JP3858835B2 - ソフトエラーを回避可能なメモリセル、及び半導体メモリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はソフトエラーを回避可能なメモリセル、及び半導体メモリ装置に関し、特に放射線等によるソフトエラーに対する耐性を備えたメモリセルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリ装置は情報を記憶するメモリセルをアレイ状に配列して多量の情報を記憶している。特開平5−275645号公報の図2には1つの記憶用のキャパシタからなるDRAM(dynamic random-access memory)のメモリセルが示されている。図3は1つのキャパシタで記憶するメモリセル60を示しており、キャパシタ65はトランジスタ62を介してビット線971に接続し、トランジスタ62はワード線973によりオン・オフ制御される。なお、キャパシタは電荷を充電・放電する機能を持ち充電状態を維持する機能を持つ素子である。
【0003】
図2のワード線973はメモリセル60を実装する半導体メモリ装置内でメモリセル60を選択するための信号であり、ワード線971が選択状態となるとトランジスタ62がオンとなりキャパシタ65は電気的にビット線971と接続した状態となり、ワード線973が非選択状態となるとトランジスタ62がオフとなりキャパシタ65は電気的にビット線971と切断された状態となる。
【0004】
ビット線971はメモリセル60への書き込みや読み出しを行うための信号であり、読み出しの際はワード線973を選択状態としてキャパシタ65の充電状態又は放電状態で区別する記憶情報をセンスアンプ68へ伝えてセンスアンプ68で記憶情報が“0”か“1”を読み取る。また、書き込みの際はワード線973を選択状態としてセンスアンプ68から書き込む情報に従って電圧を制御しキャパシタ65を充電状態又は放電状態とし、メモリセル60に情報を記憶する。
【0005】
ところで、半導体メモリ装置のエラーとしては、宇宙線やアルファ線のような放射線によって一時的に引き起こされ再書き込みにより回復可能なソフトエラーと固定的にエラーが発生するハードエラーとがある。図3に示したメモリセル60では放射線により放電状態のキャパシタ65が影響を受けるとその影響の程度によりセンスアンプ68が誤って充電状態と判定しソフトエラーとなりソフトエラーは回避できない。
【0006】
特開平5−275645号公報の図4に示されるように、ソフトエラーの確率を改善するものとして、ワード線を2本設けてそれぞれに記憶用の手段を設け、記憶内容を反転して保持するメモリセルの構造が知られている。図4は2つのビット線と2つの記憶用の手段をキャパシタとした構成のメモリセル80を示している。
【0007】
メモリセル80は、トランジスタ82を介してキャパシタ85がビット線991に接続し、トランジスタ83を介してキャパシタ86がビット線992に接続する。書き込み・読み出しの際はワード線993を選択状態としてトランジスタ82とトランジスタ83をオンとし、書き込み時にはセンスアンプ88からビット線991とビット線992を制御し、キャパシタ85とキャパシタ86の一方を充電し他方を放電する。読み出しの際は、ビット線991を介してキャパシタ85の記憶情報を読み出し、ビット線992を介してキャパシタ86の記憶情報を読み出し、センスアンプ88にてビット線991とビット線992との電圧の大小を比較して記憶情報が“0”か“1”かを判定する。例えばビット線991の方が大きければ“1”と判定し、ビット線992の方が大きければ“0”と判定する。
【0008】
このように2つのキャパシタに反転させた情報を記憶するメモリセルは、放射線の影響により1つのキャパシタが放電状態又は充電状態から中間的な充電状態となった場合、読み出し時のビット線の大小関係が維持されていれば正しく読み出すことができるのでソフトエラーを回避できるが、影響が大きく放電状態が完全に充電充電状態となるとビット線間で差がなくなり正しく読み出せなくなりソフトエラーを回避できなくなる。
【0009】
また、特開平5−12899号公報によれば、記憶するデータのエラー訂正用の情報を冗長して半導体メモリ装置に記憶しておき、読み出しの際にデータと訂正用の情報とを用いてエラーを検出し、エラーの際は訂正用の情報を用いてエラーを訂正することが示されている。この技術では、書き込みの際にエラー訂正用の情報を生成する必要があり、また読み出しの際にエラーを検出し訂正する時間が必要になり、半導体メモリ装置のアクセス性能が劣化してしまう。
【0010】
【特許文献1】
特開平5−275645号公報
【特許文献2】
特開平5−12899号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
