JP2006296540A - 洗濯機 - Google Patents

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昌臣 遠藤
Masanori Komori
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Abstract

【課題】 水槽と外箱との衝突を検知した衝突検知装置の検知結果に応答して、初めて駆動機構による回転ドラムの運転への対処を行うことで、衝突対応制御を正確に行い、運転時間の延長化を回避できる洗濯機を提供する。
【解決手段】 洗濯機の外箱1の内部に収容されている水槽2の外周面には、3軸の加速度センサ104が取り付けられている。回転ドラム3に生じる大きな振れ回りになどに起因して、水槽2が外箱1に衝突する程の変位を生じるときに、加速度センサ104には大きな出力値が生じる。その出力値を予め定めた閾値と比較することで、回転ドラム3の回転を減速又は停止する等、水槽2や外箱1の破損等の不具合が懸念される大きな衝突・衝撃に対応することができる。水槽2と外槽1が衝突前に水槽振動を監視する従来の制御よりも正確に制御を行い、運転時間の延長化を回避することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、回転ドラム内の洗濯物の偏心荷重に基づいて回転ドラムが危険な振れ回りを生じるときに、運転を停止する洗濯機に関する。
水槽の異常振動を振動検知手段である加速度センサから加速度に比例する電圧データとして検出し、この電圧データに基づいてドラムの回転が異常振動を起こしているか否かを判定する基準値を、ドラムの回転検知手段から得られる回転数によって変更する脱水機が提案されている(特許文献1)。この脱水機においては、振動検知手段である加速度センサは水槽の略左右方向の加速度を検出可能ではあるが、水槽の略前後方向の振動、及び水槽を支えている2本のショックアブソーバを中心に発生するひねり方向の振動など複合された振動までを正確に検知することができない。
また、本出願人は、投入された衣類の量を正確に検出可能とすることを図ったドラム式洗濯機を提案している(特許文献2)。このドラム式洗濯機によれば、オープンループ駆動されるDCブラシレスモータにおいては、負荷が大きくなればなるほど、正弦波状供給電圧とロータの検出位置信号との位相差とが対応していることを利用して、ドラム1回転中のこの位相差(ずれ角度量)の平均値を求めることでドラム内に投入された衣類の量を、また高速脱水前のこの位相差の変化量を求めることでドラム内に投入された衣類の片寄り量を検出することが可能である。
従来技術による洗濯機の制御が開示された文献の例として、ドラム外槽の振動を検出する加速度センサを備え、加速度センサを用いることで、検出されたドラム外槽の振動の周期から回転ドラムの回転数を知ることができ、更にその回転数と加速度センサによって検出された振動の加速度とから回転ドラムの振動変位量を算出して、回転センサを不要とし、ドラム外槽の異常振動防止レベルを任意に調整することを可能にしたドラム式洗濯機が提案されている(特許文献3参照)。このドラム式洗濯機においては、加速度センサにより水槽の振動を検知し、水槽が外箱に衝突する前に水槽の振動レベルに応じて駆動機構の回転数を制御する。しかしながら、水槽はドラム内の洗濯物の偏りにより様々なモードで振動するため、水槽が外箱に衝突する前に加速度センサであらゆるモードの水槽振動を監視することは困難であり、誤検知により立上げが可能な場合に対しても駆動装置の停止を含めて回転数の制御を行っていた。
特開平3−264088号公報(第3頁上左欄第9行〜同頁下右欄第3行、図1) 特開2001−300183号公報(段落[0048]〜[0049]、[0054]〜[0056],図10、図11) 特許第2645915号公報(第2頁左欄第44行〜右欄第5行、第3頁左欄第26行〜右欄第11行、図1、図2、図8)
