JP3860536B2 - コロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムとその用途 - Google Patents

コロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムとその用途 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム及びその製造方法、並びに気体抜けスリット付袋、包装方法及び物品物包装袋に関し、更に詳しくは、気体は流通させ、かつ外気中の塵埃及び袋内の粒状物は通過させないスリットを袋の上辺及び下辺のヒートシール部に間隔を開けて多数設けられている粒状物包装袋を製造するためのポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム、及びその製造方法、並びにそれで作った粒状物を包装するための気体抜けスリット付袋、気体抜けスリット付袋に物品を包装する方法及び物品包装袋に関する。
気体抜けスリット付袋は、白米、無洗米、籾、麦、大豆、小豆、そばの実、顆粒状肥料、砂利、玉砂利等の粒状物を包装するために利用される。
また有機肥料、漬物、堆肥等の内部で発酵が進行しており、有機酸、エステル、炭酸ガス等を発生する物を包装するために利用される。
【0002】
【従来の技術】
白米、無洗米、搗いた麦、大豆、小豆等の穀類は、ポリエチレン系樹脂で作った包装袋に入れられ充填口をヒートシールされ封鎖されると、中の空気が張った状態になり、また、袋内部で水分、炭酸ガス等が発生したりすると、内部の穀類を変質させることがあるので、袋のヒートシール部に気体をぬく多数の小穴を開けることが、必要であり、かかる包装袋は公知である。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
また、有機肥料、漬物、堆肥等は内部で発酵が進行しており、有機酸、エステル、炭酸ガス等を発生するので、これらをプラスチック袋に包装すると、袋が膨らみ取扱いに困ることがある。この場合も、袋のヒートシール部に気体をぬく多数の小穴を開けた上記の包装袋を使用し対処している。
【0004】
袋のヒートシール部に気体をぬく多数の小穴を開けた包装袋を製造するには、まず、チューブラーフィルムを製造する工程(第1工程)、次いで、チューブラーフィルムを袋の長さに切断する工程(第2工程)、さらに、袋の底部を平坦なヒートシールバーでヒートシールし、充填口は開放された袋を作る工程(第3工程)、充填口が開放された袋に米麦等を充填し、充填口を気体をぬく多数の小穴を開けることができるヒートシールバーでヒートシールする工程(第4工程)からなる方法で米麦等を充填した袋が作られている。
上記工程において、第2工程と第3工程とを逆にする場合、第3工程で袋の底部を気体をぬく多数の小穴を開けることができるヒートシールバーでヒートシールし、第4工程で充填口を平坦なヒートシールバーでヒートシールする場合もある。
また、各工程は、全て同一の製造会社が行うことは、殆どなく、分業化されている。
第1工程は、チューブラーフィルムメーカーで行われ、第2と第3工程は、製袋会社で行われ、第4工程は米麦販売会社で行われることが一般的である。
【0005】
上記の第1〜4工程は、なるべく、同一の会社で、同一敷地内で実施した方が、管理費、輸送費、倉庫費等が節減できコストの低減ができるが、従来の確立した包装システムでは、チューブラーフィルムメーカー、製袋会社、米麦販売会社と分業化しているのて、コストの低減は困難である。
特に、第4工程では、充填口を気体をぬく多数の小穴を開けることができるヒートシールバーを使用せざるを得ないので、普通の表面が平坦なヒートシールバーの製作費用と比べて費用がかかりコストアップの原因となっている。
【0006】
また、袋の形態も、第3工程で袋の底部を平坦なヒートシールバーでヒートシールしているので、袋の底部は、気体をぬく多数の小穴が開いてないので、通気性は、袋の上部の気体をぬく多数の小穴のみに頼ることとなり、通気性が不十分な袋となる。
勿論、上記の問題を解決するためには、第3工程で袋の底部を気体をぬく多数の小穴を開けることができるヒートシールバーでヒートシールすれば、解決できるが、普通の表面が平坦なヒートシールバーの製作費用と比べて費用がかかりコストアップの原因となるので、実際には行われていない。
【0007】
上記の従来の包装システムでは、全工程を同一業者が行えばコストダウンが達成できるが、実際には、例えば、チューブラーフィルムメーカーが全工程を行えば、包装して販売する商品(米麦)を持ってないので事業として成り立たず、製袋会社も、全工程を行えば、包装して販売する商品(米麦)を持ってないので事業として成り立たず、また、第1工程で製造される余剰のチューブラーフィルムの販売先も持ってなく二重に負担がかかる。
【0008】
米麦販売会社が、全工程を行えば、チューブラーフィルム製造装置、製袋装置、米麦充填装置及びこれらを配置する工場用地を購入し、オペレーターの人件費が必要となるので、米麦の販売量が非常に大きい会社でないと、事業は成立しないので、大多数の米麦販売会社は、第4工程のみを実施している。
従来の第1〜4工程からなる包装袋製造システムでは、工程数、ヒートシールバーの形状及び工程過程における適用場所等が確立された技術となっているので、工程数の削減によるコストダウン、包装袋の通気穴の形状の変更による通気性能の向上等は期待できない問題点があり、新しい包装袋製造システムが期待されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−26300号公報(第1ページ、第1〜2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の包装袋製造システムの問題点に鑑み、工程数を少なくでき、かつ、従来の包装袋より優れた性能を有する構造の包装袋を、従来の包装袋より低減されたコストで製造できる方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題に鑑み、鋭意研究の結果、コロナ放電処理面は、酸化膜で覆われ、かつ微小な凹凸が多数形成されており、コロナ放電処理面同士は、ヒートシールバーでは熱溶着させることが困難であり、コロナ放電処理面と非コロナ放電処理面同士はヒートシールバーで熱溶着させることができることを見出し、この原理を応用し、本発明を完成させた。
すなわち、包装袋の充填口のヒートシール部分に気体をぬく多数の小穴を開ける手段として、多数の小穴を開けることができる特定形状のヒートシールバーを使用することなく、ポリエチレン系樹脂チューブラーフィルの一方のフィルムの内面は、全面にコロナ放電処理され、他方のフィルム内面は長手方向に並行な多数のコロナ放電筋が1〜30mmの幅で形成されたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを作り、ヒートシール位置において、当業界で普通に使用されている汎用ヒートシールバーでヒートシールすれば、本発明の解決すべき課題が達成されることを見出し、本発明を完成させた。