半導体メモリ装置は集積度の向上に伴い放射線等の影響を受けやすくなり放射線によるソフトエラーの回避技術がますます求められている。特に障害時に及ぼす影響が大きく高い信頼性を要求されるシステムや人命に関わる医療現場で使用されるコンピュータや宇宙線の影響を受けやすい宇宙空間で使用されるコンピュータ等では重要である。
【0012】
これに対して、図3及び図4に示す記憶用のキャパシタを1つ又は2つ含む従来技術のメモリセルでは、放射線によるソフトエラーを回避することができないという問題がある。また、半導体メモリ装置内でエラー訂正する方法ではエラー訂正する時間だけ、半導体メモリ装置からデータを読み出す時間が増えてしまうという問題がある。
【0013】
本発明の目的は、放射線によるソフトエラーをアクセス性能を劣化させることなくより確実に回避可能としたメモリセル、及び半導体メモリ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のメモリセルは、第1のビット線Dを介してそれぞれ書き込みと読み出しを実行する第1のキャパシタA及び第2のキャパシタBと、第2のビット線Eを介して書き込みと読み出しを実行する第3のキャパシタCとを有し、第1のキャパシタAは第3のキャパシタCより容量が小さく、第2のキャパシタBは第3のキャパシタCより容量が小さく、第1のキャパシタAと第2のキャパシタBの容量の和が第3のキャパシタCの容量より大きいことを特徴とする。
【0015】
本発明の第2のメモリセルは、第1のビット線Dに第1のトランジスタAを介して接続する第1のキャパシタAと、第1のビット線に第2のトランジスタBを介して接続する第2のキャパシタBと、第2のビット線Eに第3のトランジスタCを介して接続するキャパシタCとを有し、第1のトランジスタAと第2のトランジスタBと第3のトランジスタCとは共通のワード線によりオン・オフが制御され、第1のキャパシタAは第3のキャパシタCより容量が小さく、第2のキャパシタBは第3のキャパシタCより容量が小さく、第1のキャパシタAと第2のキャパシタBの容量の和が第3のキャパシタCの容量より大きいことを特徴とする。
【0016】
本発明の第3のメモリセルは、本発明の第1又は第2のメモリセルにおいて、前記第1のキャパシタAと前記第2のキャパシタBの容量が等しいことを特徴とする。
【0017】
本発明の第4のメモリセルは、本発明の第1又は第2のメモリセルにおいて、前記第1のトランジスタAと前記第2のトランジスタBと前記第3のトランジスタCの容量の比が1対1対1.5であることを特徴とする。
【0018】
本発明の第1の半導体メモリ装置は、第1のビット線Dを介してそれぞれ書き込みと読み出しを実行する第1のキャパシタA及び第2のキャパシタBと、第2のビット線Eを介して書き込みと読み出しを実行する第3のキャパシタCとを有し、第1のキャパシタAは第3のキャパシタCより容量が小さく、第2のキャパシタBは第3のキャパシタCより容量が小さく、第1のキャパシタAと第2のキャパシタBの容量の和が第3のキャパシタCの容量より大きいことを特徴とするメモリセルを有する。
【0019】
本発明の第2の半導体メモリ装置は、第1のビット線Dに第1のトランジスタAを介して接続する第1のキャパシタAと、第1のビット線に第2のトランジスタBを介して接続する第2のキャパシタBと、第2のビット線Eに第3のトランジスタCを介して接続するキャパシタCとを有し、第1のトランジスタAと第2のトランジスタBと第3のトランジスタCとは共通のワード線によりオン・オフが制御され、第1のキャパシタAは第3のキャパシタCより容量が小さく、第2のキャパシタBは第3のキャパシタCより容量が小さく、第1のキャパシタAと第2のキャパシタBの容量の和が第3のキャパシタCの容量より大きいことを特徴とするメモリセルを有する。
【0020】
本発明の第3の半導体メモリ装置は、本発明の第1又は第2の半導体メモリ装置において、前記第1のキャパシタAと前記第2のキャパシタBの容量が等しいことを特徴とする。
【0021】
本発明の第4の半導体メモリ装置は、本発明の第1又は第2の半導体メモリ装置において、前記第1のトランジスタAと前記第2のトランジスタBと前記第3のトランジスタCの容量の比が1対1対1.5であることを特徴とする。
【0022】
本発明の第5の半導体メモリ装置は、本発明の第1又は第2の半導体メモリ装置において、前記半導体メモリ装置がDRAMである。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態のメモリセル10の構造を示した図である。メモリセル10はビット線D941とビット線E942の2本のビット線によりプリチャージ回路30とセンスアンプ20とに接続する。なお、通常の半導体メモリ装置ではメモリセル10が多数配置されてセンスアンプ20とプリチャージ回路30とにそれぞれ接続する。