ところで、脱水機能を含む洗濯機においては、特に脱水工程でドラムの回転数が低速から高速までの広い回転数の範囲に渡って運転される。この際に、回転軸に沿った前後方向に洗濯物のアンバランスが存在する場合には、回転数によっては回転ドラムに大きな振れ回りが生じて、水槽に衝突して騒音を発するなどの不具合を生じることがある。特に、回転軸に沿って前側に大きなアンバランスがあるときは、後側にアンバランスがある場合よりも振れ回りが生じやすいので、洗濯物の前後方向のアンバランス位置を知ることは洗濯・すすぎ・脱水の各工程における自動運転制御に欠かすことができないものと認識されようになってきた。
特に、水槽が外箱に衝突する程の大きな振れ回りを生じると、水槽や外箱の破損等の不具合が懸念されるので、そうした異常な振れ回りを生じたときの危険を解消する点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、衝突検知装置が水槽と外箱との衝突を検知した検知結果に応答して、初めて駆動機構による回転ドラムの運転への対処を行うことで、水槽と外槽が衝突前に水槽振動を監視する従来の制御よりも正確に制御を行い、運転時間の延長化を回避できる洗濯機を提供することである。
この発明による洗濯機は、外箱内に配設された水槽、当該水槽内に配置されており内部に洗濯物を収容可能な回転ドラム、当該回転ドラムを回転駆動する駆動機構、及び当該駆動機構を制御する制御装置を備えており、制御装置は、水槽と外箱との衝突を検知する衝突検知装置の検知結果に応答して、駆動機構による回転ドラムの運転を減速又は停止させることを特徴としている。
この洗濯機によれば、洗濯物のアンバランスに起因して回転ドラムが振れ回り、その結果、水槽が外箱に衝突するまでの過大な振動を生じる場合には、衝突検知装置が水槽と外箱との衝突を検知する。制御装置は、その検知結果に応答して、駆動機構による回転ドラムの運転を減速又は停止させるので、回転ドラムの振れ回りを低減又は無くし、洗濯機の危険な運転状態が回避される。
上記の洗濯機において、衝突検知装置は、水槽、外箱、駆動機構、給排水のための配管系等の、水槽と外箱との衝突に伴う衝撃が直接に又は間接的に及ぶ洗濯機の構造物に設けることができる。衝突検知装置は、水槽と外箱との衝突に伴う衝撃を直接に明確に検知するには、水槽又は外箱に取り付けるなどして設けることができる。また、この衝撃を間接的に検知しても十分である場合には、例えば、モータケース等の駆動機構、給排水のための配管系等の構造物に取り付けるなどして設けることができる。
上記の洗濯機において、衝突検知装置は、加速度センサなどの振動信号を常時出力する振動検知手段とすることができる。制御装置は、振動検知手段が常時出力する振動信号をウオッチすることにより、一定以上の大きな出力信号を検出したときに、水槽と外箱とが衝突したと判定することができる。
振動検知手段として加速度センサを用いる上記洗濯機において、加速度センサは3軸方向の加速度を検知する加速度センサとすることができる。加速度センサが3軸方向の加速度を検知することで、各向きに応じた構造部分の材質等における洗濯機の構造に適合した制御ができる。また、水槽と外箱との衝突に伴う衝撃の方向が如何なる方向であっても、その衝突が生じたことを検知することができる。
常時出力型式の振動検知手段を備えた上記洗濯機において、制御装置は、振動検知信号に閾値が設定されている閾値テーブルを備えており、加速度センサの出力値が閾値テーブルの閾値を超えたことに応答して、水槽と外箱とが衝突したと判定することが好ましい。水槽と外箱との衝突に起因した加速度センサの出力値によって、水槽と外箱とが衝突したと判定する閾値テーブルを実験的なデータに基づいて予め作成しておく。そうした閾値テーブルの閾値と実際の加速度センサの出力値とを比較することによって、水槽と外箱とが衝突したことの判定を正確に下すことができる。
常時出力型式の振動検知手段を備えた上記洗濯機において、制御装置は、洗濯物の容量区分毎に閾値が設定されている閾値テーブルを備えており、加速度センサの出力値が投入された洗濯物の容量区分に応じて設定されている閾値テーブルの閾値を超えたことに応答して、水槽と外箱とが衝突したと判定することがこのましい。回転ドラムの振れ回りは、回転ドラムに投入された洗濯物の量に大きく依存する。したがって、水槽と外箱との衝突時の衝撃も洗濯物の量に依存する。そこで、洗濯物の容量区分毎に、水槽と外箱とが衝突したと判定する閾値テーブルを実験的なデータに基づいて予め作成しておく。そうした閾値テーブルの閾値と実際の加速度センサの出力値とを比較することによって、水槽と外箱とが衝突したことの判定を洗濯物の容量区分毎に正確に下すことができる。
