JP3860993B2 - 可変容量タービンのアクチュエータ装置 - Google Patents

可変容量タービンのアクチュエータ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の過給機(排気ターボチャージャ)等に用いられ、アクチュエータ出力軸であるアクチュエータロッドの往復動によりレバー組立品のレバーを揺動させ該レバーの揺動により該レバーに固定された回転軸を回転させ、該回転軸の回転によりノズルベーンの翼角を変化するように構成された可変容量タービンのアクチュエータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
過給機付き内燃機関においては、機関からの排ガス流量と過給機の最適作動条件となるガス流量とのマッチングをなすために、渦巻状のスクロールからタービンロータに送られる排ガス流量を機関の運転状態に応じて可変とする可変容量タービンを備えた過給機が、近年多く用いられている。
かかる可変容量タービンを備えた過給機は、図6に示されるような基本構造をそなえており、同図において、30はタービンケーシング、38は該タービンケーシング30内の外周部に渦巻状に形成されたスクロール通路、44はタービンロータで膨張仕事をした排ガスを機外に送出するための排気ガス出口である。31はコンプレッサケーシング、36は該コンプレッサケーシング31と前記タービンケーシング30とを連結する軸受ハウジングである。
【0003】
34はタービンホイール、35はコンプレッサホイール、33は該タービンホイール34とコンプレッサホイール35とを連結するタービンシャフト、37は前記軸受ハウジング36に取り付けられて前記タービンシャフト33を支持する軸受である。
40はノズルベーンで、前記スクロール通路38の内周側にタービンの円周方向等間隔に複数個配置されるとともに、これに一体形成されたノズルピンが前記タービンケーシング30に固定されたノズル組立品を構成しているノズルマウントに回動可能に支持され、可変ノズル機構100によりその翼角が変化せしめられるようになっている。
【0004】
100は可変ノズル機構、50はアクチュエータで、該アクチュエータ50の駆動力がアクチュエータロッド51及びレバー組立品43を介して前記タービンシャフト33の回転軸心廻りに回転駆動せしめられるリング組立品(図示省略)を回転させることにより前記ノズルベーン40を回転させてその翼角を変化させるものである。該アクチュエータ50はアクチュエータブラケット54を介してボルト59により前記コンプレッサケーシング31に固定されている。
【0005】
図7ないし8はかかる可変容量タービンを備えた過給機における可変ノズル機構駆動用アクチュエータ装置の従来の1例を示し、図7はその側面図、図8は図7のC矢視図である。
図において、50はアクチュエータ、51は該アクチュエータにより往復動せしめられるアクチュエータロッドである。43はレバー組立品で、前記アクチュエータロッド51の出力端部にピン56を介して連結されるレバー42、該レバー42の根元部に固定された回転軸55等からなる。図6に示すように、該レバー組立品43の回転軸55は前記可変ノズル機構100に連結されている。
52は樹脂材等からなる円筒状のブッシュで、前記アクチュエータケース58の支持部53に固定され、内周に前記アクチュエータロッド51の中間部が往復動可能に嵌合されている。
【0006】
かかる過給機の作動時において、前記アクチュエータ50のダイヤフラムによって区画されたダイヤフラム室には機関により駆動される負圧ポンプ等から負圧が供給されている。そして該負圧がダイヤフラムに作用すると該ダイヤフラムによりアクチュエータロッド51が往復動せしめられ、該アクチュエータロッド51の往復動により前記レバー組立品43のレバー42がZ矢のように回転軸55廻りに揺動し、該レバー42の根元部に固定された回転軸55が回転し、該回転軸55の回転が前記可変ノズル機構100に伝達され、該可変ノズル機構100によって前記ノズルベーン40を回転させその翼角を変化させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7ないし8に示される従来のアクチュエータ装置にあっては、前記アクチュエータロッド51の中間部をアクチュエータケース58に固定された円筒状のブッシュ53に往復動可能に支持するとともに出力端部を前記レバー組立品43の回転軸55に揺動可能に固定されたレバー42に連結し、前記アクチュエータロッド51の往復動により、前記レバー42が回転軸55の軸心廻りに揺動するように構成されているため、前記レバー42の回転軸心廻りの揺動による円弧運動によって前記アクチュエータロッド51に軸直角方向の振れが生じる。
