JP2000179307A - バルブリフタ - Google Patents

バルブリフタ

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JP2000179307A
JP2000179307A JP10356049A JP35604998A JP2000179307A JP 2000179307 A JP2000179307 A JP 2000179307A JP 10356049 A JP10356049 A JP 10356049A JP 35604998 A JP35604998 A JP 35604998A JP 2000179307 A JP2000179307 A JP 2000179307A
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JP
Japan
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valve lifter
outer peripheral
peripheral surface
lubricating oil
portions
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Pending
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JP10356049A
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English (en)
Inventor
Takao Suzuki
孝男 鈴木
Isamu Yamamoto
勇 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動時の摩擦低減が図れるバルブリフタを提
供すること。 【解決手段】 内燃機関の動弁機構に用いられるバルブ
リフタにおいて、外周面21の上部を窪ませて形成され
外周面21の上部に潤滑油を滞留させる上部滞留部4
と、外周面21の下部を窪ませて形成され外周面21の
下部に潤滑油を滞留させる下部滞留部4とを備えて構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動弁機
構に用いられるバルブリフタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の動弁機構に関するもの
として、実開昭63−190503号公報に記載される
ように、カムとバルブステムエンドとの間に配設される
バルブリフタであって、その外周の摺動面に摺動方向に
沿って延びる縦溝を刻設したものが知られている。この
バルブリフタは、縦溝に潤滑油を導き、バルブリフタと
嵌合孔との間の摩擦低減を図ろうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
バルブリフタにあっては、摺動時の摩擦が十分に低減で
きないおそれがある。すなわち、バルブリフタの外周に
刻設された縦溝は、摺動方向に沿ってバルブリフタの上
端から下端まで連通している。このため、バルブリフタ
の上端部分から縦溝に入り込んだ潤滑油がその自重で縦
溝に沿って流れ、即座に縦溝の下端から流れ出てしま
う。一方、バルブリフタの摺動時に摺動摩擦が問題とな
るのは、主にバルブリフタの上部及び下部の部分であ
る。しかし、上述のバルブリフタではバルブリフタの上
部及び下部の部分に潤滑油を滞留させることができな
い。従って、上述のバルブリフタでは、摺動摩擦の低減
が十分に図れない。
【0004】そこで、本発明は、このような問題点を解
決するためになされたものであって、摺動時の摩擦低減
が図れるバルブリフタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係るバルブリフタは、内燃機関の動
弁機構に用いられるバルブリフタにおいて、外周面の上
部を窪ませて形成され、前記外周面の上部に潤滑油を滞
留させる上部滞留部と、外周面の下部を窪ませて形成さ
れ、前記外周面の下部に潤滑油を滞留させる下部滞留部
とを備えたことを特徴とする。
【0006】また本発明に係るバルブリフタは、前述の
上部滞留部が外周面の周方向に沿って等間隔若しくは不
等間隔で複数形成され、前述の下部滞留部が外周面の周
方向に沿って等間隔若しくは不等間隔で複数形成されて
いることを特徴とする。
【0007】これらの発明によれば、摺動時に外周面の
上部滞留部及び下部滞留部にそれぞれ潤滑油が滞留する
ため、面圧が高まる外周面の上部及び下部の潤滑性が高
められ、摺動摩擦の低減が十分に図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の種々の実施の形態について説明する。尚、各図におい
て同一要素には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致してい
ない。
【0009】(第一実施形態)図1に本実施形態に係る
バルブリフタの平面図、図2に本実施形態に係るバルブ
リフタの断面図を示す。
【0010】図1、2に示すように、バルブリフタ1
は、筒部2の上端を頂部3で閉塞して構成されている。
筒部2の外周面21の上部には、複数の上部滞留部4が
設けられている。上部滞留部4は、外周面21を内側に
窪ませて形成されている。各上部滞留部4は、外周面2
1の周方向に沿って形成され、例えば等間隔で形成され
る。上部滞留部4の窪み深さは、バルブリフタ1の上方
から下方に流れる潤滑油が上部滞留部4で滞留し得る深
さとすればよい。なお、各上部滞留部4は、外周面21
