JP3861661B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内ユニット部の車両後方側に熱交換部を配置し、この熱交換部の車両前方側に送風機部を配置する車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内ユニット部の車両後方側に熱交換部を配置し、この熱交換部の車両前方側に送風機部を配置する車両用空調装置は、特開平10−175418号公報の図6に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両用空調装置では、室内ユニット部の送風機部の吸入側に内外気切替部を配置して、外気と内気とを切替導入できるようにしているが、上記従来技術では、この内外気切替部の具体的配置構成が開示されていないので、この内外気切替部と送風機部との接続構造を含めた室内ユニット部全体の形態をどのように構成するか示されていない。
【0004】
本発明は、室内ユニット部の熱交換部の車両前方側に送風機部を配置する車両用空調装置において、内外気切替部と送風機部との接続構造を含めて室内ユニット部の車両幅方向の体格の小型化を図ることを目的とする。
【0005】
また、本発明は、右ハンドル車および左ハンドル車に対して共通化できる車両用空調装置を提供することを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、計器盤内側に室内ユニット部(10)を配置する車両用空調装置において、室内ユニット部(10)は、内気と外気を切替導入する内外気切替部(11)、内外気切替部(11)からの導入空気を送風する送風機部(12)、および送風機部(12)により送風される空気と熱交換する熱交換部(13)を有し、
室内ユニット部(10)の中で、熱交換部(13)を車両後方側に配置し、熱交換部(13)の車両前方側に送風機部(12)を配置し、熱交換部(13)の車両幅方向の中心に対して、送風機部(12)を車両幅方向の片側にオフセット配置し、内外気切替部(11)からの導入空気を送風機部(12)の吸入口(23)に導く接続ダクト(15)を、熱交換部(13)の車両幅方向において送風機部(12)と反対側に配置し、
車両幅方向の略中央部に車体側の外気取り入れ口(29)を配置するとともに、室内ユニット部(10)を車両幅方向の略中央部に配置し、
内外気切替部(11)は車両幅方向に延びる空気通路(24)を有し、
空気通路(24)の車両幅方向の略中央部に外気導入口(28)を配置し、この外気導入口(28)を車体側の外気取り入れ口(29)に接続し、
内外気切替部(11)の空気通路(24)の車両幅方向の両端部のうち、接続ダクト(15)に近接する側の端部に接続ダクト(15)を接続し、
内外気切替部(11)の空気通路(24)の車両幅方向の両端部のうち、接続ダクト(15)から遠ざかる側の端部を内気導入口(26)として構成し、
内外気切替部(11)の空気通路(24)に外気導入口(28)と内気導入口(26)を開閉する内外気切替ドア(30)を備えることを特徴とする。
【0007】
これによると、熱交換部(13)の車両前方側において送風機部(12)を車両幅方向の片側にオフセット配置することにより、送風機部(12)の側方に接続ダクト(15)のための配置スペースを容易に確保することができる。そのため、送風機部(12)および接続ダクト(15)を含む室内ユニット部全体の車両幅方向の体格を小型化できる。
さらに、車体側の外気取り入れ口(29)を左ハンドル車、右ハンドル車にかかわらず、常に車両幅方向の略中央部の同一位置に設定しておくことにより、同一構成の室内ユニット部(10)の外気導入口(28)を外気取り入れ口(29)に接続することができ、同一構成の室内ユニット部(10)を左ハンドル車および右ハンドル車に対して共通使用できる。
しかも、内外気切替部(11)に車両幅方向に延びる空気通路(24)を設け、この空気通路(24)の車両幅方向の一方の端部に接続ダクト(15)を接続し、他方の端部を内気導入口(26)として構成し、空気通路(24)に内外気切替ドア(30)を備えているから、車両幅方向に延びる空気通路(24)によって内気または外気を接続ダクト(15)内に切替導入することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、送風機部(12)を熱交換部(13)の車両前方側において下方側に配置し、送風機部(12)の上方側に内外気切替部(11)を配置することを特徴とする。
【0009】
これにより、送風機部(12)および接続ダクト(15)に加え、内外気切替部(11)を含む室内ユニット部全体の車両幅方向の体格を小型化できる。
【0010】