このため、かかる従来技術にあっては、前記アクチュエータロッド51の軸直角方向の振れによって該アクチュエータロッド51の直線運動がなされないことにより、アクチュエータ50の作動中において該アクチュエータロッド51とブッシュ53との嵌合部における隙間052が不均一となる。
【0008】
かかる隙間052が過小になるとアクチュエータロッド51とブッシュ53との間の摩擦抵抗が大きくなってアクチュエータロッド51の摺動抵抗が増大し、また前記摺動抵抗の増大を回避するため前記隙間052を大きく採ると、いわゆる「がた」の形成により前記アクチュエータロッド51の運動が不確定となって、何れの場合においても、前記可変ノズル機構100を介してのノズルベーン40の翼角の制御が不安定となり、殊に増速時等の過渡期においてノズルベーン40の不安定な挙動によって機関性能のヒステリシスが増大して、機関性能の低下あるいは機関のオーバーランを引き起こす。
また、前記摩擦抵抗が増大すると、前記アクチュエータロッド51とブッシュ53との焼き付きや摩滅の発生を引き起こす。
さらに、かかる従来技術にあっては、前記アクチュエータロッド51及び回転軸55の軸心が直交し、かつ前記アクチュエータロッド51とレバー組立品43とが逃げのない一義的な関係位置で以って組み付けられるため、前記アクチュエータロッド51、レバー組立品43等の連結部材に変形等があると、組立時の調整に多大な工数を必要とする。
【0009】
また、前記レバー42に長孔を設けてピン56を該長孔に嵌合させることにより、前記レバー42の揺動を吸収して前記アクチュエータロッド51側に無理な力が作用するのを回避する手段も考えられるが、この場合は前記揺動に伴いピン56が長孔内をスライドするため、摩擦抵抗が大きくなることに変わりはない。
等の問題点を有している。
【0010】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、アクチュエータロッド及びこれの連結部材の作動時における摩擦抵抗を抑制するとともに「がた」等の遊びの形成を回避して、アクチュエータロッド及びレバー組立品を通しての可変ノズル機構及びノズルベーンの作動を安定化し、ヒステリシスの発生を抑制して機関性能の低下を回避するとともに、アクチュエータロッドとこれの支持用ブッシュを含む作動部材の焼き付きや摩滅の発生を防止可能な可変容量タービンのアクチュエータ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、コンプレッサケーシングに固定されたアクチュエータとタービンケーシングに取り付けられたレバー組立品とを備え、前記アクチュエータの駆動力を出力するアクチュエータロッドをタービンシャフトに沿う方向に配置し、該アクチュエータロッドに、ノズルベーンに連結される回転軸と該回転軸に固定されたレバーとを備えた前記レバー組立品のレバーを連結し、前記アクチュエータロッドの往復動により前記レバーを揺動させ該レバーの揺動により前記回転軸を回転させ、該回転軸の回転により前記ノズルベーンの翼角を変化するように構成された可変容量タービンのアクチュエータ装置において、前記アクチュエータロッドは、そのアクチュエータ内部側端部がアクチュエータケースに取り付けられた薄肉円筒状の支持部材により往復摺動可能に嵌合支持され、前記アクチュエータロッドの前記支持部材側とは反対側端部と前記レバー組立品のレバーとの間にアクチュエータロッドの往復動により揺動可能な形態にて往復動されるL形状リンクを備えたL−ジョイント機構が介装されてなり、さらに前記支持部材は板金の絞り加工にて製作されて柔軟性を有して前記アクチュエータロッドを弾性支持するように構成し、前記L−ジョイント機構は、直角方向に屈曲した前記L形状リンクの一端側を前記アクチュエータロッドにアクチュエータロッドの軸直角方向に揺動可能に連結され、他端側を前記レバーにピンを介して揺動可能に連結されてなることを特徴とする可変容量タービンのアクチュエータ装置を提案する。
【0012】
かかる発明によれば、アクチュエータのダイヤフラムに作用する負圧等の駆動力によってアクチュエータロッドが往復動せしめられると、該アクチュエータロッドの往復運動はL−ジョイント機構のL形状リンクにて折れ曲がり可能な形態にてレバー組立品のレバーに伝達され、該レバーが回転軸の軸心廻りに揺動して該回転軸が回転せしめられ、該回転軸に連結される可変ノズル機構を介してノズルベーンの翼角が変化せしめられる。