【0024】
キャパシタA14はワード線943でオン・オフを制御されるトランジスタA11を介してビット線D941に接続し、キャパシタB15はワード線943でオン・オフを制御されるトランジスタB12を介してビット線D941に接続し、キャパシタC16はワード線943でオン・オフを制御されるトランジスタC13を介してビット線E942に接続する。また、各キャパシタの他端は一定の電圧に保たれ、図1では接地レベルとされている。
【0025】
なお、キャパシタA14、キャパシタB15、及びキャパシタC16の容量は下記の3式を全て満たす必要がある。
キャパシタA14 < キャパシタC16 (式1)
キャパシタB15 < キャパシタC16 (式2)
キャパシタA14 + キャパシタB15 > キャパシタC16 (式3)図1では各キャパシタA14〜C16の容量の比は式4のように設定されている。
キャパシタA14 : キャパシタB15 : キャパシタC16
= 1 : 1 : 1.5 (式4)
ワード線943は、メモリセル10を選択する際に選択状態となりトランジスタA11〜C13をそれぞれオンとし、キャパシタA14とキャパシタB15がビット線D941と電気的に接続し、キャパシタC16がビット線E942と電気的に接続する。ワード線943が非選択状態の際はトランジスタA11〜C13がそれぞれオフとなり、キャパシタA14とキャパシタB15はビット線D941と電気的に切断され、キャパシタC16はビット線E942と電気的に切断され、キャパシタA14〜C16は充電又は放電状態を保持する。
【0026】
センスアンプ20は、ビット線D941とビット線E942とでメモリセル10と接続し、メモリセル10への書き込みの際にビット線D941とビット線E942とに逆の電圧を与えてメモリセル10の書き込みを制御する書込回路22と、メモリセル10からの読み出しの際にビット線D941とビット線E942との電圧を比較してその大小関係から論理的な“1”、“0”の値を判定する読出回路21とを含む。これらの回路は図4に示した従来のものと同じでもよい。プリチャージ回路30はメモリセル10の読み出しの際にプリチャージする、すなわち、読み出し実行前にビット線D941とビット線E942とを所定の電圧に制御する回路である。
【0027】
次に、本発明の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。まず、メモリセル10に対する書き込みの動作を説明する。なお、メモリセル10が論理“1”の状態とはキャパシタA14とキャパシタB15とが充電状態でキャパシタC16が放電状態であるとし、論理“0”はその逆の状態とする。この“0”、“1”の状態の定義は逆にしてもかまわない。
【0028】
メモリセルに“1”を書き込む場合、書込回路22はビット線D941を昇圧しビット線E942を接地レベルに制御する。ワード線943が選択状態となるとトランジスタA11とトランジスタB12とトランジスタC13とがオンとなってキャパシタA14とキャパシタB15とがビット線D941と導通しキャパシタC16がビット線E942と導通し、ビット線D941が昇圧されているためにキャパシタA14とキャパシタB15とは充電され、ビット線E942が接地レベルのためキャパシタC16は放電する。同様にしてメモリセル10に“0”を書き込む場合は、ビット線D941とビット線E942の電圧を逆になるように制御することにより、キャパシタA14とキャパシタB15とが放電し、キャパシタC16が充電する。
【0029】
次に読み出しの動作について説明する。メモリセル10を読み出す際は、プリチャージ回路30によりビット線D941とビット線E942とを事前に所定の電圧に制御する。次にワード線943が選択状態となるとキャパシタA14とキャパシタB15の状態によりビット線D941の電圧が一時的に上昇或いは下降し、キャパシタC16の状態によりビット線E942の電圧が一時的に下降或いは上昇する。読出回路21はこの差を検出して論理“1”か“0”かを判定する。キャパシタC16も時間の経過に従って充電されるので、読み出しが終わった後に読み出した論理値にメモリセル10を戻すように書込回路22から再書き込みが実行されメモリセル10は読み出し前の状態に復旧する。
【0030】
例えば、メモリセル10が論理“1”の状態であれば、キャパシタA14とキャパシタB15とは充電されており、ワード線943が選択状態となるとビット線D941の電圧は一時的に上がり、逆にキャパシタC16は放電状態のためビット線E942は一時的に下がる。メモリセル10の論理状態が“0”であればその逆となりビット線D941とビット線E942との大小関係が逆となる。