また、内外気切替部(11)と送風機部(12)が熱交換部(13)の車両前方側にて上下に隣接配置されるから、内外気切替部(11)と送風機部(12)とを接続する接続ダクト(15)の長さを短くでき、接続ダクト(15)のコスト低減、軽量化を図ることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2において、内外気切替部(11)を室内ユニット部(10)の車両幅方向の中心に対して、送風機部(12)と同じ側にオフセット配置したことを特徴とする。
【0012】
このように、内外気切替部(11)と送風機部(12)の両者を車両幅方向の同じ側にオフセット配置することにより、車両幅方向の反対側に接続ダクト(15)を容易に配置できる。
【0013】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、送風機部(12)、接続ダクト(15)および内外気切替部(11)を、熱交換部(13)の車両幅方向寸法の範囲内に配置したことを特徴とする。
【0014】
これにより、室内ユニット部全体の車両幅方向の体格を熱交換部(13)の車両幅方向寸法以内に収めることができる。
【0019】
請求項に記載の発明のように、請求項1ないしのいずれか1つにおいて、熱交換部(13)は、略水平方向に配置された冷房用熱交換器(41)、および冷房用熱交換器(41)の上側に配置され、冷房用熱交換器(41)を通過した空気を加熱する暖房用熱交換器(43)を有し、
送風機部(12)からの送風空気が車両前方側から車両後方側へ向かって流れて冷房用熱交換器(41)の下側に流入し、送風空気が冷房用熱交換器(41)を下側から上方へ通過して、暖房用熱交換器(43)に向かって流れることを特徴とする。
【0020】
このように、冷房用熱交換器(41)を略水平方向に配置することにより、熱交換部(13)の上下方向寸法を小さくできる。
【0021】
請求項に記載の発明では、請求項において、暖房用熱交換器(43)の上方側に、フット開口部(48)、フェイス開口部(49)およびデフロスタ開口部(50)を切替開閉する吹出モード切替部(14)を配置したことを特徴とする。
【0022】
このように、熱交換部(13)の上方に吹出モード切替部(14)を配置することにより、吹出モード切替部(14)が車両幅方向に突き出すことがなく、吹出モード切替部(14)を含む室内ユニット部(10)全体の車両幅方向寸法の短縮に貢献できる。
【0025】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部10の全体構成の概略断面図で、図2のA−A矢視断面図である。図2は室内ユニット部10を車両後方側から見た正面図であり、図3は室内ユニット部10の下面図である。室内ユニット部10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において車両幅(左右)方向の略中央部に配置される。その際、室内ユニット部10は車両の上下前後左右方向に対して図1〜図3の矢印のように搭載される。
【0027】
本実施形態による室内ユニット部10は、内外気切替部11と、送風機部12と、熱交換部13と、吹出モード切替部14とに大別され、更に、内外気切替部11の内外気出口部と送風機部12の吸入側との間を接続する接続ダクト15を有している。
【0028】
なお、室内ユニット部10は図2、図3に示すように、その車両幅(左右)方向の中央部に位置する分割面16で分割された左右の分割ケース体17、18を一体に締結してケース19を構成するようになっている。この分割ケース体17、18はポリプロピレンのようなある程度の弾性を有し、機械的強度の高い樹脂材料にて成形されている。
【0029】
また、後述する熱交換部13の蒸発器41は図3に破線図示するように室内ユニット部10のケース19の車両幅方向寸法の略全長にわたって配置してあり、また、暖房用ヒータコア43も同様に室内ユニット部10の車両幅方向寸法の略全長にわたって配置してある。従って、熱交換部13の車両幅方向寸法は、室内ユニット部10の車両幅方向寸法と同一である。
【0030】
最初に、内外気切替部11および送風機部12について説明すると、内外気切替部11および送風機部12は熱交換部13に対してともに車両前方側領域に配置されている。そして、送風機部12は車両前方側の下方側に配置され、内外気切替部11は車両前方側にて送風機部12の上方側に配置されている。
【0031】