【0013】
かかるアクチュエータロッドからレバー組立品への駆動力伝達時において、前記レバーが前記回転軸の軸心廻りに揺動することによる該レバーの円弧運動によって前記レバー組立品側の連結部に軸直角方向の振れが生じるが、該レバー組立品とアクチュエータロッドとの間にL形状リンクを備えたL−ジョイント機構を介装しているため、該L−ジョイント機構L形状リンクにおいて吸収されアクチュエータロッド側への伝達が遮断される。
従って、前記アクチュエータロッドにおける軸直角方向の振れが回避されて摩擦抵抗が抑制された円滑な直線運動を行わしめることができるとともに、前記レバー組立品側の作動部材も摩擦抵抗が抑制された円滑な円弧運動を行わしめることができる。
【0014】
さらに、アクチュエータロッドのアクチュエータ内部側端部がアクチュエータケースに取り付けられた柔軟性を有する薄肉円筒状の支持部材により、往復摺動可能に嵌合支持される構造となっているので、前記アクチュエータロッドの運動に抵抗を伴うことなく追従できて前記レバー組立品側の揺動運動に伴う摩擦抵抗を抑制できる。
また、前記薄肉円筒状の支持部材は板金の絞り加工にて製作できるため加工が簡単かつ加工コストが低廉であり、さらには前記のように柔軟性を有する支持部材によりアクチュエータロッドを弾性支持しているため、前記ブッシュのようにアクチュエータケースに精巧な隙間調整を行って組み付けることを必要とせず、該支持部材を備えたアクチュエータロッド支持装置の組立が簡単で組立工数が低減される。
【0015】
また、前記アクチュエータロッドとレバー組立品との間にL形状リンクにて折れ曲がり可能なL−ジョイント機構を介装しているため、アクチュエータロッド、レバー組立品等の連結部材に変形等があっても、前記L−ジョイント機構にて該アクチュエータロッド側とレバー組立品側との寸法誤差を吸収できて組立時の調整が容易であり、組立、調整工数が低減される。
【0016】
【0017】
また、前記アクチュエータロッドとレバー組立品との間に、L形状リンク及びロック用のナットという安価な汎用部品を使用できるとともに、形状が簡単で組立、調整も容易なL−ジョイント機構で以って、ボールジョイント機構と同様な機能、即ちアクチュエータロッド及びレバー組立品の摩擦抵抗の低減機能及びアクチュエータロッド運動不安定化の防止機能を発揮せしめることができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0021】
図1は本発明の参考例に係る可変容量タービン用アクチュエータ装置の側面図(図6の底面図に相当)、図2は図1のA矢視図である。図3は本発明の第実施例を示す図1対応図、図4は図3のB矢視図である。図5は本発明の第実施例を示す図1対応図である。図6は本発明が適用される可変容量タービンを備えた過給機の断面図である。
【0022】
本発明が適用される可変容量タービン付き過給機の構造を示す図6において、30はタービンケーシング、38は該タービンケーシング30内の外周部に渦巻状に形成されたスクロール通路、44はタービンロータで膨張仕事をした排ガスを機外に送出するための排気ガス出口である。31はコンプレッサケーシング、36は該コンプレッサケーシング31と前記タービンケーシング30とを連結する軸受ハウジングである。
【0023】
34はタービンホイール、35はコンプレッサホイール、33は該タービンホイール34とコンプレッサホイール35とを連結するタービンシャフト、37は前記軸受ハウジング36に取り付けられて前記タービンシャフト33を支持する軸受である。
40はノズルベーンで、前記スクロール通路38の内周側にタービンの円周方向等間隔に複数個配置されるとともに、これに一体形成されたノズルピンが前記タービンケーシング30に固定されたノズルマウントに回動可能に支持され、ノズル組立品を構成する可変ノズル機構100によりその翼角が変化せしめられるようになっている。
【0024】
100は可変ノズル機構、50はアクチュエータで、該アクチュエータ50の駆動力がアクチュエータロッド51及びレバー組立品43を介して前記タービンシャフト33の回転軸心廻りに回転駆動せしめられるリング組立品(図示省略)を回転させることにより前記ノズルベーン40を回転させてその翼角を変化させるものである。該アクチュエータ50はアクチュエータブラケット54を介してボルト59により前記コンプレッサケーシング31に固定されている。