の周方向に沿って不等間隔で形成する場合もある。
【0011】また、筒部2の外周面21の下部には、複
数の下部滞留部5が設けられている。下部滞留部5は、
上部滞留部4と同様に、外周面21を内側に窪ませて形
成されている。各下部滞留部5は、外周面2の周方向に
沿って形成され、例えば等間隔で形成される。下部滞留
部5の窪み深さも、上部滞留部4と同様に、バルブリフ
タ1の上方から下方に流れる潤滑油が下部滞留部5で滞
留し得る深さとすればよい。なお、各下部滞留部5は、
外周面21の周方向に沿って不等間隔で形成する場合も
ある。
【0012】この下部滞留部5と上部滞留部4とは、外
周面21にてそれぞれ独立して形成されており、上部滞
留部4に入り込んだ潤滑油が下部滞留部5を通じて即座
に流れ落ちることはない。
【0013】バルブリフタ1の頂部3の内側には、バル
ブのステム61の端部が当接している。ステム61は、
リテーナ62を介してスプリング63により上方へ付勢
されている。
【0014】次に、バルブリフタ1の動作について説明
する。
【0015】図3、図4にバルブリフタ1の動作説明図
を示す。図3に示すように、バルブリフタ1はガイド孔
71内に配置され、バルブリフタ1の頂部3に当接する
ようにカム64が設けられている。このカム64はカム
シャフト65に一体的に取り付けられており、カムシャ
フト65と共に回転する。カム64は径方向の長さが長
い長径部66を有しており、例えば、卵形に形成され
る。
【0016】カム64が回転すると、その長径部66が
頂部3に当接する際にバルブリフタ1を押し下げるた
め、バルブリフタ1及びステム61が往復運動する。図
3に示すように、長径部66がバルブリフタ1の頂部3
に当接し始めるとき、バルブリフタ1の中心から外れた
位置に押圧力が加わるため、バルブリフタ1がガイド孔
71に対し傾きを生ずる。このバルブリフタ1の傾きに
より、長径部6が当接する側の外周面21の上部及びそ
の反対側の外周面21の下部がそれぞれガイド孔71の
側壁に押し付けられ衝撃を受ける。
【0017】一方、図4に示すように、長径部66がバ
ルブリフタ1の頂部3に当接し終えるとき、バルブリフ
タ1の中心から外れた位置に押圧力が加わり、バルブリ
フタ1がガイド孔71に対し傾きを生ずる。このバルブ
リフタ1の傾きにより、長径部6が当接する側の外周面
21の上部及びその反対側の外周面21の下部がガイド
孔71の側壁に押し付けられ衝撃を受ける。
【0018】このように、バルブリフタ1の往復運動の
際、その外周面21の上部及び下部に衝撃が加わり、ま
た、その外周面21の上部及び下部とガイド孔71との
間に生ずる摩擦力が大きいものとなる。
【0019】ところが、バルブリフタ1の上部には上部
滞留部4が形成され、その下部には下部滞留部5が形成
されており、それぞれの上部滞留部4及び下部滞留部5
には潤滑油が滞留している。このため、バルブリフタ1
の外周面21の上部及び下部とガイド孔71との間の摩
擦が低減され、バルブリフタ1の往復運動が円滑に行わ
れる。また、バルブリフタ1の外周面21の上部及び下
部における潤滑油の滞留により、バルブリフタ1の傾斜
時の外周面21の上部及び下部とガイド孔71との衝撃
が軽減され、バルブリフタ1の往復運動による騒音の低
減が図れる。
【0020】以上のように、本実施形態に係るバルブリ
フタ1によれば、外周面21に上部滞留部4及び下部滞
留部5を設けることにより、その外周面21とガイド孔
71との摩擦低減が図れ、往復運動の円滑化が図れる。
また、バルブリフタ1の往復運動の円滑化により、内燃
機関の燃費及び出力の向上が図れ、特に極低速駆動時の
境界潤滑の改善が図れる。
【0021】また、外周面21に上部滞留部4及び下部
滞留部5を設けることにより、バルブリフタ1の往復運
動時の騒音の低減が図れる。更に、内燃機関の始動時
に、上部滞留部4及び下部滞留部5に潤滑油が滞留して
いるため、始動性能の向上が図れる。
【0022】(第二実施形態)次に、第二実施形態に係
るバルブリフタについて説明する。
【0023】図5〜図7に本実施形態に係るバルブリフ
タを示す。図5に示すバルブリフタ1aは、外周面21
の上部に摺動方向に対して深さの異なる上部滞留部4a
を形成し、外周面21の下部に摺動方向に対して深さの
異なる下部滞留部4aを形成したものである。この上部
滞留部4a及び下部滞留部4aは、中央部が最も深く、
その中央部の上部及び下部にテーパ部が形成されてお
り、中央部から上部及び下部に行くに従って徐々に深さ
が浅くなっている。このため、上部滞留部4a及び下部
滞留部4aのテーパ部の形成により、スクイーズ膜効果
が発揮され、バルブリフタ1aの往復運動時に潤滑油が
上部滞留部4a及び下部滞留部4aへ引き込まれやす
く、バルブリフタ1aの上部及び下部における潤滑性が
向上する。
【0024】図6に示すバルブリフタ1bは、図5のバ
ルブリフタ1aとほぼ同様な構造を有するものである
が、下部滞留部5bが外周面21の下端からやや上方へ
形成されている点で異なっている。このバルブリフタ1
bによれば、上述のバルブリフタ1aと同様な効果が得
られるほか、バルブリフタ1bの下端部分の機械的強度
の向上が図れる。
【0025】図7に示すバルブリフタ1cは、図5のバ
ルブリフタ1aとほぼ同様な構造を有するものである
が、上部滞留部5cの上部がストレートに形成されてい
る点で異なっている。すなわち、バルブリフタ1cの上
部滞留部5cは、その上部から中央部にかけて同じ深さ
で形成され、その下部がテーパ状となっている。このよ
うなバルブリフタ1cによれば、上部滞留部5cに潤滑
油が入りやすくスクイーズ膜効果が有効に発揮され、高
