JP3861759B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般キッチンや業務用等に用いられる誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、誘導加熱調理器は安全・清潔・高効率という優れた特徴が認知され、一般家庭のキッチンや業務用等に広く普及されている。
【0003】
以下、従来構成の誘導加熱調理器について図5を参照して説明する。図において、41は商用電源、42は商用電源41を直流に変換する第1の整流回路、43は第1の加熱コイル、44は第1の加熱コイル43に高周波電流を供給する第1のインバータ回路、45は第1のインバータ回路44による加熱出力を制御する第1の制御手段、46は商用電源41を直流に変換する第2の整流回路、47は第2の加熱コイル、48は第2の加熱コイル47に高周波電流を供給する第2のインバータ回路、49は第2のインバータ回路48の加熱出力を制御する第2の制御手段、50は第1のインバータ回路44または第2のインバータ回路48を冷却する冷却ファン、51は第1の制御手段45からの信号により冷却ファン50を駆動するための第1のファン駆動回路、52は第2の制御手段49からの信号により冷却ファン50を駆動するための第2のファン駆動手段である。
【0004】
以上のように構成された誘導加熱調理器では、第1のインバータ回路44の出力に応じて第1の制御手段45は第1のファン駆動手段51より冷却ファン50を駆動し、また第2のインバータ回路48の出力に応じて第2の制御手段49は第2のファン駆動手段52より冷却ファン50を駆動して、各々のインバータ回路動作時に部品が熱破壊に至らないよう強制空冷により冷却していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、第1のインバータ回路44動作時には第1のファン駆動手段51で、第2のインバータ回路48動作時には第2のファン駆動手段52で冷却ファン50をそれぞれ駆動するため、商品の静音化のためにインバータ回路の出力に応じて冷却ファン50の回転数を変更する場合には、第1のファン駆動手段51と第2のファン駆動手段52それぞれに冷却ファン50の回転数を変更するための回路が必要となり、回路基板が大型化し、かつ商品の単価アップにつながるという課題があった。
【0006】
特に、位相制御にて冷却ファン50の回転数制御を行う場合には、第1の制御手段45と第2の制御手段49で位相制御のタイミングがずれていると、冷却ファンを所望の回転数で制御できなくなり、冷却不足による部品の熱破壊や、逆に過剰冷却によりファン騒音が大きくなるという課題があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するもので、第1の制御手段のみで冷却ファンの回転数を制御することにより、簡単な構成で精度よく冷却ファンの回転数を変更できる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の誘導加熱調理器は、冷却ファンを駆動するファン駆動手段と、第1の制御手段からの信号に応じて前記ファン駆動手段のオン時間を変更して前記冷却ファンの回転数を変更するファン回転数変更手段と、第2のインバータ回路の出力レベルに応じて前記第1の制御手段にファン回転数情報を入力するファン回転数信号出力手段を備え、前記第1の制御手段は前記ファン回転数信号出力手段からの入力情報に応じて、前記ファン回転数変更手段より前記冷却ファンの回転数を変更するものである。
【0009】
これにより、冷却ファンの回転数を変更するための回路は第1の制御手段による駆動回路のみとなり、簡単な構成で多段階にファンの回転数を設定することができ、また、位相制御によりファンの回転数を変更する場合には、第1の制御手段のみで位相制御のタイミングを決めることができるので、高精度にファンの回転数を変更することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、第1の加熱コイルを含む第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力を制御する第1の制御手段と、第2の加熱コイルを含む第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路の出力を制御する第2の制御手段と、前記第1のインバータ回路および前記第2のインバータ回路を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンを駆動するファン駆動手段と、前記第1の制御手段からの信号に応じて前記ファン駆動手段のオン時間を変更して前記冷却ファンの回転数を変更するファン回転数変更手段と、前記第2のインバータ回路の出力レベルに応じて前記第1の制御手段にファ ン回転数情報を入力するファン回転数信号出力手段を備え、前記第1の制御手段は前記ファン回転数信号出力手段からの入力情報に応じて、前記ファン回転数変更手段より前記冷却ファンの回転数を変更する構成とするものである。
【0011】
これにより、冷却ファンの回転数を変更するための回路は第1の制御手段による駆動回路のみとなり、簡単な構成で多段階にファンの回転数を設定することができ、また、位相制御によりファンの回転数を変更する場合には、第1の制御手段のみで位相制御のタイミングを決めることができるので、高精度にファンの回転数を変更することが可能となる。