送風機部12は1個の遠心式多翼送風ファン(シロッコファン)20、ファン駆動用モータ21、およびスクロールケーシング22から構成されている。ここで、送風機部12は熱交換部13(室内ユニット部10)の車両幅方向の中心、すなわち、分割面16に対して、車両幅方向の片側にオフセット配置してある。より具体的に説明すると、送風機部12の車両幅方向の寸法は図2、図3のWであり、熱交換部13(室内ユニット部10)の車両幅方向の中心(分割面16)に対して、図示の例では車両右側へ送風機部12をオフセット配置している。
【0032】
なお、後述する内外気切替部11も送風機部12の車両幅方向寸法Wと略同一の車両幅方向寸法を有し、熱交換部13(室内ユニット部10)の車両幅方向の中心に対して内外気切替部11も送風機部12と同じ側(車両右側)へオフセット配置されている。
【0033】
送風機部12のスクロールケーシング22は図2、図3に示すように左右の分割ケース体17、18の両方にわたって形成され、本例では、スクロールケーシング22のうち右側の分割ケース体18側の部位にファン駆動用モータ21を配置し、そして、スクロールケーシング22のうち左側の分割ケース体17側の部位に吸入口23(図2)を開口している。
【0034】
一方、接続ダクト15は室内ユニット部10の車両幅方向の中心(分割面16)に対して、送風機部12および内外気切替部11と反対側(車両幅方向の左側)にオフセット配置してある。ここで、送風機部12と接続ダクト15の車両幅方向の合計寸法を熱交換部13の車両幅方向の寸法内に設定してある。従って、送風機部12と接続ダクト15の両方を熱交換部13の車両幅方向の範囲内に配置できる。
【0035】
接続ダクト15は図4に示すような縦長の椀状形状に樹脂成形されている。一方、左側の分割ケース体17において車両前方側部位には分割面16に近接するように凹んだ側面凹部17a(図2、図3)が形成してあり、この側面凹部17a上に接続ダクト15を気密にシール固定することにより、接続ダクト15の縦長椀状形状と、左側の分割ケース体17の側面凹部17aとにより空気通路を形成するようになっている。
【0036】
なお、接続ダクト15の上部には図4に示す切り欠き部15aを形成し、この切り欠き部15aと左側の分割ケース体17の側面凹部17aの上部に形成した段付き部17bとを嵌合することにより、接続ダクト15の組付位置を容易に決定できる。
【0037】
送風機部12において送風ファン20の回転軸20aは図2に示すように車両幅方向に向くように配置され、スクロールケーシング22の渦巻き形状の巻き始め部となるノーズ部22a(図1)は送風ファン20に対して車両後方側に位置している。このため、送風ファン20を図1の矢印a方向に回転することにより、吸入口23からの吸入空気を図1の矢印bのごとく車両前方から車両後方側へ送風して、室内ユニット部10のケース19内の最下部に送り込むようになっている。
【0038】
次に、内外気切替部11と送風機部12との接続構成を説明すると、図5はこの接続構成を模式的に示すもので、内外気切替部11は車両幅方向に延びる空気通路24を補助ケース部材25により形成している。この補助ケース部材25は図1に示すようにケース19(分割ケース体17、18)の一部として断面略円筒状の形状に一体成形されるものである。内外気切替部11の車両幅方向寸法は、空気通路24(補助ケース部材25)の車両幅方向寸法により決定される。
【0039】
図5に示すように空気通路24の車両幅方向の両端部のうち、右側端部、すなわち、接続ダクト15から遠ざかる側の端部は車室内へ開口して内気導入口26を形成する。また、接続ダクト15に近接する左側端部は内外気出口27を形成し、この内外気出口27を接続ダクト15の上端部に接続している。接続ダクト15の下端部は送風機部12の吸入口23に接続される。
【0040】
そして、空気通路24の車両幅方向の略中央部の上部に外気導入口28を設けている。この外気導入口28は車体側の外気取り入れ口29に接続される。この車体側の外気取り入れ口29は図1に示すように車両のエンジンルームR1と車室R2内とを仕切る仕切り壁(ダッシュボード)Dの上部に位置するカウル部Eに形成されるものであり、この車体側の外気取り入れ口29は車両幅方向の略中央部に配置される。
【0041】
従って、室内ユニット部10を車両幅方向の略中央部に配置することにより、内外気切替部11の外気導入口28を車体側の外気取り入れ口29に接続することができる。
【0042】
一方、補助ケース部材25の空気通路24内の車両幅方向の中央部、換言すると、外気導入口28の下方側部位に内外気切替ドア30が回転軸30a,30bにより回転可能に配置されている。図6、図7はこの内外気切替ドア30の形状を図示するもので、図6は図5の要部拡大断面図であり、図7は内外気切替ドア30単体の形態を示す。
【0043】
内外気切替ドア30のドア本体31は、図1、図7(d)に示すように車両前後方向には半円状の円周面を形成し、且つ、車両前方又は後方から見ると、下側から上側に行くにつれて面積が三角状(図6、図7(b)参照)に拡大する形状になっている。
