JP3861490B2 - 放射性物質乾式貯蔵設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射性物質乾式貯蔵設備に係り、特に、高レベル放射性廃棄物及び原子力発電所から発生する使用済燃料等の放射性物質を貯蔵するのに好適な放射性物質乾式貯蔵設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所から発生する使用済燃料集合体は、ウラン及びプルトニウム等の再使用可能な核燃料物質を回収するために再処理される。このときに発生する高レベル放射性廃棄物はガラス固化される。このガラス固化体は、崩壊熱が発生するため、発熱量が小さくなり処分が可能になるまでの間、冷却しながら貯蔵する必要がある。また、使用済燃料集合体は、再処理されるまでの間、原子力発電所内の貯蔵プールに保管される。しかし、年々増大する使用済燃料集合体に原子力発電所内の貯蔵プールが容量不足となり、使用済燃料集合体を一時的に貯蔵できる新たな貯蔵設備の建設が望まれている。
【0003】
これらの目的に対応した放射性物質貯蔵施設としては、特公平5−11598号公報,特公平6−31880号公報及び特開平8−15495号公報に記載された放射性物質乾式貯蔵設備がある。
【0004】
特公平5−11598号公報に示された放射性物質乾式貯蔵設備は、コンクリート製建屋内の貯蔵室に設置された収納管内に、ガラス固化体及び使用済燃料集合体等の放射性物質を収納して貯蔵する。収納管内の放射性物質から発生する崩壊熱は、貯蔵室内の天井と床との間で収納管相互間を水平方向に流れる冷却空気によって除去される。冷却空気は、貯蔵室の床の片側に接続された空気流入口により下方から導入され、貯蔵室の空気流入口が接続された部分の反対側に位置する天井に接続された空気排出口より上方に排出される。
【0005】
特公平6−31880号公報及び特開平8−15495号公報に示された放射性物質乾式貯蔵設備も、コンクリート製建屋内の貯蔵室に設置された収納管内に、ガラス固化体または使用済燃料集合体を収納して貯蔵する。収納管内の放射性物質から発生する崩壊熱は、天井と床との間で収納管相互間を水平方向に流れる空気によって除去される。特開平8−15495号公報は、貯蔵室内に水平方向に伸びる仕切り部材を設置し、この仕切り部材によって貯蔵室内に上部空気通路及び下部空気通路を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特公平5−11598号公報,特公平6−31880号公報及び特開平8−15495号公報記載の放射性物質乾式貯蔵設備は、貯蔵室内を水平に流れる空気によって、放射性物質の崩壊熱を除去する。しかし、暖められて軽くなった空気が貯蔵室の天井付近に溜まりやすくなり、この付近の空気温度が上昇する。空気温度の上昇は、放射性物質の冷却効率の減少、及び設備の耐久性能の悪化をもたらすので、天井付近の空気流量を増やし、空気温度を下げなければならない。
【0007】
特公平5−11598号公報では、空気が下方から貯蔵室内に供給されるので、貯蔵室に流入した空気がそのまま貯蔵室の上方まで流れやすく、天井付近も冷却されやすくなる。しかし、外部より貯蔵室の空気流入口までの空気の通路を、貯蔵室の床よりも下方に設置する必要がある。このため、上方に空気流入口がある場合に比べ、放射性物質乾式貯蔵設備の建設が面倒になる。
【0008】
特公平6−31880号公報及び特開平8−15495号公報では、空気流入口が貯蔵室の上方に接続されているため、外部から取り入れられ貯蔵室内に流入した空気がそのまま床まで下降し、貯蔵室の床付近を流れる空気が天井付近を流れる空気に比して多くなる。このため、天井付近の空気温度が上昇して放射性物質の冷却効率は減少し、設備の耐久性能も悪化する。
【0009】
