JP3860112B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンバランス検知機能を備える洗濯機の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗濯機の例としては、布量識別装置およびアンバランス識別装置を備えるドラム式洗濯機において以下のような構成が公知である(たとえば、特許文献1参照)。すなわち、この従来例では、布量識別装置とアンバランス識別装置および給水装置に接続され布量識別装置とアンバランス識別装置とでそれぞれ大と識別した信号によって、給水装置を作動し、次いで回転ドラムを反転するアンバランス修正工程を駆動する工程選択制御回路を具備したドラム式洗濯機の構成が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5―293289号公報明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図21は、ドラム式洗濯機のすすぎ工程時の運転プログラムによる動作の一例を示すフローチャートである。
【0005】
図21を参照して、ドラム式洗濯機のすすぎ工程においてアンバランスを検知した場合に制御回路がアンバランスを修正する動作について説明する。
【0006】
制御回路は、洗い工程を終えた後、すすぎ工程をスタートさせる(ステップS01)。
【0007】
制御回路は、予備脱水においてドラム駆動モータへの通電によりドラムを回転させる(ステップS02)。
【0008】
次に、制御回路は、ドラム駆動モータを停止させてから完全にドラムが停止するまでの所要時間によって布量を判定する(ステップS03)。
【0009】
つづいて、制御回路は、ドラムを間欠正逆回転させることによりほぐし工程を行なう(ステップS04)。
【0010】
そして、制御回路は、ドラムの回転数を徐々に増大させる。このとき、制御回路は、遠心振動予知工程においてアンバランス識別装置によりドラムが回転することによる振動の振幅を測定する(ステップS05)。
【0011】
ステップS03において判定された布量が所定の布量より小さい場合、制御回路は、処理をステップS07に移行させる(ステップS06)。
【0012】
そして、遠心振動予知工程により測定したドラムの振幅が所定の振幅より小さい場合は、制御回路は、ドラム内の衣類の状態がバランス良好状態と判断する(ステップS07)。
【0013】
その後、制御回路は、ドラムの回転数を上げて処理を遠心脱水工程に移行させる。
【0014】
一方、ステップS07において遠心振動予知工程により測定したドラムの振幅が所定の振幅より大きい場合は、制御回路は、ドラム内の衣類が大きくアンバランス状態であると判断する。
【0015】
このとき、制御回路は、ドラムを停止させる(ステップS08)。
そして、制御回路は、アンバランス修正反転工程においてドラムを50rpmで反転させる(ステップS09)。
【0016】
つづいて、制御回路は、アンバランス修正反転工程が所定時間経過したかの判断を行なう(ステップS10)。
【0017】
ステップS10において制御回路がアンバランス修正反転工程は所定時間経過したと判断する場合、制御回路は、遠心振動予知工程においてアンバランス識別装置によりドラムの振幅を測定する(ステップS11)。
【0018】
一方、ステップS10において制御回路がアンバランス修正反転工程は所定時間経過していないと判断する場合は、制御回路は、処理をステップS09に移行させる。
【0019】
ステップS11において、ドラムの振幅の測定の結果、ドラムの振幅が所定の振幅より小さい場合は、制御回路は、バランス良好状態であると判断する(ステップS12)。このとき、制御回路は、処理を遠心脱水工程に移行させる。
【0020】
一方、ステップS12において、ドラムの振幅の測定の結果、ドラムの振幅が所定の振幅より大きい場合、制御回路は、処理をステップS08に移行させる。
【0021】
また、ステップS06において布量が所定値より大きい場合は、制御回路は、処理をステップS13に移行させる。
【0022】
ステップS05における遠心振動予知工程によるドラムの振幅が所定の振幅より小さい場合は、ドラム内の衣類の状態がバランス良好状態と判断する(ステップS13)。
【0023】
その後、制御回路は、ドラムの回転数を上げて処理を遠心脱水工程に移行させる。
【0024】
ステップS13においてアンバランス識別装置によりドラムの振幅が所定の振幅より大きい場合、制御回路は、ドラム内の衣類が大きくアンバランス状態であると判断する。
【0025】
このとき、制御回路は、アンバランス修正給水工程において駆動モータの回転数を100rpmに上げる(一方向回転)。さらに、制御回路は、給水弁を開いて給水させる(ステップS14)。
【0026】
その後、制御回路は、ドラムの回転を停止させる。さらに制御回路は、給水弁を閉じる(ステップS15)。
【0027】
つづいて、制御回路は、アンバランス修正反転工程においてドラムを50rpmで反転させる(ステップS16)。
【0028】
そして、制御回路は、アンバランス修正反転工程が所定時間経過したかを判断する(ステップS17)。
【0029】
ステップ17において制御回路がアンバランス修正反転工程は所定時間経過したと判断する場合、制御回路は、遠心振動予知工程においてドラムの振幅を測定する(ステップS18)。
【0030】
一方、ステップS17において制御回路がアンバランス修正反転工程は所定時間経過していないと判断する場合、制御回路は、処理をステップS16に移行させる。
【0031】
ステップS18において、制御回路がアンバランス修正反転工程において測定されたドラムの振幅が所定の振幅より小さいと判断する場合、制御回路は、処理を遠心脱水工程へと移行させる(ステップS19)。
【0032】
一方、ステップ19において、アンバランス修正反転工程によるドラムの振幅の測定値が所定値以上の場合、制御回路は、処理をステップS14に移行させる。
【0033】
以上のような動作を示す洗濯機は、予備脱水時にアンバランス状態を検知した場合、アンバランス修正給水工程とアンバランス修正反転工程とが別々であるため、余分な時間がかかっていた。また、軽負荷のときは給水をせずにアンバランス修正を行なうため、布のほぐし効果が少ない。そのため、ほぐすために時間がかかる。もしくは、短時間でほぐし工程を行なった場合は、完全にほぐれないことがある。その結果、アンバランス修正がうまくできていない場合があった。
【0034】
また、アンバランス修正工程で給水のみをしているため、水槽内の水位が上昇する。水槽内の水位が上昇すると、たとえばドラム式洗濯機ではバッフルによって衣類を持ち上げることができないため、水中で浮いた状態で動くだけとなってしまう。その結果、布が団子状態となるため、布をほぐすには適していない。また、容量・布質・運転コース等にて給水・排水・時間等が考慮されていないので無駄な時間や水を使っていた。
【0035】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ドラムを左右反転または一方向に回転させながら給水および排水を行なうことにより衣類に水を均一に浸透させてアンバランス状態の修正を行なうことができる洗濯機を提供するものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面に係る洗濯機は、筐体内に支持された水槽と、水槽内に回転自在として設けられ内部に衣類を収容するためのドラムと、ドラムを回転駆動させるためのドラム駆動手段と、外部から水槽内に給水するための給水手段と、水槽内の水を外部へ排水するための排水手段と、ドラムの回転中にドラム内の衣類が偏ったまま回転するアンバランス状態を検知するためのアンバランス検知手段と、ドラム駆動手段、給水手段および排水手段の動作を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、時間を計測するための時間計測手段と、アンバランス状態を修正するためのアンバランス修正手段とを含み、アンバランス修正手段は、アンバランス検知手段によるドラムのアンバランス状態の検知に応じて、時間計測手段により計測される所定の時間の間に、少なくとも給水と排水とドラム駆動手段によるドラム駆動とを並行して行なうための解し期間を有するように給水手段と排水手段とドラム駆動手段とを制御する。
【0037】
好ましくは、ドラム内の衣類の容量を検出するための容量検出手段をさらに備え、制御手段は、アンバランス検知手段によりドラムの回転数を増大させて検知を行ない、ドラムがアンバランス状態であると検知される毎に、回数をカウントするための検知回数カウント手段をさらに含み、検知回数カウント手段によりカウントされる検知回数が、容量検出手段により検出された衣類の容量に応じて設定された回数となる場合、アンバランス修正手段によりアンバランス状態を修正する。
【0038】
好ましくは、ドラム内の衣類の容量を検出するための容量検出手段をさらに備え、制御手段は、容量検出手段により検出された衣類の容量に応じて、アンバランス修正手段においての解し期間に対する給水手段による給水時間の比率を変更する。
【0039】
好ましくは、ドラム内の衣類の容量を検出するための容量検出手段をさらに備え、制御手段は、容量検出手段により検出された衣類の容量に応じて、アンバランス修正手段においての解し期間に対する排水手段による排水時間の比率を変更する。
【0040】
好ましくは、ドラム内の衣類の容量を検出するための容量検出手段をさらに備え、制御手段は、容量検出手段により検出された衣類の容量に応じて、アンバランス修正手段における解し期間の時間を変更する。
【0041】
好ましくは、ドラム内の衣類の布質を検出するための布質検出手段をさらに備え、制御手段は、アンバランス検知手段によりドラムの回転数を増大させて検知を行ない、ドラムがアンバランス状態であると検知される毎に、回数をカウントするための検知回数カウント手段をさらに含み、検知回数カウント手段によりカウントされる検知回数が、布質検出手段により検出された衣類の布質に応じて設定された回数となる場合、アンバランス修正手段によりアンバランス状態を修正する。
【0042】
好ましくは、ドラム内の衣類の布質を検出するための布質検出手段をさらに備え、制御手段は、布質検出手段により検出された衣類の布質に応じて、アンバランス修正手段においての解し期間に対する給水手段による給水時間の比率を変更する。
【0043】
好ましくは、ドラム内の衣類の布質を検出するための布質検出手段をさらに備え、制御手段は、布質検出手段により検出された衣類の布質に応じて、アンバランス修正手段においての解し期間に対する排水手段による排水時間の比率を変更する。
【0044】
好ましくは、ドラム内の衣類の布質を検出するための布質検出手段をさらに備え、制御手段は、布質検出手段により検出された衣類の布質に応じて、アンバランス修正手段における解し期間の時間を変更する。
【0045】
好ましくは、制御手段は、アンバランス検知手段によりドラムの回転数を増大させて検知を行ない、ドラムがアンバランス状態であると検知される毎に、回数をカウントするための検知回数カウント手段と、外部からの指示に基づいて運転条件を選択するための運転コース選択手段とをさらに含み、検知回数カウント手段によりカウントされた検知回数が、運転コース選択手段により選択された運転条件に応じて設定された回数となる場合、アンバランス修正手段によりアンバランス状態を修正する。
【0046】
好ましくは、制御手段は、外部からの指示に基づいて運転条件を選択するための運転コース選択手段をさらに含み、運転コース選択手段により選択された運転条件に応じて、アンバランス修正手段においての解し期間に対する給水手段による給水時間の比率を変更する。
【0047】
好ましくは、制御手段は、外部からの指示に基づいて運転条件を選択するための運転コース選択手段をさらに含み、運転コース選択手段により選択された運転条件に応じて、アンバランス修正手段においての解し期間に対する排水手段による排水時間の比率を変更する。
【0048】
好ましくは、制御手段は、外部からの指示に基づいて運転条件を選択するための運転コース選択手段をさらに含み、運転コース選択手段により選択された運転条件に応じて、アンバランス修正手段における解し期間の時間を変更する。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の構成および動作について図面を参照して説明する。ただし、本発明の構成としては、ドラム式洗濯乾燥機に限定されるものではない。たとえば、少なくとも洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を行なう洗濯機であればよい。
【0050】
(実施の形態1)
〔ドラム式洗濯乾燥機の基本構成〕
まず、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成について図にしたがって説明する。
【0051】
図1は、本発明によるドラム式洗濯乾燥機100を示す概略斜視図である。
図1を参照して、ドラム式洗濯乾燥機100は、筐体2と、外部からの指示を入力するための操作パネル22と、筐体2を支えるための底台4と、洗濯物を投入するための洗濯物投入口2aと、筐体2の上面を覆うための天板64と、筐体2の前面に設けられ開閉可能な開閉扉6と筐体2の前面下部に糸屑フィルタを内部に含む接続ケース34とを備える。
【0052】
底台4の上に筐体2が設けられる。筐体2は、化粧鋼板を折曲して形成されている。天板64は、樹脂成型品等で形成される。そして、天板64は、筐体2にネジ止めされている。筐体2の前面上部には、使用者が操作を行なうための操作パネル22取付けられている。操作パネル22は、外部からの指示を受けるための操作キーと運転情報を表示するための表示部とを含む。
【0053】
図2は、操作パネル22に含まれる操作キーのレイアウトを示す図である。
図2を参照して、操作パネル22は、液晶表示装置で形成され入力情報等を表示するための表示部22aと、ドラム式洗濯乾燥機100の電源をオン/オフするための電源キー102と、ドラム式洗濯乾燥機100の運転を開始するためのスタートキー104と、開閉扉6のドアロックを解除するためのドアロック解除キー106と、運転コースの切り替えを行なうためのコース切替キー108と、乾燥工程を行なうように設定するための乾燥キー110と、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を含む洗濯工程を設定するための洗濯キー112と、洗い工程を行なうように設定するための洗いキー114と、すすぎ工程を行なうように設定するためのすすぎキー116と、脱水工程を行なうように設定するための脱水キー118と、操作パネル22の背面に設けられる制御回路(図示せず)とを備える。
【0054】
操作パネル22に含まれる操作キーにより使用者は、ドラム式洗濯乾燥機100に設けられた運転条件を設定する操作等を行なうことができる。
【0055】
電源キー102をオンすると、表示部22aには「標準コース」の洗濯乾燥条件が表示される。標準コースは、木綿や化繊等の洗濯物の場合に洗濯工程および乾燥工程を最適に行なう条件が予め設定されている。使用者は、コース切替キー108を押下することにより、「ドライコース」「毛布コース」等の運転条件を選択することができる。
【0056】
使用者は、洗濯キー112を押下することにより、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を含む洗濯工程を行なうように設定することができる。また、使用者は、乾燥キー110を押下することにより、乾燥工程を行なうように設定することができる。
【0057】
使用者は、洗いキー114、すすぎキー116および脱水キー118を押下することにより、それぞれ洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を単独で行なうように設定できる。