【0044】
そして、ドア本体31の車両前後方向の両端部に回転軸30a,30bを配置し、ドア本体31と回転軸30a,30bを樹脂にて一体成形している。また、ドア本体31の車両幅方向の左右の両縁部には弾性シール材32、33が固着してある。この弾性シール材32、33は弾性に富んだゴム系の弾性体により断面V字状に形成され、リップシール形状を構成する。
【0045】
図6はドア本体31の両縁部の弾性シール材32、33のV字状の左側先端部が外気導入口28のシール面34、35に圧着して外気導入口28を全閉し、空気通路24の内気導入口26を内外気出口27に連通させる内気導入モードの状態を示している。
【0046】
図6の状態から内外気切替ドア30を回転軸30a,30bを中心として矢印C方向に回転することにより、弾性シール材33のV字状の右側先端部が外気導入口28のシール面34に圧着し、また、弾性シール材32のV字状の右側先端部が空気通路24内壁のシール面36に圧着して、内気導入口26を閉塞し、外気導入口28を内外気出口27に連通させる。これにより、外気導入モードを設定できる。
【0047】
なお、内外気切替ドア30を図6、7に示す形状のものでなく、通常の板ドア等により構成してもよいことはもちろんである。
【0048】
次に、室内ユニット部10のケース19内に配置される熱交換部13について説明すると、熱交換部13は送風機部12の車両後方側に配置され、送風機部12のスクロールケーシング22の出口側から車両後方へ向かって延びる入口通路40がケース19内の最下部に形成されている。そして、ケース19内において、入口通路40の上方部位に冷房用熱交換器をなす蒸発器41が配置されている。ここで、蒸発器41は図3に破線図示するようにケース19と略同一の車両幅方向寸法を有する略長方形の薄型形状であり、ケース19の底面部より所定高さだけ上方部位に略水平に配置されている。この蒸発器41には、図示しない空調用冷凍サイクルの減圧手段にて減圧された低圧冷媒が導入され、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより、空気を冷却する。
【0049】
なお、蒸発器41は、厳密な水平配置ではなく、水平面から所定の傾斜角度(例えば、20°程度)だけ空気下流側(車両後方側)に向かって下方へ傾斜配置されている。これは、蒸発器41に発生する凝縮水を空気流れに沿って空気下流側の傾斜下端部に集め、この傾斜下端部より凝縮水を下方へスムースに排出するためである。ケース19のうち、蒸発器41の下方に位置する底面部は凝縮水受け部を構成し、その最底部に凝縮水排出口42(図2、3)が開口している。
【0050】
蒸発器41は、周知のようにタンク部41a、41bの間に熱交換部41cを配置した構成であり、この熱交換部41cは複数の偏平チューブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱フィン(図示せず)とを交互に並列的に積層して接合した構成である。入口通路40の空気は蒸発器41の熱交換部41cを矢印eのように下方から上方へ通過するようになっている。
【0051】
そして、ケース19内において、蒸発器41の空気流れ下流側、すなわち、蒸発器41の上方側で、且つ、車両後方側にヒータコア43が配置されている。ここで、ヒータコア43は、車両エンジン(図示せず)からの温水により空気を加熱する暖房用熱交換器である。
【0052】
このヒータコア43は、所定間隔を隔てて対向配置した下側の温水入口タンク部43aと上側の温水出口タンク部43bとの間に熱交換部43cを配置した構成であり、この熱交換部43cは、複数の偏平チューブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱フィン(図示せず)とを交互に並列的に積層して接合した構成である。
【0053】
このヒータコア43は、いわゆる全パスタイプ(一方向流れタイプ)のヒータコアであり、温水入口タンク部43aから温水を複数の偏平チューブの全てを通して、温水出口タンク部43bに向かって下方から上方への一方向に流す構成となっている。
【0054】
上記のようにヒータコア43を蒸発器41の上方側で、かつ、車両後方側に配置しているため、ヒータコア43よりも車両前方側の部位に、ヒータコア43をバイパスして冷風を矢印fのように流す冷風バイパス通路44が形成されている。ヒータコア43の上方端部付近で、車両前方側の部位にはエアミックスドア45の回転軸45aが配置されている。
【0055】
