JP3861085B2 - 支持用金具、支持用金具の設置方法、支持用金具の高さ調整方法及びモルタルの敷き均し方法。 - Google Patents

支持用金具、支持用金具の設置方法、支持用金具の高さ調整方法及びモルタルの敷き均し方法。 Download PDF

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Description

この発明は支持用金具等に関し、特にプレキャストコンクリートブロックの支持及び高さ調整に用いられる支持用金具、支持用金具の設置方法、支持用金具の高さ調整方法及びモルタルの敷き均し方法に関するものである。
図9は従来のコンクリートブロックの設置状態を示した概略断面図であり、図10は図9で示された支持用金具の概略構造を示す拡大断面図である。
これらの図を参照して、支持基盤17の上に基礎砕石18が布設され、更にその上に基礎コンクリート19が打設されている。そして基礎コンクリート19の上方部分には、コンクリートブロック22の設置時の高さ調整を行うための支持用金具61a,支持用金具61bが埋め込まれている。基礎コンクリート19の上面とコンクリートブロック22の下面の間には均しモルタル20が全面に布設されている。
支持用金具61は図10に示されているように、内面に雌ネジが形成されたインサート64と、インサート64の内面に螺合する調整ボルト63とから構成されている。従って調整ボルト63のインサート64に対する螺合の程度を調整することによって調整ボルト63のインサート64からの上下方向への突出し長さを調整することが可能となる。
使用時にあっては、基礎コンクリート19に埋め込まれた支持用金具61の調整ボルト63の頭部のレベルを、丁張り等によって準備された水糸を基準に所定の高さとなるように調整する。そして調整ボルト63の調整が終了した後、調整ボルト63の頭部の高さに合致するように均しモルタル20を敷き均す。そして、これらの上にコンクリートブロック22をクレーン等を用いて吊り下ろすことによって、コンクリートブロック22の設置が終了する。このようにして支持用金具61の水平レベルが前もって調整されているため、コンクリートブロック22は所望の状態で基礎コンクリート19上に設置されることになる。
上記のような従来の支持用金具にあっては、支持用金具61の基礎コンクリート19への埋め込み状態、すなわち支持用金具61の垂直度や基礎コンクリート19の表面に対する整列度が重要である。しかし、従来の支持用金具にあっては、これらを精度良く設置することは容易ではなかった。
図11はこの問題を説明するための支持用金具の取付け方法を説明するための概略工程図である。
その(1)に示されているように、支持基盤17が整備された後、その上に所定厚さの基礎砕石18が布設され転圧される。そして更にその(2)に示されているように基礎砕石18の上面に基礎コンクリート19を所定厚さ打設する。そして基礎コンクリート19が乾燥する前に、その(3)に示されているように支持用金具61a,支持用金具61bを基礎コンクリート19に埋め込むように取付ける。この時丁張りによって張られた水糸66を基準に、支持用金具61の基礎コンクリート19に対する埋め込み程度を調整する。この状態で基礎コンクリート19が乾燥することによって、支持用金具61の基礎コンクリート19への固定作業が終了する。
しかしこのような方法にあっては、基礎コンクリート19が硬化する前に支持用金具61を埋め込む必要があるため、正確な支持用金具61の垂直度を確保することは困難である。又、基礎コンクリート19に対する支持用金具61の上下方向の位置にしても、その自重で沈みやすい状態で取付けるため、水糸66を基準としても正確に取付けることはやはり困難である。その結果、コンクリートブロック22に対して精度良く支持することは困難となり、コンクリートブロック22の支持状態の信頼性を低下させることになる。
又、支持用金具61が基礎コンクリート19に対して精度良く取付けられないと、基礎コンクリート19上に布設される均しモルタル20の敷き均し作業にも手間が掛かってしまい、全体の作業効率を低下する虞もある。