い圧力が加わる外周面21の上部の摩擦低減が十分に図
られる。また、バルブリフタ1cの上部では肉厚が十分
にあるため、上部滞留部5cを大きく形成しても、機械
的強度は十分に確保される。また、上部滞留部5cを大
きく形成することにより、バルブリフタ1cの軽量化が
図れ、これにより、内燃機関の燃費向上が図れる。ま
た、バルブリフタ1cの上部が軽量化されることによ
り、バルブリフタ1cの往復運動時におけるガイド孔へ
の衝撃力が軽減され、騒音の低減も図れる。更に、バル
ブリフタ1cの軽量化により、ジャンピング特性、バウ
ンス回転数が高速域に移行するため、高速型の内燃機関
に有用である。
【0026】(第三実施形態)次に、第三実施形態に係
るバルブリフタについて説明する。
【0027】図8に本実施形態に係るバルブリフタの断
面図を示す。図9は、本実施形態に係るバルブリフタの
平面図である。図10は、図8のバルブリフタにおける
X−Xの水平断面図である。
【0028】図8に示すように、バルブリフタ1dは、
第一実施形態のバルブリフタ1と同様に、筒部2の外周
面21の上部に複数の上部滞留部4dが設けられてい
る。この上部滞留部4dは、前述した上部滞留部4と同
様に、外周面21を内側に窪ませて形成され、図9に示
すように外周面21の周方向に沿って等間隔で形成され
ている。
【0029】図10に示すように、バルブリフタ1dの
外周面21の下部には、複数の下部滞留部5dが設けら
れている。この下部滞留部5dは、上部滞留部4dと同
様に、外周面21を内側に窪ませて形成され、外周面2
の周方向に沿って等間隔で形成されている。しかし、第
一実施形態のバルブリフタ1と異なり、下部滞留部5d
は、上部滞留部4dの形成位置の直下の位置には形成さ
れておらず、その直下の位置からズレた位置に形成され
ている。このように上部滞留部4d及び下部滞留部5d
を設けることにより、筒部2の摺動方向に低強度の部分
が形成されないため、バルブリフタ1dの筒部2の全体
の機械的強度の向上を図ることができ、変形による騒音
増加を抑制できる。また、上部滞留部4dと下部滞留部
5dとの位置を周方向に異ならせることにより、上部滞
留部4dから流れ出た潤滑油が下部滞留部5dに入り込
みにくく、外周面21の全体に潤滑油が均一に流れやす
くなる。従って、バルブリフタ1dの摺動摩擦の低減が
促進される。
【0030】なお、本実施形態に係るバルブリフタにお
いて、各上部滞留部4d及び各下部滞留部5dが外周面
21に沿って不等間隔で形成されていてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、摺
動時に外周面の上部滞留部及び下部滞留部にそれぞれ潤
滑油が滞留するため、面圧が高まる外周面の上部及び下
部の潤滑性が高められ、摺動摩擦の低減が十分に図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係るバルブリフタの説明図であ
る。
【図2】第一実施形態に係るバルブリフタの説明図であ
る。
【図3】第一実施形態に係るバルブリフタの動作説明図
である。
【図4】第一実施形態に係るバルブリフタの動作説明図
である。
【図5】第二実施形態に係るバルブリフタの説明図であ
る。
【図6】第二実施形態に係るバルブリフタの説明図であ
る。
【図7】第二実施形態に係るバルブリフタの説明図であ
る。
【図8】第三実施形態に係るバルブリフタの説明図であ
る。
【図9】第三実施形態に係るバルブリフタの説明図であ
る。
【図10】第三実施形態に係るバルブリフタの説明図で
ある。
【符号の説明】
1…バルブリフタ、2…筒部、21…外周面、3…頂
部、4…上部滞留部、5…下部滞留部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の動弁機構に用いられるバルブ
    リフタにおいて、 外周面の上部を窪ませて形成され、前記外周面の上部に
    潤滑油を滞留させる上部滞留部と、 外周面の下部を窪ませて形成され、前記外周面の下部に
    潤滑油を滞留させる下部滞留部と、を備えたことを特徴
    とするバルブリフタ。
  2. 【請求項2】 前記上部滞留部は、前記外周面の周方向
    に沿って複数形成され、 前記下部滞留部は、前記外周面の周方向に沿って複数形
    成されていること、を特徴とする請求項1に記載のバル
    ブリフタ。
JP10356049A 1998-12-15 1998-12-15 バルブリフタ Pending JP2000179307A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005188358A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Otics Corp バルブキャップ及びバルブリフタ
WO2015107837A1 (ja) * 2014-01-15 2015-07-23 株式会社リケン バルブリフタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005188358A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Otics Corp バルブキャップ及びバルブリフタ
WO2015107837A1 (ja) * 2014-01-15 2015-07-23 株式会社リケン バルブリフタ
JPWO2015107837A1 (ja) * 2014-01-15 2017-03-23 株式会社リケン バルブリフタ

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