【0012】
すなわち、本発明の第1発明によれば、袋の上辺及び下辺をヒートシールすると、気体は流通させるが外気中の塵埃及び袋内の粒状物は通過させないスリットがヒートシール部に間隔を開けて多数形成する物品包装袋を製造するのに用いられる、扁平にしたときの一方のフィルムの内面には全面にわたりコロナ放電処理が施されているが、他方のフィルムの内面には長手方向に並行な多数のコロナ放電筋が1〜30mmの幅で形成され、かつ、両者のコロナ放電面の濡れ張力は35〜75dyne/cmであり、厚さが30〜300μmのポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法であって、
(1)ポリエチレン系樹脂からインフレーション法により厚さ30〜300μmのチューブラーフィルムを製造する第1の工程、
(2)該チューブラーフィルムの内面の間隔をあけ、内部に気体が存在する状態で走行させる第2の工程、
(3)表面が平坦な放電電極(a−1)と、ロール表面の円周上に、1〜50本の、1本の幅が1〜30mmの突起筋を、間隔をおいて並行に形成されたアースロール(b−1)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の上流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該アースロール(b−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電筋を右側フィルムの内面に形成させる第3の工程、及び
(4)次いで、表面が平坦な放電電極(a−1)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の下流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電面を左側フィルムの内面前面に形成させる第4の工程、
を含むことを特徴とするコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法が提供される。
【0013】
さらに、本発明の第2発明によれば、袋の上辺及び下辺をヒートシールすると、気体は流通させるが外気中の塵埃及び袋内の粒状物は通過させないスリットがヒートシール部に間隔を開けて多数形成する物品包装袋を製造するのに用いられる、扁平にしたときの一方のフィルムの内面には全面にわたりコロナ放電処理が施されているが、他方のフィルムの内面には長手方向に並行な多数のコロナ放電筋が1〜30mmの幅で形成され、かつ、両者のコロナ放電面の濡れ張力は35〜75dyne/cmであり、厚さが30〜300μmのポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法であって、
(1)ポリエチレン系樹脂からインフレーション法により厚さ30〜300μmのチューブラーフィルムを製造する第1の工程、
(2)該チューブラーフィルムの内面の間隔をあけ、内部に気体が存在する状態で走行させる第2の工程、
(3)放電面上に長手方向に対して直角に、1〜50本の、1本の幅が1〜30mmの突起筋を、間隔をおいて並行に形成された放電電極(a−2)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の上流に配置し、該放電電極(a−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該放電電極(a−2)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電筋を左側フィルムの内面に形成させる第3の工程、及び
(4)次いで、表面が平坦な放電電極(a−1)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の下流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電面を左側フィルムの内面全面に形成させる第4の工程、
を含むことを特徴とするコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法が提供される。
【0014】
さらに、本発明の第3発明によれば、第1又は2の発明のコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法により得られることを特徴とするコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムが提供される。
【0015】
さらに、本発明の第4発明によれば、さらに、第の発明のポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に対して直角に、包装袋の底となる位置で、加熱された平坦なヒートシールバーをあてることにより、一方のフィルムの非コロナ処理面と他方のフィルムの対向するコロナ放電処理面のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシールさせたことを特徴とする多数のスリットを有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムが提供される。
【0016】
また、本発明の第5発明によれば、第4の発明の多数のスリットを有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に対して直角に、包装袋の底となるヒートシール部より下方の位置と、包装袋の上方の充填口となる位置とを切断してなることを特徴とする物品を包装するための気体抜けスリット付袋が提供される。
【0017】
また、本発明の第6発明によれば、第の発明のポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に対して直角に、包装袋の下辺となる位置と、包装袋の上方となる位置とを切断した後、包装袋の底となる位置に、加熱された平坦なヒートシールバーをあて、一方のフィルムの非コロナ処理面と他方のフィルムの対向するコロナ放電処理面のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシールさせ、多数のスリットを形成させたことを特徴とする物品を包装するための気体抜けスリット付袋が提供される。
【0018】
さらに、本発明の第7発明によれば、第5又は6の発明の物品を包装するための気体抜けスリット袋の充填口より、物品を充填し、次いで充填口に、加熱された平坦なヒートシールバーをあて、一方のフィルムの非コロナ処理面と他方のフィルムの対向するコロナ放電処理面のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシールさせ、多数のスリットを形成させることを特徴とする物品を気体抜けスリット付袋に包装する方法が提供される。
【0019】