本発明の目的は、建設が容易であり、貯蔵室の天井付近での空気温度を低下できる放射性物質乾式貯蔵設備を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する第1発明の特徴は、空気流入通路が貯蔵室に開口する開口部の下方で貯蔵室内に、開口部から流出した空気の下方への流れを抑制する抑制部材を設けたことにある。開口部の下方に設置された抑制部材によって、開口部から吐出された空気流量のうち貯蔵室の下部に達する空気流量を抑制でき、貯蔵室の天井付近を流れる空気流量を増加できる。このため、天井付近における空気温度を低下することができ、貯蔵室上部での冷却効率を増加できる。
【0011】
好ましくは、貯蔵室の床と天井の間で水平に位置し、貯蔵室内を上下方向において複数の空気通路に分離する仕切り部材を備える。これにより、貯蔵室下部の空気が暖められて上昇しようとするのを仕切り部材で防ぎ、貯蔵室天井付近の空気温度が上昇するのを防ぐことができる。
【0012】
好ましくは、抑制部材を、仕切り部材で分離された空気通路毎に備える。これにより、各空気通路に流れる空気流量の差が少なくなり、異なる空気通路間での空気温度の差が減少する。
【0013】
上記の目的を達成する第2発明の特徴は、空気流入通路が、貯蔵室に開口する開口部より上側に延びた後に曲げられ、貯蔵室の天井よりも下方の位置で外部と連絡されていることにある。空気流入通路が上向きから下向きに変わる曲がり部で発生する空気の遠心力作用により、開口部から吐出された空気が貯蔵室の床付近まで下降するのを抑制され、貯蔵室上部に流れる空気流が多くなる。このため、天井付近における空気温度を低下することができ、貯蔵室上部での冷却効率を増加できる。
【0014】
好ましくは、貯蔵室の床と天井の間で水平に位置し、貯蔵室内を上下方向において複数の空気通路に分離する仕切り部材を備える。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明の好適な一実施例である放射性物質乾式貯蔵設備を、図1を用いて説明する。本実施例の放射性物質乾式貯蔵設備1は、原子力発電所から発生した使用済燃料集合体を貯蔵する設備で、鉄筋コンクリート製の建屋内に燃料貯蔵室3を有する。燃料貯蔵室3は、天井スラブ6と床スラブ8との間に形成される。多数の収納管7が、天井スラブ6に設置されて燃料貯蔵室3内に配置される。空気流入通路25及び空気排出通路26が、燃料貯蔵室3にそれぞれ連絡される。複数の整流板12Aが、燃料貯蔵室3内で空気流入通路側に配置される。複数の整流板12Bは、燃料貯蔵室3内で空気排出通路側に配置される。燃料貯蔵室3内には、仕切り部材11が水平に配置されている。仕切り部材11は、燃料貯蔵室3内の収納管7相互間に形成された空気流路を上下に分け、空気通路27及び28を形成する。空気通路27は天井スラブ6側に位置し、空気通路28は床スラブ8側に位置する。収納管7は仕切り部材11を貫通している。天井スラブ6より上方には、使用済燃料集合体を収納管7内に収納する作業を行う燃料装荷室23がある。空気排出通路26は、排気筒15内に設けられ、排出口14で外部に開口している。
【0016】
空気流入通路25は、外部環境に開口した空気取り入れ口19、及び燃料貯蔵室3に開口する空気吐出口13を有する。空気吐出口13は、天井スラブ6の下面にレベルと同じ高さにある。整流板12Aよりも空気流入通路25側で空気吐出口13の下方に、下降流抑制部材16が設置されている。下降流抑制部材16は、高さの異なる抑制部16A及び16Bを有する。抑制部16Aは、抑制部
16Bよりも高さが高く、燃料貯蔵室3の液面側に配置されている。抑制部16Aの上端は天井スラブ6と仕切り部材11と間に位置し、抑制部16Bの上端は床スラブ8と仕切り部材11と間に位置する。
【0017】
原子力発電所から放射性物質乾式貯蔵設備1内に搬入された、使用済燃料集合体4を内蔵する密封容器5は、燃料装荷室2から燃料装荷機9を用いて、蓋10を外された収納管7内に装荷される。密封容器5の装荷後に、蓋10が収納管7に取り付けられ、収納管7が密封される。使用済燃料集合体4は収納管7内で一時的に貯蔵される。収納管7は、上下方向に2つの密封容器5を収納できる。
【0018】