【0058】
運転条件が設定されると、スタートキー104を押下することによりドラム式洗濯乾燥機100の運転が開始される。運転中にスタートキー104押下することにより、ドラム式洗濯乾燥機100の運転は、一時停止される。そして、再度スタートキー104を押下することにより運転は、再開される。一時停止中にドアロック解除キー106を押下すると、開閉扉6のロック状態が解除される。したがって、洗濯物の追加投入ができる。
【0059】
図3は、ドラム式洗濯乾燥機100の内部構造を示す、図1のIII−III線の模式断面図である。
【0060】
図3を参照して、ドラム式乾燥機100は、洗濯物投入口2aを含む筐体2と、筐体2の前面上部に設けられた操作パネル22と、操作パネル22の裏側に設けられる制御回路62と、筐体2の前面に設けられ窓部6aを含む開閉扉6と、底台4と、筐体2の前面下部に設けられ糸屑フィルタ34aとキャップ34bを含む接続ケース34と、水槽8内の水を排水するための排水ポンプ36と、水槽8から接続ケース34へと接続される排水ダクト32aと接続ケース34から排水ポンプ36へと接続される排水ダクト32bと排水ポンプ36から水を筐体2の外部へ導くための排水ダクト32cとを含む排水ダクト32と、水槽8内の水位を検出するための水位センサ46と、排水ダクト32aから分岐するエアトラップ42と、水槽8内の水圧を水位センサ46へと伝えるための導圧パイプ44と、水槽開口部8aと流出口8cとを含み後方が下がるように傾斜して設けられる水槽8と、水槽8内に回転自在として設けられドラム開口部10aとバッフル10bと小孔10cと槽軸10dと液体バランサ10eとを含むドラム10と、ドラム10を回転させるためのケース18aとロータ18bとステータ18cとを含む駆動機構18と、槽軸10dを支持して槽軸10d回りの回転を自在とするベアリング12と、外部から水を供給するための給水弁26と、天板64と、給水弁26から供給された水を通すための給水パイプ24と、ドアパッキン内周縁20aを含み水槽8内の水の外部への漏出を防ぐためのドアパッキン20と、給水ノズル30aを含み洗剤を格納するための洗剤ケース30とを備える。
【0061】
制御回路62は、内部にドラム式洗濯乾燥機100の運転を制御する制御プログラムを含む。操作キー102〜118により運転条件が設定されると、制御回路62は、設定された運転条件に基づいてドラム式洗濯乾燥機100の運転を行なう。
【0062】
筐体2の内部には、前面に向かって開口した開口部8aを含む水槽8が後方へ行くほど下がるように傾斜して設けられている。水槽8内にはドラム開口部10aを含むドラム10が同軸となるように傾斜して回転自在として設けられている。この傾斜によって前面側からのドラム10内の見通しをよくしている。
【0063】
ドラム10に含まれる槽軸10dには、駆動機構18が取付けられている。駆動機構18は、ケース18a内にロータ18bとステータ18cを内装している。ステータ18cは、ケース18aに固定される。ロータ18bは、ドラム10に含まれる槽軸10dに固定されている。槽軸10dは、ケース18aに固定されたベアリング12によって支持される。一端がドラム10に固定されているためドラム10は、回転自在である。ロータ18bの回転が直接ドラム10を回転駆動する。また、ロータ18bの回転数を検知する回転検知部(図示せず)が設けられる。駆動機構18は、回転検知部の検知結果に基づいて回転速度が制御されるインバータモータである。
【0064】
ドラム10の周壁には、小孔10cが設けられている。小孔10cは、水槽8とドラム10とを連通している。小孔10cを介して水槽8とドラム10との間を洗濯水が流出入できる。ドラム10の内壁面には、バッフル10bが突出して形成される。バッフル10bは、ドラム10の回転により洗濯物を引っかけて持ち上げる。そして、洗濯液中に洗濯物を落下させることにより洗浄が行なわれるようになっている。バッフル10bは、ドラム10の内壁に固定されるかあるいはドラム10と一体に形成される。
【0065】
ドラム10の開口部10aの外周縁には、流体バランサ10eが設けられている。流体バランサ10eは、塩水等の比重の大きい液体が封入されている。ドラム10の回転時には、その流体が移動することにより、洗濯物および洗濯水の偏りによる重心移動を打消す。液体バランサ10eは、ドラム10の内周縁に設けてもよい。
【0066】
洗濯物投入口2aと水槽8に含まれる開口部8aの周縁には、ゴムや軟質樹脂等の弾性体で形成されるドアパッキン20が取付けられる。そして、ドアパッキン20は、洗濯物を出し入れするアクセス路を形成する。開閉扉6には、パッキン20と密着する窓部6aが設けられる。開閉扉6の前面の一部および窓部6aは、ドラム10内を視認できるようにガラス等の透明部材で形成されている。
【0067】
パッキン20は、開閉扉6を閉じたときにドアパッキン内周縁20aが窓部6aの周縁に密着してアクセス路を閉口する。これにより、水槽8内の洗濯水は、外部へ漏水しない。また、パッキン20には、蛇腹等が設けられる。したがって、パッキン20は、水槽8の揺動に応じてたわみを生じて追従する。
【0068】
筐体2内の上部には、洗剤を収容する洗剤ケース30が設けられる。洗剤ケース30内には、洗剤の収納部を通る通路と通らない通路とを含む。洗剤ケース30に流入する洗濯水は、切り替えて流通可能とされる。洗剤ケース30から一方には、給水パイプ24が導出されている。そして、給水パイプ24は、給水弁26と接続されている。また、他方には、ドアパッキン20に接続された給水ノズル30aが導出されている。
【0069】
また、水槽8の底部には、流出口8cから排水ダクト32が導出されている。排水ダクト32aは、糸屑フィルタ34aを内装した接続ケース34と水槽8との間を接続する。排水ダクト32bは、接続ケース34と排水ポンプ36の間を接続している。排水ダクト32cは、外部と連通する。そして、排水ダクト32cは、排水ポンプ36の動作により洗濯水を外部へ排水できる。
【0070】
糸屑フィルタ34aは、たとえば、格子状に形成された樹脂あるいは、袋状に形成された目の細かい繊維等で形成される。糸屑フィルタ34aは、洗濯水が通過することによって洗濯水中の糸屑等を集積する。また、糸屑フィルタ34aは、接続ケース34内に着脱自在に装着される。糸屑フィルタ34aは、筐体2の前面下部からキャップ34bとともに取り外して容易に清掃できる。
【0071】
排水ダクト32aから分岐するエアトラップ42には、導圧パイプ44が導出されている。水位センサ46は、導圧パイプ44およびエアトラップ42を介して水槽8と連通する。そして、水槽8内の水位による圧力が水位センサ46に伝えられる。水位センサ46は、たとえば、コイルと磁性体とを内装する。水槽8内の水位による圧力変化に応じて磁性体がコイル内を移動する。そして、水位センサ46は、コイル内の磁性体の位置により生じるコイルのインダクタンスを発振周波数として検出する。その結果、水位センサ46は、水槽8内の水位の検出を可能とする。水位センサ46は、水槽8内と連通するどの位置に設けてもよい。
【0072】
図4は、本発明におけるドラム式洗濯乾燥機100が備える給水弁26の詳細を示す図である。
【0073】
図4を参照して、給水弁26は、吐出口26a、26bと流入口26cとを含む。
【0074】
流入口26cは、水道管に接続される。流入口26cからは、市水を供給できる。吐出口26aは、給水パイプ24に接続される。給水弁26の開放により市水が吐出口26a、吐出口26bより吐出される。洗濯水は、洗剤ケース30を介して給水ノズル30aから水槽8内に給水される。給水弁26に含まれる吐出口26bは、後述するように、温風が循環する乾燥用ダクト54(図5参照)に接続される。そして、温風内の水分は、吐出口26bから給水される水により凝縮される。
【0075】
図5は、乾燥ユニットを含む面において切断したドラム式洗濯乾燥機100の図1のV―V線の模式断面図である。
【0076】
図5を参照して、ドラム式洗濯乾燥機100は、窓部6aを含む開閉扉6と、洗濯物投入口2aを含む筐体2と、天板64と、ドアパッキン内周縁20aを含むドアパッキン20と、水槽開口部8aと吹出口8bと流出口8cと循環口8dとを含む水槽8と、接続ケース34と、排水ダクト32a、32b、32cを含む排水ダクト32と、駆動機構18と、湿気を含む空気を冷却するための冷却室68と、水槽8内の空気を通すための循環用ダクト66と、加熱した空気を水槽8へ送るための乾燥用ダクト54と、冷却室68に水を供給するための吐出口26bを含む給水弁26と、空気を加熱するためのヒータ56と空気の流れを生み出すための送風ファン50とを含む乾燥ユニット48と、乾燥用ダクト54内の温度を検知するための温度センサ58aと、循環用ダクト66内の温度を検知するための温度センサ58bと、ドラム開口部10aとバッフル10bと小孔10cと液体バランサ10eとを含むドラム10とを備える。
【0077】
水槽8の上方には、送風ファン50とヒータ56とを含み洗濯物を乾燥するための乾燥ユニット48が設けられている。乾燥ユニット48は、水槽8に含まれる吹出し口8bと水槽8の下部に設けられた循環口8dとを連結する乾燥用ダクト54および循環用ダクト66の経路途中に設けられる。
【0078】
送風ファン50の駆動によって乾燥用ダクト54内に空気が流通する。このとき、ヒータ56で熱せられた空気は、吹出し口8bからドラム10内に送出される。ドラム10内の空気は、小孔10cを通る。そして、ドラム10内の空気は、水槽8内を経て循環口8dから循環用ダクト66へ送られる。また、前述したように、給水弁26の吐出口26bは、乾燥用ダクト54および循環用ダクト66の経路途中に設けられる冷却室68に接続される。循環用ダクト66を通る温風内の水分は、給水弁26の給水により冷却されさらに凝縮される。
【0079】
ヒータ56は、乾燥用ダクト54に取付けられた温度センサ58aと、循環用ダクト66に取り付けられた温度センサ58bとの検出温度に応じて出力が制御される。すなわち、所定の温度の空気がドラム10内へと送出される。
【0080】
〔ドラム式洗濯乾燥機の制御系の構成〕
図6は、ドラム式洗濯乾燥機100の制御機能ブロック図を示す。
【0081】
図6を参照して、制御回路62は、ソフトウェアを実行するためのマイクロコンピュータ70と、マイクロコンピュータ70に電力を供給するための電源回路72と、マイクロコンピュータ70を初期化するためのリセット回路74と、ヒータ56と送風ファン50と吐出口26bを含む給水弁26と駆動機構18と排水ポンプ36への電力の供給を制御するための負荷駆動回路72を備える。
【0082】
また、制御回路62は、操作キー102〜118と、水槽8内の水位を検知するための水位センサ46と、駆動機構18の回転数を検出するための回転検知部76と、ヒータ56の温度を検知するための温度検知部78と、運転終了時およびエラー時等に使用者に報知するためのブザー90と、運転内容を表示するための表示部22aとに接続されている。
【0083】
マイクロコンピュータ70が実行するソフトウェアは、ドラム10内の洗濯物の布の容量に応じて負荷容量区分を判定するための容量検出部80と、洗濯物の布質を判定するために、たとえば、水位センサ46により検知される給水完了直後と給水後時間経過してからとの水位の変化量に応じて布質を判定する布質検出部80bと、脱水時にドラム10が回転する際のドラム10の振動の振幅の大きさに基づいてアンバランス状態を検知するためのアンバランス検知部82と、回転検知部76により検知されるドラム10の回転数の変化に基づいて、脱水時に排出した水による泡の多量発生のためにドラムが定常回転しない泡拘束を検知するための泡拘束検知部84と、容量判定、布質判定、および運転コースにより決定した工程時間をカウントするためのタイマ部86とを備える。
【0084】
また、制御回路62の内部にはプログラム等を記憶するための記憶部(図示せず)を含み、記憶部には、マイクロコンピュータ70により実行されるソフトウェアが格納されている。
【0085】
また、マイクロコンピュータ70は、操作キー102〜118と、水位センサ46と、電源回路72、リセット回路74と、回転検出部76と、温度検知部78とからの入力に基づいて、負荷駆動回路88、ブザー90および表示部22aの動作を制御する。
【0086】
マイクロコンピュータ70の制御により、負荷駆動回路88にて各負荷の動作を行ない駆動機構18、給水弁26、吐出口26b、ヒータ56、送風ファン50、排水ポンプ36等を動作させ洗濯・すすぎ・脱水・乾燥と順次移行して運転する。このとき、マイクロコンピュータ70は、表示部22aに運転内容を表示させる。また、マイクロコンピュータ70は、ブザー90により運転終了時およびエラー時等に使用者に報知させる。
【0087】
〔実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
図7は、ドラム式洗濯乾燥機100の運転を開始してから洗い工程を終えるまでの動作を説明するためのフローチャートである。
【0088】
図7を参照して、まず最初に洗濯物投入口2aから使用者により洗濯物が投入される。つづいて、使用者は、開閉扉6を閉じる。そして、開閉扉6の窓部6aの周縁とドアパッキン内周縁20aとが密着する。したがって、水槽8の内部は、密封される。そして、使用者は、操作パネル22に含まれる電源キー102を押す。使用者が運転コース等の運転条件を設定した後にスタートキー104を押すことにより、洗い工程が開始される(ステップS100)。
【0089】
つづいて、制御回路62は、負荷容量を判定するための容量センシングを開始する(ステップS101)。
【0090】
容量センシングにより負荷容量が判定された後に制御回路62は、容量にあった運転時間を表示部22aに表示する。
【0091】
そして、制御回路62は、給水弁26により給水を開始させる(ステップS102)。
【0092】
吐出口26bから給水された水は、洗剤ケース30に送られる。洗剤ケース30内で洗剤を含んだ洗濯水は、給水ノズル30aから水槽8およびドラム10内に流入する。
【0093】
次に、制御回路62は、水位センサ46により検知された水槽8内の水位が所定水位に達しているかを判断する(ステップS103)。
【0094】
ステップS103において、水槽8内の水位が所定水位に達していない場合、制御回路62は、処理をステップS102に移行させる。
【0095】
一方、ステップS103において、水槽8内の水位が所定水位に達している場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(S104)。
【0096】
そして、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS105)。
【0097】
このとき、制御回路62は、ドラム10を所定の洗いチャートにより回転制御を行なう。
【0098】
つづいて、制御回路62は、布質を判定する布質センシングを行なう(ステップS106)。
【0099】
布質センシングとして、たとえば、設定水位まで給水されたときの水位は、布が水分を吸収することにより変化することを利用する。すなわち、給水完了直後と給水後時間経過してからとの水位の変化量によって布質を判定する。
【0100】
次に、制御回路62は、洗い工程の運転時間が所定時間を経過したか判断する(ステップS107)。
【0101】
ステップS107において、洗い工程の運転時間が所定時間を経過していない場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態とする。
【0102】
一方、ステップS107において、洗い工程の運転時間が所定時間を経過する場合、制御回路62は、ドラム10の駆動を停止させる(ステップS108)。
【0103】