さらに、本発明の第8発明によれば、内部に物品が充填されており、袋の充填口と底部には加熱された平坦なヒートシールバーにより、一方のフィルムの非コロナ処理面と他方のフィルムの対向するコロナ放電処理面のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシールされ、多数のスリットが形成されていることを特徴とする物品包装袋が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム及びその製造方法、並びに気体抜けスリット付(包装)袋、物品包装袋について、各項目毎に詳細に説明する。
【0021】
1.コロナ放電処理筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム
本発明において、コロナ放電処理筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムとは、気体は流通させ、かつ外気中の塵埃及び袋内の物品は通過させないスリットを袋の上辺及び下辺のヒートシール部に間隔を開けて多数設けられている物品包装袋を製造するためのポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムであり、図1(A)にその斜視図を示し、図1(B)にその内面展開図を示す。
尚、本発明においては、例えば、上記のように「袋の上辺及び下辺」と記載した場合であっても、袋を回転させれば、回転角度によっては、「袋の左辺及び右辺」、「袋の右辺及び左辺」または「袋の下辺及び上辺」とも表現できるので、これらは実質的に同一なことを意味し、説明を簡潔にするために、その中の一つの表現を採用したまでであり、発明自体が一つの表現形式の範囲に限定されるものではない。
【0022】
ポリエチレン系樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン(HP−LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中高密度ポリエチレン(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)等が挙げられる。直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)としては、チーグラー系触媒またはメタロセン触媒で製造したエチレン−ブテン1共重合体、エチレン−4メチルペンテン1共重合体、エチレン−ヘキセン1共重合体、エチレン−オクテン1共重合体等が挙げられ、特に耐破袋強度、ヒートシール強度に優れるエチレン−オクテン1共重合体が好ましい。
【0023】
該コロナ放電処理筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムは、その厚さは30〜300μmであり、それを扁平にしたときの一方のフィルムの内面には全面にわたりコロナ放電処理が施されているが、他方のフィルムの内面には長手方向に並行な多数のコロナ放電筋が1〜30mmの幅で形成され、かつ、両者のコロナ放電面の濡れ張力は35〜75dyne/cmであるものである。
厚さが30μm以下であると、包装袋に米麦等を充填したとき、破袋しやすくなり、300μmを超えると、過剰品質となり、コストのみ上昇し好ましくない。
【0024】
濡れ張力が35dyne/cm以下であると、コロナ放電処理した筋面と全面にわたりコロナ放電処理が施されている面をヒートシールすると、熱溶着し、気体は流通させ、かつ外気中の塵埃及び袋内の粒状物は通過させないスリットを形成させることができず、本発明の目的を達成することができない。濡れ張力が75dyne/cmを超えると、袋の強度が弱くなり、フィルムが着色し好ましくない。
コロナ放電筋は、図1(B)に示す様に、下側フィルム上面4に、長手方向に並行に多数コロナ放電筋が形成させ、下側フィルム上面5には全面にコロナ放電処理がなされている。対称位置のコロナ放電筋とコロナ放電面はヒートシールで熱溶着しなく、スリット部分(非溶着部分)となる。対称位置の非コロナ放電筋とコロナ放電面は、ヒートシールで熱溶着する。
【0025】
また、突起筋の間隔は限定されないが、好ましくは1〜200mmの範囲であり、1mm以下であると、熱溶着部分の面積が少なくなり、包装袋の上下の帯状のヒートシール部分の強度が弱くなり、破袋しやすくなり、また200mmを超えると包装袋の上下の帯状のヒートシール部分のスリット部分(非溶着部分)の数が少なくなり、そこからの気体の出入が困難になり好ましくない。
なお、上記のポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムは、同一の工場内で、次工程の多数のスリットを形成させたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを製造する場合は、エンドレスの状態で使用できる。
また、次工程を他の会社で行う場合は、紙管、プラスチック管、金属管、木管等にロール状に巻き、ロール体として出荷してもよい。
【0026】
2.多数のスリットを形成させたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム
本発明において、多数のスリットを形成させたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムとは、第1の発明の扁平にしたときの一方のフィルムの内面は全面にコロナ放電処理され、他方のフィルムの内面は長手方向に並行な多数のコロナ放電筋が1〜30mmの幅で形成されたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に直角に、かつ包装袋の底となる位置に、加熱された平坦なヒートシールバーをあて、非コロナ処理筋面とコロナ放電面同士のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされない様なヒートシール温度条件でヒートシールさせ、多数のスリットを形成させることにより作ったものであり、包装袋を作るために用いられる。
その斜視図を図2に示す。図2において、ヒートシールバーで加熱した部分を符号8で示し、切断線を符号9で示す。なお、切断線9は、ヒートシールバーで加熱した部分8の下方から1〜10cm、好ましくは3〜7cmの位置に印刷、ミシン針またはレーザー光線で付ける。
切断線9の位置が1cm以下であると、外気中の汚染物質が袋内に入り易く、10cmを超えても、外気中の汚染物質が袋内に入るのを阻止する機能は飽和状態となり、材料費用のみ嵩み好ましくない。
なお、ヒートシールバーで加熱した部分の幅は0.5〜3cm、好ましくは1〜2cmである。幅が0.5cm以下であると、破袋したり、外気中の汚染物質が袋内に入り易くなり、幅が3cmを超えると過剰品質になり、材料費用のみ嵩み好ましくない。また、ヒートシールバーで加熱した部分は、間隔を0.5〜2cm空けて二筋を並行に設けてもよい。
【0027】
製袋会社は、この多数のスリットを形成させたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを購入すれば、従来の製袋システムと比較して、低減されたコストで、優れた性能の包装袋を作れるメリットがある。