外部の空気は、空気取り入れ口19から取り込まれて空気流入通路25を通り、空気吐出口13から燃料貯蔵室3内に供給される。空気は、更に整流板12A間を通って燃料貯蔵室3内の空気通路27及び28に導かれる。この空気は、空気通路27及び28内を流れる間に、収納管7を冷却し、収納管7内の使用済燃料集合体4から発生する崩壊熱を除去する。崩壊熱で加熱された空気は、整流板12B間を通って空気排出通路26に達し、排出口14から外部に排出される。崩壊熱により加熱された空気は、密度が軽くなり、流入する外気とに密度差が生じ、燃料貯蔵室3内に自然対流が発生する。この自然対流の強さは、外気と燃料貯蔵室3内の空気との温度差と、排気筒15の高さとの積に比例する。
【0019】
仕切り部材11が設置されていない場合には、崩壊熱により加熱された空気は、浮力の作用により燃料貯蔵室3の上部に集まる傾向にある。このため、天井スラブ6の温度が上昇する。しかしながら、仕切り部材11は、燃料貯蔵室3下部の空気が燃料貯蔵室3上部に達することを防止するので、天井スラブ6の温度を低下させる役割を有する。
【0020】
空気吐出口13から燃料貯蔵室3に流入した空気は、前述のように空気通路
27及び28に導かれる。密封容器5が収納管7内に2つずつ収納されていれば、空気通路27及び28のどちらのでも、空気が奪わなければならない崩壊熱の量が等しくなることが望ましい。このため、流入した空気は空気通路27及び
28に等しく配分されることが望まれる。しかし、空気吐出口13は燃料貯蔵室3の天井スラブ6に設けられているため、空気吐出口13から流入した空気は、何も対策をしなければ、燃料貯蔵室3の下部に多く流れやすくなり空気通路28の空気流量が多くなる。そこで、空気流入口13の下方に下降流抑制構造物16を設けている。
【0021】
本実施例は、前述したように、空気吐出口13の下方に、高さの異なる抑制部16A及び16Bを有する下降流抑制部材16を備えている。空気吐出口13から吐出された空気の少なくとも一部は、下降流抑制部材16に当る。一部の空気は、高さの高い抑制部16Aに当って、横向きの流れとなり、空気通路27内に流入する。この横向きの流れにより、下方に向かう空気流量が、従来よりも抑制されて少なくなる。抑制部16Bに当った空気は、空気通路28内に流入する。下降流抑制部材16により下方に向かう空気流量が減少するので、従来よりも空気通路27に流入する空気流量が増加し、空気通路27内の空気流量と空気通路28内の空気流量との差が著しく少なくなる。このため、燃料貯蔵室3の天井スラブ6付近を流れる空気流量が増加して天井スラブ6付近の空気温度が減少し、空気通路27の上部での使用済燃料集合体4の冷却が従来よりも促進される。
【0022】
抑制部16A及び16Bの作用により、空気通路27及び28とも、上部の空気流量が多くなる。このため、空気通路27及び28の上部での空気温度を低下できる。空気通路28内で上部の空気流量が増加するので、空気通路28から上部の空気通路27に伝わる熱量が減少する。
【0023】
空気通路27の空気流量と空気通路28の空気流量との差が少なくなるので、空気通路27に存在する使用済燃料集合体4と空気通路28に存在する使用済燃料集合体4との冷却度合いの差が減少する。
【0024】
下降流抑制部材16は、図2に示すように、長さの異なる突起部16C,16Dによって構成してもよい。突起部16Cは、突起部16Dよりも長さが短い。突起部16Cは、天井スラブ6と仕切り部材11との間の高さで燃料貯蔵室3の壁に取り付けられる。突起部16Dは、突起部16Cよりも下方で仕切り部材11と床スラブ8との間の高さで燃料貯蔵室3の壁に取り付けられる。このような下降流抑制部材も、図1に示す下降流抑制部材16と同様な効果を生じる。
【0025】
また、下降流抑制部材16は、図4に示すように、燃料貯蔵室3の壁面に段付部16E及び16Fを形成して構成してもよい。図4の下降流抑制部材は図1に示す抑制部16A及び16B、及び燃料貯蔵室3の壁を一体にしたものである。この構造でも、図1に示す下降流抑制部材16と同様な効果を生じる。
【0026】
下降流抑制部材16は、図5に示すように、仕切り部材11上に設置した抑制部16G、及び燃料貯蔵室3の床スラブ8上に設置した抑制部16Hにより構成される。抑制部16Gの上端は天井スラブ6の下面と仕切り部材11との間に位置し、抑制部16Hの上端は仕切り部材11と床スラブ8との間に位置する。この本例の下降流抑制部材も、図1に示す下降流抑制部材16と同様な効果を生じる。