【0012】
また、第2のインバータ回路の出力が大きくインバータ部品の自己発熱が高くなる場合には冷却ファンの回転数を速くして冷却能力をアップし、インバータ回路の出力が小さく自己発熱が小さい場合には冷却ファンの回転数を遅くして機器の静音化を図ることができる。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、第1の加熱コイルを含む第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力を制御する第1の制御手段と、第2の加熱コイルを含む第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路の出力を制御する第2の制御手段と、前記第1のインバータ回路および前記第2のインバータ回路を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンを駆動するファン駆動手段と、前記第1の制御手段からの信号に応じて前記ファン駆動手段のオン時間を変更して前記冷却ファンの回転数を変更するファン回転数変更手段と、前記第1のインバータ回路および前記第2のインバータ回路からの出力レベルを設定する操作手段と、前記操作手段で設定された前記第2のインバータ回路の出力設定レベルに応じて第1の制御手段にファン回転数情報を入力するファン回転数信号出力手段を備え、前記第1の制御手段は前記ファン回転数信号出力手段からの入力情報に応じて、前記ファン回転数変更手段より前記冷却ファンの回転数を変更する構成とするものである。
【0014】
これにより、冷却ファンの回転数制御を第1の制御手段のみで行うことができるので、簡単な構成で高精度にファンの回転数を変更することが可能となり、操作手段により第2のインバータ回路の出力設定が大きく設定されて、インバータ部品の自己発熱や加熱された負荷鍋からの輻射熱が大きくなる場合には冷却ファンの回転数を速くして冷却能力をアップし、インバータ回路の出力設定が小さく設定された場合には冷却ファンの回転数を遅くして機器の静音化を図ることができる。
【0015】
本発明の請求項3に記載の発明は、第1の制御手段は、第1の制御手段は、第1のインバータ回路の出力レベル、あるいは操作手段で設定された前記第1のインバータ回路の出力設定レベルに応じてファン回転数変更手段より冷却ファンの回転数を変更する構成とするものである。
【0016】
これにより、第1のインバータ回路の出力が大きい場合や、操作手段により出力設定が大きく設定された場合には、冷却ファンの回転数を速くして冷却能力をアップし、第1のインバータ回路の出力が小さい場合や、操作手段により出力設定が小さく設定された場合には、冷却ファンの回転数を遅くして機器の静音化を図ることができる。
【0017】
本発明の請求項4に記載の発明は、第2のインバータ回路の温度を検知する第1の温度検知手段を備え、ファン回転数信号出力手段は前記温度検知手段の検知温度に応じて第1の制御手段にファン回転数信号を出力する構成とするものである。
【0018】
これにより、第2のインバータ回路の部品やパターンの温度が自己発熱により大きくなる場合に、第1の温度検知手段の温度情報を第1の制御手段に入力しなくても冷却ファンの回転数を速くすることができ、冷却ファンの回転数を速くする条件を最小限にして機器の静音化を図ることができる。
【0019】
本発明の請求項5に記載の発明は、第2の加熱コイル上方に載置された負荷鍋の温度を直接的または間接的に検知する第2の温度検知手段を備え、ファン回転数信号出力手段は前記第2の温度検知手段の検知温度に応じて第1の制御手段にファン回転数信号を出力する構成とするものである。
【0020】
これにより、負荷鍋の温度が高く負荷鍋を載置するトッププレートの温度が高くなる場合に、第2の温度検知手段の温度情報を第1の制御手段に入力しなくても冷却ファンの回転数を速くすることができ、冷却ファンの回転数を速くする条件を最小限にして機器の静音化を図ることができる。
【0021】
本発明の請求項6に記載の発明は、ファン回転数信号出力手段の出力信号をシリアル通信にて構成するものである。
【0022】
これにより、ファン回転数信号出力手段の出力設定段階が多くなっても、部品点数や配線数を抑えることができ、簡単な構成で細かなファン回転数制御をすることが可能となる。
【0023】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
図1において、11は商用電源、12は商用電源11を直流に変換する第1の整流回路、13は第1の加熱コイル、14は第1の加熱コイル13に高周波電流を供給する第1のインバータ回路、15は第1のインバータ回路14による加熱出力を制御する第1の制御手段、16は商用電源11を直流に変換する第2の整流回路、17は第2の加熱コイル、18は第2の加熱コイル17に高周波電流を供給する第2のインバータ回路、19は第2のインバータ回路18の加熱出力を制御する第2の制御手段、20は第1のインバータ回路14または第2のインバータ回路18を冷却する冷却ファン、21は冷却ファン20を駆動するファン駆動手段、22は第2の制御手段19より第1の制御手段15に冷却ファン20の回転数情報を入力するファン回転数信号出力手段、23は第1の制御手段15からの信号に基づいて冷却ファン20の回転数を変更するファン回転数変更手段である。