また米麦販売会社は、チューブラーフィルム製造会社から、直接的に、この多数のスリットを形成させたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを購入すれば、自社で既存の設備で包装袋を製造することができ、米麦等を既存の汎用のヒートシールバーを備えた充填装置で包装できるので、低減されたコストで、米麦等を充填した優れた性能の包装袋を作れるメリットがある。
【0028】
3.気体抜けスリット付袋
本発明において、気体抜けスリット付袋とは、気体は流通させ、かつ外気中の塵埃及び袋内の粒状物は通過させないスリットを袋の下辺のヒートシール部に間隔を開けて多数設けられている物品を包装するために用いる袋である。
その斜視図を図3(A)に示す。図3(B)にヒートシール部の展開図を示す。下側フィルム上面4に多数のコロナ放電筋10と非コロナ放電筋11が交互に形成されており、上側フィルム下面5は全面にコロナ放電処理がされており、コロナ放電筋10と対称位置にあるコロナ放電処理面10’とはヒートシールで熱溶着しなく、スリット部分(非溶着部分)12となる。非コロナ放電筋11と対称位置にあるコロナ放電処理面10’とはヒートシールで熱溶着し、図3(C)にスリット部分12と熱溶着部分13を示した。
本発明において、粒状物とは、本発明の包装袋に充填する商品であり、粒状で、かつ水分、炭酸ガス、有機酸、エステル類等を発生するものであればいかなる商品も含むが、具体的には、籾、玄米、精米、無洗米、精麦、玉蜀黍粒、蕎麦粒、化学肥料粒、有機肥料粒、発酵肥料、発酵食品等である。
本発明においては、包装する対象物は、粒状物に限定されなく、気体の流通が必要な物品は全て包含される。
【0029】
これらの物品は、ポリエチレン系樹脂で作った包装袋に入れられ充填口をヒートシールされ封鎖されると、中の空気が張った状態になり、また、袋内部で水分、炭酸ガス等が発生したりすると、内部の穀類を変質させることがあるので、袋のヒートシール部に気体をぬく多数の小穴を開けることが、必要であり、本発明では、気体をぬく小穴をスリットと定義している。なお、スリットとは、例えば、公衆電話器の硬貨投入口の形状をしたものであり、断面は長方形で奥行きがあるものであり、本発明では、袋内に圧力をかけ、激しく気体を流出させるときは、断面は長方形であるが、気体が流出した後は、長方形は押し潰され、上辺と下辺が隙間なく一体化され、外気中の塵埃は袋内に侵入することはない。
その後、袋内で気体が発生すれば、袋の内外の気圧差によって気体は人手で圧力を掛けなくとも、自然に袋外に流出する。
【0030】
本発明の気体抜けスリット付袋は、下記の2つの方法で作ることができる。
第1の方法は、第4発明に記載の多数のスリットを形成させたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に対して直角に、包装袋の底となるヒートシール部より下方の位置と、包装袋の上方の充填口となる位置とを切断して作る。
【0031】
第2の方法は、第1発明に記載のコロナ放電処理筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に直角に、包装袋の下辺となる位置と、包装袋の上方となる位置とを切断した後、包装袋の底となる位置に、加熱された平坦なヒートシールバーをあて、非コロナ処理面とコロナ処理面同士がヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシール温度条件でヒートシールさせ、多数のスリットを形成させる方法である。
【0032】
本発明の気体抜けスリット付袋は、特定な形状の穴が開けられた高価なヒートシールバーを使用することなく、汎用の安価などこの会社でも使用しているヒートシールバーを使用して作ることができるので、この製袋システムを採用すれば、製袋会社においても、米麦販売会社においてもコストダウンを計ることができ、性能の優れた粒状物包装袋を作ることができるメリットがある。
【0033】
4.物品を気体抜けスリット付袋に包装する方法
本発明において、物品を気体抜けスリット付袋に包装する方法とは、第5又は6の発明に記載の物品を包装するための袋の充填口より、物品を充填し、次いで充填口に、加熱された平坦なヒートシールバーをあて、非コロナ処理面とコロナ処理面同士がヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされない様なヒートシール温度条件でヒートシールさせ、袋の充填口に多数のスリットを形成させる方法である。
従来の包装システムでは、米麦販売会社では、特定な形状の穴が開けられた高価なヒートシールバーを使用しなければならなかったが、本発明の包装システムを採用すれば、汎用の安価などこの会社でも使用しているヒートシールバーを使用して粒状物を気体抜けスリット付袋に包装できるので、米麦販売会社においてはコストダウンを計ることができ、この方法で用意された物品が包装された気体抜けスリット付包装袋は、袋の両端のヒートシール部に気体抜けスリットが付いているので、気体の透過性にすぐれている。
【0034】
5.物品包装袋
本発明において、物品包装袋とは、内部に物品が充填されており、袋の充填口と底部には加熱された平坦なヒートシールバーにより、非コロナ処理面とコロナ処理面同士がヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされない様なヒートシール温度条件でヒートシールされ、多数のスリットが形成されている物品が包装されている袋である。
この物品包装袋は、袋の上下に多数のスリットが形成されているので、従来の物品包装袋のような、充填口部または底部は空気の流通孔がない袋と比較し、非常に気体の流通性が優れている。従来の物品包装袋の製造システムでは、袋の充填口部または底部は、普通のヒートシールバーで全面が熱溶着されているので、袋の充填口部または底部のみしか通気性がないが、本発明の物品包装袋は、袋の上部も底部も普通のヒートシールバーで溶着し、空気孔を開けることができるので、物品包装袋の製造コストを低下させられ、物品包装袋の性能を向上させることができる。
【0035】
6.コロナ放電処理筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法本発明のコロナ放電処理筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法としては、下記の第1及び第2の製造方法が挙げられる。
【0036】
6.1 第1の製造方法
下記の(1)〜(4)の工程を含むことを特徴とする製造方法である。
(1)ポリエチレン系樹脂からインフレーション法により厚さ30〜300μmのチューブラーフィルムを製造する第1の工程
(2)該チューブラーフィルムの内面の間隔をあけ、内部に気体が存在する状態で走行させる第2の工程