尚、上記の方法に代えて基礎コンクリートの硬化後にインサートの取付け用の穴をドリル等で形成する方法があるが、この方法では基礎コンクリートの表面に対する垂直度や深さを正確に確保できないため、やはり支持用金具を精度良く取付けることはできない。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、垂直度や基礎コンクリートに対する整列度が確実に確保できる支持用金具等を提供することを目的とする。
又、この発明は、支持用金具の設置に伴うモルタルの敷き均しを容易にするモルタルの敷き均し方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、基礎コンクリートに埋め込まれ、その上方に配置されるコンクリートブロックを支持して高さ調整をするための支持用金具であって、その内部に雌ネジが形成された筒状のインサートと、雌ネジにその胴部の雄ネジが螺合しインサートの上面からの突出し長さを調整できる調整ボルトと、インサートの下面に接続され、インサートの軸方向と同方向に少なくとも基礎コンクリートの厚さを超えるように伸びる棒状のアンカーとを備え、調整ボルトの頭部には、コンクリートブロックの下面に接触して、これを支持する球冠状突起体が形成されたものである。
このように構成すると、基礎コンクリートの打設前にアンカーを用いて支持用金具を固定することができる。また、調整ボルトは球冠状突起体の一点を介してコンクリートブロックに接触する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、アンカーはインサートに溶接にて固定されるものである。
このように構成すると、アンカーはインサートに一体化される。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、インサートはその軸方向の少なくとも両端部側に雄ネジが形成されており、アンカーの上端部側に雄ネジが形成されており、インサートとアンカーとは脱着自在に螺合接続するものである。
このように構成すると、アンカーはインサートに対して脱着自在となる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、調整ボルトの頭部には、その軸方向に伸びる筒状の穴が形成され、穴に摺動自在に勘合するとともに、水糸を係止することができる棒体を備えた水糸固定具を更に備えたものである。
このように構成すると、水糸は調整ボルトの頭部から架け渡される。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の支持用金具の設置方法であって、支持基盤の上に基礎砕石を布設する工程と、支持用金具のアンカーを少なくとも基礎砕石を貫入させ、支持用金具をその取付け状態を調整して固定させる工程と、固定された支持用金具のインサートの上端まで基礎砕石上に基礎コンクリートを打設する工程とを備えたものである。
このように構成すると、基礎コンクリートの打設前に支持用金具は固定される。
請求項6記載の発明は、少なくとも2個の請求項4記載の第1の支持用金具と請求項1記載の第2の支持用金具とを用いて行う支持用金具の高さ調整方法であって、第1の支持用金具を離した状態で設置すると共に、これらの間に第2の支持用金具を設置する工程と、設置された第1の支持用金具の各々を架け渡すように水糸を緊張状態に取付ける工程と、取付けられた水糸を基準として水糸に隣接する第2の支持用金具の調整ボルトの高さを調整する工程を備えたものである。
このように構成すると、第1の支持用金具に架け渡された水糸を基準に第2の支持用金具の高さが調整される。
請求項7記載の発明は、請求項4記載の支持用金具を少なくとも4個用いて行うモルタルの敷き均し方法であって、支持用金具の各々を基礎コンクリートに対してほぼ矩形形状の四隅に配置するとともに、各々の調整ボルトの頭部は基礎コンクリートの上面から一定の距離となるように基礎コンクリートに固定する工程と、隣接する2個の支持用金具同志を架け渡して水糸を2本ほぼ平行状態となるように緊張状態に取付ける工程と、水糸の各々に平行に沿うようにし、且つ、その上面の高さが水糸の高さに合致するように一対の定規棒を基礎コンクリート上に配置する工程と、基礎コンクリート上であって、定規棒の各々の間にモルタルを定規棒の上面よりやや高くなるように布設する工程と、定規棒の上面に架け渡すように均し棒を配置し、これを移動させることによってモルタルを敷き均す工程とを備えたものである。
