JP3858228B2 - ニッピングローラー - Google Patents
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Description
特許第3352071号公報に開示されているニッピングローラーは、両端に軸を備え、軸線を平行に設けられた案内ローラーと、各案内ローラーの両端の軸に装着されたニッピングカラーとから構成され、ニッピングカラーは、案内ローラーの径より大きい径の環状の凸状部が形成され、凸状部の厚さの半分部分で連続紙の側縁位置を挟み込んで下流側に送るように設けられている。
これにより、先行使用した凸状部の半分部分が摩耗した際に、このニッピングカラーが取り外され、軸方向に180度反転して取り付けられ、凸状部の残る半分部分が使用されるようになっている。(以下従来技術1という)
又、ニッピングカラーの大径部は、外周面に2種以上の異なる性状のうちのいずれかを付与され、かつ2つのローラー本体に設けられたニッピングカラーの同じ性状の外周面である大径部同士を対向させたときに、当該大径部のみを対向し得るように設けられている。
先ず、実施の第1形態におけるニッピングローラーについて説明する。
ニッピングカラー10Aaは、ローラー本体30の円柱面部31の径より若干大きく適宜幅(軸方向寸法)の第1大径部外周面13を有する第1大径部11Aaと、第1大径部11Aaと同一径かつ適宜幅(軸方向寸法)の第2大径部外周面14を有する第2大径部12Aaとが、第1大径部11Aa及び第2大径部12Aaより小さい径の小径部15aで連結されて形成されており、中心軸線には軸32が挿入される軸穴20が貫通している。
各ニッピングカラー10Aa、10Abのそれぞれの第1大径部外周面13の幅(軸方向寸法)及び第2大径部外周面14の幅(軸方向寸法): H
ニッピングカラー10Aaの小径部15aの軸方向の長さ: La
ニッピングカラー10Abの小径部15bの軸方向の長さ: Lb
Hがすべての大径部で等しい場合 La>(Lb+H)
Hが大径部の間で異なる場合 La>(Lb+Hmax)
但し、Hmaxは、Hの最大値
ニッピングカラー10Aa、10Abの位置を変更するときは、ニッピングカラー10Aa、10Abのねじ穴16の締付けボルト21を緩め、ニッピングカラー10Aa、10Abを軸32、32上を所望の位置まで移動させて、締付けボルト21を締付け固定する。
又は、例えば円柱面部31が単一体でなく、軸32上を軸方向に間隔をあけて分割されて設けられている形体の場合に、分割された円柱面部31が軸方向に移動可能に設けられていれば、その分割された円柱面部31が軸方向の位置調節されることにより、ローラー本体30の円柱面部31の軸方向長さは、両側のニッピングカラー10Aaの対向端面間の間隔よりも小さくされ得る。
例えば図1及び図5に示すようにニッピングカラー10Aaの第1大径部11Aaとニッピングカラー10Abの第1大径部11Abとを対向させて輪転機が稼動しているとする。この後、所定の印刷が終了したら、輪転機を停止させる。
図7及び図9に示すように、ニッピングローラーNは、円柱面部31の両側に突出した軸32が設けられ、互に軸線を平行に並べて設置された2つのローラー本体30、30と、一方のローラー本体30の両側の軸32、32のそれぞれにローラー本体30と軸線を一致させて軸方向移動可能に取り付けられたニッピングカラー10Baと、他方のローラー本体30の両側の軸32のそれぞれにローラー本体30と軸線を一致させて軸方向移動可能に取り付けられたニッピングカラー10Bbとから構成されている。
具体的には、各ニッピングカラー10Ba、10Bbは、ローラー本体30の円柱面部31の径より小さい径のフランジ部fを一端にもち、軸32が挿入される軸穴20が貫通し、軸32に軸方向適宜の位置で固定され得るスリーブ状の小径部19aと、小径部19aに嵌められ、軸方向の所定位置(後述の小径部19aのねじ穴22の位置)に固定され得る二つ割りリング状の複数(図示の例では2個)の第1大径部11Ba、11Bb及び第2大径部12Ba、12Bbとから構成されている。
さらに、小径部19aには、小径部19aのフランジ部fにのみ外周面から軸穴20を適宜越す深さにまで軸方向のすり割りSが形成され、対向するすり割り面と垂直に交わるねじ穴16が一方の外周面から形成され、該ねじ穴16には締付けボルト21がすり割りSを越えてねじ込まれている。そこで、小径部19aは、フランジ部fをローラー本体30の円柱面部31とは逆方向にして軸32に嵌められ、締付けボルト21の締め付けにより、軸32の軸方向の適宜の位置に固定され得る。
各第1大径部11Ba、11Bb及び第2大径部12Ba、12Bbの二つ割りリング部材は、小径部19aを挟み囲むようにして、さらに各ボルト穴に挿入された締付けボルト23が小径部19aのねじ穴22にねじ込まれることにより軸32の軸方向の所定位置に固定されるようになっている。