上記の洗濯機において、衝突検知装置は、水槽と外箱との衝突時に生じる衝突信号を瞬時出力する衝撃検知手段とすることができる。水槽と外箱との衝突時に初めて衝突信号を瞬時出力する衝撃検知手段としては、例えば、安全スイッチや近接スイッチのようなものが挙げられる。
制御装置が回転ドラムを停止させる上記洗濯機において、制御装置は、衝突検知装置の検知結果に応じて、回転ドラムが停止された後の複数の立上げチャートを搭載しており、検知結果の出力値に応じて選択された立上げチャートによって駆動機構を再稼動させることができる。駆動機構の再稼動時に複数の立上げチャートを用意しておき、衝突の程度に合わせて立上げチャートを選択することで、以後の洗濯機の運転を安全に制御することが可能になる。一般的な立上げチャートとしては、衝突の程度が大きいほど洗濯物のアンバランスが大きいと想定されるので、回転ドラムの停止後の立上げに際して、洗濯機に洗濯物のアンバランスを解消する動作をさせる、或いは駆動機構の再稼動として回転ドラムを回転させる最高回転数を小さくし、それに合わせて脱水率を確保するために回転時間を長く設定するというチャートを用意することができる。
この発明によれば、衝突検知装置が水槽と外箱との衝突を検知した検知結果に応答して駆動機構による回転ドラムの運転を減速又は停止させているので、水槽と外槽が衝突して初めて回転ドラムの運転が抑制される。そのため、水槽と外槽が衝突前に水槽振動を監視する従来の制御よりも正確に制御を行うことができ、水槽と外槽との衝突前の振動に基づく運転抑制の結果、運転時間が延長されるのを低減することができる。また、外箱には水槽衝突部分にクッションを貼付することができるので、僅かな衝突で使用者が不安感を覚えることはない。衝突検知装置を3軸加速度センサとする場合には、加速度センサの多軸方向出力値を各軸方向にて設定された閾値と比較判定することにより、方向に応じた材質等の洗濯機の構造に適合した制御ができる。更に、衝突時の衝撃の程度を、洗濯物の容量区分ごとに設定された閾値と比較判定することにより、衝撃が比較的小さい場合などのように不要な駆動機構の停止を防ぎ、運転時間の延長を最小限に止めることができる。更にまた、制御装置が回転ドラムを停止させる場合において、加速度センサの出力値より洗濯物のアンバランス状態を把握できるため、駆動機構の再稼動時に複数の立上げチャートから選択することで、以後の運転を安全に制御することもできる。
図1は本発明によるドラム式洗濯機の外観を示す斜視図、図2は図1に示すドラム式洗濯機の縦断面、図3は図2に示すドラム式洗濯機の内部正面図、図4は図2に示すドラム式洗濯機の内部平面図、図5は加速度センサのパッケージの平面図である。図1に示すように、ドラム式洗濯機は、外箱1の正面に洗濯物を出し入れするためのドア8が設けられており、外箱1の正面上部には、ドラム式洗濯機の洗濯動作に関連した表示・操作部19が設けられている。
図2〜図4に示すように、水槽2は床面G上に置かれた外箱1に対して下から防振ダンパ6で支えられており、洗い・すすぎ・脱水時に発生する振動を吸収することができる構造となっている。この例では、水槽2は外箱1に対して上からバネで吊り下げられてはいないが、そのように吊り下げ支持してもよい。水槽2の内部には、回転ドラム3が水平軸に対して手前側が僅かに持ち上がった傾斜回転軸を中心に回転するように支持されて配置されている。回転ドラム3の周壁には洗濯水を供給又は排出するための多数の小孔4(一部のみを示す)が設けられている。洗濯物の出し入れ用のドア8と水槽2との間の隙間は、ドアパッキン9により密閉されており、洗濯水がこの隙間を通して機外に漏れない構造となっている。ドア8にはドア8の開閉を検知する検知手段を有したドアスイッチ(図示せず)が取り付けられている。また、回転ドラム3の開口周縁部には、振れ回り防止用のバランサ107が設けられている。