このように構成すると、支持用金具を架け渡す水糸を基準として、モルタルの敷き均しのための定規棒の上面高さが設定される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、基礎コンクリートの打設前にアンカーを用いて固定することができるため、取付けが容易となるとともに取付け状態が基礎コンクリートの硬化に影響されない。また、調整ボルトは球冠状突起体の一点でコンクリートブロックに接触するため、調整ボルトの垂直度に関わらず安定した状態でコンクリートブロックを支持することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、アンカーはインサートに一体化されるため、支持用金具の組立てが容易となる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、アンカーはインサートに対して脱着自在となるため、インサートに歪みを与える虞はなく、又、アンカーを分離できるため運搬保管が容易となる。
更に、アンカーの長さを地盤に応じたものに容易に交換することが可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、水糸は調整ボルトの頭部から架け渡されるため、調整ボルトの高さ調整が水糸を用いて容易に可能となる。
請求項5記載の発明は、支持用金具は基礎コンクリートの打設前に固定されるため、基礎コンクリートの打設に影響されることなく精度の高い支持用金具の取付けが可能となる。
請求項6記載の発明は、第1の支持用金具に架け渡された水糸を基準に第2の支持用金具の高さが調整されるため、他の調整器具を別途必要とせずに効率的な支持用金具の高さ調整が可能となる。
請求項7記載の発明は、支持用金具を架け渡す水糸を基準として定規棒の上面高さが設定されるため、他の敷き均し用の器具を必要とせずに効率的なモルタルの敷き均しが可能となる。
図1はこの発明の第1の形態による支持用金具の取付け状態を示した概略断面図であり、図2は図1で示した支持用金具の構成を示す分解斜視図であり、図3は組立てた状態の支持用金具の概略断面図である。
支持用金具15はインサート24を中心として構成され、これに螺合する調整ボルト25と、インサート24の下面に接続されるアンカー26とから構成されている。インサート24は、その内部に雌ネジ28が形成されている胴部30と、胴部30の上端に接続され外方に伸びるフランジ31とから構成されている。
調整ボルト25はインサート24の胴部30に形成されている雌ネジ28に螺合する雄ネジ29が形成された胴部34と、胴部34の上方に接続された六角柱状の頭部32と、頭部32の上面に形成された球冠状突起体33とから構成されている。アンカー26は断面が円形の棒形状を有しており、その下方端は先細りの円錐形状となり、その上端はインサート24の下面に溶接にて固定されている。
図3に示されているように、調整ボルト25のインサート24に対する螺合程度を調整することによって、調整ボルト25のインサート24からの上下方向の突き出し程度を調整することが可能である。又、調整ボルト25の頭部32の上面には球冠状突起体33が形成されているため、コンクリートブロック22の下面は球冠状突起体33に対して一点で接触することになる。したがって、調整ボルト25の垂直度が若干ずれていた場合であっても、球冠状突起体33は常に一点でコンクリートブロック22を支持することになり支持状態が安定する。
ここで図1に戻って、支持用金具15a,支持用金具15bの各々のインサート24は、その上面が基礎コンクリート19の上面に整列するように埋め込まれており、各々のアンカー26は、基礎コンクリート19及び基礎砕石18を貫通して支持基盤17の内部に到達するように取付けられている。又、支持用金具15a,支持用金具15bの調整ボルト25の上面と、インサート24の上面すなわち基礎コンクリート19の上面との間には均しモルタル20が全面的に布設されている。このようにしてこの発明の第1の実施の形態による支持用金具15a,支持用金具15bによって、プレキャストコンクリートブロックの1つであるボックスカルバートのコンクリートブロック22が、支持用金具15a,支持用金具15bによって支持されることになる。
