JP3860269B2 - Tftアレイ基板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、TFTアレイ基板およびその製造方法ならびにこれを用いたTFT型液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の一般的なTFT型液晶表示装置の薄膜トランジスタ(TFT)を搭載したTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。図において、1はガラス基板等の透明絶縁性基板、2はゲート配線、3はゲート電極、4は補助容量電極、5はシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)、6はアモルファスシリコン薄膜、7はシリコン窒化膜、8はポジレジストの未露光部、9はポジレジストの露光部、10は表面露光用マスク、11は表面露光光、13は裏面露光光、14、15はシリコン窒化膜7をパターニングすることにより形成されたエッチングストッパ、16はアモルファスシリコン薄膜6をパターニングすることにより形成された半導体層、17は画素電極、18はソース配線、19はソース電極、20はドレイン電極である。
【0003】
次に従来の液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法について説明する。まず、図4−(a)に示すように、透明絶縁性基板1の表面にスパッタ法によりCr等の金属を成膜した後、パターニングしてゲート配線2、ゲート電極3、補助容量電極4を形成する。続いてプラズマCVD法によりシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)5、アモルファスシリコン薄膜6、シリコン窒化膜7を順次形成した後、ポジレジストを塗布し、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分およびゲート電極3に対応する位置に遮光膜が形成されている表面露光用マスク10を用いて表面露光光11により透明絶縁性基板1の表面側から露光し、ポジレジストの露光部9を形成する。
次に、図4−(b)に示すように、裏面露光光13により透明絶縁性基板1の裏面側から露光する。このとき、ゲート配線2およびゲート電極3は裏面露光光13を遮光するが、光の回折現象により、ゲート配線2およびゲート電極3のパターンより最大3μm程度内側までポジレジストは露光される。
【0004】
次に、図4−(c)に示すように、ポジレジストを現像し、ポジレジストの未露光部8をエッチングレジストとして、ドライエッチング法によりシリコン窒化膜7をパターニングし、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分に層間絶縁膜となるエッチングストッパ14、ゲート電極3の上方にエッチングストッパ15を形成後、エッチングレジストを除去する。
次に、図4−(d)に示すように、全面にリンイオンを注入した後、アモルファスシリコン薄膜6をパターニングして半導体層16を形成する。続いて、ITOを蒸着法あるいはスパッタ法により成膜した後、パターニングして画素電極17を形成する。
次に、図4−(e)に示すように、例えば一層目がCr、二層目がAl等の金属を成膜した後、パターニングしてソース配線18、ソース電極19およびドレイン電極20を形成する。最後に、窒化シリコンを成膜しパッシベーション膜を形成する(図示せず)。
以上のように、透明絶縁性基板1の裏面側から全面露光を行う工程(図4−(b))を含むことにより、ゲート電極3がマスクとなり自己整合的に半導体素子を形成するため、寄生容量の小さい薄膜トランジスタを搭載したTFT基板が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の液晶表示装置のTFTアレイ基板は以上のように構成されており、寄生容量の小さい薄膜トランジスタを形成するために透明絶縁性基板1の裏面側から全面露光する工程を含むことにより、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分の層間絶縁膜となるエッチングストッパ14は、ゲート配線2とソース配線18が交差して重なる領域より小さく形成されるため、ゲート配線2の端部でのソース配線18との絶縁はシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)5のみとなり、絶縁耐圧が低下するなどの問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、寄生容量の小さい薄膜トランジスタを形成し、かつゲート配線とソース配線の交差部における絶縁耐圧が大きいTFTアレイ基板を形成することにより、信頼性の高い液晶表示装置を高歩留まりで提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わるTFTアレイ基板は、透明絶縁性基板と、透明絶縁性基板上に形成された制御電極およびこの制御電極に接続された制御電極配線と、制御電極配線上に絶縁膜を介して設けられた半導体層と、半導体層上に形成された保護膜と、半導体層と共に半導体素子を構成する第一の電極、この第一の電極に接続された第一の電極配線および第二の電極と、第二の電極と電気的に接続された透明導電膜よりなる画素電極を備え、制御電極の上方に形成された上記保護膜は、制御電極より小さい面積を有し、かつ制御電極配線と第一の電極配線が交差して重なる領域の間に形成された保護膜は、制御電極配線と第一の電極配線が交差して重なる領域より大きい面積を有しているものである。
