルブキャップにおける開口先端面と上記炉面との間には、上記開口先端面の凹凸形状における凹部により、バルブキャップの外側面から上記挿入凹部内に通じるガスの通路が形成される。そのため、バルブキャップの挿入凹部内が密封されてしまうことがなく、このバルブキャップの挿入凹部内に、上記ガスの通路を介して、熱処理炉内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。
また、例えば、上記熱処理炉内へ複数のバルブキャップを配置する際において、バルブキャップの環状立設部における開口先端面とこれに隣接配置されたバルブキャップの底部とが対面しても、あるいは、バルブキャップの環状立設部における開口先端面とこれに隣接配置されたバルブキャップの環状立設部における開口先端面とが対面しても、上記と同様に、各バルブキャップ同士の間にガスの通路を形成してバルブキャップの挿入凹部内に熱処理炉内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。
そのため、固定式の熱処理炉を用いてバルブキャップに熱処理を行う場合においても、この熱処理炉内にバルブキャップがどのような状態で配置されたとしても、このバルブキャップの挿入凹部内に、熱処理炉内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。
また、固定式の熱処理炉を用いてバルブキャップに熱処理を行う際には、このバルブキャップにキズが入ることがほとんどなく、熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことが不要になる。
それ故、本発明のバルブキャップは、固定式の熱処理炉を使用して全体に均一に熱処理を行うことができ、かつ熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことなく製造することができる。
参考発明として、第2の発明は、エンジンの吸排気口に配設されるバルブのバルブステム部における先端部に配設され、上記バルブを開閉させるロッカアームに当接するバルブキャップであって、
該バルブキャップは、上記ロッカアームに当接する底部と、該底部から環状に立設形成され、上記バルブステム部における先端部が挿入配置される挿入凹部を形成する環状立設部とを有しており、
上記環状立設部には、該環状立設部の外側面と上記挿入凹部とを連通する連通穴が複数形成されていることを特徴とするバルブキャップにある
本発明のバルブキャップは、上記環状立設部は上記連通穴を有している。そのため、上記発明と同様に、固定式の熱処理炉を用いてバルブキャップに熱処理を行う場合において、この熱処理炉内にバルブキャップがどのような状態で配置されたとしても、上記連通穴を介して、このバルブキャップの挿入凹部内に熱処理炉内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。また、熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことが不要になる。
それ故、本発明のバルブキャップもまた、固定式の熱処理炉を使用して全体に均一に熱処理を行うことができ、かつ熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことなく製造することができる。
第3の発明は、エンジンの吸排気口に配設されるバルブのバルブステム部における先端部に配設され、上記バルブを開閉させるカムに当接するバルブリフタであって、
該バルブリフタは、上記カムに当接する底部と、該底部から環状に立設形成され、上記バルブステム部における先端部が挿入配置される挿入凹部を形成する環状立設部とを有しており、かつ、固定式熱処理炉内の雰囲気ガスによって熱処理が行われており、
上記環状立設部における開口先端面には、上記熱処理を行う際に上記挿入凹部が塞がれたときに、該挿入凹部内と当該環状立設部の外側面とを連通することができる陥没溝が形成してあり、
該陥没溝は、上記固定式熱処理炉内と上記挿入凹部内との間で上記雰囲気ガスの対流を行うために、上記開口先端面の一部を円弧状又はV型状に陥没させて、当該開口先端面の周方向における複数箇所に形成してあることを特徴とするバルブリフタにある(請求項)。
本発明のバルブリフタは、上記環状立設部における開口先端面が凹凸形状を有している。そのため、上記発明と同様に、固定式の熱処理炉を用いてバルブリフタに熱処理を行う場合において、この熱処理炉内にバルブリフタがどのような状態で配置されたとしても、上記開口先端面の凹凸形状における凹部を介して、このバルブリフタの挿入凹部内に熱処理炉内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。また、熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことが不要になる。
それ故、本発明のバルブリフタもまた、固定式の熱処理炉を使用して全体に均一に熱処理を行うことができ、かつ熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことなく製造することができる。