つづいて、制御回路62は、排水ポンプ36による洗濯液の排水を開始させる。そして、制御回路62は、処理をすすぎ工程に移行させる(ステップS109)。
【0104】
図8は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0105】
図8を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS110)。
【0106】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS111)。
【0107】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS112)。
【0108】
ステップS112において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS113)。
【0109】
ステップS113において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0110】
一方、ステップS113において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS114)。
【0111】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS115)。
【0112】
ステップS115において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0113】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と同様に上記一連の動作で運転を行なう。
【0114】
一方、ステップS112において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正を開始させる(ステップS116)。
【0115】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS117)。
【0116】
つづいて、制御回路62は、給水弁26により給水を開始させる(ステップS118)。
【0117】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS119)。
【0118】
制御回路62は、給水弁26により衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0119】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS120)。
【0120】
ステップS120において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS118に移行させる。
【0121】
一方、ステップS120において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS121)。
【0122】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS122)。
【0123】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS110に移行させる。
【0124】
以上のように、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によるドラム10内の衣類のアンバランス状態の検知に応じて、制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。同時に、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させることができる。その結果、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。したがって、ドラム10内の衣類のアンバランス状態を修正することができる。
【0125】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0126】
〔実施の形態2におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態2におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0127】
図9は、本発明の実施の形態2におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0128】
図9を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS201)。
【0129】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS202)。
【0130】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS203)。
【0131】
ステップS203において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS204)。
【0132】
ステップS204において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0133】
一方、ステップS204において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS205)。
【0134】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS206)。
【0135】
ステップS206において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0136】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と同様に上記一連の動作で運転を行なう。
【0137】
一方、ステップS203において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、洗い工程において行なわれた容量センシングにより判定された容量区分に基づいてアンバランス修正を行なう(ステップS207)。
【0138】
このとき、アンバランス検知回数が容量区分に基づいて設定された回数となる場合、制御回路62はアンバランス修正を開始する。
【0139】
制御回路62がドラム10内の衣類の容量は低量であると判定する場合、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると検知される回数が1回であるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS208)。
【0140】
また、制御回路62がドラム10内の衣類の容量は中量であると判定する場合、アンバランス状態であると検知される回数が2回であるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS209)。
【0141】
あるいは、制御回路62がドラム10内の衣類の容量は高量であると判定する場合、アンバランス状態であると検知される回数が3回であるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS210)。
【0142】
実施の形態2における容量区分は、たとえば、低量(2kg以下)、中量(2〜4kg)、高量(4kg以上)に区分する。
【0143】
制御回路62は、アンバランス状態を検知された回数が上記容量区分に基づいて設定された回数となるかの判断を行なう(ステップS211)。
【0144】
アンバランス状態の検知回数が設定回数となる場合、制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS212)。
【0145】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS213)。
【0146】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS214)。
【0147】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS215)。
【0148】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0149】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS216)。
【0150】
ステップS216において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS214に移行させる。
【0151】
一方、ステップS216において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS217)。
【0152】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS218)。
【0153】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS201に移行させる。
【0154】
一方、ステップS211において、アンバランス状態の検知回数が設定回数とならない場合、制御回路62は、処理をステップS203に移行させる。
【0155】
ステップS203において制御回路62は、再度アンバランス検知を行なう。以上のように、制御回路62は、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると検知された回数が衣類の容量に基づいて設定された回数となる場合にアンバランス修正を開始する。そのとき、制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。同時に、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させることができる。その結果、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。したがって、ドラム10内の衣類のアンバランス状態を修正することができる。
【0156】
また、上記のように容量区分に基づいてアンバランス修正へ移行するアンバランス検知回数を変更する理由は、容量が高量であればドラム10内に占める衣類の体積が増えて衣類が偏りにくくなるためである。また、偏った場合でも偏りが解消されやすい。そのため、再度中間脱水を行なってもアンバランスが解消できる場合が多い。それに対して、低量になるとドラム10内に空間が増える。したがって、衣類が偏ったままとなる場合がある。このとき、再度中間脱水を行ってもアンバランスが解消しにくい。そのため、水によって衣類をほぐす必要がある。衣類の容量に応じて衣類のほぐれやすさを考慮することにより、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0157】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0158】
〔実施の形態3におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態3におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0159】
図10は、本発明の実施の形態3におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0160】
図10を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS301)。
【0161】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS302)。
【0162】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS303)。
【0163】
ステップS303において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS304)。
【0164】
ステップS304において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0165】
一方、ステップS304において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS305)。
【0166】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS306)。
【0167】
ステップS306において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0168】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0169】
一方、ステップS303において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、洗い工程において行なわれた容量センシングにより判定された容量区分に基づいてアンバランス修正を行なう(ステップS307)。
【0170】
このとき、制御回路62は、容量センシングによって判定された容量区分に基づいてアンバランス修正工程における給水弁26による給水のオン/オフ時間を設定する。
【0171】
制御回路62がドラム10内の衣類の容量は低量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を5”オン/5”オフと設定する(ステップS308)。
【0172】
また、制御回路62がドラム10内の衣類の容量は中量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を10”オン/5”オフと設定する(ステップS309)。
【0173】
あるいは、制御回路62がドラム10内の衣類の容量は高量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を15”オン/5”オフと設定する(ステップS310)。
【0174】
実施の形態3における容量区分は、たとえば、低量(2kg以下)、中量(2〜4kg)、高量(4kg以上)に区分する。
【0175】
制御回路62は、上記容量区分に基づいて給水弁26による給水のオン/オフ時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS311)。
【0176】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS312)。
【0177】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS313)。
【0178】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS314)。
【0179】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態において給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0180】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS315)。
【0181】