図4は図1で示した支持用金具の取付方法を説明するための概略工程図である。
その(1)に示されているように、整備された支持基盤17の上に所定厚さの基礎砕石18が布設され転圧される。
次にその(2)に示されているように、支持用金具15a,支持用金具15bをその各々のアンカー26a,アンカー26bを用いて基礎砕石18を貫通させるようにして支持基盤17に打ち込んで、支持用金具15を固定する。この打ち込みの際には、丁張り等によって緊張された水糸36を基準として、支持用金具15の垂直度及び水平度が調整される。この調整は従来のような基礎コンクリートの硬化前に支持用金具を取付けるものとは異なり、アンカー26を用いて支持基盤17に対して行なうため、極めて容易に調整することが可能となる。又、仮に支持用金具15の打ち込み状態がまずければ、支持用金具15を支持基盤17及び基礎砕石18から引き抜き、再度打ち込んで調整すれば良いため作業効率が極めて向上する。尚、この打ち込みにはハンマー等を用いて調整ボルト25の球冠状突起体33の部分を叩けば良いため、支持用金具15の垂直度等を調整することは極めて容易となる。
支持用金具15a,支持用金具15bの打ち込み及び調整が終了すると、この状態でその(3)に示されているように基礎砕石18上に基礎コンクリート19を打設する。この時基礎コンクリート19の上面が、図2に示すインサート24のフランジ31の上面に整列するように基礎コンクリート19の表面を均せば良い。この時、支持用金具15a,支持用金具15bは既に調整され固定状態となっているため、基礎コンクリート19の打設作業をより効率化する。
次に支持用金具15の図3に示す調整ボルト25のインサート24に対する突出し長さを調整することによって、支持用金具15の高さ調整を行う。支持用金具15の高さ調整が終了すると、支持用金具15の各々の球冠状突起体33を基準として、基礎コンクリート19の上に均しモルタル20を布設し、これを敷き均すことによって支持用金具の取付けは終了する。そして、図1に示すように、支持用金具15a,支持用金具15b及び均しモルタル20の上にコンクリートブロック22を吊り下ろし、その左右のずれを調整することによってコンクリートブロック22の取付けが終了する。
図5はこの発明の第2の実施の形態による支持用金具の概略構成を示す断面図であって、先の第1の実施の形態による図3に対応するものである。
図を参照して、この実施の形態による支持用金具15は内面に形成された雌ネジ40が上下に貫通する中空柱上のインサート38を中心として構成されている。尚、インサート38としては一般のインサートの代わりに高ナットを用いても良い。
すなわち、この実施の形態によるインサート38は、その軸方向に貫通するように雌ネジ40が形成された筒状の胴部39から構成されていれば良い。インサート38の上方部に螺合接続する調整ボルト25は先の実施の形態によるものと同一である。
一方、インサート38の下方に接続されるアンカー26は、その上端部に雄ネジ42が形成された棒状を有しており、雄ネジ42を介してインサート38の下方部に螺合接続されている。尚、この実施の形態による支持用金具15の取付け方法等は、先の実施の形態と同様であるためここでの説明は繰り返さない。
この実施の形態によればアンカー26はインサート38に対して螺合接続されているため、溶接等による接続とは異なり、アンカー26の接続時に歪みを生じる虞れはない。又、アンカー26の取替えが容易であるため、基礎砕石18及び基礎コンクリート19の厚さに応じて適切な長さのアンカー26を選択し、これをインサート38に取付けることが容易となるためより使い勝手が向上する。
図6はこの発明の第3の実施の形態による支持用金具15の概略構造を示した分解斜視図である。