以上の構成は従来技術と同様である。本発明においては、前記アクチュエータ50及び前記アクチュエータ50とレバー組立品43との連結構造を改良している。
【0025】
即ち本発明の参考例を示す図1ないし2において、50はアクチュエータで、アクチュエータブラケット54を介してボルト59により前記コンプレッサケーシング31に固定されている。51は該アクチュエータ50により往復動せしめられるアクチュエータロッドである。
52は樹脂材等からなる円筒状のブッシュで、前記アクチュエータケース58の支持部であるブッシュ固定具53に固定されており、内周に前記アクチュエータロッド51の中間部が往復動可能に嵌合されている。
43はレバー42、該レバー42の根元部に固定された回転軸55等からなるレバー組立品である。図1に示すように、該レバー組立品43のレバー42は前記回転軸55の軸心廻りに該回転軸55とともに揺動(回動)可能となっている。 また前記回転軸55は前記可変ノズル機構100に連結されている
【0026】
1はボールジョイント機構で、一端側が前記アクチュエータロッド51に連結され他端側が連結軸2及びピン56を介して前記レバー組立品43のレバー42に連結されている。該ボールジョイント機構1は内部に球状の連結部をそなえており、前記レバー組立品43のレバー42が前記回転軸55軸心廻りに揺動(回動)すると球状の連結部にて折れ曲がり可能となっている。該ボールジョイント機構1自体の構造は公知であるので、詳細な構造説明は省略する。
【0027】
かかる構成からなるアクチュエータ装置及びこれとレバー組立品との連結構造を備えた可変容量タービン付き過給機において、内燃機関(図示省略)からの排ガスは図6に示すように、スクロール38に入り、該スクロール38の渦巻きに沿って周回しながらノズルベーン40に流入する。そして、該排ガスは、前記ノズルベーン40の翼間を流過して前記タービンホイール34にその外周側から流入し、中心側に向かい半径方向に流れて該タービンホイール34に膨張仕事をなした後、軸方向に流出して排気ガス出口44を経て機外に送出される。
【0028】
前記アクチュエータ50のダイヤフラム57(図5参照)によって区画されたダイヤフラム室には機関により駆動される負圧ポンプ等から負圧が供給されている。そして該負圧がダイヤフラム57に作用すると該ダイヤフラム57によりアクチュエータロッド51が往復動せしめられて、該アクチュエータロッド51の該アクチュエータロッド51の往復運動はボールジョイント機構1の球状連結部を通してレバー組立品43のレバー42に伝達される。
そして該レバー組立品43のレバー42がZ矢のように回転軸55廻りに揺動せしめられ、該レバー42の根元部に固定された回転軸55が回転し、該回転軸55の回転が前記可変ノズル機構100に伝達され、該可変ノズル機構100によって前記ノズルベーン40を回転させその翼角を変化させる。
【0029】
たとえば、機関の出力上昇時には、前記アクチュエータ50のダイヤフラム57に作用する負圧を大きくすると、前記アクチュエータロッド51は図1、2の右方に移動し前記レバー42及び回転軸55は時計方向に回転し、該可変ノズル機構100によって前記ノズルベーン40回転させてその翼角を絞り、過給機からの給気圧力を増大させる。
【0030】
かかるアクチュエータロッド51からレバー組立品43への駆動力伝達時において、前記レバー42が前記回転軸55の軸心廻りに揺動(回動)することによる該レバー42の円弧運動によって前記レバー組立品43側の連結部に軸直角方向の振れが生じる。
然るにかかる実施例においては、前記レバー組立品43とアクチュエータロッド51との間に球状の連結部を備えたボールジョイント機構1を介装しているため、前記軸直角方向の振れは該ボールジョイント機構1の球状連結部が自在に折れ曲がることによって吸収され、アクチュエータロッド51側への伝達が遮断される。
従って、レバー42の揺動(回動)に伴うアクチュエータロッド51の軸直角方向の振れの発生が回避されて、アクチュエータロッド51をこれと前記ブッシュ52との間の摩擦抵抗が抑制された円滑な直線運動を行わしめることができるとともに、前記レバー組立品43側の作動部材も摩擦抵抗が抑制された円滑な円弧運動を行わしめることができる。
【0031】
これにより、前記アクチュエータケース58に支持された前記ブッシュ52の内周に嵌合される前記アクチュエータロッド51とブッシュ52との嵌合部における隙間を常時設定された適正隙間に保持することが可能となり、従来技術のような前記隙間の不均一化によって引き起こされる摩擦抵抗の増大及びアクチュエータロッドの運動が不確定になることによるノズルベーン40の不安定な挙動の発生、及びかかる不具合によって引き起こされる機関性能のヒステリシス増大による機関性能の低下あるいは機関のオーバーランの発生を防止できる。