ステップS315において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS313に移行させる。
【0182】
一方、ステップS315において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS316)。
【0183】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS317)。
【0184】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS301に移行させる。
【0185】
以上のように、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によるドラム10内の衣類のアンバランス状態の検知に応じて、制御回路62は、衣類の容量に基づいてアンバランス修正における給水弁26による給水のオン/オフ時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。同時に、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0186】
また、上記のように容量区分に基づいて給水のオン/オフ時間を設定する理由は、低量から高量になるにつれて、ほぐしやすくするために必要な水量も低量から高量になるためである。そのため、オン/オフ時間中に占めるオン時間の割合を低量から高量になるにつれて増やす必要がある。衣類の容量に応じて給水を行なうことにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0187】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0188】
〔実施の形態4におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態4におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0189】
図11は、本発明の実施の形態4におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0190】
図11を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS401)。
【0191】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS402)。
【0192】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS403)。
【0193】
ステップS403において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS404)。
【0194】
ステップS404において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0195】
一方、ステップS404において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS405)。
【0196】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS406)。
【0197】
ステップS406において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0198】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0199】
一方、ステップS403において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、洗い工程において行なわれた容量センシングにより判定された容量区分に基づいてアンバランス修正を行なう(ステップS407)。
【0200】
このとき、制御回路62は、容量センシングによって判定された容量区分に基づいてアンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水のオン/オフ時間を設定する。
【0201】
制御回路62がドラム10内の衣類の容量は低量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を15”オン/5”オフと設定する(ステップS408)。
【0202】
また、制御回路62がドラム10内の衣類の容量は中量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を10”オン/5”オフと設定する(ステップS409)。
【0203】
あるいは、制御回路62がドラム10内の衣類の容量は高量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を5”オン/5”オフと設定する(ステップS410)。
【0204】
実施の形態4における容量区分は、たとえば、低量(2kg以下)、中量(2〜4kg)、高量(4kg以上)に区分する。
【0205】
制御回路62は、上記容量区分に基づいて排水ポンプ36による排水のオン/オフ時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS411)。
【0206】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS412)。
【0207】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS413)。
【0208】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS414)。
【0209】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0210】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS415)。
【0211】
ステップS415において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS413に移行させる。
【0212】
一方、ステップS415において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS416)。
【0213】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS417)。
【0214】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS401に移行させる。
【0215】
以上のように、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によるドラム10内の衣類のアンバランス状態の検知に応じて、制御回路62は、衣類の容量に基づいてアンバランス修正における排水ポンプ36による排水のオン/オフ時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0216】
また、上記のように容量区分に基づいて排水のオン/オフ時間を設定する理由は、低量から高量になるにつれて、ほぐしやすくするために必要なドラム10内水位も低量から高量になるためである。そのため、オン/オフ時間中に占めるオン時間の割合を低量から高量になるにつれて減らす必要がある。衣類の容量に応じた水位を維持することにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0217】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0218】
〔実施の形態5におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態5におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0219】
図12は、本発明の実施の形態5におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0220】
図12を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS501)。
【0221】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS502)。
【0222】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS503)。
【0223】
ステップS503において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS504)。
【0224】
ステップS504において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0225】
一方、ステップS504において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS505)。
【0226】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS506)。
【0227】
ステップS506において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0228】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と同様に上記一連の動作で運転を行なう。
【0229】
一方、ステップS503において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、洗い工程において行なわれた容量センシングにより判定された容量区分に基づいてアンバランス修正を行なう(ステップS507)。
【0230】
このとき、制御回路62は、容量センシングによって判定された容量区分に基づいてアンバランス修正における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定する。
【0231】
制御回路62がドラム10内の衣類の容量は低量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を30秒と設定する(ステップS508)。
【0232】
また、制御回路62がドラム10内の衣類の容量は中量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を45秒と設定する(ステップS509)。
【0233】
あるいは、制御回路62がドラム10内の衣類の容量は高量であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を60秒と設定する(ステップS510)。
【0234】
実施の形態5における容量区分は、たとえば、低量(2kg以下)、中量(2〜4kg)、高量(4kg以上)に区分する。
【0235】
制御回路62は、上記容量区分に基づいて給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS511)。
【0236】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS512)。
【0237】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS513)。
【0238】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS514)。
【0239】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0240】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS515)。
【0241】
ステップS515において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS513に移行させる。
【0242】
一方、ステップS515において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS516)。
【0243】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS517)。
【0244】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS501に移行させる。
【0245】
以上のように、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によるドラム10内の衣類のアンバランス状態の検知に応じて、制御回路62は、衣類の容量に基づいてアンバランス修正における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0246】
また、上記のように容量区分に基づいて給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定する理由は、衣類の容量が低量から高量になるにつれて、ほぐしやすくするために必要な給水量も低量から高量になるからである。そのため、給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を衣類の容量が低量から高量になるにつれて増やす必要がある。衣類の容量に応じた水量を給水することにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0247】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0248】
〔実施の形態6におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態6におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0249】
図13は、本発明の実施の形態6におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0250】
図13を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS601)。
【0251】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS602)。
【0252】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS603)。
【0253】
ステップS603において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS604)。
【0254】
ステップS604において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0255】
一方、ステップS604において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS605)。
【0256】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS606)。
【0257】
ステップS606において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0258】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0259】