【0008】
また、この発明のTFTアレイ基板の製造方法は、透明絶縁性基板上に制御電極および制御電極配線を形成する工程と、制御電極および制御電極配線上に絶縁膜、アモルファスシリコン薄膜およびシリコン窒化膜を順次形成する工程と、レジストを塗布し、制御電極および制御電極配線が第一の電極配線と交差する部分に対応する位置に遮光膜が形成されたマスクを用いて透明絶縁性基板の表面側から露光する工程と、制御電極配線が第一の電極配線と交差する部分に対応する位置に遮光膜が形成されたマスクを用いて透明絶縁性基板の裏面側から露光する工程と、レジストを現像し、シリコン窒化膜をパターニングして保護膜を形成する工程と、全面に不純物イオンを注入後、アモルファスシリコン薄膜をパターニングして半導体層を形成する工程と、透明導電膜を成膜し、パターニングして画素電極を形成する工程と、金属薄膜を成膜し、パターニングして第一の電極、第一の電極配線および第二の電極を形成する工程を含むものである。
【0009】
また、透明絶縁性基板上に制御電極および制御電極配線を形成する工程と、制御電極および制御電極配線上に絶縁膜、アモルファスシリコン薄膜およびシリコン窒化膜を順次形成する工程と、第一のレジストを塗布し、制御電極に対応する位置に遮光膜が形成されたマスクを用いて透明絶縁性基板の表面側から露光する工程と、透明絶縁性基板の裏面側から全面露光する工程と、第一のレジストを現像後、第二のレジストを塗布する工程と、制御電極配線が第一の電極配線と交差する部分に対応する位置に遮光膜が形成されたマスクを用いて透明絶縁性基板の表面側から露光する工程と、第二のレジストを現像し、シリコン窒化膜をパターニングして保護膜を形成する工程と、全面に不純物イオンを注入後、アモルファスシリコン薄膜をパターニングして半導体層を形成する工程と、透明導電膜を成膜し、パターニングして画素電極を形成する工程と、金属薄膜を成膜し、パターニングして第一の電極、第一の電極配線および第二の電極を形成する工程を含むものである。
【0010】
また、透明絶縁性基板上に制御電極および制御電極配線を形成する工程と、制御電極および制御電極配線上に絶縁膜、アモルファスシリコン薄膜およびシリコン窒化膜を順次形成する工程と、第一のレジストを塗布し、制御電極配線が第一の電極配線と交差する部分に対応する位置に遮光膜が形成されたマスクを用いて上記透明絶縁性基板の表面側から露光する工程と、第一のレジストを現像後、第二のレジストを塗布する工程と、制御電極に対応する位置に遮光膜が形成されたマスクを用いて透明絶縁性基板の表面側から露光する工程と、透明絶縁性基板の裏面側から全面露光する工程と、第二のレジストを現像し、シリコン窒化膜をパターニングして保護膜を形成する工程と、全面に不純物イオンを注入後、アモルファスシリコン薄膜をパターニングして半導体層を形成する工程と、透明導電膜を成膜し、パターニングして画素電極を形成する工程と、金属薄膜を成膜し、パターニングして第一の電極、第一の電極配線および第二の電極を形成する工程を含むものである。
【0011】
また、この発明に係わる液晶表示装置は、上記の製造方法により形成されたTFTアレイ基板と、TFTアレイ基板と共に液晶材料を狭持する対向電極等を有する対向基板を備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施の形態であるTFTアレイ基板およびこれを用いた液晶表示装置を図について説明する。図1は本発明の実施の形態1による液晶表示装置の薄膜トランジスタ(TFT)を搭載したTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。図において、1はガラス基板等の透明絶縁性基板、2はゲート配線、3はゲート電極、4は補助容量電極、5はシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)、6はアモルファスシリコン薄膜、7はシリコン窒化膜、8はポジレジストの未露光部、9はポジレジストの露光部、10は表面露光用マスク、11は表面露光光、12は裏面露光用マスク、13は裏面露光光、14、15はシリコン窒化膜7をパターニングすることにより形成されたエッチングストッパ、16はアモルファスシリコン薄膜6をパターニングすることにより形成された半導体層、17は画素電極、18はソース配線、19はソース電極、20はドレイン電極である。
【0013】