(3)表面が平坦な放電電極(a−1)と、ロール表面の円周上に、1〜50本の、1本の幅が1〜30mmの突起筋を、間隔をおいて並行に形成されたアースロール(b−1)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の上流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該アースロール(b−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電筋を右側フィルムの内面に形成させる第3の工程
(4)次いで、表面が平坦な放電電極(a−1)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の下流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電面を左側フィルムの内面前面に形成させる第4の工程
【0037】
上記の第1工程のチューブラーフィルムは、サーキュラーダイからポリエチレン系樹脂をその溶融温度より約50〜130℃高い温度範囲で押出し、チューブラーフィルムの内部に空気を入れ、膨張比2〜5で膨張させ、チューブラーフィルムの外部にエァーリングより空気を当てるか、水で冷却することによって製造する。
厚さが30μm以下であると、包装袋に米麦等を充填したとき、破袋しやすくなり、300μmを超えると、過剰品質となり、コストのみ上昇し好ましくない。
【0038】
上記の第2工程は、ポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの内面の間隔をあけ(1〜8mm程度)、内部に気体が存在する状態で走行させる工程であるが、このような条件にしないと、チューブラーフィルムの外部から高電圧電流を印加してもチューブラーフィルム内面にコロナ放電処理筋を施すことはできない。
【0039】
上記の第3工程は、第2工程の条件で、チューブラーフィルムの外部から高電圧電流を印加してもチューブラーフィルム内面にコロナ放電処理を施す工程であり、図4及び図6に示す。
なお、図4では、表面が平坦な放電電極(a−1)の形状が、ロール(円筒)であり、図6では、表面が平坦な放電電極(a−1)の形状が、バー(板)であり、他の部分は同一である。
図4を用いて、更に詳細に説明する。
上流においては表面が平坦な放電電極(a−1)14を、該ポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム21の左端に接触するように配置し、表面に突起筋があるアースロール(b−1)16を、該ポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム21の右端に接触するように配置することによって、チューブラーフィルムの左端の内面は、コロナ放電されず、チューブラーフィルムの右端の内面にアースロール(b−1)の表面にある突起筋17と同一の形状のコロナ放電筋が形成される。
下流においては表面が平坦な放電電極(a−1)14を、該ポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム21の右端に接触するように配置し、表面が平坦なアースロール(b−2)19を、該ポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム21の左端に接触するように配置することによって、チューブラーフィルムの左側内面全面は、コロナ放電され、チューブラーフィルムの右側内面はコロナ放電処理はされない。
【0040】
このようにして、チューブラーフィルムの内面には、チューブラーフィルムを扁平にしたとき、その左側フィルムの内面は全面コロナ放電され、右側フィルムの内面はコロナ放電筋が形成される。
尚、上記の第3工程及び第4工程の説明においては、各工程の配置を地面に対して垂直に配置した場合で説明してあり、上記のように「チューブラーフィルムの左端及び右端」と記載している。
本発明では、各工程の配置を地面に対して垂直に配置した場合で説明してあるが、各工程の方向を回転させれば、回転角度によっては、「チューブラーフィルムの右端及び左端」または「チューブラーフィルムの上端及び下端」とも表現できるので、これらは実質的に同一なことを意味し、説明を簡潔にするために、その中の一つの表現を採用したまでであり、発明自体が一つの表現形式の範囲に限定されるものではない。
【0041】
6.2 第2の製造方法
下記の(1)〜(4)の工程からなることを特徴とする製造方法であり、図5及び図7に示す。
なお、図5では、表面に突起筋を有する放電電極(a−2)の形状が、ロール(円筒)であり、図7では、表面に突起筋を有する放電電極(a−2)の形状が、バー(板)であり、他の部分は同一である。
(1)ポリエチレン系樹脂からインフレーション法により厚さ30〜300μmのチューブラーフィルムを製造する第1の工程
(2)該チューブラーフィルムの内面の間隔をあけ、内部に気体が存在する状態で走行させる第2の工程
(3)放電面上に長手方向に対して直角に、1〜50本の、1本の幅が1〜30mmの突起筋を、間隔をおいて並行に形成された放電電極(a−2)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の上流に配置し、該放電電極(a−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該放電電極(a−2)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電筋を左側フィルムの内面に形成させる第3の工程
(4)次いで、表面が平坦な放電電極(a−1)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の下流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電面を左側フィルムの内面全面に形成させる第4の工程
【0042】
【実施例】
以下、ポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム及びその製造方法、並びに気体抜けスリット付袋及び包装方法についての具体的な実施例を説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0043】
実施例1
・コロナ放電処理筋が内面に多数形成されたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを下記の方法で製造した。
メタロセン触媒で造った密度0.918g/ml、メルトマスフローレート1.0g/10minのエチレン−オクテン1共重合体を185℃の押出温度でサーキュラーダイより、ブロー比4.3、巻取速度40m/minの条件で、空冷インフレーション法で成形し、厚さ60μm、折り径30cmのチューブラーフィルムを製造した。
次いで、上記のチューブラーフィルムの内面の間隔を2.5mmとし、内部に空気が存在する状態で下記のコロナ放電電極をチューブラーフィルムの外面に接触させながら走行させた。
【0044】