一方、ステップS603において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、布質センシングにより衣類の布質の判定を行なう(ステップS607)。
【0260】
このとき、アンバランス検知回数が布質区分に基づいて設定された回数となる場合、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。
【0261】
制御回路62がドラム10内の衣類の布質はしなやかであると判定する場合、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると検知される回数が1回であるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS608)。
【0262】
また、制御回路62がドラム10内の衣類の布質は普通であると判定する場合、アンバランス状態であると検知される回数が2回であるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS609)。
【0263】
あるいは、制御回路62がドラム10内の衣類の布質はゴワゴワであると判定する場合、アンバランス状態であると検知される回数が3回であるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS610)。
【0264】
実施の形態6における布質区分は、たとえば、しなやか(化繊の割合が多いもの)、普通(化繊と綿がほぼ同量のもの)、ゴワゴワ(綿の割合が多いもの)に区分する。
【0265】
制御回路62は、アンバランス状態を検知された回数が上記布質区分に基づいて設定された回数となるかの判断を行なう(ステップS611)。
【0266】
アンバランス状態の検知回数が設定回数となる場合、制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS612)。
【0267】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS613)。
【0268】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS614)。
【0269】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS615)。
【0270】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0271】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS616)。
【0272】
ステップS616において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS614に移行させる。
【0273】
一方、ステップS616において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS617)。
【0274】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS618)。
【0275】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS601に移行させる。
【0276】
一方、ステップS611において、アンバランス状態の検知回数が設定回数とならない場合、制御回路62は、処理をステップS603に移行させる。
【0277】
ステップS603において制御回路62は、再度アンバランス検知を行なう。以上のように、制御回路62は、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると検知された回数が衣類の布質に基づいて設定された回数となる場合にアンバランス修正を開始する。そのとき、制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内の衣類のアンバランスを修正することができる。
【0278】
また、上記のように布質区分に基づいてアンバランス修正へ移行するアンバランス検知回数を変更する理由は、布質がゴワゴワであればドラム10内に占める衣類の体積が増えて衣類が偏りにくいためである。また、偏った場合でも偏りが解消されやすい。そのため、再度中間脱水を行ってもアンバランスが解消できる場合が多い。それに対して、しなやかになるとドラム10内に空間が増える。したがって、衣類が偏ったままとなる。このとき、再度中間脱水を行ってもアンバランスが解消しにくい。そのため、水によって衣類をほぐす必要がある。衣類の布質に応じて衣類のほぐれやすさを考慮することにより、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0279】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0280】
〔実施の形態7におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態7におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0281】
図14は、本発明の実施の形態7におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0282】
図14を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS701)。
【0283】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS702)。
【0284】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS703)。
【0285】
ステップS703において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS704)。
【0286】
ステップS704において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0287】
一方、ステップS704において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS705)。
【0288】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS706)。
【0289】
ステップS706において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0290】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0291】
一方、ステップS703において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、布質センシングにより衣類の布質の判定を行なう(ステップS707)。
【0292】
このとき、制御回路62は、布質センシングによって判定された布質区分に基づいてアンバランス修正工程における給水弁26による給水のオン/オフ時間を設定する。
【0293】
制御回路62がドラム10内の衣類の布質はしなやかであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を5”オン/5”オフと設定する(ステップS708)。
【0294】
また、制御回路62がドラム10内の衣類の布質は普通であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を10”オン/5”オフと設定する(ステップS709)。
【0295】
あるいは、ドラム10内の衣類の布質がゴワゴワであると判定された場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を15”オン/5”オフと設定する(ステップS710)。
【0296】
実施の形態7における布質区分は、たとえば、しなやか(化繊の割合が多いもの)、普通(化繊と綿がほぼ同量のもの)、ゴワゴワ(綿の割合が多いもの)に区分する。
【0297】
制御回路62は、上記布質区分に基づいて給水弁26による給水のオン/オフ時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS711)。
【0298】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS712)。
【0299】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS713)。
【0300】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS714)。
【0301】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0302】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS715)。
【0303】
ステップS715において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS713に移行させる。
【0304】
一方、ステップS715において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS716)。
【0305】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS717)。
【0306】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS701に移行させる。
【0307】
以上のように、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によるドラム10内の衣類のアンバランス状態の検知に応じて、制御回路62は、衣類の布質に基づいてアンバランス修正における給水弁26による給水のオン/オフ時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0308】
また、上記のように布質区分に基づいて給水のオン/オフ時間を設定する理由は、しなやかからゴワゴワになるにつれて、ほぐしやすくするために必要な水量も低量から高量になるためである。そのため、オン/オフ時間中に占めるオン時間の割合をしなやかからゴワゴワになるにつれて増やす必要がある。衣類の布質に応じて給水を行なうことにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0309】
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0310】
〔実施の形態8におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態8におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0311】
図15は、本発明の実施の形態8におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0312】
図15を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS801)。
【0313】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS802)。
【0314】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS803)。
【0315】
ステップS803において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS804)。
【0316】
ステップS804において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0317】
一方、ステップS804において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS805)。
【0318】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS806)。
【0319】
ステップS806において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0320】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0321】
一方、ステップS803において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、布質センシングにより衣類の布質の判定を行なう(ステップS807)。
【0322】
このとき、制御回路62は、布質センシングによって判定された布質区分に基づいてアンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水のオン/オフ時間を設定する。
【0323】
制御回路62がドラム10内の衣類の布質はしなやかであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を15”オン/5”オフと設定する(ステップS808)。
【0324】
また、制御回路62がドラム10内の衣類の布質は普通であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を10”オン/5”オフと設定する(ステップS809)。
【0325】
あるいは、制御回路62がドラム10内の衣類の布質はゴワゴワであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を5”オン/5”オフと設定する(ステップS810)。
【0326】
実施の形態8における布質区分は、たとえば、しなやか(化繊の割合が多いもの)、普通(化繊と綿がほぼ同量のもの)、ゴワゴワ(綿の割合が多いもの)に区分する。
【0327】
制御回路62は、上記布質区分に基づいて排水ポンプ36による排水のオン/オフ時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS811)。
【0328】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS812)。
【0329】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS813)。
【0330】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS814)。
【0331】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0332】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS815)。
【0333】
ステップS815において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS813に移行させる。
【0334】
一方、ステップS815において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS816)。