【0032】
また、前記アクチュエータロッド51とレバー組立品43との間に球状連結部にて折れ曲がり可能なボールジョイント機構1を介装しているため、該アクチュエータロッド51、レバー組立品43等の連結部材に変形等があっても、前記ボールジョイント機構1にて該アクチュエータロッド51側とレバー組立品43側との寸法誤差を吸収できて組立時の調整が容易になる。
【0033】
図3ないし4に示される第実施例においては、前記アクチュエータロッド51とレバー組立品43との間にL形状リンク6を備えたL−ジョイント機構5を介装している。即ち、図3ないし4において、5はL−ジョイント機構であり次のように構成されている。
6は直角方向に屈曲したL形状リンクで、一端側をブッシュ7及びロック用のナット8を介して前記アクチュエータロッド51に該アクチュエータロッド51の直角方向に揺動可能に連結され、他端側をピン9を介してレバー10に揺動可能に連結されている。
さらに前記レバー10の他端は前記レバー組立品43のピン56を介してレバー42に揺動可能に連結されている。
従って前記アクチュエータロッド51側とレバー組立品43とは、前記L−ジョイント機構5により直角方向に揺動可能な形態で連結されることとなる。
【0034】
かかる実施例においては、前記アクチュエータロッド51の往復動は、一端部がブッシュ7に回転可能に嵌合され他端部がピン9に回転可能に嵌合されたL形状リンク6にて折れ曲がり可能な形態でレバー10に伝達され、該レバー10から前記レバー組立品43のピン56に伝達され、さらに前記第1実施例と同様に、レバー42及び回転軸55に伝達される。
従ってかかる実施例によれば、前記アクチュエータロッド51とレバー組立品43との間に介装されるL−ジョイント機構5に、L形状リンク6及びブッシュ7及びロック用のナット8という安価な汎用部品を使用でき、形状が簡単で組立、調整も容易である。
【0035】
図5に示される第実施例においては、前記アクチュエータロッド51のアクチュエータ50内部側端部をアクチュエータケース58に固定された薄肉円筒状の支持部材3の内周に往復動可能に支持している。前記支持部材3は板金の絞り加工にて製作され、先細の先端部内周に前記アクチュエータロッド51が往復摺動可能に嵌合されている。57はダイヤフラムで、その内周に前記アクチュエータロッド51が固定されている。
また、前記参考例と同様に前記アクチュエータロッド51の出力端部にはボールジョイント機構1が連結されている。尚、前記アクチュエータロッド51の出力端部に前記第実施例と同様なL−ジョイント機構5を連結してもよい。
【0036】
かかる実施例においては、前記アクチュエータロッド51のアクチュエータ50内部側端部をアクチュエータケース58に固着された薄肉円筒状の支持部材3により往復動可能に支持する構造となっているので、前記薄肉円筒状の支持部材3が柔軟性を備えており前記アクチュエータロッド51の往復運動に抵抗を伴うことなく追従できて前記レバー組立品43側のレバー42の揺動運動に伴い支持部材3内周とアクチュエータロッド51外周との間の摩擦抵抗が抑制される。
【0037】
また前記薄肉円筒状の支持部材3は板金の絞り加工にて製作できかつ前記ブッシュ52のような高精度の寸法管理が不要なため、前記ブッシュ52に比べて加工が簡単かつ加工コストが低廉である。
さらには前記のように柔軟性を有する支持部材3によりアクチュエータロッド51を弾性支持するように構成しているため、前記ブッシュ52のようにアクチュエータケース58に精巧な隙間調整を行って組み付けることを必要とせず、該支持部材3を備えたアクチュエータロッド支持装置の組立が簡単で組立工数が低減される。
【0038】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、レバー組立品のレバーが回転軸の軸心廻りに揺動することによる該レバーの円弧運動によってレバー組立品側の連結部に軸直角方向の振れが生じるが、レバー組立品とアクチュエータロッドとの間にL形状リンクを備えたL−ジョイント機構を介装しているため、前記軸直角方向の振れは該L−ジョイント機構L形状リンクにおいて吸収されアクチュエータロッド側への伝達が遮断される。