給水弁18を開くことにより、水道水が洗剤ケース21内の洗剤を溶かし、生成された洗剤液が給水口14より回転ドラム3内に供給される。回転ドラム3を回転させるため、外箱1の奥部にはモータ10が配設されている。回転ドラム3の内周面上には回転ドラム3内の洗濯物を持ち上げるバッフル17が形成されており、回転ドラム3の回転に伴ってバッフル17に係止されつつ持ち上げられた洗濯物が、自重により落下する動作(タンブリング)を繰り返すことで、洗濯物には叩き作用が及ぼされ、洗濯物の洗い、すすぎを行うことができる。洗濯物の布量は、回転ドラム3の当初回転時に、洗濯物が回転ドラム3の上位置に持ち上げられるまでの時間に基づいて計量可能である。
外箱1の底部で水槽2の外側には、洗濯液を機外に排出するための排水ポンプ11が設けられている。水槽2の下部と排水ポンプ11を接続する排水ダクト7の途中には、外箱1の全面下部から取り外しが可能な糸屑フィルタ(図示せず)が設けられており、洗濯液の水位は糸屑フィルタの上部に設けられたエアートラップ(図示せず)内の圧力変化として検出され、その圧力変化がエアートラップと水位センサ間に接続されている導圧パイプにより水位センサで検出され、その圧力変化に基づいて水位が検知される。洗い時の洗剤液や、すすぎ時の水は、給水口14を通じては回転ドラム3内に供給される。
水槽2の振動検知手段として、汎用の3軸加速度センサ104が水槽2の上部背面側(回転ドラム3が設けられる内側とは反対側)に取り付けられている。加速度センサ104は、加速度の大きさに比例した電気信号を出力する。この実施例では、基準電圧2.5Vに対し加速度1G当たり±0.2Vの電圧信号を出力するものとして説明するが、これに限定するものではない。3軸加速度センサ104は、図5に示すように、加速度センサのパッケージに対し、同じ平面内で互いに直交するX方向とY方向との加速度を検出することができる。加速度センサ104については、Y方向を、回転軸が水平配置の場合にはその回転軸に平行な前後方向に一致させ、回転軸が水平に対して斜めに配置される場合にはその回転軸を含む縦平面内で前後方向に一致させて配置して取り付けるのが好ましい。この場合、X方向は水槽2の左右方向となり、加速度センサ104は水槽2の左右方向と前後方向の加速度を検知することができる。3軸は、X方向及びY方向に加えて、両方向対して直交するZ方向が含められる。表示・操作部19の奥側に制御回路20が配置されている。
脱水工程では回転ドラム3の回転速度が低速から高速まで広い範囲に渡って変動するので、回転ドラム3内の洗濯物のアンバランスの検知は、この脱水工程の低速回転での運転状態を利用して行うことが好ましい。回転ドラム3を洗濯物が周壁内面に張り付く程度の低速回転(臨界速度)で回転させながら、回転ドラム3の偏芯荷重の大きさである偏芯量を検知するアンバランス検知を行い、アンバランス量が判定値以下ならば回転ドラム3をそのまま高速回転に移行させることができる。洗濯物に含まれた洗濯液やすすぎ水は、回転ドラム3の高速回転運転時の遠心力を利用して、洗濯物を回転ドラム3の周壁内面に押し付けるような形で排出される。この時、洗濯液やすすぎ水は、回転ドラム3の小孔4から外方に飛ばされ、水槽2の内面を伝ってその下部に導かれ、排水ポンプ11により機外に排出される。一方、回転ドラム3のアンバランス検知時にアンバランスと判定された場合には、回転ドラム3の回転を停止し、再度脱水工程の先頭に戻りアンバランス検知を行う。脱水中に異常振動を検知した場合も、上記アンバランス検知時と同様に回転を停止し、再度脱水工程の先頭に戻って、アンバランス検知を行う動作を行っても良い。
図6は本発明によるドラム式洗濯機の一例のブロック図である。制御回路20の主要な構成要素はマイクロコンピュータ22であり、マイクロコンピュータ22はCPU(中央演算処理回路)23、RAM24、ROM25、タイマ26、システムバス27及び複数のI/Oポート28から構成されている。マイクロコンピュータ22は、電源回路31から電源端子Vdd、Vssに定電圧を供給されることにより動作し、リセット回路32からRESET端子に入力される信号によってリセットで可能である。
CPU23は、制御部29と演算部30から構成されている。制御部29は、ROM25に記憶されている命令を取り出すとともにその命令を実行する。演算部30は、命令の実行段階で制御部29から与えられる制御信号に基づいて、各種入力機器やRAM24から入力されるデータに対して二進加算、論理演算、増減、比較等の演算を行う。そのため、ROM25は、各種機器を動作させるための手段、各種判断のために設定された条件、各種情報を処理するためのルール等を予め記憶している。