【0335】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS817)。
【0336】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS801に移行させる。
【0337】
以上のように、制御回路62は、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によるドラム10内の衣類のアンバランス状態の検知に応じて、衣類の布質に基づいてアンバランス修正における排水ポンプ36による排水のオン/オフ時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0338】
また、上記のように布質区分に基づいて排水のオン/オフ時間を設定する理由は、しなやかからゴワゴワになるにつれてほぐしにくくなり、ほぐしやすくするために必要なドラム10内の水位も低量から高量になるためである。そのため、オン/オフ時間中に占めるオン時間の割合をしなやかからゴワゴワになるにつれて減らす必要がある。衣類の布質に応じた水位を維持することにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0339】
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0340】
〔実施の形態9におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態9におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0341】
図16は、本発明の実施の形態9におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0342】
図16を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS901)。
【0343】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラムを駆動させる(ステップS902)。
【0344】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS903)。
【0345】
ステップS903において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS904)。
【0346】
ステップS904において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0347】
一方、ステップS404において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS905)。
【0348】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS906)。
【0349】
ステップS906において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0350】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0351】
一方、ステップS903において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態であると判定する場合、制御回路62は、布質センシングにより衣類の布質の判定を行なう(ステップS907)。
【0352】
このとき、制御回路62は、布質センシングによって判定された布質区分に基づいてアンバランス修正における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定する。
【0353】
制御回路62がドラム10内の衣類の布質はしなやかであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を30秒と設定する(ステップS908)。
【0354】
また、制御回路62がドラム10内の衣類の布質は普通であると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を45秒と設定する(ステップS909)。
【0355】
あるいは、制御回路62がドラム10内の衣類の布質はゴワゴワであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を60秒と設定する(ステップS910)。
【0356】
実施の形態9における布質区分は、たとえば、しなやか(化繊の割合が多いもの)、普通(化繊と綿がほぼ同量のもの)、ゴワゴワ(綿の割合が多いもの)に区分する。
【0357】
制御回路62は、上記布質区分に基づいて給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS911)。
【0358】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS912)。
【0359】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS913)。
【0360】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS914)。
【0361】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0362】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS915)。
【0363】
ステップS915において、アンバランス修正が所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS913に移行させる。
【0364】
一方、ステップS915において、アンバランス修正が所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS916)。
【0365】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS917)。
【0366】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS901に移行させる。
【0367】
以上のように、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によるドラム10内の衣類のアンバランス状態の検知に応じて、制御回路62は、衣類の布質に基づいてアンバランス修正における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0368】
また、上記のように布質区分に基づいて給水・排水が同時に行なわれる期間の時間の設定する理由は、衣類の布質がしなやかさからゴワゴワになるにつれて、ほぐれやすくなるため、必要な給水量も低量から高量になるからである。そのため、給水・排水が同時に行なわれる期間の時間をしなやかからゴワゴワになるにつれて増やす必要がある。衣類の布質に応じた水量を給水することにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0369】
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0370】
〔実施の形態10におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態10におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0371】
図17は、本発明の実施の形態10におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0372】
図17を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS1001)。
【0373】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS1002)。
【0374】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS1003)。
【0375】
ステップS1003において、ドラム10内の衣類がアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS1004)。
【0376】
ステップS1004において、中間脱水が所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0377】
一方、ステップS1004において、中間脱水が所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS1005)。
【0378】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS1006)。
【0379】
ステップS1006において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0380】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0381】
一方、ステップS1003において、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると判定された場合、制御回路62は、選択された運転コースに基づいてアンバランス修正を行なう(ステップS1007)。
【0382】
このとき、制御回路62は、アンバランス検知回数が選択された運転コースに基づいて設定された回数となる場合、アンバランス修正を開始する。
【0383】
制御回路62が選択された運転コースは標準コースであると判定する場合、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると1回検知されるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS1008)。
【0384】
また、制御回路62が選択された運転コースは毛布コースであると判定する場合、ドラム10内の衣類がアンバランス状態であると2回検知されるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS1009)。
【0385】
あるいは、制御回路62が選択された運転コースはドライコースであると判定する場合、ドラム10内の衣類がアンバランス状態であると3回検知されるときに制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS1010)。
【0386】
運転コースは、外部からの指示により選択され、衣類の種類に基づいて洗濯工程および乾燥工程を制御するための運転条件である。制御回路62は、選択された運転コースに基づいてドラム式洗濯乾燥機100の動作の制御を行なう。
【0387】
実施の形態10における運転コースは、たとえば、ドライコース(ウール・ドライ衣類の洗濯)、標準コース(普段のまとめ洗いの洗濯)、毛布コース(毛布の洗濯)に区分する。
【0388】
制御回路62は、アンバランス状態を検知された回数が上記運転コースに基づいて設定された回数となるかの判断を行なう(ステップS1011)。
【0389】
アンバランス状態の検知回数が設定回数となる場合、制御回路62は、アンバランス修正を開始する(ステップS1012)。
【0390】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS1013)。
【0391】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS1014)。
【0392】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS1015)。
【0393】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0394】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS1016)。
【0395】
ステップS1016において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS1014に移行させる。
【0396】
一方、ステップS1016において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS1017)。
【0397】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS1018)。
【0398】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS1001に移行させる。
【0399】
一方、ステップS1011において、アンバランス状態の検知回数が設定回数とならない場合、制御回路62は、処理をステップS1003に移行させる。
【0400】
ステップS1003において制御回路62は、再度アンバランス検知を行なう。
【0401】
以上のように、制御回路62は、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると検知された回数が運転コースに基づいて設定された回数となる場合にアンバランス修正を開始する。そのとき、制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内の衣類のアンバランスを修正することができる。
【0402】
また、上記のように運転コース別に基づいてアンバランス修正へ移行するアンバランス検知回数を変更する理由は、標準コースが選択されるような衣類の洗濯の場合、給水を行なうことによりすぐにアンバランスを解消できる。一方、ドライコースが選択されるような衣類の洗濯の場合、水を含ませながら力を加えてしまうと布縮みの原因となる。そのため、できるたけ給水をせずに衣類をほぐす必要がある。また、毛布コースを選択されるような衣類の洗濯の場合、容量が大きいため衣類が偏りにくい。また、偏った場合でも偏りが解消されやすい。そのため、再度中間脱水を行ってもアンバランスが解消できる場合が多い。選択される運転コースに応じて負荷量を考慮することにより、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0403】
(実施の形態11)
本発明の実施の形態11におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0404】
〔実施の形態11におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態11におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0405】
図18は、本発明の実施の形態11におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0406】
図18を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS1101)。
【0407】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS1102)。
【0408】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS1103)。
【0409】