次に、本実施の形態によるTFTアレイ基板の製造方法について説明する。まず、図1−(a)に示すように、透明絶縁性基板1の表面にスパッタ法によりCr等の金属を300nm〜500nm成膜した後、パターニングしてゲート配線2、ゲート電極3、補助容量電極4を形成する。続いてプラズマCVD法によりシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)5を300nm〜500nm、アモルファスシリコン薄膜6を20nm〜100nm、シリコン窒化膜7を200nm〜300nm順次形成した後、ポジレジストを塗布し、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分およびゲート電極3に対応する位置に遮光膜が形成されている表面露光用マスク10を用いて表面露光光11により透明絶縁性基板1の表面側から露光し、ポジレジストに未露光部8と露光部9を形成する。
【0014】
次に、図1−(b)に示すように、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分に対応する位置に遮光膜が形成されている裏面露光用マスク12を用いて裏面露光光13により透明絶縁性基板1の裏面側から露光する。このとき、ゲート電極3は裏面露光光13を遮光するが、光の回折現象により、ゲート電極3のパターンより最大3μm程度内側までポジレジストは露光される。また、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分は、裏面露光用マスク12の遮光膜により遮光され、ゲート配線2がソース配線18と交差して重なる領域より大きな領域のポジレジストが未露光となる。
次に、図1−(c)に示すように、ポジレジストを現像し、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分およびゲート電極3の上方に形成されたポジレジストの未露光部8をエッチングレジストとして、ドライエッチング法によりシリコン窒化膜7をパターニングし、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分に層間絶縁膜となるエッチングストッパ14、ゲート電極3の上方にエッチングストッパ15を形成後、エッチングレジストを除去する。このとき、エッチングストッパ14は、ゲート配線2がソース配線18と交差して重なる領域より大きな面積を有している。
【0015】
次に、図1−(d)に示すように、全面にリンイオンを注入した後、アモルファスシリコン薄膜6をパターニングして半導体層16を形成する。続いて、ITOを蒸着法あるいはスパッタ法により約100nm成膜した後、パターニングして画素電極17を形成する。
次に、図1−(e)に示すように、例えば一層目にCr等の金属を約100nm、二層目にAl等の金属を約300nm成膜した後、パターニングし、ゲート配線2上にエッチングストッパ14等を介して交差部を有するソース配線18、およびソース電極19とドレイン電極20を形成する。最後に、窒化シリコンを200nm〜600nm成膜しパッシベーション膜を形成する(図示せず)。
【0016】
このようにして形成されたTFTアレイ基板と、他の透明絶縁性基板上に遮光層、オーバーコート層および対向電極が形成された対向基板の表面に配向膜を形成後対向させ、この間に液晶を注入しシール剤で封入すると共に、対向するTFTアレイ基板と対向基板の外側に偏光板を配置することにより液晶パネルを形成する。
【0017】
この発明によれば、寄生容量の小さい薄膜トランジスタを形成すると共に、工程数を増やすことなく、ゲート配線2とソース配線18の交差部の層間絶縁膜となるエッチングストッパ14を、ゲート配線2とソース配線18が交差して重なる領域より大きく形成できるため、ゲート配線2とソース配線18の交差部の絶縁耐圧が大きいTFTアレイ基板を形成することができ、信頼性の高い液晶表示装置を高歩留まりで形成することができる。
【0018】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。図において、21は第一の表面露光用マスク、22は第二の表面露光用マスクである。なお、図1と同一部分には同符号を付し説明を省略する。
【0019】
次に、本実施の形態によるTFTアレイ基板の製造方法について説明する。まず、図2−(a)に示すように、透明絶縁性基板1の表面にスパッタ法によりCr等の金属を300nm〜500nm成膜した後、パターニングしてゲート配線2、ゲート電極3、補助容量電極4を形成する。続いてプラズマCVD法によりシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)5を300nm〜500nm、アモルファスシリコン薄膜6を20nm〜100nm、シリコン窒化膜7を200nm〜300nm順次形成した後、ポジレジストを塗布し、ゲート電極3に対応する位置に遮光膜が形成されている第一の表面露光用マスク21を用いて表面露光光11により透明絶縁性基板1の表面側から露光し、ポジレジストに未露光部8と露光部9を形成する。このとき、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分に対応する位置に形成されているポジレジストは露光される。