この回転軸45aは図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸45aの両端部はケース19の壁面の軸受孔(図示せず)により回転可能に保持される。回転軸45aには板状のエアミックスドア45の上端部が一体に連結され、エアミックスドア45は回転軸45aを中心として図1の実線位置と2点鎖線位置との間で回転可能になっている。
【0056】
ここで、エアミックスドア45の実線位置はヒータコア43の熱交換部43cの通風路を全閉する最大冷房位置であって、2点鎖線位置は冷風バイパス通路44を全閉する最大暖房位置である。エアミックスドア45がヒータコア43の熱交換部43cの通風路を開けると、蒸発器41通過後の空気は矢印gのように熱交換部43cを通過してヒータコア43の上方へ流れる。
【0057】
エアミックスドア45は周知のごとくヒータコア43の熱交換部43cを通過する温風(矢印g)とヒータコア43をバイパスして冷風バイパス通路44を通過する冷風(矢印f)との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段である。ケース19内において冷風バイパス通路44の上方側に空気混合部46が形成され、ここで、上記温風(矢印g)と上記冷風(矢印f)が混合される。この冷温風の混合により所望温度の空気が得られる。
【0058】
この空気混合部46の下流側、すなわち、空気混合部46の上方側に吹出モード切替部14が配置されている。本例の吹出モード切替部14は、車両幅方向に延びる半円筒状の開口シール面47をケース19に形成し、この開口シール面47のうち、車両後方側の面にフット開口部48を配置し、フット開口部48の開口位置より上方位置にフェイス開口部49を配置し、このフェイス開口部49の車両前方側にデフロスタ開口部50を配置している。
【0059】
半円筒状の開口シール面47の内側には、吹出モード切替ドア51が回転軸52により回転可能に配置されている。この吹出モード切替ドア51は一般にロータリドアと称されるタイプのドアであって、回転軸52を中心とする所定の曲率半径の円周壁面を有するドア本体51aを有している。ドア本体51aの円周方向の中間部位に連通穴51bを有し、このドア本体51aの回転により上記の各開口部48〜50を開閉する。なお、図1は連通穴51bによりフェイス開口部49を開口するフェイスモード時の状態を示す。
【0060】
フット開口部48はフット吹出口53に連通し、このフット吹出口53はケース19の車両幅方向の左右両側に開口しており、ここから乗員の足元部に向けて空気を吹出すようになっている。フェイス開口部49は図示しないフェイスダクトを介して乗員の顔部に向けて空気を吹出すものである。デフロスタ開口部50は図示しないデフロスタダクトを介して車両前面窓ガラスの内面に向けて空気を吹出すものである。
【0061】
なお、吹出モード切替ドア51の回転軸52は、図示しないリンク機構を介して吹出モード操作機構に連結されて、この吹出モード操作機構によりドア51を回転操作する。同様に、エアミックスドア45の回転軸45aもリンク機構を介して温度調整操作機構に連結されて、この温度調整操作機構によりエアミックスドア45の開度が調整される。また、内外気切替ドア30の回転軸30a,30bの一方もリンク機構を介して内外気切替操作機構に連結されて、この内外気切替操作機構により内外気切替ドア30を回転操作する。
【0062】
これらの吹出モード操作機構、温度調整操作機構および内外気切替操作機構は、サーボモータを用いたオート操作機構で構成しても、乗員の手動操作力によるマニュアル操作機構のいずれでもよい。
【0063】
なお、図1において、内外気切替部11の円筒状の補助ケース部材25と、送風機部12のスクロールケーシング22との間に形成される空間54は袋状の閉塞空間であり、空調機能には関与しない。
【0064】
次に、上記構成に基づいて本実施形態の作動を簡単に説明する。モータ21により送風ファン20を作動させると、内外気切替部11から内気または外気が吸入され、この吸入空気は接続ダクト15内側の空気通路を介してスクロールケーシング22の吸入口23に吸入される。
【0065】
そして、この吸入空気は、送風ファン20によりスクロールケーシング22内を送風され、矢印bのごとく車両前方側から車両後方側へ向かって送風される。従って、送風空気は蒸発器41の下側の入口通路40へ導入され、その後、蒸発器41を矢印eのごとく下方から上方へ通過して冷却され、冷風となる。
【0066】
この冷風は、次に、エアミックスドア45の開度により冷風バイパス通路44を通過する冷風fとヒータコア43を通過する温風gとに振り分けられるので、エアミックスドア45により冷風fと温風gの風量割合を調整することにより、この冷風fと温風gが空気混合部46付近で混合して所望の温度の空気が得られる。