ステップS1103において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS1104)。
【0410】
ステップS1104において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0411】
一方、ステップS1104において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS1105)。
【0412】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS1106)。
【0413】
ステップS1106において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0414】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0415】
一方、ステップS1103において、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると判定された場合、制御回路62は、選択された運転コースに基づいてアンバランス修正を行なう(ステップS1107)。
【0416】
このとき、制御回路62は、選択された運転コースに基づいてアンバランス修正工程における給水弁26による給水のオン/オフ時間を設定する。
【0417】
制御回路62が選択された運転コースはドライコースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を5”オン/5”オフと設定する(ステップS1108)。
【0418】
また、制御回路62が選択された運転コースは標準コースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を10”オン/5”オフと設定する(ステップS1109)。
【0419】
あるいは、制御回路62が選択された運転コースは毛布コースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水弁26による給水の制御を15”オン/5”オフと設定する(ステップS1110)。
【0420】
運転コースは、外部からの指示により選択され、衣類の種類に基づいて洗濯工程および乾燥工程を制御するための運転条件である。制御回路62は、選択された運転コースに基づいてドラム式洗濯乾燥機100の動作の制御を行なう。
【0421】
実施の形態11における運転コースは、たとえば、ドライコース(ウール・ドライ衣類の洗濯)、標準コース(普段のまとめ洗いの洗濯)、毛布コース(毛布の洗濯)に区分する。
【0422】
制御回路62は、上記運転コースに基づいて給水のオン/オフ時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS1111)。
【0423】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS1112)。
【0424】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS1113)。
【0425】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS1114)。
【0426】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0427】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS1115)。
【0428】
ステップS1115において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS1113に移行させる。
【0429】
一方、ステップS1115において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS1116)。
【0430】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS1117)。
【0431】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS1101に移行させる。
【0432】
以上のように、制御回路62は、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると検知された場合、運転コースに基づいてアンバランス修正における給水弁26による給水のオン/オフ時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0433】
また、上記のように運転コースに基づいて給水のオン/オフ時間を設定する理由は、布をほぐしやすくするために必要な水量もドライコース、標準コース、毛布コースとなるにつれて低量から高量になるためである。そのため、オン/オフ時間中に占めるオン時間の割合をドライコース、標準コース、毛布コースとなるにつれて増やす必要がある。選択される運転コース応じた水量を給水することにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0434】
(実施の形態12)
本発明の実施の形態12におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0435】
〔実施の形態12におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態12におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0436】
図19は、本発明の実施の形態12におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0437】
図19を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS1201)。
【0438】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS1202)。
【0439】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS1203)。
【0440】
ステップS1203において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS1204)。
【0441】
ステップS1204において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0442】
一方、ステップS1204において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS1205)。
【0443】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS1206)。
【0444】
ステップS1206において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0445】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0446】
一方、ステップS1203において、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると判定された場合、制御回路62は、選択された運転コースに基づいてアンバランス修正を行なう(ステップS1207)。
【0447】
このとき、制御回路62は、選択された運転コースに基づいてアンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水のオン/オフ時間を設定する。
【0448】
制御回路62が選択された運転コースはドライコースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を15”オン/5”オフと設定する(ステップS1208)。
【0449】
また、制御回路62が選択された運転コースは標準コースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を10”オン/5”オフと設定する(ステップS1209)。
【0450】
あるいは、制御回路62が選択された運転コースは毛布コースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における排水ポンプ36による排水の制御を5”オン/5”オフと設定する(ステップS1210)。
【0451】
運転コースは、外部からの指示により選択され、衣類の種類に基づいて洗濯工程および乾燥工程を制御するための運転条件である。制御回路62は、選択された運転コースに基づいてドラム式洗濯乾燥機100の動作の制御を行なう。
【0452】
実施の形態12における運転コースは、たとえば、ドライコース(ウール・ドライ衣類の洗濯)、標準コース(普段のまとめ洗いの洗濯)、毛布コース(毛布の洗濯)に区分する。
【0453】
制御回路62は、上記運転コースに基づいて給水のオン/オフ時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS1211)。
【0454】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS1212)。
【0455】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS1213)。
【0456】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS1214)。
【0457】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0458】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS1215)。
【0459】
ステップS1215において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS1213に移行させる。
【0460】
一方、ステップS1215において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS1216)。
【0461】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS1217)。
【0462】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS1201に移行させる。
【0463】
以上のように、制御回路62は、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると検知された場合、運転コースに基づいてアンバランス修正における排水ポンプ36による排水のオン/オフ時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0464】
また、上記のように運転コースに基づいて排水のオン/オフ時間を設定する理由は、ドライコース、標準コース、毛布コースになるにつれて必要なドラム10内の水位も低量から高量になるためである。そのため、オン/オフ時間中に占めるオン時間の割合をドライコース、標準コース、毛布コースになるにつれて減らす必要がある。選択される運転コースに応じた水位を維持することにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0465】
(実施の形態13)
本発明の実施の形態13におけるドラム式洗濯乾燥機の基本構成および制御系の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100の基本構成および制御系の構成と同じである。そのため構成の説明は繰り返さない。
【0466】
〔実施の形態13におけるドラム式洗濯乾燥機の動作〕
実施の形態13におけるドラム式洗濯乾燥機100が運転を開始してから洗い工程を終了するまでの動作を示すフローチャートは、図7に示した実施の形態1における洗い工程の動作を示すフローチャートと同じである。そのため、洗い工程が終了するまでの動作の説明は繰り返さない。
【0467】
図20は、本発明の実施の形態13におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【0468】
図20を参照して、すすぎ工程が開始されると、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS1301)。
【0469】
つづいて、制御回路62は、中間脱水として駆動機構18によりドラム10を駆動させる(ステップS1302)。
【0470】
中間脱水において制御回路62は、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であるかを判定する(ステップS1303)。
【0471】
ステップS1303において、制御回路62がドラム10内の衣類はアンバランス状態ではないと判定する場合、制御回路62は、中間脱水が所定の時間行なわれたかを判断する(ステップS1304)。
【0472】
ステップS1304において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を駆動させた状態で中間脱水を継続させる。
【0473】
一方、ステップS1304において、制御回路62が中間脱水は所定の時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、ドラム10を回転させるための駆動機構18を停止させる(ステップS1305)。
【0474】
そして、制御回路62は、処理を次の工程へと移行させる(ステップS1306)。
【0475】
ステップS1306において、制御回路62は、次の工程にすすぎ工程があれば上記一連の動作で運転を行なう。
【0476】
また、制御回路62は、最終脱水工程においてすすぎ工程における中間脱水と上記一連の動作で運転を行なう。
【0477】
一方、ステップS1303において、アンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると判定された場合、制御回路62は、外部からの指示により選択された運転コースに基づいてアンバランス修正を行なう(ステップS1307)。
【0478】
このとき、制御回路62は、洗濯された運転コースに基づいてアンバランス修正における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定する。
【0479】
制御回路62が選択された運転コースはドライコースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を30秒と設定する(ステップS1308)。
【0480】
また、制御回路62が選択された運転コースは標準コースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を45秒と設定する(ステップS1309)。
【0481】
あるいは、制御回路62が選択された運転コースは毛布コースであると判定する場合、制御回路62は、アンバランス修正工程における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を60秒と設定する(ステップS1310)。
【0482】
運転コースは、外部からの指示により選択され、衣類の種類に基づいて洗濯工程および乾燥工程を制御するための運転条件である。制御回路62は、選択された運転コースに基づいてドラム式洗濯乾燥機100の動作の制御を行なう。