マイクロコンピュータ22は、複数のI/Oポート28を介して、入力キー回路33、状態検知回路34、表示装置駆動回路35、ブザー駆動回路36及び負荷駆動回路37に接続されている。入力キー回路33は各種操作ボタン(入力設定手段101)に接続されており、状態検知回路34は回転検知手段105、水位センサ12、脱水時のアンバランス状態を検知するアンバランス検知手段100及びアンバランス判定手段106、並びに振動検知手段104に接続されている。表示装置駆動回路35は、表示装置102に接続されており、表示装置102を駆動する。ブザー駆動回路36は、ブザー103に接続されており、キー入力完了時、運転終了時及び異常時にブザー103を鳴動させてユーザにその旨を伝える。負荷駆動回路37は排水ポンプ11、駆動モータ10、給水弁17に接続されており、これらの要素を駆動制御する。マイクロコンピュータ22は、入力キー回路33、状態検知回路34から入力される入力信号に基づいて演算を行って、表示装置駆動回路35、ブザー駆動回路36及び負荷駆動回路37に信号を出力する。回転検知手段105としては、ホールセンサ又はタコジェネレータからの信号を元に検知する方法が一般的である。振動検知手段104は、本発明の衝突検知装置の一例に相当するものであって、具体的には、3軸加速度センサである。
本実施形態のドラム式洗濯機は上述のように構成されるものであり、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程が順に行われるようになっている。洗い工程は、開閉扉8を開いて洗濯物投入口より洗濯物を投入し操作パネル19のスタートスイッチをONすることにより開始される。スタートスイッチがONすると、回転ドラム3が駆動モータ10の駆動で低速回転を開始する。そして、給水弁18が開成されて給水弁18からの水が途中洗剤ケース21の洗剤を溶かして洗剤液となり給水口14より回転ドラム3内に供給される。
水槽2内が所定の水位になったことが水位センサ12によって検知されると、給水弁18が閉じられる。供給された洗剤液は回転ドラム3内で回転している洗濯物に降り注がれて該洗濯物に浸透する。洗剤液を含んだ洗濯物は、タンブリングを繰り返すことによって、洗濯物は落下時の衝撃力でタタキ洗いされる。このタンブリングは回転ドラム3を例えば55rpmで10秒間回転し、3秒間停止させることにより実行可能である。
そして、予め設定した所定の時間が経過すると、回転ドラム3が停止され、排水ポンプ11の駆動により水槽2、回転ドラム3内の洗濯液が排水ダクト7を介して排水される。この排水時に、排水液に含まれる糸屑類は排水ダクト7と排水ポンプ11との間の排水経路に配置された糸屑フィルタによって取り除かれる。
次に、すすぎ工程は、給水弁18及び排水ポンプ11が作動する状態で回転ドラム3が回転する注水すすぎを行うようになっている。以下に、洗い工程の後に注水すすぎ工程を行う場合を例にとって説明するが、洗い工程の後に前述の中間脱水工程や溜めすすぎ工程を行い、その後に注水すすぎ工程を行ってもよい。
また、本実施形態では、給水弁18と補助給水弁による給水能力を両給水弁の合計で10リットル/分の流量とし、他方、排水能力を排水ポンプ11の駆動時には15リットル/分に設定している。排水ポンプ11の停止時にはサイフォン現象によって排水され、排水能力は5リットル/分の流量となるように設定している。
図7には、洗濯機の運転工程と、各作動部の駆動状態を示す作動表が示されている。運転工程は、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、及び乾燥工程から成っている。ハッチングを示した部分が各工程において駆動状態にあることを示している。
回転ドラム3の大きな振れ回りに起因して水槽2が大きく振動し、その結果、水槽2と外箱1とが衝突することがある。このとき、3軸加速度センサ104がその衝撃により加速度を検知する。制御回路20においては、状態検知回路34は、3軸加速度センサ104が検知した加速度に基づいて、例えば、所定以上の大きさのピーク値を検知したときに、CPU23が外箱1と水槽2とが衝突したと判定する。更に、CPU23は、この判定に基づいて、表示装置駆動回路35に出力し表示装置102を駆動して衝突があった旨を表示させ、またブザー駆動回路36に出力しブザー103を駆動して鳴動させ、更に負荷駆動回路37に信号を出力して駆動モータ10を制御して、回転ドラム3の運転を減速又は停止させる。