コロナ放電電極は、表面が平坦な板状放電電極(幅5cm、長さ30cm、鉄製)(a−1)と、ロール(半径5cm、長さ30cm)表面の円周上に、22本の、1本の幅が3mmの突起筋を、突起筋の間隔が10mmとなるように並行に形成されたアースロール(b−1)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、上流に配置し、表面が平坦な放電電極(a−1)を、チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、表面に突起筋があるアースロール(b−1)を、チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、表面が平坦な放電電極(a−1)から、チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、右側フィルムの長手方向に並行に22本の濡れ張力60dyne/cmのコロナ放電筋を形成させた。
下流においては、コロナ放電電極は、表面が平坦な板状放電電極(幅5cm、長さ30cm、鉄製)(a−1)と、ロール(半径5cm、長さ30cm)表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、表面が平坦な放電電極(a−1)を、チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、表面が平坦なアースロール(b−2)を、チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、表面が平坦な放電電極(a−1)から、チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、左側フィルムの内面全面に濡れ張力60dyne/cmとなるようにコロナ放電処理を行った。
【0045】
実施例2
・スリット付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを下記の方法で製造した。
実施例1で得られたコロナ放電処理筋が内面に多数形成されたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを扁平し、長手方向に90度の角度に、幅3cm、長さ30cmの普通のヒートシールバーをあて、間隔が50cm毎にヒートシールを行いった。
コロナ放電処理筋同士は、熱溶着はしなく、非コロナ放電処理筋面とコロナ放電処理面同士は熱溶着し、熱溶着しない部分が22本のスリットを形成した。
【0046】
実施例3
・袋の底部にスリットがある袋を下記の方法で製造した。
実施例2で得られた22本のスリット付きのチューブラーフィルムのヒートシール部分(帯状)の下辺(袋の下部)から5cm離れた位置にて、ヒートシール部分(帯状)に平行にカッターで切断し、上辺は開放状態(ヒートシールされてない状態)である幅30cm、長さ53cmの袋の底部にスリットがある袋を製造した。
【0047】
実施例4
・袋の底部にスリットがある袋を下記の方法で製造した。
実施例1で得られたチューブラーフィルムの長手方向に直角に、包装袋の下辺となる位置と、包装袋の上方となる位置とを53cm間隔で切断し、包装袋の底となる位置(切断線から左に5cmの位置)に、加熱された普通の平坦なヒートシールバー(幅3cm、長さ30cm)をあて、非コロナ処理面同士のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされない様なヒートシール温度条件でヒートシールさせ、多数のスリットを形成させ、左辺は開放状態(ヒートシールされてない状態)である幅30cm、長さ53cmのスリット付き袋(袋の底部にスリットがある袋)を製造した。
【0048】
実施例5
・無洗米を気体抜けスリット付袋に包装する方法を下記の方法で実施した。
実施例3で作った気体抜けスリット袋の充填口より、無洗米を20kg充填し、次いで充填口に、加熱された普通の平坦なヒートシールバーをあて、非コロナ処理面同士のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされない様なヒートシール温度条件でヒートシールさせ、無洗米を気体抜けスリット付袋に包装した。
評価
無洗米を充填した袋を5個積み上げたところ、袋内部の空気は、速やかにスリットから流出し、袋が崩れ落ちることはなかった。
また、5個積み上げた袋を砂浜に野積状態で10日放置し、その後、袋内に外部からの砂、水、虫等が入ってないか検査したが、全く入ってなかった。
【0049】
実施例6
・コロナ放電処理筋が内面に多数形成されたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを下記の方法で製造した。
チーグラー触媒で造った密度0.916g/ml、メルトマスフローレート0.9g/10minのエチレン−ヘキセン1共重合体を190℃の押出温度でサーキュラーダイより、ブロー比4.1、巻取速度45m/minの条件で、空冷インフレーション法で成形し、厚さ100μm、折り径30cmのチューブラーフィルムを製造した。
次いで、上記のチューブラーフィルムの内面の間隔を2.0mmとし、内部に空気が存在する状態で下記のコロナ放電電極をチューブラーフィルムの外面に接触させながら走行させた。
【0050】
上流におけるコロナ放電電極は、ロール(半径3cm、長さ30cm)表面の円周上に、29本の、1本の幅が2mmの突起筋を、突起筋の間隔が8mmとなるように並行に形成されたロール状放電電極(a−2)と、表面が平坦なアースロール(半径5cm、長さ30cm)(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、放電電極(a−2)を、チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、アースロール(b−2)を、チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、放電電極(a−2)から、チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、左側フィルムの内面に、長手方向に並行に29本の濡れ張力55dyne/cmのコロナ放電筋を形成させた。
下流におけるコロナ放電電極は、表面が平坦なロール(半径3cm、長さ30cm)状放電電極(a−1)と、表面が平坦なアースロール(半径5cm、長さ30cm)(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、放電電極(a−1)を、チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、アースロール(b−2)を、チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、放電電極(a−1)から、チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、左側フィルムの内面全面に濡れ張力55dyne/cmのコロナ放電処理面を形成させた。
【0051】
実施例7
・スリット付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを下記の方法で製造した。