図を参照して、支持用金具15を構成するインサート24及びアンカー26は先の第1の実施の形態によるものと同一である。しかしインサート24に螺合接続する調整ボルト25が若干先の実施の形態によるものとは異なっている。すなわち、調整ボルト25の頭部32の上面に形成されている球冠状突起体33の上部には、その軸方向に所定長さの筒状の穴44が形成されている。更に、調整ボルト25に対して脱着自在に取付けられる水糸固定具45が設けられている。
水糸固定具45は、断面円形のリング状の取手46と、取手46の下面に接続され垂直下方に伸びる円柱形状の棒体47が接続されている。棒体47は調整ボルト25の穴44に対して上下に摺動自在に嵌合するような形状に設定されている。又、棒体47の取手46の近傍部分には、水糸49がその内部を挿通可能となる大きさの貫通穴48が形成されている。
これによって水糸49を貫通穴48に挿通した図のような状態で水糸固定具45を調整ボルト25に嵌合させると、棒体47はその上端部まで穴44内に嵌合されるため、水糸49は、引き抜き力が加わっても移動することなく調整ボルト25の球冠状突起体33の頂部に固定されることになる。
この実施の形態による支持用金具によれば、支持用金具の取付時においても有用である。すなわち、まず2個の支持用金具を両端に設置して、その垂直度や水平度を調整する。そして、これらの支持用金具間を架け渡すように水糸を緊張状態に取り付ける。次にこれらの支持用金具の間であって水糸に沿うような位置に、別の支持用金具を新たに設置する。そして、間に位置する支持用金具の取付及び調整をこの水糸を基準にして行えば、そのために丁張り等を別途準備することなく間に位置する支持用金具を正確に順次設置することが可能になるからである。
尚、この考え方は、支持用金具を全数設置した後の各調整ボルトのレベル調整にも用いることができる。すなわち、調整ボルトの球冠状突起体の頂部から架け渡される水糸を利用することによって、全数の支持用金具の水平レベルを容易に調整することが可能となる。
図7は図6で示した支持用金具を用いて行うモルタルの敷き均し方法を説明するための概略工程図である。
図を参照して、先の第1の実施の形態による支持用金具の取付け方法を用いて、4個の支持用金具がその(1)に示されているように基礎コンクリート19の上面に整列されるように取付けられた状態を想定する。この時、支持用金具すなわち水糸固定具45a〜水糸固定具45dの各々は、ほぼ矩形形状の四隅に配置されるものとする。そして水糸固定具45aと水糸固定具45bとの間に、図6で示した要領で水糸49aを緊張状態に架け渡す。同様に水糸固定具45cと水糸固定具45dとの間にも水糸49bを架け渡す。これによって水糸49aと水糸49bとは、互いにほぼ平行で且つ基礎コンクリート19の上面からほぼ同一高さに架け渡されることになる。
次にその(2)に示されているように水糸49aの外方側に沿うように適当量のモルタル51aを布設する。そしてモルタル51aを利用してその上に矩形柱形状の定規棒52aを水糸49aに平行に設置する。この時定規棒52aの上面が、隣接して架け渡されている水糸49aの高さに合致するように定規棒52aの取付け状態を調整する。この状態でモルタル51aが硬化すると、定規棒52aの取付状態が固定され、その上面位置は安定状態となる。
一方、水糸固定具45cと水糸固定具45dとに架け渡された水糸49bに対しても同様に、その外方側にモルタル51bを布設しその上に定規棒52bを設置した後その上面を調整する。定規棒52a,定規棒52bの設置が終了すると、その(3)に示されているように、定規棒52aと定規棒52bとの間のスペースであって、基礎コンクリート19の上面上にモルタル53を布設する。この時モルタル53の布設時の厚さは、定規棒52a及び定規棒52bの各々の上面よりやや高くなるように調整する。
そして定規棒52aと定規棒52bの上面との間に架け渡すように矩形柱形状の均し棒54を載置する。そして均し棒54を、定規棒52aと定規棒52bの上面に接した状態で矢印に示す方向に移動させる。これによって定規棒52a及び定規棒52bの上面より上方に位置するモルタル53の部分が均し棒54によって掻き出されることによって敷き均され、所望の均一な厚さの均しモルタル20が容易に形成されることになる。
このようにこの実施の形態によれば、取付けられた支持用金具を用いてモルタルの敷き均しが極めて容易に且つ正確にできるため、他の調整器具を必要とするものに比べて極めて効率的なモルタルの敷き均しが可能となる。