上述した第1第3の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1の発明において、上記環状立設部における開口先端面には、該開口先端面から陥没した陥没溝が形成されている
これにより、上記陥没溝により、上記バルブキャップの外側面と上記熱処理炉の炉面との間にガスの通路を確実に形成することができる。そのため、一層確実にバルブキャップの全体に均一に熱処理を行うことができる。
また、上記陥没溝は、上記開口先端面の周方向における互いに対向する位置に形成することが好ましい(請求項2)。
また、上記環状立設部における開口先端面には、該開口先端面から突出した突起部を形成することもできる
この場合には、上記突起部の周辺、又は突起部が複数あるときには突起部同士の間に、上記ガスの通路を形成することができる。そのため、一層確実にバルブキャップの全体に均一に熱処理を行うことができる。
また、上記第2の発明において、上記連通穴は、上記環状立設部の周方向における互いに対向する位置に形成することができる
また、上記第3の発明においても、上記第1の発明と同様に、上記環状立設部における開口先端面には、該開口先端面から陥没した陥没溝が複数形成されている。この陥没溝は、上記開口先端面の周方向における互いに対向する位置に形成することが好ましい(請求項)。また、上記環状立設部における開口先端面には、当該開口先端面から突出した突起部を形成することもできる。また、第3の発明においても、第1の発明と同様に、上記環状立設部には、該環状立設部の外側面と上記挿入凹部とを連通する連通穴を形成することもできる。
以下に、本発明のバルブキャップにかかる実施例につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例のバルブキャップ4は、図1、図2に示すごとく、エンジン(レシプロエンジン)1の吸排気口(吸気口又は排気口)11に配設されるバルブ3のバルブステム部31における先端部311に配設され、上記バルブ3を開閉させるロッカアーム2に当接するものである。
上記バルブキャップ4は、図2、図3に示すごとく、上記ロッカアーム2に当接する底部41と、この底部41から環状に立設形成され、上記バルブステム部31における先端部311が挿入配置される挿入凹部43を形成する環状立設部42とを有している。そして、上記環状立設部42における開口先端面421は、凹凸形状を有している。
以下に、これを詳説する。
図3、図4に示すごとく、上記バルブキャップ4は、上記底部41と上記環状立設部42とによるコップ型の形状を有している。また、底部41は円板形状を有していると共に、上記環状立設部42は円環状に立設しており、上記挿入凹部43は、断面円形状の凹部として形成されている。
また、図1、図2に示すごとく、バルブ3のバルブステム部31は、円形断面を有しており、バルブキャップ4はバルブステム部31に対して回転可能に配設されている。また、エンジン1において、上記バルブキャップ4は、上記ロッカアーム2と上記バルブ3のバルブステム部31における先端部311との間に挟持されており、バルブステム部31における先端部311から外れないようになっている。
また、図3、図4に示すごとく、本例においては、上記バルブキャップ4における開口先端面421に形成した凹凸形状は、この開口先端面421から陥没した陥没溝422により形成されている。また、本例では、この陥没溝422を複数形成している。
また、本例の陥没溝422は円弧状に陥没する溝としたが、これ以外にも、例えば、図5に示すごとく、陥没溝422はV型状に陥没する溝とすることもできる。
そして、図7に示すごとく、バルブキャップ4は、その開口先端面421を、例えば固定式熱処理炉5の炉面51等の平坦面に対して対面させたときには、上記陥没溝422によってバルブキャップ4の外側面401と上記挿入凹部43とを連通するガスの通路45を形成することができる。
また、図示は省略するが、上記バルブキャップ4の開口先端面421における陥没溝422は、開口先端面421を成形パンチ等を用いて加圧することにより容易に形成することができる。また、可能であれば、上記陥没溝422は、平板から絞り加工を行ってバルブキャップ4の成形を行う際に、この絞り加工を行うと同時に形成することもできる。
図1に示すごとく、エンジン1においては、上記バルブキャップ4を配設したバルブ3及び上記ロッカアーム2等によりバルブ開閉機構10が形成されている。
図6に示すごとく、上記ロッカアーム2は、平板を折り曲げて互いに対向するよう形成された一対の側壁部23と、この一対の側壁部23を連結する第1連結部21及び第2連結部22と、上記第1連結部21及び上記第2連結部22との間に形成された中空穴24とを有している。また、一対の側壁部23には、それぞれローラ穴231が形成されており、ロッカアーム2は、図1に示すごとく、一対のローラ穴231に、エンジン1のカムシャフト12に設けたカム12の回転を受けて従動回転するローラ25を配設してなる。
そして、図1に示すごとく、エンジン1のバルブ開閉機構10においては、上記バルブキャップ4は、ロッカアーム2の第1連結部21と当接しており、ロッカアーム2の第2連結部22は、このロッカアーム2が揺動するときの揺動中心を形成するピボット14に取り付けられている。