【0067】
そして、吹出モード切替ドア51を操作して、フット開口部48とフェイス開口部49とデフロスタ開口部50の開閉を選択することにより、所定の1つの開口部または複数の開口部から車室内へ空気を吹き出すことができる。
【0068】
次に、本実施形態による作用効果を説明すると、室内ユニット部10において熱交換部13の車両前方側に送風機部12を配置し、熱交換部13(室内ユニット部10)の車両幅方向の中心に対して、送風機部12および内外気切替部11を車両幅方向の片側(本実施形態では右側)にオフセット配置し、内外気切替部11からの導入空気を送風機部12の吸入口23に導く接続ダクト15を、室内ユニット部10の車両幅方向において送風機部12および内外気切替部11と反対側(本実施形態では左側)に配置してるため、室内ユニット部10の車両幅方向寸法の範囲内に、送風機部12および内外気切替部11と、接続ダクト15を配置できる。
【0069】
このため、室内ユニット部10のケース19の左右外側へ接続ダクト15を突出配置することがなくなり、室内ユニット部10の左右両側に乗員の足元スペースを容易に確保できる。すなわち、右ハンドル車であれば、図2に示すように室内ユニット部10の右側にマニュアル式変速機のクラッチペダル55を隣接配置して、クラッチペダル55の操作スペースを確保できる。また、左ハンドル車であれば、図2に示すように室内ユニット部10の左側にアクセルペダル56を隣接配置して、アクセルペダル56の操作スペースを確保できる。従って、軽自動車のように車両幅方向寸法が小さい車両に対しても、室内ユニット部10を容易に搭載できる。
【0070】
また、車体側の外気取り入れ口29の位置を、右ハンドル車と左ハンドル車とにかかわらず、車両幅方向の略中央部の同一位置に設定しておき、そして、室内ユニット部10を車両幅方向の略中央部に配置し、内外気切替部11の外気導入口28を車体側の外気取り入れ口29に接続するすることにより、同一構成の室内ユニット部10を右ハンドル車および左ハンドル車に対して共通使用できる。
【0071】
また、室内ユニット部10の車両前方側において送風機部12の上方に内外気切替部11を配置しているため、送風機部12と内外気切替部11が上下方向で隣接する。そのため、内外気切替部11と送風機部12との間を接続する接続ダクト15の長さを最小限に短縮でき、接続ダクト15のコスト低減、軽量化にとって非常に有利である。
【0072】
(第2実施形態)
第1実施形態では、室内ユニット部10の車両幅方向寸法の範囲内に、送風機部12と接続ダクト15の両者を配置しているが、第2実施形態では、図8に示すように接続ダクト15の上下方向の中間部分が若干量Lだけ室内ユニット部10の側面から外側へ突出するように接続ダクト15を配置している。
【0073】
このような若干量Lの突出であれば、第1実施形態とほぼ同等の作用効果を発揮できる。同様に、内外気切替部11および送風機部12を室内ユニット部10の側面から外側へ若干量突出するようにしてもよい。
【0074】
(他の実施形態)
なお、第1、第2実施形態では、室内ユニット部10の車両前方側において送風機部12および内外気切替部11を室内ユニット部10の中心に対して右側にオフセット配置し、接続ダクト15を送風機部12と反対側である左側にオフセット配置しているが、これとは逆に、送風機部12および内外気切替部11を室内ユニット部10の中心に対して左側にオフセット配置し、接続ダクト15を送風機部12と反対側である右側にオフセット配置してもよいことはもちろんである。
【0075】
また、第1、第2実施形態では内外気切替部11を室内ユニット部10の中心に対して送風機部12と同じ側にオフセット配置しているので、内外気切替部11の外気導入口28が室内ユニット部10の幅方向の中心部からオフセットした位置(図2、図8参照)となる。従って、室内ユニット部10の幅方向の中心部が車両幅方向の中心位置(車体側の外気取り入れ口29の位置)とずれることになる。
【0076】
しかし、室内ユニット部10の上下方向寸法を拡大できる場合には、例えば、内外気切替部11の内気導入口26および外気導入口28を接続ダクト15の上端部より高くして、内外気切替部11の空気通路24を接続ダクト15の上端部に向かって斜め下方に形成される形態に変更したり、内外気切替ドアの形態を変更する等により、内外気切替部11の外気導入口28を室内ユニット部10の幅方向の中心部に配置することができる。これにより、室内ユニット部10の幅方向の中心部を車体側の外気取り入れ口29の位置に合致させることができ、室内ユニット部10を車両幅方向の中心位置に完全に合致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部の概略断面図で、図2のA−A矢視断面図である。