図8はこの発明の第4の実施の形態による支持用金具の構成を示した分解斜視図である。
図を参照して、この実施の形態による支持用金具15は、調整ボルト25に嵌合する水糸固定具45の形状が図6に示す実施の形態によるものと異なっており、他の調整ボルト25、インサート24及びアンカー26は同一であるため、ここでは水糸固定具45についてのみ説明する。
調整ボルト25の穴44に勘合する棒体47の基本的な形状は図6の実施の形態によるものと同一であるが、棒体47の上端は円柱形状の錘体56に接続されている。そして錘体56の上面の対向する部分に逆U字形状の取手46が接続されている。又、棒体47には水糸49を挿通するための貫通穴が設けられておらず、水糸49の端部を棒体47に巻き付けて結ぶことによってこれを係止している。
使用時には水糸49を棒体47に係止した状態で棒体47を調整ボルト25の穴44に嵌合させる。この実施の形態にあっては、錘体56が設けられているため、水糸固定具45の調整ボルト25に対する押圧力が大きくなるため、その嵌合状態がより安定する。尚、錘体56は円柱形状としているがその下面側を棒体47に対して先細りとなるような円錐形状にしておけば、棒体47の下方端が水糸固定具45の上方側からより目視し易くなるため使い勝手が更に向上する。
そして、この実施の形態による支持用金具によっても、先の第2の実施の形態と同様に水糸49を利用することによって同様にモルタルの敷き均しを容易にすることが可能となる。
尚、上記の各実施の形態では、インサートの形状は特定形状としているが、上部に調整ボルトが螺合でき、下部にアンカーが接続できるものであれば、他のいずれの形状であっても良い。
又、上記の各実施の形態では、アンカーの形状を特定形状としているが、インサートに接続でき、支持基板に打ち込める形状であればどのような形状であっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、アンカーは支持基盤に打ち込まれて固定されているが、基礎砕石が厚いような場合には、アンカーを支持基盤に打ち込まずに基礎砕石に貫入させた状態にして支持用金具を固定するようにしても良い。この場合、アンカーの長さは、基礎砕石に到達する長さ、すなわち、基礎コンクリートの厚さを少なくとも超える長さであれば良いことになる。
更に、上記の各実施の形態では、アンカーの下端は少なくとも基礎砕石の内部に到達するようにして支持用金具は取付けられているが、アンカーの下端に平板等を水平方向に取付けておき、基礎砕石の転圧後その上に平板等が接するように支持用金具を設置する。その後基礎コンクリートを打設することによって、支持用金具を固定するように構成することも可能である。
更に、上記の各実施の形態では、支持用金具の上面まで均しモルタルを布設しているが、これに代えて支持用金具の上にコンクリートブロックを設置後基礎コンクリートとの間のスペースにセメントミルク等のグラウト材を充填しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、調整ボルトの頭部には球冠状突起体が形成されているが、これらは必ずしも必要なものではない。
更に、上記の第2の実施の形態では、インサートの内部の雌ネジが貫通状態で形成されているが、雌ネジはインサートの少なくとも両端部側にのみ形成されていても同様の効果を奏する。
更に、上記の第3の実施の形態では、定規棒及び均し棒はいずれも矩形柱形状としているが、これらは円形断面等他の断面の柱形状のものであっても良い。
この発明の第1の実施の形態による支持用金具の取付け状態を示した概略断面図である。 図1で示した支持用金具の構成を説明するための分解斜視図である。 図2で示した支持用金具を組立てた状態の概略断面図である。 図1で示した支持用金具の設置方法を示すための概略工程図である。 この発明の第2の実施の形態による支持用金具の構成を示すための概略断面図である。 この発明の第3の実施の形態による支持用金具の概略構成を示すための分解斜視図である。 図6で示した支持用金具を用いて行うモルタルの敷き均し方法を説明するための概略工程図である。 この発明の第4の実施の形態による支持用金具の概略構成を示すための分解斜視図である。 従来の支持用金具の取付け状態を示した概略断面図である。 図9で示した従来の支持用金具の概略構成を示した断面図である。 従来の支持用金具の取付け方法を説明するための概略工程図である。