次に、上記バルブ開閉機構10の動作につき簡単に説明する。
図1に示すごとく、上記ロッカアーム2は、上記カム13の回転に伴って、ローラ25が従動回転すると共にピボット14を中心にして揺動し、上記バルブ3を開閉させるよう構成されている。
そして、カム13における長径部131がローラ25に当接したときには、ロッカアーム2は、ピボット14を中心にしてバルブ3に近づく方向に揺動しバルブ3を押し下げる。これにより、バルブ3の開閉弁部32がエンジン1における吸排気口11を開けることができる。一方で、カム13における短径部132がローラ25に当接したときには、リテーナ33を介してバルブ3を閉方向に付勢するコイルバネ34の復元力により、ロッカアーム2は、ピボット14を中心にしてバルブ3から離れる方向に揺動しバルブ3が押し上げられる。これにより、バルブ3の開閉弁部32がエンジン1における吸排気口11を閉じることができる。
本例のバルブキャップ4は、上記のごとく環状立設部42における開口先端面421が陥没溝422を有している。そして、図7に示すごとく、上記バルブキャップ4に浸炭焼入れ等の熱処理を行う際には、このバルブキャップ4を固定式熱処理炉5内に配置する。このとき、例えば、バルブキャップ4は、その環状立設部42における開口先端面421が固定式熱処理炉5内の炉面51に対面した状態で配置されることがある。
この場合に、バルブキャップ4における開口先端面421と上記炉面51との間には、上記開口先端面421に形成された陥没溝422により、バルブキャップ4の外側面401から上記挿入凹部43内に通じるガスの通路45が形成される。
そのため、バルブキャップ4の挿入凹部43内が密封されてしまうことがなく、このバルブキャップ4の挿入凹部43内に、上記ガスの通路45を介して、固定式熱処理炉5内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。
また、例えば、図7に示すごとく、上記固定式熱処理炉5内へ複数のバルブキャップ4を配置する際において、バルブキャップ4の環状立設部42における開口先端面421とこれに隣接配置されたバルブキャップ4の底部41とが対面しても、あるいは、バルブキャップ4の環状立設部42における開口先端面421とこれに隣接配置されたバルブキャップ4の環状立設部42における開口先端面421とが対面しても、上記と同様に、各バルブキャップ4同士の間にガスの通路45を形成して、バルブキャップ4の挿入凹部43内に固定式熱処理炉5内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。
そのため、固定式熱処理炉5を用いてバルブキャップ4に熱処理を行う場合に、この熱処理炉5内にバルブキャップ4がどのような状態(姿勢)で配置されたとしても、このバルブキャップ4の挿入凹部43内に、熱処理炉5内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。
また、固定式熱処理炉5を用いてバルブキャップ4に熱処理を行う際には、このバルブキャップ4に打痕等のキズが入ることがほとんどなく、キズをなくすために、熱処理を行った後にバルブキャップ4に仕上げ加工を行うことが不要になる。
それ故、本例のバルブキャップ4は、固定式熱処理炉5を使用しても全体に均一に熱処理を行うことができ、かつ熱処理を行った後に仕上げ加工を行う必要がないため、バルブキャップ4の生産性を向上させることができる。
また、上記固定式熱処理炉5を用いてバルブキャップ4に熱処理を行うときには、炉内の容積が小さな固定式熱処理炉5であっても、多くのバルブキャップ4を整列させて配置することができる。そして、多くのバルブキャップ4に対して、一度に熱処理を行うことができると共に、各バルブキャップ4の全体に均一に熱処理を行うことができる。
そのため、上記バルブキャップ4の構造により、その熱処理効率を向上させることもできる。
なお、図8に示すごとく、上記バルブキャップ4における開口先端面421に形成した凹凸形状は、上記陥没溝422の代わりに、上記開口先端面421から突出する突起部423によって形成することもできる。この場合には、この突起部423は複数形成することができる。そして、この場合には、突起部423の周辺、又は突起部423同士の間に上記ガスの通路45を形成することができ、上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記開口先端面421に形成した凹凸形状は、必ずしも、所定の形状を有している必要はなく、例えば、図9に示すごとく、開口先端面421を波形状にしたり、開口先端面421を不規則なうねり形状にしたりすることもできる。
(実施例2)
本例は、図10に示すごとく、上記バルブキャップ4の環状立設部42に、この環状立設部42の外側面401と上記挿入凹部43とを連通する連通穴424が形成した例である。本例の連通穴424は、環状立設部42における複数箇所に形成されている。