【0020】
次に、図2−(b)に示すように、裏面露光光13により透明絶縁性基板1の裏面側から露光する。このとき、ゲート電極3は裏面露光光13を遮光するが、光の回折現象により、ゲート電極3のパターンより最大3μm程度内側までポジレジストは露光される。
次に、図2−(c)に示すように、ポジレジストを現像し、露光部9のポジレジストを除去する。このとき、ゲート電極3の上方にのみレジストが形成されている。
次に、図2−(d)に示すように、再度ポジレジストを塗布する。
次に、図2−(e)に示すように、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分に対応する位置に遮光膜が形成されている第二の表面露光用マスク22を用いて、表面露光光11により透明絶縁性基板1の表面側から露光する。このとき、第二の表面露光用マスク22の遮光膜は、ゲート配線2がソース配線18と交差して重なる領域より1μm〜10μm大きいエッチングレジストを形成できるようなパターンを有している。
【0021】
次に、図2−(f)に示すように、ポジレジストを現像し、ゲート電極3と、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分の上方に形成されたポジレジストの未露光部8をエッチングレジストとして、ドライエッチング法によりシリコン窒化膜7をパターニングし、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分に層間絶縁膜となるエッチングストッパ14、およびゲート電極3の上方にエッチングストッパ15を形成後、エッチングレジストを除去する。このとき、エッチングストッパ14は、ゲート配線2がソース配線18と交差して重なる領域より大きな面積を有している。
次に、図2−(g)に示すように、全面にリンイオンを注入した後、アモルファスシリコン薄膜6をパターニングして半導体層16を形成する。続いて、ITOを蒸着法あるいはスパッタ法により約100nm成膜した後、パターニングして画素電極17を形成する。
次に、図2−(h)に示すように、例えば一層目にCr等の金属を約100nm、二層目にAl等の金属を約300nm成膜した後パターニングし、ゲート配線2上にエッチングストッパ14等を介して交差部を有するソース配線18、およびソース電極19とドレイン電極20を形成する。最後に、窒化シリコンを200nm〜600nm成膜しパッシベーション膜を形成する(図示せず)。
【0022】
本実施の形態によれば、寄生容量の小さい薄膜トランジスタを形成すると共に、透明絶縁性基板1の裏面側からの露光は全面に行うため、従来の露光装置を用いて、ゲート配線2とソース配線18の交差部の層間絶縁膜となるエッチングストッパ14を、ゲート配線2とソース配線18が交差して重なる領域より大きく形成できるため、ゲート配線2とソース配線18の交差部の絶縁耐圧が大きいTFTアレイ基板を形成することができ、信頼性の高い液晶表示装置を高歩留まりで形成することができる。
【0023】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3による液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。図中の符号は実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
【0024】
次に、本実施の形態によるTFTアレイ基板の製造方法について説明する。まず、図3−(a)に示すように、透明絶縁性基板1の表面にスパッタ法によりCr等の金属を300nm〜500nm成膜した後、パターニングしてゲート配線2、ゲート電極3、補助容量電極4を形成する。続いてプラズマCVD法によりシリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)5を300nm〜500nm、アモルファスシリコン薄膜6を20nm〜100nm、シリコン窒化膜7を200nm〜300nm順次形成した後、ポジレジストを塗布し、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分に対応する位置に遮光膜が形成されている第一の表面露光用マスク21を用いて表面露光光11により透明絶縁性基板1の表面側から露光し、ポジレジストに未露光部8と露光部9を形成する。このとき、第一の表面露光用マスク21の遮光膜は、ゲート配線2がソース配線18と交差して重なる領域より1μm〜10μm大きいエッチングレジストを形成できるようなパターンを有している。
次に、図3−(b)に示すように、ポジレジストを現像し、露光部9のポジレジストを除去する。このとき、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分の上方にのみレジストが形成されている。
【0025】