【0027】
本実施例は原子力発電所から発生した使用済燃料集合体を貯蔵する設備であるが、使用済燃料集合体4を密封した密封容器5の代りに、高レベル放射性廃棄物のガラス固化体や、他の発熱する放射性物質であっても同様の実施例を適用することができる。
【0028】
(実施例2)
本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備を、図5を用いて説明する。本実施例の放射性物質乾式貯蔵設備1Aは、実施例1に示す放射性物質乾式貯蔵設備1から仕切り部材11を取り除き、収納管7の長さを短くしたものである。収納管7内には、1つの密封容器5しか収納できない。放射性物質乾式貯蔵設備1Aの他の構成は、放射性物質乾式貯蔵設備1と同じである。
【0029】
本実施例も、下降流抑制部材16を備えているので、放射性物質乾式貯蔵設備1と同様に天井スラブ6付近の空気温度を低下させることができる。
【0030】
(実施例3)
本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備を、図6を用いて以下に説明する。実施例1と同一の構成は、同一符号で示す。本実施例の放射性物質乾式貯蔵設備1Bは、実施例1及び実施例2と同様に原子力発電所から発生した使用済燃料集合体を貯蔵する。
【0031】
放射性物質乾式貯蔵設備1Bの燃料装荷室2及び燃料貯蔵室3の構造は実施例1と同じである。ただし、本実施例は、実施例1とは異なり、空気吐出口13の下方には下降流抑制部材16を設置していない。放射性物質乾式貯蔵設備1Bは、放射性物質乾式貯蔵設備1の空気流入通路25とは構成の異なる空気流入通路17を備える。空気流入通路17は、空気取り入れ口19から上方に伸びる上昇通路部17A,曲がり部18及び下降通路部17Bを有し、逆U字状をしている。空気取り入れ口19は、空気吐出口13、すなわち天井スラブ6の下面よりも下方に位置する。
【0032】
放射性物質乾式貯蔵設備1の外側の外気は、空気取り入れ口19より取り込まれ、昇通路部17A、曲がり部18及び下降通路部17Bを経て、空気吐出口
13より燃料貯蔵室3内に供給される。この空気は、空気通路27及び28に流入し、収納管7を冷却した後に、空気排出通路26より外部に排出される。
【0033】
空気は、曲がり部18を通過する際に遠心力の作用により曲がり部18の外側に偏って流れ、空気吐出口13から吐出される。空気吐出口13の横断面のうち上昇通路部17A側よりも整流板12A側に流れる空気量が多くなる。このため、燃料貯蔵室3へ吐出された空気は、全部がそのまま真っ直ぐ下降せず、一部は整流板12Aの方向にまわり込みながら下降する。この現象に起因して、曲がり部18が存在しない場合に比べて、仕切り部材11の上方の空気通路27を流れる空気流量が増加する。このため、従来に比べて、空気通路27を流れる空気流量と空気通路28を流れる空気流量との差が減少する。燃料貯蔵室3の上部での崩壊熱の除去効率が向上する。天井スラブ6付近の空気温度が減少する。
【0034】
空気取り入れ口19が天井スラブ6の下面よりも低い位置に設けられているので、排出口14より外部の空気が流入して空気吐出口13より流出するという逆流現象の発生を防止できる。すなわち、空気は、ファン及び送風機などで強制的に流すのではなく、排気筒15内外の空気温度差により自然に流れる。このため、使用済燃料集合体4を初めて貯蔵する貯蔵開始時には、燃料貯蔵室3内に空気が流れておらず、使用済燃料集合体4の貯蔵開始後、燃料貯蔵室3内の空気温度が徐々に上昇する。やがて、排気筒15内の空気排出通路26の空気温度も上昇することにより、燃料貯蔵室3内に空気取り入れ口19から取り込まれた空気が流れ始める。ところが、空気取り入れ口19が天井スラブ6よりも高い位置に設けられていると、空気排出通路26内の空気温度が上昇する前に、空気流入通路25内の空気温度が先に上昇した場合、空気流入通路25内の空気の密度が小さくなって上方へと流れ始める。そして、空気吐出口13より空気が流出し反対に排出口14から外部の空気が流入する逆流が発生する。燃料貯蔵室3内の空気流量は排気筒15が高いほど増大するが、逆流が起こった場合には空気流入通路