符号の説明
15…支持用金具
17…支持基盤
18…基礎砕石
19…基礎コンクリート
20…均しモルタル
22…コンクリートブロック
24,38…インサート
25…調整ボルト
26…アンカー
28,40…雌ネジ
29,42…雄ネジ
30…胴部
32…頭部
33…球冠状突起体
44…穴
45…水糸固定具
47…棒体
49…水糸
52…定規棒
53…モルタル
54…均し棒
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (7)

  1. 基礎コンクリートに埋め込まれ、その上方に配置されるコンクリートブロックを支持して高さ調整をするための支持用金具であって、
    その内部に雌ネジが形成された筒状のインサートと、
    前記雌ネジにその胴部の雄ネジが螺合し、前記インサートの上面からの突出し長さを調整できる調整ボルトと、
    前記インサートの下面に接続され、前記インサートの軸方向と同方向に少なくとも前記基礎コンクリートの厚さを超えるように伸びる棒状のアンカーとを備え、
    前記調整ボルトの頭部には、前記コンクリートブロックの下面に接触して、これを支持する球冠状突起体が形成された、支持用金具。
  2. 前記アンカーは、前記インサートに溶接にて固定された、請求項1記載の支持用金具。
  3. 前記インサートはその軸方向の少なくとも両端部側に雌ネジが形成されており、
    前記アンカーの上端部側に雄ネジが形成されており、
    前記インサートと前記アンカーとは脱着自在に螺合接続する、請求項1記載の支持用金具。
  4. 前記調整ボルトの頭部には、その軸方向に伸びる筒状の穴が形成され、
    前記穴に摺動自在に嵌合するとともに、水糸を係止することができる棒体を備えた水糸固定具を更に備えた、請求項1から請求項3のいずれかに記載の支持用金具。
  5. 請求項1記載の支持用金具の設置方法であって、
    支持基盤の上に基礎砕石を布設する工程と、
    前記支持用金具の前記アンカーを少なくとも前記基礎砕石に貫入させ、前記支持用金具をその取付け状態を調整して固定させる工程と、
    前記固定された前記支持用金具の前記インサートの上端まで、前記基礎砕石上に基礎コンクリートを打設する工程とを備えた、支持用金具の設置方法。
  6. 少なくとも2個の請求項4記載の第1の支持用金具と請求項1記載の第2の支持用金具とを用いて行う支持用金具の高さ調整方法であって、
    前記第1の支持用金具を離した状態で設置すると共に、これらの間に前記第2の支持用金具を設置する工程と、
    前記設置された第1の支持用金具の各々を架け渡すように水糸を緊張状態に取付ける工程と、
    前記取付けられた水糸を基準として、前記水糸に隣接する前記第2の支持用金具の調整ボルトの高さを調整する工程とを備えた、支持用金具の高さ調整方法。
  7. 請求項4記載の支持用金具を少なくとも4個用いて行うモルタルの敷き均し方法であって、
    前記支持用金具の各々を基礎コンクリートに対してほぼ矩形形状の四隅に配置するとともに、各々の調整ボルトの頭部が前記基礎コンクリートの上面から一定の距離になるように前記基礎コンクリートに固定する工程と、
    隣接する2個の前記支持用金具同志を架け渡して水糸をほぼ2本平行状態となるように緊張状態に取付ける工程と、
    前記水糸の各々に平行に沿うようにし、且つ、その上面の高さが前記水糸の高さに合致するように一対の定規棒を前記基礎コンクリート上に配置する工程と、
    前記基礎コンクリート上であって、前記定規棒の各々の間にモルタルを前記定規棒の前記上面よりやや高くなるように布設する工程と、
    前記定規棒の前記上面に架け渡すように均し棒を配置し、これを移動させることによって前記モルタルを敷き均す工程とを備えた、モルタルの敷き均し方法。
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