【0483】
実施の形態13における運転コースは、たとえば、ドライコース(ウール・ドライ衣類の洗濯)、標準コース(普段のまとめ洗いの洗濯)、毛布コース(毛布の洗濯)に区分する。
【0484】
制御回路62は、上記運転コースに基づいて給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定してアンバランス修正を開始する(ステップS1311)。
【0485】
まず、制御回路62は、駆動機構18によりドラム10を左右反転または一方向に回転させる(ステップS1312)。
【0486】
つづいて、制御回路62は、給水弁26による給水を開始させる(ステップS1313)。
【0487】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を開始させる(ステップS1314)。
【0488】
制御回路62は、衣類に対して均等に水が浸透するように給水させる。また、制御回路62は、排水ポンプ36により水槽8内の水位が上昇しないように排水させる。このとき、ドラム10を回転させた状態で給水および排水を並行して行なうことにより水は、衣類に均等に浸透する。その結果、衣類は、衣類同士のこすれあいの低減と衣類が重さを持つことによりほぐれやすくなる。
【0489】
次に、制御回路62は、アンバランス修正が所定時間行なわれたかを判断する(ステップS1315)。
【0490】
ステップS1315において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれていないと判断する場合、制御回路62は、処理をステップS1313に移行させる。
【0491】
一方、ステップS1315において、制御回路62がアンバランス修正は所定時間行なわれたと判断する場合、制御回路62は、給水弁26による給水を停止させる(ステップS1316)。
【0492】
さらに、制御回路62は、排水ポンプ36による排水を停止させる(ステップS1317)。
【0493】
制御回路62は、アンバランス修正工程を終えた後、処理をステップS1301に移行させる。
【0494】
以上のように、制御回路62は、すすぎ工程中にアンバランス検知部82によりドラム10内の衣類がアンバランス状態であると検知された場合、運転コースに基づいてアンバランス修正における給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定する。その後、制御回路62は、アンバランス修正を開始する。制御回路62は、ドラム10を左右反転または一方向回転させる。さらに、制御回路62は、給水弁26による給水および排水ポンプ36による排水を開始させることにより、ドラム10内の衣類に均等に水を浸透させる。そして、ドラム10内の衣類は、ほぐれやすくなる。その結果、ドラム10内のアンバランスを修正することができる。
【0495】
また、上記のように運転コースに基づいて給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を設定する理由は、ドライコース、標準コース、毛布コースになるについれて、ほぐれやすくなるため、必要な給水量も低量から高量になるからである。そのため、給水・排水が同時に行なわれる期間の時間をドライコース、標準コース、毛布コースになるにつれて増やす必要がある。選択された運転コースに応じた水量を給水することにより衣類をほぐしやすくすることができる。結果として、無駄な時間と水を使わずにアンバランス状態を解消することができる。
【0496】
このように、中間脱水および最終脱水においてアンバランス検知した場合に、アンバランス修正するタイミング、アンバランス修正における給水および排水のオン/オフ時間、給水・排水が同時に行なわれる期間の時間を変化させることによって、容量、布質、運転コースにあったアンバランス修正を行なうことができる。また、アンバランス状態による異常振動を抑えることができる。さらに、無駄な時間、水を使うことなく布状態の異常なときでも次工程に移行できるように中間脱水および最終脱水の問題を解消する。結果として、より良い商品を提供することができる。
【0497】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0498】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、洗濯機の脱水工程においてドラムのアンバランス状態を修正するためにアンバランス状態の検知に応じて、少なくとも給水と排水とドラム駆動とを並行して行なうように給水手段と排水手段とドラム駆動手段とを制御することにより、アンバランス状態を修正する工程において衣類に均一に水が浸透しする。その結果、衣類がほぐしやすくなることにより、アンバランス修正工程においてアンバランス状態が修正されやすくなる。したがって、アンバランス状態による異常振動を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるドラム式洗濯乾燥機100を示す概略斜視図である。
【図2】 操作パネル22に含まれる操作キーのレイアウトを示す図である。
【図3】 ドラム式洗濯乾燥機100の内部構造を示す、図1のIII−III線の模式断面図である。
【図4】 本発明におけるドラム式洗濯乾燥機100が備える給水弁26の詳細を示す図である。
【図5】 乾燥ユニットを含む面において切断したドラム式洗濯乾燥機100の図1のV―V線の模式断面図である。
【図6】 ドラム式洗濯乾燥機100の制御ブロック図を示す。
【図7】 ドラム式洗濯乾燥機100の運転を開始してから洗い工程を終えるまでの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態2におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態3におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態4におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態5におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態6におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態7におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】 本発明の実施の形態8におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態9におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】 本発明の実施の形態10におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】 本発明の実施の形態11におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】 本発明の実施の形態12におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図20】 本発明の実施の形態13におけるドラム式洗濯乾燥機100のすすぎ工程中にアンバランス状態の修正を行なう動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】 ドラム式洗濯機のすすぎ工程時の運転プログラムによる動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 筐体、2a 洗濯物投入口、4 底台、6 開閉扉、6a 窓部、8 水槽、8a 水槽開口部、8b 吹出し口、8c 流出口、8d 循環口、10 ドラム、10a ドラム開口部、10b バッフル、10c 小孔、10d 槽軸、10e 液体バランサ、12 ベアリング、18 駆動機構、18a ケース、18b ロータ、18c ステータ、20 ドアパッキン、20a ドアパッキン内周縁、22 操作パネル、22a 表示部、24 給水パイプ、26 給水弁、26a 吐出口、26b 吐出口、26c 流入口、30 洗剤ケース、30a 給水ノズル、32 排水ダクト、32a 排水ダクト、32b 排水ダクト、32c 排水ダクト、34 接続ケース、34a 糸屑フィルタ、34b キャップ、36 排水ポンプ、42 エアトラップ、44 導圧パイプ、46 水位センサ、48 乾燥ユニット、50 送風ファン、54 乾燥用ダクト、56 ヒータ、58a 温度センサ、58b 温度センサ、62 制御回路、64 天板、66 循環用ダクト、68 冷却室、70 マイクロコンピュータ、72 電源回路、74 リセット回路、76 回転検知部、78 温度検知部、80 容量検出部、80b 布質検出部、82 アンバランス検知部、84 泡拘束検知部、86 タイマ部、88 負荷駆動回路、90 ブザー、100 ドラム式洗濯乾燥機、102 電源キー、104 スタートキー、106 ドアロック解除キー、108 コース切替キー、110 乾燥キー、112 洗濯キー、114 洗いキー、116 すすぎキー、118 脱水キー。

Claims (13)

  1. 筐体内に支持された水槽と、
    前記水槽内に回転自在として設けられ内部に衣類を収容するためのドラムと、
    前記ドラムを回転駆動させるためのドラム駆動手段と、
    外部から前記水槽内に給水するための給水手段と、
    前記水槽内の水を外部へ排水するための排水手段と、
    前記ドラムの回転中に前記ドラム内の前記衣類が偏ったまま回転するアンバランス状態を検知するためのアンバランス検知手段と、
    前記ドラム駆動手段、前記給水手段および前記排水手段の動作を制御するための制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    時間を計測するための時間計測手段と、
    前記アンバランス状態を修正するためのアンバランス修正手段とを含み、
    前記アンバランス修正手段は、前記アンバランス検知手段による前記ドラムの前記アンバランス状態の検知に応じて、前記時間計測手段により計測される所定の時間の間に、少なくとも前記給水と前記排水と前記ドラム駆動手段によるドラム駆動とを並行して行なうための解し期間を有するように前記給水手段と前記排水手段と前記ドラム駆動手段とを制御する、洗濯機。
  2. 前記ドラム内の前記衣類の容量を検出するための容量検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記アンバランス検知手段により前記ドラムの回転数を増大させて検知を行ない、前記ドラムが前記アンバランス状態であると検知される毎に、回数をカウントするための検知回数カウント手段をさらに含み、
    前記検知回数カウント手段によりカウントされる検知回数が、前記容量検出手段により検出された前記衣類の前記容量に応じて設定された回数となる場合、前記アンバランス修正手段により前記アンバランス状態を修正する、請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記ドラム内の前記衣類の容量を検出するための容量検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記容量検出手段により検出された前記衣類の前記容量に応じて、前記アンバランス修正手段においての前記解し期間に対する前記給水手段による給水時間の比率を変更する、請求項1記載の洗濯機。
  4. 前記ドラム内の前記衣類の容量を検出するための容量検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記容量検出手段により検出された前記衣類の前記容量に応じて、前記アンバランス修正手段においての前記解し期間に対する前記排水手段による排水時間の比率を変更する、請求項1記載の洗濯機。
  5. 前記ドラム内の前記衣類の容量を検出するための容量検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記容量検出手段により検出された前記衣類の前記容量に応じて、前記アンバランス修正手段における前記解し期間の時間を変更する、請求項1記載の洗濯機。
  6. 前記ドラム内の前記衣類の布質を検出するための布質検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記アンバランス検知手段により前記ドラムの回転数を増大させて検知を行ない、前記ドラムが前記アンバランス状態であると検知される毎に、回数をカウントするための検知回数カウント手段をさらに含み、
    前記検知回数カウント手段によりカウントされる検知回数が、前記布質検出手段により検出された前記衣類の前記布質に応じて設定された回数となる場合、前記アンバランス修正手段により前記アンバランス状態を修正する、請求項1記載の洗濯機。
  7. 前記ドラム内の前記衣類の布質を検出するための布質検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記布質検出手段により検出された前記衣類の前記布質に応じて、前記アンバランス修正手段においての前記解し期間に対する前記給水手段による給水時間の比率を変更する、請求項1記載の洗濯機。
  8. 前記ドラム内の衣類の布質を検出するための布質検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記布質検出手段により検出された前記衣類の前記布質に応じて、前記アンバランス修正手段においての前記解し期間に対する前記排水手段による排水時間の比率を変更する、請求項1記載の洗濯機。
  9. 前記ドラム内の前記衣類の布質を検出するための布質検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記布質検出手段により検出された前記衣類の前記布質に応じて、前記アンバランス修正手段における前記解し期間の時間を変更する、請求項1記載の洗濯機。
  10. 前記制御手段は、
    前記アンバランス検知手段により前記ドラムの回転数を増大させて検知を行ない、前記ドラムが前記アンバランス状態であると検知される毎に、回数をカウントするための検知回数カウント手段と、
    外部からの指示に基づいて運転条件を選択するための運転コース選択手段とをさらに含み、
    前記検知回数カウント手段によりカウントされた検知回数が、前記運転コース選択手段により選択された前記運転条件に応じて設定された回数となる場合、前記アンバランス修正手段により前記アンバランス状態を修正する、請求項1記載の洗濯機。
  11. 前記制御手段は、外部からの指示に基づいて運転条件を選択するための運転コース選択手段をさらに含み、
    前記運転コース選択手段により選択された前記運転条件に応じて、前記アンバランス修正手段においての前記解し期間に対する前記給水手段による給水時間の比率を変更する、請求項1記載の洗濯機。
  12. 前記制御手段は、外部からの指示に基づいて運転条件を選択するための運転コース選択手段をさらに含み、
    前記運転コース選択手段により選択された前記運転条件に応じて、前記アンバランス修正手段においての前記解し期間に対する前記排水手段による排水時間の比率を変更する、請求項1記載の洗濯機。
  13. 前記制御手段は、外部からの指示に基づいて運転条件を選択するための運転コース選択手段をさらに含み、
    前記運転コース選択手段により選択された前記運転条件に応じて、前記アンバランス修正手段における前記解し期間の時間を変更する、請求項1記載の洗濯機。
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