実施例6で得られたコロナ放電処理筋が内面に多数形成されたポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを扁平し、長手方向に90度の角度に、幅2cm、長さ30cmの普通のヒートシールバーをあて、間隔が50cm毎にヒートシールを行いった。
コロナ放電処理筋同士は、熱溶着はしなく、非コロナ放電処理筋とコロナ放電処理面同士は熱溶着し、熱溶着しない部分が29本のスリットを形成した。
【0052】
実施例8
・袋の底部にスリットがある袋を下記の方法で製造した。
実施例7で得られた29本のスリット付きのチューブラーフィルムのヒートシール部分(帯状)の下辺(袋の下部)から3cm離れた位置にて、ヒートシール部分(帯状)に平行にカッターで切断し、左辺は開放状態(ヒートシールされてない状態)である幅30cm、長さ52cmの袋の底部にスリットがある袋を製造した。
【0053】
実施例9
・袋の底部にスリットがある袋を下記の方法で製造した。
実施例6で得られたチューブラーフィルムの長手方向に直角に、包装袋の下辺となる位置と、包装袋の上方となる位置とを52cm間隔で切断し、包装袋の底となる位置(切断線から左に3cmの位置)に、加熱された普通の平坦なヒートシールバー(幅2cm、長さ30cm)をあて、非コロナ処理面同士のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされない様なヒートシール温度条件でヒートシールさせ、多数のスリットを形成させ、左辺は開放状態(ヒートシールされてない状態)である幅30cm、長さ52cmの袋の底部にスリットがある袋を製造した。
【0054】
実施例10
・粒状の配合肥料を気体抜けスリット付袋に包装する方法を下記の方法で実施した。
実施例8で作った気体抜けスリット袋(袋の底部にスリットがある袋)の充填口より、粒状の配合肥料を25kg充填し、次いで充填口に、加熱された普通の平坦なヒートシールバーをあて、非コロナ処理面同士のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされない様なヒートシール温度条件でヒートシールさせ、粒状の配合肥料を気体抜けスリット付袋に包装した。
評価
粒状の配合肥料を充填した袋を5個積み上げたところ、袋内部の空気は、速やかにスリットから流出し、袋が崩れ落ちることはなかった。
また、5個積み上げた袋を砂浜に野積状態で10日放置し、その後、袋内に外部からの砂、水、虫等が入ってないか検査したが、全く入ってなかった。
【0055】
【発明の効果】
従来の包装袋製造システムでは、チューブラーフィルム製造会社、製袋会社
及び米麦販売会社と分業化をせざるを得なく、製造工程の合理化(連続工程化)や、コスト削減が困難であったが、本発明では、工程数を少なくかつ連続化できるので、従来の包装袋より低減されたコストで製造できる効果がある。また本発明の包装体は、従来の包装袋より優れた性能(気体流通性)を有する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部にコロナ放電処理筋を有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム。図(A)は斜視図、図(B)はチューブラーフィルムの内面展開図であり、左半分は下側フィルムの上面、右半分は上側フィルムの下面を示す。
【図2】スリット付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム。
【図3】粒状物を包装する袋図(A)は斜視図、図(B)は袋の内面展開図であり、左半分は下側フィルムの上面、右半分は上側フィルムの下面を示し、図(C)はヒートシールバーで加熱した部分の断面図を示す。
【図4】上流では表面が平坦なロール状放電電極(a−1)14と、表面に突起筋を有するアースロール(b−1)16とからなるコロナ放電電極を用いて、下流では表面が平坦なロール状放電電極(a−1)14と、表面が平坦なアースロール(b−2)19とからなるコロナ放電電極を用いて、左側フィルム内面全面にコロナ放電処理を施し、右側フィルム内部にコロナ放電処理筋を有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを製造する方法を示す図。図(A)は側面図、図(B)は正面図を示す。
【図5】上流では、表面に突起筋を有するロール状放電電極(a−2)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を用いて、下流では表面が平坦なロール状放電電極(a−1)14と、表面が平坦なアースロール(b−2)19とからなるコロナ放電電極を用いて、左側フィルム内面全面にコロナ放電処理を施し、右側フィルム内部にコロナ放電処理筋を有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを製造する方法を示す図。図(A)は側面図、図(B)は正面図を示す。
【図6】表面が平坦なロール状放電電極(a−1)に代えて、表面が平坦な板状放電電極(a−1)を用いた以外は図4と同じ装置を用いて、左側フィルム内面全面にコロナ放電処理を施し、右側フィルム内部にコロナ放電処理筋を有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを製造する方法を示す図。図(A)は側面図、図(B)は正面図を示す。
【図7】表面に突起筋を有するロール状放電電極(a−2)に代えて、表面に突起筋を有する板状放電電極(a−2)を用いた以外は図5と同じ装置を用いて、左側フィルム内面全面にコロナ放電処理を施し、右側フィルム内部にコロナ放電処理筋を有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムを製造する方法を示す図。図(A)は側面図、図(B)は正面図を示す。
【符号の説明】
1 内部にコロナ放電処理筋を有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム
1a 上側フィルム
1b 下側フィルム
1c 内部のコロナ放電処理筋
2 フィルムロール体
3 紙管
4 下側フィルムの上面
5 上側フィルムの下面
6 下側フィルムの上面のコロナ放電処理筋
7 上側フィルムの下面全面のコロナ放電処理面
8 ヒートシールバーで加熱した部分
9 切断線
10 コロナ放電処理部分
10’ コロナ放電処理部分
11 非コロナ放電処理部分
12 スリット部分
13 熱溶着部分
14 表面が平坦な放電電極(a−1)
15 扁平にされたチューブラーフィルム
16 表面に突起筋を有するアースロール(b−1)
17 アースロールの突起筋
18 表面に突起筋を有する放電電極(a−2)
19 表面が平坦なアースロール(b−2)
20 放電電極の突起筋
21 ポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム
22 チューブラーフィルムのガイド板
23 安定板
24 ピンチロール
25 チューブラーフィルムのガイドロール
26 機器の支持枠