【0031】
次にメモリセル10が放射線等によってキャパシタA14〜C16の1つが影響を受けた場合の動作について説明する。メモリセル10が論理“1”の状態の際、すなわちキャパシタA14とキャパシタB15とが充電状態でキャパシタC16が放電状態の際に、放射線の影響によりキャパシタC16が充電されてしまった場合、ビット線D941とビット線E942とはともに充電状態のキャパシタに導通するが、それぞれの容量はビット線D941が“1”+“1”=“2”であり、ビット線E942は“1.5”を越えることはない。従ってビット線D941の方が大きくなるため、読出回路21は正しく論理“1”を判定することができる。
【0032】
また、放射線の影響でキャパシタA14が放電してしまった場合、キャパシタB15は充電状態となっているためにビット線D941とビット線E942とは正常時2対0のところが1対0となるが大小関係は維持されるため読出回路21は正しく論理“1”を判定することができる。
【0033】
メモリセル10が論理“0”の場合についてみると、キャパシタA14とキャパシタB15は放電状態にあり、キャパシタC16は充電状態にある。放射線等の影響によりキャパシタA14が充電されてもビット線D941は“1”+“0”=“1”を越えることはなくビット線E942は“1.5”であるので大小関係は変わることなく、読出回路21は正しく読み出しをすることができる。
【0034】
また、放射線等によりキャパシタC16が放電された場合、完全に放電されてしまうと2つのビット線に関する容量がともに“0”となり、正しく読めないことになる。しかし、キャパシタC16が完全に放電されず少し充電量が残っていれば正しく読むことができ、また、一般的に放射線によるキャパシタへの影響は放射線のエネルギーが電荷に変わってキャパシタに充電されることが多いと考えられるので実際の環境では放射線によりキャパシタが完全放電されることは少ないと考えられ救済される確率が大きいと考えられる。なお、読み出しの判定後には再書き込みが実行されるため、正しく読み出しを判定することにより各キャパシタの状態は正常な状態に復旧される。
【0035】
以上のように、メモリセル10は図1のように3つのキャパシタを配置しそれぞれの容量が式1〜式3を満足するようにすることにより、3つのうち1つのキャパシタが放射線等によりソフトエラーを起こしても論理値を正しく読み出すことができ、さらに再書き込みによりソフトエラーを起こしたキャパシタの状態を正常値に訂正して復旧することができるので、放射線等によるソフトエラーに対して高い耐性を実現することができる。
【0036】
次に、図2に本発明のメモリセル10を半導体メモリ装置50に実装した構成を示す。半導体メモリ装置50は論理的にワード方向にN、ビット方向にMのメモリセル10が配置されている。センスアンプ20とプリチャージ回路30の構成は図1と同じであり、ビット方向のメモリセル10の数に応じて書込回路22と読出回路21とがセンスアンプ20に含まれる。
【0037】
ワード線はワード線943−1からワード線943−NまでN本あり、ビット線は各メモリセル10に2本ずつ接続し、それぞれビット線D941−1からビット線D941−M、ビット線E942−1からビット線E942−MのM本ずつある。半導体メモリ装置50の書き込み・読み出しの際は外部より与えられたアドレス信号に基づいてワード線が選択され、書き込みの際は外部より与えられたデータ信号により書込回路22を制御して該当するメモリセル10を書き換え、読み出しの際は該当するビット線からメモリセル10の状態を読み出してデータ信号として外部に出力する。
【0038】
なお、図2では論理的な配置を示しているが、物理的にはビット方向の数よりアドレス信号から作られるワード方向の数が桁違いに大きいので、ワード方向の配置は半導体メモリ装置50上にアレイ状に配置されるが特に限定するものではない。半導体メモリ装置50がDRAMである場合はアドレス信号をRAS(row address strobe)信号のタイミングとCAS(column address strobe)のタイミングで取り込み、RAS、CASのアドレスに応じてアレイ状にメモリセル10を配置することが多い。
【0039】