図8は、この発明における洗濯機において回転ドラムの回転を停止させた後に複数の立ち上げチャートが用意されている制御フローチャートを示す。図8において、回転ドラム3内の投入された洗濯物の量に基づいて容量区分判定が行われる(ステップ1。「S1」と略す。以下同じ)。脱水工程で脱水を開始し(S2)、初期立上げか否かを判定する(S3)。S3の判定で初期立上げであれば、立上げチャートAが実行される(S4)。立上げチャートAの内容は、通常、回転ドラム3の回転数を1200rpmの高速回転で運転時間7分に設定されている。S1で行われた容量区分判定に基づいて容量の判定をし(S5)、容量の区分(小、中、大)に応じて、X方向出力値がそれぞれ閾値A,D,Gよりも小さく、Y方向出力値がそれぞれ閾値B、E、Hよりも小さく、且つZ方向出力値がそれぞれ閾値C,F,Iよりも小さいときには脱水を行い(S6,S7,S8)、脱水終了までに到る(S9)。
容量の区分(小、中、大)に応じて、X方向出力値が閾値A,D,G以上、Y方向出力値が閾値B,E,H以上、又はZ方向出力値が閾値C,F,I以上のいずれかであるときは、外箱1と水槽2とが衝突したものとして回転ドラム3の回転が停止され、脱水運転が中止される(S10,S11)。このように、洗濯物の容量区分ごとに設定された閾値と比較判定することにより、不要な駆動機構の停止を防ぎ、運転時間の延長を最小限にとどめられる。低容量においては、質量が小さいため実際の外箱への衝撃は小さいと考えられるので、衝突の判定のための閾値を大きくして立ち上がりやすくすることができる。また、高容量においては、洗濯物は少しのアンバランス状態であっても水の抜け具合で更にアンバランス崩れ大きな振動を引き起こす可能性があるので、衝突の判定のための閾値を小さくする必要がある。
脱水運転の中止(S10,S11)の後、洗濯機の工程は、再度、脱水工程(S2)に戻る。この場合、S3の判定では初期立上げではないと判定される。その後のステップ(S12,S13,S14)では、衝突の際の加速度センサ104の出力値(小、中、大という大きさ)に応じて、内容の異なる立上げチャートB,C,Dが用意されている。加速度センサ104の出力値により洗濯物のアンバランス状態を把握できるので、駆動機構の再稼動時に複数の立上げチャート(B〜D)から選択することで、以後の運転を安全に制御することができる。加速度センサ104の出力値が小さい場合の立上げチャートBは、最高回転数(1200rpm程度)を通常の立上げチャートよりも少し下げる程度、例えば、1000rpmの回転数で運転時間8分に設定されている。加速度センサ104の出力値が中程度の場合の立上げチャートCでは、例えば、回転ドラムの回転数800rpmで運転時間10分に設定されている。加速度センサ104の出力値が大きい場合の立上げチャートDは、例えば、当初、最高回転数を小さくした低速回転(400rpm程度)の運転時間を長くして、布の含水量を減らす設定である。例えば、当初、低速回転の運転時間5分の設定とし、その後、回転数を800rpmまで上昇させて運転時間10分に設定されている。脱水率を確保するために、最高回転数の運転時間を通常チャートよりも長く設定される。そうした設定の立上げチャートB〜Dの何れかで、再度S5の判定に至り、洗濯物の容量に応じてS6〜S8の出力値の判定を受けながら脱水が行われる。
脱水運転が一旦停止された際に、例えば、回転ドラム3を正逆方向に何回かの回転を繰り返して洗濯物をタンブリングして布をほぐす動作、又は給水を行って洗濯物の位置をずらす布位置変更動作を行うことができる。また、加速度センサの出力値に応じて、駆動機構の再稼動時に布ほぐし給水を行うことで、布の偏在を短時間で効率的に改善することもできる。布ほぐし又は布位置変更の動作を行った後、立上げチャートを稼働させることができる。