Claims (8)

  1. 袋の上辺及び下辺をヒートシールすると、気体は流通させるが外気中の塵埃及び袋内の粒状物は通過させないスリットがヒートシール部に間隔を開けて多数形成する物品包装袋を製造するのに用いられる、扁平にしたときの一方のフィルムの内面には全面にわたりコロナ放電処理が施されているが、他方のフィルムの内面には長手方向に並行な多数のコロナ放電筋が1〜30mmの幅で形成され、かつ、両者のコロナ放電面の濡れ張力は35〜75dyne/cmであり、厚さが30〜300μmのポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法であって、
    (1)ポリエチレン系樹脂からインフレーション法により厚さ30〜300μmのチューブラーフィルムを製造する第1の工程、
    (2)該チューブラーフィルムの内面の間隔をあけ、内部に気体が存在する状態で走行させる第2の工程、
    (3)表面が平坦な放電電極(a−1)と、ロール表面の円周上に、1〜50本の、1本の幅が1〜30mmの突起筋を、間隔をおいて並行に形成されたアースロール(b−1)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の上流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該アースロール(b−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電筋を右側フィルムの内面に形成させる第3の工程、及び
    (4)次いで、表面が平坦な放電電極(a−1)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の下流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電面を左側フィルムの内面前面に形成させる第4の工程、
    を含むことを特徴とするコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法
  2. 袋の上辺及び下辺をヒートシールすると、気体は流通させるが外気中の塵埃及び袋内の粒状物は通過させないスリットがヒートシール部に間隔を開けて多数形成する物品包装袋を製造するのに用いられる、扁平にしたときの一方のフィルムの内面には全面にわたりコロナ放電処理が施されているが、他方のフィルムの内面には長手方向に並行な多数のコロナ放電筋が1〜30mmの幅で形成され、かつ、両者のコロナ放電面の濡れ張力は35〜75dyne/cmであり、厚さが30〜300μmのポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法であって、
    (1)ポリエチレン系樹脂からインフレーション法により厚さ30〜300μmのチューブラーフィルムを製造する第1の工程、
    (2)該チューブラーフィルムの内面の間隔をあけ、内部に気体が存在する状態で走行させる第2の工程、
    (3)放電面上に長手方向に対して直角に、1〜50本の、1本の幅が1〜30mmの突起筋を、間隔をおいて並行に形成された放電電極(a−2)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の上流に配置し、該放電電極(a−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該放電電極(a−2)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne/cmのコロナ放電筋を左側フィルムの内面に形成させる第3の工程、及び
    (4)次いで、表面が平坦な放電電極(a−1)と、表面が平坦なアースロール(b−2)とからなるコロナ放電電極を1対準備し、第2の工程の下流に配置し、該放電電極(a−1)を、該チューブラーフィルムの右端に接触するように配置し、該アースロール(b−2)を、該チューブラーフィルムの左端に接触するように配置し、該放電電極(a−1)から、該チューブラーフィルムに高電圧電流を印加し、濡れ張力35〜75dyne /cmのコロナ放電面を左側フィルムの内面全面に形成させる第4の工程、
    を含むことを特徴とするコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの製造方法により得られることを特徴とするコロナ放電筋付きポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム。
  4. 請求項3に記載のポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に対して直角に、包装袋の底となる位置で、加熱された平坦なヒートシールバーをあてることにより、一方のフィルムの非コロナ処理面と他方のフィルムの対向するコロナ放電処理面のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシールさせたことを特徴とする多数のスリットを有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルム。
  5. 請求項4に記載の多数のスリットを有するポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に対して直角に、包装袋の底となるヒートシール部より下方の位置と、包装袋の上方の充填口となる位置とを切断してなることを特徴とする物品を包装するための気体抜けスリット付袋。
  6. 請求項3に記載のポリエチレン系樹脂チューブラーフィルムの長手方向に対して直角に、包装袋の下辺となる位置と、包装袋の上方となる位置とを切断した後、包装袋の底となる位置に、加熱された平坦なヒートシールバーをあて、一方のフィルムの非コロナ処理面と他方のフィルムの対向するコロナ放電処理面のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシールさせ、多数のスリットを形成させたことを特徴とする物品を包装するための気体抜けスリット付袋。
  7. 請求項5又は6に記載の物品を包装するための気体抜けスリット袋の充填口より、物品を充填し、次いで充填口に、加熱された平坦なヒートシールバーをあて、一方のフィルムの非コロナ処理面と他方のフィルムの対向するコロナ放電処理面のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシールさせ、多数のスリットを形成させることを特徴とする物品を気体抜けスリット付袋に包装する方法。
  8. 内部に物品が充填されており、袋の充填口と底部には加熱された平坦なヒートシールバーにより、一方のフィルムの非コロナ処理面と他方のフィルムの対向するコロナ放電処理面のみがヒートシールされ、コロナ放電処理面同士はヒートシールされないようにヒートシールされ、多数のスリットが形成されていることを特徴とする物品包装袋。
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