【0025】
以上のように構成された誘導加熱調理器についてその動作を説明する。第2の加熱コイル17上方に載置された負荷鍋を加熱するために第2のインバータ回路18を動作させると、第2の制御手段19は第1の制御手段15にファン駆動信号を送信し、第1の制御手段15は冷却ファン20を回転させて、第2のインバータ回路18を強制空冷にて冷却する。
【0026】
図2に冷却ファン20の駆動回路のブロック図を示す。第2のインバータ回路18動作時に、第2の制御手段19はファン回転数信号出力手段22の第1のフォトカプラ22aあるいは第2のフォトカプラ22bをオンし、第1の制御手段15に2ビットの信号を送信する。第1の制御手段15は入力した2ビット信号に基づいて所定のファン回転数となるようにファン回転数変更手段23に信号を送信し、ファン回転数変更手段23によりファン駆動手段21の第1のトランジスタ21aをオンさせてフォトトライアック21bを駆動し、商用電源11およびフォトトライアック21bと直列接続された冷却ファン20を回転させる。
【0027】
図3、図4に示すように、第2のインバータ回路18の出力がP0の時、ファン回転数信号出力手段22は第1のフォトカプラ22aおよび第2のフォトカプラ22bをオフにするので、ファン回転数変更手段23から出力されるファン駆動信号はH出力となりファン駆動手段21の第1のトランジスタ21aがオンしないので冷却ファン20は回転しない。第2のインバータ回路18の出力がP1までは第2の制御手段19は第1のフォトカプラ22aをオンし、ファン回転数変更手段23は周期Tのt1時間のみファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンし回転数Aで冷却ファン20を回転させる。第2のインバータ回路18の出力がP1からP2では第2の制御手段19は第2のフォトカプラ22bをオンし、ファン回転数変更手段23はt1より長いt2時間ファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンしAより速い回転数Bで冷却ファンを回転する。第2のインバータ回路18の出力がP2からP3では第2の制御手段19は第1のフォトカプラ22aと第2のフォトカプラ22bをオンし、ファン回転数変更手段23はt2より長いt3時間ファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンしBよりさらに速い回転数Cで冷却ファン20を回転する。
【0028】
第1のインバータ回路14を動作させる場合は、ファン回転数変更手段23は第2のインバータ回路18動作時と同様に、第1のインバータ回路14の出力がP0では冷却ファン20は回転せず、P1までは回転数Aで、P1からP2までは回転数Bで、P2からP3までは回転数Cとなるように冷却ファン20を回転する。
【0029】
第1のインバータ回路14と第2のインバータ回路18を同時に使用する場合は、例えば第1のインバータ回路14をP1出力で第2のインバータ回路18をP2出力で同時に動作させる場合は、速いほうの回転数となるように第1の制御手段15はファン回転数変更手段23に信号を出力して、回転数Bとなるように冷却ファン20を回転する。
【0030】
以上のように本実施例によれば冷却ファン20の駆動を第1の制御手段15により行うので、簡単な構成で高精度にファンの回転数を変更することが可能となる。
【0031】
また、インバータ回路の出力が大きくインバータ部品の発熱が大きくなる場合は、冷却ファン20の回転数を速くして冷却能力を向上し、インバータ回路の出力が小さくインバータ部品の発熱が小さくなる場合は、冷却ファン20の回転数を遅くして冷却ファン20の回転による騒音を低減することができる。
【0032】
なお、本実施例ではファン回転数制御を位相制御に代表されるオンオフ制御としていたが、冷却ファン20の印加電圧を変更して回転数制御しても同様の効果が得られ、冷却ファン20の電源についても交流に限定しない。
【0033】
また、ビット数を増やしてファンの回転数のレベルを多段階にすると、より細かいファン回転数制御を行うことが可能となる。
【0034】
また、ファン駆動信号出力手段22をシリアル通信で構成すると、さらに少ない配線数で多段階のファン回転数レベルを送信することができ、より細かいファン回転数制御を行うことができる。
【0035】
(実施例2)
以下本発明の実施例2について、図面を参照しながら説明する。
【0036】
図1において、第1のインバータ回路14および第2のインバータ回路18の出力レベルを設定する操作手段24を備え、ファン駆動手段21と操作手段24の基準電位を同電位としている。
【0037】