【図2】図1の室内ユニット部の車室内側からみた正面図である。
【図3】図1の室内ユニット部の下面図である。
【図4】第1実施形態の接続ダクト単体の正面図である。
【図5】第1実施形態による内外気切替部と送風機部との接続構成の模式的説明図である。
【図6】図5の要部拡大断面図である。
【図7】(a)は第1実施形態による内外気切替ドアの平面図、(b)は同ドアの正面図、(c)は同ドアの斜視図、(d)は同ドアの側面図である。
【図8】第2実施形態の室内ユニット部の車室内側からみた正面図である。
【符号の説明】
11…内外気切替部、12…送風機部、13…熱交換部、
14…吹出モード切替部、15…接続ダクト、24…空気通路、
26…内気導入口、27…内外気出口、28…外気導入口、
29…車体側の外気取り入れ口、30…内外気切替ドア。

Claims (6)

  1. 計器盤内側に室内ユニット部(10)を配置する車両用空調装置において、
    前記室内ユニット部(10)は、内気と外気を切替導入する内外気切替部(11)、前記内外気切替部(11)からの導入空気を送風する送風機部(12)、および前記送風機部(12)により送風される空気と熱交換する熱交換部(13)を有し、
    前記室内ユニット部(10)の中で、前記熱交換部(13)を車両後方側に配置し、前記熱交換部(13)の車両前方側に前記送風機部(12)を配置し、
    前記熱交換部(13)の車両幅方向の中心に対して、前記送風機部(12)を車両幅方向の片側にオフセット配置し、
    前記内外気切替部(11)からの導入空気を前記送風機部(12)の吸入口(23)に導く接続ダクト(15)を、前記熱交換部(13)の車両幅方向において前記送風機部(12)と反対側に配置し、
    車両幅方向の略中央部に車体側の外気取り入れ口(29)を配置するとともに、前記室内ユニット部(10)を車両幅方向の略中央部に配置し、
    前記内外気切替部(11)は車両幅方向に延びる空気通路(24)を有し、
    前記空気通路(24)の車両幅方向の略中央部に外気導入口(28)を配置し、
    前記外気導入口(28)を前記車体側の外気取り入れ口(29)に接続し、
    前記空気通路(24)の車両幅方向の両端部のうち、前記接続ダクト(15)に近接する側の端部に前記接続ダクト(15)を接続し、
    前記空気通路(24)の車両幅方向の両端部のうち、前記接続ダクト(15)から遠ざかる側の端部を内気導入口(26)として構成し、
    前記空気通路(24)に前記外気導入口(28)と前記内気導入口(26)を開閉する内外気切替ドア(30)を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記送風機部(12)を前記熱交換部(13)の車両前方側において下方側に配置し、前記送風機部(12)の上方側に前記内外気切替部(11)を配置することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記内外気切替部(11)を前記室内ユニット部(10)の車両幅方向の中心に対して、前記送風機部(12)と同じ側にオフセット配置したことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記送風機部(12)、前記接続ダクト(15)および前記内外気切替部(11)を、前記熱交換部(13)の車両幅方向寸法の範囲内に配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記熱交換部(13)は、略水平方向に配置された冷房用熱交換器(41)、および前記冷房用熱交換器(41)の上側に配置され、前記冷房用熱交換器(41)を通過した空気を加熱する暖房用熱交換器(43)を有し、
    前記送風機部(12)からの送風空気が車両前方側から車両後方側へ向かって流れて前記冷房用熱交換器(41)の下側に流入し、前記送風空気が前記冷房用熱交換器(41)を下側から上方へ通過して、前記暖房用熱交換器(43)に向かって流れることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 前記暖房用熱交換器(43)の上方側に、フット開口部(48)、フェイス開口部(49)およびデフロスタ開口部(50)を切替開閉する吹出モード切替部(14)を配置したことを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
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