従って、前記アクチュエータロッドにおける軸直角方向の振れが回避されて摩擦抵抗が抑制された円滑な直線運動を行わしめることができるとともに、前記レバー組立品側の作動部材も摩擦抵抗が抑制された円滑な円弧運動を行わしめることができる。
【0039】
さらに、アクチュエータロッドのアクチュエータ内部側端部がアクチュエータケースに取り付けられた柔軟性を有する薄肉円筒状の支持部材により、往復摺動可能に嵌合支持される構造となっているので、前記アクチュエータロッドの運動に抵抗を伴うことなく追従できて前記レバー組立品側の揺動運動に伴う摩擦抵抗を抑制できる。
また、前記薄肉円筒状の支持部材は板金の絞り加工にて製作できるため加工が簡単かつ加工コストが低廉であり、さらには前記のように柔軟性を有する支持部材によりアクチュエータロッドを弾性支持しているため、前記ブッシュのようにアクチュエータケースに精巧な隙間調整を行って組み付けることを必要とせず、該支持部材を備えたアクチュエータロッド支持装置の組立が簡単で組立工数が低減される。
【0040】
また、前記アクチュエータロッドとレバー組立品との間にL形状リンクにて折れ曲がり可能なL−ジョイント機構を介装しているため、アクチュエータロッド、レバー組立品等の連結部材に変形等があっても、前記L−ジョイント機構にて該アクチュエータロッド側とレバー組立品側との寸法誤差を吸収できて組立時の調整が容易であり、組立、調整工数が低減される。
【0041】
た、前記アクチュエータロッドとレバー組立品との間に、L形状リンク及びロック用のナットという安価な汎用部品を使用できるとともに、形状が簡単で組立、調整も容易なL−ジョイント機構で以って、ボールジョイント機構と同様な機能、即ちアクチュエータロッド及びレバー組立品の摩擦抵抗の低減機能及びアクチュエータロッド運動不安定化の防止機能を発揮せしめることができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例に係る可変容量タービン用アクチュエータ装置の側面図(図6の底面図に相当)である。
【図2】 図1のA矢視図である。
【図3】 本発明の第実施例を示す図1対応図である。
【図4】 図3のB矢視図である。
【図5】 本発明の第実施例を示す図1対応図である。
【図6】 本発明が適用される可変容量タービンを備えた過給機の断面図である。
【図7】 従来技術を示す図1対応図である。
【図8】 図7のC矢視図である。
【符号の説明】
1 ボールジョイント機構
2 連結軸
3 支持部材
5 L−ジョイント
6 L形状リンク
7 ブッシュ
8 ナット
9 ピン
10 レバー
30 タービンケーシング
31 コンプレッサケーシング
33 タービンシャフト
34 タービンホイール
35 コンプレッサホイール
36 軸受ハウジング
38 スクロール通路
40 ノズルベーン
50 アクチュエータ
51 アクチュエータロッド
52 ブッシュ
55 回転軸
56 ピン
57 ダイヤフラム
58 アクチュエータケース
100 可変ノズル機構

Claims (1)

  1. コンプレッサケーシングに固定されたアクチュエータとタービンケーシングに取り付けられたレバー組立品とを備え、前記アクチュエータの駆動力を出力するアクチュエータロッドをタービンシャフトに沿う方向に配置し、該アクチュエータロッドに、ノズルベーンに連結される回転軸と該回転軸に固定されたレバーとを備えた前記レバー組立品のレバーを連結し、前記アクチュエータロッドの往復動により前記レバーを揺動させ該レバーの揺動により前記回転軸を回転させ、該回転軸の回転により前記ノズルベーンの翼角を変化するように構成された可変容量タービンのアクチュエータ装置において、前記アクチュエータロッドは、そのアクチュエータ内部側端部がアクチュエータケースに取り付けられた薄肉円筒状の支持部材により往復摺動可能に嵌合支持され、前記アクチュエータロッドの前記支持部材側とは反対側端部と前記レバー組立品のレバーとの間にアクチュエータロッドの往復動により揺動可能な形態にて往復動されるL形状リンクを備えたL−ジョイント機構が介装されてなり、さらに前記支持部材は板金の絞り加工にて製作されて柔軟性を有して前記アクチュエータロッドを弾性支持するように構成し、前記L−ジョイント機構は、直角方向に屈曲した前記L形状リンクの一端側を前記アクチュエータロッドにアクチュエータロッドの軸直角方向に揺動可能に連結され、他端側を前記レバーにピンを介して揺動可能に連結されてなることを特徴とする可変容量タービンのアクチュエータ装置。
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