以上のように構成された誘導加熱調理器についてその動作を説明する。操作手段24にて第2のインバータ回路18の出力レベルが図3のP1に設定されると、第2の制御手段19は第1のフォトカプラ22aをオンし、ファン回転数変更手段23は周期Tのt1時間のみファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンし回転数Aで冷却ファン20を回転させる。操作手段24にて第2のインバータ回路18の出力レベルがP2に設定されると、第2の制御手段19は第2のフォトカプラ22bをオンし、ファン回転数変更手段23はt1より長いt2時間ファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンしAより速い回転数Bで冷却ファンを回転する。操作手段24にて第2のインバータ回路18の出力レベルがP3に設定されると、第2の制御手段19は第1のフォトカプラ22aと第2のフォトカプラ22bをオンし、ファン回転数変更手段23はt2より長いt3時間ファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンしBよりさらに速い回転数Cで冷却ファン20を回転する。
【0038】
第1のインバータ回路14を動作させる場合も、ファン回転数変更手段23は第2のインバータ回路18動作時と同様に、第1のインバータ回路14の出力レベルがP1設定では回転数Aで、P2設定では回転数Bで、P3では回転数Cとなるように冷却ファン20を回転する。
【0039】
第1のインバータ回路14と第2のインバータ回路18を同時に使用する場合は、例えば操作手段24にて第1のインバータ回路14の出力レベルがP1設定で第2のインバータ回路18の出力レベルがP2設定で設定されて同時に動作させる場合は、速いほうの回転数となるように第1の制御手段15はファン回転数変更手段23に信号を出力して、回転数Bとなるように冷却ファン20を回転する。
【0040】
以上のように本実施例によれば冷却ファン20の駆動を第1の制御手段15により行うので、簡単な構成で高精度にファンの回転数を変更することが可能となる。
【0041】
また、操作手段24にてインバータ回路の出力レベルが大きくなるように設定され、加熱された負荷鍋からの輻射熱やインバータ部品の発熱が大きくなる場合は、冷却ファン20の回転数を速くして冷却能力を向上し、インバータ回路の出力が小さくインバータ部品の発熱が小さくなる場合は、冷却ファン20の回転数を遅くして冷却ファン20の回転による騒音を低減することができる。
【0042】
なお、本実施例ではファン回転数制御を位相制御に代表されるオンオフ制御としていたが、冷却ファン20の印加電圧を変更して回転数制御しても同様の効果が得られ、冷却ファン20の電源についても交流に限定しない。
【0043】
また、ビット数を増やしてファンの回転数のレベルを多段階にすると、より細かいファン回転数制御を行うことが可能となる。
【0044】
また、ファン駆動信号出力手段22をシリアル通信で構成すると、さらに少ない配線数で多段階のファン回転数レベルを送信することができ、より細かいファン回転数制御を行うことができる。
【0045】
(実施例3)
以下本発明の実施例2について、図面を参照しながら説明する。
【0046】
図1において、第2のインバータ回路18の温度を検知する第1の温度検知手段25を備えている。
【0047】
以上のように構成された誘導加熱調理器についてその動作を説明する。第1の温度検知手段25が所定温度以下では、第2のインバータ回路18の出力がP2の場合は、第2の制御手段19は第2のフォトカプラ22bをオンし、ファン回転数変更手段23はt2時間ファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンし回転数Bで冷却ファンを回転する。第2のインバータ回路18の損失が大きく、インバータ部品またはパターン部の温度が上昇して第1の温度検知手段25での検知温度が所定温度を超えると、第2のインバータ回路18の出力がP2であっても、第2の制御手段19は第1のフォトカプラ22aと第2のフォトカプラ22bをオンし、ファン回転数変更手段23はt2より長いt3時間ファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンしBよりさらに速い回転数Cで冷却ファンを回転する。
【0048】
以上のように本実施例によれば、第2のインバータ回路18の損失が大きくて回路部品やパターン部の温度が自己発熱により高くなる場合に、第2のインバータ回路18の温度を第1の制御手段15で検知しなくても、冷却ファン20の回転数を速くする信号を第1の制御手段15に送信することができ、第2のインバータ回路18の温度が低い場合には冷却ファン20の回転数を遅くして、冷却ファン20の回転による騒音を低減することができる。
【0049】
(実施例4)
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0050】
図1において、第2の加熱コイル17上方に載置された負荷鍋の温度を直接的あるいは間接的に検知する第2の温度検知手段26を備えている。
【0051】
以上のように構成された誘導加熱調理器についてその動作を説明する。第2の温度検知手段26が所定温度以下では、第2のインバータ回路18の出力がP2の場合は、第2の制御手段19は第2のフォトカプラ22bをオンし、ファン回転数変更手段23はt2時間ファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンし回転数Bで冷却ファンを回転する。油調理や空鍋状態で第2の加熱コイル17の上方に載置された負荷鍋が加熱され、負荷鍋や負荷鍋を載置するプレートの温度が上昇し第2の温度検知手段26での検知温度が所定温度を超えると、第2のインバータ回路18の出力がP2であっても、第2の制御手段19は第1のフォトカプラ22aと第2のフォトカプラ22bをオンし、ファン回転数変更手段23はt2より長いt3時間ファン駆動信号をL出力として第1のトランジスタ21aをオンしBよりさらに速い回転数Cで冷却ファンを回転する。