25が排気筒を代用することになる。しかし、空気取り入れ口19が天井スラブ6の下面よりも低い位置にあれば、前述の使用済燃料集合体4の貯蔵開始後においても、暖められた冷却空気は空気吐出口13から空気取り入れ口19に向かって流出せず、逆流を起こさない。
【0035】
本実施例も、密封容器5内にガラス固化体または使用済燃料集合体4以外の発熱する他の放射性物質を収納して、この密封容器5を収納管7内に貯蔵することもできる。
【0036】
【発明の効果】
第1発明によれば、貯蔵室の天井付近における空気温度を低下することができる。
【0037】
第2発明によれば、開口部から吐出された空気が貯蔵室の床付近まで下降するのを抑制され、貯蔵室上部に流れる空気流が多くなる。このため、天井付近における空気温度を低下することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である放射性物質乾式貯蔵設備の縦断面図である。
【図2】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備の縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備の縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備の縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備の縦断面図である。
【符号の説明】
1…放射性物質乾式貯蔵設備、2…燃料装荷室、3…燃料貯蔵室、4…使用済燃料集合体、5…密封容器、6…天井スラブ、7…収納管、8…床スラブ、9…燃料装荷機、10…蓋、11…仕切り部材、12A,12B…整流板、13…空気吐出口、14…排出口、15…排気筒、16…下降流抑制部材、18…曲がり部、19…空気取り入れ口、27,28…空気通路。

Claims (5)

  1. 放射性物質を収納する収納容器が配置される貯蔵室と、前記貯蔵室に連絡され、空気を前記貯蔵室に供給する空気流入通路と、前記貯蔵室に連絡され、前記貯蔵室内の空気を排出する空気排出通路と、前記貯蔵室内の前記空気流入通路側に設けられた複数の整流部材とを備えた放射性物質乾式貯蔵設備において、
    前記空気流入通路が前記貯蔵室に開口する開口部の下方で前記貯蔵室内に、前記貯蔵室の内面から突出して、前記開口部から流出した空気の下方への流れを抑制する抑制部材を設けたことを特徴とする放射性物質乾式貯蔵設備。
  2. 前記貯蔵室の床と天井の間で水平に位置し、前記貯蔵室内を上下方向において複数の空気通路に分離する仕切り部材を備えた請求項1の放射性物質乾式貯蔵設備。
  3. 前記抑制部材を、前記仕切り部材で分離された空気通路毎に備えた請求項1又は請求項2の放射性物質乾式貯蔵設備。
  4. 前記貯蔵室の内面から前記抑制部材先端までの水平方向における長さは、前記貯蔵室の内面からそれに対向する面までの水平方向における前記開口部の長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至3の何れかの放射性物質乾式貯蔵設備。
  5. 放射性物質を収納する収納容器が配置される貯蔵室と、前記貯蔵室に連絡され、空気を前記貯蔵室に供給する空気流入通路と、前記貯蔵室に連絡され、前記貯蔵室内の空気を排出する空気排出通路と、前記貯蔵室内の前記空気流入通路側に設けられた複数の整流部材とを備えた放射性物質乾式貯蔵設備において、
    前記空気流入通路が、前記貯蔵室に開口する開口部より上側に延びた後に曲げられ、前記貯蔵室の天井よりも下方の位置で外部と連絡されており、
    前記貯蔵室の床と天井の間で水平に位置し、前記貯蔵室内を上下方向において複数の空気通路に分離する仕切り部材を備えたことを特徴とする放射性物質乾式貯蔵設備。
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