次に、図3−(c)に示すように、再度ポジレジストを塗布する。
次に、図3−(d)に示すように、ゲート電極3に対応する位置に遮光膜が形成されている第二の表面露光用マスク22を用いて、表面露光光11により透明絶縁性基板1の表面側から露光する。
次に、図3−(e)に示すように、裏面露光光13により透明絶縁性基板1の裏面側から露光する。このとき、ゲート電極3は裏面露光光13を遮光するが、光の回折現象により、ゲート電極3のパターンより最大3μm程度内側までポジレジストは露光される。
【0026】
次に、図3−(f)に示すように、ポジレジストを現像し、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分と、ゲート電極3の上方に形成されたポジレジストの未露光部8とをエッチングレジストとして、ドライエッチング法によりシリコン窒化膜7をパターニングし、ゲート配線2がソース配線18と交差する部分に層間絶縁膜となるエッチングストッパ14、およびゲート電極3の上方にエッチングストッパ15を形成後、エッチングレジストを除去する。このとき、エッチングストッパ14は、ゲート配線2がソース配線18と交差して重なる領域より大きな面積を有している。
次に、図3−(g)に示すように、全面にリンイオンを注入した後、アモルファスシリコン薄膜6をパターニングして半導体層16を形成する。続いて、ITOを蒸着法あるいはスパッタ法により約100nm成膜した後、パターニングして画素電極17を形成する。
【0027】
次に、図3−(h)に示すように、例えば一層目にCr等の金属を約100nm、二層目にAl等の金属を約300nm成膜した後パターニングし、ゲート配線2上にエッチングストッパ14等を介して交差部を有するソース配線18、およびソース電極19とドレイン電極20を形成する。最後に、窒化シリコンを200nm〜600nm成膜しパッシベーション膜を形成する(図示せず)。
このようにしてTFTアレイ基板を形成しても実施の形態2と同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、寄生容量の小さい薄膜トランジスタを形成すると共に、ゲート配線がソース配線と交差する部分のシリコン窒化膜からなるエッチングストッパを、ゲート配線とソース配線が交差して重なる領域より大きく形成できるため、ゲート配線とソース配線の交差部は、ゲート絶縁膜およびエッチングストッパにより層間絶縁され、ゲート配線とソース配線の交差部の絶縁耐圧が大きいTFTアレイ基板を形成することができ、信頼性の高い液晶表示装置を高歩留まりで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。
【図4】 従来のこの種液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板等の透明絶縁性基板、2 ゲート配線、3 ゲート電極、
4 補助容量電極、5 シリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)、
6 アモルファスシリコン薄膜、7 シリコン窒化膜、8 未露光部、
9 露光部、10 表面露光用マスク、11 表面露光光、
12 裏面露光用マスク、13 裏面露光光、14 エッチングストッパ、
15 エッチングストッパ、16 半導体層、17 画素電極、
18 ソース配線、19 ソース電極、20 ドレイン電極、
21 第一の表面露光用マスク、22 第二の表面露光用マスク。
Claims (1)
- 透明絶縁性基板上に制御電極および制御電極配線を形成する第1の工程と、
上記第1の工程で形成した制御電極および制御電極配線上に絶縁膜、アモルファスシリコン薄膜およびシリコン窒化膜を順次形成する第2の工程と、
上記第2の工程で形成したシリコン窒化膜の上に第一のレジストを塗布し、上記制御電極に対応する位置に遮光膜が形成されたマスクを用いて上記透明絶縁性基板の表面側から露光する第3の工程と、
上記第3の工程の次に、上記透明絶縁性基板の裏面側から全面露光する第4の工程と、
上記第4の工程の次に、上記第一のレジストを現像し、再度第二のレジストを塗布する第5の工程と、
上記第5の工程の次に、上記制御電極配線が第一の電極配線と交差する部分に対応する位置に、その交差して重なる領域より大きい面積を有する遮光膜が形成されたマスクを用いて上記透明絶縁性基板の表面側から露光する第6の工程と、
上記第6の工程の次に、上記第二のレジストを現像し、上記シリコン窒化膜をパターニングして保護膜を形成する第7の工程と、
上記第7の工程の次に、全面に不純物イオンを注入後、上記アモルファスシリコン薄膜をパターニングして半導体層を形成する第8の工程と、
上記第8の工程の次に、透明導電膜を成膜し、パターニングして画素電極を形成する第9の工程と、
上記第9の工程の次に、金属薄膜を成膜し、パターニングして第一の電極、第一の電極配線および第二の電極を形成する第10の工程とを
含むことを特徴とするTFTアレイ基板の製造方法。
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