各ニッピングカラー10Ba、10Bbのそれぞれの第1大径部外周面13の幅(軸方向寸法)及び第2大径部外周面14の幅(軸方向寸法): H
第1大径部11Baと第2大径部12Baとの間隔 : La
第1大径部11Bbと第2大径部12Bbとの間隔 : Lb
Hがすべての大径部で等しい場合 La>(Lb+H)
Hが大径部の間で異なる場合 La>(Lb+Hmax)
但し、Hmaxは、Hの最大値
ニッピングカラー10Ba、10Bbの位置を変更するときは、ニッピングカラー10Ba、10Bbの小径部19a、19bのスリ割り面のねじ穴16の締付けボルト21を緩め、軸32、32上を所望の位置まで移動させて、締付けボルト21を締付け固定する。
又は、例えば円柱面部31が単一体でなく、軸32上を軸方向に間隔をあけて分割されて設けられている形体の場合に、分割された円柱面部31が軸方向に移動可能に設けられていれば、その分割された円柱面部31が軸方向の位置調節されることにより、ローラー本体30の円柱面部31の軸方向長さは、両側のニッピングカラー10Ba、10Baの対向端面間の間隔よりも小さくされ得る。
即ち、例えば図7及び図9に示すようにニッピングカラー10Baの第1大径部11Baとニッピングカラー10Bbの第1大径部11Bbとを対向させて輪転機が稼動しているとする。この後、所定の印刷が終了したら、輪転機を停止させる。
11Aa、11Ab、11Ba、11Bb 第1大径部
12Aa、12Ab、12Ba、12Bb 第2大径部
13 第1大径部外周面
14 第2大径部外周面
15a、15b 小径部
16 ねじ穴
17 ダイヤ目の四角錐台突起
18 筋目のはす歯状凸部
19a、19b 小径部
f フランジ部
S すり割り
20 軸穴
21、23 締付けボルト
22 ねじ穴
30 ローラー本体
31 円柱面部
32 軸
N ニッピングローラー
W 連続紙
W1 連続紙の側縁部(折り目側の側縁部)
W2 連続紙の側縁部(折り目側でない側縁部)
Claims (3)
- 連続紙を両面から挟み込み、下流側へ向けて送り出す輪転機のニッピングローラーにおいて、
円柱面部及びその両端に突出する軸を有し軸線を平行にして回転可能に設けられた2つのローラー本体と、小径部及び外径がローラー本体の円柱面部より大きな複数の大径部を有するとともに軸線を一致させてローラー本体の両側の軸の夫々に軸方向位置調節可能に取り付けられたニッピングカラーとを具備し、
ニッピングカラーは、大径部が小径部とともに一体に構成され、
大径部は、2つのローラー本体に取り付けられて対向するニッピングカラーが互の一つの大径部を対向させて連続紙の走行位置の側縁部に整合するよう位置決めされたときに、他の大径部同士が対向しないようにニッピングカラーにおいて配置され、この対向する大径部間に連続紙の側縁部を挟み込み、下流に向けて送り出すこと
を特徴とするニッピングローラー。 - 連続紙を両面から挟み込み、下流側へ向けて送り出す輪転機のニッピングローラーにおいて、
円柱面部及びその両端に突出する軸を有し軸線を平行にして回転可能に設けられた2つのローラー本体と、小径部及び外径がローラー本体の円柱面部より大きな複数の大径部を有するとともに軸線を一致させてローラー本体の両側の軸の夫々に軸方向位置調節可能に取り付けられたニッピングカラーとを具備し、
ニッピングカラーは、ローラー本体の軸に軸方向位置調節可能に取り付けられる小径部を形成する部材と小径部を形成する部材に取外し可能に固定される大径部を形成する部材とから構成され、
大径部は、2つのローラー本体に取り付けられて対向するニッピングカラーが互の一つの大径部を対向させて連続紙の走行位置の側縁部に整合するよう位置決めされたときに、他の大径部同士が対向しないようにニッピングカラーにおいて配置され、この対向する大径部間に連続紙の側縁部を挟み込み、下流に向けて送り出すこと
を特徴とするニッピングローラー。 - ニッピングカラーが、各大径部の外周面に2種以上の異なる性状のうちのいずれかを付与され、かつ2つのローラー本体に設けられたニッピングカラーの同じ性状の外周面である大径部同士が対向させられたときに、当該大径部のみが対向し得るように設けられた請求項1又は請求項2に記載のニッピングローラー。
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- 2004-04-15 JP JP2004119983A patent/JP3858228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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