外箱1と水槽2とについて、左右方向においては、水槽2側は樹脂、外箱1側は金属であるので、構造上特に問題はない。また、前後方向においては、外箱1側は樹脂であり、水槽2側は樹脂及びガラス材であるので、水槽2側のガラス材が傷つかないように、外箱1と水槽2との衝突を判定するための3軸加速度センサ104の出力値と対比される閾値を小さくする必要がある。上下方向においては、外箱1側は樹脂、水槽2側も樹脂であるが、上部において水槽2と外箱1がばねで繋がれているので、上記閾値をばねが外れない値に設定する必要がある。
本発明による洗濯機の一例の外観を示す斜視図。 図1に示す洗濯機の縦断面。 図2に示す洗濯機の内部正面図。 図2に示す洗濯機の内部平面図。 洗濯機に用いられる加速度センサのパッケージの平面図。 本発明による洗濯機の一例を示すブロック図。 本発明による洗濯機の運転工程と、各作動部の駆動状態を示す作動表。 回転ドラムの回転を停止させた後に複数の立ち上げチャートが用意されている制御フローチャート。
符号の説明
1 外箱 2 水槽
3 回転ドラム 4 小孔
6 防振ダンパ 8 ドア
9 ドアパッキン 10 駆動用モータ
11 排水ポンプ 14 給水口
17 バッフル 18 給水弁
19 操作・表示部 20 制御回路
21 洗剤ケース 22 マイクロコンピュータ
23 CPU 24 RAM
25 ROM 26 タイマ
27 システムバス 28 I/0ポート
29 制御部 30 演算部
31 電源回路 32 リセット回路
33 入力キー回路 34 状態検知回路
35 表示装置駆動回路 36 ブザー駆動回路
37 負荷駆動回路 100 アンバランス検知手段
101 入力設定手段 102 表示装置
103 ブザー 104 振動検知手段
105 回転検知手段 106 アンバランス判定手段
107 バランサ

Claims (8)

  1. 外箱内に配設された水槽、前記水槽内に配置されており内部に洗濯物を収容可能な回転ドラム、前記回転ドラムを回転駆動する駆動機構、及び前記駆動機構を制御する制御装置を備えており、前記制御装置は、前記水槽と前記外箱との衝突を検知する衝突検知装置の検知結果に応答して、前記駆動機構による前記回転ドラムの運転を減速又は停止させることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記衝突検知装置は、前記水槽、前記外箱、前記駆動機構、給排水のための配管系等の前記水槽と前記外箱との衝突に伴う衝撃が直接に又は間接的に及ぶ前記洗濯機の構造物に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記衝突検知装置は、加速度センサなどの振動信号を常時出力する振動検知手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 前記加速度センサは3軸方向の加速度を検知する加速度センサであることを特徴とする請求項3に記載の洗濯機。
  5. 前記制御装置は、前記振動検知信号に閾値が設定されている閾値テーブルを備えており、前記加速度センサの出力値が前記閾値テーブルの前記閾値を超えたことに応答して、前記水槽と前記外箱とが衝突したと判定することを特徴とする請求項3又は4に記載の洗濯機。
  6. 前記制御装置は、前記洗濯物の容量区分毎に閾値が設定されている閾値テーブルを備えており、前記加速度センサの出力値が投入された前記洗濯物の容量区分に応じて設定されている前記閾値テーブルの前記閾値を超えたことに応答して、前記水槽と前記外箱とが衝突したと判定することを特徴とする請求項3又は4に記載の洗濯機。
  7. 前記衝突検知手段は、前記水槽と前記外箱との衝突時に生じる衝突信号を瞬時出力する衝撃検知手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  8. 前記制御装置は、前記衝突検知装置の検知結果に応じて、前記回転ドラムが停止された後の複数の立上げチャートを搭載しており、前記検知結果の出力値に応じて選択された前記立上げチャートによって前記駆動機構を再稼動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗濯機。

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