【0052】
以上のように本実施例によれば、第2のインバータ回路18による加熱で負荷鍋や負荷鍋を載置するプレート温度が高くなる場合に、第2のインバータ回路18の温度を第1の制御手段15で検知しなくても、冷却ファン20の回転数を速くする信号を第1の制御手段15に送信することができ、負荷鍋の温度が低い場合には冷却ファン20の回転数を遅くして、冷却ファン20の回転による騒音を低減することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明は、冷却ファンの回転数制御を第1の制御手段による駆動回路のみで構成することができ、簡単な構成で多段階かつ高精度なファン回転数制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器のブロック図
【図2】 同誘導加熱調理器における冷却ファン駆動回路のブロック図
【図3】 同誘導加熱調理器におけるインバータ出力とファン回転数の関係を示す図
【図4】 同誘導加熱調理器におけるインバータ出力とファン駆動回路の出力信号の関係を示す図
【図5】 従来例における誘導加熱調理器のブロック図
【符号の説明】
13 第1の加熱コイル
14 第1のインバータ回路
15 第1の制御手段
17 第2の加熱コイル
18 第2のインバータ回路
19 第2の制御手段
20 冷却ファン
21 ファン駆動手段
22 ファン回転数信号出力手段
23 ファン回転数変更手段
24 操作手段
25 第1の温度検知手段
26 第2の温度検知手段
27 ファン強制駆動手段
Claims (6)
- 第1の加熱コイルを含む第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力を制御する第1の制御手段と、第2の加熱コイルを含む第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路の出力を制御する第2の制御手段と、前記第1のインバータ回路および前記第2のインバータ回路を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンを駆動するファン駆動手段と、前記第1の制御手段からの信号に応じて前記ファン駆動手段のオン時間を変更して前記冷却ファンの回転数を変更するファン回転数変更手段と、前記第2のインバータ回路の出力レベルに応じて前記第1の制御手段にファン回転数情報を入力するファン回転数信号出力手段を備え、前記第1の制御手段は前記ファン回転数信号出力手段からの入力情報に応じて、前記ファン回転数変更手段より前記冷却ファンの回転数を変更する誘導加熱調理器。
- 第1の加熱コイルを含む第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力を制御する第1の制御手段と、第2の加熱コイルを含む第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路の出力を制御する第2の制御手段と、前記第1のインバータ回路および前記第2のインバータ回路を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンを駆動するファン駆動手段と、前記第1の制御手段からの信号に応じて前記ファン駆動手段のオン時間を変更して前記冷却ファンの回転数を変更するファン回転数変更手段と、前記第1のインバータ回路および前記第2のインバータ回路からの出力レベルを設定する操作手段と、前記操作手段で設定された前記第2のインバータ回路の出力設定レベルに応じて第1の制御手段にファン回転数情報を入力するファン回転数信号出力手段を備え、前記第1の制御手段は前記ファン回転数信号出力手段からの入力情報に応じて、前記ファン回転数変更手段より前記冷却ファンの回転数を変更する誘導加熱調理器。
- 第1の制御手段は、第1のインバータ回路の出力レベル、あるいは操作手段で設定された前記第1のインバータ回路の出力設定レベルに応じてファン回転数変更手段より冷却ファンの回転数を変更する請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
- 第2のインバータ回路の温度を検知する第1の温度検知手段を備え、ファン回転数信号出力手段は前記温度検知手段の検知温度に応じて第1の制御手段にファン回転数信号を出力する請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- 第2の加熱コイル上方に載置された負荷鍋の温度を直接的または間接的に検知する第2の温度検知手段を備え、ファン回転数信号出力手段は前記第2の温度検知手段の検知温度に応じて第1の制御手段にファン回転数信号を出力する請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- ファン回転数信号出力手段の出力信号をシリアル通信にて構成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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