本例においても、固定式熱処理炉5を用いてバルブキャップ4に熱処理を行う場合において、この熱処理炉5内にバルブキャップ4がどのような状態(姿勢)で配置されたとしても、上記連通穴424を介して、このバルブキャップ4の挿入凹部43内に熱処理炉5内の雰囲気ガスを確実に行き渡らせることができる。また、熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことが不要になる。
それ故、本例のバルブキャップ4もまた、固定式熱処理炉5を使用しても全体に均一に熱処理を行うことができ、かつ熱処理を行った後に仕上げ加工を行うことなく製造することができる。その他は、本例においても上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
上記実施例1、2においてはバルブキャップ4について説明したが、上記バルブ3を開閉させるカム13に当接するバルブリフタ6についても同様である。
図11に示すごとく、バルブリフタ6は、上記ロッカアーム2を用いずにバルブ3を開閉させるバルブ開閉機構100に用いるものであり、バルブ3のバルブステム部31における先端部311を覆うようにして配設され、ロッカアーム2の代わりに、エンジン1のカムシャフト12に設けたカム13と接触するものである。
そして、バルブリフタ6は、カム13に当接する底部61と、挿入凹部63を形成する環状立設部62とを有しており、例えば、環状立設部62における開口先端面621を凹凸形状に形成することができる。その他、バルブリフタ6についても、上記実施例1、2と同様にして、実施例1、2と同様の作用効果を得ることができる。
実施例1における、エンジンにおけるバルブ開閉機構を示す説明図。 実施例1における、エンジンにおけるバルブ開閉機構を示す図で、図1におけるA−A矢視断面説明図。 実施例1における、バルブキャップを示す斜視図。 実施例1における、バルブキャップを示す断面図。 実施例1における、他のバルブキャップを示す断面図。 実施例1における、ロッカアームを示す斜視図。 実施例1における、固定式熱処理炉内に配置したバルブキャップに熱処理を行う状態を示す説明図。 実施例1における、開口先端面に突起部を有するバルブキャップを示す断面図。 実施例1における、波形状又は不規則なうねり形状の開口先端面を有するバルブキャップを示す断面図。 実施例2における、環状立設部に連通穴を設けたバルブキャップを示す断面図。 実施例における、エンジンにおける他のバルブ開閉機構を示す説明図。 従来例における、回転式熱処理炉内に配置したバルブキャップに熱処理を行う状態を示す説明図。 従来例における、固定式熱処理炉内に配置したバルブキャップに熱処理を行う状態を示す説明図。
符号の説明
1 エンジン
11 吸排気口
13 カム
14 ピボット
2 ロッカアーム
3 バルブ
31 バルブステム部
311 先端部
4 バルブキャップ
401 外側面
41 底部
42 環状立設部
421 開口先端面
422 陥没溝
423 突起部
424 連通穴
43 挿入凹部
45 ガスの通路
5 熱処理炉
51 炉面
6 バルブリフタ

Claims (4)

  1. エンジンの吸排気口に配設されるバルブのバルブステム部における先端部に配設され、上記バルブを開閉させるロッカアームに当接するバルブキャップであって、
    該バルブキャップは、上記ロッカアームに当接する底部と、該底部から環状に立設形成され、上記バルブステム部における先端部が挿入配置される挿入凹部を形成する環状立設部とを有しており、かつ、固定式熱処理炉内の雰囲気ガスによって熱処理が行われており、
    上記環状立設部における開口先端面には、上記熱処理を行う際に上記挿入凹部が塞がれたときに、該挿入凹部内と当該環状立設部の外側面とを連通することができる陥没溝が形成してあり、
    該陥没溝は、上記固定式熱処理炉内と上記挿入凹部内との間で上記雰囲気ガスの対流を行うために、上記開口先端面の一部を円弧状又はV型状に陥没させて、当該開口先端面の周方向における複数箇所に形成してあることを特徴とするバルブキャップ。
  2. 請求項1において、上記陥没溝は、上記開口先端面の周方向における互いに対向する位置に形成されていることを特徴とするバルブキャップ。
  3. エンジンの吸排気口に配設されるバルブのバルブステム部における先端部に配設され、上記バルブを開閉させるカムに当接するバルブリフタであって、
    該バルブリフタは、上記カムに当接する底部と、該底部から環状に立設形成され、上記バルブステム部における先端部が挿入配置される挿入凹部を形成する環状立設部とを有しており、かつ、固定式熱処理炉内の雰囲気ガスによって熱処理が行われており、
    上記環状立設部における開口先端面には、上記熱処理を行う際に上記挿入凹部が塞がれたときに、該挿入凹部内と当該環状立設部の外側面とを連通することができる陥没溝が形成してあり、
    該陥没溝は、上記固定式熱処理炉内と上記挿入凹部内との間で上記雰囲気ガスの対流を行うために、上記開口先端面の一部を円弧状又はV型状に陥没させて、当該開口先端面の周方向における複数箇所に形成してあることを特徴とするバルブリフタ。
  4. 請求項3において、上記陥没溝は、上記開口先端面の周方向における互いに対向する位置に形成されていることを特徴とするバルブリフタ。
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