半導体メモリ装置50は式1から式3を満足する3つのキャパシタからなるメモリセル10により構成されるため、読み出したメモリセル10内の1つのキャパシタが放射線等によるソフトエラーを起こしていても正しく読み出すことができ再書き込みにより正しい状態に復旧するので、半導体メモリ装置50内或いは半導体メモリ装置の外部に読み出しデータの誤りを訂正するための手段がなくてもソフトエラーを救済でき、読み出し時間の増加を回避できる。また、誤り訂正回路と組み合わせることによりより信頼性の高い半導体メモリ装置を実現することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、キャパシタをメモリセルに3つ有し、容量の比を決められた条件とすることにより、1つのキャパシタがダメージを受けても情報を正常に読み出すことができるという効果がある。また、エラー訂正のための回路を必要としないのでアクセス性能を劣化することなくソフトエラーを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のメモリセルの構造を示した図である。
【図2】本発明の実施の形態の半導体メモリ装置の構造を示した図である。
【図3】従来の技術の1つのキャパシタからなるメモリセルの構造を示した図である。
【図4】従来の技術の2つのキャパシタからなるメモリセルの構造を示した図である。
【符号の説明】
10 メモリセル
11 トランジスタA
12 トランジスタB
13 トランジスタC
14 キャパシタA
15 キャパシタB
16 キャパシタC
20 センスアンプ
21 読出回路
22 書込回路
30 プリチャージ回路
60 メモリセル
62 トランジスタ
65 キャパシタ
68 センスアンプ
80 メモリセル
82 トランジスタ
83 トランジスタ
85 キャパシタ
86 キャパシタ
88 センスアンプ
Claims (9)
- 第1のビット線Dを介してそれぞれ書き込みと読み出しを実行する第1のキャパシタA及び第2のキャパシタBと、第2のビット線Eを介して書き込みと読み出しを実行する第3のキャパシタCとを有し、第1のキャパシタAは第3のキャパシタCより容量が小さく、第2のキャパシタBは第3のキャパシタCより容量が小さく、第1のキャパシタAと第2のキャパシタBの容量の和が第3のキャパシタCの容量より大きいことを特徴とするメモリセル。
- 第1のビット線Dに第1のトランジスタAを介して接続する第1のキャパシタAと、第1のビット線に第2のトランジスタBを介して接続する第2のキャパシタBと、第2のビット線Eに第3のトランジスタCを介して接続するキャパシタCとを有し、第1のトランジスタAと第2のトランジスタBと第3のトランジスタCとは共通のワード線によりオン・オフが制御され、第1のキャパシタAは第3のキャパシタCより容量が小さく、第2のキャパシタBは第3のキャパシタCより容量が小さく、第1のキャパシタAと第2のキャパシタBの容量の和が第3のキャパシタCの容量より大きいことを特徴とするメモリセル。
- 前記第1のキャパシタAと前記第2のキャパシタBの容量が等しいことを特徴とする請求項1又は2のメモリセル。
- 前記第1のトランジスタAと前記第2のトランジスタBと前記第3のトランジスタCの容量の比が1対1対1.5であることを特徴とする請求項1又は2のメモリセル。
- 第1のビット線Dを介してそれぞれ書き込みと読み出しを実行する第1のキャパシタA及び第2のキャパシタBと、第2のビット線Eを介して書き込みと読み出しを実行する第3のキャパシタCとを有し、第1のキャパシタAは第3のキャパシタCより容量が小さく、第2のキャパシタBは第3のキャパシタCより容量が小さく、第1のキャパシタAと第2のキャパシタBの容量の和が第3のキャパシタCの容量より大きいことを特徴とするメモリセルを有する半導体メモリ装置。
- 第1のビット線Dに第1のトランジスタAを介して接続する第1のキャパシタAと、第1のビット線に第2のトランジスタBを介して接続する第2のキャパシタBと、第2のビット線Eに第3のトランジスタCを介して接続するキャパシタCとを有し、第1のトランジスタAと第2のトランジスタBと第3のトランジスタCとは共通のワード線によりオン・オフが制御され、第1のキャパシタAは第3のキャパシタCより容量が小さく、第2のキャパシタBは第3のキャパシタCより容量が小さく、第1のキャパシタAと第2のキャパシタBの容量の和が第3のキャパシタCの容量より大きいことを特徴とするメモリセルを有する半導体メモリ装置。
- 前記第1のキャパシタAと前記第2のキャパシタBの容量が等しいことを特徴とする請求項5又は6の半導体メモリ装置。
- 前記第1のトランジスタAと前記第2のトランジスタBと前記第3のトランジスタCの容量の比が1対1対1.5であることを特徴とする請求項5又は6の半導体メモリ装置。
- 前記半導体メモリ装置がDRAMである請求項5又は6の半導体メモリ装置。
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JP2004259371A (ja) | 2004-09-16 |
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